JPH04361837A - 板材加工機におけるワークテーブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、レーザ加工機やタレ
ットパンチプレスなどの板材加工機におけるワークテー
ブルに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、板材加工機としての例えばレーザ
加工機におけるワークテーブルとしては、ワークテーブ
ル上に複数個のフリーベアリングを配設して構成され、
ワーク搬入、搬出時あるいはワーク加工時に、ワークは
フリーベアリング上を円滑に案内されるようになってい
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のレーザ加工機に備えたワークテーブルとしては、テ
ーブル上に設けたフリーベアリングでワークを支持し、
案内としているが、フリーベアリングに塵埃あるいはス
パッタ等が付着し、特に表面の美麗さが要求されるＳＵ
Ｓ材に疵が付くという問題があった。

【０００４】この発明の目的は、上記問題点を改善する
ため、支持ボールを出没自在とし、ワーク搬入時のみの
案内とし、ワーク加工時は巻回したベルト部材上に支持
されてワークを移動させることにより、ワークに疵を付
けず、品質の向上を図った板材加工機におけるワークテ
ーブルを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、ワークを支持して１軸方向へ移動せし
めて板材加工を行なう板材加工機におけるワークテーブ
ルであって、ワークテーブルがワークの移動方向に対し
て直交した方向へ適宜な隙間をあけて複数の巻回したベ
ルト部材で構成されていると共に、前記隙間に出没自在
な複数の回転自在な支持ボールを設けて板材加工機にお
けるワークテーブルを構成した。

【０００６】

【作用】この発明の板材加工機におけるワークテーブル
を採用することにより、複数の巻回したベルト部材間に
設けた隙間に出没自在に設けた複数の支持ボールを、ワ
ークを搬入する際にベルト部材より突出させ、ワークは
複数の支持ボール上を案内として搬入される。そして、
搬入後は複数の支持ボールをベルト部材により没させて
ワークをベルト部材上に移載し、ベルト部材の移動によ
りワークを移動して板材加工が施される。

【０００７】而して、ワーク加工時にベルト部材上にワ
ークは支持されて移動するため疵を付けることなく、品
質の向上が図られる。

【０００８】

【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。

【０００９】図１，図２および図３を参照するに、板材
加工機としての例えばレーザ加工機１におけるＣ型形状
のフレーム３の上部フレーム３ａ内には、Ｙ軸方向（図
１，図２において前後方向、図３において図面に直交し
た方向）へ移動自在な加工ヘッド５が設けられている。 この加工ヘッド５の下部にはノズル７が備えられ、例え
ばＹ軸方向へ延伸したボールねじ９に螺合されている。

【００１０】上記構成により、図示を省略したモータ等
の駆動によりボールねじ９を回転させ、加工ヘッド５を
Ｙ軸方向へ移動させる。この加工ヘッド５にはノズル７
が設けられ、前記フレーム３に隣接して設けたレーザ発
振器（図示省略）より発振されたレーザビームを複数個
のベンドミラー（図示省略）により折曲してノズル７よ
りワークＷへ照射して切断加工が施される。

【００１１】テーブル１１は、前記レーザ加工機１の上
部フレーム３ａの下方に位置に、Ｘ軸方向（図１，図２
および図３において左右方向）に延伸して設けられてい
て、ワークテーブル１３とダスト排出装置１５と製品排
出テーブル１７とから構成されている。

【００１２】ワークテーブル１３は、本実施例の主要部
であり、基台１９に設けられていて、ベルトコンベア２
１と支持ボールとしてのフリーベアリング２３を備えた
昇降装置であるリフタ２５とで構成されている。

【００１３】ベルトコンベア２１は、前後に設けた駆動
ローラ２７と従動ローラ２９とに複数本（本実施例では
５本）のベルト部材３１である例えばスチールベルトが
掛回されている。

【００１４】上記構成により、図示を省略したがモータ
等により駆動ローラ２７は回転されベルト部材３１が走
行し、ベルト部材３１の上に支持されたワークＷはＸ軸
方向へ移動されることになる。

【００１５】リフタ２５は、基台１９に設けられていて
、リンク３３に支承された支持板３５に多数のフリーベ
アリング２３がＸ軸方向へ列設されている。このリフタ
２５は、前記複数本のベルト部材３１の相互のベルト間
である隙間Ｓに出没自在となっており、駆動源としては
図示を省略したが流体圧作動のシリンダかモータ等によ
り昇降される。

