JPS61237986A - 集積固結した塊状物の崩壊装置 - Google Patents

集積固結した塊状物の崩壊装置

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JPS61237986A
JPS61237986A JP60077862A JP7786285A JPS61237986A JP S61237986 A JPS61237986 A JP S61237986A JP 60077862 A JP60077862 A JP 60077862A JP 7786285 A JP7786285 A JP 7786285A JP S61237986 A JPS61237986 A JP S61237986A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は集積固結した塊状物の崩壊装置に関し、更に
詳細には1例えば砕氷塊の如く堆積されて相互に固結す
る傾向のある塊状物を貯留する貯蔵庫において、この塊
状物が固結して貯蔵庫からの搬出不能になった際に、こ
れを容易に崩壊分離させて当該塊状物の搬出を容易なら
しめるよう構成した装置に関するものである。
従来技術 例えば漁船や漁港では、大量の砕氷塊により漁獲物を覆
って冷凍保存するのが一般的であり、このため砕氷塊に
は旺盛な需要がある。前記砕氷塊は、一般に大型製氷機
により製造した板氷をアイスクラッシャーにより破砕し
て、大量の小氷塊として得られるものであって、貯水庫
内に堆積貯留され、庫内底部に配設したスクリュー等の
手段により、必要に応じて庫外に搬出されるようになっ
ている。
発明が解決しようとする問題点 ところでこの砕氷塊は、可融性固体である氷の物理的性
質として、結晶粒子が凝集して大塊化する現象(ケーキ
ング)を有し、このため貯水庫からの砕氷塊の搬出を往
々にして困難にする。そこで氷塊の凝結作用が、融点以
下である限りその融点に近い温度である程大きい事実に
鑑み、比較的長時間に亘って砕氷塊を保存する場合は、
貯水庫内を強制冷却して、庫内温度を一10℃程度に維
持するようになっている。しかし貯水庫内に投入される
砕氷塊は、0℃の固液共存相で充分に水切りしても、不
可避的に若干の付着水分を伴うので、この水分が貯水庫
内の冷気により凍結して粒子相互間の凝結を生じて、氷
塊同志が固結(ブロッキング)するに至る。また大量の
砕氷塊が堆積されると、その積圧により前記固結が促進
される。
更に大量の氷塊群の集積は、粉粒体の特性として貯水槽
内で架橋(アーチング)する傾向があり、このため貯水
庫の底部から氷塊群をスクリューにより搬出する間に内
部でアーチングして空洞を生じ、その後の砕氷塊の庫外
への搬出を著しく困難にしている。
このように貯水庫内で氷塊群が固結(ブロッキング)し
たり、架橋(アーチング)したりして、当該氷塊群の自
重による崩壊が困難となる不都合な現象に対処する手段
の一例として、第14図(a)に示す構造が提案されて
いる。これは底部近傍に搬出スクリュー10を設けた貯
水庫12内に、突出ピンを植設した回転自在なりラッシ
ャー14を複数段配置したものである。しかしながら氷
塊群の搬出時に、このクラッシャー14を同期的に強制
回転させても、第14図(b)に示すように当該クラッ
シャーの周囲の氷塊群だけが崩壊して、その他の部分に
は架橋現象等が残留し、依然として氷塊の搬出が困難に
なる欠点は解消されていないのが実情である。
また実公昭38−4008号公報の第1図に示す如く、
ホッパー1の内壁に沿って振動板7を設け、これを振動
させることによりホッパーの出口付近に生じ易い小氷塊
のアーチングを防止する手段も提案されている。しかし
大量の氷塊が貯留される大容量の貯水庫では、庫内に堆
積する砕氷塊の総重量は極めて大きくなり、前記振動板
には巨大な負荷が集中するため、このような技術的手段
