JPH04361633A - 高強力耐熱性フィラメントライク短繊維糸条およびその製造方法 - Google Patents
高強力耐熱性フィラメントライク短繊維糸条およびその製造方法Info
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- JPH04361633A JPH04361633A JP16528991A JP16528991A JPH04361633A JP H04361633 A JPH04361633 A JP H04361633A JP 16528991 A JP16528991 A JP 16528991A JP 16528991 A JP16528991 A JP 16528991A JP H04361633 A JPH04361633 A JP H04361633A
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Landscapes
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- Artificial Filaments (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は従来の高強力耐熱性短繊
維からなるスパン糸条に比べて、非常に高強力で、かつ
毛羽数が少なく平均繊維長が長いためにフィラメントに
近い風合を有するフィラメントライクな短繊維糸条とそ
の製造方法に関するものである。
維からなるスパン糸条に比べて、非常に高強力で、かつ
毛羽数が少なく平均繊維長が長いためにフィラメントに
近い風合を有するフィラメントライクな短繊維糸条とそ
の製造方法に関するものである。
【0002】従来メタ系芳香族ポリアミド繊維やパラ系
芳香族ポリアミド繊維等の高強力耐熱性短繊維の紡績糸
は単繊維強度に比べて糸条の強度が極端に小さく、また
紡績糸特有の表面毛羽が非常に多いという欠点があるた
めに、より高強力が必要でありかつ多くの毛羽があると
障害となる用途への展開が困難であった。
芳香族ポリアミド繊維等の高強力耐熱性短繊維の紡績糸
は単繊維強度に比べて糸条の強度が極端に小さく、また
紡績糸特有の表面毛羽が非常に多いという欠点があるた
めに、より高強力が必要でありかつ多くの毛羽があると
障害となる用途への展開が困難であった。
【0003】
【発明の目的】本発明は従来技術におけるかかる課題を
解決するためになされたものである。すなわち従来の高
強力耐熱性短繊維からなる紡績糸に比べて、高強力で毛
羽数が少ないフィラメントライクな短繊維糸条を提供す
ることを目的としている。
解決するためになされたものである。すなわち従来の高
強力耐熱性短繊維からなる紡績糸に比べて、高強力で毛
羽数が少ないフィラメントライクな短繊維糸条を提供す
ることを目的としている。
【0004】
【発明の構成】すなわち本発明は「(請求項1)単糸繊
度1de以下、強度16g/de以上、熱分解温度30
0℃以上の高強力耐熱性短繊維からなり、糸条の平均強
度が16g/de以上、平均繊維長が20〜90cm、
垂直長1〜5mmの毛羽が合計毛羽数として300本/
m以下である高強力耐熱性フィラメントライク短繊維糸
条。
度1de以下、強度16g/de以上、熱分解温度30
0℃以上の高強力耐熱性短繊維からなり、糸条の平均強
度が16g/de以上、平均繊維長が20〜90cm、
垂直長1〜5mmの毛羽が合計毛羽数として300本/
m以下である高強力耐熱性フィラメントライク短繊維糸
条。
【0005】(請求項2)高強力耐熱性短繊維がパラ系
芳香族ポリアミド繊維である請求項1の高強力耐熱性フ
ィラメントライク短繊維糸条。
芳香族ポリアミド繊維である請求項1の高強力耐熱性フ
ィラメントライク短繊維糸条。
【0006】(請求項3)糸条が牽切方式による牽切加
工糸である請求項1または2のいずれかの高強力耐熱性
フィラメントライク短繊維糸条。
工糸である請求項1または2のいずれかの高強力耐熱性
フィラメントライク短繊維糸条。
【0007】(請求項4)単糸繊度1de以下、強度1
6g/de以上、熱分解温度300℃以上の高強力耐熱
性繊維を引き揃え、一対の供給ローラーと牽切ローラー
との間で繊維の乱れを防ぎながら引きちぎった後、空気
ノズルで抱合して引き取ることを特徴とする高強力耐熱
性フィラメントライク短繊維糸条の製造方法。」である
。