【００１６】上記構成により、ワークＷをワークテーブ
ル１３へ搬入させる際は、リフタ２５を作動させ、支持
板３５に設けたフリーベアリング２３の上面をベルト部
材３１の上面より突出させて、ワークＷを搬入させる。 このため、どの位置からもワークＷを搬入させることが
でき、搬入時はフリーベアリング２３を案内としている
ので円滑にワークＷを搬入させることができる。

【００１７】また、ワークテーブル１３の搬入されたワ
ークＷは、後述するＸ軸キャレッジに備えたクランプ部
材にてワークＷの片端を把持し、リフタ２５を下降して
ワークＷの下面よりフリーベアリング２３の上面を離隔
させワークＷをベルト部材３１上へ乗せかえる。そして
、Ｘ軸キャレッジの動きとベルト部材３１の走行とを同
期させてワークＷにレーザ加工が施される。而して、ワ
ークＷに疵を付けることなく、品質の向上を図ることが
できる。

【００１８】ダクト排出装置１５は、前記加工ヘッド５
の直下に設けられ、カッティングプレート３７が図示を
省略したが前記加工ヘッド５のＹ軸方向の移動と同期し
て移動自在に設けられていて、カッティングプレート３
７の下部にはダスト排出箱３９が設けられている。

【００１９】製品搬出テーブル１７は、搬出方向切換テ
ーブル４１と上下に設けた製品搬出テーブル４３，４５
とで構成されている。

【００２０】搬出方向切換テーブル４１は、前記ダスト
排出装置１５に隣接して設けられ、駆動ローラ４７と従
動ローラ４９との間に１枚幅のベルト部材５１が掛回さ
れていて、図示を省略したが流体圧作動のシリンダかモ
ータ等により、図３に示されているように実線で示す位
置から２点鎖線の位置まで移動自在に設けられている。

【００２１】上部製品搬出テーブル４３は、前記搬出方
向切換テーブル４１の出側に位置し、駆動ローラ５３と
従動ローラ５５との間に１枚幅のベルト部材５７が掛回
されていて、前記搬出切換テーブル４１より搬出された
製品Ｗａを機外へ搬出するものである。

【００２２】また、下部製品搬出テーブル４５も前記上
部製品搬出テーブル４３と同様に、搬出方向切換テーブ
ル４１より搬出された製品Ｗａを機外へ搬出するもので
、図示を省略したがモータ等の駆動部材に連結された駆
動ローラ５９と従動ローラ６１間に１枚幅のベルト部材
６３が掛回されている。

【００２３】更に、図１および図２に示されているよう
に、前記ワークテーブル１３に搬入されたワークＷを把
持してレーザ加工機１の加工位置に移動させるＸ軸キャ
レッジ６５がワークテーブル１３に隣接して、Ｘ軸方向
へ移動自在に設けられている。すなわち、図示を省略し
たが駆動部材であるモータ等によりＸ軸方向に延伸した
ボールねじ６７が回転され、このボールねじ６７はＸ軸
キャレッジ６５に螺合されているので、Ｘ軸キャレッジ
６５はＸ軸方向へ移動自在となっている。また、このＸ
軸キャレッジ６５には複数個（本実施例では２個）のク
ランプ部材６９が設けられ、このクランプ部材６９にて
ワークＷの一端縁を把持する。

【００２４】上記構成により、ワークテーブル１３上に
搬入されたワークＷをクランプ部材６９にて把持し、ボ
ールねじ６７の回転によりＸ軸キャレッジ６５のＸ軸方
向への移動によりワークＷをレーザ加工機１の加工位置
へ位置決めさせることができる。

【００２５】次に、上述したワークテーブル１３と製品
搬出テーブル１７である搬出方向切換テーブル４１と上
部製品搬出テーブル４３の駆動系について、図４を参照
しつつ詳細に説明する。

【００２６】主駆動源７１である例えばＡＣサーボモー
タに、軸受７３により支承された前記ボールねじ６７が
連結され、このボールねじ６７にＸ軸キャレッジ６５が
螺合されている。ボールねじ６７の主駆動源７１側にベ
ベルギヤ７５ａが固着され、このベベルギヤ７５ａと噛
合するベベルギヤ７５ｂが軸受７７に支承された前記駆
動ローラ２７に固着されている。この駆動ローラ２７に
掛回されたベルト部材３１により従動ローラ２９は同一
速度で回転され、従動ローラ２９は軸受７７により支承
され、軸端に伝達部材７９である例えばタイミングベル
トが掛回されている。