を採用することは到底困戴である。またこれを発展させ
た機構として、貯蔵庫の底部を両側壁がら下部中央に向
は相互に傾斜させて「逆山形」に構成し、その一方の傾
斜底面を前記側壁に対して開閉自在に軸支すると共に、
当該傾斜底面を押圧駆動してその軸支部を中心にスイン
グさせることも提案される。しかし前記貯蔵庫には大量
の塊状物が貯留されて、側壁と傾斜底面との間に前記塊
状物が存在している。従って前記傾斜底面を駆動しても
、側壁との間に介在する前記塊状物を押圧するに留まり
、強力な駆動源と剛固な機械的構造とを必要とする割に
は、アーチング等の防止には有効でない。また側壁と傾
斜底面との間で塊状物を押圧する結果として、前記塊状
物が破砕されて小さな粒状体に化する欠点も指摘される
発明の目的 本発明は、前述した比較的固結し易い大量の塊状物を貯
留する貯蔵庫において、当該貯蔵庫中で塊状物が固結や
架橋を生じてその搬出を困難にしている現状に鑑み、こ
れを好適に解決するべく提案されたものであって、堆積
して相互に強力に固結した塊状物を簡単な手段により確
実に崩壊分離させ、いわゆるブロッキング現象やアーチ
ング現象を未然に防止して、塊状物の良好な搬出を実現
することを目的とする。
問題点を解決するための手段 前記目的を達成するため本発明は、大量の塊状物を堆積
状態で貯留し、その底部から塊状物を搬出するよう構成
した筐状の貯留槽において、前記貯留槽をその側面を形
成する側壁部と、その側壁部から分離されて別体として
の底面を形成する船形底部とに構成し、この船形底部を
前記側壁部に対し揺動自在に軸支すると共にこの船形底
部を貯留槽の長手方向に沿って複数基連設し、夫々の船
形底部を適宜の駆動手段に連結してこの駆動手段を付勢
することにより、隣接し合う船形底部を相互に所要の位
相差をもって揺動させるよう構成したことを特徴とする
実施例 次に本発明に係る集積固結した塊状物の崩壊装置につき
、好適な一つの実施例を挙げて、添付図面を参照しなが
ら以下詳細に説明する。なお本発明では、堆積すること
により相互に固結し易い塊状物の典型的な例として砕氷
塊を例示し、これを大量に堆積貯留する貯水庫に関して
説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、
その他木材チップやコークス等のように、堆積されるこ
とにより前記ブロッキングやアーチング現象を生ずる塊
状物の一切について良好に応用し得ることは勿論である
。また本明細書中で「固結」とは、塊状物が粒子間凝結
や絡み合いにより相互に強固に結合する「ブロッキング
」および貯蔵庫内で架橋する「アーチング」の何れをも
含む意味で使用しである。
第10図は本発明に係る崩壊装置を内蔵した貯水庫の全
体構造を示す一部切欠側面図、第1図は第10図のI−
1線横断面図、第2図は本発明装置の概略構成を示す斜
視図である。図において参照符号16は、例えばプレハ
ブ倉庫からなる貯水庫を示し、この貯水庫16は壁面等
の構造材料に断熱材を内設した2重密閉構造として断熱
性を向上させである。この貯水庫16の内部は、図示し
ない冷凍ユニットにより強制的に対流冷却がなされるよ
うになっている。貯水庫16内には、本発明に係る装置
が実施された貯水槽(ストッカー)18が収納され、こ
の貯水槽18中に砕氷塊20が放出供給されて、所定レ
ベルまで堆積貯留される。なお本明細書では、砕氷塊2
0が直接堆積貯留される筐状容器を「貯水槽18」とい
い、この貯水槽18を密閉収納する冷却空間を構成する
筐体を「貯氷庫16」というように1両者を区別してい
る。
第10図に示すように貯水庫16の頂部には、複数枚の
板氷を同時に生成する製氷ユニット22が搭載され、こ
こで製造された板氷が、第12図に示す破砕機構により
砕かれて大量の小氷塊となり、シュート24を介して貯
氷庫16内の貯氷槽18に落下放出されるようになって
いる。
前記貯水槽18は、例えば第1図および第2図に示すよ
