JPH04362122A - 高強度球状黒鉛鋳鉄の製造方法 - Google Patents
高強度球状黒鉛鋳鉄の製造方法Info
- Publication number
- JPH04362122A JPH04362122A JP16494391A JP16494391A JPH04362122A JP H04362122 A JPH04362122 A JP H04362122A JP 16494391 A JP16494391 A JP 16494391A JP 16494391 A JP16494391 A JP 16494391A JP H04362122 A JPH04362122 A JP H04362122A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cast iron
- spheroidal graphite
- graphite cast
- transformation region
- pearlite
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 229910001141 Ductile iron Inorganic materials 0.000 title claims abstract description 13
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims abstract description 11
- 230000009466 transformation Effects 0.000 claims abstract description 12
- 229910001562 pearlite Inorganic materials 0.000 claims abstract description 11
- 229910001563 bainite Inorganic materials 0.000 claims abstract description 5
- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims abstract description 5
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 claims description 2
- 150000003839 salts Chemical class 0.000 claims description 2
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 2
- 229910000859 α-Fe Inorganic materials 0.000 claims description 2
- 238000005266 casting Methods 0.000 abstract description 4
- 230000007547 defect Effects 0.000 abstract description 3
- 229910001018 Cast iron Inorganic materials 0.000 abstract description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 abstract description 2
- 230000000593 degrading effect Effects 0.000 abstract 1
- 229910001566 austenite Inorganic materials 0.000 description 4
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 description 4
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 3
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 3
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000005275 alloying Methods 0.000 description 2
- 239000012535 impurity Substances 0.000 description 2
- 239000000523 sample Substances 0.000 description 2
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 2
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 2
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 1
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 1
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N iron Substances [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 1
- 229910000734 martensite Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000001556 precipitation Methods 0.000 description 1
