JPH0436931Y2 - - Google Patents

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JPH0436931Y2
JPH0436931Y2 JP4815785U JP4815785U JPH0436931Y2 JP H0436931 Y2 JPH0436931 Y2 JP H0436931Y2 JP 4815785 U JP4815785 U JP 4815785U JP 4815785 U JP4815785 U JP 4815785U JP H0436931 Y2 JPH0436931 Y2 JP H0436931Y2
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ink
endless film
recording paper
roller
recording
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は複数色のインク層を同一エンドレスフ
イルム表面の異なる領域に各々繰り返し再生し
て、多色記録を行う再生式熱転写記録装置に関す
るものである。
〔従来の技術〕
単色記録を行なう従来の再生式熱転写記録装置
として、例えば本出願人により提案された実開昭
59−110662号公報に示される装置がある。
第2図はこの再生式熱転写記録装置の一構成例
を示す概略的な側断面図で、図において1は耐熱
性を有するポリイミドあるいはポリエステル等に
より形成されたエンドレスフイルム、2はプラテ
ンローラ、3は駆動ローラ、4と5と6はガイド
ローラであり、前記エンドレスフイルム1はプラ
テンローラ2を通過するようにして駆動ローラ3
及びガイドローラ4〜6に巻掛けられ、張設され
ている。
7は矯正ローラで、前記ガイドローラ4の位置
において図示しない押圧手段によりエンドレスフ
イルム1の表面に当接している。
この矯正ローラ7は、第3図に示すように、ニ
クロム線等の熱源8を耐熱性、電気的絶縁性及び
熱伝導性に優れた酸化マグネシウム等の酸化物粉
末9と共に保護管10内に入れ、更にこの保護管
10の外周に熱伝導性の良いアルミ等の外管11
を密着させて被覆したもので、外管11の外周面
には断面形状がV形の溝12が密に刻設されてお
り、両端部において回転可能に支持されると共
に、図示しないスプリング等の手段により熱源8
に電力が供給されて発熱するように構成されてい
る。
13はインクタンクで、熱溶融性のインク14
が入れられており、このインク14に前記矯正ロ
ーラ7の一部が浸漬している。
15は前記エンドレスフイルム1と矯正ローラ
7との接触部に形成されるインク溜りで、このイ
ンク溜り15のインク14が矯正ローラ7により
エンドレスフイルム1の表面に塗布されることに
よつて、平滑で薄くかつ均一な厚みを持つインク
層16がエンドレスフイルム1の表面に形成され
る。
17は記録紙で、プラテンローラ2とインク層
16との間を通過するようにセツトされている。
18はエンドレスフイルム1を介してプラテン
ローラ2と対向するように配置されたサーマルヘ
ツドで、図示しない手段によりプラテンローラ2
に接近及び離反できるようになつており、このサ
ーマルヘツド18の表面にはプラテンローラ2の
軸方向に沿つて複数の発熱素子19が設けられて
いる。
以上の構成による再生式熱転写記録装置の記録
動作について説明する。
エンドレスフイルム1及び記録紙17を介して
サーマルヘツド18をプラテンローラ2に当接さ
せた状態で駆動ローラ3を図示しない駆動源によ
り矢印A方向へ回転させると、エンドレスフイル
ム1は矢印B方向に走行し、これに伴つて記録紙
17は矢印C方向に移動する。これと同期してサ
ーマルヘツド18の発熱素子19を選択的に発熱
させると、その部分のエンドレスフイルム1表面
に形成されているインク層16が溶け、溶けたイ
ンクが記録紙17に転写される。
一方、インクタンク13内のインク14は、矯
正ローラ7に内蔵された熱源8により溶融された
状態となつており、エンドレスフイルム1の走行
に伴つて矢印D方向に回転する矯正ローラ7によ
つて溶けたインク14が汲上げられ、これにより
エンドレスフイルム1と矯正ローラ7との接触部
にインク溜り15が形成される。
そこで前記の如く記録紙17にインクの転写が
行われた後、エンドレスフイルム1の表面に残留
したインク層16は、このエンドレスフイルム1
が走行を続けることによつてインク溜り15まで
順次搬送され、ここで再び溶かされるが、エンド
レスフイルム1の表面にはローラ4と矯正ローラ
7との間を通過する際、矯正ローラ7の外周面に
刻設された溝12によつて一定量のインク14が
供給塗布される。このインク14は矯正ローラ7
から離れた後、コンドレスフイルム1の表面で濡
れ広がつて薄い均一な厚さの層となり、更に矯正
ローラ7から遠ざかるに従つて温度が低下するた
め固化し、これによりインク層16が再生され
る。
このようにして、インク層16から記録紙17
