JP2004050184A - 加工用の支持テーブル機構及び工作機械 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】相互に近接又は離隔するよう移動可能な2つのベルト面1a,1bを略同一平面上に形成し、素材M及び該素材から加工されたワークWを該ベルト面1a,1b上にて支持するベルト手段1を具える。2つのベルト面1a,1bの間を離隔することで該2つのベルト面の間に、加工屑排出用の開口部Cを形成するため、軸移動可能なローラ2a,2bが設けられる。第1のベルト面1aを成す第1のベルト部分を第1のローラ2aを介して下方に巻くことで該第1のベルト面の端部を形成し、第2のベルト面1bを成す第2のベルト部分を第2のローラ2bを介して下方に巻くことで該第2のベルト面の端部を形成する。第1及び第2のローラ2a,2bの軸位置をスライド移動することで第1及び第2のベルト面1a,1bの端部間に形成される開口部Cを開閉制御する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、レーザ加工機、パンチング加工機あるいは複合機などの各種の切断加工装置あるいはその他の工作機械において使用されるのに適した加工用の支持テーブル機構に関し、特に、加工対象である素材を面接触的に支持して該素材を適切に加工でき、かつ、加工されたワークを面接触的に支持して該ワークの傾きを防止できる加工用の支持テーブル機構及び工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザ加工機、パンチング加工機、レーザ・パンチング複合機などの切断加工装置では、板材などの切断対象素材(以下、単に「素材」と略称する)を支持する支持テーブルとして、フリーベア支持テーブル、ブラシテーブル或いは剣山タイプテーブルなどが用いられている。これらの支持テーブルは、それぞれ、素材支持用の支持材として、フリーベアリング(回転式ボール)、ブラシ或いは鋸歯状の剣山などをテーブル面上に複数配設し、該複数の支持材によって素材を点接触で支持するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の切断加工装置では、支持テーブルにおいて素材を複数の支持材により点接触で支持するので、素材を切断加工した際に、素材と切断加工されたワークの一端が支持材の間に落下し、該ワークの他端が浮き上がってレーザヘッドまたはパンチング金型などの切断加工ヘッドと干渉することがあった。このような不具合は、ワークの切断加工後にテーブル上に残る素材の端材にも起こり得る。この不具合を回避するため、従来は、素材に対して切断加工箇所の一部にジョイント(連結部)を残すような加工を施し、切断加工されたワークが該素材の残部(スケルトン)から完全には切り離されないようにすることで、ワークの水平を保持し、その落下を防止している。しかし、その場合は、テーブル上でジョイントを人手により切り離してワークを取り外すか、または加工装置から素材を外してジョイントを所定の切離し機若しくは人手により切り離すことでワークを取り外す必要があり、その切り離し作業に手間と時間がかかるという問題があった。また、レーザ加工機に剣山タイプテーブルを用いた場合には、素材の切断加工時に、鋸歯状の剣山の先端部に直接レーザ光があたり、該剣山が変形したり、該先端部にドロス(溶融屑)が付着したりするので、切断加工時の基準ラインであるパスラインが上下に波打って素材の切断加工に支障を来す(例えば、レーザ焦点位置合わせに工夫を要する)ことから、剣山自体を定期的に交換する必要があった。
【0004】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、加工対象である素材を適切に支持して加工することができ、また、該素材と加工されたワークの傾きを防止できる加工用の支持テーブル機構及び工作機械を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る加工用の支持テーブル機構は、近接又は離隔するよう移動可能な少なくとも2つのベルト面を略同一平面上に形成し、素材及び該素材から切断加工されたワークを該ベルト面上にて支持するベルト手段と、前記少なくとも2つのベルト面の間を離隔することで該少なくとも2つのベルト面の間に開口部を形成する開口形成手段とを具備し、加工位置に対応して前記開口部が設定されることを特徴とする。
【0006】
また、本発明に係る工作機械は、上記の支持テーブル機構と、加工ヘッドを搭載し、前記支持テーブル機構のベルト面に沿う方向に移動可能なキャリッジとを具備し、前記開口形成手段は前記キャリッジに伴って移動可能であることを特徴とする。
【0007】
