JPH0436218B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0436218B2
JPH0436218B2 JP59208967A JP20896784A JPH0436218B2 JP H0436218 B2 JPH0436218 B2 JP H0436218B2 JP 59208967 A JP59208967 A JP 59208967A JP 20896784 A JP20896784 A JP 20896784A JP H0436218 B2 JPH0436218 B2 JP H0436218B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
angle
model
plane
model arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59208967A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6187034A (ja
Inventor
Fusao Yano
Nobuhiko Yamakita
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP20896784A priority Critical patent/JPS6187034A/ja
Publication of JPS6187034A publication Critical patent/JPS6187034A/ja
Publication of JPH0436218B2 publication Critical patent/JPH0436218B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/2004Control mechanisms, e.g. control levers
    • E02F9/2008Control mechanisms in the form of the machine in the reduced scale model
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F3/00Dredgers; Soil-shifting machines
    • E02F3/04Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven
    • E02F3/28Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven with digging tools mounted on a dipper- or bucket-arm, i.e. there is either one arm or a pair of arms, e.g. dippers, buckets
    • E02F3/36Component parts
    • E02F3/42Drives for dippers, buckets, dipper-arms or bucket-arms
    • E02F3/43Control of dipper or bucket position; Control of sequence of drive operations
    • E02F3/435Control of dipper or bucket position; Control of sequence of drive operations for dipper-arms, backhoes or the like
    • E02F3/437Control of dipper or bucket position; Control of sequence of drive operations for dipper-arms, backhoes or the like providing automatic sequences of movements, e.g. linear excavation, keeping dipper angle constant

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Paleontology (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、複数個の関節において一平面に沿つ
て折り曲げ可能な屈曲アーム式の土工装置を操縦
するための装置に関し、特に、屈曲アームの先端
に設けられた土工部を各関節に設けたアクチユエ
ータの作動を制御することにより、所望の軌跡に
沿つて移動させつつ所定の土工作業を行う装置の
操縦を容易にする技術に関するものである。
従来技術 上記のような屈曲アーム式土工装置の代表的な
ものとして、アームの先端に土工部たるバケツト
を備えて、地面の掘削、土砂の積込み、整地等を
行うパワーシヨベルがあり、自走装置を備えてパ
ワーシヨベル車として使用される場合が多い。
従来、このようなパワーシヨベルの屈曲アーム
を操縦して、それのバケツトにより所定の土工作
業を行うに際しては、屈曲アームの各関節に設け
られているアクチユエータの各々を、それぞれ専
用の操作レバーを操作することにより個々に作動
させ、その作動の組合せによつて、アーム先端の
バケツトを所望の軌跡に従つて移動させるように
していた。
しかし、そのバケツトが描く軌跡は、各アーム
部材の複数の関節を中心とする円弧運動の合成と
なり、これらの独立した運動をレバー操作により
組み合わせてバケツトを動かさなければならない
ため、特に、水平面に沿つて溝掘削したり盛土を
均したりするとき、バケツトを水平に引き込むよ
うに直線状に移動させるには高度の熟練を要して
いた。
また、土堤の傾斜面の切土、削土或いは均し等
の作業を行う場合にも、その傾斜面に沿つた直線
的な操縦が必要となり、このような操縦は初心者
にとつて甚だ困難であるという問題があつた。
このような操縦の困難性は、パワーシヨベルだ
けに限らず、同様な屈曲アーム式土工装置に共通
に言えることである。
そこで、特開昭51−22202号公報および特開昭
48−23204号公報に、屈曲アーム式土工装置のア
ームを相似的に縮小した模型アームを設け、土工
装置のアームが模型アームに追従して作動するよ
うにするとともに、模型アームの先端に基準面を
自動的に倣わせることにより、土工装置の土工部
に基準面に対応する面の土工作業を自動で行わせ
ることが提案されている。
また、特開昭51−22202号公報には、土工作業
により形成すべき面の傾きに合わせて基準面の傾
斜を変え得るようにすることが記載されている。
これら公報に記載された自動土工装置の模型ア
ームを作業者の手動操作により基準面を倣わせ得
るものとすれば、熟練度の低い作業者によつても
良好な土工作業を能率よく行うことができる操縦
装置が得られる。