へのインクの転写、及びエンドレスフイルム1表
面でのインク層16の再生を繰返して記録を行う
ことができる。
ところで、上述した再生式熱転写記録装置に基
づいて多色記録を実現するには、前記矯正ロー
ラ、インク、及びインクタンク等から成るインク
塗布機構を複数組用いると共に、1本のエンドレ
スフイルムの表面を複数の領域に区分し、各イン
ク塗布機構毎に色の異なるインクを前記領域にそ
れぞれ塗布して、複数色のインク層を形成するよ
うにしておき、そして一般に使用されている多色
インクシート、つまり複数色のインクが交互に連
続的に塗り分けられた使い捨てのインクシートを
用いて多色記録を行う場合と同様に、記録紙をサ
ーマルヘツドの位置で往復動作させて前記エンド
レスフイルム表面の複数色のインク層のインクを
順に転写させることで、多色記録を行うことが考
えられる。
この場合、第2図で示した従来の再生式熱転写
記録装置では、エンドレスフイルム1と矯正ロー
ラ7とが常に接触しているため、区分された領域
のみにインク14を塗布することはできないが、
これについては矯正ローラ7をエンドレスフイル
ム1の表面から離れた位置に配置しておき、この
矯正ローラ7と対向するようにバツクアツプ手段
をエンドレスフイルム1の裏面側に配置して、こ
のバツクアツプ手段を必要に応じてソレノイド等
により昇降させてエンドレスフイルム1の表面を
矯正ローラ7に押付けたり、離したりさせること
で簡単に解決することができる。
第4図はこのような考えにより得られる多色記
録用の再生式熱転写記録装置の概略的な側面図
で、図において20はエンドレスフイルムであ
る。このエンドレスフイルム20は第2図のエン
ドレスフイルム1と同じ素材により形成されてい
るが、後述する3原色のインク層を形成するので
第1図のものより周長を長くしてあり、記録紙1
7の1頁分の記録領域の3倍の長さとしている。
従つてこのエンドレスフイルム20を巻掛ける駆
動ローラ3、及びガイドローラ4,5,6の各々
の間隔も広くとられている。
また、多色記録を行う場合、色の3原色つまり
イエロ、マゼンタ、シアンの各色が必要であるこ
とから3組のインク塗布機構21a,21b,2
1cが用いられ、ガイドローラ4,5間における
エンドレスフイルム20の表面に沿つて並べて配
置されている。
これらのインク塗布機構21a,21b,21
cは第1図のものと同様に、矯正ローラ7a,7
b,7c、インクタンク13a,13b,13c
及び前記3原色のインク14a,14b,14c
によつてそれぞれ構成されており、ここで矯正ロ
ーラ7a,7b,7cは第3図で説明したと同じ
構造を有しているが、エンドレスフイルム20の
表面から離れて配置されている。
22a,22b,22c,はエンドレスフイル
ム20を介して前記矯正ローラ7a,7b,7c
と各々対向するように配置されたバツクアツプロ
ーラで、図示しないソレノイド等によつて個々に
昇降できるようになつており、これらのバツクア
ツプローラ22a,22b,22cによつてエン
ドレスフイルム20の表面を予じめ定められた3
つの各領域毎に矯正ローラ7a,7b,7cに当
接させて3原色のインレク14a,14b,14
cを塗布することにより3原色のインク層16
a,16b,16cが形成されている。
つまり、バツクアツプローラ22a〜22cは
図示しないソレノイド等共に各インク塗布機構2
1a〜22cに対応するバツクアツプ手段を構成
しており、そして各々対応するインク塗布機構2
1a〜22cとバツクアツプ手段でインク塗布手
段を成し、これらの各インク塗布手段により3原
色のインク層16a,16b,16cを形成する
ものとなつている。
尚、3原色のインク14a,14b,14cを
それぞれエンドレスフイルム20表面の同一領域
に繰返して塗布する方法としては、例えば図示し
ないセンサ等によりエンドレスフイルム20の位
置を検出し、これに基づいてバツクアツプローラ
22a,22b,22cの昇降を制御する方法が
考えられる。
この構成において、多色記録を行うには、まず
サーマルヘツド18をエンドレスフイルム20及
び記録紙17を介してプラテンローラ2に当接さ
せ、この状態で駆動ローラ3を矢印A方向に回転
させてエンドレスフイルム20を矢印B方向に走
行させると、これに伴つて記録紙17が矢印C方
向に移動すると共にプラテンローラ2は矢印E方
向に回転するので、これと同期してサーマルヘツ
ド18の発熱素子19を選択的に発熱させること
により、記録紙17へのインクの転写が行われ
る。
そこで今、インク層16aの領域がサーマルヘ
ツド18の発熱素子19の位置に順次送られて転
写が行われている場合、この領域が終るまで連続
してインクの転写が行われ、その後前記発熱素子
19の位置にインク層16aとインク層16bと
の領域の境がくると、駆動ローラ3の回転が停止
されてエンドレスフイルム20の走行も止められ
る。そしてプラテンローラ2が図示しない手段に
より矢印Eと逆の矢印F方向に回転して、記録紙
17が矢印C方向と逆の方向に移動し、これによ
りインク層16aの最初のインク転写位置がサー