これによれば、支持テーブル機構において、素材及び該素材から加工されたワークを、少なくとも2つのベルト面で形成される支持面上にて面接触的に支持することができる。そして、この支持面が少なくとも2つのベルト面で形成されていることによって、該少なくとも2つのベルト面の間を離隔することで該少なくとも2つのベルト面の間に開口部を形成することができ、この開口部は所定の加工位置に対応して設定される。よって、支持面が全体として面状でありながら、加工位置に対応して2つのベルト面の間で開口部が設定されることにより、該開口部を通して切断屑などの加工屑を適切に排出することができる。そして、素材と切断等加工されたワークをベルト面で面接触的に支持するので、ワークの傾きを防止でき、ワークと加工ヘッドとの干渉を回避できる。よって、従来のようにワーク切断加工の際にジョイントを残す必要が一切なくなり、ジョイントを残すことなく素材を適切に切断加工できることとなるので、ジョイントの切り離し作業を省略化でき、切断加工の効率化及び切断面精度の向上を図れる。
【0008】
【本発明の実施の形態】
添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係る工作機械の一例としての切断加工装置の一実施例の概略構成を模式的に示すもので、(A)は該装置の正面概略構成を示し、(B)は同装置の平面概略構成を示す。本実施の形態では、本発明に係る切断加工装置をレーザ加工機に適用した例を説明する。
【0009】
図1に示された本実施例に係るレーザ加工機は、切断対象である板材などの素材Mを支持するための支持テーブルTと、該支持テーブルTに対して移動可能なキャリッジ7を備える。支持テーブルTは、素材支持・搬送用のエンドレス式の幅広のベルト1で構成されてなり、該ベルト1は図1(B)に示されるように一対の本体フレームF間に配置される。キャリッジ7には、素材Mを切断加工するためのレーザヘッドHが搭載され、3次元座標(X,Y,Z軸)の各軸方向(X方向、Y方向及びZ方向)に移動可能となっている。キャリッジ7は、本体フレームFに対してX方向(図で横方向)に移動可能に取り付けられる。該キャリッジ7を移動するための駆動機構は公知の適宜の構成を採用してよいので、特段の図示及び説明は省略する。なお、レーザヘッドHのX方向への移動はキャリッジ7をX方向へ移動することで行い、レーザヘッドHのY方向(ベルト1を横切る方向)への動きとレーザヘッドHのZ方向(上下方向)の動きは、キャリッジ7内でレーザヘッドHを相対的に動かすことで行う(この駆動機構も公知のものを採用してよいので、特段の図示及び説明は省略する)。
【0010】
キャリッジ7においては、図1(A)に示されるように、レーザヘッドHの真下に位置する所定の加工位置Pを挟むように、上下2段に分けて一対のローラ2a,2b及び2c,2dが配置されている。この各ローラ2a,2b,2c,2dは、図1(B)に示されるように、上記ベルト1の横幅に対応する(詳しくはそれよりも幾分長い)長さをそれぞれ持つ。また、本体フレームFにも、図1(A)に示すように、上下2段に分けて配置された一対のローラ2e,2f及び2g,2hが配置されている。この各ローラ2e,2f,2g,2hも、図1(B)に示されるように、上記ベルト1の横幅に対応する長さをそれぞれ持ち、一対の本体フレームF間にそれぞれ掛け渡されている。図1の実施例では、各ローラ2a〜2hは従動タイプのローラであり、ベルト1を移動するための駆動力は後述するようにキャリッジ7によってもたらされる。
【0011】
エンドレス式のベルト1は、図1(A)に示されるように、キャリッジ7側の上段の各ローラ2a,2b間に開口部Cを形成するようキャリッジ7側の各ローラ2a,2c,2d,2bに順次巻回されると共に、本体フレームF側の各ローラ2f,2g,2h,2eに順次巻回される。すなわち、この実施例では、エンドレス式のベルト1は、全体的にみて、開口部Cの形成用のローラ2a,2bの箇所でループ状に折り曲げられてなり、その内側ループはキャリッジ7側の各ローラ2a〜2dを介してキャリッジ7内に形成され、ベルト1の外側ループは本体フレームF側の各ローラ2e〜2hを介して形成される。ベルト1の上面、つまり、キャリッジ7側及び本体フレームF側における上段の各ローラ2a,2eと2b,2fとの間のベルト面1a,1bで素材Mを面接触に支持する。
【0012】
キャリッジ7側の上段の各ローラ2a,2bは、その軸位置をX方向にスライド可能なスライド式ローラであり、両ローラ2a,2bの間隔を接近若しくは離隔させるよう変化することで開口部Cの開口度合いを開閉制御する。すなわち、開口形成手段として、第1のベルト面1aを成す第1のベルト部分を下方に巻くことで該第1のベルト面の端部を形成する第1のローラ2aと、第2のベルト面1bを成す第2のベルト部分を下方に巻くことで該第2のベルト面1bの端部を形成する第2のローラ2bとを含み、第1及び第2のローラ2a,2bの軸線に略平行に第1及び第2のベルト面1a,1bの端部が延び、該第1及び第2のローラ2a,2bの軸位置をスライド移動することで該第1及び第2のローラ2a,2bの軸間間隔を近接又は離隔し、もって第1及び第2のベルト面1a,1bの端部間に形成される開口部Cを開閉制御できるようになっている。そのために、ローラ2a,2bをスライド移動させるための駆動機構がキャリッジ7に設けられるが、公知のリニア駆動機構を適宜用いてよいため、それらの図示を省略する。なお、ベルト1の材質は、ゴム製もしくは布製あるいはそれらの混合物または同等物からなる公知のものを適宜用いてよい。