- 238000005482 strain hardening Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Heat Treatment Of Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、極めて微細なパーライ
ト地を有する高強度球状黒鉛鋳鉄の製造方法に関するも
のである。
ト地を有する高強度球状黒鉛鋳鉄の製造方法に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】球状黒鉛鋳鉄を鍛鋼材の代替として使用
する場合、高強度および高靱性であることが要求され、
合金元素を添加した素材にオーステンパー処理を施した
ＡＤＩが適用されつつある。しかし、ＡＤＩはオーステ
ナイト化促進のためのＭｏ等の合金元素の添加を必要と
するため、引け巣等の鋳造欠陥が発生しやすいという問
題点があった。また基地中の残留オーステナイトは切削
の際、マルテンサイトに変態し著しい加工硬化を伴い、
ＡＤＩの難切削の主因となっている。そのために鍛鋼材
からＡＤＩへの代替に対し阻害要因となっていた。
する場合、高強度および高靱性であることが要求され、
合金元素を添加した素材にオーステンパー処理を施した
ＡＤＩが適用されつつある。しかし、ＡＤＩはオーステ
ナイト化促進のためのＭｏ等の合金元素の添加を必要と
するため、引け巣等の鋳造欠陥が発生しやすいという問
題点があった。また基地中の残留オーステナイトは切削
の際、マルテンサイトに変態し著しい加工硬化を伴い、
ＡＤＩの難切削の主因となっている。そのために鍛鋼材
からＡＤＩへの代替に対し阻害要因となっていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、残留
オ−ステナイトの析出を抑制して、鋳造性が良く、かつ
切削性の良い高強度球状黒鉛鋳鉄の製造方法を提供する
ことにある。
オ−ステナイトの析出を抑制して、鋳造性が良く、かつ
切削性の良い高強度球状黒鉛鋳鉄の製造方法を提供する
ことにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の高強度球状黒鉛
鋳鉄の製造方法は基地組織がフェライトおよびまたはパ
ーライトの何れかを有する球状黒鉛鋳鉄をＡ１変態域以
上のオーステナイト化温度に加熱し、ベイナイト変態域
までパーライト変態域を通る冷却速度で急冷し、ソルト
槽の中でベイナイト変態域で所定の時間保持後、水また
は油浴中で常温まで急冷して、微細なパーライト基地を
得ることを特徴とする。
鋳鉄の製造方法は基地組織がフェライトおよびまたはパ
ーライトの何れかを有する球状黒鉛鋳鉄をＡ１変態域以
上のオーステナイト化温度に加熱し、ベイナイト変態域
までパーライト変態域を通る冷却速度で急冷し、ソルト
槽の中でベイナイト変態域で所定の時間保持後、水また
は油浴中で常温まで急冷して、微細なパーライト基地を
得ることを特徴とする。
【０００５】
【実施例】本発明を以下の実施例により、さらに詳細に
説明するが本発明はそれらに限定するものではない。
説明するが本発明はそれらに限定するものではない。
【０００６】従来の方法でＡＤＩを製造した。まずＦｅ
と不可避的不純物と表１にしめす化学成分の溶湯を調整
し、１インチＹブロックの鋳型（ＪＩＳ Ａ号供試材
）へ注湯（注入温度：１４００〜１４２０℃）し鋳造品
を得た。
と不可避的不純物と表１にしめす化学成分の溶湯を調整
し、１インチＹブロックの鋳型（ＪＩＳ Ａ号供試材
）へ注湯（注入温度：１４００〜１４２０℃）し鋳造品
を得た。
【０００７】
【表１】
【０００８】次に該鋳造品を図１に示す寸法で角材を切
り出し、該角材を図２に示す熱処理を行った。このとき
の角材の金属組織写真を図３に示す。
り出し、該角材を図２に示す熱処理を行った。このとき
の角材の金属組織写真を図３に示す。
【０００９】次に本発明の方法で球状黒鉛鋳鉄を製造し
た。Ｆｅと不可避的不純物と表２にしめす化学成分の溶
湯を調整し、１インチＹブロックの鋳型（ＪＩＳＡ号供
試材）へ注湯（注入温度：１４００〜１４２０℃）へ注
湯し鋳造品を得た。
た。Ｆｅと不可避的不純物と表２にしめす化学成分の溶
湯を調整し、１インチＹブロックの鋳型（ＪＩＳＡ号供
試材）へ注湯（注入温度：１４００〜１４２０℃）へ注
湯し鋳造品を得た。
【００１０】
【表２】
【００１１】次に該鋳造品を図１に示す寸法で角材を切
り出し、該角材を図４に示す熱処理を行った。このとき
の角材の金属組織写真を図５に示す。
り出し、該角材を図４に示す熱処理を行った。このとき
の角材の金属組織写真を図５に示す。
【００１２】次に本発明の製造方法で鋳造した球状黒鉛
鋳鉄と従来の製造方法で鋳造したＡＤＩの機械的性質を
試験した。その結果を表３に示す。
鋳鉄と従来の製造方法で鋳造したＡＤＩの機械的性質を
試験した。その結果を表３に示す。
【００１３】
【表３】
【００１４】次に旋削の工具寿命を表４に示す切削条件
で試験を実施した。その結果、従来品の切削時には、工
具先端が０．４ｍｍ摩耗するのに１．５分であったが、
本発明品は２３．７分であった。これは本発明品の基地
中に残留オ−ステナイトがないため工具先端のチッピン
グが抑制され、工具寿命の大幅な延長が出来、切削性の
改善が認められた。
で試験を実施した。その結果、従来品の切削時には、工
具先端が０．４ｍｍ摩耗するのに１．５分であったが、
本発明品は２３．７分であった。これは本発明品の基地
中に残留オ−ステナイトがないため工具先端のチッピン
グが抑制され、工具寿命の大幅な延長が出来、切削性の
改善が認められた。
【００１５】
【表４】
【００１６】
【発明の効果】本発明の製造方法で鋳造した球状黒鉛鋳
鉄は、Ｍｏを添加していないためパ−ライトノ−ズを通
過する冷却速度になり、基地組織は微細なパ−ライトで
構成され、従来品のＡＤＩと比較して機械的性質および
切削性において優れたものであった。これにより、自動
車用高強度部材の鋳物化に対し阻害要因であった、鋳造
欠陥による機械的性質の低下と残留オ−ステナイトの影