マルヘツド18の発熱素子19上の位置まで戻さ
れる。
次に、駆動ローラ3が再び矢印A方向に回転
し、これによりエンドレスフイルム20が再び矢
印B方向に走行すると同時に、記録紙17も矢印
C方向に移動する。ここではインク層16bの領
域が順次にサーマルヘツド18の発熱素子19の
位置に送られ、前記インク層16aの場合と同様
にインク層16bのインクが発熱素子19からの
加熱により記録紙17に転写される。
このインク層16bの領域の転写が終了して、
発熱素子19の位置にインク層16bとインク層
16cの領域の境がくると、再び駆動ローラ3の
回転が停止され、エンドレスフイルム20の走行
が止められる。
ここで、プラテンローラ2が再び矢印F方向に
逆回転され、前記と同様に記録紙17が矢印C方
向と逆の方向に移動して、最初にインク転写が行
われた位置が発熱素子19上に戻される。
その後、駆動ローラ3が矢印A方向に回転し、
これによりエンドレスフイルム20が矢印B方向
に走行すると同時に記録紙17も矢印C方向に移
動する。
ここではインク層16cの領域が順次発熱素子
19の位置に送られ、インク層16a,16bの
場合と同様にインクの転写が行われる。そして、
インク層16cの領域の転写が終つたところで、
1枚分の記録が終了する。
このようにして3原色のインクを記録紙17に
重ねてあるいは各色が隣り合うように転写するこ
とにより、記録紙17に多色の画像を記録するこ
とができる。
一方、上述した記録によつてインク転写後のイ
ンク層、例えばインク層16bにはインク抜けが
生じるが、エンドレスフイルム20の走行により
インク層16bの領域の先端がインク塗布機構2
1bの矯正ローラ7bとバツクアツプローラ22
bとの間の位置にくると、図示しないソレノイド
等によりバツクアツプローラ22bが下降してエ
ンドレスフイルム20の裏面を押し、その表面を
矯正ローラ7bに押付ける。
このとき矯正ローラ7bは矢印D方向に回転し
てインクタンク13b内の溶融したインク14b
を汲上げているので、エンドレスフイルム20の
表面が矯正ローラ7bに押付けられるとインク溜
り15bが形成される。
このインク溜り15bによつて前記インク抜け
の生じたインク層16bは順次溶けるが、同時に
エンドレスフイルム20の表面には矯正ローラ7
bによつて新たに一定量のインク14bが供給塗
布されてゆき、これによつて再び平滑で均一な厚
さの薄いインク層16bが再生される。
インク層16a、及び16cもそれぞれインク
塗布機構21a,21c及びバツクアツプローラ
22a,22cの作用によつて前記インク層16
bと同様に再生することができる。
以上、第4図に示した再生式熱転写記録装置に
よる多色記録と各インク層の再生について説明し
たが、この装置において記録紙17へのインクの
転写と、エンドレスフイルム20へのインクの塗
布とを同時に行う場合、エンドレスフイルム20
表面のインク層16aと16bとの領域の境、あ
るいはインク層16bと16cとの領域の境が発
熱素子19の位置にきて、このエンドレスフイル
ム20の走行が止められたとき、矯正ローラ7
a,7bまたは7cにより、インク層16a,1
6bまたは16cが再生されている途中であるこ
とがある。
ところがこの種の装置では、インク層再生途中
でエンドレスフイルムの走行が停止されると、そ
の部分のインク層の厚さが変化して記録時に記録
かすれが生じたり、更には厚さの変化が大きい場
合は記録抜けが発生するため、インク層再生途中
でエンドレスフイルムの走行を止めることは絶対
に避けなければならない条件となつている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述した第4図の再生式熱転写
記録装置では、記録紙の記録領域の3倍の長さ、
すなわち1回の往復動作で記録紙が戻る距離の3
倍の長さエンドレスフイルムを用い、それを3等
分に区分けした3つの領域に3原色のインクをそ
れぞれ塗り分けているため、どれか1つの領域
を、インク層再生途中で記録紙の戻し動作が入ら
ないようにサーマルヘツドを適当な位置に配置し
ても、残りの2つの領域では、インク層再生途中
で必ず記録紙の戻しの動作が入つて、エンドレス
フイルムの走行が止められてしまい、そのため実
用的な装置とすることができないという問題があ
つた。
本考案はこのような問題を解決するためにらな
されたもので、複数色のインク層をエンドレスシ
ートの走行を止めることなく再生することがで
き、これにより常に平滑でかつ均一な厚さのイン
ク層を得て、品質の高い多色記録を行うことがで
きる再生式熱転写記録装置を実現することを目的
とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するため、本考案は、エンドレ
スフイルム表面の異なる領域に各々異なる色の熱
溶融性インクを塗布してインク層を再生する複数
のインク塗布手段がエンドレスフイルムの表面に
沿つて別体に配置され、かつ最初に印字される色
のインク塗布手段がエンドレスフイルムの走行方