【0013】
キャリッジ7には、上段の一方のスライドローラ2aとこれに対応する下段のローラ2cとの間に設けられたベルトロック機構4を具備している。このベルトロック機構4は、開閉式にベルトを挟み込むベルトストッパを備えており、該ストッパの閉動作に応じてベルト1と挟み込みこむことで該ベルト1をキャリッジ7にロックするキャリッジロック状態とし、該ストッパの開動作に応じてベルト1をキャリッジ7から開放するキャリッジリリース状態とする。
キャリッジ7は、更に、上段のスライドローラ2bとこれに対応する下段のローラ2dとの間に設けられたテンションローラ5を含むベルトテンション制御機構を具備している。テンションローラ5のローラ軸はベルト1に対して所定の方向に軸移動可能であり、所定のバネ等によりベルト1に指向する所定方向(図のQ方向)に常時付勢されて、ベルト1に一定のテンションを常時付与する。例えば、開口部Cを閉じるためにローラ2a,2bの間隔が接近するとき、ベルト面1a,1bを形成するベルト長がその分長くなるに伴い、キャリッジ7内のローラ2a,2c,2d,2bの間に掛けられたベルト長がその分短くなり、テンションローラ5がベルト1に押されてQ方向とは反対方向に動き、結果的にベルト1に付与される一定のテンションが維持される。一方、開口部Cを開くためにローラ2a,2bの間隔が離れると、ベルト面1a,1bを形成するベルト長がその分短くなるに伴い、キャリッジ7内のローラ2a,2c,2d,2bの間に掛けられたベルト長がその分長くなり、テンションローラ5がベルト1を押してQ方向に動き、結果的にベルト1に付与される一定のテンションが維持される。なお、テンションローラ5は、上記のようなバネ付勢タイプに限らず、その他の手段、例えば、リニアモータ等の動力源で移動されて所望のテンションが付与できるようになっていてもよい。
【0014】
キャリッジ7内には、更に、下段の各ローラ2c,2d間に、ベルトコンベア6が配置されている。このベルトコンベア6は、素材Mの切断加工時に排出される端材や、比較的小さなスケルトン(外枠屑)、ドロス(溶融屑)等の切断屑を回収するためのものであり、開口部Cから落下する該切断屑D(図3参照)を該ベルトコンベア6で受けて本体フレームFの外側に配置された切断屑排出用のベルトコンベア13(図1(B)参照)まで搬送する。切断屑排出用のベルトコンベア13は、本体フレームFに沿って配置されており、キャリッジ7内の上記ベルトコンベア6から搬送される切断屑Dを図示しない切断屑排出部まで搬送する。キャリッジ7には、更に、図1(A)に示すような素材搬入用クランプ機構11が、図1(B)に示すようにベルト1と本体フレームFとの間の位置にて一対、搭載されている。この素材搬入用クランプ機構11は、Z方向に昇降動する開閉可能なクランプを備える。
【0015】
本体フレームFにおいて、上段と下段の各ローラ2e,2h及び2f,2g間にそれぞれ配置されたベルトロック機構8は、キャリッジ7のベルトロック機構4と同様に、開閉可能な一対のベルトストッパを備えてなり、該ストッパの閉動作に応じてベルト1と結合して該ベルト1をロック状態とし、該ストッパの開動作に応じてベルト1を開放して移動可能なリリース状態とする。ベルト1の一方のベルト面1bの上方に配置された一対の素材固定用リフタ9は、ベルト1と本体フレームFとの間においてZ方向に昇降動する開閉可能なクランプを備える。ベルト1の他方のベルト面1aの上方に配置された一対のワーク分離用リフタ12は、ベルト1と本体フレームFとの間において本体フレームFに沿ってX方向に移動可能であり、かつZ方向に昇降動する開閉可能なクランプを備える。
【0016】
本例に示されるレーザ加工機において、レーザヘッドHと、スライドローラ2a,2bと、ベルトロック機構4,8と、キャリッジ7と、ベルトコンベア6,13と、素材固定用リフタ9と、素材搬入用クランプ機構11と、ワーク分離用リフタ12は、それぞれ、図示しないCPU及びメモリからなるマイクロコンピュータによって、後述の動作を実行するよう駆動制御される。
【0017】
次に、本例に示されるレーザ加工機の動作を説明する。
先ず、図2(A)〜(D)を参照して、素材を搬入する際の動作を説明する。図2(A)に示される素材搬入前の待機状態において、キャリッジ7は所定の待機位置で待機しており、各ベルトロック機構4,8のベルトストッパが開とされてベルト1はリリース状態となっている。次いで、各スライドローラ2a,2bをベルト1が当接するまで接近動作させて図1(A)に示される開口部Cを閉じる。これにより、追って説明する素材搬入時に、素材Mの先端部が開口部Cに入り込み、該素材Mが開口部Cから落下することを防止できる。なお、このとき、テンションローラ5はベルト1に押されて矢印Qとは反対方向に動き、一定のテンションをベルト1に付与する。
