JP2007532613A - ハロゲン化気体化合物の検出または定量のために使用される、化合物、メソ構造化多孔性ハイブリッド有機−無機材料および感知器 - Google Patents

ハロゲン化気体化合物の検出または定量のために使用される、化合物、メソ構造化多孔性ハイブリッド有機−無機材料および感知器 Download PDF

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Abstract

本発明は、メソ構造化多孔性ハイブリッド有機−無機材料(MPHOIM)を作成するように働き、これらの材料の中で、ハロゲン化気体の化合物の検出または定量のためのプローブ分子として役立つことができる化合物に関する。
それはまた、これらの化合物が、その中で、共有結合またはイオン共有結合によってグラフトされるMPHOIMに、これらのMPHOIMを製造するためのプロセスに、そしてまたハロゲン化気体の化合物の検出および定量のための、かつこれらのMPHOIMを感知材料として含む化学感知器に関する。
本発明は、とりわけ、マイクロエレクトロニクス分野で使われるハロゲン化気体化合物、特にハロゲン化ホウ素錯体の検出および定量に適用される。

Description

本発明は、メソ構造化多孔性ハイブリッド有機−無機材料(以下、MPHOIM)を作成のために役立つことができ、これらの物質の中で、ハロゲン化気体化合物の検出または定量のためのプローブ分子として働くことができる化合物に関する。
それはまた、これらの化合物が共有結合またはイオン−共有結合的にグラフトされているMPHOIMに、これらのMPHOIMを製造するためのプロセスに、および、ハロゲン化気体化合物の検出または定量のための、かつ感知物質としてこれらのMPHOIMを含む感知器にも、関する。
本発明は、特に、マイクロエレクトロニクス分野で使われるハロゲン化気体化合物、より具体的には、たとえば三フッ化ホウ素(BF)とその誘導体(エーテル、二水和物、アセトニトリルなど)および三塩化ホウ素(BCl)のような、ハロゲン化ホウ素錯体の検出および定量に適用される。
したがって、それは、大気または多少限定された環境の、このタイプのハロゲン化気体の化合物によるあらゆる可能な汚染のモニタリングおよび制御、特に、後者を製造する、および/または、それらを保存する、および/または、使用する工場敷地のモニタリングに対して特に重要である。
1992年にベック(Beck)らによる発見以来、最も一般的には、頭字語MTS、または、より一般には頭字語MPHOIM、と称されている、構造化界面活性剤をもつメソ多孔性物質が、それらの非常に特異な構造のために多数の研究所の関心を引いた。
具体的には、これらの物質は、ゾル−ゲルプロセスによって、界面活性剤(その分子は、ナノメートルスケールで組織化されたミセルを形成する)の存在下金属酸化物ネットワーク(通常は、ケイ素アルコキシドから誘導される)を重縮合させること、ついで界面活性剤ミセルを除去することによって得られるのであるが、周期的に組織化された多孔性を示すという特殊性を持つ。
従って、界面活性剤のミセルの周りでの金属酸化物ネットワークの重縮合は、周期的に組織化されたハイブリッド有機−無機の相の生成を結果する;ついで、界面活性剤相の除去が、多孔性を開放する。それは、該材料に、例えば立方晶系型、六方晶系型、ラメラ型の周期的な構造を付与する組織化されたミセル相の、無機化合物の複製品(replica)である。
この構造は、孔の直径がMPHOIMの合成の間に調節されるので、制御されうる。界面活性剤鎖長を調節すること、または、膨潤剤、普通、炭化水素(これは、その容積を大きくするために界面活性剤ミセルの中で可溶化される)を使用することによって、細孔直径を変えることが特に可能である。
MPHOIMの細孔を調節することのこの可能性は、MPHOIMが分子種を検出することおよび定量することのための感知器における感知物質としての使用に特に有利であることを意味する。なぜなら、それが、感知することを望まれている分子種の、感知器中での浸透および拡散を促進するために利用されうるからである。
しかしながら、化学的または生物学的感知器の感知物質としてのMPHOIMの使用は、これらの材料の細孔の中に、感知することが望まれる化合物に接近し、かつ適合するプローブ分子、すなわち、これらの化合物と特異的に相互作用することができ、検出可能な信号の放出を通して、錯体混合物中のその存在、および、任意に、その濃度を知らせることができる分子が存在しなければならないことを意味する。
本発明の目的は、正確には、MPHOIM中で共有結合またはイオン−共有結合によってグラフトされること、および、この材料の中でハロゲン化気体化合物、特にハロゲン化ホウ素錯体、の検出および定量のためのプローブ分子として使用されること、の両方が可能である化合物を提供することである。
本発明の目的はまた、これらの化合物が共有結合的にまたはイオン−共有結合的にグラフトされるMPHOIM、および、また、ハロゲン化気体化合物の検出または定量のための、そして感知物質としてそのようなMPHOIMを含む、感知器を提供することである。
特開平10−045768号明細書、欧州特許出願公開(A1)第205177号明細書、および特開平05−230071号明細書は、フェニル基のうちの一つが、−O(CH−Si(OCCH基でもって(特開平10−045768号明細書)か、または−O(CH−Si(OC基でもって(欧州特許出願公開(A1)第205177号明細書)、もしくは−O(CH−SiR(R’)3−q基(ここで、qは0〜3であり、Rはアルコキシ基、シクロアルコキシ基またはアリールオキシ基であり、R’は一価の炭化水素基である)でもって(特開平05−230071号明細書)、置換されるジフェニルβ−ジケトンを記載している。
特開平10−045768号明細書および特開平05−230071号明細書に記載されたジフェニルβ−ジケトンは、主に化粧品組成物中の紫外線吸収剤として使用されることが意図され、一方、欧州特許出願公開(A1)第205177号明細書に記載されたそれは、皮膚病薬または化粧品組成物に使われうる複合体を得るための中間生成物として提案されている。
プローブ分子としての、特にMPHOIMにおける、これらのβ−ジケトンの使用は、これらの文書に中には全く想定されていない。
したがって、本発明の主題は、第一に、下の一般式(I)および(II):
Figure 2007532613
{式中、
およびYは、互いに無関係に、酸素または硫黄原子あるいは=NH基を示す;
は、−OH、−SHまたは−NH基を示す;
u、vおよびwは、互いに無関係に、0または1であるが、u、vおよびwの少なくとも一つは0以外である;
U、VおよびWは、互いに無関係に、1個以上の環を持つアリールまたはヘテロアリール基を表し、各々は5員または6員の環構成子を持つ;
、RおよびRの少なくとも一つは、一つの基−(Z)Kを表す[この式において、
*zは0または1であり、Zは、C〜C環状の、あるいは、C〜C線状または分岐状の、飽和または不飽和の二価炭化水素基を表し、この炭化水素基は、任意に、1個以上の酸素、窒素または硫黄原子を含む;そして
*Kは、
・基−Si(Cl)(OR(R(この式において、
−mおよびnは0〜3の範囲の整数であり、pは0〜2の範囲の整数であり、m+nは1、2または3に等しく、m+n+pは3に等しい;
−RおよびRは、互いに無関係に、C〜C環状の、あるいは、C〜C線状または分岐状の、飽和または不飽和の炭化水素基であり、この炭化水素基は、任意に、1個以上の酸素、窒素または硫黄原子、もしくは、5員または6員環を持つアリールまたはヘテロアリール基を含む)か;
