JPH04368392A - 有機ケイ素化合物およびそれを配合してなる化粧料 - Google Patents

有機ケイ素化合物およびそれを配合してなる化粧料

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JPH04368392A
JPH04368392A JP3168771A JP16877191A JPH04368392A JP H04368392 A JPH04368392 A JP H04368392A JP 3168771 A JP3168771 A JP 3168771A JP 16877191 A JP16877191 A JP 16877191A JP H04368392 A JPH04368392 A JP H04368392A
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Koji Sakuta
晃司 作田
Kenichi Isobe
憲一 磯部
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は化粧品用油剤に可溶で
あり、紫外線吸収効果の高い文献未載の新規な有機ケイ
素化合物およびそれを配合してなる化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、紫外線による皮膚への悪影響が問
題とされ、従来の日焼け炎症(サンバーン)の原因とな
る中波長領域の紫外線(UV−B:290〜320nm
)だけでなく、皮膚への浸透性が高く、シミ、ソバカス
増加の原因となる長波長領域の紫外線(UV−A:32
0〜400nm)の遮断が求められるようになった。 この長波長領域を効率良く吸収する紫外線吸収剤として
は、「パーソール1789」(ジボダン(株)製、4−
tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン
)や、「チヌビンP」(チバガイギー(株)製、2−(
2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール)に代表されるベンゾトリアゾール化合物、あ
るいは2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ
ベンゾフェノンなどのベンゾフェノン化合物が知られて
いる。これらの化合物は、医療用、化粧品用などの配合
剤として、また各種プラスチック添加剤として、実用化
されている。しかし、いずれも基質への分散性、溶解性
が乏しいために、配合量に限定があったり、析出してし
まう等の問題があった。
【0003】かかる欠点を改良するために、例えば、ベ
ンゾトリアゾール骨格、あるいはベンゾフェノン骨格を
有する化合物に、アルコキシシリル基を導入し、クロル
シランあるいはアルコキシシランと共加水分解すること
により、ポリシロキサンの分子中に組み込むことが提案
されている(特開昭57−21391号、同57−21
432号、同58−10591号、同58−21307
5号、同61−111360号、同62−187740
号各公報参照)。しかしながら、これらの共加水分解し
て得られた化合物は、エステル油、炭化水素油、シリコ
ーン油などの油剤には溶解性を持たない。また、アルコ
キシシリル基を導入した化合物を、直接上記の油剤に添
加した場合には、加水分解性があり、安定性に欠けると
言う欠点がある。特に、かかる加水分解性の化合物を医
療用または、化粧品用途に用いた場合には、加水分解に
よって生成した物質が皮膚や粘膜等に対して刺激性を有
するという問題が生ずる。特に、ベンゾトリアゾール骨
格を持つ化合物は、それ自身が刺激性及び光感作性を有
するものであり、医療用、化粧品用途などには適してい
ない。
【0004】また、上記の安定性を向上したタイプとし
て、アルコキシシリル基を含まないポリシロキサン誘導
体とする提案もされている(特開昭63−230681
号、特公昭52−50074号各公報参照)。しかしな
がら、ベンゾトリアゾール骨格を持つ化合物を利用して
いる場合には、先に述べた様に安全性の面から好ましく
ない。一方、紫外線の長波長領域に吸収性が高い化合物
として、ジベンゾイルメタン骨格を有するポリシロキサ
ン誘導体とする提案もされている(特開平2−7563
3号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の特開平2−75
633号に示された化合物であれば、エステル油、炭化
水素油、シリコーン油などの油剤に対する溶解性も非常
に良く、しかも、紫外線の長波長領域での吸収性も優れ
ている。しかし、ポリシロキサン化合物は、酸性条件下
では不安定であり、シロキサン結合の分解を生ずる。例
えば化粧品などで、弱酸性の溶液状、あるいは、エマル
ジョン組成物等に配合した場合で、シロキサン結合が分
解すると、ジベンゾイルメタン骨格を持つ難溶解性の化
合物が析出してくるといった問題点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
エステル油、炭化水素油、シリコーン油に溶解性があり
、しかも、紫外線の長波長領域での吸収性に優れ、かつ
、酸性条件下でも分解性のない紫外線吸収剤が望まれて
いることから、このような吸収剤を求めて鋭意研究の結
果、一般式
【0007】
【化2】
【0008】(ここで、R1 は一般式R33Si−C
n H2n−(O)d −で示され、R2 は水素原子
、ヒドロキシ基、又は炭素原子数1〜10のアルキル基
もしくはアルコキシ基であり、R3 は同種または異種
の炭素原子数1〜30のアルキル基、アリール基、アラ
ルキル基、又はハロゲン化炭化水素基であり、aは0又
は1、bは0又は1であり、かつa+bは1又は2であ
り、cは0〜5の整数、dは0又は1であり、nは2〜
6の整数である)で示される新規な化合物を見出して本
願発明に至ったのである。
【0009】以下に本願発明について詳しく説明する。 本願発明の化合物は前記の一般式で示されるが、式中の
R2 の例としては、水素原子、ヒドロキシ基のほか、
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、
デシル基等のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基を挙げること
が出来る。また、R3 の例としては、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基
、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等のア
ルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の飽
和脂環式炭化水素基;フェニル基、トリル基等のアリー
ル基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基;ト
リフロロプロピル基、ヘプタデカフロロデシル基、クロ
ロプロピル基、クロロフェニル基等のハロゲン化炭化水
素基などを挙げることが出来る。好ましくは、炭素数1
〜10の飽和脂肪族炭化水素基及びフェニル基が良い。
【0010】本願発明の新規な有機ケイ素化合物の合成
法は、末端に二重結合を有するアルケニロキシ基含有の
アセトフェノン化合物(1)
【0011】
【化3】
【0012】と安息香酸エステル類(2)
【0013】
【化4】
【0014】あるいは、末端に二重結合を有するアルケ
ニロキシ基含有の安息香酸エステル類(3)
【0015
【化5】
【0016】とアセトフェノン化合物(4)
【0017
【化6】
【0018】あるいは、末端に二重結合を有するアルケ
ニロキシ基含有のアセトフェノン化合物(1)と末端に
二重結合を有するアルケニロキシ基含有の安息香酸類(
3)を塩基性条件下で縮合し、末端に二重結合を有する
アルケニロキシ基含有のジベンゾイルメタン骨格(5又
は、6)
【0019】
【化7】
【0020】
【化8】
【0021】を合成し、これにオルガノハイドロジエン
シラン(7)           R33SiH         
                         