【0018】
次に、図2(B)に示されるように、キャリッジ7を図2(A)に示す待機位置から素材搬入位置(図示の例では、ベルト面1aの左端位置)まで移動させる。このとき、ベルト1はキャリッジリリース状態となっているので、キャリッジ7が移動してもベルト1は空回りし、キャリッジ7の移動に伴いベルト1が動くことはない。次いで、各素材搬入用クランプ機構11のクランプを所定の待機位置からベルト1のベルト面1a,1bとほぼ一致する素材搬入・搬出用のパスラインLまで下降させ、図示しない素材供給装置から該ラインLに供給される素材Mの両端部を、該各クランプ機構11のクランプで把持する。次いで、ベルトロック機構4のベルトストッパを閉動作してベルト1をキャリッジ7にロックする。
【0019】
次に、図2(C)に示されるように、キャリッジ7を素材搬入位置から待機位置の手前まで移動させることで、素材Mの先端部を素材固定用リフタ9の手前に位置させる。このとき、ベルト1は、上述したようにキャリッジ7にロックされているので、キャリッジ7の移動に伴い図で右方向Rに動く。次いで、各クランプ機構11のクランプを開いて素材Mの両端部から離した後に、該クランプをパスラインLから待機位置まで上昇させる。素材Mは、両端部から各クランプ機構11のクランプが離れた際に、ベルト1のベルト面1a,1bで面接触的に支持される。
【0020】
次に、図2(D)に示されるように、各素材固定用リフタ9のクランプを所定の待機位置からパスラインLまで下降させて該クランプを開く。次いで、キャリッジ7を図2(C)に示す位置から待機位置まで移動して素材Mの先端部を該リフタ9のクランプに突き当て、これに応じてクランプを閉じることで素材Mの先端端を把持する。次いで、ベルトロック機構8のベルトストッパを閉動作してベルト1をロック状態とすることにより、該ロック機構8を介してベルト1を本体フレームFに固定する。これにより、素材Mを載せたベルト面1a,1b(つまり支持テーブルTの上面)が静止される。
【0021】
次に、図3を参照して、素材Mを切断加工する際の動作を説明する。先ず、切断屑を排出するための各ベルトコンベア6,13を駆動する。そして、ベルトロック機構4のベルトストッパを開動作してベルト1のキャリッジ7によるロックを解除するキャリッジリリース状態とし、各スライドローラ2a,2bを所定位置まで離隔させるようスライド移動させることにより、該ローラ2a,2b間の開口部Cを所定幅に開く。このとき、ロック機構8を介してベルト1は本体フレームFに固定されたままなので、素材Mを載せたベルト面1a,1b(つまり支持テーブルTの上面)は動かず、スライドローラ2a,2bの間隔を開くことによって生じるベルト1の余りの長さは、テンションローラ5がベルト1を押す方向(矢印Q方向)に動くことによって吸収され、ベルト1に付与する一定のテンションが維持される。この状態では、キャリッジ7はベルト1に結合していないので、素材Mを載せたベルト面1a,1b(つまり支持テーブルTの上面)を静止させたまま、該キャリッジ7をX方向に任意に動かすことができる。もちろん、キャリッジ7の動きに伴って、ベルト1の開口部Cも一緒に動き、常に、レーザヘッドHの真下に開口部Cが位置する。
【0022】
すなわち、例えば、キャリッジ7が図3で右方向に動くときは、第1のベルト面1aに対応する第1のベルト部分が、それに対応する第1のベルト面1aを拡大するように、キャリッジ7から繰り出され、他方、第2のベルト面1bに対応する第2のベルト部分が、それに対応する第2のベルト面1bを縮小するように、キャリッジ7に引き込まれる。反対に、キャリッジ7が図3で左方向に動くときは、第1のベルト面1aに対応する第1のベルト部分が、それに対応する第1のベルト面1aを縮小するように、キャリッジ7に引き込まれ、他方、第2のベルト面1bに対応する第2のベルト部分がそれに対応する第2のベルト面1bを拡大するように、キャリッジ7から繰り出される。こうして、第1のベルト面1a及び第2のベルト面1bで形成されるベルト上面全体を搬送移動させることなく、前記第1及び第2のベルト面1a,1b間の前記開口部Cのみをキャリッジ7の移動に伴って移動しうる。よって、素材Mにおける任意の領域で任意の形状のワークWを切断加工するよう、キャリッジ7をX方向に移動させながらレーザヘッドHをキャリッジ7内でY方向に動かすことが可能である。そして、この切断加工の間中、ベルト1のベルト面1a,1bで素材Mと切断加工されたワークWが面接触的に安定して支持されることになり、落下する切断屑Dはすべて開口部Cを通ってベルトコンベア6の上に落ち、該コンベア6で排出用ベルトコンベア13(図1(B))まで運び出され、該コンベア13によって切断屑排出部に排出される。このように、加工したワークWをベルト1のベルト面1a,1bで面接触的に支持できるので、従来の発生していたワークの傾きを防止でき、傾いたワークとレーザヘッドHとの干渉を回避できる。