発明が解決しようとする問題点 しかし、上記自動土工装置においては、土工装
置のアームを支持する支持体(例えばパワーシヨ
ベルの上部旋回体)が常に水平に保たれることが
前提とされており、支持体が傾いた状態で使用さ
れれば、土工作業により形成される面が支持体の
傾斜角度と等しい角度だけ傾斜していまうという
問題があつた。
例えば、基準面を水平面に合わせて設定し、模
型アームの先端にその基準面を倣わせ、その模型
アームにパワーシヨベルのアームを追従させてシ
ヨベルを水平に移動させる動作を繰り返させつ
つ、アームを支持している上部旋回体を一定角度
ずつ旋回させれば、上部旋回体の旋回中心を中心
とする円形の領域を平面に均すことができるので
あるが、その結果得られる平面はパワーシヨベル
の乗つている地面に平行であることは保証されて
も、水平であることまでは保証されない。パワー
シヨベルの乗つている地面は常に水平とは限ら
ず、むしろいくらかずつは傾斜しているのが普通
であるからである。広い面を均す場合には、パワ
ーシヨベルを移動させつつ、上記円形の平面を少
しずつ重なり合わせて形成することになるが、各
面が水平でなければ、広い平面に得られない。
この問題は、作業者の手動操作で模型アームに
基準面を倣わせる操縦装置においても同様に生じ
る問題である。
本発明は以上の事情を背景として、複数個の関
節において一平面に沿つて折り曲げ可能なアーム
の基端を支持体に支持させ、先端に土工部を設
け、各関節に設けたアクチユエータの作動を制御
することにより前記土工部を所望の軌跡に沿つて
移動させるようにした土工装置を操縦するための
装置であつて、アームの支持体が傾いた状態で土
工装置が使用されても、予定通りの面を形成し得
る操縦装置を得ることを目的として為されたもの
である。
問題点を解決するための手段 この目的を解決するために、本発明に係る操縦
装置は、(a)前記支持体に設けられ、その支持体の
基準姿勢からの少なくとも前記アームの折曲げ平
面内における傾斜角度を検出する傾斜角検出器
と、(b)前記アームの各関節に設けられ、それら各
関節における折れ曲がり角度をそれぞれ検出する
第一角度検出器と、(c)前記アームを実質的に相似
性を失わないように縮小して任意の折り曲げ状態
に手動操作可能な模型アームと、(d)その模型アー
ムの各関節に設けられ、それら各関節における折
れ曲がり角度をそれぞれ検出する第二角度検出器
と、(e)前記第一角度検出器の各々による各検出角
度が前記第二角度検出器の各々による各検出角度
と等しくなるように前記アクチユエータを作動さ
せるアクチユエータ制御装置と、(f)基準面を有
し、その基準面に前記模型アームの先端が接触さ
せられることによりそのアーム先端の移動軌跡を
規定する基準設定装置と、(g)前記傾斜角検出器に
よる前記支持体の傾斜角度の検出結果に基づい
て、模型アームと前記基準面との少なくとも前記
模型アームの折曲げ平面内における相対角度を補
正する傾斜補正手段とを含むように構成される。
発明の効果 このように構成された操縦装置によれば、模型
アームを先端が基準面を倣うように手動操作する
ことにより、屈曲アームの土工部を模型アームの
先端の軌跡に追従して移動させることができるた
め、熟練者の低い作業車によつても良好にかつ能
率的に所望の面を形成することができる。
しかも、土工装置自体が傾いた状態で使用され
る際には、アームの基端を支持する支持体の傾斜
角度が傾斜角検出器により検出され、その検出結
果に基づいて、傾斜補正手段により模型アームと
基準面との相対角度を補正することができるた
め、土工装置自体は傾いていてもその影響を受け
ることなく、予定通りの面を形成することができ
る。
傾斜補正手段は、傾斜角検出器により検出され
た支持体の傾斜を打ち消し得る方向および角度
で、作業者の手動操作により基準面あるいは模型
アームの支持体を傾斜させることによつて、模型
アームと基準面との相対角度を補正するものであ
つてもよいが、傾斜補正手段が、模型アームと基
準面との傾斜を自動的に補正するものである場合
には、作業者は土工装置の傾きを全く意識する必
要がなく、単に模型アームに基準面を倣わせれば
よいため、操縦が極めて容易となる特有の効果が
得られる。
また、傾斜角検出器がアームの折曲げ平面内に
おける支持体の傾斜角度のみを検出し得るもので
あり、傾斜補正手段が模型アームの折曲げ平面内
における相対角度のみを補正し得るものであつて
も十分に本発明の効果を亨受することができる。
例えば、アームが上部旋回体に支持されたパワ
ーシヨベルにおいては、上部旋回体がいかなる旋
回位置にあつても、傾斜角検出器はアームの折曲
げ平面内における上部旋回体の傾斜角度を検出す
るため、パワーシヨベルが乗つている地面がいか
なる方向に傾斜していても、上部旋回体の旋回に
つれてアームの折曲げ平面内における傾斜角度が
変化するのみであつて、その傾斜角度の変化に応
じて模型アームと基準面との相対角度を補正すれ
ば、水平面を形成することができるのである。
しかし、傾斜角検出器をアームの折り曲げ平面
内のみならずその平面に直角な平面内における支
持体の傾斜角度をも検出し得るものとし、傾斜補
正手段を模型アームの折曲げ平面内およびそれに
直角な平面内における模型アームと基準面との相
対角度を補正し得るものとすれば、操縦が一層容
易となる。この場合には、一旦模型アームと基準
面との相対角度の補正が行われれば、上部旋回体
が旋回しても相対角度の補正をし直す必要がない
からである。
なお、操縦装置が、土工作業により形成すべき
面の傾斜に合わせて模型アームと基準面との相対
角度を調整することにより傾斜面を形成し得るも
のである場合には、その傾斜面に合わせた調節を
行つた後の状態を基準として、模型アームと基準
面との相対角度の補正を行うことになる。
実施例 以下、本発明をパワーシヨベルに適用した場合
の一、二の実施例を図面に基づいて詳しく説明す
る。
第1図に示すパワーシヨベルは、クローラ式
(履帯式)の下部走行機構2と、その下部走行機
構2に対して垂直軸周りに360°の旋回が可能とさ
れた上部旋回体4と、その上部旋回体4から延び
出た屈曲式のアーム6とを備え、上部旋回体4に
操縦席8が設けられている。屈曲式のアーム6
は、3個の関節A,B,Cにおいて、上部旋回体
4の旋回中心線O1を含む一平面に沿つて折り曲
げ可能とされており、それらの関節A,B,Cに
よつて、第一アーム部材10、第二アーム部材1
2及び第三アーム部材14に分けられている。第
一アーム部材10の基端は関節Aによつて上部旋
回体4に取り付けられる一方、第三アーム部材1
4の先端には土工部としてのバケツト16が固設
されており、このバケツト16も第三アーム部材
14の一部を構成している。
また、アーム6の各関節A,B,Cをそれぞれ
跨いで、第一油圧シリンダ20、第二油圧シリン
ダ22、第三油圧シリンダ24が設けられ、それ
らの伸縮によりアーム6が変形させられ、先端の
バケツト16を駆動する。なお、第三油圧シリン
ダ24は、駆動リンク26を介して第三アーム部
材14に連結されている。
アーム6の各関節A,B,Cの構造は、実質的