6g/de以上、熱分解温度300℃以上の高強力耐熱
性繊維を引き揃え、一対の供給ローラーと牽切ローラー
との間で繊維の乱れを防ぎながら引きちぎった後、空気
ノズルで抱合して引き取ることを特徴とする高強力耐熱
性フィラメントライク短繊維糸条の製造方法。」である
。
【0008】本発明における高強力耐熱性短繊維とは強
度16g/de以上、熱分解温度300℃以上の繊維を
いう。
度16g/de以上、熱分解温度300℃以上の繊維を
いう。
【0009】高強力耐熱性短繊維の強度は16g/de
以上である。16g/de未満では糸条としたとき充分
な強度が得られない。18g/de以上が更に好ましい
。
以上である。16g/de未満では糸条としたとき充分
な強度が得られない。18g/de以上が更に好ましい
。
【0010】高強力耐熱性短繊維の熱分解温度は300
℃以上である。300℃未満では例えば強度が16g/
de以上であっても糸条の耐熱性や接炎性が低下する。 350℃以上が更に良好である。
℃以上である。300℃未満では例えば強度が16g/
de以上であっても糸条の耐熱性や接炎性が低下する。 350℃以上が更に良好である。
【0011】本発明における高強力耐熱性繊維とは、具
体的にはポリメタフェニレンイソフタルアミド繊維、ポ
リパラフェニレンテレフタルアミド繊維、パラ系アラミ
ドとメタ系アラミドとの共重合体繊維、また芳香族エー
テル、たとえば3,4′−ジアミノジフェニルエーテル
を共重合したパラ系アラミド繊維、さらにポリパラフェ
ニレンスルフォン繊維、ポリパラフェニレンスルフィド
繊維、ポリイミド繊維、全芳香族ポリエステル繊維、ポ
リエーテルイミド繊維、ポリエーテルエーテルケトン繊
維など、またはこれらの混合繊維をいう。
体的にはポリメタフェニレンイソフタルアミド繊維、ポ
リパラフェニレンテレフタルアミド繊維、パラ系アラミ
ドとメタ系アラミドとの共重合体繊維、また芳香族エー
テル、たとえば3,4′−ジアミノジフェニルエーテル
を共重合したパラ系アラミド繊維、さらにポリパラフェ
ニレンスルフォン繊維、ポリパラフェニレンスルフィド
繊維、ポリイミド繊維、全芳香族ポリエステル繊維、ポ
リエーテルイミド繊維、ポリエーテルエーテルケトン繊
維など、またはこれらの混合繊維をいう。
【0012】このうち、ポリパラフェニレンテレフタル
アミド繊維(ケブラー繊維:デュポン社製)や3,4′
−ジアミノジフェニルエーテルを共重合したパラ系アラ
ミド繊維(テクノーラ繊維:帝人社製)などがとくに好
ましい。
アミド繊維(ケブラー繊維:デュポン社製)や3,4′
−ジアミノジフェニルエーテルを共重合したパラ系アラ
ミド繊維(テクノーラ繊維:帝人社製)などがとくに好
ましい。
【0013】高強力耐熱性短繊維の単糸繊度は1de以
下にする必要がある。1deを越えると得られる糸条の
強力が低下する。さらに単糸繊度が小さく構成繊維本数
が多い方が耐接炎性があり、この点からも高強力耐熱性
繊維の単糸繊度は1de以下が必要であり、0.8de
以下が更に好ましい。
下にする必要がある。1deを越えると得られる糸条の
強力が低下する。さらに単糸繊度が小さく構成繊維本数
が多い方が耐接炎性があり、この点からも高強力耐熱性
繊維の単糸繊度は1de以下が必要であり、0.8de
以下が更に好ましい。
【0014】本発明における高強力耐熱性フィラメント
ライク短繊維糸条の強度とは、300deの糸条を基準
として300t/mの撚を施した糸条の強度をいう。撚
数は繊度の平方根と撚数の積である撚係数5196をも
とに決定する。
ライク短繊維糸条の強度とは、300deの糸条を基準
として300t/mの撚を施した糸条の強度をいう。撚
数は繊度の平方根と撚数の積である撚係数5196をも
とに決定する。
【0015】本発明における高強力耐熱性フィラメント
ライク短繊維糸条は、その糸条中に含まれる毛羽数が少
ないことを特徴とする。すなわち糸条中においてその繊
維軸方向に対する垂直長が1〜5mmの毛羽の合計本数
が300本/m以下である。ここで垂直長とは、撚糸後
の糸条方向に垂直の方向に測定した毛羽長をいう。この
場合糸条は300deで300t/mの撚糸を施したも
のを基準とする。さらに毛羽数は糸条中の断面構成繊維
数に依存するので、糸条としては任意断面における構成
繊維本数が300±30本のものの値である。また構成
繊維本数が異なる糸条については300本に換算した値
である。合計毛羽数が300本/mを越えると、糸条は