【0023】
次に、図4(A)〜(D)を参照して、ワークW及び素材Mの残枠(ワークWの切断加工後のスケルトン)Sをそれぞれ分別する分別動作と、該ワークW及び素材MのスケルトンSを搬出する際の動作を説明する。まず、図4(A)に示されるように、キャリッジ7を中央の基準位置まで移動し、また、各ワーク分離用リフタ12のクランプを所定の待機位置からパスラインLまで下降させて該クランプにより切断加工後の素材MのスケルトンSの後端部を把持する。
次に、図4(B)に示されるように、素材固定用リフタ9及びワーク分離用リフタ12のそれぞれのクランプをパスラインLから所定位置まで上昇させる。これによって、切断加工後の素材Mのうち、スケルトンSが各リフタ9,12のクランプでベルト面1a,1bの上方に保持され、ワークWが該ベルト面1a,1b上に残るようになる。これによって、ベルト面1a,1b上でワークWとスケルトンSとを分別できる。
【0024】
次に、図4(C)に示されるように、テンションローラ5を所定方向に移動させながら、各スライドローラ2a,2bをベルト1が当接するまで接近動作させて開口部Cを閉じる。次いで、ベルトロック機構4のベルトストッパを閉動作してベルト1をキャリッジ7に固定すると共に、各ベルトロック機構8のベルトストッパを開動作して該ベルト1を本体フレームFに対して移動可能なリリース状態とする。そして、キャリッジ7を中央基準位置から一点鎖線で示ように所定のワーク・スケルトン搬出位置(図示の例では、ベルト面1bの右端位置)まで移動させて、ベルト面1a,1bをキャリッジ7と一緒に右方向Rに移動させることにより、該ベルト面1a,1b上のワークWを一緒に該搬出位置に向けて搬送する。このワークWは、その搬出位置において、人手、ピッキング装置若しくは搬送ロボットなどによりベルト面1a,1bから取り出される。次いで、ベルトロック機構4のベルトストッパを開動作してリリース状態としてベルト1のキャリッジ7に対するロックを解除した後に、該キャリッジ7を該搬出位置から中央基準位置まで戻す。このとき、ベルト面1a,1b上にまだ、ワークWが残っていれば、上記と同じ処理を繰り返して、すべてのワークWを搬出位置まで持っていって搬出する。
【0025】
次に、ベルト面1a,1b上のワークWがすべて搬出されたら、図4(D)に示されるように、素材固定用リフタ9及びワーク分離用リフタ12のそれぞれのクランプを所定位置からパスラインLまで下降させてスケルトンSをベルト面1a,1b上に載置し(戻し)、該各リフタ9,12のクランプを解除して空の各リフタ9,12を待機まで上昇させる。次いで、ベルトロック機構4のベルトストッパを閉動作してベルト1をキャリッジ7にロックする。そして、キャリッジ7を中央基準位置からから上記搬出位置まで移動させてベルト1を一緒に移動し、ベルト面1a,1b上のスケルトンSを搬出位置まで搬送する。このスケルトンSもまた、その搬出位置において、人手、ピッキング装置若しくは搬送ロボットなどによりベルト面1a,1b上より取り出される。次いで、ベルトロック機構4のベルトストッパを開動作してリリース状態としてベルト1のキャリッジ7に対するロックを解除した後に、該キャリッジ7を該搬出位置から中央基準位置まで戻す。このとき、ベルト面1a,1b上にまだ、スケルトンSが残っていれば、上記と同じ処理を繰り返して、すべてのスケルトンSを搬出位置まで持っていって排出する。
【0026】
本例に示すレーザ加工機では、ワークWと素材Mの残枠つまりスケルトンSとの分別動作において、ワーク分離用リフタ12のクランプで素材Mの後端部を把持するようにしたが、これに代えて、素材Mの両端部を各素材搬入用クランプ機構11のクランプで把持するようにしてもよい。この場合、各クランプ機構11は、素材固定用リフタ9と同時に上昇して、該リフタ9と共にスケルトンSをベルト面1a,1bの上方に保持し、同リフタ9と同時に下降して、該リフタ9と共にスケルトンSをベルト面1a,1b上に載置する。なお、この場合、各クランプ機構11は、キャリッジ7に接続/切離し可能に設ける。
【0027】
図5は、本発明に係る切断加工装置の他の実施例の概略構成を模式的に示すもので、(A)は該装置の正面概略構成を示し、(B)は同装置の平面概略構成を示す。図1に示すレーザ加工機では1本の単体のベルト1を用いたが、本例に示されるレーザ加工機は、ベルト1として、本体フレームF間に複数本のベルト(図示の例では、2本のベルト)14a,14aを並列に配置したものを用いる。この場合、図5(A)に示されるように、1つのベルト14aをキャリッジ7の下段の各ローラ2c,2dに巻回し、残りの1つのベルト14bが該各ローラ2c,2dの下方に配置された各ローラ2i,2jに巻回する。