JPH04364916A - 射出成形機の金型取付用ガイドローラ調整装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、射出成形機の金型取付
用ガイドローラ調整装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、加熱シリンダ内で加熱され溶融し
た樹脂を高圧で金型内に射出し、その中で冷却し、固化
又は硬化させ、次いで金型を開いて成形品を取り出すよ
うにした射出成形機においては、可動プラテンに可動側
の金型が、固定プラテンに固定側の金型がそれぞれ取り
付けられている。上記両金型には溶融した樹脂が充填さ
れるキャビティが形成されていて、該キャビティの形状
を変更することによって、異なった成形品を成形するこ
とができるようになっている。

【０００３】そして、重量のある金型を固定プラテン及
び可動プラテンに取り付けるために、両プラテンの下部
にガイドローラが配設され、金型リフトラによって保持
された金型を上記ガイドローラ上に乗せて案内すること
によって、上記両プラテンに取り付けることができるよ
うになっている。図２は従来の射出成形機の断面図であ
る。

【０００４】図において、１は固定プラテン、２は該固
定プラテン１に取り付けられた金型、３は上記固定プラ
テン１に対向して配設される可動プラテン、４は該可動
プラテン３に取り付けられた金型である。上記可動プラ
テン３は、図示しないアクチュエータによって左右に移
動するように支持されていて、上記固定プラテン１の方
向に移動した時に型閉じ及び型締めが、反対方向に移動
した時に型開きが行われる。

【０００５】また、５は上記固定プラテン１に対向して
配設される射出装置であり、先端に射出ノズル６が配設
されている。該射出ノズル６から射出された樹脂は、両
金型２，４内のキャビティに充填され、冷却されて成形
品となる。７は金型２，４を交換する際に金型２，４の
下部を支持するとともに、射出成形機の操作側位置と金
型取付位置との間で金型２，４を案内するための金型交
換ガイド部材であり、該金型交換ガイド部材７には、ガ
イドローラ８が回転自在に配設されている。

【０００６】上記構成の射出成形機において、金型リフ
トラを使用して金型２，４を交換する場合、金型リフト
ラに搭載した金型２，４を上記両プラテン１，３に十分
接近させ、上記ガイドローラ８上に金型２，４を乗せる
ことによって金型２，４の受渡しを行うようにしている
。ところで、上記金型２を固定プラテン１に、金型４を
可動プラテン３にそれぞれ取り付ける場合、射出ノズル
６の中心と金型２，４内に樹脂を導入するスプルブシュ
の中心を合わせる作業、すなわち芯合わせを行う必要が
ある。

【０００７】図３はガイドローラによる芯合わせ状態図
、図４はロケートリングによる芯合わせ状態図である。 図３において、１は固定プラテン、２は該固定プラテン
１に取り付けられた金型、７は金型交換ガイド部材、８
は該金型交換ガイド部材７に設けられたガイドローラ、
９は上記固定プラテン１から可動プラテン３（図２参照
）を貫通して延びるタイバーである。この場合、金型交
換ガイド部材７は金型２を固定プラテン１への金型取付
位置に案内するために配設されるだけでなく、金型２と
射出ノズル６間の芯合わせを行うためにも配設されてい
る。

【０００８】また、図４において、１は固定プラテン、
２は該固定プラテン１に取り付けられた金型、３は可動
プラテン、４は該可動プラテン３に取り付けられた金型
、５は射出装置、６は射出ノズル、７は金型交換ガイド
部材、８はガイドローラ、１０はロケートリングである
。この場合、上記金型交換ガイド部材７は金型２，４を
金型取付位置に案内するためだけに配設されていて、金
型２，４と射出ノズル６間の芯合わせはロケートリング
１０によって行われる。

【０００９】該ロケートリング１０は、金型２のスプル
ブシュの周囲に金型２からわずかに突出して配設される
。そして、金型２を固定プラテン１に取り付ける場合は
、上記ロケートリング１０を固定プラテン１に形成され
たロケートリング穴１１内に嵌入することによって位置
決めが行われ、この時金型２と射出ノズル６間の芯合わ
せが行われる。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の射出成形機においては、金型２，４が両プラテン１
，３に取り付けられた時には金型２，４と射出ノズル６
間の芯合わせは行われているが、その後金型２，４内の
キャビティへの樹脂の充填を繰り返すうちに芯ずれが発
生してしまう。

