JPH0437140A - ゲッタリング装置およびその方法 - Google Patents
ゲッタリング装置およびその方法Info
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Abstract
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Description
板上の能動素子からシリコン基板中の金属原子を分離す
るためのゲッタリングに関する。
コン基板中の金属原子を分離する試みに対して、これま
でに幾つかの問題点が発生している。集積回路の製造中
において、電子部品が基板上に形成される時性々にして
金属原子がシリコン基板中に移動する。不幸にも、この
ような金属原子は製品の処理中に基板中を移動し易い。 もしかなりの量の金属原子が能動素子を移動すれば集積
回路の効率はかなり悪くなる。能動素子中のこのような
金属原子によって生ずる問題は、集積回路の電気的短絡
から少数キャリアの寿命の減少による不適切な素子動作
にまで及ぶ。 [0003] 過去、集積回路産業において、ゲッタリング処理は幾つ
かあるうちの一つの方法によって能動素子からこのよう
な金属原子を分離即ちゲッタリングするために使用され
てきた。このような方法の一つには、シリコン基板の背
面損傷がある。 表面を損傷することによって、基板の背面に格子転位が
形成される。金属原子は移動してこの格子転位に達し、
ここで捕獲される。不幸にも、背面損傷は一般には不均
一であり、更に基板表面に自由シリコン粒子が堆積する
ことによって基板表面の汚染を引き起こしやすい。 [0004] 金属原子をゲッタリングする他の方法として、基板背面
上に多結晶シリコン層を堆積する方法がある。シリコン
表面に隣接して多結晶シリコン層を形成することによっ
て、各層の表面の界面に格子構造の転位が形成され、シ
リコン基板中の金属分子がここに捕獲される。金属原子
はまた多結晶シリコンの粒界にも捕獲される。このよう
な堆積には、多結晶シリコン層の堆積過程を必要とする
ため、コストがかかり、さらに時間を浪費する。さらに
この多結晶シリコン層は簡単にエツチングされ、結局ゲ
ッタリング素材を除去する結果となる。 [0005] 従って、最終的な集積回路装置を形成するための製造工
程に能動素子中へ移動する金属原子によってもたらされ
る損害を防ぐために、より優れたゲッタリング処理が必
要とされる。さらに、シリコン基板の表面を汚染するこ
とが無く、かつ基板中の金属原子を効果的にゲッタリン
グするために均一に、堆積されるゲッタリング処理が必
要とされている。さらにその上、簡単に実行し得てかつ
経済的なゲッタリング技術が求められている。 [0006]
板中の金属原子を分離するためのゲッタリング機構にあ
る。先ず最初に、犠牲層として作用するゲルマニウムシ
リコン層をシリコン基板上に堆積し、基板上に連続層が
形成されるようにする。基板の第1の面を、ゲルマニウ
ムシリコン層の堆積のための均一な接触面を形成するよ
うに研磨することも可能である。しかしながら、これは
必ずしも必要ではない。格子構造の不整合による転位が
ゲルマニウムシリコン層とシリコン基板との界面に沿っ
て形成される。ゲルマニウムシリコンの不整合層をシリ
コン基板上に堆積したのち、任意にシリコン層をゲルマ
ニウム層上に堆積し、これによって基板とシリコン層間
にゲルマニウム層を封止する。このゲルマニウムシリコ
ン層の封止によって不整合転位の付加的な層が形成され
、これはゲッタリング機構を保証するための犠牲層とし
て作用し、集積回路の全製造過程を通して存続する。 [00071 一旦このような複合層が形成されると、集積回路を形成
するために電子部品が製造される。電子部品が基板上に
製造されると、金属原子はシリコン基板中に移動する。 この発明は、ゲルマニウムシリコン層(典型的にはシリ
コン中に約0゜1%から25%のゲルマニウムを含み、
さらに約0.1μmから25mmの厚さを有する)をシ
リコン基板の背面に堆積することによって、ウェファの
背面上に不整合による転位を生成する方法からなる。シ
リコン層を任意にゲルマニウム/シリコン層上に堆積し
てもよいが、しかしこれは必ずしも必要ではない。シリ
コンウェファ上へ素子を形成する典型的な処理では、約
300℃から1400℃の温度を必要とする。この様な
温度では金属原子はシリコンウェファ中で移動しやすく
、ゲルマニウムシリコンとシリコンの界面の不整合転位