毛羽の多い外観になり従来のスパン糸と同様になる。2
50本/mが更に好ましい。
ライク短繊維糸条は、その糸条中に含まれる毛羽数が少
ないことを特徴とする。すなわち糸条中においてその繊
維軸方向に対する垂直長が1〜5mmの毛羽の合計本数
が300本/m以下である。ここで垂直長とは、撚糸後
の糸条方向に垂直の方向に測定した毛羽長をいう。この
場合糸条は300deで300t/mの撚糸を施したも
のを基準とする。さらに毛羽数は糸条中の断面構成繊維
数に依存するので、糸条としては任意断面における構成
繊維本数が300±30本のものの値である。また構成
繊維本数が異なる糸条については300本に換算した値
である。合計毛羽数が300本/mを越えると、糸条は
毛羽の多い外観になり従来のスパン糸と同様になる。2
50本/mが更に好ましい。
【0016】本発明における高強力耐熱性フィラメント
ライク短繊維糸条は平均繊維長が20〜90cmである
。 平均繊維長とはステープルダイヤグラムにおける繊維長
と繊維本数を掛け合わせた数を全繊維本数で除した値で
ある。平均繊維長が20cm未満では糸条の強力が低下
し、また毛羽数も増加する。また90cmを越えると糸
条の均一性が低下し、糸斑が発生する。更に30〜80
cmが好ましい。
ライク短繊維糸条は平均繊維長が20〜90cmである
。 平均繊維長とはステープルダイヤグラムにおける繊維長
と繊維本数を掛け合わせた数を全繊維本数で除した値で
ある。平均繊維長が20cm未満では糸条の強力が低下
し、また毛羽数も増加する。また90cmを越えると糸
条の均一性が低下し、糸斑が発生する。更に30〜80
cmが好ましい。
【0017】本発明における高強力耐熱性フィラメント
ライク短繊維糸条は牽切方式による牽切加工糸からなる
ことが好ましい。牽切加工糸は糸形態上、平均繊維長が
短い糸条から長い糸条まで広範囲に作ることができる。 また、とくに繊維長が長い場合には従来の紡績糸に比べ
て繊維の配列度が高く、かつ牽切で極限延伸されるため
高強力の糸条となる。
ライク短繊維糸条は牽切方式による牽切加工糸からなる
ことが好ましい。牽切加工糸は糸形態上、平均繊維長が
短い糸条から長い糸条まで広範囲に作ることができる。 また、とくに繊維長が長い場合には従来の紡績糸に比べ
て繊維の配列度が高く、かつ牽切で極限延伸されるため
高強力の糸条となる。
【0018】次に高強力フィラメントライク短繊維糸条
の牽切加工糸の製造方法の1例を図面とともに説明する
。
の牽切加工糸の製造方法の1例を図面とともに説明する
。
【0019】図1は混繊装置を示す。1は供給ニップロ
ーラー、2はシューター、3は牽切ニップローラー、4
は吸引性空気ノズル、5は旋回性抱合ノズル、6はデリ
ベリーローラー、7は高強力フィラメントライク短繊維
糸条、8は高強力耐熱性繊維である。高強力耐熱性繊維
は供給ニップローラー1の前で引き揃えられ重ね合わさ
れながら供給ニップローラー1を通過したのちシュータ
ー2の中で牽切される。ついで吸引性空気ノズル4で牽
切ローラーから引きちぎられ、ついで旋回性抱合ノズル
5によって絡みや毛羽巻付による抱合性を付与されたの
ちデリベリローラー6により引きちぎられ、短繊維の毛
羽が繊維束側面にランダムに巻き付いた高強力耐熱性フ
ィラメントライク短繊維糸条7となる。
ーラー、2はシューター、3は牽切ニップローラー、4
は吸引性空気ノズル、5は旋回性抱合ノズル、6はデリ
ベリーローラー、7は高強力フィラメントライク短繊維
糸条、8は高強力耐熱性繊維である。高強力耐熱性繊維
は供給ニップローラー1の前で引き揃えられ重ね合わさ
れながら供給ニップローラー1を通過したのちシュータ
ー2の中で牽切される。ついで吸引性空気ノズル4で牽
切ローラーから引きちぎられ、ついで旋回性抱合ノズル
5によって絡みや毛羽巻付による抱合性を付与されたの
ちデリベリローラー6により引きちぎられ、短繊維の毛
羽が繊維束側面にランダムに巻き付いた高強力耐熱性フ
ィラメントライク短繊維糸条7となる。
【0020】得られた糸条は適度に撚糸後、これを経糸
と緯糸とに用いて所望密度で織成し精練、熱セット、リ
ラックス、あるいはさらにカレンダ加工を施して織物に
することができる。
と緯糸とに用いて所望密度で織成し精練、熱セット、リ
ラックス、あるいはさらにカレンダ加工を施して織物に
することができる。
【0021】
【発明の効果】本発明における高強力耐熱性フィラメン