うに、その筐体の4つの周囲側面を形成する側壁部26
と、その側壁部26から分離されて別体としての底面を
形成する船形底部28とに構成されている。すなわち側
壁部26は、その長手方向に延在して対向する一対の垂
直側壁26a。
26aと、これに対し直角な短手方向に延在して対向す
る一対の垂直側壁26b、26bとから構成されている
。この側壁部26は、例えばステンレス鋼板を材質とし
、貯水庫16内の所定位置に直立配置した複数本の支柱
30に固定されて庫内の略全容積を占め、当該側壁部2
6の上部および下部は全面的に開放されている。また側
壁部26の下方において、これと分離した別体として設
けられる船形底部28は、図面から判明する如く、長手
方向両端部から中央部分に向けて夫々所要の角度で傾斜
する傾斜平面28a、28bで構成され、全体として逆
山形の形状を呈している。なお前記の短手側壁26bの
縦寸法は、長手側壁26aの縦寸法よりも、前記船形底
部28の高さ寸法分だけ大きく設定されている。
船形底部28も例えばステンレス鋼板を材質としており
、アングル鋼材を逆山形に折曲形成した基枠32上に張
設されている。なお船形底部28の長手方向中央部は1
図示の如く平担な部分に形成してあり、この平担底面部
の僅か上方に塊状物搬出用のスクリュー34が回転自在
に水平に配設されて、貯水槽内の長手方向に延在してい
る。このスクリュー34は、第11図に示す如く減速機
付モータ36により駆動されて、貯水槽18中の砕氷塊
2oを貯水庫16前方に設けた排出口38に向けて搬送
するようになっている。
船形底部28の一部を構成する前記基枠32の裏面の長
手方向両端部には、第2図に示すように支持板39が夫
々配設固定されている。また貯水庫16底面の所要位置
には一対の軸受40,40が配設され、この軸受40に
挿通した支持軸42に前記支持板39を夫々挿通するこ
とにより、船形底部28をこの支持軸42を中心として
、所要の角度で左右に揺動させ得るよう構成しである。
なおこの船形底部28は、第8図および第10図に示す
ように、貯水庫16の長手方向に複数基連設するのが好
ましいが、第2図〜第7図の実施例では、最小単位であ
る1基だけを設けた例が示しである。
このように貯水槽18における筐体両壁部26の下方で
、左右に揺動可能に軸支された船形底部28は、適宜の
駆動機構により所定のタイミングにおいて揺動駆動され
る。図示の実施例では、その駆動機構としてクランク揺
動機構を使用している。すなわち第2図に示すように、
専用のモータ44からスプロケット46およびチェノ4
8を介して、軸受50に支承した回転軸52に動力伝達
がなされ、この回転軸52から更にスプロケット54お
よびチェノ56を介して、貯水庫16の所要位置に垂直
配置された一対の軸受58に挿通した共通軸60に動力
伝達がなされるようになっている。共通軸60の両端部
には夫々偏心アーム62が固定され、このアーム62の
端部にクランクアーム64が、軸ピン66を介して回転
自在に軸支されている。また船形底部28の一方の傾斜
底面28bの裏側に、所定間隔離間させて一対の軸受6
8,68が固定されると共に、この軸受68に支持軸7
0が回転可能に挿通軸支され、この支持軸70に前記一
対のクランクアーム64,64の他端部が挿通されてい
る。そして前記偏心アーム62とクランクアーム64と
の長さの相対比を適切に選定することにより、前記モー
タ44を回転させれば、共通軸60に設けた偏心アーム
62とクランクアーム64゛とが所要のクランク運動を
行ない、これにより船形底部28は軸42を中心として
所要の角度範囲内で揺動することになる。なお図示例で
はクランク揺動機構を使用したが、これに替えて、例え
ば油圧シリンダ等のアクチュエータと揺動運動への変換
機構とを適宜組合わせるようにしてもよい。
船形底部28は、第7図(a)〜(c)の動作説明から