【００１１】すなわち、金型２，４は、取り付けられた
際は充填が行われていないので低温であるが、その後充
填を繰り返すうちに金型２，４は高温になり、熱膨張に
よって金型２，４の中心が上方に移動してしまう。その
結果、金型２，４と射出ノズル６の間で芯ずれが生じ、
樹脂漏れや成形不良が発生してしまう。本発明は、従来
の射出成形機の問題点を解決して、金型と射出ノズル間
の芯合わせを容易に行うことができ、かつ、金型の温度
が上昇した後においても芯合わせの微調整をすることが
可能な射出成形機の金型取付用ガイドローラ調整装置を
提供することを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】そのために、本発明の射
出成形機の金型取付用ガイドローラ調整装置においては
、プラテンの金型取付位置の下方に、上記プラテンに対
して上下に摺動自在にガイドローラハウジングが設けら
れていて、該ガイドローラハウジングの金型の案内面に
沿って複数個のガイドローラが取り付けられている。

【００１３】上記ガイドローラハウジングの下方にガイ
ドローラ調整ベースが設けられ、プラテンに固定される
。そして、上記ガイドローラ調整ベースにガイドローラ
ハウジングレベル調整用ボルトが螺合され、先端が上記
ガイドローラハウジングに臨ませられる。

【００１４】

【作用】本発明によれば、上記のようにプラテンの金型
取付位置の下方に、上記プラテンに対して上下に摺動自
在にガイドローラハウジングが設けられていて、該ガイ
ドローラハウジングの金型の案内面に沿って複数個のガ
イドローラが取り付けられている。上記金型をプラテン
に取り付ける場合、金型は操作側位置のガイドローラハ
ウジングのガイドローラに載置され、ガイドローラに案
内されて金型取付位置に移動させられる。

【００１５】上記ガイドローラハウジングの下方にガイ
ドローラ調整ベースが設けられ、プラテンに固定される
。そして、上記ガイドローラ調整ベースにガイドローラ
ハウジングレベル調整用ボルトが螺合され、先端が上記
ガイドローラハウジングに臨ませられる。したがって、
上記ガイドローラハウジングレベル調整用ボルトを回転
させることによって、該ガイドローラハウジングレベル
調整用ボルトの先端を進退させ、上記ガイドローラハウ
ジングを上下に移動させることができる。

【００１６】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図１は本発明の射出成形機の金
型取付用ガイドローラの側面図、図５は本発明の射出成
形機の金型取付用ガイドローラの正面図である。図にお
いて、１は固定プラテン、２は該固定プラテン１に取り
付けられた金型、３は上記固定プラテン１に対向し、タ
イバー９に沿って移動可能に配設される可動プラテン、
４は該可動プラテン３に取り付けられた金型、１５は上
記固定プラテン１及び可動プラテン３の下方にあって、
金型２，４をそれぞれ案内するための金型交換ガイド装
置である。該金型交換ガイド装置１５は、下方のタイバ
ー９間に架設されるように配設され、操作側位置Ａと金
型取付位置Ｂの間で金型２，４を案内する。

【００１７】上記金型交換ガイド装置１５は、ガイドロ
ーラハウジング１６と該ガイドローラハウジング１６か
ら突出する軸に回転自在に配設された複数のガイドロー
ラ８を有している。上記金型２，４は上記ガイドローラ
８に載置された状態で案内されるが、金型２，４が軽量
な場合は上記ガイドローラ８を省略することができる。

【００１８】そして、上記金型交換ガイド装置１５の下
方には、該金型交換ガイド装置１５を上下に移動して、
金型２，４と射出ノズル６（図２参照）間の芯合わせを
行うためのガイドローラ調整装置１７が設けられている
。該ガイドローラ調整装置１７は、ガイドローラ調整ベ
ース１８、ガイドローラハウジングレベル調整用ボルト
１９、ガイドローラ調整ベース固定ボルト２０から成っ
ている。