向と逆方向に印字位置から最も遠い距離にあり、
その他の色のインク塗布手段は印字順に遠くから
順に配列されていて、前記エンドレスフイルムに
記録紙を重ね、この記録紙を往復動作させつつサ
ーマルヘツドにより各色のインクを記録紙に順に
転写して記録を行う再生式熱転写記録装置におい
て、前記複数のインク塗布手段の両端のインク塗
布手段のインク塗布位置間の間隔に等しいかまた
はそれ以上の長さとした転写に使用しない領域
と、各色に対して記録紙が1回の往復動作中に戻
る距離と等しい長さのインク塗布領域がインク塗
布手段の数だけ設定され、なおかつ前記転写に使
用しない領域の幅と前記インク塗布領域の総和が
周長に等しくなるようにしたエンドレスフイルム
を用い、サーマルヘツドの発熱素子からエンドレ
スフイルムの走行方向と逆方向に向かつて一番近
い距離にあるインク塗布手段のインク塗布位置ま
での前記エンドレスフイルムの経路長を、記録紙
が1回の往復動作中の戻る距離の整数倍の長さと
したことを特徴とする。
〔作用〕
上述した手段によれば、インク層を形成する領
域以外に少なくともインク塗布機構のうちの両端
のインク塗布機構のインク塗布位置間の間隔と同
等の余長ができるので、この余長を利用すること
で、記録紙の戻し動作が行われる際にエンドレス
フイルム表面の次にインク層を再生すべき領域の
先端の位置を対応するインク塗布機構のインク塗
布位置に位置付けることができ、これによりイン
ク層再生中にエンドレスフイルムの走行を停止さ
せる必要がなくなる。
従つて、常に平滑でかつ均一な厚さの複数色の
インク層を繰返して再生することができ、高品質
な多色記録を行うことが可能になる。
〔実施例〕
以下図面を参照して実施例を説明する。
第1図は本考案による再生式熱転写記録装置の
一実施例を示す概略的な側面図で、図において2
はプラテンローラ、3は駆動ローラ、4〜6はガ
イドローラ、7a〜7cは矯正ローラ、13a〜
13cはインクタンク、14a〜14cは各々色
の異なる3原色の熱溶融性のインク、16a〜1
6cはインク層、17は記録紙、18はサーマル
ヘツド、19は該サーマルヘツド18の発熱素
子、21a〜21cはインク塗布機構、22a〜
22cはバツクアツプローラであり、これらは第
4図のものと同じ部品である。
23は本実施例で用いるエンドレスフイルム
で、該エンドレスフイルム23は第2図及び第4
図に示したものと同じ素材で形成されているのも
であるが、その周長はプラテンローラ2にセツト
された記録紙17の記録領域の3倍の長さに、言
換えるとプラテンローラ2が矢印E,F方向に回
転することによつて記録紙が矢印C、及びこれと
逆の方向へ1回往復動作するときに戻る距離の3
倍の長さに、後述する如くエンドレスフイルム2
3の表面に沿つて配置されるインク塗布機構21
a〜21cのうちの、矯正ローラ7aとエンドレ
スフイルム23が接触する位置から、矯正ローラ
7cとエンドレスフイルム23が接触する位置ま
での間隔を加えた長さとしてある。
このエンドレスフイルム23は駆動ローラ3及
びガイドローラ4〜6に巻掛けて支持されるが、
これらローラ間をあまり広い間隔にすると装置が
大形化するので、本実施例では前記駆動ローラ3
及びガイドローラ4〜6が成す矩形の内側にスプ
リング24によつて所定の方向に引張されたテン
シヨンローラ25を配置し、このテンシヨンロー
ラ25にエンドレスフイルム23をその表面が接
触するように巻掛けることにより、装置が大形化
しないように考慮すると共に、エンドレスフイル
ム23に適度な張力を与えている。
インク塗布機構21a,21b,21cはガイ
ドローラ4,5間の位置で、前記エンドレスフイ
ルム23の表面に沿つて等間隔で配置され、これ
らインク塗布機構21a,21b,21cの矯正
ローラ7a,7b,7cはエンドレスフイルム2
3を介して対向するバツクアツプローラ22a,
22b,22cが下降することにより個別にエン
ドレスフイルム23の表面に接触し、インクタン
ク13a,13b,13c内の3原色のインク1
4a,14b,14cを汲上げて予め定められた
領域にそれぞれ塗布してインク層16a,16
b,16cを形成する。
矯正ローラ7a〜7cは第3図に示した構造を
有するものである。
また、エンドレスフイルム23は駆動ローラ3
が矢印A方向に回転することにより矢印B方向に
走行するが、この走行方向において、一番サーマ
ルヘツド18までの距離が近いインク塗布機構2
1cの矯正ローラ7cにエンドレスフイルム23
が接触する位置から、前記サーマルヘツド18の
発熱素子19の位置までのエンドレスフイルム2
3の走行経路の長さが、前記記録紙17の1回の
往復動作時の戻る距離と等しくなるようにインク
塗布機構21cの位置が定められている。
26a,26b,26cは略L字形としたレバ
ーで、各々曲折部に設けられた軸27a,27
b,27cを中心として回転するようになつてい
る。これら各レバー26a,26b,26cの一
端には前記バツクアツプローラ22a,22b,
22cが各々軸支されており、また各レバー26