トライク短繊維糸条は下記の効果を有する。 (1)高強力である。 (2)毛羽が少ないのでフィラメントに近い風合を有す
る。 (3)平均繊維長が長いのでフィラメントに近い風合を
有する。 (4)耐熱性、耐接炎性を有する。 (5)金属片やガラス片などで損傷されにくい。 (6)糸斑が少ない。
トライク短繊維糸条は下記の効果を有する。 (1)高強力である。 (2)毛羽が少ないのでフィラメントに近い風合を有す
る。 (3)平均繊維長が長いのでフィラメントに近い風合を
有する。 (4)耐熱性、耐接炎性を有する。 (5)金属片やガラス片などで損傷されにくい。 (6)糸斑が少ない。
【0022】以下に実施例により本発明を説明する。な
お実施例における各評価はそれぞれ下記の方法に従って
評価した。
お実施例における各評価はそれぞれ下記の方法に従って
評価した。
【0023】合計毛羽数:糸条の任意の断面における構
成繊維本数が約300本である300deの糸条を作り
、リング撚糸機により300t/mの撚糸を施した。 この糸条の毛羽数を東レ(株)製毛羽計数装置(MOD
EL DT−104型)により光電管方式で測定した
。 糸条の張力は約10g、送り速度は25m/分、測定時
間は10秒とした。糸条に垂直な距離としての毛羽長が
0〜7mmまでの毛羽数をそれぞれn=3で測定し、各
々の平均値を計算した。このうち、毛羽長が1〜5mm
のそれぞれの平均値を合計して、実測長である4.17
mで除した値を合計毛羽数(本/m)とした。この測定
では毛羽長ゼロの点は糸条表面から約0.4〜0.6m
mの毛羽数が最大になる点とした。また構成繊維本数が
約300本以外の場合はこれを考慮して、300本に換
算した値を合計毛羽数とした。
成繊維本数が約300本である300deの糸条を作り
、リング撚糸機により300t/mの撚糸を施した。 この糸条の毛羽数を東レ(株)製毛羽計数装置(MOD
EL DT−104型)により光電管方式で測定した
。 糸条の張力は約10g、送り速度は25m/分、測定時
間は10秒とした。糸条に垂直な距離としての毛羽長が
0〜7mmまでの毛羽数をそれぞれn=3で測定し、各
々の平均値を計算した。このうち、毛羽長が1〜5mm
のそれぞれの平均値を合計して、実測長である4.17
mで除した値を合計毛羽数(本/m)とした。この測定
では毛羽長ゼロの点は糸条表面から約0.4〜0.6m
mの毛羽数が最大になる点とした。また構成繊維本数が
約300本以外の場合はこれを考慮して、300本に換
算した値を合計毛羽数とした。
【0024】平均繊維長:ステープルダイヤグラムにお
ける繊維長と繊維本数を掛け合わせた数を全繊維本数で
除した値である。
ける繊維長と繊維本数を掛け合わせた数を全繊維本数で
除した値である。
【0025】糸斑:牽切加工糸については撚糸する前の
糸条をイーブネステスタ(計測器工業(株)製)により
、U%を測定して評価した。糸条の張力は約8g、送り
速度は50m/分、測定長は150mとした。
糸条をイーブネステスタ(計測器工業(株)製)により
、U%を測定して評価した。糸条の張力は約8g、送り
速度は50m/分、測定長は150mとした。
【0026】フィラメントライク性:ハンドリングによ
る官能評価により決定した。
る官能評価により決定した。
【0027】その他の項目はJIS法により測定した。
【0028】
【実施例1】図1に示す装置を用いて、単糸繊度0.7
5de、強度28g/de、全繊度1000deの高強
力耐熱性繊維であるパラ系芳香族ポリアミド繊維(テク
ノーラ:帝人(株)製)8を引き揃え、ローラー間の距
離(牽切長)が100cmの供給ニップローラーとシュ
ーター2と牽切ニップローラー3との間で約6.7倍で
300m/分の速度で同時に引きちぎり、細い短繊維束
とした。
5de、強度28g/de、全繊度1000deの高強
力耐熱性繊維であるパラ系芳香族ポリアミド繊維(テク
ノーラ:帝人(株)製)8を引き揃え、ローラー間の距
離(牽切長)が100cmの供給ニップローラーとシュ
ーター2と牽切ニップローラー3との間で約6.7倍で
300m/分の速度で同時に引きちぎり、細い短繊維束
とした。
【0029】続けて吸引性を有する空気ノズル4と旋回
流を有する抱合ノズル5とに、牽切ニップローラー3と
デリベリローラー6との速度非100:99.5で通し
て絡みを付与するとともに短繊維の毛羽を繊維束側面に
ランダムに巻付け300deの糸条7を得た。