にいずれも同様であり、代表的に関節Aの構造を
第2図及び第3図に拡大して示す。第2図から明
らかなように、前記上部旋回体4から互いに平行
に突設されたブラケツトに、軸26,28が固定
されており、第一アーム部材10の基端部がそれ
ら軸26,28の中心軸周りに上部旋回体4に対
して回動可能に連結されて、前記関節Aが構成さ
れている。軸28にはスプロケツト30が固定さ
れている一方、第一アーム部材10には第一ポテ
ンシヨメータ32が第3図に示すボルト33によ
り固定され、このポテンシヨメータ32の回転軸
にはスプロケツト34が取り付けられていて、こ
れらスプロケツト30と34との間にチエーン3
6が巻掛けられている。従つて、第一アーム部材
10が上部旋回体4に対して回動すると、その回
動量に対応する角度だけポテンシヨメータ32に
対してスプロケツト34が相対的に回転する。ポ
テンシヨメータ32はこのスプロケツト34の回
転角度を検出して、対応するアナログ信号たる電
圧に変換するものであつて、上部旋回体4の旋回
中心に対する第一アーム部材10の折れ曲がる角
度αA(第1図参照)を検出する第一角度検出器の
主体を成している。なお、38は上記スプロケツ
ト30,34及びチエーン36を覆うカバーであ
る。
このような第一角度検出器は、他の関節B,C
にもそれぞれ設けられており、第1図に示す第一
アーム部材10と第二アーム部材12との折れ曲
がり角度(相対角度)βB、第二アーム部材12と
第三アーム部材14との間の折れ曲がり角度τC
それぞれ検出されるようになつている。
次に、前記バケツト16を所望の軌跡に沿つて
移動させるべく、アーム6を操縦するための操縦
器具について第4図〜第9図に基づいて説明す
る。
第4図から明らかなように、このアーム操縦器
具40は、操縦ボツクス42上に模型アーム46
を備え、吊下げバンド48により操縦者の肩や首
に掛けられるようにされている。この模型アーム
46は、前記パワーシヨベルのアーム6(以下実
体アームとも称する)を、実質的に相似性を失わ
ないように縮小したものである。そして3個の関
節a,b,cにおいて操縦ボツクス42に垂直な
一平面に沿つて折り曲げ可能とされ、これら関節
a,b,cにより、第一模型アーム部材50、第
二模型アーム部材52、第三模型アーム部材54
に分けられている。これら各関節a,b,cは、
実体アーム6の各関節A,B,Cに対応し、ま
た、上記模型アーム部材50,52,54の長さ
l1,l2,l3と、第1図に示す実体アーム6の各ア
ーム部材10,12,14の長さL1,L2,L3
の、互いに対応するもの同士の長さの比は等しく
て、 l1:l2:l3=L1:L2:L3 とされているが、模型アーム46の実体アーム6
に対する縮小率は、前記操縦席8のスペース等の
点から、1/50〜1/30程度であることが適当であ
る。
この模型アーム46の第三模型アーム部材54
の先端側部分は、第1図に示すバケツト46を型
取つた形状に形成されている。また、この第三模
型アーム部材54には、側方に突き出す耳片状の
操作部56が固設されており、操縦者がそれを手
でつまんで、その模型アーム部材54に回転モー
メントを与えつつ、模型アーム46を任意の折曲
げ状態に手動操作することは可能とされている。
一方、第一模型アーム部材50の基端部は、関
節aにおいてベースロツド58にピン結合されて
いる。このベースロツド58は、軸受60、支持
スリーブ62、及び操縦ボツクス42の上面に固
設された筒状体64を介して、操縦ボツクス42
に垂直な自身の軸心周りに回動可能に支持されて
いる。そしてこのベースロツド58が、第1図に
示すパワーシヨベルの上部旋回体4に相当する部
分とされているが、上部旋回体4の旋回中心線
O1に対して実体アーム6の関節Aが距離Tだけ
偏心しているため、第4図から明らかなように、
模型アーム46の関節aも、ベースロツド58の
旋回中心線O2からその距離Tに前記縮小率を乗
じた距離tだけ偏心させられている。
このような模型アーム62の各関節a,b,c
の構造は、いずれも実質的に同様であり、代表的
に関節bの構造を第6図及び第7図に示す。第二
模型アーム部材52の基端部には、軸66が固定
され、この軸66が第一模型アーム部材50の先
端部と第二模型アーム部材52の基端部とを相対
回動可能に連結して、前記関節bを構成してい
る。これら模型アーム部材50と52との間に
は、皿ばね状の摩擦力付与部材68が配設され
て、適度の摩擦力が付与されており、このような
摩擦力付与部材68が各関節a,b,cにそれぞ
れ設けられていることにより、模型アーム62の
全体の姿勢が、手動操作された状態にそのまま維
持されるようになつている。
軸66にはスプロケツト70が固定される一
方、第一模型アーム部材50には、第二ポテンシ
ヨメータ72が取り付けられ、それの回転軸に固
定のスプロケツト74が、これら模型アーム部材
50及び52間の相対回動に基づいてチエーン7
6により回転する。この回転角度をポテンシヨメ
ータ72が検出するようになつており、これが第
二角度検出器を構成している。78は、カバーで
ある。
このように、前記実体アーム6の各関節A,
B,Cに設けられているポテンシヨメータ32と
実質的に同様なポテンシヨメータ72が、第5図
に示すように他の関節b,cにも1個ずつ設けら
れており、第4図に示す各関節a,b,cの折曲
がり角度αa,βb,τcをそれぞれ独立に検出するよ
うになつている。
そして、前記操縦ボツクス42には、第8図に
示すように、これら3個のポテンシヨメータ72
に対応してサーボ増幅器80が1個ずつ設けら
れ、図示のようなフイードバツク回路を形成する
サーボ機構により、実体アーム6側のポテンシヨ
メータ32と連携させられている。すなわち、第
8図は代表的に関節aと関節Aとの間のブロツク
線図を示すものであるが、模型アーム46と実体
アーム6とにおいて、関節aとA、bとB、cと
Cにそれぞれ設けられたポテンシヨメータ72と
32とが互いに対をなすように、電気的に接続さ
れているのである。
サーボ増幅器80は、ポテンシヨメータ72か
らの角度信号(入力電圧)と、ポテンシヨメータ
32からの角度信号(フイードバツク電圧)との
差に応じて、第9図に示す油圧回路に設けられた
サーボ弁82に駆動電流を供給し、このサーボ弁
82が実体アーム6の油圧シリンダ20への作動
油の供給方向および量を制御することにより、実
体アーム6の関節Aにおける折れ曲がり角度αA
と、模型アーム46の関節aにおける折れ曲がり
角度αaとが等しくなるように、その油圧シリンダ
20を作動させる。関節B及びCの油圧シリンダ
22及び24も同様に、各サーボ増幅器80から
の駆動電流に基づき、第9図に示すサーボ弁84
及び86により、互いに対応する折れ曲がり角度
βBとβb、τCとτcとがそれぞれ等しくなるように作
動させられる。
また、前述のように模型アーム46を支持する
ベースロツド58は、第10図から明らかなよう
に、前記支持スリーブ62に軸受60を介して旋
回可能に支持されているが、このベースロツド5
8の中間部を半径方向に貫通して、ドグプレート