判明する如く、側壁部26における長手方向対向側壁2
6a、26aの下端縁に対して、所要の中心角で左右に
揺動するものである。このため前記側壁26a、26a
の各下端縁と、船形底部28を構成する面傾斜平面28
a、28bの各上端縁とは、その揺動の途次において一
時的に長手方向に沿って大きな隙間が交互に形成される
ことになる。従ってこれを放置しておくと、貯水槽18
中の小氷塊が前記隙間を介して外方に飛び出したり、上
下の端縁部の間で小氷塊の噛み込みを生じて、船形底部
28の円滑な揺動を阻害することになる。このため第1
図、第2図および第7図に示す如く、前記長手方向の対
向側壁26a、26aの下端縁は。
夫々所定寸法だけ外方に向は斜めに折曲して、いわゆる
スカート26cを形成しである。また船形底部28の面
傾斜平面28a、28bの上端縁も、夫々所定寸法だけ
外方に向は折曲して、スカート28cを形成しである。
そして第7図(a)に示すように、船形底部28が右方
向に揺動傾斜した際には、図において右側の傾斜平面2
8aの稜部が、傾斜スカート26cの解放端より僅かに
内方に位置している。また左側の傾斜平面28bの稜部
は。
傾斜スカート26cの折曲線である稜部と略整列するよ
うな位置関係に設定されている。従って船形底部28が
揺動しても、長手方向の対向側壁26a、26aとの間
に隙間空間は形成されず、砕氷塊2oが貯氷槽18から
落下したりすることは未然に防止される。なお船形底部
28には、貯水槽18中に堆積される大量の砕氷塊2o
の重量の殆どが加わるものであり、また側壁部26には
氷塊群の強大な側圧が加わるものであるから、これらの
負荷に耐え得る機械的構造に設計されることは勿論であ
る。
この船形底部28は前記駆動機構により付勢されて揺動
し、これにより後述する如く、強力に固結した氷塊群を
有効に崩壊分離させ得るものであるが、更にその効率を
向上させる手段として、次の各種機構が好適に採用され
る1例えば第2図に示すように、貯水槽18内には、そ
の中央の所要位置に棒部材72が水平に固定されて長手
方向に延在し、後述の如く船形底部28の揺動とこの棒
部材72との協働作用下に、固結した氷塊群を挟圧して
強制崩壊させることができる。この棒部材72は、第1
図に示すように、船形底部28が軸42を中心として揺
動する際の揺動軌跡を延長した円弧上、またはその近傍
に位置させるのが最も効果的である。
また前記棒部材72は、第3図に示すように、その長手
方向に沿って交互にビン74を挿通軸支し、前記クラン
ク揺動機構の回転軸52および棒部材72の各端部に設
けたスプロケット76,76並びにチェノ77による動
力伝達作用下に、船形底部28の揺動と同期して棒部材
72を回転させるようにすれば更に有効である。
このように棒部材72を貯氷槽18内に配設することに
より、第1図に示す側壁部26内に位置する領域での固
結氷塊群の崩壊分離は極めて有効になされる。しかし船
形底部28の両頭斜平面28a、28bにまたがる部分
で、かつ搬出スクリュー34のやや上方に位置する領域
では、船形底部28が如何に揺動しても、氷塊群はその
底部と一体的に動くのみで有効に崩壊されないことがあ
る。そこでこれを防止するために、第2図〜第7図に示
すフラップ78が船形底部28の傾斜平面に配設される
。すなわち船形底部28の少くとも一方の傾斜平面にお
ける中央部分に、所定寸法で矩形状の開口部80を開設
し、この開口部80にそれよりやや小寸法に設定した矩
形状のフラップ78が、その上端部において蝶番82を
介して開閉自在に連結されている。このフラップ78も
、例えばステンレス鋼板で形成され、前記蝶番82の取
付けてない3つの端縁部、すなわち左右端縁および下端
縁には、殊に第1図および第5図から判明する如くスカ
ート84が夫々直角に形成されている。このスカート8
4は、船形底部28の揺動に伴い、前記フラップ78が
前記蝶番82を中心として揺動するに際し、前記の各端