a,26b,26cの他端にはソレノイド28
a,28b,28cと、復旧スプリング29a,
29b,29cが各々連結されていて、ソレノイ
ド28a,28b,28cの吸引力及び復旧スプ
リング29a,29b,29cの復旧力によりレ
バー26a,26b,26cが各々軸27a,2
7b,27cを中心として回転することによりバ
ツクアツプローラ22a,22b,22cが昇降
するようになつている。
更に、エンドレスフイルム23の表面に沿つて
別体に配置される前記各色のインク塗布機構21
a〜21cは、一番最初に印字する色のインク塗
布機構がエンドレスフイルム23の走行方向と逆
方向に向かつて一番遠い距離にあり、その他の色
のインク塗布機構は印字順に遠くから順に配列さ
れている。
つまり、第1図に示すようにサーマルヘツド1
8で印字されるインク層の順番が16a,16
b,16cの順にすると、インク層16aを形成
するインク塗布機構21aはエンドレスフイルム
23の走行方向と逆の方向に向かつて一番遠い距
離にあり、次にインク層16bを形成するインク
塗布機構21b、更にインク層16cを形成する
インク塗布機構21cというように印字順に遠く
から順に配列した構成になつている。
次に上述した構成の作用を第1図と共に第5図
を参照して説明する。
第5図は第1図の実施例におけるエンドレスフ
イルムを展開してその周長方向における各インク
層の領域とサーマルヘツドの発熱素子におけるイ
ンク転写位置と各矯正ローラによるインク塗布位
置との関係を示した説明図である。
第5図I〜において示すHは前記サーマルヘ
ツド18の発熱素子19の位置つまり記録紙17
へのインク転写位置、RaとRbとRcは矯正ローラ
7aと7bと7cの位置つまりエンドレスフイル
ム23へのインク塗布位置である。
また、エンドレスフイルム23の位置dからe
までの領域Iaは矯正ローラ7aにより再生される
インク層16aの領域、位置eからfまでの領域
Ibは矯正ローラ7bにより再生されるインク層位
置6bの領域、位置fからgまでの領域Icは矯正
ローラ7cにより再生されるインク層16cの領
域であり、また位置gからdまではインク層が形
成されない領域であり、位置hはgとdとの間の
中央の位置である。
また、第5図I〜には前記発熱素子19の位
置Hでの領域Ia,Ib,Icと記録紙17との関係を
示すため、記録紙17をエンドレスフイルム23
と平行にして示してあり、この記録紙17の位置
iは1頁の記録領域の始端、位置jは同じく記録
領域終端、kは記録紙17の1頁の始端または終
端である。尚、第5図中の矢印Xは第1図の矢印
B及びC方向に対応している。
そこで第1図に示すように、記録開始時にはサ
ーマルヘツド18が図示しない手段により記録紙
17及びエンドレスフイルム23を介してプラテ
ンローラ2に押付けられるが、この記録開始時に
おけるサーマルヘツド18の発熱素子19と記録
紙17及びエンドレスフイルム23のそれぞれの
位置関係を第5図Iの状態とする。
この状態では、エンドレスフイルム23の位置
h及び記録紙17上の位置kは発熱素子19の位
置Hにあり、エンドレスフイルム23上の領域Ia
とIbとの境の位置eは矯正ローラ7bによるイン
ク塗布位置Rb上にある。
この状態から駆動ローラ3を矢印A方向へ、ま
たプラテンローラ2を矢印E方向へそれぞれ回転
させて、エンドレスフイルム23及び記録紙17
を矢印X方向へ等速度で走行させると同時に、ソ
レノイド28bをONにし、その吸引力により軸
27bを中心としてレバー26bを回転させるこ
とによりバツクアツプローラ22bを下降させ、
このバツクアツプローラ22bによりエンドレス
フイルム23を裏面から押して、その表面をイン
ク塗布機構21bの矯正ローラ7bに当接させ
る。
このとき、矯正ローラ7bは内蔵した熱源8
(第3図参照)によりインクタンク13b内のイ
ンクタンク14bを溶融させると共に、矢印D方
向に回転して溶融したインク14bを汲上げてお
り、従つて前記の如くエンドレスフイルム23の
表面が当接するとその接触部にインク溜り15b
が形成され、このインク溜り15bのインクが矯
正ローラ7bの外周に設けた溝12(第3図参
照)により一定量づつ順次エンドレスフイルム2
3の表面に供給塗布されて前記位置eから領域Ib
にインク層16bが再生されてゆく。
このインク層16bの再生はエンドレスフイル
ム23の走行により、該インク層16bの領域Ib
と次のインク層16cの領域Icとの境の位置fが
矯正ローラ7bによるインク塗布位置Rbにくる
まで続けられ、そして前記位置fがインク塗布位
置Rbにくると、ソレノイド28bがOFFとなつ
て復旧スプリング29bの力によりレバー26b
が軸27bを中心として前記と逆の方向へ回転す
る。これによりバツクアツプローラ22bが上昇
し、同時にエンドレスフイルム23が矯正ローラ
7bから離れて領域Ibにおけるインク層16bの
再生が終了し、さらに前記位置fがインク塗布位
置Rcにくるまでエンドレスフイルム23が走行
される。