88が両側に突出する状態で固定されている。こ
のドグプレート88の一方の突出部分を間に挟ん
で、第11図に示すように、2個のリミツトスイ
ツチ90が設けられており、他方の突出部分が2
枚の板ばね92に挟圧されている。そのため通常
はドグプレート88がいずれのリミツトスイツチ
90をも作動させない中立状態に保持されている
が、模型アーム46と一体的にベースロツド58
を何れかの方向に小角度回動させると、ドグプレ
ート88が2個のリミツトスイツチ90を択一的
に作動させる。94はカバーである。これらリミ
ツトスイツチ90から出力される右または左への
旋回指令信号は、第9図の油圧回路に設けられた
電磁切換弁96へ出力され、それに基づいて油圧
モータ98へ作動油が供給されることによつて、
実体アーム6の全体が右または左へ旋回させられ
る。そして、前述のように実体アーム6の油圧シ
リンダ20,22及び24の作動と、この油圧モ
ーア98の作動とを制御すべく設けられた第9図
に示す油圧回路が、アクチユエータ駆動装置を構
成しているのである。
この油圧回路は、従来のレバー操作による実体
アーム6の操縦と、模型アーム46の操作による
実体アーム6の操縦とのいずれかが選択可能とさ
れたものである。100はエンジン102によつ
て駆動されるポンプであり、タンク104に蓄え
られた作動油を汲み上げ、ポンプ通路106を経
て手動制御弁108に供給する。ポンプ通路10
6は、手動制御弁108において、前述の油圧シ
リンダ20に連通する第一通路110a,110
bと、油圧シリンダ22に連通する第二通路11
2a,112bと、油圧シリンダ24に連通する
第三通路114a,114bと、油圧モータ98
に連通する第四通路116a,116bとに選択
的に接続可能とされている。ここで、a系統及び
b系統の通路のいずれか一方が、ポンプ100か
らの作動油供給用で、他方がタンク104への排
出用となる。第四通路116a・bには、ポンプ
100から作動油が圧送されている間だけ作動油
の流通を許容するパイロツトチエク弁118が設
けられている。また、120はロータリジヨイン
トであり、実体アーム6が旋回しても油圧シリン
ダ20,22及び24への作動油の供給に支承を
来さないように設けられているものである。
手動制御弁108は、4本の操作レバーの選択
的な操作により、ポンプ通路106を第一、第
二、第三及び第四の各通路110a・b,112
a・b,114a・b及び116a・bに選択的
に連通させる従来通りのものであり、ポンプ通路
106をいずれにも連通させない中立状態におい
ても、ポンプ100から圧送される作動油が、油
クーラ122を備えたドレン通路124を経てタ
ンク104に還流することを許容するようになつ
ている。
ポンプ通路106のポンプ100と手動制御弁
108との間の部分からは、分岐通路126が分
岐させられ、この分岐通路126が第一付加通路
128a・b,第二付加通路130a・b、第三
付加通路132a・b、第四付加通路136a・
bを経て、各々前記通路110a・b,112
a・b,114a・b,116a・bにそれぞれ
接続されている。これら付加通路に前記サーボ弁
82,84,86及び電磁切換弁96がそれぞれ
設けられているのである。これらの弁は、各々、
分岐通路126をa系統の付加通路に連通させる
第一開状態と、b系統の付加通路に連通させる第
二開状態と、それらのいずれにも連通させない遮
断状態とに切換可能とされている。これらには付
加ドレン通路136がそれぞれ接続され、この付
加ドレン通路136は、前記ドレン通路124に
接続されている。電磁切換弁96は、前記リミツ
トスイツチ90からの電気信号に基づいてオン・
オフ制御されるが、サーボ弁82,84及び86
はいずれも同じものであつて、各サーボ増幅器8
0からの駆動電流の大小に応じて作動油の供給方
向および量を制御する機能を備えている。
一方、前記ポンプ通路106と分岐通路126
との分岐部分には、第一切換弁138が設けら
れ、また付加ドレン通路136とドレン通路12
4との接続部分には、第二切換弁140が設けら
れている。これらの切換弁138及び140は、
レバー142の手動操作により互いに連動して作
動させられるものであつて、ポンプ100を手動
切換弁108に連通させる一方で、手動制御弁1
08をタンク104に連通させる第一状態と、ポ
ンプ100をサーボ弁82,84,86及び電磁
切換弁96に連通させる一方で、付加ドレン通路
136をタンク104に連通させる第二状態とに
択一的に切り換えられるようになつている。第一
状態においては、油圧シリンダ20,22,24
及び油圧モータ98の作動が、従来通り手動制御
弁108によつて制御されるが、第二状態におい
ては、前記模型アーム46からの情報に基づき、
サーボ弁82,84,86及び電磁切換弁96に
よつて制御されることとなる。
以上は、模型アーム46の形に追従して実体ア
ーム6を変形させる構成についての説明である
が、次のパワーシヨベルの傾斜と模型アーム46
との関係について述べる。
第1図に示す上部旋回体4の操縦室8内には、
上部旋回体4の前後方向の傾斜角度、すなわちア
ーム6の折曲げ平面内における上部旋回体4の傾
斜角度を検出するために、第12図に示すような
傾斜角度検出器144が設けられている。この傾
斜角度検出器144は、ロツド146の先端に固
定された錘148を備え、これらが重力型の水準
器の主体を構成している。ロツド146は基端部
において、回動軸150の一端に固定され、この
回動軸150の軸心周りの、つまり実体アーム6
の折曲げ平面に直角な一軸線(関節A,B,Cに
対して平行な一軸線)周りに回動可能に支持され
ている。そしてこのロツド146は、実体アーム
6の折曲げ平面が鉛直である場合には鉛直下向き
を示し、折曲げ平面が傾斜している場合には、そ
の折曲げ平面とその折曲げ平面に直角でかつ鉛直
な平面との交線上に位置するようになつている。
回動軸150は、上部旋回体4にブラケツト15
2を介して固定された軸受154によつて回動可
能に支承されている。この軸受154の内部には
第13図から明らかなように、油等の液体が封入
された2個の液室156が形成されており、これ
らの液室156に回動軸150と一体的な羽根1
58がそれぞれ収容され、回動軸150の回動に
伴つて、各羽根158に形成されたオリフイス1
60を経て液体を流動させ、上部旋回体4の旋回
時において、錘148の振れを抑制するダンパ効
果を生じさせる。
回動軸150は、第12図に示すように、ブラ
ケツト152に固定されたポテンシヨメータ16
2の回転軸164に連結されている。そして、こ
のポテンシヨメータ162は、錘148及びロツ
ド146の回動に基づき、第1図に示す上部旋回
体4のアーム6の折曲げ平面内における水平面S
に対する傾斜角度θ1、言い換えれば折曲げ平面内
における上部旋回体4の旋回中心線O1の傾斜角
度θ1を検出するようになつている。なお、第1図
においてはパワーシヨベルが単純に前後方向に傾
斜した場合が示されているため、角度θ1は旋回中