縁部と開口部80との間に隙間が形成されて、ここから
砕氷塊20が脱落したり、噛み込みを生じたりするのを
防止するためのものである。
更に第1図および第7図に示す如く、フラップ78の裏
面には突出部86が形成され、貯水庫16の底面に垂直
に配置した所要高さの支持棒88の頂部に、前記突出部
86が休息してフラップ78を支持するようになってい
る。そして前記フラップ78の表面と、これを蝶番82
を介して支持する船形底部28の傾斜平面との相対的な
位置関係は1例えば第7図においてフラップ78を右傾
斜平面28aに設けた場合、クランクアーム64が第7
図(c)に示すように下死点に達して船形底部28を最
大限左傾させると、フラップ面と傾斜平面28aがフラ
ットになる。またクランクアーム64が、第7図(a)
に示すように上死点に達して船形底部28が最大限右傾
すると、前記支持棒88に支えられたフラップ78は傾
斜平面28aに対して最も大きく上方に突出するが、前
記スカート84は開口部80から離脱するに至っていな
い。また第7図(b)の中立位置では、フラップ78は
傾斜平面28aに対して約半分の高さだけ突出するよう
になっている。なお第1図〜第4図では、説明の便宜上
クランク揺動機構の設けられる側と反対の傾斜平面28
aにフラップ78を設ける例について説明したが、第5
図および第6図に示すように、実際にはクランク揺動機
構の配設される左側傾斜平面28bにフラップ78を設
けることが推奨される。その理由は、第6図に示す如く
フラップ78を大きく開放して開口部80を全面露出さ
せることにより、傾斜平面の裏側に位置する前記クラン
ク揺動機構の保守点検が容易になるからである、このと
きは前記フラップ78は、点検用ハツチとしても機能す
ることになる。
次に第8図は船形底部28を貯氷庫16内の長手方向に
複数基連設したものであって、全く同じ構成とした船形
底部28が好ましくは3基設けられる。但し隣接し合う
夫々の船形底部28は、クランク揺動機構により相互に
、例えば180’の位相差をもって揺動駆動される。夫
々の船形底部28を駆動するクランク機構は、図示の如
く共通の回転軸52に設けたスプロケット54およびチ
ェノ56により動力伝達され、前記位相差は夫々のチェ
ノ56の掛は方により容易に設定される。
このように長手方向に複数基の船形底部28が配設され
て、相互に所要の位相差をもって揺動される状態を第9
図に示す。このように構成したことにより、夫々の船形
底部28に堆積されて固結した氷塊群は、前記位相差を
もって行なわれる揺動によりその船形底部28の隣接し
合う端部間で断ち切られ、有効に崩壊させることができ
る。
なお本発明に係る崩壊装置が実施される貯水庫16の付
帯構造につき触れると、第12図には製氷ユニット22
と貯蔵庫16内の貯水槽18とを連通ずるシュート24
が示されている。このシュート24の内方には1図示の
如くシュート内壁に多数のピンを水平に突出させた固定
刃90と、この固定刃90に対し交互に隣接するピンを
回転軸92の軸方向に所定数植設した回転刃94とから
なる氷破砕機構が配設され、前記製氷ユニット22で生
成された板氷を破砕機構に通過させて破砕し、前述の砕
氷塊20を得るようになっている。
前記回転刃94の下方には、斜めのパンチングメタル9
6が配設されて、製氷ユニットから到来する水滴をドレ
ン98に回収する。従って前記水滴が貯水槽18中に落
下し、槽中に堆積している砕氷塊20に付着した後凍結
して、これら砕氷塊の固結が促進される如き虞れは回避
される。
またシュート24の破砕機構下方には、蓋体100が傾
動自在に懸吊支持されて、常にはシュート24の通路を
閉成して、内部を冷却保持されている貯水庫16内の冷
気が製氷ユニット22に逃出しないようにしである。な
お蓋体100は、シュート24を滑落する砕氷塊の自重
により開放して、砕氷塊の放出を許容する。