一方、サーマルヘツド18側では、発熱素子1
9の位置Hにエンドレスフイルム23の位置d、
及び記録紙位置7の位置iが到達した時点から複
数の発熱素子19を選択的に発熱させ、インク層
16aのインクを順次記録紙17に転写させてい
く。
このインク層16aのインクの転写は、エンド
レスフイルム23及び記録紙17の走行に伴つて
各々の位置eとjがそれぞれ第5図に示すよう
に発熱素子19の位置Hにくるまで続けられる。
そして、前記位置eとjが位置Hに到達する
と、ここでインクの転写が中止され、また駆動ロ
ーラ3の回転も停止されてエンドレスフイルム2
3の走行が止められると同時に、プラテンローラ
2の回転が停止されて記録紙17の移動も止めら
れる。
このとき、インク層16bの領域Ibとインク層
16cの領域Icとの境の位置fはインク塗布機構
21cの矯正ローラ7cによるインク塗布位置
Rcにきている。
一方、前記の如くエンドレスフイルム23の走
行が停止されると、プラテンローラ2は矢印Eと
逆の矢印F方向に逆回転される。これにより記録
紙17はエンドレスフイルム23上を滑りながら
第5図Iに示した矢印Xと逆の方向に戻され、こ
の戻し動作は記録紙17の位置jが発熱素子19
の位置Hに到達するまで続けられる。
記録紙17の位置jが発熱素子19の位置Hに
到達するとプラテンローラ2の回転は停止され、
記録紙17の戻し方向の移動が止められ、第5図
の状態となる。
次に、この状態つまり第5図の状態から再び
駆動ローラ3及びプラテンローラ2をそれぞれ矢
印A,E方向に回転させてエンドレスフイルム2
3及び記録紙17を矢印X方向へ等速度で走行さ
せると、その時点から発熱素子19上のエンドレ
スフイルム23はインク層16bの領域となるの
で、複数の発熱素子19を選択的に発熱させ、こ
れによりインク層16bのインクを順次記録紙1
7に転写してゆく。
また、前記エンドレスフイルム23及び記録紙
17の走行と同時に、今度はソレノイド28cを
ONにし、その吸引力により軸27cを中心とし
てレバー26cを回転させることによりバツクア
ツプローラ22cを下降させ、このバツクアツプ
ローラ22cによりエンドレスフイルム23を裏
面から押してその表面をインク塗布機構21cの
矯正ローラ7cに当接させる。
このとき、矯正ローラ7cは前記矯正ローラ7
bと同様にインクタンク13c内のインク14c
を溶融させると共に、溶融したインクを汲上げて
おり、従つて前記の如くエンドレスフイルム23
の表面が当接するとその接触部にインク溜り(図
示せず)が形成され、このインク溜りのインクが
一定量ずつ順次エンドレスフイルム23の表面に
供給塗布されて、前記位置fから領域Icにインク
層16cが再生されていく。
このインク層16cの再生と、前記インク層1
6bのインクの転写は、エンドレスフイルム23
及び記録紙17の走行に伴つて、各々の位置fと
jが発熱素子19の位置Hに到達するまで続けら
れる。
第5図に示す状態は前記位置Hに位置fとj
が通達したときで、ここで再びインクの転写が中
止され、駆動ローラ3及びプラテンローラ2の回
転も停止され、エンドレスフイルム23及び記録
紙17の走行が止められる。そしてこれらの停止
と同時にソレノイド28cがOFFとなつて、復
旧スプリング29cの力によりレバー26cが軸
27cを中心として前記と逆の方向に回転し、こ
れによりバツクアツプローラ22cが上昇すると
同時に、エンドレスフイルム23が矯正ローラ7
cから離れて領域Icにおけるインク層16cの再
生が終了する。
このとき、矯正ローラ7cによるインク塗布位
置Rcには位置gが到達しており、また矯正ロー
ラ7aによるインク塗布位置Raには位置dが到
達している。
また、プラテンローラ2はエンドレスフイルム
23の走行停止と同時に矢印F方向に回転し、再
び記録紙17の位置iが発熱素子19の位置Hに
くるまで戻し動作が行われる。
第5図Vは前記位置iが位置Hの位置に戻つた
ときの状態を示し、この時点で前記プラテンロー
ラ2の回転が停止される。
この状態からまた駆動ローラ3とプラテンロー
ラ2をそれぞれ矢印A,E方向に回転させて、エ
ンドレスフイルム23及び記録紙17を矢印X方
向へ等速度で走行させると、その時点から発熱素
子19上のエンドレスフイルム23はインク層1
6cの領域となるので、複数の発熱素子19を選
択的に発熱させ、これによりインク層16cのイ
ンクを順次記録紙17に転写してゆく。
そして、前記エンドレスフイルム23及び記録
紙17の走行と同時に、今度はソレノイド28a
をONにし、その吸引力により軸27aを中心と
してレバー26aを回転させることによりバツク
アツプローラ22aを下降させ、このバツクアツ
プローラ22aによりエンドレスフイルム23を
裏面から押してその表面をインク塗布機構21a
の矯正ローラ7aに当接させる。
このときの矯正ローラ7aも前記2者の場合と
同様にインクタンク13a内のインク14aを溶
融させると共に、溶融したインク14aを汲上げ
ており、従つて前記の如くエンドレスフイルム2