心線O1の鉛直軸Gに対する傾斜角度となる。
一方、第4図から明らかなように、模型アーム
46を備えた前記アーム操縦器具40には、上記
のような上部旋回体4の傾斜に伴つて傾斜させら
れる倣いプレート166が、操縦ボツクス42の
上方に設けられている。この倣いプレート166
は、細長い板の形態を成しているが、その一端部
が第14図から明らかなように、平面視において
二股状とされ、この二股部分は、操縦ボツクス4
2に固定の前記筒状体64からそれぞれ直径方向
に同心的に突き出された二本の軸168によつ
て、模型アーム46の折曲げ平面と直角な一軸線
周りに回動可能に支持されている。この回動軸線
は、第1図において上部旋回体4の旋回中心線
O1と水平面Sとの交点P(傾斜軸線)に対応する
ものである。そして、交点Pから関節Aまでの高
さHに前記縮小率を乗じた寸法が、第4図に示す
高さh、つまり関節aの倣いプレート166の回
動軸線からの高さとされている。
倣いプレート166の上面は、模型アーム46
の折曲げ平面に直角でかつ平坦な基準面170と
され、この基準面170に、模型アーム46の前
記バケツトに相当する第三模型アーム部材54の
先端を接触させつつ移動させるようになつてい
る。このような倣いプレート166が、模型アー
ム46の先端の移動軌跡を規定する基準設定装置
を構成しているのである。
倣いプレート166の下部には、長穴とピンと
の結合により、下方に延びる雄ねじ軸172が連
結され、雄ねじ軸172は、操縦ボツクス42に
よつて垂直軸周りに回転可能かつ軸方向に移動不
能に支持された雌ねじ軸174に螺合されてい
る。雌ねじ軸174にはプーリ176が固定さ
れ、このプーリ176が、操縦ボツクス42内に
設けられた電動モータ178の駆動プーリ180
に、タイミングベルト182を介して接続されて
いる。このモータ178を正逆両方向に駆動され
るものであり、その駆動により雌ねじ軸174、
雄ねじ軸172等を介して、倣いプレート166
が回動させられるようになつており、これらが倣
いプレート166の傾斜角度θ2を変更する角度変
更装置を構成している。
倣いプレート166の基端回動部には、第14
図にも示すように、ポテンシヨメータ184が設
けられている。このポテンシヨメータ184は、
倣いプレート166の傾斜角度θ2、言い換えれば
操縦ボツクス42の上面と平行な平面sに対する
基準面170の角度θ2を検出するようになつてお
り、この平面sが第1図に示す水平面Sに対応す
ることとなる。
そして、この傾斜角度を検出するポテンシヨメ
ータ184と、前記第12図に示したパワーシヨ
ベル側のポテンシヨメータ162とは、図示はし
ないが、サーボ増幅器を介してフイードバツク回
路を構成するように接続されており、前記電動モ
ータ178は、そのサーボ増幅器による制御に基
づいて、双方のポテンシヨメータ162及び18
4による検出傾斜角度θ1とθ2とが等しくなるよう
に駆動するサーボモータとされている。すなわ
ち、このモータ178は、倣いプレート166の
傾斜角度を変更する装置の主体を成すとともに、
前記上部旋回体4側のポテンシヨメータ162に
よる検出角度θ1に等しい角度だけ、倣いプレート
の基準面170を平面sに対して上部旋回体4の
傾斜を相殺する向きに傾斜させ、模型アーム46
と基準面170との相対角度を自動的に補正する
傾斜補正手段の主体をなしているのである。
ところで、倣いプレート166によつて模型ア
ーム46の先端の移動軌跡を規定すれば、パワー
シヨベルの前記バケツト16の移動軌跡も決まつ
てくるが、更にバケツト16の高さ位置を調整可
能とするために、模型アーム46の全体を前記ベ
ースロツド58を介して昇降させる昇降装置が第
4図に示すように設けられている。前述のよう
に、ベースロツド58は支持スリーブ62内に小
角度旋回可能に支持されているが、この支持スリ
ーブ62は、前記筒体状64の内側に長溝186
とピン188との係合により、上下方向に摺動可
能に嵌合されている。
また、この支持スリーブ62は有底円筒形状を
成し、その底部を貫通して形成された雌ねじ穴1
90に雄ねじ軸192が螺合されている。
この雄ねじ軸192は、操縦ボツクス42内に
固定された昇降モータ194の回転軸に固定され
ており、このモータ194は、正回転(上昇)、
逆回転(下降)及び停止に切り換え得る手動スイ
ツチにより制御されるものである。このモータ1
94の作動により、支持スリーブ62及びベース
ロツド58を介して、模型アーム46の全体が昇
降させられるようになつているが、前記倣いプレ
ート166は、操縦ボツクス42と一体の筒状体
64に連結されているため、上記昇降に拘らず倣
いプレート166の角度は変化しない。そして、
模型アーム46の先端を倣いプレート166の基
準面70に接触させた状態で、モータ194によ
り模型アー46を昇降させれば、その変形を伴つ
て模型アーム46の先端と関節aとの高さ方向に
おける位置が変更される。このことは、第1図に
おいて実体アーム6の関節Aとバケツト16の先
端との高さ方向の位置変更を意味し、関節Aを固
定して考えれば、バケツト16の高さ位置を変更
することになる。
次に、以上のように構成されたパワーシヨベル
操縦装置の、作動およびに使用方法について説明
する。
先ず、第9図に示す切換弁138及び140
を、レバー142の操作により図示の第一状態か
ら第二状態に切り換え、ポンプ100を分岐通路
126に連通させ、かつ付加ドレン通路136を
タンク104に連通させた状態とする。また、模
型アーム62を備えたアーム操縦器具40を、操
縦者が首や肩などに掛け、或いは操縦席8に載置
し、倣いプレート166の基準面170を水平面
に見立てて、効き手で模型アーム46の前記操作
部56をつまむようにする。
いま、パワーシヨベルが水平状態に保たれてい
るとすれば、第1図の角度θ1及び第4図の角度θ2
はいずれも0であり、倣いプレート166は、操
縦ボツクス42に対して平行な状態にある。この
倣いプレート166の基準面170に模型アーム
46の先端を接触させつつ、例えば手前に引くよ
うにすれば、パワーシヨベルのバケツト16が水
平面に沿つて引き込まれ、土砂を水平に均らした
り、地面を水平に削つたりすることができる。
すなわち、模型アーム46の手動操作により、
関節a,b,cにおいてそれぞれ変化する折曲が
り角度αa,βb,τcと、実体アーム6の各関節A,
B,Cの折曲がり角度αA,βB,τCとの対応するも
の同士の差に基づいて、第9図に示すサーボ増幅
器80のそれぞれが、サーボ弁82,84,86
に駆動電流を供給し、それらのサーボ弁が上記対
応する関節の角度差を無くすように、各関節A,
B,Cの油圧シリンダ20,22,24を作動さ
せるのである。そこで、角度差の大きい関節の油
圧シリンダには、サーボ弁82,84,86が多
くの作動油を供給して速い速度で作動させ、一
方、角度差の小さい関節の油圧シリンダには、作
動油の供給量を抑制して遅い速度で作動させる。
その結果、模型アーム46の変形にほぼ追従して
実体アーム6が変形させられ、バケツト16に水