また第12図および第1図から判明するように。
貯水庫16内におけるシュート24の開口部直下には、
断面山形に傾斜させ′た拡散板102が水平に配設され
て、前記シュート24から放出される砕氷塊20を貯水
槽18に広く拡散させるようになっている。なお符号1
04は、モータ106により水平に回転して、所定レベ
ル以上に堆積した氷塊群をかきならす回転棒を示す。ま
た所定の堆積レベルに到達したときに、これを検出する
レベルセンサ108が、貯氷庫16の天井面に設けられ
ている。
第11図は、第13図に示す本発明装置の制御回路系に
介装される氷検知スイッチの具体的な配設例を示すもの
であって、前記船形底部28に非接触で配置されて水平
に延在する搬出スクリュi34の前方に設けた氷排出口
38に関係的に設けられている。この氷排出口38は斜
めのシュートとして構成され、その開放端には蓋体11
0が懸吊軸支されており、その傾斜シュート38の途次
に氷検知板112が傾動可能に軸支されている。
この氷検知板112からは突起部114がシュート外方
に延出し、図示の引張ばね116により当該氷検知板は
常には上方に持上げ付勢されている。
そして砕氷塊20がシュート中を通過すると、その重量
により氷検知板112は前記引張ばね116の弾力に抗
して斜め下方に移動し、氷検知スイッチS専のレバーを
押圧して、回路的に氷の存在を検知するようになってい
る。
次に本発明に係る集積固結した塊状物の崩壊装置の作用
につき説明する。第10図に示す貯水庫16において、
製氷ユニット22での製氷運転が完了すると、生成され
た板氷は前記シュート24中の破砕機構により砕かれ、
多数の砕氷塊20となって前記蓋体100を押開けて落
下し、拡散板102により斜め下方に拡散放出されて、
貯水槽18中に堆積貯留される。このとき貯水庫1B内
は、前述した如く図示しない冷凍ユニットにより冷却保
持され、搬出スクリュー34および本発明の装置は駆動
を停止して待機状態にある。
次いで貯水槽18中に貯留された砕氷塊2oを所定量取
り出す必要がある場合は、第13図に示す押圧スイッチ
PBを押せば、リレー入が付勢されてその常間接点入が
閉成し、搬出スクリュー用のモータ36を起動した後、
自己保持する。なおこのスクリュー34の回転起動時に
は、前記氷排出口38に砕氷塊20は未だ搬出されてい
ないので、氷検知スイッチSIMの常閉接点は閉成して
いる。すなわち氷が搬送されていない状態を該スイッチ
S専が検出していることになるが、このときは船形底部
28の揺動を開始する必要はないので、船形底部の駆動
回路系は次のように構成されている。すなわち氷検知ス
イッチS■と直列に介装した別の常開接点又は、このと
きリレー左と共働して閉成しているので、これと直列の
タイマT1%が付勢され、その常開接点TM2は所定の
設定時間だけ遅延した後に閉成してリレーんを付勢する
ことになる。しかるに前記遅延時間の経過後には、砕氷
塊はスクリュー34により搬送されて氷排出口38に到
来し、既に氷検知スイッチSWは開放して氷の存在を検
知している。従って砕氷塊20の取り出しのため搬出ス
クリュー34を最初に回転起動させる際には、駆動機構
に指令は出されず、船形底部28が揺動される三とはな
い。
モータ36による搬出スクリュー34の回転が継続して
、貯水槽18中の砕氷塊2oが氷排出口38から連続的
に搬出されている間は、前記氷検知スイッチ8児は砕氷
塊20により押圧されて開放して氷の存在を検知してい
る。しかるに前述した氷の物理的特性として、貯水槽1
8中で砕氷境界が相互に固結すると、スクリュー34の
周りの氷塊群が−通り掻き出された後は、以後の砕氷塊
の搬出は不能となる。このとき砕氷塊20は、前記氷排
出口38を通過しなくなるから、氷検知板112が上昇
して氷検知スイッチSWを閉成し、ブロッキング乃至ア
ーチングの発生を検出する。
すなわち船形底部の駆動回路系における氷検知スイッチ