      (7)を付加反応することによって得るこ
とができる。または、有機ケイ素基を有するアセトフェ
ノン化合物(8)
【0022】
【化9】
【0023】と安息香酸エステル類(2)、あるいは、
有機ケイ素基を有する安息香酸エステル類(9)
【00
24】
【化10】
【0025】とアセトフェノン化合物(4)、あるいは
、有機ケイ素基を有するアセトフェノン化合物(8)と
有機ケイ素基を有する安息香酸類(9)を塩基性条件下
で縮合することによっても得ることができる。さらに、
末端に二重結合を有するアルケニロキシ基含有のジベン
ゾイルメタン骨格(10または11)
【0026】
【化11】
【0027】
【化12】
【0028】を熱転位反応を行なうことにより、下記の
ジベンゾイルメタン骨格(12または13)
【0029
【化13】
【0030】
【化14】
【0031】を得ることができ、このアルケニロキシ基
に対して、アルキルハイドロジエンシラン(7)を付加
反応することによっても合成することが出来る。また、
アセトフェノン(1)を熱転位反応により(14)
【0
032】
【化15】
【0033】とした後、安息香酸エステル類(2)と縮
合させてからオルガノハイドロジエンシラン(7)と付
加反応させることによっても得ることができる。また、
安息香酸エステル類(3)を熱転位反応により(15)
【0034】
【化16】
【0035】とした後、アセトフェノン(4)と縮合さ
せてからオルガノハイドロジエンシラン(7)と付加反
応させることによっても得ることができる。また、アセ
トフェノン(14)と安息香酸エステル類(15)を縮
合させてからオルガノハイドロジエンシラン(7)と付
加反応させることによっても得ることができる。また、
アセトフェノン(14)とオルガノハイドロジエンシラ
ン(7)を付加反応して(16)
【0036】
【化17】
【0037】とした後、安息香酸エステル類(2)と縮
合することによっても得ることができる。また、安息香
酸エステル類(15)とオルガノハイドロジエンシラン
(7)を付加反応して(17)
【0038】
【化18】
【0039】とした後、アセトフェノン(4)と縮合す
ることによっても得ることができる。さらにまた、アセ
トフェノン(14)と安息香酸エステル類(3)を縮合
した後、オルガノハイドロジエンシラン(7)を付加反
応させてもよいし、安息香酸エステル類(15)とアセ
トフェノン(1)を縮合した後、オルガノハイドロジエ
ンシラン(7)を付加反応させることによっても得るこ
とができる。このようにして得られた本願発明の化合物
は、公知の紫外線吸収剤と同様にして化粧料に配合する
ことができる。
【0040】
【実施例】本願発明について実施例を挙げてさらに説明
する。なお、これらは本願発明を何ら限定するものでな
い。 実施例1 反応器中に4−アリロキシアセトフェノン(56g)と
安息香酸メチル(345g)を仕込み、内温を150℃
に加熱した。ここに、28%−ナトリウムメトキシドの
メタノール溶液(74g)を滴下ロートを経て徐々に滴
下した。この際、留出するメタノールは留去しながら行
なった。滴下終了後、さらに1時間撹拌してから室温ま
で冷却した。水(200ml)を加えた後、氷水で反応
器を冷却しながら10%硫酸(200g)を滴下した。 水層を分離した後トルエン(500ml)を加えて水洗
した。5%炭酸水素ナトリウム水溶液で中和、水層分離
後、もう一度水洗した。減圧下で溶媒及び未反応の安息
香酸メチル等を除去した。赤褐色状の残渣をエタノール
で再結晶して4−アリロキシジベンゾイルメタン(50
g)を得た。融点が54〜57℃の白色結晶であった。
【0041】次に、この4−アリロキシジベンゾイルメ
タン(42g)とトルエン(100g)を反応器に仕込
み、内温を80℃とした。塩化白金酸2重量%の2−プ
ロパノール溶液(0.1g)を加え、トリブチルシラン
(36g)を滴下ロートを経て徐々に添加した。添加終
了後、内温を80〜100℃に維持し4時間撹拌した。 反応液を室温まで空冷した後活性炭(1g)を加え、室
温で更に2時間撹拌した。活性炭を濾別した後、減圧下
(5mmHg)150℃で1時間加熱して溶媒及び未反
応のトリブチルシランを除去し、目的物である有機ケイ
素化合物
【0042】
【化19】
【0043】を70g得た。外観は黄色透明の液状であ
り、25℃における粘度が431csであった。生成物
の紫外線吸収スペクトルは図1に示した通りである。な
お、紫外線吸収スペクトル測定用試料の溶質濃度は1.
03mg/エタノール100mlとした。また、赤外吸
収スペクトルは図2に示した通りである。化粧品用とし
て用いられる各種油剤へ10重量%添加し、室温での溶
解性を調べたところ、エステル油としてイソノナン酸イ
ソノニル、ミリスチン酸イソセチル、トリ−2−エチル
ヘキサン酸グリセリン、クエン酸トリエチル、イソオク
タン酸セチル、及び炭化水素油としてスクアラン、及び
シリコーン油としてメチルフェニルシリコーン油(信越
化学社製「KF56」)に均一溶解した。
【0044】実施例2 次に上記実施例で得られた有機ケイ素化合物を配合して
得られる化粧品の処方例を示す。 [処方例1]油性ファンデーション (A)成分;   カオリン                   
             :20.0重量%  酸化
チタン                      
        :12.0重量%  セリサイト  
                         