【００２７】この回転伝達部材７９の他側は搬出方向切
換テーブル４１の駆動ローラ４７に掛回され、この駆動
ローラ４７は軸受８１により支承されていて、クラッチ
８３を介して前記回転伝達部材７９と結合、離脱自在に
設けられている。また、駆動ローラ４７に設けた回転伝
達部材７９の外方に、更に回転伝達部材８５である例え
ばタイミングベルトが掛回され、この回転伝達部材８５
の他側は前記上部製品搬出テーブル４３の駆動ローラ５
３に掛回されている。

【００２８】この駆動ローラ５３は軸受８７により支承
されていて、クラッチ８９を介して前記回転伝達部材８
５と結合、離脱自在に設けられている。

【００２９】前記搬出方向切換テーブル４１の駆動ロー
ラ４７の反クラッチ側には、駆動源９１であるモータが
設けられていて、この駆動源９１と駆動ローラ４７間に
回転伝達部材９３である例えばタイミングベルトが掛回
され、クラッチ８３を切離した時に独立して回転できる
ように構成され、従動ローラ４９は軸受９５により支承
されていて、ベルト５１により従動されて回転する。ま
た、前記上部製品搬出テーブル４３の従動ローラ５５は
、軸受８７により支承されてベルト５７を介して回転さ
れるが、クラッチ８９を切離した時に独立して回転でき
るよう、駆動源９７であるモータより回転伝達部材９９
である例えばタイミングベルトを介して回転が伝達でき
るように構成されている。

【００３０】上記構成により、クラッチ８３，８９を結
合させた時は、主駆動源７１を駆動するボールねじ６７
が回転すると共にベベルギヤ７５ａ，７５ｂを介してワ
ークテーブル１３の駆動ローラ２７が回転する。このた
め、ボールねじ６７によりＸ軸キャレッジ６５は移動し
、駆動ローラ２７の回転によりベルト３１は移動するの
で、Ｘ軸キャレッジ６５に把持されたワークＷはベルト
３１上を同調しながら移動することができる。

【００３１】そして、ベルト３１により従動ローラ２９
は回転し、回転伝達部材７９を介して搬出方向切換テー
ブル４１の駆動ローラ４７に回転が伝達される。同時に
駆動ローラ４７に備えた回転伝達部材８５を介して上部
製品搬出テーブル４３の駆動ローラ５３にて回転が伝達
されて、それぞれのベルト５１と５７は前記ワークテー
ブル１３のベルト３１の走行と同調して移動することが
できる。

【００３２】また、クラッチ８３，８９を離隔させた時
は、ワークテーブル１３と搬出方向切換テーブル４１と
上部製品搬出テーブル４３とは、それぞれ別個に走行さ
せることができ、搬出方向切換テーブル４１は駆動源９
１より回転伝達部材９３を介して駆動ローラ４７を回転
する。また、上部製品搬出テーブル４３は駆動源９７よ
り回転伝達部材９９を介して従動ローラ５５が回転する
。

【００３３】図５に示す駆動系は他の実施例である第２
の実施例を示す。この実施例は第１の実施例に対して、
異なる部分としては、ワークテーブル１３の駆動系をラ
ック、ピニオンにより回転を伝達する方式としたことで
、第１の実施例と同一部材に対しては同一符号を付して
説明を省略する。

【００３４】主駆動源７１よりボールねじ６７を回転さ
せ、ボールねじ６７に螺合したＸ軸キャレッジ６５を走
行させる。このＸ軸キャレッジ６５にＸ軸方向へ延伸し
たラック１０１が設けられ、このラック１０１にピニオ
ン１０３が噛合し、ピニオン１０３はワークテーブル１
３の従動ローラ２９の軸端に固着されている。其の他の
構成は第１の実施例と同一構成である。

【００３５】上記構成により、主駆動源７１を駆動する
ことによりボールねじ６７は回転し、ボールねじ６７に
螺合したＸ軸キャレッジ６５がＸ軸方向に移動すると共
にラック１０１も移動する。このラック１０１の移動に
よりピニオン１０３は回転し、ワークテーブル１３の従
動ローラ２９が回転してベルト部材３１が走行する。な
お、搬出方向切換テーブル４１と上部製品搬出テーブル
４３の動きは、第１の実施例と同一であるため説明を省
略する。