平方向の直線的な運動が与えられるのである。
また、実体アーム6の全体を旋回させる必要が
生じた場合には、模型アーム46をベースロツド
58と共に、その軸心周りに所望の向きに小角度
回動させれば、第11図に示す2個のリミツトス
イツチ90の何れかが作動し、この旋回指令信号
に基づいて、第9図の電磁切換弁96が油圧モー
タ98へ作動油を供給するため、上記リミツトス
イツチ90がオン状態に保たれている間は、実体
アーム6の全体が右旋回或いは左旋回させられる
こととなる。
次に、パワーシヨベルが例えば第1図に示すよ
うに傾斜した状態で、土かき、或いは土均らし作
業を行う場合を想定する。
このようにパワーシヨベル(上部旋回体4)が
角度θ1だけ前方に傾斜した状態では、その傾斜角
度θ1を、第12図に示す錘148及びロツド14
6と軸受154とのの相対回動に基づいて、ポテ
ンシヨメータ162が検出し、図示しないサーボ
増幅器が、このポテンシヨメータ162による検
出角度と、第4図に示すポテンシヨメータ162
による検出角度と、第4図に示すポテンシヨメー
タ184による検出角度との差に応じた駆動電流
をモータ178に供給する。これに基づき、モー
タ178は、雌ねじ軸174及び雄ねじ軸172
を介して、倣いプレート166を上部旋回体4の
傾斜角度θ1と同じ角度θ2だけ上向きに、即ち、上
部旋回体4の前傾を相殺する向きに後傾させる。
それにより、上部旋回体4の傾斜に拘らず、倣い
プレート166の基準面170が第1図に示す水
平面Sに相当するように補正される。したがつ
て、この補正された基準面170に模型アーム4
6の先端を接触させつつ手前に引くようにすれ
ば、熟練者でなくても、経験に頼ることなくバケ
ツト16を水平面Sに沿つて引き込み、盛土の均
らし作業を地盤の水平切削、或いは溝の水平掘削
等を容易に行うことができる。
そして、パワーシヨベルの上部旋回体4を旋回
させては、周囲から土をかいたりするには、前述
のように模型アーム46を小角度回転させて、旋
回用のリミツトスイツチ90のいずれかを作動さ
せればよいのであるが、その旋回により、実体ア
ーム6の折曲げ平面に沿つた上部旋回体4の傾斜
角度θ1が変動し、実体アーム6が前方を向く姿勢
から側方へ旋回するほどそれが小さくなる。しか
し、この傾斜角度θ1の変動を、第12図に示すポ
テンシヨメータ162が検出して、第4図のモー
タ178に駆動電流を供給するため、旋回の度毎
に、倣いプレート166の傾斜角度θ2が上部旋回
体4の傾斜を相殺するように自動的に変更される
ことになる。従つて、模型アーム46の先端を基
準面170に倣わせるようにすれば、実体アーム
の旋回に伴う傾斜角度θ1の変動に拘らず、バケツ
ト16を水平面Sに沿わせることができる。
また、バケツト16による整地や削土が進行し
て、バケツト16の高さ位置を下方に修正する必
要が生じた場合には、第4図に示すように、模型
アーム16の先端を倣いプレート166の基準面
70に接触させた状態で、昇降モータ194を作
動させて、ベースロツド58及び模型アーム46
の全体を上昇させれば、模型アーム46が変形し
つつ、その先端が関節aに対して相対的に下方へ
移行する。これに伴い実体アーム6は、その模型
アーム46の変形に追従しつつ変形して、そのバ
ケツト16の高さ位置が下方へ修正される。そし
て、最適な高さ位置まで下降したところで、モー
タ194を停止させた後、再び模型アーム46の
先端を倣いプレート166に沿わせるようにすれ
ば、修正後の高さ位置において、バケツト16を
水平方向に移動させることができる。逆に、比較
的高く盛られた盛土の均し作業に移るときなどの
ように、バケツト16の高さ位置を上方に修正す
る必要が生じた場合には、モータ194により模
型アーム46を下降させるようにすればよい。
ところで、以上の説明は、パワーシヨベルが前
後方向にだけ傾いた場合であるが、前後方向だけ
でなく、左右方向にも傾いた場合、すなわち三次
元的に傾いた場合に対応できるのか、という疑問
が生じるかもしれない。しかし、前述のようにポ
テンシヨメータ162は、実体アーム6の折曲げ
平面内における上部旋回体4の傾斜角度を検出す
るようにされているため、三次元的にパワーシヨ
ベルが傾斜している場合でも、上述と同様に模型
アーム46の先端を倣いプレート166の基準面
170に沿わせるようにすれば、バケツト16に
水平運動を与えることができる。但し、この場合
には、バケツト16の先端縁が水平面Sに対して
傾いた状態で土均し作業などを行うこととなつ
て、均し面が横断面において多少鋸歯状となる
が、バケツト16の幅寸法は比較的小さく、また
現実にパワーシヨベルが左右方向に大きく傾いた
状態での作業は殆どないと考えられるため、実際
上問題となるほどではない。このように、本実施
例装置は実体アーム6の折曲げ平面内における上
部旋回体4の傾きを検出するだけで、三次元的な
傾きにも対処できるため、制御機構が下端で済む
利点がある。
なお、バケツト16により土砂の積込み等を行
う場合には、模型アーム46の先端を基準面17
0から離して手動操作することにより、バケツト
16に積込みに適した動きを与え得ることはもち
ろんである。
次に、第15図及び第16図に基づいて本発明
の別の実施例を説明するが、これまでに説明した
実施例と同様な部分については、同一の符号を付
して対応関係を示し、説明は省略する。
第15図から明らかなように、この実施例にお
けるアーム操縦器具196は、操縦ボツクス42
の上面にねじ198によつて固定された倣いブロ
ツク200を備え、その上面が操縦ボツクス42
と平行な基準面202とされており、この基準面
202の操縦ボツクス42に対する角度は変わら
ないものとされている。一方、模型アーム46を
支持するベースロツド58は、支持ブロツク20
4に形成された中心穴内に軸心周りに小角度回動
可能に支持されている。そして、この支持ブロツ
ク204は、第16図から明らかなように、その
支持ブロツク204と一体的に直径方向に突き出
された軸208,210を介して、操縦ボツクス
42の上面に突設された一対のブラケツト21
2,212によつて懸垂状態で支持され、且つ模
型アーム46の折曲げ平面に直角なそれら軸20
8,210の軸心周りに回動可能とされている。
軸208の側には、ポテンシヨメータ214が設
けられて、模型アーム46の折曲げ平面内におけ
るベースロツド58の軸心の傾斜角度θ2を検出す
る役割を果たす一方、このポテンシヨメータ21
4による検出角度が、表示部216にデジタル表
示されるようになつている。また、表示部218
に、第12図に示す前記ポテンシヨメータ162
による検出角度、すなわち第1図に示す上部旋回
体4の傾斜角度θ1がデジタル表示されるようにな
つている。更に、軸210の先端にはウオームギ
ヤ220が固定され、このウオームギヤ220に
ウオーム222が噛み合わされていて、ウオーム
222には回転操作用の操作部224が形成され
ている。
したがつて、表示部218に表示される上部旋
回体4の傾斜角度θ1と、表示部216に表示され