響による難切削の問題が、解決し経済的に著しい効果を
もたらすものである。
鉄は、Ｍｏを添加していないためパ−ライトノ−ズを通
過する冷却速度になり、基地組織は微細なパ−ライトで
構成され、従来品のＡＤＩと比較して機械的性質および
切削性において優れたものであった。これにより、自動
車用高強度部材の鋳物化に対し阻害要因であった、鋳造
欠陥による機械的性質の低下と残留オ−ステナイトの影
響による難切削の問題が、解決し経済的に著しい効果を
もたらすものである。
【図１】熱処理品の素材寸法図
【図２】従来の熱処理図
【図３】従来の製造方法による鋳鉄の金属組織写真
【図
４】本発明の熱処理図
４】本発明の熱処理図
Claims (1)
- 【請求項１】 基地組織がフェライトおよびまたはパ
ーライトの何れかを有する球状黒鉛鋳鉄をＡ１変態域以
上のオーステナイト化温度に加熱し、ベイナイト変態域
までパーライト変態域を通る冷却速度で急冷し、ソルト
槽の中でベイナイト変態域で所定の時間保持後、水また
は油浴中で常温まで急冷して微細パーライト基地を有す
ることを特徴とする高強度球状黒鉛鋳鉄の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16494391A JPH04362122A (ja) | 1991-06-10 | 1991-06-10 | 高強度球状黒鉛鋳鉄の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16494391A JPH04362122A (ja) | 1991-06-10 | 1991-06-10 | 高強度球状黒鉛鋳鉄の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04362122A true JPH04362122A (ja) | 1992-12-15 |
Family
ID=15802802
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16494391A Pending JPH04362122A (ja) | 1991-06-10 | 1991-06-10 | 高強度球状黒鉛鋳鉄の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04362122A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07259966A (ja) * | 1994-03-24 | 1995-10-13 | Zexel Corp | 動力伝達装置のハウジング及びその製造方法 |
-
1991
- 1991-06-10 JP JP16494391A patent/JPH04362122A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07259966A (ja) * | 1994-03-24 | 1995-10-13 | Zexel Corp | 動力伝達装置のハウジング及びその製造方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4838956A (en) | Method of producing a spheroidal graphite cast iron | |
| JPH0217606B2 (ja) | ||
| KR850003907A (ko) | 가공경화성 오스테나이트형 망간강 및 그 제조법 | |
| JPH04362122A (ja) | 高強度球状黒鉛鋳鉄の製造方法 | |
| US3826694A (en) | Thermal treatment of steel | |
| US2875109A (en) | Method for the isothermal treatment of alloys after casting | |
| JP3915128B2 (ja) | 低合金鋼の球状化焼なまし方法 | |
| JPS582572B2 (ja) | 異方性の少ない強靭棒鋼材の製造方法 | |
| KR100340468B1 (ko) | 구상흑연주철의 오스템퍼열처리방법 | |
| JPS63118049A (ja) | ロ−タリピストンエンジンのアペツクスシ−ルおよびその製造法 | |
| JPS61243121A (ja) | 鋳造クランクシヤフトの製造方法 | |
| US3922181A (en) | Thermal treatment of steel | |
| JPS61149428A (ja) | 球状黒鉛鋳鉄 | |
| JPH04311546A (ja) | 加工性と焼入れ性に優れた鋼材及びその製造方法 | |
| JPS6196054A (ja) | 球状黒鉛鋳鉄及びその製造方法 | |
| JP2647754B2 (ja) | 被削性に優れたオーステンパ球状黒鉛鋳鉄の製造方法 | |
| JPS6176612A (ja) | 高強度球状黒鉛鋳鉄の製造方法 | |
| JPH01108313A (ja) | 鋳鉄鋳物の製造方法 | |
| JPS6237690B2 (ja) | ||
| JPS63259020A (ja) | 球状黒鉛鋳鉄鋳物の製造法 | |
| JPH09157740A (ja) | 高硬度・高熱膨張率鋼材の製造方法 | |
| JPH02194120A (ja) | 鋳造品のダイレクトオーステンパー処理法 | |
| JPS62253718A (ja) | 鋳鉄部品の製造方法 | |
| RU2230799C2 (ru) | Способ термической обработки крупногабаритных заготовок из серого перлитного чугуна | |
| JPH024915A (ja) | 鋳造部材の製造方法 |