流を有する抱合ノズル5とに、牽切ニップローラー3と
デリベリローラー6との速度非100:99.5で通し
て絡みを付与するとともに短繊維の毛羽を繊維束側面に
ランダムに巻付け300deの糸条7を得た。
【0030】得られた糸条の物性を表1に示す。糸条は
パラ系芳香族ポリアミド繊維本来の耐熱性を有し、短繊
維糸条でありながら極めて強度が高く、さらに従来の紡
績糸に比べて平均繊維長が長くて毛羽が少ないため極め
てフィラメントライクな短繊維糸条であり従来にない風
合の牽切加工糸であった。
パラ系芳香族ポリアミド繊維本来の耐熱性を有し、短繊
維糸条でありながら極めて強度が高く、さらに従来の紡
績糸に比べて平均繊維長が長くて毛羽が少ないため極め
てフィラメントライクな短繊維糸条であり従来にない風
合の牽切加工糸であった。
【0031】
【実施例2】実施例1において、パラ系芳香族ポリアミ
ド繊維の単糸繊度0.8de、ローラー間の距離(牽切
長)を150cmとした以外は同様に実施して300d
eの糸条7を得た。
ド繊維の単糸繊度0.8de、ローラー間の距離(牽切
長)を150cmとした以外は同様に実施して300d
eの糸条7を得た。
【0032】得られた糸条の物性を表1に示す。糸条は
パラ系芳香族ポリアミド繊維本来の耐熱性を有し、短繊
維糸条でありながら実施例1よりさらに強度が高く、ま
た従来の紡績糸に比べて平均繊維長が長く毛羽が少ない
ため極めてフィラメントライクな短繊維糸条であり従来
にない風合の牽切加工糸であった。
パラ系芳香族ポリアミド繊維本来の耐熱性を有し、短繊
維糸条でありながら実施例1よりさらに強度が高く、ま
た従来の紡績糸に比べて平均繊維長が長く毛羽が少ない
ため極めてフィラメントライクな短繊維糸条であり従来
にない風合の牽切加工糸であった。
【0033】
【比較例1】実施例1においてパラ系芳香族ポリアミド
繊維の平均繊維長を3.8cmとした以外は同様に実施
して300deの紡績糸を得た。
繊維の平均繊維長を3.8cmとした以外は同様に実施
して300deの紡績糸を得た。
【0034】得られた糸条の物性を表1に示す。糸条は
強度が低く、また紡績糸特有の短い繊維長のために毛羽
が多くて極めてスパンライクな短繊維糸条であり本発明
の短繊維糸条とは全く異なるものであった。
強度が低く、また紡績糸特有の短い繊維長のために毛羽
が多くて極めてスパンライクな短繊維糸条であり本発明
の短繊維糸条とは全く異なるものであった。
【0035】
【比較例2】実施例1において、パラ系芳香族ポリアミ
ド繊維であるケブラー29繊維(デュポン社製)の平均
繊維長を3.7cmとした以外は同様に実施して300
deの紡績糸条を得た。
ド繊維であるケブラー29繊維(デュポン社製)の平均
繊維長を3.7cmとした以外は同様に実施して300
deの紡績糸条を得た。
【0036】得られた糸条の物性を表1に示す。糸条は
比較例1と同様に強度が低く、また紡績糸特有の短い繊
維長のために毛羽が多くて極めてスパンライクな短繊維
糸条であり本発明の短繊維糸条とは全く異なるものであ
った。
比較例1と同様に強度が低く、また紡績糸特有の短い繊
維長のために毛羽が多くて極めてスパンライクな短繊維
糸条であり本発明の短繊維糸条とは全く異なるものであ
った。
【0037】
【比較例3】実施例1において、パラ系芳香族ポリアミ
ド繊維であるテクノーラの単糸繊度を1.5deとし、
牽切長を40cmとした以外は同様に実施して300d
eの糸条を得た。
ド繊維であるテクノーラの単糸繊度を1.5deとし、
牽切長を40cmとした以外は同様に実施して300d
eの糸条を得た。
【0038】得られた糸条の物性を表1に示す。糸条は
パラ系芳香族ポリアミド繊維本来の耐熱性は有するもの
の、強度が充分ではなく、また従来の紡績糸に近い平均
繊維長と毛羽数を有するためスパンライクな短繊維糸条
であり、本発明のフィラメントライクな短繊維糸条とは
全く異なるものであった。
パラ系芳香族ポリアミド繊維本来の耐熱性は有するもの
の、強度が充分ではなく、また従来の紡績糸に近い平均
繊維長と毛羽数を有するためスパンライクな短繊維糸条
であり、本発明のフィラメントライクな短繊維糸条とは
全く異なるものであった。
【0039】
【表1】
【図1】牽切加工糸製造装置の側面図
1 供給ニップローラー
2 シューター
3 牽切ニップローラー
4 吸引性空気ノズル
5 旋回性抱合ノズル
6 デリベリーローラー
7 糸条
8 高強力耐熱性繊維
Claims (4)
