JPH04363566A - 集積固結した塊状物の崩壊装置 - Google Patents
集積固結した塊状物の崩壊装置Info
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- JPH04363566A JPH04363566A JP28053591A JP28053591A JPH04363566A JP H04363566 A JPH04363566 A JP H04363566A JP 28053591 A JP28053591 A JP 28053591A JP 28053591 A JP28053591 A JP 28053591A JP H04363566 A JPH04363566 A JP H04363566A
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Landscapes
- Filling Or Emptying Of Bunkers, Hoppers, And Tanks (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、集積固結した塊状物
の崩壊装置に関し、更に詳細には、例えば砕氷塊の如く
堆積されて相互に固結する傾向のある塊状物を貯留する
ストッカーにおいて、この塊状物が固結して貯蔵庫から
の搬出不能になった際に、これを容易に崩壊分離させて
当該塊状物の搬出を容易ならしめる装置に関するもので
ある。
の崩壊装置に関し、更に詳細には、例えば砕氷塊の如く
堆積されて相互に固結する傾向のある塊状物を貯留する
ストッカーにおいて、この塊状物が固結して貯蔵庫から
の搬出不能になった際に、これを容易に崩壊分離させて
当該塊状物の搬出を容易ならしめる装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来技術】例えば漁船や漁港では、大量の砕氷塊によ
り漁獲物を覆って冷凍保存するのが一般的であり、この
ため砕氷塊には旺盛な需要がある。前記砕氷塊は、一般
に大型製氷機により製造した板氷をアイスクラッシャー
により破砕して、大量の小氷塊として得られるものであ
って、貯氷庫内に堆積貯留され、庫内底部に配設したス
クリュー等の手段により、必要に応じて庫外に搬出され
るようになっている。
り漁獲物を覆って冷凍保存するのが一般的であり、この
ため砕氷塊には旺盛な需要がある。前記砕氷塊は、一般
に大型製氷機により製造した板氷をアイスクラッシャー
により破砕して、大量の小氷塊として得られるものであ
って、貯氷庫内に堆積貯留され、庫内底部に配設したス
クリュー等の手段により、必要に応じて庫外に搬出され
るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの砕氷塊は
、可融性固体である氷の物理的性質として、結晶粒子が
凝集して大塊化する現象(ケーキング)を有し、このた
め貯氷庫からの砕氷塊の搬出を往々にして困難にする。 そこで氷塊の凝結作用が、融点以下である限りその融点
に近い温度である程大きい事実に鑑み、比較的長時間に
亘って砕氷塊を保存する場合は、貯氷庫内を強制冷却し
て、庫内温度を−10℃程度に維持するようになってい
る。しかし貯氷庫内に投入される砕氷塊は、0℃の固液
共存相で充分に水切りしても、不可避的に若干の付着水
分を伴うので、この水分が貯氷庫内の冷気により凍結し
て粒子相互間の凝結を生じて、氷塊同志が固結(ブロッ
キング)するに至る。また大量の砕氷塊が堆積されると
、その積圧により前記固結が促進される。
、可融性固体である氷の物理的性質として、結晶粒子が
凝集して大塊化する現象(ケーキング)を有し、このた
め貯氷庫からの砕氷塊の搬出を往々にして困難にする。 そこで氷塊の凝結作用が、融点以下である限りその融点
に近い温度である程大きい事実に鑑み、比較的長時間に
亘って砕氷塊を保存する場合は、貯氷庫内を強制冷却し
て、庫内温度を−10℃程度に維持するようになってい
る。しかし貯氷庫内に投入される砕氷塊は、0℃の固液
共存相で充分に水切りしても、不可避的に若干の付着水
分を伴うので、この水分が貯氷庫内の冷気により凍結し
て粒子相互間の凝結を生じて、氷塊同志が固結(ブロッ
キング)するに至る。また大量の砕氷塊が堆積されると
、その積圧により前記固結が促進される。
【0004】更に大量の氷塊群の集積は、粉粒体の特性
として貯氷槽内で架橋(アーチング)する傾向があり、
このため貯氷庫の底部から氷塊群をスクリューにより搬
出する間に内部でアーチングして空洞を生じ、その後の
砕氷塊の庫外への搬出を著しく困難にしている。
として貯氷槽内で架橋(アーチング)する傾向があり、
このため貯氷庫の底部から氷塊群をスクリューにより搬
出する間に内部でアーチングして空洞を生じ、その後の
砕氷塊の庫外への搬出を著しく困難にしている。
【0005】このように貯氷庫内で氷塊群が固結(ブロ
ッキング)したり、架橋(アーチング)したりして、当
該氷塊群の自重による崩壊が困難となる不都合な現象に
対処する手段の一例として、図14(a)に示す構造が
提案されている。これは底部近傍に搬出スクリュー10
を設けた貯氷庫12内に、突出ピンを植設した回転自在
なクラッシャー14を複数段配置したものである。しか
しながら氷塊群の搬出時に、このクラッシャー14を同
期的に強制回転させても、図14(b)に示すように当
該クラッシャーの周囲の氷塊群だけが崩壊して、その他
の部分には架橋現象等が残留し、依然として氷塊の搬出
が困難になる欠点は解消されていないのが実情である。
ッキング)したり、架橋(アーチング)したりして、当
該氷塊群の自重による崩壊が困難となる不都合な現象に
対処する手段の一例として、図14(a)に示す構造が
提案されている。これは底部近傍に搬出スクリュー10
を設けた貯氷庫12内に、突出ピンを植設した回転自在
なクラッシャー14を複数段配置したものである。しか
しながら氷塊群の搬出時に、このクラッシャー14を同
期的に強制回転させても、図14(b)に示すように当
該クラッシャーの周囲の氷塊群だけが崩壊して、その他
の部分には架橋現象等が残留し、依然として氷塊の搬出
が困難になる欠点は解消されていないのが実情である。
【0006】また実公昭38−4008号公報の第1図
に示す如く、ホッパー1の内壁に沿って振動板7を設け
、これを振動させることによりホッパーの出口付近に生
じ易い小氷塊のアーチングを防止する手段も提案されて
いる。しかし大量の氷塊が貯留される大容量の貯氷庫で
は、庫内に堆積する砕氷塊の総重量は極めて大きくなり
、前記振動板には巨大な負荷が集中するため、このよう
な技術的手段を採用することは到底困難である。
に示す如く、ホッパー1の内壁に沿って振動板7を設け
、これを振動させることによりホッパーの出口付近に生
じ易い小氷塊のアーチングを防止する手段も提案されて
いる。しかし大量の氷塊が貯留される大容量の貯氷庫で
は、庫内に堆積する砕氷塊の総重量は極めて大きくなり
、前記振動板には巨大な負荷が集中するため、このよう
な技術的手段を採用することは到底困難である。
【0007】更に、特開昭59−60471号公報に記
載の「氷結用砕氷供給装置」には、左右の底部を夫々別
体として構成する上下振動板15,15を、その内側に
おいて枢着点16,16で枢着し、個別に設けた上下振
動機構17,17で振動板15,15を上下方向に揺動
させる構造が開示されている。該公報に記載の構成では
、貯留される砕氷塊の全重量は、前記上下の振動板15
,15の上面に平面的に分散し、この状態で両振動板1
5,15を上下方向に揺動させることを企図したもので
ある。しかし、該公報並びに本願発明に記載の装置は、
先に述べた如く、例えば漁港で漁獲物を保存するのに使
用される大量の砕氷塊を貯留するストッカーに関するも
ので、小さなもので5トン、大きなものでは20トンに
及ぶ氷塊貯蔵容量を有している。
載の「氷結用砕氷供給装置」には、左右の底部を夫々別
体として構成する上下振動板15,15を、その内側に
おいて枢着点16,16で枢着し、個別に設けた上下振
動機構17,17で振動板15,15を上下方向に揺動