   :  8.0重量%  着色顔料       
                         
:  適  量(B)成分;   カルナウバワックス              
        :  4.0重量%  ジメチルポリ
シロキサン                  : 
 5.0重量%    (25℃における粘度:50c
s)  実施例1で得られた有機ケイ素化合物    
  :  8.0重量%  オクタメチルシクロテトラ
シロキサン      :42.0重量%  ソルビタ
ンセスキオレート                :
  1.0重量%(C)成分;   香料                     
               :  適  量上記(
B)成分を70℃にて撹拌し、溶解して均一化した後、
(A)成分を加えて撹拌分散し冷却した。得られた混合
物を三本ロールミルで三回混練し更に、(C)成分を加
えて油性ファンデーションを得た。得られた油性ファン
デーションは、紫外線吸収性及び耐水性に優れると共に
、伸展性に富むさっぱりとした使用感を持つものであっ
た。
【0045】 [処方例2]固形ファンデーション (A)成分;   酸化チタン                  
            :20.0重量%  マイカ
                         
         :36.0重量%  セリサイト 
                         
    :10.0重量%  タルク        
                         
 :10.0重量%  着色顔料          
                      :  
適  量(B)成分;   ジメチルポリシロキサン            
      :12.5重量%    (25℃におけ
る粘度:50cs)  実施例1で得られた有機ケイ素
化合物      :10.0重量%  親油型モノオ
レイン酸グリセリン          :  1.5
重量%  パラオキシ安息香酸メチル        
        :  適  量  香料      
                         