- 【請求項1】 単糸繊度1de以下、強度16g/d
e以上、熱分解温度300℃以上の高強力耐熱性短繊維
からなり、糸条の平均強度が16g/de以上、平均繊
維長が20〜90cm、垂直長1〜5mmの毛羽が合計
毛羽数として300本/m以下である高強力耐熱性フィ
ラメントライク短繊維糸条。 - 【請求項2】 高強力耐熱性短繊維がパラ系芳香族ポ
リアミド繊維である請求項1の高強力耐熱性フィラメン
トライク短繊維糸条。 - 【請求項3】 糸条が牽切方式による牽切加工糸であ
る請求項1または2のいずれかの高強力耐熱性フィラメ
ントライク短繊維糸条。 - 【請求項4】 単糸繊度1de以下、強度16g/d
e以上、熱分解温度300℃以上の高強力耐熱性繊維を
引き揃え、一対の供給ローラーと牽切ローラーとの間で
繊維の乱れを防ぎながら引きちぎった後、空気ノズルで
抱合して引き取ることを特徴とする高強力耐熱性フィラ
メントライク短繊維糸条の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16528991A JPH04361633A (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 高強力耐熱性フィラメントライク短繊維糸条およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16528991A JPH04361633A (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 高強力耐熱性フィラメントライク短繊維糸条およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04361633A true JPH04361633A (ja) | 1992-12-15 |
Family
ID=15809503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16528991A Pending JPH04361633A (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 高強力耐熱性フィラメントライク短繊維糸条およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04361633A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005103353A1 (ja) * | 2004-04-26 | 2005-11-03 | Teijin Techno Products Limited | 高強力牽切加工糸およびその製造方法 |
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JP2008163488A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Teijin Fibers Ltd | 耐熱ホース用補強糸およびゴムホース |
JP2011026725A (ja) * | 2009-07-23 | 2011-02-10 | Teijin Techno Products Ltd | パラ型全芳香族ポリアミド牽切加工糸およびその製造方法 |
JP2012012723A (ja) * | 2010-06-30 | 2012-01-19 | Teijin Techno Products Ltd | パラ型全芳香族ポリアミド牽切加工糸 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5881637A (ja) * | 1981-11-11 | 1983-05-17 | 帝人株式会社 | 耐熱性紡績糸 |
JPS6034633A (ja) * | 1983-08-01 | 1985-02-22 | 帝人株式会社 | 糸条の製造方法 |
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-
1991
- 1991-06-11 JP JP16528991A patent/JPH04361633A/ja active Pending
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