させる構造が開示されている。該公報に記載の構成では
、貯留される砕氷塊の全重量は、前記上下の振動板15
,15の上面に平面的に分散し、この状態で両振動板1
5,15を上下方向に揺動させることを企図したもので
ある。しかし、該公報並びに本願発明に記載の装置は、
先に述べた如く、例えば漁港で漁獲物を保存するのに使
用される大量の砕氷塊を貯留するストッカーに関するも
ので、小さなもので5トン、大きなものでは20トンに
及ぶ氷塊貯蔵容量を有している。
【0008】従って、これだけの容量を全て砕氷塊で満
たすと、その全重量は極めて大きなものとなる。しかる
に該公報に記載の装置では、前述の如く、砕氷塊の全重
量は上下の振動板15,15の上面で平面的に分散して
いるので、これを上下方向に揺動させるには、砕氷塊の
全重量を上動させ得るだけの巨大な駆動力を必要とする
。従って、小規模のものは別として、5〜20トンにも
及ぶ大重量の塊状物を載せた振動板15,15を、該公
報に記載の構成で達成するのは殆ど不可能である。また
枢着点16,16にも過大な力が集中し、機械構成的に
も極めて剛固なものとしなければならない。
たすと、その全重量は極めて大きなものとなる。しかる
に該公報に記載の装置では、前述の如く、砕氷塊の全重
量は上下の振動板15,15の上面で平面的に分散して
いるので、これを上下方向に揺動させるには、砕氷塊の
全重量を上動させ得るだけの巨大な駆動力を必要とする
。従って、小規模のものは別として、5〜20トンにも
及ぶ大重量の塊状物を載せた振動板15,15を、該公
報に記載の構成で達成するのは殆ど不可能である。また
枢着点16,16にも過大な力が集中し、機械構成的に
も極めて剛固なものとしなければならない。
【0009】また貯氷庫から砕氷塊を搬出する手段とし
ては、スクリューコンベヤを使用するのが一般的である
が、例えば前記の特開昭59−60471号公報や特開
昭57−1130号公報に開示の如く、該コンベヤは、
貯氷スペースの底面に凹設した樋状の長手溝に収納され
る構成となっている。しかし後述の如く、本願発明では
、塊状物を多量に貯留する筐状の貯留槽における船形底
部を、垂直な壁面に対して揺動させるものである。従っ
て、本願発明において、図15に示すように、その船形
底部28に前記従来例の如く樋状の長手溝29を設けて
、該溝29にスクリューコンベヤ34を存在させたので
は、折角の揺動機構が充分の効果を奏さない場合もあり
得る。その理由は、樋状の長手溝29中にスクリューコ
ンベヤ34が存在する構成では、溝29とコンベヤ34
との周りだけの塊状物が搬出され、この状態で船形底部
28を揺動させても大規模な塊状物の崩壊は望めないか
らである。
ては、スクリューコンベヤを使用するのが一般的である
が、例えば前記の特開昭59−60471号公報や特開
昭57−1130号公報に開示の如く、該コンベヤは、
貯氷スペースの底面に凹設した樋状の長手溝に収納され
る構成となっている。しかし後述の如く、本願発明では
、塊状物を多量に貯留する筐状の貯留槽における船形底
部を、垂直な壁面に対して揺動させるものである。従っ
て、本願発明において、図15に示すように、その船形
底部28に前記従来例の如く樋状の長手溝29を設けて
、該溝29にスクリューコンベヤ34を存在させたので
は、折角の揺動機構が充分の効果を奏さない場合もあり
得る。その理由は、樋状の長手溝29中にスクリューコ
ンベヤ34が存在する構成では、溝29とコンベヤ34
との周りだけの塊状物が搬出され、この状態で船形底部
28を揺動させても大規模な塊状物の崩壊は望めないか
らである。
【0010】しかるに図16に示すように、船形底部2
8の内部で、かつその平坦底面28dより真上位置に、
スクリュー34を回転自在に水平に配設するようにすれ
ば、該スクリュー34と前記平坦底面28dとの間の広
い範囲に亘り塊状物が搬出されて、比較的に大きな空洞
が周囲に形成される。このような状態において、船形底
部28を揺動させれば、前記大きな空洞の存在に起因し
て、常に大規模な塊状物の崩壊が望めることとなる。
8の内部で、かつその平坦底面28dより真上位置に、
スクリュー34を回転自在に水平に配設するようにすれ
ば、該スクリュー34と前記平坦底面28dとの間の広
い範囲に亘り塊状物が搬出されて、比較的に大きな空洞
が周囲に形成される。このような状態において、船形底
部28を揺動させれば、前記大きな空洞の存在に起因し
て、常に大規模な塊状物の崩壊が望めることとなる。
【0011】
【発明の目的】本発明は、前述した比較的固結し易い大
量の塊状物を貯留する貯蔵庫において、当該貯蔵庫中で
塊状物が固結や架橋を生じてその搬出を困難にしている
現状に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたもの
であって、堆積して相互に強力に固結した塊状物を簡単
な手段により確実に崩壊分離させ、いわゆるブロッキン
グ現象やアーチング現象を未然に防止して、塊状物の良
好な搬出を実現することを目的とする。
量の塊状物を貯留する貯蔵庫において、当該貯蔵庫中で
塊状物が固結や架橋を生じてその搬出を困難にしている
現状に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたもの
であって、堆積して相互に強力に固結した塊状物を簡単
な手段により確実に崩壊分離させ、いわゆるブロッキン
グ現象やアーチング現象を未然に防止して、塊状物の良
好な搬出を実現することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため、本発明に係る集積固結した塊状
物の崩壊装置は、断熱材を使用した密閉構造からなる貯
留庫と、この貯留庫の内部に配設され、塊状物を堆積貯
留すると共に所要に応じて該塊状物を下部から搬出する
筐状の貯留槽とからなる塊状物のストッカーにおいて、
前記筐状の貯留槽を、長手方向に対向する垂直側壁と、
これに対し交差する短手方向に対向する垂直側壁と、こ
れら垂直側壁から分離され、長手方向の上端部から中央
部に向けて逆山形に傾斜する一体化された平面を備える
船形底部とから構成し、前記貯留庫の底部に長手方向に
水平に延在する軸を配設すると共に、この軸により前記
船形底部の下部中央を揺動自在に軸支して、該船形底部
の全荷重を該軸で支持し、前記船形底部の外側面に、そ
の付勢時に横方向の押圧力および引張力を該底部の外側
面に付与する適宜の駆動手段を接続して、該駆動手段の
付勢により該船形底部を垂直側壁に対し所要角度だけ横
方向への揺動可能とし、更に前記船形底部の内部で、か
つ該船形底部が揺動してもこれと干渉することのない位
置に、塊状物を外部に搬出するためのスクリューを回転
自在に水平に配設したことを特徴とする。
の目的を達成するため、本発明に係る集積固結した塊状
物の崩壊装置は、断熱材を使用した密閉構造からなる貯
留庫と、この貯留庫の内部に配設され、塊状物を堆積貯
留すると共に所要に応じて該塊状物を下部から搬出する
筐状の貯留槽とからなる塊状物のストッカーにおいて、
前記筐状の貯留槽を、長手方向に対向する垂直側壁と、
これに対し交差する短手方向に対向する垂直側壁と、こ
れら垂直側壁から分離され、長手方向の上端部から中央
部に向けて逆山形に傾斜する一体化された平面を備える
船形底部とから構成し、前記貯留庫の底部に長手方向に
水平に延在する軸を配設すると共に、この軸により前記
船形底部の下部中央を揺動自在に軸支して、該船形底部
の全荷重を該軸で支持し、前記船形底部の外側面に、そ
の付勢時に横方向の押圧力および引張力を該底部の外側
面に付与する適宜の駆動手段を接続して、該駆動手段の
付勢により該船形底部を垂直側壁に対し所要角度だけ横
方向への揺動可能とし、更に前記船形底部の内部で、か
つ該船形底部が揺動してもこれと干渉することのない位
置に、塊状物を外部に搬出するためのスクリューを回転
自在に水平に配設したことを特徴とする。
【0013】
【実施例】次に、本発明に係る集積固結した塊状物の崩
壊装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照