に向かって移動し、ここで永久的に捕獲される。 [0008] 一旦ゲルマニウムシリコン層によって金属原子をゲッタ
リングすると、ゲルマニウムシリコン層とシリコン層は
除去される。シリコン層とゲルマニウム層の除去は任意
であるが、しかし普通は特定の応用事例に対するパッケ
ージ上の必要性から除去するように要請される。 [0009] この発明によれば、シリコン基板上から金属原子をゲッ
タリングする従来の方法に比べて幾つかの利点を有して
いる。このような利点としては、処理過程で形成される
金属クラスターを効率的に減少させること、およびシリ
コン基板の表面における特殊な汚染を減少させることを
含んでいる。さらにその上、この発明は犠牲層を均一に
堆積して基板全体の適正なゲッタリングを確実に実行す
るという技術上の利点を有する。最後に、この発明は従
来技術よりも最終製品に関してより経済的であり、さら
により実施し易い。 [00101 この発明のその他の特徴およびそれに伴う効果は、図面
を参照しながら詳細な説明を熟考することによって認識
される。 [0011]
。加工体10は好ましくはシリコンを材料とし約550
μmの厚さを有している。加工体10は背面14と前面
16を有している。前面16は先ずラッピング工程に晒
され表面のデコボコが除去される。このラッピング工程
が完了すると、表面16を研磨して次工程の準備をする
。 [0012] 次に第2図を参照すると、加工体10には、シリコン(
ゲルマニウム2%)の化学的気相成長(CVD)22が
実行され、層20を均一に被覆する。層20は約1から
2μmの厚さを有するゲルマニウムシリコンの混合体で
あり、シリコンとシリコンゲルマニウムとの格子定数の
違いによって、シリコン/シリコンゲルマニウムの界面
に不整合による転位を生じるように機能する。層20は
約0. 1μmから25μmの範囲で変化する。この層
20は面16における層12と20の界面に格子構造の
不整合転位を形成する。このような格子構造の転位は、
この発明によって後に基板12から金属原子をゲッタリ
ングするために利用される。 [0013] 他の実施例では、シリコン(ゲルマニウム2%)はシリ
コンとスズの混合体に置き換えることができる。ゲルマ
ニウムとスズ原子はその界面で格子構造不整合転位を生
じるために用いられるもので、従って必要な格子構造不
整合転位を生じるなら、他のIV族の化合物をゲルマニ
ウムとスズの変わりに使用することが出来る。 [0014] さて第3図を参照すると、ゲルマニウム−シリコン層2
0上には封止層24が堆積される。封止層24は例えば
CVD工程によって堆積される純粋シリコンのようなシ
リコン組成を有していることが望ましい。封止層24は
後の工程でゲルマニウム原子が層20から移動して基板
12を汚染しないようにする目的で使用されている。層
24は約2μmから約5μmの厚さに堆積されることが
望ましい。この時点で、加工体10はその後の処理のた
めにウェファ工程に送られ、あるいは素子を製造するた
めに処理設備の先端に送られる。 [0015] 第4図を参照すると、この発明を利用した次の処理工程
が理解される。処理中に、通常の方法によって前面14
上に数個の電子部品26が形成される。部品26が表面
14上に形成されると、金属分子28は高温においてシ
リコン基板12の格子構造を介して移動し分散される傾
向がある。金属原子がシリコン層12中を移動する場合
、この金属原子は温度がかなり上昇すると処理中にクラ
スターを形成する傾向がある。金属原子28のこの様な
りラスター化は後の処理工程において、例えば集積回路
の短絡、あるいは表面の汚染等の困難な状況をつくり出
す。能動素子中に位置する単一の金属原子はまた少数キ
ャリアの寿命を短くし、結果的に素子の効率を落とす。 [0016] 次に第5図を参照すると、シリコン基板12から金属原
子28をゲッタリングする方法が理解される。基板12
が約300℃から1400℃間の典型的な処理温度に熱
せられると、金属原子はシリコン格子中をランダムに移
動する。この移動中の金属原子がゲルマニウムシリコン
/シリコン界面の不整合転位に達するとこの原子は永久
的にこれに捕獲される。このような転位への金属原子の
捕獲によって、基板中に金属原子の濃度勾配が生じ、そ
の結果金属原子はゲルマニウムシリコン/シリコン間の
界面層16における不整合転位へ実質的に流出しあるい
は移動する。 [0017] この発明によれば、犠牲層20は、所定の選択位置に不
整合転位を生じ、基板12が加熱されている間に金属原
子28をこの所定位置に移動させるために、堆積される