     :  適  量上記(A)成分を二本ロール
ミルで粉砕した後、更に均一溶解した(B)成分を添加
して撹拌混合した。得られた混合物を三本ロールミルを
用いて三回混練を行ない、固形ファンデーションを得た
。得られた固形ファンデーションは、紫外線吸収性及び
耐水性に優れる上さっぱりとした使用感を持つものであ
った。
【0046】 [処方例3]日焼け止めクリーム (A)成分;   オクタメチルシクロテトラシロキサン      
:40.0重量%  実施例1で得られた有機ケイ素化
合物      :20.0重量%  トリメチルシロ
キシポリシリケート        :25.0重量%
  流動パラフィン                
          :10.0重量%  カルナウバ
ワックス                     
 :  5.0重量%(B)成分;   香料                     
               :  適  量上記(
A)成分を80℃にて撹拌し、均一溶解させて放冷した
後、(B)成分を添加して日焼け止めクリームを得た。 得られた日焼け止めクリームは、紫外線吸収性及び耐水
性に優れる上さっぱりとした使用感を持つものであった
【0047】 [処方例4]日焼け止め乳液 (A)成分;   デカメチルシクロペンタシロキサン       
 :  7.0重量%  実施例1で得られた有機ケイ
素化合物      :  3.0重量%  ジメチル
ポリシロキサン                  
:  2.0重量%    (25℃における粘度:3
50cs)  ステアリン酸            
                :  2.0重量%
  自己乳化型モノステアリン酸グリセリン    :
  1.0重量%  セタノール          
                    :  1.
0重量%(B)成分;   精製水                    
              :72.5重量%  ト
リエタノールアミン                
    :  1.0重量%  プロピレングリコール
                    :  3.
0重量%  酸化チタン              
                :  5.0重量%
  ベントナイト                 
           :  0.5重量%  パラオ
キシ安息香酸メチル                
:  適  量(C)成分;   香料                     
               :  適  量上記(
A)成分を80℃にて撹拌溶解した後、更に、(B)成
分を80℃にて撹拌して得た均一分散液を撹拌しながら
徐々に投入して放冷した後、(C)成分を添加混合して
日焼け止め乳液を得た。得られた日焼け止め乳液はさっ
ぱりとした使用感を持つものであった。
【0048】 [処方例5]ヘアクリーム (A)成分;   メチルフェニルポリシロキサン         
   :17.0重量%    (25℃における粘度
:20cs)  実施例1で得られた有機ケイ素化合物
      :  3.0重量%  椿油      
                         
     :10.0重量%  サラシミツロウ   
                       : 
 5.0重量%  自己乳化型モノステアリン酸グリセ
リン    :  3.0重量%  モノステアリン酸
ポリオキシエチレンソルビタン(20EO)     
                         
            :  3.0重量%  還元
ラノリン                     
       :  1.5重量%  マイクロクリス
タリンワックス            :  2.0
重量%  パラオキシ安息香酸メチル        
        :  適  量(B)成分;   精製水                    
              :51.0重量%  ホ
ウ砂                       
           :  0.5重量%  グリセ
リン                       
       :  3.0重量%  カルボキシビニ
ルポリマー                :  0
.2重量%(C)成分;   香料                     
               :  0.8重量%上
記(A)成分を80℃にて撹拌溶解した後、更に撹拌し
ながら、80℃で加熱溶解した(B)成分を添加混合し
て60℃に冷却した。得られた溶液に、更に(C)成分
を添加混合した後30℃に冷却してヘアクリームを得た
。得られたヘアクリームは、紫外線吸収性に優れる上さ
っぱりとした使用感を持つものであった。
【0049】 [処方例6]スティック型口紅 (A)成分;   メチルフェニルポリシロキサン         
   :46.5重量%    (25℃における粘度
:20cs)  実施例1で得られた有機ケイ素化合物
      :10.0重量%  還元ラノリン   
                         
:20.0重量%  カルナウバワックス      
                :  4.5重量%
  キャンデリラワックス             
       :  9.0重量%  セレシンワック
ス                        
:  2.5重量%  サラシミツロウ       
                   :  1.5
重量%  カカオ脂                
                :  4.0重量%
  ショ糖脂肪酸エステル             
       :  2.0重量%  酸化防止剤  
                         