るベースロツド58の傾斜角度θ2とが等しくなる
ように、ウオーム222を回転操作してベースロ
ツド58の角度を変更した後、模型アーム46の
先端を基準面202に沿つて移動させるようにす
れば、上部旋回体4の傾斜にかかわらず、前記実
施例と実質的に同様に、それのバケツト16を模
型アーム46の先端が描く軌跡に追従させて水平
方向に移動させることができる。すなわち、この
実施例では、基準面202に対して模型アーム4
6の姿勢を傾斜させることにより、模型アーム4
6に対する基準面202の角度を相対的に変更し
て、上部旋回体4の傾斜を相殺するのであり、ポ
テンシヨメータ214、表示部216,218、
ウオームギヤ220、ウオーム222、操作部2
24等によつて手順の傾斜補正手段が構成されて
いるのである。
なお、実体アーム6の旋回に伴う傾斜角度θ1
変動は、ウオーム222の回転操作により、表示
部216と218とに表示される角度が等しくな
るように調節すればよい。また、操作円板224
の回転操作によつて内部の調節ねじ機構を作動さ
せ、ベースロツド58を支持ブロツク204に対
して昇降させ得るようになつており、それにより
模型アーム46の高さ位置が調節されることとな
る。その他の部分は前記実施例と同様である。
更に、他の実施例として、パワーシヨベルの左
右方向の傾斜角度を検出する角度検出器を付加す
る一方、第4図に示す倣いプレート166を、模
型アーム46の折曲げ平面に直角な軸線のみなら
ず、その平面に平行な軸線まわりにも回動させる
角度変更装置を設け、かつ、その左右方向の傾斜
角度を検出する角度検出器を付加し、パワーシヨ
ベル側の左右方向の傾斜をも水平面に対して相殺
するように、倣いプレート166の姿勢を決定す
ることも可能である。
このようにすれば、倣いプレート166の基準
面170を三次元的に一旦決めた後は、実体アー
ム6の旋回にかかわらず、基準面170の角度姿
勢を変更することなく、模型アーム46の先端を
その基準面170に沿わせるだけでよいこととな
る。このことは、第15図に示すベースロツド5
8を、模型アーム46の折曲げ平面と平行な軸線
まわりに傾斜させる角度変更装置を付加し、か
つ、その角度を検出する角度検出器を付加するこ
とによつても達成される。
なお、このように模型アーム46に対して基準
面を三次元的に規定する場合等においては、パワ
ーシヨベル側に実体アーム6の旋回角度を検出す
る角度検出器を付加する一方、模型アーム46側
にもその旋回角度を検出する角度検出器を設け、
リミツトスイツチなどによるオン・オフ制御では
なく、それら旋回角度検出器の差に応じて作動す
るサーボ弁により、第9図に示す旋回用の油圧モ
ータ98を作動させるようにする。
また、これまで述べた角度検出器としては、ポ
テンシヨメータに限らず、スプロケツト等の回転
角度に応じたパルスを発生するエンコーダにより
デジタル的に検出することもできる。また、パワ
ーシヨベル(上部旋回体4)の傾斜角度を検出す
るものとしては、第12図に示したような水準器
とポテンシヨメータとの組合わせに限らず、所謂
ジヤイロホライズン等、他の検出手段に置き換え
ることもできる。
さらに、アーム操縦器具40や196をパワー
シヨベルの操縦席8内で操縦するのではなく、そ
の操縦席8の外で操縦すべく、模型アーム側の角
度検出器とパワーシヨベル側の角度検出器とを無
線により連繋し、バケツト16による作業状況を
近くで見ながら、模型アーム46を手動操作する
ことも可能である。
さらに、本発明は、パワーシヨベルの傾斜にか
かわらず、水平面に沿つた土工作業をし易くする
ことを直接の目的として為されたものであるが、
例えば、土手の傾斜面を削つたりする場合など、
パワーシヨベルが水平状態にあつて、傾斜面に沿
つた土工作業を行うことにも適用することができ
る。その場合は、例えば第4図に示す倣いプレー
ト166を、上記傾斜面に沿うように傾斜させる
角度調節装置を設ければよい。また、本発明はパ
ワーシヨベルの操縦装置だけに限らず、屈曲アー
ムの先端に土工部を備えた同様の構造のものであ
れば、それに適用して本発明の利益を亨受するこ
とができる。
その他にも逐一例示はしないが、当業者び知識
に基づき、種々の変更、改良などを施した態様で
本発明を実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用されるアームを備えたパ
ワーシヨベルの正面図であり、第2図はそれの関
節A部分の一部を切り欠いて示す拡大図、第3図
は第2図における−断面図である。第4図は
本発明の一実施例である操縦装置の一部、特に模
型アームを備えたアーム操縦器具の正面断面図で
あり、第5図は第4図における右側面図(一部断
面)であつて、模型アームを延ばした状態を示す
図である。第6図は第4図等の関節b部分の構造
を拡大して示す断面図であり、第7図は第6図に
おける−断面図である。第8図は第4図等に
示す模型アームとパワーシヨベルのアームとの連
繋を示すブロツク線図である。第9図は第1図等
に示すアームの油圧シリンダおよび油圧モータを
作動させるための油圧開路図である。第10図は
第4図の一部を拡大して示す断面図であり、第1
1図は第10図における−断面図であ
る。第12図は第1図に示すパワーシヨベルの上
部旋回体に設けられた角度検出器を一部切り欠い
て示す側面図であり、第13図は第12図におけ
る−断面図である。第14図は第4図の
一部を拡大して示す部分平面図である。第15図
は、本発明の別の実施例の一部を構成するアーム
操縦器具の正面図であつて、第4図に相当する図
である。第16図は、第15図における−
矢視図である。 6……屈曲式アーム、10……第一アーム部
材、12……第二アーム部材、14……第三アー
ム部材、16……バケツト(土工部)、20……
第一油圧シリンダ、22……第二油圧シリンダ、
24……第三油圧シリンダ、32……第一ポテン
シヨメータ(第一角度検出器)、40……アーム
操縦器具、46……模型アーム、50……第一模
型アーム部材、52……第二模型アーム部材、5
4……第三模型アーム部材、56……操作部、5
8……ベースロツド、62……支持スリーブ、6
4……筒状体、72……第二ポテンシヨメータ
(第二角度検出器)、80……サーボ増幅器、8
2,84,86……サーボ弁、90……リミツト
スイツチ、96……電磁切換弁、98……油圧モ
ータ、138……第一切換弁、140……第二切
換弁、144……傾斜角度検出器、148……錘
り、146……ロツド、150……回動軸、15
6……液室、160……オリフイス、162……
ポテンシヨメータ、166……倣いプレート(基
準設定装置)、170……基準面、172……雄
ねじ軸、174……雌ねじ軸、178……電動モ
ータ、184……ポテンシヨメータ、194……
昇降モータ、196……アーム操縦器具、200
……倣いブロツク、202……基準面、204…
…支持ブロツク、214……ポテンシヨメータ、
216,218……表示部、220……ウオーム
ギヤ、222……ウオーム、224……操作部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数個の関節において折曲げ平面に沿つて折