S■およびこれに直列に介装した常開リレー接点凡の開
成により、タイマT慝が付勢されてその常開接点TM、
が、例えば2〜3秒遅延して閉成する。これによりリレ
ー凡が付勢されてその常間接点凡が閉成し、モータ44
が付勢されて前記クランク機構が作動し、第7図(a)
〜(c)に示すように船形底部28は支持軸42を中心
として所要角度だけ左右に揺動し、相互に固結した砕氷
境界を崩壊させる。この揺動時間は、タイマにより数秒
間に設定される。なお砕氷塊20が氷排出口38を一時
的に通過しないだけで、引続き砕氷塊が到来する場合は
、氷検知スイッチ5Vi4のチャタリングを防止するた
めに、前記タイマTM、により所定時間が経過した後に
のみモータ44の駆動がなされるようになっている。
また第2図に示すように、棒部材72を貯氷槽18内に
おける船形底部28の揺動軌跡を延長した円弧上に位置
させておくことにより、殊に貯水槽18の側壁対向面に
架橋している氷塊群を、棒部材28および揺動する船形
底部28の共作用によって有効に崩壊させることができ
、一層好適である。また前記棒部材72よりも下方で、
かつ船形底部28の面傾斜平面28 a、28 b上に
堆積している砕氷境界は、第7図(a)〜(c)に示す
如く、船形底部28の揺動と同期して相対的に揺動する
前記フラップ78の動きにより、これも有効に崩壊分離
させることができる。
更に貯氷槽18の長手方向に亘って固結状態で存在し、
かつ船形底部28のフラップ78形成部位以外の傾斜平
面に堆積した砕氷境界は、複数基連設した船形底部28
を、前述した駆動機構により所要の位相差をもって交互
に揺動させることにより、隣接し合う船形底部の垂直端
面によってこの砕氷境界は縦方向に断ち切られ、その崩
壊が一層促進される。
発明の効果 本発明に係る集積固結した塊状物の崩壊装置によれば、
例えば貯水槽を構成する側壁部に対して。
その下方に配置した船形底部を所要の角度で揺動させる
だけで、強力に固結した砕氷境界を完全に崩壊させ、ス
クリュー等による搬出を中断することなく円滑に実施す
ることができる。しかも大量の砕氷塊の重量の殆どを支
える船形底部は、支持軸を中心として軸支され、このよ
うに荷重が軸支部に加わった船形底部を揺動させる構造
なので、先に問題点の項で述べた如き傾斜底面をスイン
グさせる提案とは根本的に異なり、その駆動機構は極め
て小型に構成することができる。また砕氷塊が強制的に
押圧され、粉氷にまで粉砕される虞れもないので、砕氷
塊としての商品価値が低落することもない。更に前述の
船形底部は、貯水槽中で長手方向に沿って多数連設し得
るので、容易に貯水庫の大容量化が可能である。なお前
記の如く本発明装置は、砕氷塊を大量に堆積貯留する貯
水庫への応用に限定されるものではなく、その低木材チ
ップやコークス等の如く、堆積してブロッキングやアー
チング現象を生ずる塊状物の一切について良好に応用し
得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は第10図に側面図として示す貯水庫の1−II
s!横断面図、第2図は本発明装置の好適な一実施例の
概略構成を示す一部切欠斜視図、第3図は本発明装置の
別の実施例の概略構成を示す一部切欠斜視図、第4図は
第3図に示す実施例の横断面図、第5図は本発明装置の
一実施例の概略構成を示す一部切欠斜視図であって、フ
ラップを船形底部の傾斜平面のクランク機構配設側に設
けた例を示し、第6図は第5図の拡大横断面図であって
、クランク機構の保守点検のために、前記フラップをハ
ツチの如く跳ね上げた状態を示し、第7図(a)〜第7
図(c)は船形底部を揺動させた場合における当該船形
底部とフラップとの相対的な位置関係を示す動作説明図
、第8図は本発明装置において、船形底部を貯水槽の長
手方向に複数基連設した実施例の概略構成を示す一部切
欠斜視図、第9図は第8図の横断面図であって、2つの