また、本例のレーザ加工機では、図5(A)及び(B)に示されるように、上記2本のベルト14a,14aと対応して切断屑回収用のベルトコンベア15a,15bを上下に分けて配置し、該各コンベア15a,15bの間に切断屑排出用の第1のベルトコンベア16aを配置すると共に、該コンベア16aの排出端に第2のベルトコンベア16bを配置するようにしてもよい。これにより、開口部Cから落下する切断屑Dがベルトコンベア15a,15b間で回収され、その回収切断屑Dは第1ベルトコンベア16aを介して第2のベルトコンベア16aに搬送され、該コンベア16aにより切断屑排出部に排出される。このように、各ベルトコンベア15a,15b、16a,16bを配置することで、図1に示す本体フレームFの外側に配置された切断屑排出用のベルトコンベア13が不要となる。したがって、加工機の幅寸法W2を図1に示す加工機の幅寸法W1よりも小さくでき、加工機の小型化が可能となる。
【0028】
図6は、本発明に係る切断加工装置の他の実施例の正面概略構成を示す。この例においては、キャリッジ7には、開口部Cの開閉のために前述と同様に動かすことができる2個のローラ2a,2bだけが搭載されており、ベルト1の内側ループを形成するローラ2k,2l,2m,2nは、前述の外側ループ用のローラ2e,2f,2g,2hと同様に、本体フレームFの側に設けられる。これら内側ループ用のローラ2k,2l,2m,2nのうち任意の1又は複数のローラをテンションローラで構成し、前述のテンションローラ5による作用と同様の作用が得られるようにする。図6の例では、キャリッジ7内において、ローラ2aの下側(内側)とローラ2bの下側(内側)の2か所にベルトロック機構4が設けられる。ベルト1の上面を動かして、これを搬送ベルトとして機能させるときに、搬送方向に応じてどちらか一方のベルトロック機構4をロック状態とし、他方をリリース状態とする。例えば、図で右方向に搬送するとき、右側(ローラ2b側)のベルトロック機構4をロック状態とし、左側(ローラ2a側)のベルトロック機構4はリリース状態とし、外側ループ用のベルトロック機構8はすべてリリース状態とする。これにより、キャリッジ7の右方向の移動に伴い、ベルト1の上面が右方向に移動する。図で左方向に搬送するときは、逆に、左側(ローラ2a側)のベルトロック機構4をロック状態とし、右側(ローラ2b側)のベルトロック機構4はリリース状態とする。一方、切断加工時など、ベルト1の上面を静止させておく場合は、キャリッジ7側のベルトロック機構4をすべてリリース状態とし、外側ループ用のベルトロック機構8はすべてロック状態とする。
【0029】
この図6の例では、前述の実施例と同様に、切断屑排出用のベルトコンベア13がキャリッジ7内に搭載されていてもよい。あるいは、キャリッジ7とは別途に、ベルト1の内側ループの内側において、キャリッジ7の移動範囲のほぼ全域をカバーし得る広がりを持つ切断屑受け用の引き出し式パレット17を配置してよい。その場合、キャリッジ7の底部は開口とされ、開口部Cを通って落下する切断屑がパレット17上に回収される。図6では、便宜上、切断屑排出手段としてのベルトコンベア13とパレット17の両方が設けられるように図示したが、実際は、どちらか一方が設けられていればよい。
【0030】
図7及び図8は、それぞれ、本発明に係る切断加工装置のさらに他の実施例の正面概略構成を示す。これらの実施例では、支持テーブルTを構成するベルト20が図1のベルト1のようなリング状のエンドレス式のものではなく、また、ベルト20の移動がキャリッジ7によらずに専用の駆動手段によってなされる。
まず、図7の実施例では、キャリッジ7の構成は図1に示されたものと同様であり、キャリッジ7側のローラ2a〜2dを介してベルト20の内側ループがキャリッジ7内に形成される。図7においては、ベルト20の両端がベルト巻取り機構10a,10bに連結され、該各機構10a,10bにより該ベルト20をそれぞれ正/逆方向に巻き取ることができるようになっている。対を成すベルト巻取り機構10a,10bは、一例として、モータと、該モータで回転駆動される駆動ローラとから構成される。この場合、対を成す両方の機構10a,10bがモータを持っていて同期回転制御するようにしてもよいし、あるいは一方がモータを持っていて他方にはギヤ/クラッチ等を介して該モータの駆動力が伝達制御されるようになっていてもよい。この例では、ベルト20の上面を動かして、これを搬送ベルトとして機能させるときに、ベルト巻取り機構10a,10bを駆動させる。そのとき、キャリッジ7のベルトロック機構4はリリース状態であってよい。ただし、キャリッジ7も一緒に動かす場合はベルトロック機構4をロック状態としてもよい。一方、切断加工時など、ベルト20の上面を静止させておく場合は、ベルト巻取り機構10a,10bを駆動することなく、キャリッジ7のベルトロック機構4をリリース状態として、キャリッジ7のみが移動できるようにする。また、キャリッジ7側のローラ2a,2bをスライドさせて開口部Cを開閉制御するときは、図1の例と同様に、テンションローラ5の作用で一定のベルトテンションに維持できる。本例に示す加工機では、キャリッジ7とは別駆動で、ベルト20をベルト巻取り機構10a,10bによりX方向に移動することができるので、素材Mの搬入時間、ワークW及びスケルトンSの搬出時間を短縮することが可能となる。