。第5図に示すように、犠牲層20への金属原子28の
移動によって前面14に達する金属原子の濃度が減少す
る。金属分子28の位置が前面14がら離れる事によっ
て、前面14の基板12内での金属クラスター化の確率
が減少する。このような金属クラスターの減少によって
集積回路の短絡と表面汚染の可能性が減少する。前面付
近のこのような金属原子の減少によって少数のキャリア
の寿命が長くなり結果的に素子効率が向上する。 [0018] この発明は、基板12上への均一なゲッタリング効果を
達成することが困難性であった従来の技術に対して、技
術的な特徴を有している。基板12上へのゲッタリング
効果が均一でないと、高濃度の金属分子28が基板を貫
通して表面に拡散し、その結果動作上の問題を引き起こ
す可能性が生じる。 [0019] 次に第6図を参照すると、犠牲層20と封止層24が除
去されていることが理解される。この層20と24の除
去は任意であるが、これが−旦実行されるとパッケージ
領域内でのスペースが増加する。基板12の厚さを減少
すること、および層20と24の除去によって、加工体
10の性能が落ちる。−旦犠牲層20と封止層24が加
工体10から除去されると、金属分子28もまた加工体
10がら除去され、その結果高温に晒される場合の将来
的な金属分子クラスター化の可能性が取り除かれる。 [0020] この発明およびこれに基づく効果は以下に記載する例を
参照する事によって、容易に理解される。 [0021] 例 ゲッタリング装置は先ずシリコンウェファの背面をラッ
ピングし研磨することによって準備された。表面を平均
に滑らかにした後、背面を純粋シリコン原子源に晒し、
背面にゲルマニウム源を受容するための準備をした。シ
リコン(ゲルマニウム2%)気体を約2001の体積を
有する反応容器内で循環させた。この反応容器はアプラ
イドマテリアルテクノロジー(Applied Ma
teriaI Technology)社製ノモデル
AMT−7810であった。この反応容器は水素源とシ
リコン(ゲルマニウム2%)源とを完全に混合するため
のプレミックス容器と共に供給された。 [0022] 容器へのガスの速度は水素が毎分約2001であり、ゲ
ルマニウム2%のシリコン(ゲルマニウム2%)流は毎
分約0.81であった。容器の温度は約1000℃、圧
力は約1気圧であった。その結果シリコン基板上に堆積
されたゲルマニウムシリコン層の厚さは約1.5μmで
あった。シリコン層はゲルマニウム層上に平均に各4μ
mの厚さで堆積された。 [0023] シリコン基板の背面を金属不純物によって故意に汚染し
た。背面に金属不純物を有する基板を約20秒間、約1
000℃の炉の中に保持した。シリコンウェファの前面
を観察したが、何の汚れも見られなかった。この汚れが
存在しないという事実は、金属分子がゲルマニウムシリ
コン面に移動する事、およびシリコン基板を加熱した後
で前面に達する汚染が最小であることを示している。 [0024] 要約すると、 (この発明は)シリコンの2つの層の間
に挾まれた犠牲層として作用するゲルマニウムシリコン
層を用いる事に特徴を有する、効果的なゲッタリング処
理を開示している。この発明のゲッタリング処理は、均
一性、金属クラスターの減少、表面上の汚染の減少、お
よびより均一なゲッタリングと言う点で大きな効果を有
している。
効果について開示したカミこの発明はこれらの限定され
るものでは無く、請求の範囲に示した精神および範囲に
のみ限定されるものである。 [00261 以上の説明に関して更に以下の項を開示する。 [0027] (1) 金属分子を分散した半導体基板と、および上
記基板上に堆積された犠牲層であって上記基板から金属
分子を該犠牲層の近辺に引きつけるための犠牲層、 からなるゲッタリング構造。 [0028] さらに、 上記犠牲層上に堆積され上記犠牲層から上記基板への特
定の汚染を減少させるための封止層を含む事を特徴とす
る、第1項に記載の装置。 [0029] 上記犠牲層はIV族化合物で構成されている事を特徴と
する第1項に記載の装置。 [0030] 上記犠牲層はゲルマニウムシリコンからなることを特徴
とする第1項に記載の装置。 [0031] 上記基板から上記犠牲層への金属分子の引きつけは上記
基板の温度を約300℃から約1400℃の間に上げる
ことによって開始されるものである第1項に記載の装置
。 [0032] 上記封止層はシリコンで構成されている事を特徴とする
第2項に記載の装置。 [0033] 上記基板はシリコンからなる事を特徴とする第1項に記