しながら以下説明する。なお本発明では、堆積により相
互に固結し易い塊状物の典型的な例として「砕氷塊」を
例示し、これを大量に堆積貯留する貯氷庫に関して説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。従っ
て砕氷塊以外に、木材チップやコークス等の如く、堆積
により前記ブロッキングやアーチング現象を生ずる塊状
物の一切について良好に応用し得る。また本明細書中で
「固結」とは、塊状物が粒子間凝結や絡み合いにより相
互に強固に結合する「ブロッキング」および貯蔵庫内で
架橋する「アーチング」の何れをも含む意味で使用して
ある。
壊装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照
しながら以下説明する。なお本発明では、堆積により相
互に固結し易い塊状物の典型的な例として「砕氷塊」を
例示し、これを大量に堆積貯留する貯氷庫に関して説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。従っ
て砕氷塊以外に、木材チップやコークス等の如く、堆積
により前記ブロッキングやアーチング現象を生ずる塊状
物の一切について良好に応用し得る。また本明細書中で
「固結」とは、塊状物が粒子間凝結や絡み合いにより相
互に強固に結合する「ブロッキング」および貯蔵庫内で
架橋する「アーチング」の何れをも含む意味で使用して
ある。
【0014】図10は、本発明に係る崩壊装置を内蔵し
た貯氷庫の全体構造を示す一部切欠側面図、図1は、図
10のI−I線横断面図、図2は、本発明装置の概略構
成を示す斜視図である。図において参照符号16は、例
えばプレハブ倉庫からなる貯氷庫を示し、この貯氷庫1
6は壁面等の構造材料に断熱材を内設した2重密閉構造
として断熱性を向上させてある。この貯氷庫16の内部
は、図示しない冷凍ユニットにより強制的に対流冷却が
なされるようになっている。貯氷庫16内には、本発明
に係る装置が実施された貯氷槽(ストッカー)18が収
納され、この貯氷槽18中に砕氷塊20が放出供給され
て、所定レベルまで堆積貯留される。なお本明細書では
、砕氷塊20が直接堆積貯留される筐状容器を「貯氷槽
18」といい、この貯氷槽18を密閉収納する冷却空間
を画成する筐体を「貯氷庫16」というように、両者を
区別している。
た貯氷庫の全体構造を示す一部切欠側面図、図1は、図
10のI−I線横断面図、図2は、本発明装置の概略構
成を示す斜視図である。図において参照符号16は、例
えばプレハブ倉庫からなる貯氷庫を示し、この貯氷庫1
6は壁面等の構造材料に断熱材を内設した2重密閉構造
として断熱性を向上させてある。この貯氷庫16の内部
は、図示しない冷凍ユニットにより強制的に対流冷却が
なされるようになっている。貯氷庫16内には、本発明
に係る装置が実施された貯氷槽(ストッカー)18が収
納され、この貯氷槽18中に砕氷塊20が放出供給され
て、所定レベルまで堆積貯留される。なお本明細書では
、砕氷塊20が直接堆積貯留される筐状容器を「貯氷槽
18」といい、この貯氷槽18を密閉収納する冷却空間
を画成する筐体を「貯氷庫16」というように、両者を
区別している。
【0015】図10に示すように貯氷庫16の頂部には
、複数枚の板氷を同時に生成する製氷ユニット22が搭
載され、ここで製造された板氷が、図12に示す破砕機
構により砕かれて大量の小氷塊となり、シュート24を
介して貯氷庫16内の貯氷槽18に落下放出されるよう
になっている。
、複数枚の板氷を同時に生成する製氷ユニット22が搭
載され、ここで製造された板氷が、図12に示す破砕機
構により砕かれて大量の小氷塊となり、シュート24を
介して貯氷庫16内の貯氷槽18に落下放出されるよう
になっている。
【0016】前記貯氷槽18は、例えば図1および図2
に示すように、その筐体の4つの周囲側面を形成する側
壁部26と、その側壁部26から分離されて別体として
の底面を形成する船形底部28とに画成されている。す
なわち側壁部26は、その長手方向に延在して対向する
一対の垂直側壁26a,26aと、これに対し直角な短
手方向に延在して対向する一対の垂直側壁26b,26
bとから構成されている。この側壁部26は、例えばス
テンレス鋼板を材質とし、貯氷庫16内の所定位置に直
立配置した複数本の支柱30に固定されて庫内の略全容
積を占め、当該側壁部26の上部および下部は全面的に
開放されている。
に示すように、その筐体の4つの周囲側面を形成する側
壁部26と、その側壁部26から分離されて別体として
の底面を形成する船形底部28とに画成されている。す
なわち側壁部26は、その長手方向に延在して対向する
一対の垂直側壁26a,26aと、これに対し直角な短
手方向に延在して対向する一対の垂直側壁26b,26
bとから構成されている。この側壁部26は、例えばス
テンレス鋼板を材質とし、貯氷庫16内の所定位置に直
立配置した複数本の支柱30に固定されて庫内の略全容
積を占め、当該側壁部26の上部および下部は全面的に
開放されている。
【0017】また側壁部26の下方において、これと分
離した別体として設けられる船形底部28は、図面から
判明する如く、長手方向両端部から中央部分に向けて夫
々所要の角度で傾斜する傾斜平面28a,28bで構成
され、全体として逆山形の形状を呈している。なお前記
の短手側壁26bの縦寸法は、長手側壁26aの縦寸法
よりも、前記船形底部28の高さ寸法分だけ大きく設定
されている。
離した別体として設けられる船形底部28は、図面から
判明する如く、長手方向両端部から中央部分に向けて夫
々所要の角度で傾斜する傾斜平面28a,28bで構成
され、全体として逆山形の形状を呈している。なお前記
の短手側壁26bの縦寸法は、長手側壁26aの縦寸法
よりも、前記船形底部28の高さ寸法分だけ大きく設定
されている。
【0018】船形底部28も例えばステンレス鋼板を材
質としており、アングル鋼材を逆山形に折曲形成した基
枠32上に張設されている。なお船形底部28の長手方
向中央部は、図示の如く平担な底面部28dに形成して
あり、この平担底面部28dの僅か上方に塊状物搬出用
のスクリュー34が回転自在に水平に配設されて、貯氷
槽内の長手方向に延在している。このスクリュー34は
、図11に示す如く減速機付モータ36により駆動され
て、貯氷槽18中の砕氷塊20を貯氷庫16前方に設け
た排出口38に向けて搬送するようになっている。
質としており、アングル鋼材を逆山形に折曲形成した基
枠32上に張設されている。なお船形底部28の長手方
向中央部は、図示の如く平担な底面部28dに形成して
あり、この平担底面部28dの僅か上方に塊状物搬出用
のスクリュー34が回転自在に水平に配設されて、貯氷
槽内の長手方向に延在している。このスクリュー34は
、図11に示す如く減速機付モータ36により駆動され
て、貯氷槽18中の砕氷塊20を貯氷庫16前方に設け
た排出口38に向けて搬送するようになっている。
【0019】船形底部28の一部を構成する前記基枠3
2の裏面の長手方向両端部には、図2に示すように支持
板39が夫々配設固定されている。また貯氷庫16底面
の所要位置には一対の軸受40,40が配設され、この
軸受40に挿通した支持軸42に前記支持板39を夫々
挿通することにより、船形底部28をこの支持軸42を
中心として、所要の角度で左右に揺動させ得るよう構成
してある。なおこの船形底部28は、図8および図10
に示すように、貯氷庫16の長手方向に複数基連設する
のが好ましいが、図2〜図7の実施例では、最小単位で
ある1基だけを設けた例が示してある。
2の裏面の長手方向両端部には、図2に示すように支持
板39が夫々配設固定されている。また貯氷庫16底面
の所要位置には一対の軸受40,40が配設され、この
軸受40に挿通した支持軸42に前記支持板39を夫々
挿通することにより、船形底部28をこの支持軸42を
中心として、所要の角度で左右に揺動させ得るよう構成
してある。なおこの船形底部28は、図8および図10
に示すように、貯氷庫16の長手方向に複数基連設する