   :  適  量(B)成分;   アラントイン                 
           :  適  量  赤色3号ア
ルミニウムレーキ              :  
適  量(C)成分;   香料                     
               :  適  量上記(
A)成分を85℃で撹拌溶解した後一部を採取し、(B
)成分を添加混合して三本ロールミルにて三回混練を行
ないカラーペーストを得た。(A)成分の残部に、上記
カラーペーストを添加混合した後ディスパーミキサーに
より均一分散し、次いで(C)成分を添加した後型入れ
を行ない、急冷してスティック型口紅を得た。 得られたスティック型口紅は、紫外線吸収性及び耐水性
に優れる上、艶のあるさっぱりとした使用感を持つもの
であった。
【0050】 [処方例7]アイシャドー (A)成分;   パール剤                   
             :10.0重量%  青色
群青                       
         :  5.0重量%(B)成分;   ジメチルポリシロキサン            
      :28.0重量%    (25℃におけ
る粘度:20cs)  オクタメチルシクロテトラシロ
キサン      :42.0重量%  実施例1で得
られた有機ケイ素化合物      :  5.0重量
%  還元ラノリン                
            :  5.0重量%  マイ
クロクリスタリンワックス            :
  5.0重量%(C)成分;   香料                     
               :  適  量上記(
B)成分を80℃にて撹拌溶解した後、撹拌しながら(
A)成分を添加分散させた。放冷した後(C)成分を加
えて得られた混合物を、三本ロールミルにて三回混練を
行ない、クリーム状のアイシャドーを得た。得られたア
イシャドーは、紫外線吸収性及び耐水性に優れる上、さ
っぱりとした使用感を持つものであった。
【0051】 [処方例8]マスカラ (A)成分;   イソパラフィン                
          :20.0重量%  オクタメチ
ルシクロテトラシロキサン      :20.0重量
%  実施例1で得られた有機ケイ素化合物     
 :  7.0重量%  ステアリン酸アルミニウム 
               :  1.0重量%(
B)成分;   ベントナイト                 
           :15.0重量%  メチルフ
ェニルポリシロキサン            :  
7.0重量%    (25℃における粘度:20cs
)  キャンデリラワックス            
        :10.0重量%  水素添加ポリブ
テン                      :
  5.0重量%  パラオキシ安息香酸メチル   
             :  適  量(C)成分
;   カオリン                   
             :  5.0重量%  黒
酸化鉄                      
          :  5.0重量%上記(A)成
分を80℃で撹拌してゲル状溶液とした後、更に撹拌し
ながら80℃で撹拌均一分散した(B)成分を添加して
均一分散させ、冷却した後(C)成分を添加混合した。 更に三本ロールミルで三回混練を行ない、マスカラを得
た。得られたマスカラは、紫外線吸収性及び耐水性に優
れる上、さっぱりとした使用感を持つものであった。上
記のとおり、本願発明の有機ケイ素化合物は広範囲の化
粧品に配合され、化粧品の配合剤として極めて優れてい
ることが明らかとなった。
【0052】
【発明の効果】本願発明によって新規な有機ケイ素化合
物が提供された。この化合物は紫外線の長波長領域に吸
収性を有し、かつ、化粧品用油剤への溶解性に優れた材
料である。しかも、アルコキシ基等の加水分解性基を含
有しないため安定性が良く、また安全性も高いため、特
に化粧品用として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例1で得られた生成物である有
機ケイ素化合物の紫外線吸収スペクトルを示す図である
【図2】本願発明の実施例1で得られた生成物である有
機ケイ素化合物の赤外線吸収スペクトルを示す図である

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式 【化1】 で示される有機ケイ素化合物。(ここで、R1 は一般
    式R33Si−Cn H2n−(O)d −で示され、
    R2 は水素原子、ヒドロキシ基、又は炭素原子数1〜
    10のアルキル基もしくはアルコキシ基であり、R3 
    は同種または異種の炭素原子数1〜30のアルキル基、
    アリール基、アラルキル基、又はハロゲン化炭化水素基
    であり、aは0又は1、bは0又は1であり、かつa+
    bは1又は2であり、cは0〜5の整数、dは0又は1
    であり、nは2〜6の整数である)。
  2. 【請求項2】  請求項1に記載した有機ケイ素化合物
    を配合してなる化粧料。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002316910A (ja) * 2001-04-19 2002-10-31 Kanebo Ltd 油性化粧料
JP2007532613A (ja) * 2004-04-19 2007-11-15 コミツサリア タ レネルジー アトミーク ハロゲン化気体化合物の検出または定量のために使用される、化合物、メソ構造化多孔性ハイブリッド有機−無機材料および感知器

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