【００３６】図６に示す駆動系は第３の実施例を示す。 この実施例は第１の実施例に対して異なる部分としては
、ウォームとホイールにより回転を伝達する方式とした
ことで、第１の実施例と同一部材に対しては同一符号を
付して説明を省略する。

【００３７】主駆動源７１よりボールねじ６７に設けた
回転伝達部材１０５である例えばタイミングベルトを介
してＸ軸方向の延伸した軸１０７に回転を伝達させる。 この軸１０７は両端を軸受１０９により支承され、軸１
０７には、ワークテーブル１３の駆動ローラ２７と搬出
方向切換テーブル４１の駆動ローラ４７と上部製品搬出
テーブル４３の駆動ローラ５３の各軸芯上にウォーム１
１１が形成されている。このウォーム１１１が噛合する
ウォームホイール１１３が各駆動ローラ２７，４７，５
３に装着されている。其の他の構成は第１の実施例と同
一である。

【００３８】上記構成により、主駆動源７１を駆動する
ことによりボールねじ６７は回転し、Ｘ軸キャレッジ５
３をＸ軸方向へ移動させると共に、回転伝達部材１０５
を介して軸１０７を回転させる。この軸１０７に設けた
ウォーム１１１よりウォームホイール１１３が回転して
各駆動ローラ２７，４７，５３を同期させて回転させ、
ベルト部材３１，５１，５７を走行させる。なお、其の
他の構成は第１の実施例と同一構成のため説明を省略す
る。

【００３９】上述したごとく、ワークＷをワークテーブ
ル１３に搬入する時は、リフタ２５を上昇させフリーベ
アリング２３上を案内としてワークＷをどの方向よりも
円滑に搬入させることができる。そして、Ｘ軸キャレッ
ジ６５に設けたフランジ部材６９にてワークＷの一端縁
を把持後、リフタ２５を下降してワークＷをベルト３１
上へ移載し、主駆動源７１の駆動によりワークＷはベル
ト３１上を同調して移行され、加工ヘッド５のＹ軸の移
動と相俟ってワークＷに切断加工が施される。而して、
ワーク搬送時にワークに疵を付けることなく、品質の向
上を図ることができる。

【００４０】なお、この発明は前述した各実施例に限定
されることなく、適宜の変更を行なうことにより、その
他の態様で実施し得るものである。

【００４１】

【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
ように、この発明によれば、ワークテーブルに設けた複
数のベルト部材相互間の隙間に支持ボールが出没自在に
設けてある。このため、ワークをワークテーブルに搬入
する際は、複数の支持ボールをベルト部材の上面より突
出させて案内としてワークを搬入るすので、どの方向か
らも円滑に搬入でき、搬入後はワークの一端縁をクラン
プし、支持ボールを没してワークをベルト部材上に移載
する。そして、ベルト部材を移動させて、ワークにレー
ザ加工が施される。而して、ワーク搬送時に疵を付ける
ことなく、品質の向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明を実施する一実施例のレーザ加工機を
示す斜視図である。

【図２】図１における平面図である。

【図３】図１におけるＩＩＩ　−ＩＩＩ　線に沿った断
面図である。

【図４】この発明の駆動系を示す平面説明図である。

【図５】この発明の他の実施例である駆動系の第２の実
施例を示す平面説明図である。

【図６】この発明の他の実施例である駆動系の第３の実
施例を示す平面説明図である。

【符号の説明】

１　　レーザ加工機 ５　　加工ヘッド １１　　テーブル １３　　ワークテーブル ２３　　フリーベアリング（支持ボール）２５　　リフ
タ（昇降装置） ３１　　ベルト部材 Ｓ　　隙間

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　ワークを支持して１軸方向へ移動せし
   めて板材加工を行なう板材加工機におけるワークテーブ
   ルであって、ワークテーブルがワークの移動方向に対し
   て直交した方向へ適宜な隙間をあけて複数の巻回したベ
   ルト部材で構成されていると共に、前記隙間に出没自在
   な複数の回転自在な支持ボールを設けてなることを特徴
   とする板材加工機におけるワークテーブル。