・または、金属錯体形成基;
を表す]、
そして、式中、基−(Z)Kを表さないR、RおよびRのそれまたはそれらは、存在するならば、水素またはハロゲン原子、−CNまたは−NO基、あるいは、C〜C環状の、あるいは、C〜C線状または分岐状の、飽和または不飽和の炭化水素基(この炭化水素基は、任意に、1個以上の酸素、窒素または硫黄原子、もしくは、5員または6員環を持つアリールまたはヘテロアリール基を含む)を表す;
ただし、UおよびWが両方ともフェニル基を表し、vが0であり、Rが水素原子を表し、XおよびYが両方とも酸素原子を表し、またはXが酸素原子を表し、Yが−OH基を表すとき、RおよびRの一つは、一つの基−O(CH−Si(OR(R以外である)}
の少なくとも一つに相当する化合物である。
こうして、本発明による化合物は、
・第1に、ハロゲン化気体化合物と反応すること、および後者と錯体を作ることが可能であり、一般式(I)中の集合体X=C−CH−C=Yに、および、一般式(II)中の集合体X=C−C=C−Yに相当し、そして、作られた錯体が蛍光を発し、したがって、蛍光定量法または吸光光度法によって検出可能であるような風に、少なくとも一つのアリールまたはヘテロアリール基(U、Vおよび/またはWと表される)に共役する官能基;ならびに
・第二に、共有結合またはイオン−共有結合によって、MPHOIM中の該化合物のグラフトを可能にし、R、RおよびRの少なくとも一つを構成する、基−(Z)Kの文字Kに相当する、少なくとも一つの官能基、
を含むという特徴を持つ。
一般式(I)および(II)は、その化合物がそこに存在する媒体に依存して、これらの式の一つに相当する単一の形として、または、それぞれ、二つの式(I)および(II)(式中、U、V、W、u、v、w、R、RおよびRおよびXは一つの式から他の式まで同一である)に相等する平衡にある二つの互変異性形において、存在することができる化合物を包含する。
こうして、たとえば、β−ジケトン(すなわちXおよびYが両方とも酸素原子を表す一般式(I)の化合物)は、Xが酸素原子を表し、Yが−OH基を表す一般式(II)に相当する、それらのエノール形と平衡にあることができる。
同様に、β−チオオキソケトン類、すなわち、Xが硫黄原子を表すとき、Yは酸素原子を表し、Xが酸素原子を表すとき、Yは硫黄原子を表す、一般式(I)の化合物は、一般式(II)[式中、Xが硫黄原子(エノール)表すとき、YはOH基を表し、Xが酸素原子(エンチオール)を表すとき、Yは−SH基を表す]に相当する、それらのエノールエンチオール形との互変異性的平衡にあることができる。
上の文およびこれ以降の文において、本発明による化合物が一般式(I)および(II)の少なくとも一つに相当することができると考えられるのはこの理由のためである。
本発明の文脈において、C〜C線状または分岐状の、飽和または不飽和の炭化水素基は、たとえば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、エチレニル、プロピレニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、メチルペンテニル、ブタ−l,3−ジエニル、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニルまたはヘキシニル基のような、1〜6個の炭素原子を含む、アルキル、アルケニルまたはアルキニル基であることができる。好ましくは、この炭化水素基は、C〜Cアルキル基、あるいはCまたはCアルケニル基である。
〜C環状の、飽和または不飽和の炭化水素基は、たとえばシクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニルまたはシクロヘキセニル基のような、3〜6個の炭素原子を含むシクロアルキルまたはシクロアルケニル基であることができる。この環状の炭化水素基が1個以上の酸素、窒素または硫黄原子を含むとき、それは、特に、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ピロリジニル、ピペリジニルまたはジオキサニル基となることができる。
1個以上の環(各々は、5員または6員の環構成子を持つ)を持つアリールまたはヘテロアリール基は、炭素、酸素、窒素および硫黄から選択された5個または6個の原子を含み、かつ少なくとも2個の共役二重結合を含む1個の環、あるいはお互いに結合したこのタイプの数個の環から成る、いかなる基にでもなることができる。一個の5員または6員環を持つアリールおよびヘテロアリール基の例として、シクロペンタジエニル、フェニル、ベンジル、フリル、ピロリル、チオフェニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、ピリジニル、ピラニル、ピラジニルおよびピリミジニル基が挙げられ、一方、数個の環をもつアリールおよびヘテロアリール基の例として、ビフェニル、フェニルアセチレニル、ピレン、アントラセン、インドリル、プテリジニル、キノリルおよびイソキノリル基が挙げられる。
さらに、一般式(I)および(II)において、uが0であるとき、Uは存在せず、Rは、炭素原子Cに単結合で結合している;vが0であるとき、Vは存在せず、Rは炭素原子Cに単結合によって結合しており、一方、wが0であるとき、Wは存在せず、Rは炭素原子Cに単結合によって結合している。
同様に、zが0に等しいとき、Zは存在せず、Kは、R、RおよびRの意味に従って、U、Vおよび/またはWに、あるいは、u、vおよびwの意味に従って、炭素原子C、Cおよび/またはCに、単結合によって結合している。
本発明による化合物の好ましい構成によれば、後者は、任意にそのエノール形との平衡にあるβ−ジケトンであり、そのようなβ−ジケトンは、実際には、ハロゲン化気体化合物、特にBFのようなハロゲン化ホウ素錯体、その蛍光が強められ、かつより長い波長へとシフトされる(これは、深色シフトと称される)錯体、によって形成される。
本発明による化合物の他の好ましい構成によれば、後者は、一般式(I)および(II)[式中、
・vが0であり、uおよびwが1であるか、(この場合、UおよびWは、両方とも、1個以上の環をもつアリールかヘテロアリール基を表し、各々は、5個か6個の環構成子を持ち、X、Y、Y、R、RおよびRは上に規定された通りである);
・あるいは、uおよびvが0であり、wが1である(この場合には、Wだけは1個以上の5員または6員環を持つアリールまたはヘテロアリール基を表し、X、Y、Y、R、RおよびRは、上に規定した通りである)]
の少なくとも一つに相当する。
本発明によれば、本発明による化合物が、少なくとも、共有結合またはオン−共有結合よってMPHOIM中で後者のグラフトのために含有し、R、RおよびRの少なくとも一つを構成する基−(Z)Kの文字Kに相当する官能基は、MPHOIMの無機相を形成するために構想された金属酸化物(複数)にしたがって選択される。
本発明の文脈において、用語「金属」および「金属性の」は、元素の周期表中で金属であると通常考えられる元素、特に(たとえば、チタン、ジルコニウム、ニオブ、イットリウム、バナジウム、クロミウム、コバルトおよびモリブデンのような)遷移元素、(アルミニウム、ガリウム、ゲルマニウムおよびスズのような)他の金属、ランタニド元素およびアクチニド元素を指すが、シリコン、ヒ素およびセレニウムのようなメタロイドをも指す。