3の表面が当接するとその接触部にインク溜り
(図示せず)が形成され、このインク溜りのイン
クが一定量ずつ順次エンドレスフイルム23の表
面に供給塗布されて、前記位置dから領域Iaにイ
ンク層16aが再生されてゆく。
このインク層16aの再生は、次のインク層1
6bとの境の位置eがインク塗布位置Raにくる
まで続けられ、そして位置eがインク塗布位置
Raにくると、ソレノイド28aがOFFとなつて
復旧スプリング29aの力によりレバー26aが
軸27aを中心として前記と逆の方向へ回転す
る。これによりバツクアツプローラ22aが上昇
し、同時にエンドレスフイルム23が矯正ローラ
7aから離れて領域Iaにおけるインク層16aの
再生が終了する。
一方、前記インク層16cのインクの転写は、
前記インク層16aの再生が終了した時点で発熱
素子19の位置Hにエンドレスフイルム23の位
置gと記録紙17の位置が到達するまで進んでお
り、従つてこの時点でインクの転写は停止される
が、ここではエンドレスフイルム23及び記録紙
17の走行は停止されず両者の走行は継続され、
そして第5図に示すようにエンドレスフイルム
23の位置hが発熱素子19の位置に達した時点
で駆動ローラ3及びプラテンローラ2の回転が停
止され、エンドレスフイルム23及び記録紙17
の走行が止められる。
ここで、記録紙17の1頁分の多色記録の動作
が終了すると共に、インク層16a,16b,1
6cの各々の1回の再生動作が終了する。
また、上述した実施例ではサーマルヘツド18
の発熱素子19からエンドレスフイルム23の走
行方向と逆の方向に向かつて一番近い距離にある
インク塗布機構21cとインク塗布位置Rcまで
のエンドレスフイルム23の経路長を記録紙17
が一回の往復動作中に戻る距離と等しくなるよう
に設定したが、つまりインク塗布位置Ra〜Rcが
第5図Iに示した位置となるようにインク塗布機
構21a〜21cが配置したが、前記インク塗布
位置Ra〜Rcが第5図に示した位置g,h,d
と同位置となるようにインク塗布機構21a〜2
1cを配置しても、各インク層再生中にエンドレ
スフイルム23の走行を停止することなく印字及
びインク層再生が可能となる。
但し、この場合は、サーマルヘツド18の発熱
素子19からエンドレスフイルム23の走行方向
と逆の方向に向かつて一番近い距離にあるインク
塗布機構21cのインク塗布位置Rcまでのエン
ドレスフイルム23の経路長は、記録紙17が一
回の往復動作中に戻る距離の倍の長さとなる。
このように、いずれにおいてもサーマルヘツド
18の発熱素子19からエンドレスフイルム23
の走行方向と逆の方向に向かつて一番近い距離に
あるインク塗布機構21cのインク塗布位置Rc
までのエンドレスフイルム23の経路長は、記録
紙17が一回の往復動作中に戻る距離の整数倍と
すればよい。
尚、上述した実施例では、エンドレスフイルム
23の周長を、記録紙17が1回の往復動作中に
戻る距離の3倍の長さに、エンドレスフイルム2
3に沿つて配置される3組のインク塗布機構21
a〜21cのうちの両端のインク塗布機構21a
と21cのそれぞれの矯正ローラ7a,7bによ
るインク塗布位置間の間隔を加えた長さとした
が、特にこれに限られるものではなくそれ以上の
長さとしてもよい。
この場合、実施例においては第5図に示した等
間隔にある3つのインク塗布位置Ra,Rb,Rc間
の間隔と対応してエンドレスフイルム23の位置
g,h,d間の間隔を設定したが、それぞれ等し
い長さである領域Ia,Ib,Icの長さは変えられず
に位置h,g間の長さを長くとればよい。
このような長いエンドレスフイルム23を用い
る場合の動作は、エンドレスフイルム23の位置
fがサーマルヘツド18の発熱素子19の位置H
に到達すると同時に、位置gがインク塗布位置
Rcに到達して領域Icにおけるインク層16cの
再生が終了しても、まだ位置dはインク塗布位置
Raに到達しないことになるが、記録紙17の戻
し動作が終了した後、バツクアツプローラ22a
を下降させてインク転写と同時にインク層16a
の再生を開始しても、もともとインクが塗布され
ない位置gからdまでの領域のうち、位置gから
インク塗布位置RaとRcの間隔だけ位置dよりの
位置から領域Iaで塗布されるべきインク14aが
位置dを越えて塗布されるだけのことで、他の領
域のインクと混じり合うこともなく、装置の機能
には影響しないので、上述した実施例と同様に駆
動しても、同様の作用を行うことができる。
また、上述した実施例では3原色のインクによ
る多色記録を行うものとして、3組のインク塗布
機構を用いたが、黒色を加えて4組のインク塗布
機構を用いる場合は、それに応じて周長を長くし
たエンドレスフイルムを用いればよい。つまりこ
の場合は記録紙の1回の往復動作中に戻る距離の
4倍の長さに、両端のインク塗布機構のインク塗
布位置間の間隔を加えた長さ以上とすればよく、
更にンク塗布機構を5組以上とする場合もエンド
レスフイルムをそれに応じた長さとすればよい。
更にまた、上述した実施例ではエンドレスフイ