    り曲げ可能なアームの基端を支持体に支持させ、
    先端に土工部を設け、各関節に設けたアクチユエ
    ータの作動を制御することにより前記土工部を所
    望の軌跡に沿つて移動させるようにした土工装置
    を操縦するための装置であつて、 前記支持体に設けられ、その支持体の基準姿勢
    からの少なくとも前記折曲げ平面内における傾斜
    角度を検出する傾斜角検出器と、 前記アームの各関節に設けられ、それら各関節
    における折れ曲がり角度をそれぞれ検出する第一
    角度検出器と、 前記アームを実質的に相似性を失わないように
    縮小して任意の折り曲げ状態に手動操作可能な模
    型アームと、 その模型アームの各関節に設けられ、それら各
    関節における折れ曲がり角度をそれぞれ検出する
    第二角度検出器と、 前記第一角度検出器の各々による各検出角度が
    前記第二角度検出器の各々による各検出角度と等
    しくなるように前記アクチユエータを作動させる
    アクチユエータ制御装置と、 基準面を有し、その基準面に前記模型アームの
    先端が接触させられることによりそのアーム先端
    の移動軌跡を規定する基準設定装置と、 前記傾斜角検出器による前記支持体の傾斜角度
    の検出結果に基づいて、模型アームと前記基準面
    との少なくとも前記模型アームの折曲げ平面内に
    おける相対角度を補正する傾斜補正手段と を含むことを特徴とする屈曲アーム式土工装置の
    操縦装置。
JP20896784A 1984-10-04 1984-10-04 屈曲ア−ム式土工装置の操縦装置 Granted JPS6187034A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20896784A JPS6187034A (ja) 1984-10-04 1984-10-04 屈曲ア−ム式土工装置の操縦装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20896784A JPS6187034A (ja) 1984-10-04 1984-10-04 屈曲ア−ム式土工装置の操縦装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6187034A JPS6187034A (ja) 1986-05-02
JPH0436218B2 true JPH0436218B2 (ja) 1992-06-15

Family

ID=16565121

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20896784A Granted JPS6187034A (ja) 1984-10-04 1984-10-04 屈曲ア−ム式土工装置の操縦装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6187034A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3364303B2 (ja) * 1993-12-24 2003-01-08 株式会社小松製作所 作業機械の制御装置
CN108396809A (zh) * 2018-04-08 2018-08-14 梅瑞 一种挖掘机简单直观控制操作系统

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5122202A (ja) * 1974-08-20 1976-02-21 Komatsu Mfg Co Ltd Shoberukeikutsusakukino jidoseigyosochi

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5122202A (ja) * 1974-08-20 1976-02-21 Komatsu Mfg Co Ltd Shoberukeikutsusakukino jidoseigyosochi

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6187034A (ja) 1986-05-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9227478B2 (en) Vehicle with automatically leanable wheels
EP3521515B1 (en) Grading control system using machine linkages
US9624643B2 (en) Blade tilt system and method for a work vehicle
KR910009255B1 (ko) 파워샤벨의 제어장치
CN109863273B (zh) 用于定义升降臂的操作区域的系统和方法
EP0735202A1 (en) Hydraulically operated machine, control therefor and method of control thereof
US20140271078A1 (en) Lift arm structure with an articulated knee portion
US20200102718A1 (en) Sensor for a Motor Grader
JPH1088608A (ja) 掘削機の制御方法
JPH0436218B2 (ja)
JPH07119551B2 (ja) 掘削式地中掘進機の運転支援装置
US20220325498A1 (en) System and method of tilting a track loader bucket to achieve desired cross slope
JPH0776453B2 (ja) 作業機の軌跡制御装置
JPS6249004A (ja) 建設機械
JP2824167B2 (ja) 油圧ショベルの操作性向上のための手動操作装置
JP2662271B2 (ja) 作業機の軌跡制御装置
JP2798748B2 (ja) 作業アタッチメントの姿勢角自動設定装置
JP2792925B2 (ja) 作業機の軌跡制御装置
JPH0820972A (ja) 掘削機
JPH0454792B2 (ja)
JP2672724B2 (ja) 多関節アームを備えた軌跡制御装置
JPH07317097A (ja) 直線掘削作業装置
US20190323201A1 (en) Machine with a boom assembly and connection member
BR102022008531A2 (pt) Método para posicionar uma lâmina para um veículo de trabalho, e, veículo de trabalho
JPH08158405A (ja) 掘削機