のが好ましいが、図2〜図7の実施例では、最小単位で
ある1基だけを設けた例が示してある。
【0020】このように貯氷槽18における筐体両壁部
26の下方で、左右に揺動可能に軸支された船形底部2
8は、適宜の駆動機構により所定のタイミングにおいて
揺動駆動される。図示の実施例では、その駆動機構とし
てクランク揺動機構を使用している。すなわち図2に示
すように、専用のモータ44からスプロケット46およ
びチェン48を介して、軸受50に支承した回転軸52
に動力伝達がなされ、この回転軸52から更にスプロケ
ット54およびチェン56を介して、貯氷庫16の所要
位置に垂直配置された一対の軸受58に挿通した共通軸
60に動力伝達がなされるようになっている。共通軸6
0の両端部には夫々偏心アーム62が固定され、このア
ーム62の端部にクランクアーム64が、軸ピン66を
介して回転自在に軸支されている。
26の下方で、左右に揺動可能に軸支された船形底部2
8は、適宜の駆動機構により所定のタイミングにおいて
揺動駆動される。図示の実施例では、その駆動機構とし
てクランク揺動機構を使用している。すなわち図2に示
すように、専用のモータ44からスプロケット46およ
びチェン48を介して、軸受50に支承した回転軸52
に動力伝達がなされ、この回転軸52から更にスプロケ
ット54およびチェン56を介して、貯氷庫16の所要
位置に垂直配置された一対の軸受58に挿通した共通軸
60に動力伝達がなされるようになっている。共通軸6
0の両端部には夫々偏心アーム62が固定され、このア
ーム62の端部にクランクアーム64が、軸ピン66を
介して回転自在に軸支されている。
【0021】また船形底部28の一方の傾斜底面28b
の裏側に、所定間隔離間させて一対の軸受68,68が
固定されると共に、この軸受68に支持軸70が回転可
能に挿通軸支され、この支持軸70に前記一対のクラン
クアーム64,64の他端部が挿通されている。そして
前記偏心アーム62とクランクアーム64との長さの相
対比を適切に選定することにより、前記モータ44を回
転させれば、共通軸60に設けた偏心アーム62とクラ
ンクアーム64とが所要のクランク運動を行ない、これ
により船形底部28は軸42を中心として所要の角度範
囲内で揺動することになる。なお図示例では、駆動手段
としてクランク揺動機構を使用したが、これに替えて、
例えば油圧シリンダ等のアクチュエータと揺動運動への
変換機構とを適宜組合わせるようにしてもよい。
の裏側に、所定間隔離間させて一対の軸受68,68が
固定されると共に、この軸受68に支持軸70が回転可
能に挿通軸支され、この支持軸70に前記一対のクラン
クアーム64,64の他端部が挿通されている。そして
前記偏心アーム62とクランクアーム64との長さの相
対比を適切に選定することにより、前記モータ44を回
転させれば、共通軸60に設けた偏心アーム62とクラ
ンクアーム64とが所要のクランク運動を行ない、これ
により船形底部28は軸42を中心として所要の角度範
囲内で揺動することになる。なお図示例では、駆動手段
としてクランク揺動機構を使用したが、これに替えて、
例えば油圧シリンダ等のアクチュエータと揺動運動への
変換機構とを適宜組合わせるようにしてもよい。
【0022】船形底部28は、図7(a)〜(c)の動
作説明から判明する如く、側壁部26における長手方向
対向側壁26a,26aの下端縁に対して、所要の中心
角で左右に揺動するものである。このため前記側壁26
a,26aの各下端縁と、船形底部28を構成する両傾
斜平面28a,28bの各上端縁とは、その揺動の途次
において一時的に長手方向に沿って大きな隙間が交互に
形成されることになる。従ってこれを放置しておくと、
貯氷槽18中の小氷塊が前記隙間を介して外方に飛び出
したり、上下の端縁部の間で小氷塊の噛み込みを生じて
、船形底部28の円滑な揺動を阻害することになる。
作説明から判明する如く、側壁部26における長手方向
対向側壁26a,26aの下端縁に対して、所要の中心
角で左右に揺動するものである。このため前記側壁26
a,26aの各下端縁と、船形底部28を構成する両傾
斜平面28a,28bの各上端縁とは、その揺動の途次
において一時的に長手方向に沿って大きな隙間が交互に
形成されることになる。従ってこれを放置しておくと、
貯氷槽18中の小氷塊が前記隙間を介して外方に飛び出
したり、上下の端縁部の間で小氷塊の噛み込みを生じて
、船形底部28の円滑な揺動を阻害することになる。
【0023】そこで図1,図2および図7に示す如く、
前記長手方向の対向側壁26a,26aの下端縁は、夫
々所定寸法だけ外方に向け斜めに折曲して、いわゆるス
カート26cを形成してある。また船形底部28の両傾
斜平面28a,28bの上端縁も、夫々所定寸法だけ外
方に向け折曲して、スカート28cを形成してある。そ
して図7(a)に示すように、船形底部28が右方向に
揺動傾斜した際には、図において右側の傾斜平面28a
の稜部が、傾斜スカート26cの解放端より僅かに内方
に位置している。また左側の傾斜平面28bの稜部は、
傾斜スカート26cの折曲線である稜部と略整列するよ
うな位置関係に設定されている。従って船形底部28が
揺動しても、長手方向の対向側壁26a,26aとの間
に隙間空間は形成されず、砕氷塊20が貯氷槽18から
落下したりすることは未然に防止される。なお船形底部
28には、貯氷槽18中に堆積される大量の砕氷塊20
の重量の殆どが加わるものであり、また側壁部26には
氷塊群の強大な側圧が加わるものであるから、これらの
負荷に耐え得る機械的構造に設計されることは勿論であ
る。
前記長手方向の対向側壁26a,26aの下端縁は、夫
々所定寸法だけ外方に向け斜めに折曲して、いわゆるス
カート26cを形成してある。また船形底部28の両傾
斜平面28a,28bの上端縁も、夫々所定寸法だけ外
方に向け折曲して、スカート28cを形成してある。そ
して図7(a)に示すように、船形底部28が右方向に
揺動傾斜した際には、図において右側の傾斜平面28a
の稜部が、傾斜スカート26cの解放端より僅かに内方
に位置している。また左側の傾斜平面28bの稜部は、
傾斜スカート26cの折曲線である稜部と略整列するよ
うな位置関係に設定されている。従って船形底部28が
揺動しても、長手方向の対向側壁26a,26aとの間
に隙間空間は形成されず、砕氷塊20が貯氷槽18から
落下したりすることは未然に防止される。なお船形底部
28には、貯氷槽18中に堆積される大量の砕氷塊20
の重量の殆どが加わるものであり、また側壁部26には
氷塊群の強大な側圧が加わるものであるから、これらの
負荷に耐え得る機械的構造に設計されることは勿論であ
る。
【0024】この船形底部28は前記駆動機構により付
勢されて揺動し、これにより後述する如く、強力に固結
した氷塊群を有効に崩壊分離させ得るものであるが、更
にその効率を向上させる手段として、次の各種機構が好
適に採用される。例えば図2に示すように、貯氷槽18
内には、その中央の所要位置に棒部材72が水平に固定
されて長手方向に延在し、後述の如く船形底部28の揺
動とこの棒部材72との協働作用下に、固結した氷塊群
を挟圧して強制崩壊させることができる。この棒部材7
2は、図1に示すように、船形底部28が軸42を中心
として揺動する際の揺動軌跡を延長した円弧上、または
その近傍に位置させるのが最も効果的である。
勢されて揺動し、これにより後述する如く、強力に固結
した氷塊群を有効に崩壊分離させ得るものであるが、更
にその効率を向上させる手段として、次の各種機構が好
適に採用される。例えば図2に示すように、貯氷槽18
内には、その中央の所要位置に棒部材72が水平に固定
されて長手方向に延在し、後述の如く船形底部28の揺
動とこの棒部材72との協働作用下に、固結した氷塊群
を挟圧して強制崩壊させることができる。この棒部材7
2は、図1に示すように、船形底部28が軸42を中心
として揺動する際の揺動軌跡を延長した円弧上、または
その近傍に位置させるのが最も効果的である。
【0025】また前記棒部材72は、図3に示すように