【0031】
次に、図8の実施例では、キャリッジ7の構成は図6に示されたものと同様であってよく、キャリッジ7側には開口部Cの開閉制御用のローラ2a,2bだけが設けられている。図8においては、支持テーブルTを2本のベルト18a,18bを用いて構成する。一方のベルト18aは、その両端がベルト巻取り機構10c,10dに連結され、キャリッジ7側の従動ローラ2aとフレームF側の従動ローラ2eに掛けられ、該各機構10c,10dにより該ベルト18aをそれぞれ正/逆方向に巻き取ることができる。他方のベルト18bは、その両端がベルト巻取り機構10e,10fに連結され、キャリッジ7側の従動ローラ2bとフレームF側の従動ローラ2fに掛けられ、該各機構10e,10fにより該ベルト18bをそれぞれ正/逆方向に巻き取ることができる。この例では、ベルト巻取り機構10c〜10fの回転駆動に応じてベルト18a,18bのテンションを制御できるので、テンションローラ5に相当する機構は省略してよい。そして、キャリッジ7側のローラ2a,2bをスライドさせて開口部Cを開閉制御するときは、少なくともベルト巻取り機構10c,10eをそれぞれ所定の方向に回転駆動させることでテンション制御すればよい。
【0032】
切断加工時など、ベルト18a,18bの上面を静止させておく場合は、ベルト巻取り機構10d,10fを駆動することなく、ベルト巻取り機構10c,10eをそれぞれ所定の方向に回転駆動させることで、ベルト18a,18bの上面を静止させながら、該ベルト18a,18b間(ローラ2a,2b間)の開口部Cの位置のみを動かすことができる。この場合、前述のようにキャリッジ7用の駆動機構がある場合は、ベルトロック機構4をすべてリリース状態として、キャリッジ7のみが移動できるようにする。そして、キャリッジ7の移動に連動して、ベルト巻取り機構10c,10eを駆動する。
【0033】
一方、この図8の実施例では、キャリッジ7用の駆動機構を省略し、ベルト巻取り機構10c,10eを利用してキャリッジ7を駆動することも可能である。その場合は、図6の例と同様にキャリッジ7内でローラ2aの下側とローラ2bの下側の2か所に設けられたベルトロック機構4が利用される。キャリッジ7を右方向に移動する場合は、図で右側(ローラ2b側)のベルトロック機構4をロック状態とし、左側(ローラ2a側)のベルトロック機構4はリリース状態とする。これにより、右側のベルト巻取り機構10eのベルト巻き取り駆動につれて、キャリッジ7が右方向に移動される。一方、キャリッジ7を左方向に移動する場合は、図で左側(ローラ2a側)のベルトロック機構4をロック状態とし、右側(ローラ2b側)のベルトロック機構4はリリース状態とする。これにより、左側のベルト巻取り機構10cのベルト巻き取り駆動につれて、キャリッジ7が左方向に移動される。キャリッジ7がどちらに移動する場合も、ベルト18a,18bの上面は静止している。
【0034】
一方、ベルト18a,18bの上面を動かしてこれを搬送ベルトとして機能させるときには、ベルト18a,18bの上面が希望する方向に動くように、各ベルト巻取り機構10c〜10fをそれぞれ所定の方向に回転駆動させる。このとき、キャリッジ7を静止させておく場合は、ベルトロック機構4をすべてリリース状態とする。一方、キャリッジ7用の駆動機構を省略し、かつ、搬送ベルトの動きに伴ってキャリッジ7を動かす場合は、上述と同様に、2つのベルトロック機構4のうち動かしたい方向にあるベルトロック機構4をロック状態とし、他方のベルトロック機構4はリリース状態とする。
なお、図8でも、図6と同様に、便宜上、切断屑排出手段としてのベルトコンベア13とパレット17の両方が設けられるように図示したが、実際は、どちらか一方が設けられていればよい。
【0035】
本実施の形態では、本発明に係る切断加工装置をレーザ加工機に適用したが、これに限らず、本発明に係る切断加工装置は、パンチング加工機又はレーザ・パンチング複合機に適用できるものである。また、溶融屑や切削屑などが出るタイプのその他の各種の加工装置若しくは工作機械にも適用できるものである。よって、本発明では、切断屑、溶融屑、切削屑などの加工屑が出るタイプの各種の加工装置若しくは工作機械を総称して切断加工装置というものとする。更に、本発明は、この種の切断加工装置に限らず、特許請求の範囲に記載された構成を充足する新規かつ有用な支持テーブル機構を採用することのできる汎ゆるタイプの工作機械において応用可能である。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、加工対象である素材を適切に支持して加工することができ、また、該素材と該素材から加工されたワークの傾きを防止できる、という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る工作機械の一例である切断加工装置の一実施例の概略構成を模式的に示すもので、(A)は該装置の正面概略構成図、(B)は同装置の平面概略構成図。