船形底部が所定の位相差をもって揺動する状態を示し、
第10図は本発明に係る崩壊装置を内蔵した貯水庫の全
体構造を示す一部切欠側面図、第11図は氷排出口の概
略構造を示す拡大縦断面図、第12図は製氷ユニットと
貯水庫とを連通ずる砕氷塊放出シュートの概略構造を示
す拡大縦断面図、第13図は本発明装置の制御回路の一
例を示す回路図、第14図(a)および第14図(b)
は従来技術に係るアーチング防止装置の概略構造図であ
る。 16・・・貯氷庫    18・・・貯氷槽20・・・
砕氷塊    26・・・側壁部28・・・船形底部 
  72・・・棒部材78・・・フラップ   82・
・・蝶番特許出願人    星崎電機株式会社 FIG、12 FIG、11 FIG、14 手続補正書(自発) 昭和60年6月4日 1、事件の表示  昭和60年特許願第77862号2
、発明の名称  集積固結した塊状物の崩壊装置3、補
正をする者 事件との関係  特許出願人 住 所  愛知県豊明市栄町南館3番の16名称 星崎
電機株式会社 代表者坂本薫俊 4、代理人〒460 住 所 名古屋市中区栄5丁目3番11号5o補正の対
象 (1)正式図面 6、補正の内容 (1) Bjl 11k m H(F’(84:*31
j?、cL)   方、・・。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)大量の塊状物を堆積状態で貯留し、その底部から
    塊状物を搬出するよう構成した筐状の貯留槽において、
    前記貯留槽をその側面を形成する側壁部と、その側壁部
    から分離されて別体としての底面を形成する船形底部と
    に構成し、この船形底部を前記側壁部に対し揺動自在に
    軸支すると共にこの船形底部を貯留槽の長手方向に沿っ
    て複数基連設し、夫々の船形底部を適宜の駆動手段に連
    結してこの駆動手段を付勢することにより、隣接し合う
    船形底部を相互に所要の位相差をもって揺動させるよう
    構成したことを特徴とする集積固結した塊状物の崩壊装
    置。
  2. (2)前記貯留槽中には長手方向に延在する棒部材を配
    設し、この棒部材と前記船形底部の揺動との共作用下に
    、貯留槽中で堆積固結した塊状物を突き崩すよう構成し
    た特許請求の範囲第1項記載の集積固結した塊状物の崩
    壊装置。
  3. (3)前記船形底部の少くとも一方の傾斜面に開口部が
    開設され、この開口部にはフラップが蝶番接続されると
    共に、前記フラップは船形底部の揺動時に該船形底部に
    対し所要角度だけ相対的に移動されるよう支持されてい
    る特許請求の範囲第1項記載の集積固結した塊状物の崩
    壊装置。
  4. (4)前記駆動手段としてクランク揺動機構を使用する
    特許請求の範囲第1項記載の集積固結した塊状物の崩壊
    装置。
  5. (5)前記駆動手段は、貯留槽中に堆積された塊状物の
    搬出不能を検知して付勢される特許請求の範囲第1項記
    載の集積固結した塊状物の崩壊装置。
JP60077862A 1985-04-12 1985-04-12 集積固結した塊状物の崩壊装置 Granted JPS61237986A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006240769A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Komatsu Ltd ホッパおよびそれを具備する土質改良機
JP2013166628A (ja) * 2012-02-16 2013-08-29 Hitachi Constr Mach Co Ltd 木材チップ搬出装置と木材チップ詰め込み機

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