、その長手方向に沿って交互にピン74を挿通軸支し、
前記クランク揺動機構の回転軸52および棒部材72の
各端部に設けたスプロケット76,76並びにチェン7
7による動力伝達作用下に、船形底部28の揺動と同期
して棒部材72を回転させるようにすれば更に有効であ
る。
、その長手方向に沿って交互にピン74を挿通軸支し、
前記クランク揺動機構の回転軸52および棒部材72の
各端部に設けたスプロケット76,76並びにチェン7
7による動力伝達作用下に、船形底部28の揺動と同期
して棒部材72を回転させるようにすれば更に有効であ
る。
【0026】このように棒部材72を貯氷槽18内に配
設することにより、図1に示す側壁部26内に位置する
領域での固結氷塊群の崩壊分離は極めて有効になされる
。しかし船形底部28の両傾斜平面28a,28bにま
たがる部分で、かつ搬出スクリュー34のやや上方に位
置する領域では、船形底部28が如何に揺動しても、氷
塊群はその底部と一体的に動くのみで有効に崩壊されな
いことがある。そこでこれを防止するために、図2〜図
7に示すフラップ78が船形底部28の傾斜平面に配設
される。すなわち船形底部28の少くとも一方の傾斜平
面における中央部分に、所定寸法で矩形状の開口部80
を開設し、この開口部80にそれよりやや小寸法に設定
した矩形状のフラップ78が、その上端部において蝶番
82を介して開閉自在に連結されている。このフラップ
78も、例えばステンレス鋼板で形成され、前記蝶番8
2の取付けてない3つの端縁部、すなわち左右端縁およ
び下端縁には、殊に図1および図5から判明する如くス
カート84が夫々直角に形成されている。このスカート
84は、船形底部28の揺動に伴い、前記フラップ78
が前記蝶番82を中心として揺動するに際し、前記の各
端縁部と開口部80との間に隙間が形成されて、ここか
ら砕氷塊20が脱落したり、噛み込みを生じたりするの
を防止するためのものである。
設することにより、図1に示す側壁部26内に位置する
領域での固結氷塊群の崩壊分離は極めて有効になされる
。しかし船形底部28の両傾斜平面28a,28bにま
たがる部分で、かつ搬出スクリュー34のやや上方に位
置する領域では、船形底部28が如何に揺動しても、氷
塊群はその底部と一体的に動くのみで有効に崩壊されな
いことがある。そこでこれを防止するために、図2〜図
7に示すフラップ78が船形底部28の傾斜平面に配設
される。すなわち船形底部28の少くとも一方の傾斜平
面における中央部分に、所定寸法で矩形状の開口部80
を開設し、この開口部80にそれよりやや小寸法に設定
した矩形状のフラップ78が、その上端部において蝶番
82を介して開閉自在に連結されている。このフラップ
78も、例えばステンレス鋼板で形成され、前記蝶番8
2の取付けてない3つの端縁部、すなわち左右端縁およ
び下端縁には、殊に図1および図5から判明する如くス
カート84が夫々直角に形成されている。このスカート
84は、船形底部28の揺動に伴い、前記フラップ78
が前記蝶番82を中心として揺動するに際し、前記の各
端縁部と開口部80との間に隙間が形成されて、ここか
ら砕氷塊20が脱落したり、噛み込みを生じたりするの
を防止するためのものである。
【0027】更に図1および図7に示す如く、フラップ
78の裏面には突出部86が形成され、貯氷庫16の底
面に垂直に配置した所要高さの支持棒88の頂部に、前
記突出部86が休息してフラップ78を支持するように
なっている。そして前記フラップ78の表面と、これを
蝶番82を介して支持する船形底部28の傾斜平面との
相対的な位置関係は、例えば図7においてフラップ78
を右傾斜平面28aに設けた場合、クランクアーム64
が図7(c)に示すように下死点に達して船形底部28
を最大限左傾させると、フラップ面と傾斜平面28aが
フラットになる。
78の裏面には突出部86が形成され、貯氷庫16の底
面に垂直に配置した所要高さの支持棒88の頂部に、前
記突出部86が休息してフラップ78を支持するように
なっている。そして前記フラップ78の表面と、これを
蝶番82を介して支持する船形底部28の傾斜平面との
相対的な位置関係は、例えば図7においてフラップ78
を右傾斜平面28aに設けた場合、クランクアーム64
が図7(c)に示すように下死点に達して船形底部28
を最大限左傾させると、フラップ面と傾斜平面28aが
フラットになる。
【0028】またクランクアーム64が、図7(a)に
示すように上死点に達して船形底部28が最大限右傾す
ると、前記支持棒88に支えられたフラップ78は傾斜
平面28aに対して最も大きく上方に突出するが、前記
スカート84は開口部80から離脱するに至っていない
。 また図7(b)の中立位置では、フラップ78は傾斜平
面28aに対して約半分の高さだけ突出するようになっ
ている。なお図1〜図4では、説明の便宜上クランク揺
動機構の設けられる側と反対の傾斜平面28aにフラッ
プ78を設ける例について説明したが、図5および図6
に示すように、実際にはクランク揺動機構の配設される
左側傾斜平面28bにフラップ78を設けることが推奨
される。その理由は、図6に示す如くフラップ78を大
きく開放して開口部80を全面露出させることにより、
傾斜平面の裏側に位置する前記クランク揺動機構の保守
点検が容易になるからである。このときは前記フラップ
78は、点検用ハッチとしても機能することになる。
示すように上死点に達して船形底部28が最大限右傾す
ると、前記支持棒88に支えられたフラップ78は傾斜
平面28aに対して最も大きく上方に突出するが、前記
スカート84は開口部80から離脱するに至っていない
。 また図7(b)の中立位置では、フラップ78は傾斜平
面28aに対して約半分の高さだけ突出するようになっ
ている。なお図1〜図4では、説明の便宜上クランク揺
動機構の設けられる側と反対の傾斜平面28aにフラッ
プ78を設ける例について説明したが、図5および図6
に示すように、実際にはクランク揺動機構の配設される
左側傾斜平面28bにフラップ78を設けることが推奨
される。その理由は、図6に示す如くフラップ78を大
きく開放して開口部80を全面露出させることにより、
傾斜平面の裏側に位置する前記クランク揺動機構の保守
点検が容易になるからである。このときは前記フラップ
78は、点検用ハッチとしても機能することになる。
【0029】次に図8は船形底部28を貯氷庫16内の
長手方向に複数基連設したものであって、全く同じ構成
とした船形底部28が好ましくは3基設けられる。但し
隣接し合う夫々の船形底部28は、クランク揺動機構に
より相互に、例えば180°の位相差をもって揺動駆動
される。夫々の船形底部28を駆動するクランク機構は
、図示の如く共通の回転軸52に設けたスプロケット5
4およびチェン56により動力伝達され、前記位相差は
夫々のチェン56の掛け方により容易に設定される。 このように長手方向に複数基の船形底部28が配設され
て、相互に所要の位相差をもって揺動される状態を図9
に示す。このように構成したことより、夫々の船形底部
28に堆積されて固結した氷塊群は、前記位相差をもっ
て行なわれる揺動によりその船形底部28の隣接し合う
端部間で断ち切られ、有効に崩壊させることができる。
長手方向に複数基連設したものであって、全く同じ構成
とした船形底部28が好ましくは3基設けられる。但し
隣接し合う夫々の船形底部28は、クランク揺動機構に
より相互に、例えば180°の位相差をもって揺動駆動
される。夫々の船形底部28を駆動するクランク機構は
、図示の如く共通の回転軸52に設けたスプロケット5
4およびチェン56により動力伝達され、前記位相差は
夫々のチェン56の掛け方により容易に設定される。 このように長手方向に複数基の船形底部28が配設され
て、相互に所要の位相差をもって揺動される状態を図9
に示す。このように構成したことより、夫々の船形底部
28に堆積されて固結した氷塊群は、前記位相差をもっ
て行なわれる揺動によりその船形底部28の隣接し合う
端部間で断ち切られ、有効に崩壊させることができる。
【0030】なお本発明に係る崩壊装置が実施される貯