載の装置。 [0034] 上記犠牲層の厚さは約O0 1から約25μmの間である事を特徴とする第1項に記
載の装置。 [0035] 上記封止層の厚さは2から5μmの範囲である事を特徴
とする第2項に記載の装置。 [0036] シリコン基板上に堆積されたゲルマニウムシリコン層と
、および 上記ゲルマニウムシリコン層を封止するために上記ゲル
マニウムシリコン層上に堆積されたシリコン層からなり
、この基板と上記ゲルマニウムシリコン層は格子構造不
整合による転位を有しその結果加熱により上記ゲルマニ
ウムシリコン/シリコンの界面において基板から不整合
転位へ向かう金属原子の流れが引き起こされることを特
徴とする、シリコン基板から金属原子をゲッタリングす
るための装置。 [0037] (11)上記ゲルマニウムシリコン層はシリコン中に約
0. 1から約25%のゲルマニウムを含んでいること
を特徴とする第10項に記載の装置。 [0038] (12)上記ゲルマニウムシリコン層は約0. 1から
25μmの厚さを有している事を特徴とする第10項に
記載の装置。 [0039] (13)上記基板は約300℃から約1400℃の間に
加熱される事を特徴とする第10項に記載の装置。 [0040] (14)基板上に犠牲層を堆積し、 上記基板上に素子を形成しこの素子の処理過程からの金
属原子を上記基板中に移動させ、さらに 上記基板からゲルマニウム−シリコンとシリコン界面に
おける不整合転位への金属原子の移動を誘起するために
上記基板を加熱する、各ステップから構成されるゲッタ
リング方法。 [0041] (15) さらに、上記ゲルマニウム/シリコン層に
封止層を堆積して上記ゲルマニウム/シリコン層を上記
基板と該対土層間に局限するステップを含む事を特徴と
する第14項に記載の方法。 [00421 (16) さらに、上記金属分子がゲルマニウムシリ
コン/シリコン界面における上記不整合転位へ移動した
のち上記基板から上記ゲルマニウムシリコンーシリコン
層と上記封止層を除去するステップを含むことを特徴と
する第15項に記載の方法。 [0043] (17)上記基板を加熱するステップは上記基板の温度
を約300℃と約1400℃の範囲内で上昇させる事を
特徴とする第14項に記載の方法。 [0044] (18)上記犠牲層を堆積するステップは上記不整合転
位層を形成するためのにゲルマニウムシリコンを堆積す
るステップからなることを特徴とする第14項に記載の
方法。 [0045] (19)上記不整合転位層を堆積するステップは上記犠
牲層を形成するためにIV族化合物を堆積するステップ
からなる事を特徴とする第14項に記載の方法。 [0046] (20)基板の第1面上にゲルマニウムシリコン層を堆
積し、上記ゲルマニウムシリコン層上にシリコン層を堆
積して上記ゲルマニウムシリコン層を該シリコン層と基
板間に封止し、基板の第2面上に素子を形成して通常の
処理過程中に汚染を生じる基板を金属原子で汚染させ、
さらに 基板から上記ゲルマニウムシリコン層の近辺への金属分
子の移動を誘起するために基板を加熱し基板を実質的に
金属分子の影響を受けない状態にする、各ステップから
なる、汚染されたシリコン基板から金属原子をゲッタリ
ングする方法。 [0047] (21) さらに、基板から上記ゲルマニウムシリコ
ン層と上記シリコン層を除去するステップを含むことを
特徴とする第20項に記載の方法。 [0048] (22)上記基板の加熱ステップは温度を約300℃と
約1400℃の範囲で上昇させるものである第20項に
記載の方法。
拡大図。
を示すための、図1に示した加工体の拡大断面図。
すための、図2に示し加工体の拡大断面図。
加工体の拡大断面図。
ングした金属分子を示すための、図4に示す加工体の拡
大断面図。
た後の加工体を示すための、図5に示す加工体の拡大断
面図。
Claims (2)
- 【請求項1】金属分子を分散した半導体基板と、および
上記基板上に堆積された犠牲層であって上記基板から金
属分子を該犠牲層の近辺に引きつけるための犠牲層、 からなるゲッタリング構造。 - 【請求項2】基板上に犠牲層を堆積し、 上記基板上に素子を形成しこの素子の処理過程からの金
属原子を上記基板中に移動させ、さらに 上記基板からゲルマニウム−シリコンとシリコン界面に
おける不整合転位への金属原子の移動を誘起するために
上記基板を加熱する、各ステップから構成されるゲッタ
リング方法。
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