ルムを矯正ローラに当接させるバツクアツプ手段
としてバツクアツプローラを用いたが、このバツ
クアツプローラの代りにバツクアツププレートを
用いてもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案は、エンドレスフイ
ルム表面の異なる領域に各々異なる色の熱溶融性
インクを塗布してインク層を再生する複数のイン
ク塗布手段がエンドレスフイルムの表面に沿つて
別体に配置され、かつ最初に印字される色のイン
ク塗布手段がエンドレスフイルムの走行方向と逆
方向に印字位置から最も遠い距離にあり、その他
の色のインク塗布手段は印字順に遠くから順に配
列されていて、前記エンドレスフイルムに記録紙
を重ね、この記録紙を往復動させつつサーマルヘ
ツドにより各色のインクを記録紙に順に転写して
記録を行う再生式熱転写記録装置において、前記
複数のインク塗布手段の両端のインク塗布手段の
インク塗布位置間の間隔に等しいかまたはそれ以
上の長さとした転写に使用しない領域と、各色に
対して記録紙が1回の往復動作中に戻る距離と等
しい長さのインク塗布領域がインク塗布手段の数
だけ設定され、なおかつ前記転写に使用しない領
域の幅と前記インク塗布領域の総和が周長に等し
くなるようにしたエンドレスフイルムを用い、サ
ーマルヘツドの発熱素子からエンドレスフイルム
の走行方向と逆方向に向かつて一番近い距離にあ
るインク塗布手段のインク塗布位置までの前記エ
ンドレスフイルムの経路長を、記録紙が1回の往
復動作中に戻る距離の整数倍の長さとして、イン
ク層再生中にエンドレスフイルムの走行が停止さ
れない構成としているため、常に平滑でかつ均一
な厚さの薄い各色のインク層を繰返して再生する
ことが可能となり、これによつて品質の高い多色
記録を行なうことができるという効果が得られ
る。
また、エンドレスフイルムの周長を、記録紙が
1回の往復動作中に戻る距離とインク塗布手段の
数との積にその複数のインク塗布手段の両端のイ
ンク塗布手段のりインク塗布位置間の間隔を加え
た長さとすれば、インク転写とインク層の再生と
を殆んど同時に行うことができるので、時間の無
駄がない多色記録用の再生式熱転写記録装置を実
現できるという効果もあり、計算機あるいはフア
クシミリ等の出力装置として適用可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による再生式熱転写記録装置の
一実施例を示す概略的な側面図、第2図は単色記
録を行う従来の再生式熱転写記録装置の一構成例
を示す概略的な側面図、第3図は矯正ローラの一
部分拡大断面図、第4図は第2図の装置から考え
られる多色記録用の再生式熱転写装置を示す概略
的な側面図、第5図は第1図における各インク層
とインク転写位置及びインク塗布位置等との関係
を示す説明図である。 2……プラテンローラ、3……駆動ローラ、4
〜6……ガイドローラ、7a〜7e……矯正ロー
ラ、13a〜13c……インクタンク、14a〜
14c……インク、21a〜21c……インク塗
布機構、22a〜22c……バツクアツプロー
ラ、23……エンドレスフイルム、24……スプ
リング、25……テンシヨンローラ、26a〜2
6c……レバー、28a〜28c……ソレノイ
ド、29a〜29c……復旧スプリング。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 エンドレスフイルム表面の異なる領域に各々異
    なる色の熱溶融性インクを塗布してインク層を再
    生する複数のインク塗布手段がエンドレスフイル
    ムの表面に沿つて別体に配置され、かつ最初に印
    字される色のインク塗布手段がエンドレスフイル
    ムの走行方向と逆方向に印字位置から最も遠い距
    離にあり、その他の色のインク塗布手段は印字順
    に遠くから順に配列されていて、前記エンドレス
    フイルムに記録紙を重ね、この記録紙を往復動作
    させつつサーマルヘツドにより各色のインクを記
    録紙に順に転写して記録を行う再生式熱転写記録
    装置において、 前記複数のインク塗布手段の両端のインク塗布
    手段のインク塗布位置間の間隔に等しいかまたは
    それ以上の長さとした転写に使用しない領域と、
    各色に対して記録紙が1回の往復動作中に戻る距
    離と等しい長さのインク塗布領域がインク塗布手
    段の数だけ設定され、なおかつ前記転写に使用し
    ない領域の幅と前記インク塗布領域の総和が周長
    に等しくなるようにしたエンドレスフイルムを用
    い、 サーマルヘツドの発熱素子からエンドレスフイ
    ルムの走行方向と逆方向に向かつて一番近い距離
    にあるインク塗布手段のインク塗布位置までの前
    記エンドレスフイルムの経路長を、記録紙が1回
    の往復動作中に戻る距離の整数倍の長さとしたこ
    とを特徴とする再生式熱転写記録装置。
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