氷庫16の付帯構造につき触れると、図12には製氷ユ
ニット22と貯蔵庫16内の貯氷槽18とを連通するシ
ュート24が示されている。このシュート24の内方に
は、図示の如くシュート内壁に多数のピンを水平に突出
させた固定刃90と、この固定刃90に対し交互に隣接
するピンを回転軸92の軸方向に所定数植設した回転刃
94とからなる氷破砕機構が配設され、前記製氷ユニッ
ト22で生成された板氷を破砕機構に通過させて破砕し
、前述の砕氷塊20を得るようになっている。前記回転
刃94の下方には、斜めのパンチングメタル96が配設
されて、製氷ユニットから到来する水滴をドレン98に
回収する。従って前記水滴が貯氷槽18中に落下し、槽
中に堆積している砕氷塊20に付着した後凍結して、こ
れら砕氷塊の固結が促進される如き虞れは回避される。
氷庫16の付帯構造につき触れると、図12には製氷ユ
ニット22と貯蔵庫16内の貯氷槽18とを連通するシ
ュート24が示されている。このシュート24の内方に
は、図示の如くシュート内壁に多数のピンを水平に突出
させた固定刃90と、この固定刃90に対し交互に隣接
するピンを回転軸92の軸方向に所定数植設した回転刃
94とからなる氷破砕機構が配設され、前記製氷ユニッ
ト22で生成された板氷を破砕機構に通過させて破砕し
、前述の砕氷塊20を得るようになっている。前記回転
刃94の下方には、斜めのパンチングメタル96が配設
されて、製氷ユニットから到来する水滴をドレン98に
回収する。従って前記水滴が貯氷槽18中に落下し、槽
中に堆積している砕氷塊20に付着した後凍結して、こ
れら砕氷塊の固結が促進される如き虞れは回避される。
【0031】またシュート24の破砕機構下方には、蓋
体100が傾動自在に懸吊支持されて、常にはシュート
24の通路を閉成して、内部を冷却保持されている貯氷
庫16内の冷気が製氷ユニット22に逃出しないように
してある。なお蓋体100は、シュート24を滑落する
砕氷塊の自重により開放して、砕氷塊の放出を許容する
。
体100が傾動自在に懸吊支持されて、常にはシュート
24の通路を閉成して、内部を冷却保持されている貯氷
庫16内の冷気が製氷ユニット22に逃出しないように
してある。なお蓋体100は、シュート24を滑落する
砕氷塊の自重により開放して、砕氷塊の放出を許容する
。
【0032】また図12および図1から判明するように
、貯氷庫16内におけるシュート24の開口部直下には
、断面山形に傾斜させた拡散板102が水平に配設され
て、前記シュート24から放出される砕氷塊20を貯氷
槽18に広く拡散させるようになっている。なお符号1
04は、モータ106により水平に回転して、所定レベ
ル以上に堆積した氷塊群をかきならす回転棒を示す。 また所定の堆積レベルに到達したときに、これを検出す
るレベルセンサ108が、貯氷庫16の天井面に設けら
れている。
、貯氷庫16内におけるシュート24の開口部直下には
、断面山形に傾斜させた拡散板102が水平に配設され
て、前記シュート24から放出される砕氷塊20を貯氷
槽18に広く拡散させるようになっている。なお符号1
04は、モータ106により水平に回転して、所定レベ
ル以上に堆積した氷塊群をかきならす回転棒を示す。 また所定の堆積レベルに到達したときに、これを検出す
るレベルセンサ108が、貯氷庫16の天井面に設けら
れている。
【0033】図11は、図13に示す本発明装置の制御
回路系に介装される氷検知スイッチの具体的な配設例を
示すものであって、前記船形底部28に非接触で配置さ
れて水平に延在する搬出スクリュー34の前方に設けた
氷排出口38に関係的に設けられている。この氷排出口
38は斜めのシュートとして構成され、その開放端には
蓋体110が懸吊軸支されており、その傾斜シュート3
8の途次に氷検知板112が傾動可能に軸支されている
。この氷検知板112からは突起部114がシュート外
方に延出し、図示の引張ばね116により当該氷検知板
は常には上方に持上げ付勢されている。そして砕氷塊2
0がシュート中を通過すると、その重量により氷検知板
112は前記引張ばね116の弾力に抗して斜め下方に
移動し、氷検知スイッチSW1のレバーを押圧して、回
路的に氷の存在を検知するようになっている。
回路系に介装される氷検知スイッチの具体的な配設例を
示すものであって、前記船形底部28に非接触で配置さ
れて水平に延在する搬出スクリュー34の前方に設けた
氷排出口38に関係的に設けられている。この氷排出口
38は斜めのシュートとして構成され、その開放端には
蓋体110が懸吊軸支されており、その傾斜シュート3
8の途次に氷検知板112が傾動可能に軸支されている
。この氷検知板112からは突起部114がシュート外
方に延出し、図示の引張ばね116により当該氷検知板
は常には上方に持上げ付勢されている。そして砕氷塊2
0がシュート中を通過すると、その重量により氷検知板
112は前記引張ばね116の弾力に抗して斜め下方に
移動し、氷検知スイッチSW1のレバーを押圧して、回
路的に氷の存在を検知するようになっている。
【0034】次に本発明に係る集積固結した塊状物の崩
壊装置の作用につき説明する。図10に示す貯氷庫16
において、製氷ユニット22での製氷運転が完了すると
、生成された板氷は前記シュート24中の破砕機構によ
り砕かれ、多数の砕氷塊20となって前記蓋体100を
押開けて落下し、拡散板102により斜め下方に拡散放
出されて、貯氷槽18中に堆積貯留される。このとき貯
氷庫18内は、前述した如く図示しない冷凍ユニットに
より冷却保持され、搬出スクリュー34および本発明の
装置は駆動を停止して待機状態にある。
壊装置の作用につき説明する。図10に示す貯氷庫16
において、製氷ユニット22での製氷運転が完了すると
、生成された板氷は前記シュート24中の破砕機構によ
り砕かれ、多数の砕氷塊20となって前記蓋体100を
押開けて落下し、拡散板102により斜め下方に拡散放
出されて、貯氷槽18中に堆積貯留される。このとき貯
氷庫18内は、前述した如く図示しない冷凍ユニットに
より冷却保持され、搬出スクリュー34および本発明の
装置は駆動を停止して待機状態にある。
【0035】次いで貯氷槽18中に貯留された砕氷塊2
0を所定量取り出す必要がある場合は、図13に示す押
圧スイッチPBを押せば、リレーX1が付勢されてその
常開接点X1が閉成し、搬出スクリュー用のモータ36
を起動した後、自巳保持する。なおこのスクリュー34
の回転起動時には、前記氷排出口38に砕氷塊20は未
だ搬出されていないので、氷検知スイッチSW1の常閉
接点は閉成している。すなわち氷が搬送されていない状
態を該スイッチSW1が検出していることになるが、こ
のときは船形底部28の揺動を開始する必要はないので
、船形底部の駆動回路系は次のように構成されている。 すなわち氷検知スイッチSW1と直列に介装した別の常
開接点X1は、このときリレーX1と共働して閉成して
いるので、これと直列のタイマTM2が付勢され、その
常開接点TM2は所定の設定時間だけ遅延した後に閉成
してリレーX3を付勢することになる。しかるに前記遅
延時間の経過後には、砕氷塊はスクリュー34により搬
送されて氷排出口38に到来し、既に氷検知スイッチS
W1は開放して氷の存在を検知している。従って砕氷塊
20の取り出しのため搬出スクリュー34を最初に回転
起動させる際には、駆動機構に指令は出されず、船形底
部28が揺動されることはない。
0を所定量取り出す必要がある場合は、図13に示す押
圧スイッチPBを押せば、リレーX1が付勢されてその
常開接点X1が閉成し、搬出スクリュー用のモータ36
を起動した後、自巳保持する。なおこのスクリュー34
の回転起動時には、前記氷排出口38に砕氷塊20は未
だ搬出されていないので、氷検知スイッチSW1の常閉
接点は閉成している。すなわち氷が搬送されていない状
態を該スイッチSW1が検出していることになるが、こ
のときは船形底部28の揺動を開始する必要はないので
、船形底部の駆動回路系は次のように構成されている。 すなわち氷検知スイッチSW1と直列に介装した別の常
開接点X1は、このときリレーX1と共働して閉成して