【図2】図1に示す切断加工装置による素材の搬入動作の説明図。
【図3】同図に示す切断加工装置による素材の切断加工動作の説明図。
【図4】同図に示す切断加工装置によるワークと残枠との分別動作及び搬出動作の説明図。
【図5】本発明に係る切断加工装置の他の実施例の概略構成を模式的に示すもので、(A)は該装置の正面概略構成図、(B)は同装置の平面概略構成図。
【図6】本発明に係る切断加工装置の他の実施例を示す正面概略構成図。
【図7】本発明に係る切断加工装置のさらに他の実施例を示す正面概略構成図。
【図8】本発明に係る切断加工装置のさらに他の実施例を示す正面概略構成図。
【符号の説明】
1,18a,18b,20 ベルト
2a,2b 開口部Cを開閉するためにスライド可能なローラ
4,8 ベルトロック機構
5 テンションローラ
6,15a,15b 切断屑回収用ベルトコンベア
7 キャリッジ
9 素材固定用リフタ
10a〜10f ベルト巻取り機構
11 素材搬入用クランプ
12 ワーク分離用リフタ
13,16a,16b 切断屑排出用ベルトコンベア
F 本体フレーム
H レーザヘッド
M 素材
W ワーク
Claims (10)
- 近接又は離隔するよう移動可能な少なくとも2つのベルト面を略同一平面上に形成し、素材及び該素材から加工されたワークを該ベルト面上にて支持するベルト手段と、
前記少なくとも2つのベルト面の間を離隔することで該少なくとも2つのベルト面の間に開口部を形成する開口形成手段と
を具備し、加工位置に対応して前記開口部が設定されることを特徴とする加工用の支持テーブル機構。 - 前記開口部の下方にて、該開口部を通って落下する加工屑を回収する手段を更に具備する請求項1に記載の支持テーブル機構。
- 前記開口形成手段は、前記少なくとも2つのベルト面の間を近接又は離隔することで、該少なくとも2つのベルト面の間に形成される前記開口部を開閉制御する請求項1又は2に記載の支持テーブル機構。
- 前記開口形成手段は、第1のベルト面を成す第1のベルト部分を下方に巻くことで該第1のベルト面の端部を形成する第1のローラと、第2のベルト面を成す第2のベルト部分を下方に巻くことで該第2のベルト面の端部を形成する第2のローラとを含み、前記第1及び第2のローラの軸線に略平行に前記第1及び第2のベルト面の端部が延び、該第1及び第2のローラの軸位置をスライド移動することで該第1及び第2のローラの軸間間隔を近接又は離隔し、もって前記第1及び第2のベルト面の端部間に形成される前記開口部を開閉制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の支持テーブル機構。
- 前記支持テーブル機構は、前記素材から前記ワークを切断加工するための切断加工装置において使用されるものである請求項1乃至4のいずれかに記載の支持テーブル機構。
- 前記素材から前記ワークを切断加工した残りであるスケルトンを把持して前記ベルト面の上方に持ち上げるリフト手段を更に具備し、該リフト手段により前記スケルトンを持ち上げることで、前記ベルト面上に前記ワークが分離されるようにしたことを特徴とする請求項5に記載の支持テーブル機構。
- 請求項1乃至6のいずれかに記載の支持テーブル機構と、
加工ヘッドを搭載し、前記支持テーブル機構のベルト面に沿う方向に移動可能なキャリッジと
を具備し、前記開口形成手段は前記キャリッジに伴って移動可能であることを特徴とする工作機械。 - 前記少なくとも2つのベルト面のうち第1のベルト面が第1のベルト部分で形成され、前記少なくとも2つのベルト面のうち第2のベルト面が第2のベルト部分で形成され、
前記開口形成手段は、前記キャリッジの移動に伴って、前記第1及び第2のベルト部分の一方をそれに対応するベルト面を拡大するように繰り出し、他方をそれに対応するベルト面を縮小するように引き込むことにより、ベルト面全体を搬送移動させることなく、前記第1及び第2のベルト面間の前記開口部のみを前記キャリッジの移動に伴って移動しうることを特徴とする請求項7に記載の工作機械。 - 前記キャリッジに前記第1及び第2のベルト部分をロックするロック手段を更に具備し、ベルト面全体を搬送移動させるときに該ロック手段により前記キャリッジに前記第1及び第2のベルト部分をロックすることで、前記キャリッジの動きに伴って前記第1及び第2のベルト面全体が一緒に動くようにし、これにより、ベルト搬送用の専用の駆動手段を用いることなく、キャリッジ用の駆動手段の駆動力によりベルト面を搬送移動できることを特徴とする請求項7又は8に記載の工作機械。
- ベルト搬送用の駆動手段を更に具備する請求項7又は8に記載の工作機械。
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