したがって、該化合物がグラフトされなければならないMPHOIMが酸化ケイ素または酸化アルミニウムに基づいて設計されるならば、Kは、基−Si(Cl)(OR(Rを表し、ここで、mおよびnは、0〜3の範囲の整数、pは、0〜2の範囲の整数、m+nは1、2または3に等しく、m+n+pは3に等しく、RおよびRは上に規定した通りである。
この場合、Kは、好ましくは、トリクロロシリル−SiCl、ジクロロアルコキシシリル−SiCl(OR)、クロロジアルコキシシリル−SiCl(OR、およびトリアルコキシシリル−Si(OR基(ここでRは、C〜C、好ましくはC〜C、のアルキル基であり、なおより良くはエチル基である)から選択される。
変形として、該化合物がその中でグラフトされなければならないMPHOIMが、たとえば、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化バナジウム、酸化イットリウムまたは酸化セリウムのような酸化ケイ素以外の酸化物に基づいて設計されるならば、Kは金属錯体形成基を表す。
上の文およびこれ以降の文において、表現「金属錯体形成基」は、−OH、−COOH、−NH、=NOH、−SH、−PO、−POH、=O、=S、=N−、−NH−および−NHから選択された数個の官能基を持つ、あらゆる多座基またはキレート形成基を意味することが意図され、金属と供与結合すなわち配位結合を形成することができ、この基は、好ましくは、1個以上の上述の官能基と置換された、C〜C環状、あるいはC〜C線状または分岐状の、飽和または不飽和炭化水素基である。
もちろん、該化合物が、無機の相が2種の異なる金属酸化物から成るように設計されているMPHOIMの中でグラフトされることを目的とされているとき、該化合物は、このMPHOIMの中で、共有結合またはイオン−共有結合による、それのグラフトのために2種の異なる官能基を含むことが可能である。
こうして、たとえば、酸化ケイ素および酸化ジルコニウムに基づいたMPHOIMに対しては、該化合物は、R、RおよびRの少なくとも一つが、基 −(Z)K(この式において、Kは、上に規定した基−Si(Cl)(OR(Rである)を、および/またはR、RおよびRの少なくとも一つが基−(Z)K(この式において、Kは金属錯体形成基である)を、表す様なものでありうる。
本発明による化合物の第一の特に好ましい構成によれば、後者は、一般的な式(I)および(II)[式中、
およびYは両方とも酸素原子を表し、Yは−OH基を表す;
vは0であり、uおよびwは1である;
UおよびWはフェニル基を表す;
は水素またはハロゲン原子、−CNまたは−NO基、C〜C環状の、あるいはC〜C線状または分岐状の、飽和または不飽和の炭化水素基を表し、この炭化水素基は、任意に、1個以上の酸素、窒素または硫黄原子、もしくは、5員または6員環を持つアリールまたはヘテロアリール基を含み、Rは水素原子を表し、
一方、Rは基−(Z)K(zは1であり、ZはC〜C線状の、飽和または不飽和の二価炭化水素基を表し、Kは上に規定した通りである)を表す]
の少なくとも一つに相当する。
そのような化合物の例(それはシリコンベースのMPHOIM中でグラフトされるのに適している)は、1−フェニル−3−[4−(2−トリエトキシシリルビニル)フェニル]プロパン−1,3−ジオンである。
本発明による化合物の他の特に好ましい構成によれば、後者は、一般式(I)および(II)[式中、
およびYは両方とも酸素原子を表し、Yは−OH基を表す;
uおよびvは0であり、wは1である;
Wはフェニル基を表す;
は水素またはハロゲン原子、−CNまたは−NO基、C〜C環状、またはC〜C線状または分岐状の、飽和または不飽和の炭化水素基を表し、この炭化水素基は、任意に、1個以上の酸素、窒素または硫黄原子、もしくは、5員または6員環を持つアリールまたはヘテロアリール基を含み、Rは水素原子を表し、一方、Rは、基−(Z)K(この式において、zは1であり、ZはC〜C線状、飽和または不飽和の二価炭化水素基を表し、Kは上に規定した通りである)を表す]
の少なくとも一つに相当する。
そのような化合物の1例(それもまた、シリコンベースのMPHOIM中でグラフトするのに適している)の例は、1−[4−(2−トリエトキシシリルビニル)フェニル]ブタン−1,3−ジオンである。
本発明による化合物は、たとえばケトンのアシル化(C.H.ハウザー(Hauser)、F.N.スウェイマー(Swamer)、J.T.アダムズ(Adams)、「オーガニック・リアクションズ(Org.React.)」、8巻、1954年、p.59〜196)またはβ−ジケトンの誘導体化(T.M.ハリス(Harris)、C.M.ハリス(Harris)、「オーガニック・リアクションズ」、17巻、1969年、p.155〜211)からなる反応のような先行技術において知られている合成の方法によって得られる。アルドール縮合によって得ることができるβ−ヒドロキシケトン(A.T.ニールセン(Nielsen)、N.J.フーリハン(Houlihan)、「オーガニック・リアクションズ」、16巻、1968年、p.1〜438)は、β−ジケトンの合成にとって重要である中間生成物である。アルドール縮合の多数の変法は、特にホウ素エノラート(C.J.カウデン(Cowden)、I.パターソン(Paterson)、「オーガニック・リアクションズ」、51巻、1997年、p.3〜200)、スズエノラート(T.向山(Mukaiyama)、S.小林(Kobayashi)、「オーガニック・リアクションズ」、46巻、1994年、p.1〜103)、または四塩化チタンのようなルイス酸による、エノキシシランとアルデヒドとのカップリングの活性化(T.向山(Mukaiyama)、「オーガニック・リアクションズ」、28巻、1982年、p.203〜331)を含めて、記載されてきた。
引き続いて、β−ジケトンは、窒素含有錯体形成体(S.C.マックギーチン(McGeachin)、「カナディアン・ジャーナル・オブ・ケミストリー(Can.J. Chem.)」、46巻、1968年、p.1903〜1912; N.キューン(Khun)、S.フックス(Fuchs)、N.スタイマン(Steimann)、「ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・インオーガニック・ケミストリー(Eur.J.Inorg.Chem.)、2001年、p.359〜361)または硫黄含有錯体形成体(S.ランサ(Lanza)、F.ニコロ(Nicolo)、F.トレソルジ(Tresoldi)、「ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・インオーガニック・ケミストリー」、2002年、p.1049〜1055)を含む化合物を得ることを可能にすることができる。
本発明の主題はまた、ゾル−ゲルタイププロセスによって得ることができるMPHOIMであり、そのプロセスは、
本発明の主題はまた、
a) 下の一般式(III):
M(Cl)(OR (III)
(式中、
Mは、上に規定した通りである;
qおよびrは0からNの原子価までの範囲にある整数であるが、q+rはこの原子価に等しい;
は有機基を表す)
の少なくとも1種の金属化合物の、水、有機溶剤および酸の混合物の溶液の中での、加水分解、
b)水、前記有機溶剤および前記酸に加えて、界面活性剤を含む混合物の溶液中での、ステップa)で得られた生成品の縮合反応、
c)ステップb)で得られた生成物の、上に表された一般式(I)および(II)[式中、
およびYは、互いに無関係に、酸素または硫黄原子あるいは=NH基を表す;
は、−OH、−SHまたは−NH基を表す;
u、vおよびwは、互いに無関係に、0または1であるが、u、vおよびwのうちの少なくとも一つは0以外である;
U、VおよびWは、互いに無関係に、1個以上の環(各々は、5個または6個の環構成子をもつ)を持つアリールまたはヘテロアリール基を表す;
、RおよびRの少なくとも一つは、基−(Z)Kを表し、この式において、zは0または1であり、ZはC〜C環状、あるいはC〜C線状または分岐状の、飽和または不飽和の二価炭化水素基を表し、この炭化水素基は、任意に、1個以上の酸素、窒素または硫黄原子である;そして、式中
*ステップa)で使用された一般式(III)の化合物において、Mがシリコンまたはアルミニウムであるとき、Kは、式中mおよびnが0〜3の範囲の整数であり、pは0〜2の範囲の整数であり、m+nは1、2または3に等しく、m+n+pは3に等しい基−Si(Cl)(OR(Rを表す;RおよびRは、互いに無関係に、C〜C環状、あるいは、C〜C線状または分岐状の、飽和または不飽和の炭化水素基を表し、この炭化水素基は、任意に、1個以上の酸素、窒素または硫黄原子を、もしくは、5員または6員環を持つアリールまたはヘテロアリール基を含む;一方、
*ステップa)で使用された一般式(III)の化合物において、Mがシリコン以外の金属であるとき、Kは金属錯体形成基を表す;
そして、式中、基−(Z)Kを表さないR、RおよびRのそれまたはそれらは、存在するとすれば、水素またはハロゲン原子、−CNまたは−NO基、C〜C環状の、あるいは、C〜C線状または分岐状の、飽和または不飽和の炭化水素基を表し、この炭化水素基は、任意に、1個以上の酸素、窒素または硫黄原子を含み、もしくは、5員または6員環を持つアリールまたはヘテロアリール基を含む]
の少なくとも一つに相当する少なくとも1種の化合物との反応、
d) ステップc)で得られた生成物の熱処理、
(ステップa)、b)およびc)は、同時に行われることが可能である)
を含むゾル−ゲルタイププロセスによって得られるMPHOIMである。
本発明の好ましい構成によれば、ステップa)で使用される一般式(III)の化合物の金属Mは、シリコン、アルミニウム、ジルコニウム、チタン、ニオブ、イットリウム、バナジウムおよびセリウムから選択され、一方、この化合物の有機基Rは、C〜Cの、好ましくはC〜Cの、さらに良くは、Cのアルキル基である。
好ましくは、一般式(III)の化合物の金属Mはシリコンである。
この場合、一般式(I)および(II)の少なくとも一つに相当する化合物のR、RおよびRの少なくとも一つを構成する基−(Z)KのKは、好ましくは、基−SiCl、−SiCl(OR)、−SiCl(ORおよび−Si(ORを表し、ここで、Rは、C〜Cの、好ましくはC〜Cのアルキル基、さらに良くはエチル基である。
このプロセスの好ましい具体例によれば、ステップa)は、有機溶媒としてアルコール、好ましくはエタノール、および酸として塩酸を使用し、一般式(III)の化合物の溶液を、たとえば60〜80℃のオーダーの温度で約1時間加熱することによって行われる。
また、この好ましい具体例によれば、ステップb)は、界面活性剤として臭化セチルトリメチルアンモニウムを使用して周囲温度で行われる。
さらに、この好ましい具体例によれば、ステップc)は、それ自体、周囲温度で、有機溶媒、好都合にはテトラヒドロフラン、の中で、一般式(I)および(II)の少なくとも一つに相当する化合物をステップb)で得られた生成物と反応させることによって行われる。
ステップb)において、水、有機溶剤、酸および界面活性剤を含む溶液に、ステップc)において式(I)および(II)の少なくとも一つに相当する化合物の可溶化を促進することができる、第二の有機溶剤を添加することが可能であり、その場合に、この第二の有機溶剤は、この化合物が溶液中で、ステップc)において、ステップb)で得られた生成物と反応するときに、それ自身が中に入っている溶媒と同一物である。
さらに、本プロセスのこの好ましい具体例によれば、ステップd)での熱処理は、この生成物中に存在する種々の溶媒の蒸発およびその有機相の固化を達成するために、ステップc)で得られた生成物を24〜72時間の間120〜160℃の温度に委ねることにある。
都合良くは、この熱処理の後に、材料から、それが含みがちである界面活性剤および他の残渣を除く目的で、たとえばエタノールで洗うことが続く。
特に好ましくは、正に今記載されたプロセスは、加えて、ステップc)およびd)の間に、ステップc)で得られる生成物が、感知物質および感知器としてのその使用を目的として、石英、ガラスまたはシリコンのスライド型の支持体上に、たとえば、浸漬塗装技術によって、回転塗装によって、または、スプレー塗装によって、薄膜の形に成形されるステップを含む。
もちろん、ステップc)で得られた生成物は、それが意図されている使用がモノリス状ブロック(monolithic block)を妥当とするならば、容易にその形態に成形することができる。
こうして得られた材料は、多孔質材料であって、それは無機的と有機的の両方であり、ナノメートルスケールの組織化された多孔性を持ち、前記薄膜またはモノリス(monolith)の上に、立方晶系、混合した立方晶系−2D−六方晶系、2D−六方晶系またはラメラタイプの周期的構造を与え、そして、それの細孔は、ハロゲン化気体の化合物で反応することおよび後者と蛍光分光分析法または吸光分析法によって検出できる錯体を形成することができる、一般式(I)および(II)の少なくとも一つに相当する化合物の官能基を内蔵している。
好都合にも、該材料の周期的な構造は、組織化された多孔性の細孔の直径が界面活性剤の選択を通して調節されるように、特に一般式(III)の化合物、界面活性剤、および一般式(I)および(II)の少なくとも一つに相当する化合物の、それぞれの比率を調節することによって調節される。
ちょうど今記述されたプロセスによって、いくつかの異なる金属酸化物から作られたMPHOIMを生成させることができ、その場合に、プロセスのステップa)は、一般式(III)の数個の化合物、M(Cl)q1(ORr1、M(Cl)q2(ORr2、...、M(Cl)qn(ORrn(式中、
、M、...、Mは互いに異なる金属を表す;
q1およびr1は、0からMの原子価までの範囲の整数であり、q1+r1はこの原子価に等しい;
q2およびr2は、0からMの原子価までの範囲の整数であり、q2+r2はこの原子価に等しい;
qnおよびrnは、0からMの原子価までの範囲の整数であり、qn+rnはこの原子価に等しい;そして
、R、...、Rは、互いに無関係に、有機基を表す)
の加水分解を含む。
、M、...、Mの性質に従って、ステップc)は、一般式(I)および(II)の少なくとも一つに相当する単一化合物を(後者がこのMPHOIM中でそれのグラフト反応に適した官能基(複数)を持つ場合)、あるいは一般式(I)および(II)の少なくとも一つに相当するいくつかの化合物の混合物を、使って遂行される。
本発明の主題はまた、ハロゲン化気体の化合物の検出または定量のために感知器中の感知物質として使用されるMPHOIMを製造するためのプロセスである。このプロセスは上に規定されている。
本発明の主題はまた、上に規定したMPHOIMを感知物質として含む、ハロゲン化気体の化合物の検出または定量のために使用される感知器である。
好ましくは、この感知器は、ハロゲン化ホウ素錯体、特にBFおよびBClの検出または定量を目的とする。
本発明の主題はまた、上に表示された一般式(I)および(II){式中、
およびYは、互いに無関係に、酸素または硫黄原子、あるいは=NH基を表す;
は、−OH、−SHまたは−NH基を表す;
u、vおよびwは、互いに無関係に、0または1であるが、u、vおよびwのうちの少なくとも一つは0以外である;
U、VおよびWは、互いに無関係に、1個以上の環を持つアリールまたはヘテロアリール基を表し、各々が5個または6個の環構成子を持つ;
、RおよびRの少なくとも一つは、基−(Z)K[この式において、
*zは0または1であり、Zは、C〜C環状の、あるいはC〜C線状または分岐状の、飽和または不飽和の、二価炭化水素基を表し、この炭化水素基は、任意に1個以上の酸素、窒素または硫黄原子を含む;および
*Kは、
・基−Si(Cl)(OR(R(この式において、
−mおよびnは、0〜3の範囲にある整数であり、pは0〜2の範囲にある整数であり、m+nが1、2または3に等しく、m+nは3に等しい;
−RおよびRは、互いに無関係に、C〜C環状の、あるいは、C〜C線状または分岐状の、飽和または不飽和の炭化水素基を指し、この炭化水素基は、任意に、1個以上の酸素、窒素または硫黄原子、もしくは、5員または6員環を持つアリールまたはヘテロアリール基を含む)か、
・あるいは、金属−錯体形成基;
を表す]、
そして、式中、基−(Z)Kを表さないR、RおよびRのそれまたはそれらは、存在するならば、水素またはハロゲン原子を、−CNまたは−NO基を、C〜C環状の、あるいはC〜C線状または分岐状の、飽和または不飽和の炭化水素基を表し、この炭化水素基は、任意に、1個以上の酸素、窒素または硫黄原子を含み、もしくは、5員または6員環を持つアリールまたはヘテロアリール基を含む}
の少なくとも一つに相当する化合物の、ハロゲン化気体化合物の、特にハロゲン化ホウ素錯体、とりわけBFおよびBClの検出または定量のためのプローブ分子としての、使用である。
本発明は、あとに続く、さらなる説明を読むことでより明瞭に理解されるであろう。その説明は、本発明による化合物およびMPHOIMの合成の例に、さらにまた、ハロゲン化気体の化合物の検出のための感知器の感知物質のようなMPHOIMの効用の証明の例に言及し、かつ添付された図面に言及する。
言うまでもなく、このさらなる説明は、本発明の例証として与えられており、本発明の主題の制限であるとは決して考えられるべきではない。
1−フェニル−3−[4−(2−トリエトキシ−シリルビニル)フェニル]プロパン−1,3−ジオンの合成
下の特定の化学式(Ia):
Figure 2007532613
の標題化合物、すなわち化合物1を、1−フェニル−3−(4−ブロモフェニル)−プロパン−1,3−ジオン(すなわち化合物5)をトリエトキシビニルシランと反応させることによって得る。
1.1.化合物5の合成
化合物5は、「シンセシス(Synthesis)」、1991年、p.195−197に、V.V.ポピク(Popic)、S.M.コルネエフ(Korneev)、V.A.ニコラエフ(Nicolaev)、I.K.コロビッチナ(Korobitsyna)によって記述された方法に従って、4−ブロモアセトフェノン(2.99g、15mmol)を安息香酸メチル(4.08g、30mmol)と反応させることによって調製する。こうして、化合物5の2.59g(8.6mmol)を得る。
1.2.化合物1の合成
新たに蒸留したジメチルホルムアミド(DME)20ml、トリエチルアミン2.8ml(20.0mmol)およびトリエトキシビニルシラン1.7ml(8.0mmol)を、アルゴンの下で、化合物5 2.0g(6.6mmol)、酢酸パラジウム5.9mg(0.026mmol)およびトリ−o−トルイルホスフィン、P(o−CCH、48.0mg(0.16mmol)を入れた、二首のフラスコに添加する。得られた溶液を100℃に加熱し、この温度で18時間放置し、その後、反応混合物を周囲温度に戻るまで放置し、濾過する。溶媒を真空下で蒸発させ、得られた不均質な残渣をジエチルエーテルに溶解させる。溶媒の濾過および蒸発の後、化合物1(高粘度のオレンジ油の形である)の2.5g(5.7mmol)を87%の収率で得る。
H NMR(CDCl、δppm):1.26(t、9H、J=7.0Hz)、3.91(q、6H、J=7.0Hz)、6,32(d、1H、J=19.3Hz)、6.86(s、1H)、7.08(d、1H、J=19.4Hz)、7.47〜7.59(m(5H))、7.95〜7.99(m、5H)、11.69(bs、1H);
13C NMR(CDCl、δppm):18.3、58.7、93.2、121.1、127.0、127.2、127.5、128.7、132.5、135.4、135.5、141.4、147.7、184.8、186.0;
29Si NMR(CDCl、δppm):−57.2(s);
FT−IR(KBr、νmax/cm−1):2975、2888、1603、1077、960、821、769;
質量分析(Fab)(M+H):計算値:413.1821;実測値:413.1784;
元素分析:計算値:C=66.96%、H=6.84%;実測値:C=67.24%、H=6.86%。
1−[4−(2−トリエトキシシリルビニル)−フェニル]1,3−ジオンの合成
下の特定化学式(Ib):
Figure 2007532613
の標題化合物、すなわち化合物2は、1−[4−ブロモフェニル]ブタン−1,3−ジオン(すなわち化合物6)をトリエトキシビニルシランと反応させることによって得る。
2.1.化合物6の合成
化合物6は、「シンセシス(Synthesis)」、 1991年、p.195−197にV.V.ポピク(Popic)、S.M.コルネエフ(Korneev)、V.A.ニコラエフ(Nicolaev)、I.K.コロヴィッチナ(Korobitsyna)によって記述された方法に従って、4−ブロモアセトフェノン(4.98g、25mmol)を酢酸エチル(4.41g、50mmol)と反応させることによって調製する。こうして、化合物6の4.88 g(20.3mmol)を得る。
2.2.化合物2の合成
新たに蒸留しDMF40ml、トリエチルアミン8.7ml(63mmol)およびトリエトキシビニルシラン5.45ml(25.7mmol)を、アルゴンの下で、化合物6 5.0g(20.9mmol)、酢酸パラジウム14mg(0.063mmol)および P(o−CCH75mg(0.25mmol)の入っている二首のフラスコに添加する。得られた溶液を100℃に加熱し、この温度で18時間放置する。その後、反応混合物を周囲温度に戻るまで放置し、濾過する。溶媒を真空下で蒸発させ、得られた不均質な残渣をジエチルエーテルに溶解する。溶媒の濾過と蒸発の後、化合物2の6.84g(19.5mmol)(それは高粘度のオレンジ油の形をしている)を93%の収率で得る。
H NMR(CDCl、δppm):1.25(t、9H、J=7.0Hz)、2.17(s、3H)、3.87(q、6H、J=7.0Hz)、6.15(s、1H)、6.27(d、1H、J=19.3Hz)、7.21(d、1H、19.4Hz)、7.48〜7.53(m、2H)、7.81〜7.86(m、2H)、11.69(bs、1H);
13C NMR(CDCl、8ppm):18.2、25.9、58.7、96.7、121.0、126.9、127.3、134.7、141.2、147.7、182.3、194.0;
FT−IR(KBr、νmax/cm−1):2975、2926、2887、1606、1295、1167、1080、962、829、783;
質量分析(Fab) (M+H):計算値:351.1627;実測値:351.1617。
本発明に従ったMPHOIMの合成
本発明に従ったMPHOIMを、前もって加水分解されたテトラエトキシシラン(TEOS)の溶液から合成ゾルを調製し、ついで、こうして得たゾルを化合物1または2の濃厚溶液と反応させることによって生成させる。
こうするために、TEOS、無水エタノール、塩酸2M/720および脱イオン水を、TEOS 1:EtOH 3:HCl 5×10−5:HO 1のモル比で混合し、混合液を70℃で1時間加熱する。この種々の化合物の添加の順序は重要ではなく、生成する溶液の品質には影響はない。
予め加水分解したTEOSの溶液への、臭化セチルトリメチルアンモニウム(CTAB)、無水エタノール、テトラヒドロフラン(THE)、脱イオン水、および2M/36または2Mの塩酸(下に説明するように、選んだまま)の添加によって合成ゾルを調製する。ここでもまた、これらの種々の化合物の添加は、自由な選択であって、生成する溶液の品質に影響はない。
2M/36塩酸の使用の場合、該合成ゾルのモル比は、CTAB 0.14:TEOS 1:EtOH 6:THF 9:HO 5:HCl 0.004 、および2M 塩酸の使用の場合、該合成ゾルのモル比は、CTAB 0.14:TEOS 1:EtOH 6:THF 9:HO 5:HCl 0.15である。
最低のHCl含量を持つゾルは、周囲温度で保存するならば、それを調製した5日後に、そして約10日までに(それが4℃で保存されるならば、より長い期間)使用するが、
一方、最高のHCl含量を持つゾルは、それを調製した翌日に、そして3〜4日までに(それが4℃で保存されるならばより長い期間)使用する。
この2つの場合に、CTAB 0.14:TEOS l:EtOH 6:THF 9:HO 5:HCl 0.004〜0.15:化合物1または2 5×10−3〜0.15 のモル比の溶液を得るために、THF中の化合物1または2の濃厚(通常1M)溶液を、合成ゾルに添加し、それを、周囲温度で15分間撹拌する。
薄膜の形のMPHOIMを生成させるために、石英、ガラスまたはシリコン支持体の上で浸漬塗装技術を使用する。支持体をゾルに浸し、ついで2.5mm/sの割合で取り出す。被膜の乾燥の間、相対湿度を制御する。こうして、最初の30秒間は、それは40%であり、ついで、5分間は、70%である。調製した後、被膜を140℃で48時間保ち、ついで、無水エタノールで洗うことによってCTABを取り除く。
下の表1に示すように、こうして得られた被膜の構造は、シリコンに対する化合物1または2のモル比(すなわち、被膜中に存在するシリコンのモル比の総数に対する、被膜中の化合物1または2のモルの数の比×100)に従って、立方晶系、混合した立方晶系−2D−六方晶系、2D−六方晶系およびラメラ状である。
Figure 2007532613
ハロゲン化気体化合物の検出のための感知器の感知物質としての、本発明に従ったMPHOIMの有用性の例証
ハロゲン化気体化合物の検出のための感知器の感知物質として、本発明に従ったMPHOIMの有用性を示すために、仏国特許出願公開(A2)第840547号明細書の図1に示された装置と同一の装置によって、上の実施例3で得られた、およびプローブ分子として化合物1(任意に、そのエノール形との平衡にある)を含む、MPHOIMの薄膜をBFで処理する。
手短に言えば、この装置(多孔質材料の細孔への気体化合物の導入を可能にするように設計された)は、4枚の光学的表面をもつ石英キュベットおよびこのキュベットを密封することのできるストッパーから成る。
該キュベットには、その上端にアースソケット(ground socket)を装着する。
ストッパーは、それ自体、その下端にアースコーン(ground cone)(これは、後者の密封閉鎖を提供するためにキュベットにあるアースソケットにはめ込むことができる)、およびその上端に真空タップ(vacuum tap)を含む。加えて、このストッパーに、真空システムに接合することができるエルボーチューブを側面に具備している。
キュベットの下部に付けられているテフロン(登録商標)シリンダーは、それが、支持体の一つのまたは両方の表面を覆っている薄膜を、それが備えている溝によって、垂直に保つことを可能にする。
試験する予定の薄膜の一つをキュベットの中に置いた後、三フッ化ホウ素エーテラート(BF−(Et)O)の市販溶液 500μlをこのキュベットの底にいれる。該装置を部分真空下に置く前に、真空の確立の間にBF−(Et)Oの溶液が蒸発するのを防ぐために、キュベットを、液体窒素またはドライアイス−アルコール浴中で低温に保つ。真空ポンプを働かせることおよびキュベット中の望ましい真空度(10−5トール)の達成の後、後者を装置の台から取り外し、50℃の温度に維持した油浴に浸けて、BF−(Et)O複合体が解離して、BFを遊離するにまかす。
各薄膜中に存在する後者と化合物1の間の反応を、一定の間隔で(すなわち1時間毎に)この被膜に対する吸収および蛍光スペクトルを採集することによって光学的にモニターする。
結果を図1〜4に図示する:
図1:BFが存在しない場合(曲線A)、および、この被膜中に存在する化合物1の、BFとの完全な反応(反応時間=3時間)の後(曲線B)、に得られた、(構造は立方晶系であり、プローブ分子として化合物1からなる)薄膜の吸光度スペクトルの展開、およびこの被膜の示差吸光度(曲線C=曲線B−曲線A);
図2:356nmの励起波長に関して、BFが存在しない場合(曲線A)、薄膜に存在する化合物1の、BFとの部分反応(反応時間=1時間)および完全反応(反応時間=3時間)の後(曲線IおよびC)、に得られた(立方晶構造をもちプローブ分子としての化合物1からなる)薄膜に対して得られた蛍光スペクトルの展開;
図3:BFが存在しない場合に(曲線A)、およびこの被膜に存在する化合物1の、BFとの完全反応(反応時間=8時間)の後に(曲線B)得られた、(ラメラ構造を持ち、プローブ分子として、(部分的にエノール形の)化合物1からなる)薄膜の吸光度スペクトルの展開;
図4:356nmの励起波長に関してBFの不在における(曲線A)、および、被膜中に存在する化合物1の、BFとの完全反応(反応時間=8時間)の後に、それぞれ、356nm(曲線B)および375nm(曲線C)の励起波長に関しての、(ラメラ構造を持ち、プローブ分子として化合物1からなる)薄膜の蛍光スペクトルの展開。
本発明に従ったMPHOIM(構造は立方晶系である)からなる薄膜の吸光度スペクトルの展開を例示するグラフであり、BFの存在しない場合に得られたグラフ(曲線A)、この被膜中にプローブ分子として存在する化合物の、BFとの完全な反応の後得られたグラフ(曲線B)であり、また、この被膜の示差吸光度(曲線C)である。 本発明による、MPHOIM(構造は立方晶系である)からなる薄膜の蛍光スペクトルの展開を示すグラフであり、356nmの励起波長に関して、BFの存在しない状態で得られた場合(曲線A)、この被膜の中にプローブ分子として存在する化合物の、BFとの部分的な反応の後、および完全な反応の後得られた場合(曲線IおよびC)のグラフである。 本発明に従ったMPHOIM(構造はラメラ状である)からなる薄膜の吸光スペクトルの展開を例示するグラフである。それは、BFがない場合(曲線A)、および、この被膜中にプローブ分子として存在する化合物の、BFとの完全な反応の後(曲線B)に得られた。 本発明に従ったMPHOIM(構造はラメラ状である)からなる薄膜の蛍光スペクトルの展開を例示するグラフである。それは、356nmの励起波長に対してBFが存在しない場合(曲線A)に、および、この被膜中に存在するプローブ分子の、BFとの完全な反応の後、それぞれ、356nm(曲線B)および375nm(曲線C)の励起波長に対して、得られた。

Claims (26)

  1. 下の一般式(I)および(II):
    Figure 2007532613
    {式中、
    およびYは、互いに無関係に、酸素または硫黄原子あるいは=NH基を表す;
    は、−OH、−SHまたは−NH基を表す;
    u、vおよびwは、互いに無関係に、0または1であるが、u、vおよびwの少なくとも一つは0以外である;
    U、VおよびWは、互いに無関係に、1個以上の環を持つアリールまたはヘテロアリール基(各々は、5員または6員環をもつ)を表す;
    、RおよびRの少なくとも一つは、基−(Z)Kを表す[この式において、
    *zは0または1であり、Zは、C〜C環状の、あるいはC〜C線状または分岐状の、飽和または不飽和の、二価炭化水素基を表し、この炭化水素基は、任意に1個以上の酸素、窒素または硫黄原子を含む;そして
    *Kは、
    ・基−Si(Cl)(OR(R(この式において、
    −mおよびnは、0〜3の範囲にある整数であり、pは0〜2の範囲にある整数であり、m+nが1、2または3に等しく、m+nは3に等しい;
    −RおよびRは、互いに無関係に、C〜C環状の、あるいは、C〜C線状または分岐状の、飽和または不飽和の炭化水素基を指し、この炭化水素基は、任意に、1個以上の酸素、窒素または硫黄原子、もしくは、5員または6員環を持つアリールまたはヘテロアリール基を含む)、
    ・または金属錯体形成基、
    を表す]:
    そして、式中、基−(Z)Kを表さないR、RおよびRのそれまたはそれらは、存在するならば、水素またはハロゲン原子を、−CNまたは−NO基を、C〜C環状の、あるいはC〜C線状または分岐状の、飽和または不飽和の炭化水素基を表し、この炭化水素基は、任意に、1個以上の酸素、窒素または硫黄原子を含み、もしくは、5員または6員環を持つアリールまたはヘテロアリール基を含む;
    ただし、UおよびWが両方ともフェニル基を表し、vが0であり、Rが水素原子を表し、XおよびYが両方とも酸素原子を表し、またはXが酸素原子を表し、Yが−OH基を表すとき、RおよびRの一つは、基−O(CH−Si(OR(R以外である}
    の少なくとも一つに相当する化合物。
  2. およびYが酸素原子を表し、Yは−OH基を表し、u、v、w、U、V、W、R、RおよびRが上に規定される通りである、一般式(I)および(II)の少なくとも一つに相当する、請求項1に記載の化合物。
  3. vが0であり、uおよびwが1であり、かつU、V、W、X、Y、Y、R、RおよびRが上に規定された通りである、一般式(I)および(II)の少なくとも一つに相当する、請求項1または請求項2に記載の化合物。
  4. uおよびvが0であり、wが1であり、かつW、X、Y、Y、R、RおよびRが上に規定された通りである、一般式(I)および(II)の少なくとも一つに相当する、請求項1または請求項2に記載の化合物。
  5. 、RおよびRの少なくとも一つを構成する基−(Z)KのKが、基−SiCl、−SiCl(OR)、−SiCl(ORおよび−Si(OR(ここで、Rは、C〜C、好ましくはC〜C、さらに良くは、C、のアルキル基である)から選択された基を示す、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
  6. 、RおよびRの少なくとも一つを構成する基−(Z)zKのKが、−OH、−COOH、−NH、=NOH、−SH、−PO、−POH、=O、=S、=N−、−NH−および−NHから選択された数個の官能基で置換された、C〜C環状の、あるいは、C〜C線状または分岐状の、飽和または不飽和の、炭化水素基を示す、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
  7. 一般式(I)および(II)の少なくとも一つに相当する化合物であって、式中、
    およびYが両方とも酸素原子を表し、Yが−OH基を表し、
    vが0であり、uおよびwが1であり、
    UおよびWがフェニル基を表し、
    が、水素またはハロゲン原子、−CNまたは−NO基、C〜C環状、あるいはC〜C線状または分岐状の、飽和または不飽和の炭化水素基を表し(この炭化水素基は、任意に、1個以上の酸素、窒素または硫黄原子、もしくは、5員または6員環を持つアリールまたはヘテロアリール基を含む)、Rが水素原子を表し、一方、Rが、基−(Z)K(この式において、zは1であり、ZはC〜C線状、飽和または不飽和の二価炭化水素基を表し、Kは上に規定した通りである)を表す、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
  8. 1−フェニル−3−[4−(2−トリエトキシシリルビニル)フェニル]プロパン−1,3−ジオンである、請求項7に記載の化合物。
  9. 一般式(I)および(II)の少なくとも一つに相当する化合物であって、式中、
    およびYは両方とも酸素原子を表し、Yは−OH基を表し、
    uおよびvは0であり、wは1であり、
    Wはフェニル基を表し、Rは水素またはハロゲン原子、−CNまたは−NO基、C〜C環状、あるいはC〜C線状または分岐状の、飽和または不飽和の炭化水素基を表し(この炭化水素基は、任意に、1個以上の酸素、窒素または硫黄原子、もしくは、5員または6員環を持つアリールまたはヘテロアリール基を含む)、Rは水素原子を表し、一方、Rは、基−(Z)K(この式において、zは1であり、ZはC〜C線状、飽和または不飽和の二価炭化水素基を表し、Kは上に規定した通りである)を表す、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
  10. 1−[4−(2−トリエトキシシリルビニル)フェニル]ブタン−1,3−ジオンである、請求項9に記載の化合物。
  11. a)水、有機溶剤および酸の混合物の溶液の中での、下の一般式(III):
    M(Cl)(OF (III)
    (この式において、
    Mは金属であり、
    qおよびrは0からNの原子価までの範囲にある整数であるが、q+rはこの原子価に等しく、そして
    は有機基を表す)
    の少なくとも一つの金属化合物の加水分解:
    b)水、前記有機溶剤および前記酸に加えて、界面活性剤を含む混合物の溶液中での、ステップa)で得られた生成品の縮合反応;
    c)ステップb)で得られた生成物の、下に表された一般式(I)および(II):
    Figure 2007532613
    [式中、
    およびYは、互いに無関係に、酸素または硫黄原子あるいは=NH基を表す;
    は、−OH、−SHまたは−NH基を表す;
    u、vおよびwは、互いに無関係に、0または1であるが、u、vおよびwのうちの少なくとも一つは0以外である;
    U、VおよびWは、互いに無関係に、1個以上の環(各々は、5個または6個の環構成子をもつ)を持つアリールまたはヘテロアリール基を表す;
    、RおよびRの少なくとも一つは、基−(Z)Kを表し(この式において、zは0または1であり、ZはC〜C環状、あるいはC〜C線状または分岐状の、飽和または不飽和の二価炭化水素基を表す)、この炭化水素基は、任意に、1個以上の酸素、窒素または硫黄原子を含む;そして、式中、
    *Mがステップa)で使用された一般式(III)の化合物のシリコンまたはアルミニウムであるとき、Kは、基−Si(Cl)(OR(Rを表す(この式において、mおよびnが0〜3の範囲の整数であり、pは0〜2の範囲の整数であり、m+nは1、2または3に等しく、m+n+pは3に等しい;
    およびRは、互いに無関係に、C〜C環状、あるいは、C〜C線状または分岐状の、飽和または不飽和の炭化水素基を表し、この炭化水素基は、任意に、1個以上の酸素、窒素または硫黄原子を、もしくは、5員または6員環を持つアリールまたはヘテロアリール基を含む);一方、
    *Mがステップa)で使用された一般式(III)の化合物のシリコン以外の金属であるとき、Kは金属錯体形成基を表す;
    そして、式中、基−(Z)Kを表さないR、RおよびRのそれまたはそれらは、存在するならば、水素またはハロゲン原子、−CNまたは−NO基、C〜C環状の、あるいは、C〜C線状または分岐状の、飽和または不飽和の炭化水素基を表し、この炭化水素基は、任意に、1個以上の酸素、窒素または硫黄原子を含み、もしくは、5員または6員環を持つアリールまたはヘテロアリール基を含む]
    の少なくとも一つに相当する少なくとも1種の化合物との反応:
    d)ステップc)で得られた生成物の熱処理;
    (ステップa)、b)およびc)は同時に遂行されることが可能である)
    を含むゾル−ゲルタイププロセスによって得られるメソ構造化多孔性ハイブリッド有機−無機材料。
  12. 一般式(III)の化合物の金属Mがシリコン、アルミニウム、ジルコニウム、チタン、ニオブ、イットリウム、バナジウムおよびセリウムから選択される、一つのプロセスによって得られる、請求項11に記載のメソ構造化多孔性ハイブリッド有機−無機材料。
  13. 一般式(III)の化合物の有機基RがC〜Cの、好ましくはC〜Cの、より良くはCの、アルキル基である、一つのプロセスによって得られる、請求項11または請求項12に記載のメソ構造化多孔性ハイブリッド有機−無機材料。
  14. 一般式(III)の化合物の金属Mがシリコンであるプロセスによって得られる、請求項11〜13のいずれか1項に記載のメソ構造化多孔性ハイブリッド有機−無機材料。
  15. 一般式(I)および(II)の少なくとも一つに相当する化合物の、R、RおよびRの少なくとも一つを構成する基−(Z)KのKが、基−SiCl、−SiCl(OR)、−SiCl(ORおよび−Si(OR(ここで、Rは、C〜C、好ましくはC〜C、さらに良くはC、のアルキル基である)から選択された基を表すプロセスによって得られる、請求項14に記載のメソ構造化多孔性ハイブリッド有機−無機材料。
  16. ステップa)が有機溶剤としてアルコール、好ましくはエタノール、および酸として塩酸を使い、かつ一般式(III)の化合物の溶液を加熱することによって、遂行されるプロセスによって得られる、請求項11〜15のいずれか1項に記載のメソ構造化多孔性ハイブリッド有機−無機材料。
  17. ステップb)が界面活性剤として臭化セチルトリメチルアンモニウムを使って周囲温度で遂行されるプロセスによって得られる、請求項11〜16のいずれか1項に記載のメソ構造化多孔性ハイブリッド有機−無機材料。
  18. ステップc)が、有機溶媒の溶液にした一般式(I)および(II)の少なくとも一つに相当する化合物を、周囲温度で、ステップb)で得られた生成物と反応させることによって遂行されるプロセスによって得られる、請求項11〜17のいずれか1項に記載のメソ構造化多孔性ハイブリッド有機−無機材料。
  19. ステップd)において、熱処理がステップc)から得られる生成物を120〜160℃の温度に24〜72時間委ねることに存するプロセスによって得られる、請求項11〜18のいずれか1項に記載のメソ構造化多孔性ハイブリッド有機−無機材料。
  20. ステップc)とステップd)の間に、加えて、ステップc)で得られた生成物が薄膜の形に作られるステップを含むプロセスによって得られる、請求項11〜19のいずれか1項に記載のメソ構造化多孔性ハイブリッド有機−無機材料。
  21. ステップa)が一般式(III)の数種の化合物:M(Cl)q1(ORr1、M(Cl)q2(ORr2、...、M(Cl)qn(ORrn(この式において、
    、M、...、Mは互いに異なる金属を表す;
    q1およびr1は、0からMの原子価の範囲にある整数であり、q1+r1はこの原子価に等しい;
    q2およびr2は、0からMの原子価の範囲にある整数であり、q2+r2はこの原子価に等しい;
    qnおよびrnは、0からMの原子価の範囲にある整数であり、qn+rnはこの原子価に等しい;および
    、R、...、Rは、互いに無関係に、有機基を表す)
    の加水分解を含む一つのプロセスによって得られる、請求項11〜20のいずれか1項に記載のメソ構造化多孔性ハイブリッド有機−無機材料。
  22. ハロゲン化気体の化合物の検出または定量のための感知器の中で感知物質として使用される、メソ構造化多孔性ハイブリッド有機−無機材料(これは、請求項11〜21のいずれか1項で規定された通りである)を製造するプロセス。
  23. 請求項11〜21のいずれか1項で規定されたメソ構造化多孔性ハイブリッド有機−無機材料を感知物質として含む、ハロゲン化気体化合物の検出または定量のために使われる感知器。
  24. ハロゲン化ホウ素錯体、特にBFおよびBCl、の検出または定量のための、請求項23に記載の感知器。
  25. 下の一般式(I)および(II)
    Figure 2007532613
    [式中:
    およびYは、互いに無関係に、酸素または硫黄原子あるいは=NH基を表す;
    は、−OH、−SHまたは−NH基を表す;
    u、vおよびwは、互いに無関係に、0または1であるが、u、vおよびwの少なくとも一つは0以外である;
    U、VおよびWは、互いに無関係に、1個以上の環を持つアリールまたはヘテロアリール基(各々は、5員または6員環をもつ)を表す;
    、RおよびRの少なくとも一つは、基−(Z)Kを表し、式中:
    *zは0または1であり、Zは、C〜C環状の、あるいはC〜C線状または分岐状の、飽和または不飽和の、二価炭化水素基を表し、この炭化水素基は、任意に1個以上の酸素、窒素または硫黄原子を含む;そして
    *Kは、
    ・基−Si(Cl)(OR(R(この式において、
    −mおよびnは、0〜3の範囲にある整数であり、pは0〜2の範囲にある整数であり、m+nが1、2または3に等しく、m+nは3に等しい;
    −RおよびRは、互いに無関係に、C〜C環状の、あるいは、C〜C線状または分岐状の、飽和または不飽和の炭化水素基を指し、この炭化水素基は、任意に、1個以上の酸素、窒素または硫黄原子、もしくは、5員または6員環を持つアリールまたはヘテロアリール基を含む)か、
    ・または金属錯体形成基;
    を表し、
    そして、式中、基−(Z)Kを表さないR、RおよびRのそれまたはそれらは、存在するならば、水素またはハロゲン原子を、−CNまたは−NO基を、C〜C環状の、あるいはC〜C線状または分岐状の、飽和または不飽和の炭化水素基を表し、この炭化水素基は、任意に、1個以上の酸素、窒素または硫黄原子を含み、もしくは、5員または6員環を持つアリールまたはヘテロアリール基を含む]
    の少なくとも一つに相当する化合物の、ハロゲン化気体の化合物の検出または定量のためのプローブ分子としての使用。
  26. ハロゲン化ホウ素錯体、とりわけBFおよびBClの検出または定量のための、請求項25に記載の使用。
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