いるので、これと直列のタイマTM2が付勢され、その
常開接点TM2は所定の設定時間だけ遅延した後に閉成
してリレーX3を付勢することになる。しかるに前記遅
延時間の経過後には、砕氷塊はスクリュー34により搬
送されて氷排出口38に到来し、既に氷検知スイッチS
W1は開放して氷の存在を検知している。従って砕氷塊
20の取り出しのため搬出スクリュー34を最初に回転
起動させる際には、駆動機構に指令は出されず、船形底
部28が揺動されることはない。
【0036】モータ36による搬出スクリュー34の回
転が継続して、貯氷槽18中の砕氷塊20が氷排出口3
8から連続的に搬出されている間は、前記氷検知スイッ
チSW1は砕氷塊20により押圧されて開放して氷の存
在を検知している。しかるに前述した氷の物理的特性と
して、貯氷槽18中で砕氷塊群が相互に固結すると、ス
クリュー34の周りの氷塊群が一通り掻き出された後は
、以後の砕氷塊の搬出は不能となる。このとき砕氷塊2
0は、前記氷排出口38を通過しなくなるから、氷検知
板112が上昇して氷検知スイッチSW1を閉成し、ブ
ロッキング乃至アーチングの発生を検出する。すなわち
船形底部の駆動回路系における氷検知スイッチSW1お
よびこれに直列に介装した常開リレー接点X1の閉成に
より、タイマTM2が付勢されてその常開接点TM2が
、例えば2〜3秒遅延して閉成する。これによりリレー
X3が付勢されてその常開接点X3が閉成し、モータ4
4が付勢されて前記クランク機構が作動し、図7(a)
〜(c)に示すように船形底部28は支持軸42を中心
として所要角度だけ左右に揺動し、相互に固結した砕氷
塊群を崩壊させる。この揺動時間は、タイマにより数秒
間に設定される。なお砕氷塊20が氷排出口38を一時
的に通過しないだけで、引続き砕氷塊が到来する場合は
、氷検知スイッチSW1のチャタリングを防止するため
に、前記タイマTM2により所定時間が経過した後にの
みモータ44の駆動がなされるようになっている。
転が継続して、貯氷槽18中の砕氷塊20が氷排出口3
8から連続的に搬出されている間は、前記氷検知スイッ
チSW1は砕氷塊20により押圧されて開放して氷の存
在を検知している。しかるに前述した氷の物理的特性と
して、貯氷槽18中で砕氷塊群が相互に固結すると、ス
クリュー34の周りの氷塊群が一通り掻き出された後は
、以後の砕氷塊の搬出は不能となる。このとき砕氷塊2
0は、前記氷排出口38を通過しなくなるから、氷検知
板112が上昇して氷検知スイッチSW1を閉成し、ブ
ロッキング乃至アーチングの発生を検出する。すなわち
船形底部の駆動回路系における氷検知スイッチSW1お
よびこれに直列に介装した常開リレー接点X1の閉成に
より、タイマTM2が付勢されてその常開接点TM2が
、例えば2〜3秒遅延して閉成する。これによりリレー
X3が付勢されてその常開接点X3が閉成し、モータ4
4が付勢されて前記クランク機構が作動し、図7(a)
〜(c)に示すように船形底部28は支持軸42を中心
として所要角度だけ左右に揺動し、相互に固結した砕氷
塊群を崩壊させる。この揺動時間は、タイマにより数秒
間に設定される。なお砕氷塊20が氷排出口38を一時
的に通過しないだけで、引続き砕氷塊が到来する場合は
、氷検知スイッチSW1のチャタリングを防止するため
に、前記タイマTM2により所定時間が経過した後にの
みモータ44の駆動がなされるようになっている。
【0037】また図2に示すように、棒部材72を貯氷
槽18内における船形底部28の揺動軌跡を延長した円
弧上に位置させておくことにより、殊に貯氷槽18の側
壁対向面に架橋している氷塊群を、棒部材28および揺
動する船形底部28の共作用によって有効に崩壊させる
ことができ、一層好適である。また前記棒部材72より
も下方で、かつ船形底部28の両傾斜平面28a,28
b上に堆積している砕氷塊群は、図7(a)〜(c)に
示す如く、船形底部28の揺動と同期して相対的に揺動
する前記フラップ78の動きにより、これも有効に崩壊
分離させることができる。
槽18内における船形底部28の揺動軌跡を延長した円
弧上に位置させておくことにより、殊に貯氷槽18の側
壁対向面に架橋している氷塊群を、棒部材28および揺
動する船形底部28の共作用によって有効に崩壊させる
ことができ、一層好適である。また前記棒部材72より
も下方で、かつ船形底部28の両傾斜平面28a,28
b上に堆積している砕氷塊群は、図7(a)〜(c)に
示す如く、船形底部28の揺動と同期して相対的に揺動
する前記フラップ78の動きにより、これも有効に崩壊
分離させることができる。
【0038】更に貯氷槽18の長手方向に亘って固結状
態で存在し、かつ船形底部28のフラップ78形成部位
以外の傾斜平面に堆積した砕氷塊群は、複数基連設した
船形底部28を、前述した駆動機構により所要の位相差
をもって交互に揺動させることにより、隣接し合う船形
底部の垂直端面によってこの砕氷塊群は縦方向に断ち切
られ、その崩壊が一層促進される。
態で存在し、かつ船形底部28のフラップ78形成部位
以外の傾斜平面に堆積した砕氷塊群は、複数基連設した
船形底部28を、前述した駆動機構により所要の位相差
をもって交互に揺動させることにより、隣接し合う船形
底部の垂直端面によってこの砕氷塊群は縦方向に断ち切
られ、その崩壊が一層促進される。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る集積固結した塊状物の崩壊
装置によれば、筐状の貯留槽を、長手方向に対向する垂
直側壁と、該側壁から分離され長手方向の上端部から中
央部に向けて逆山形に傾斜する船形底部とから構成し、
前記貯留庫の底部に長手方向に水平に配設した軸により
、該船形底部の下部中央を揺動自在に軸支して全荷重を
該軸で支持可能とし、更に船形底部の外側面に横方向の
押圧力および引張力を付与する駆動手段を接続したもの
であるので、該駆動手段を付勢すれば、船形底部を前記
垂直側壁に対し所要角度だけ横方向に揺動させ得るもの
である。従って、強力に固結した砕氷塊群を完全に崩壊
させ、いわゆるブロッキング現象やアーチング現象を未
然に防止して、スクリュー等による搬出を中断すること
なく、砕氷塊の良好な搬出を実現することができる。
装置によれば、筐状の貯留槽を、長手方向に対向する垂
直側壁と、該側壁から分離され長手方向の上端部から中
央部に向けて逆山形に傾斜する船形底部とから構成し、
前記貯留庫の底部に長手方向に水平に配設した軸により
、該船形底部の下部中央を揺動自在に軸支して全荷重を
該軸で支持可能とし、更に船形底部の外側面に横方向の
押圧力および引張力を付与する駆動手段を接続したもの
であるので、該駆動手段を付勢すれば、船形底部を前記
垂直側壁に対し所要角度だけ横方向に揺動させ得るもの
である。従って、強力に固結した砕氷塊群を完全に崩壊
させ、いわゆるブロッキング現象やアーチング現象を未
然に防止して、スクリュー等による搬出を中断すること
なく、砕氷塊の良好な搬出を実現することができる。
【0040】しかも大量の砕氷塊の重量の殆どを支える
船形底部は、支持軸を中心として軸支され、このように
荷重が軸支部に加わった船形底部を揺動させる構造なの
で、先に問題点の項で述べた如き傾斜底面を個別にスイ
ングさせる提案とは根本的に異なり、小さな駆動力で済
むと共に、支持機構も簡単な構成となし得る等の有益な
利点を有する。しかも、スクリューコンベヤの如き塊状
物の搬出手段は、船形底部の内部で、かつ該船形底部が
揺動してもこれと干渉しない位置に設けられているので
、該コンベヤによる塊状物の搬出後には比較的大きな空
洞が周りに形成される。従って、その後に船形底部を揺
動させることにより、規模の大きな塊状物の崩壊を来さ
せることができる。
船形底部は、支持軸を中心として軸支され、このように
荷重が軸支部に加わった船形底部を揺動させる構造なの
で、先に問題点の項で述べた如き傾斜底面を個別にスイ
ングさせる提案とは根本的に異なり、小さな駆動力で済
むと共に、支持機構も簡単な構成となし得る等の有益な
利点を有する。しかも、スクリューコンベヤの如き塊状
物の搬出手段は、船形底部の内部で、かつ該船形底部が