【００１９】上記ガイドローラ調整ベース１８は、ガイ
ドローラ調整ベース固定ボルト２０によって両プラテン
１，３に固定される。上記ガイドローラ調整ベース１８
は、上記ガイドローラハウジング１６の下方において、
該ガイドローラハウジング１６に対して平行に配設され
、所定距離を置いた２箇所にガイドローラハウジングレ
ベル調整用ボルト１９が貫通して螺合させられている。

【００２０】該ガイドローラハウジングレベル調整用ボ
ルト１９は、ボルトヘッド部を下方にして、ねじ部の先
端を上記ガイドローラハウジング１６に当接させるか、
上記ガイドローラハウジング１６の対応する位置に形成
された穴に挿入されていて、上記ガイドローラハウジン
グレベル調整用ボルト１９を回転させることによってね
じ部の先端が進退するようになっている。

【００２１】一方、上記ガイドローラハウジング１６は
両プラテン１，３に対して上下に摺動自在に支持されて
いて、ガイドローラハウジング取付ボルト２１によって
所定位置で両プラテン１，３に固定することができる。 したがって、上記金型交換ガイド装置１５を調整する場
合、ガイドローラハウジング取付ボルト２１をゆるめ、
ガイドローラハウジングレベル調整用ボルト１９を回転
させることにより、ガイドローラハウジング１６の位置
が調整される。

【００２２】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形すること
が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するもの
ではない。

【００２３】

【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、プラテンの金型取付位置の下方に、上記プラテ
ンに対して上下に摺動自在にガイドローラハウジングが
設けられていて、該ガイドローラハウジングの金型の案
内面に沿って複数個のガイドローラが取り付けられてい
る。また、上記ガイドローラハウジングの下方にガイド
ローラ調整ベースが設けられ、プラテンに固定される。 そして、該ガイドローラ調整ベースにガイドローラハウ
ジングレベル調整用ボルトが螺合され、先端が上記ガイ
ドローラハウジングに臨ませられる。

【００２４】したがって、上記ガイドローラハウジング
レベル調整用ボルトを回転させることによって、ガイド
ローラハウジングレベル調整用ボルトの先端を進退させ
、上記ガイドローラハウジングを上下に移動させること
ができる。例えば、低温の状態にある金型をプラテンに
取り付けて仮の芯合わせを行い、充填を行って金型の温
度が上昇した後に上記ガイドローラハウジングレベル調
整用ボルトを回転させて熱膨張分だけ金型の位置を下げ
、再び芯合わせを行えば、それ以後の芯合わせが確実と
なり、樹脂漏れや成形不良が発生するのを防止すること
ができる。

【００２５】しかも、熱膨張によって金型の取外しが困
難になることが防止される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の射出成形機の金型取付用ガイドローラ
の側面図である。

【図２】従来の射出成形機の断面図である。

【図３】ガイドローラによる芯合わせ状態図である。

【図４】ロケートリングによる芯合わせ状態図である。

【図５】本発明の射出成形機の金型取付用ガイドローラ
の正面図である。

【符号の説明】

１　　　　固定プラテン ２，４　　　　金型 ３　　　　可動プラテン ８　　　　ガイドローラ ９　　　　タイバー １５　　金型交換ガイド装置 １６　　ガイドローラハウジング １７　　ガイドローラ調整装置 １８　　ガイドローラ調整ベース

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　（ａ）プラテンの金型取付位置の下方
   において、上記プラテンに対して上下に摺動自在に配設
   されるガイドローラハウジングと、（ｂ）該ガイドロー
   ラハウジングの金型の案内面に沿って複数個配設された
   ガイドローラと、（ｃ）上記ガイドローラハウジングの
   下方においてプラテンに固定されるガイドローラ調整ベ
   ースと、（ｄ）該ガイドローラ調整ベースに螺合され、
   先端を上記ガイドローラハウジングに臨ませたガイドロ
   ーラハウジングレベル調整用ボルトを有することを特徴
   とする射出成形機の金型取付用ガイドローラ調整装置。