JPH0436896Y2 - - Google Patents

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JPH0436896Y2
JPH0436896Y2 JP15880287U JP15880287U JPH0436896Y2 JP H0436896 Y2 JPH0436896 Y2 JP H0436896Y2 JP 15880287 U JP15880287 U JP 15880287U JP 15880287 U JP15880287 U JP 15880287U JP H0436896 Y2 JPH0436896 Y2 JP H0436896Y2
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resin part
insert
resin
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、合成樹脂の成形において成形品の強
度および精度を上げるために該成形品と一体接合
されるインサート金具に関する。
〔従来の技術〕
たとえば合成樹脂製軸受等の樹脂成形品の成形
において、強度や寸法精度の向上を図る目的でイ
ンサート金具を一体接合することがある。
従来このようなインサート金具は、たとえ熱膨
張差等による樹脂部との剥離が生じても離脱や相
対回転が起こることのないように、第2図に示す
ように、該金具aにおける樹脂部dとの接合面b
には多数の凹凸cやあるいはローレツト加工を施
し、金具aと樹脂部dを互いに咬み合つた形状で
接合させている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしこの場合、凹凸cと対応して樹脂部dに
形成される厚肉部d1と薄肉部d2では、樹脂材の膨
張量および収縮量が異なつてくることから、接合
面bにおける接合力を高めるために凹凸cを多く
すると、成形時、溶融樹脂材が冷却して固化する
際の体積収縮の差によつて変形が生じる問題があ
り、また、前記膨張量・収縮量の差による剥離が
起こり、樹脂部dの材質や使用条件によつてはイ
ンサート金具aとの離脱が生じてしまう。
そこで本考案は、樹脂部の離脱防止および変形
防止の双方を満足させる目的でなされたものであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案のインサート金具は、樹脂部との接合面
が円周状をなすインサート金具の前記接合面に、
方向が異なる少なくとも1対の螺旋溝または螺条
を形成したことによつて上記問題の解決を可能と
するものである。
〔作用〕
本考案の構成によれば、たとえ金具と樹脂部の
剥離が生じるようなことがあつても、螺旋溝また
は螺条と樹脂部との咬み合いによつて軸方向荷重
に対する抜け止めがなされるとともに、この少な
くとも1対の螺旋溝または螺条は、その向きが異
なつているため、相対回転が阻止され、樹脂部と
インサート金具の一体性が保持される。
〔実施例〕
第1図は本考案の一実施例としてのインサート
金具1を示しており、すなわちこの金具1は段付
形成された外周面(以下、接合面という)に合成
樹脂材が環状に接合されるものである。大径の接
合面2および小径の接合面3には螺旋溝4,5が
形成されており、該螺旋溝4,5はその巻方向が
互いに逆向きとなつている。成形時、溶融樹脂は
この螺旋溝4,5内に流れ込み、咬み合つた形で
接合する。
螺旋溝4,5は、図示の形状から明らかなよう
に、軸方向荷重に対して大きな抜け止め作用を有
するため、多数形成する必要はない。したがつて
従来のように凹凸を多数設けることによる樹脂部
の成形収縮量の差による変形を抑制することがで
き、溝深さDも十分な大きさに設定することがで
きる。また、螺旋溝4,5は巻方向が互いに逆向
きであるため、該溝4,5と樹脂部の咬み合いの
破壊が起こらない限り、金具1と樹脂部が相対回
転することもない。
なお、上記実施例では樹脂部との接合面が段付
き形となつているが、本考案の要旨がこれを限定
するものでないことは勿論であり、たとえば単純
な円筒面状のものやテーパ状のもの等にも実施可
能あり、また、螺旋溝は、螺条に代えてもよく、
異なる向きのものを互いに交叉させたものであつ
てもよい。
〔考案の効果〕
上述のとおり、本考案のインサート金具は、樹
脂部との接合面に方向の異なる螺旋溝または螺条
を設け、該螺旋溝または螺条と樹脂部の咬み合い
によつて抜け止めおよび回り止めをなすもので、
従来のように多数の凹凸を設けたものでないため
樹脂部の成形収縮の差による変形が抑えられ、ま
たこのため咬み合いの深さ(高さ)を十分に大き
くとることが可能になり、離脱防止効果が向上す
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す一部切断した
正面図、第2図は従来例を示す要部拡大断面図で
ある。 1……インサート金具、2,3……接合面、
4,5……螺旋溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 樹脂部との接合面2,3が円周状をなすインサ
    ート金具1の前記接合面2,3に、方向が異なる
    少なくとも1対の螺旋溝4,5または螺条を形成
    したことを特徴とする樹脂成形品のインサート金
    具。
JP15880287U 1987-10-19 1987-10-19 Expired JPH0436896Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4609778B2 (ja) * 2007-04-26 2011-01-12 株式会社阪村エンジニアリング インサート金具及びその製造方法
JP6657631B2 (ja) * 2015-07-21 2020-03-04 株式会社ジェイテクト 車両用軸受

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JPH0164410U (ja) 1989-04-25

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