揺動してもこれと干渉しない位置に設けられているので
、該コンベヤによる塊状物の搬出後には比較的大きな空
洞が周りに形成される。従って、その後に船形底部を揺
動させることにより、規模の大きな塊状物の崩壊を来さ
せることができる。
【図1】図10に側面図として示す貯氷庫のI−I線横
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明装置の好適な一実施例の概略構成を示す
一部切欠斜視図である。
一部切欠斜視図である。
【図3】本発明装置の別の実施例の概略構成を示す一部
切欠斜視図である。
切欠斜視図である。
【図4】図3に示す実施例の横断面図である。
【図5】本発明装置の一実施例の概略構成を示す一部切
欠斜視図であって、フラップを船形底部の傾斜平面のク
ランク機構配設側に設けた例を示す。
欠斜視図であって、フラップを船形底部の傾斜平面のク
ランク機構配設側に設けた例を示す。
【図6】図5の拡大横断面図であって、クランク機構の
保守点検のために、前記フラップをハッチの如く跳ね上
げた状態を示す。
保守点検のために、前記フラップをハッチの如く跳ね上
げた状態を示す。
【図7】船形底部を揺動させた場合における当該船形底
部とフラップとの相対的な位置関係を示す動作説明図で
ある。
部とフラップとの相対的な位置関係を示す動作説明図で
ある。
【図8】本発明装置において、船形底部を貯氷槽の長手
方向に複数基連設した実施例の概略構成を示す一部切欠
斜視図である。
方向に複数基連設した実施例の概略構成を示す一部切欠
斜視図である。
【図9】図8の横断面図であって、2つの船形底部が所
定の位相差をもって揺動する状態を示す。
定の位相差をもって揺動する状態を示す。
【図10】本発明に係る崩壊装置を内蔵した貯氷庫の全
体構造を示す一部切欠側面図である。
体構造を示す一部切欠側面図である。
【図11】氷排出口の概略構造を示す拡大縦断面図であ
る。
る。
【図12】製氷ユニットと貯氷庫とを連通する砕氷塊放
出シュートの概略構造を示す拡大縦断面図である。
出シュートの概略構造を示す拡大縦断面図である。
【図13】本発明装置の制御回路の一例を示す回路図で
ある。
ある。
【図14】従来技術に係るアーチング防止装置の概略構
造図である。
造図である。
【図15】実施例に係る装置において、船形底部に形成
した樋状の長手溝に、搬出用のスクリューコンベヤを設
けた場合の概略縦断面図である。
した樋状の長手溝に、搬出用のスクリューコンベヤを設
けた場合の概略縦断面図である。
【図16】実施例に係る装置において、船形底部の内部
に所要の高さで搬出用のスクリューコンベヤを設けた場
合の概略縦断面図である。
に所要の高さで搬出用のスクリューコンベヤを設けた場
合の概略縦断面図である。
16 貯留庫(貯氷庫)
18 貯留槽(貯氷槽)
20 塊状物(砕氷塊)
26 側壁部
26a 垂直側壁
26b 垂直側壁
28船形底部
28a,28b 傾斜平面
28d平坦底面
42 軸
44 駆動手段
72棒部材
Claims (2)
- 【請求項1】 断熱材を使用した密閉構造からなる貯
留庫(16)と、この貯留庫(16)の内部に配設され
、塊状物(20)を堆積貯留すると共に所要に応じて該
塊状物(20)を下部から搬出する筐状の貯留槽(18
)とからなる塊状物のストッカーにおいて、前記筐状の
貯留槽(18)を、長手方向に対向する垂直側壁(26
a,26a)と、これに対し交差する短手方向に対向す
る垂直側壁(26b,26b)と、これら垂直側壁(2
6)から分離され、長手方向の上端部から中央部に向け
て逆山形に傾斜する一体化された平面(28a,28b
)を備える船形底部(28)とから構成し、前記貯留庫
(16)の底部に長手方向に水平に延在する軸(42)
を配設すると共に、この軸(42)により前記船形底部
(28)の下部中央を揺動自在に軸支して、該船形底部
(28)の全荷重を該軸(42)で支持し、前記船形底
部(28)の外側面に、その付勢時に横方向の押圧力お
よび引張力を該底部(28)の外側面に付与する適宜の
駆動手段(44)を接続して、該駆動手段(44)の付
勢により該船形底部(28)を垂直側壁(26a,26
a)に対し所要角度だけ横方向への揺動可能とし、更に
前記船形底部(28)の内部で、かつ該船形底部(28
)が揺動してもこれと干渉することのない位置に、塊状
物(20)を外部に搬出するためのスクリュー(34)
を回転自在に水平に配設したことを特徴とする集積固結
した塊状物の崩壊装置。 - 【請求項2】 前記船形底部(28)は、長手方向の
上端部から中央部に向かう傾斜平面(28a,28b)
と、両傾斜平面(28a,28b)の間に水平に介在す
る平坦底面(28d)とから構成され、前記搬出用スク
リュー(34)は、船形底部(28)の内部でかつ前記
平坦底面(28d)より所要寸法だけ上方の位置に回転
自在に水平に配設され、前記スクリュー(34)を回転
させて所要量の塊状物を搬出し、該スクリュー(34)
の周囲を空洞化させた後に、前記駆動手段(44)を付
勢して該船形底部(28)を前記垂直側壁(26a,2
6a)に対し所要角度だけ横方向に揺動させることを特
徴とする請求項1記載の集積固結した塊状物の崩壊装置
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28053591A JPH0663689B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 集積固結した塊状物の崩壊装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28053591A JPH0663689B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 集積固結した塊状物の崩壊装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7785985A Division JPS61237983A (ja) | 1985-04-12 | 1985-04-12 | 集積固結した塊状物の崩壊装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04363566A true JPH04363566A (ja) | 1992-12-16 |
JPH0663689B2 JPH0663689B2 (ja) | 1994-08-22 |
Family
ID=17626442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28053591A Expired - Lifetime JPH0663689B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 集積固結した塊状物の崩壊装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0663689B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010101563A (ja) * | 2008-10-23 | 2010-05-06 | Ms Kogyo Kk | 塩水氷製造装置および塩水氷製造方法 |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP28053591A patent/JPH0663689B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010101563A (ja) * | 2008-10-23 | 2010-05-06 | Ms Kogyo Kk | 塩水氷製造装置および塩水氷製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0663689B2 (ja) | 1994-08-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |