JPH04360669A - チルド果汁飲料の製造法 - Google Patents

チルド果汁飲料の製造法

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Publication number
JPH04360669A
JPH04360669A JP3163569A JP16356991A JPH04360669A JP H04360669 A JPH04360669 A JP H04360669A JP 3163569 A JP3163569 A JP 3163569A JP 16356991 A JP16356991 A JP 16356991A JP H04360669 A JPH04360669 A JP H04360669A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fruit juice
yeast
juice
chilled
flavor
Prior art date
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Pending
Application number
JP3163569A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Komoda
薦田 徹
Takeshi Otsu
健史 大津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、果汁を熱処理すること
なく果汁中の酵母以外の雑菌の増殖を抑制し、加熱によ
る風味劣化及び色調の変化がなく、かつ、保存中の風味
変化も少ないチルド果汁飲料の製造法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】果汁を、容器に充填・密封し、チルドの
温度帯で流通、販売するチルド果汁が、一般に知られて
いる。このチルド果汁の製造法は、通常、UHTと呼ば
れる高温短時間の殺菌を行なった後、容器に無菌的に充
填し、密封する方法がとられている。このUHTは、果
汁等を短時間に100℃程度に昇温し、冷却するもので
あるが、果汁は、この熱処理により影響を受け、加熱臭
(いも臭)と呼ばれる好ましくない異臭を発するように
なり、また、果汁中の色素が熱により褐変し、品質の低
下を起こす。
【0003】この加熱による影響を避けるため、果汁を
加熱せず、限外濾過膜やマイクロフィルターなどによる
濾過除菌等の手法が提案されているが、濾過を行なった
場合、果汁中のパルプ分が雑菌と共に除去され、果汁が
清澄化されてこくのないものとなるため実用化されてい
ないのが現状である。
【0004】また、前述のように、果汁を熱処理した後
、チルド状態で保存した場合も果汁が酸化され、風味劣
化が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、
果汁飲料製造時における熱処理による風味劣化と色調の
劣化がなく、更に、保存中に於ても風味の変化が少ない
チルド果汁飲料の製造法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、果汁に、
酵母を108 個/ml以上接種して培養した後、容器
に無菌的に充填し密封することを特徴とするチルド果汁
飲料の製造法によって達成される。
【0007】すなわち、本発明者らは、培地中に酵母を
多量に接種した場合、培地が多少コンタミしていても、
接種した酵母以外の雑菌が増殖せず、雑菌の増殖が抑制
されることに着目し鋭意研究を行なった。その結果、果
汁に酵母を108 個/ml以上接種して培養し、果汁
中に存在する雑菌の増殖を抑制した後、容器に無菌的に
充填し、密封することにより、熱処理を行なわずに雑菌
汚染が抑制されたチルド果汁飲料を製造できることを見
出し本発明に到達した。
【0008】次に、本発明を詳しく説明する。本発明に
用いられる果汁原料としては、特に限定されるものでは
なく、りんご果汁,ぶどう果汁,グレープフルーツ果汁
,温州みかんあるいはバレンシアオレンジからなるオレ
ンジ果汁,メロン果汁,パイナップル果汁,ピーチ果汁
等一般的に飲用されている果汁が挙げられる。これらの
果汁は、単独でまたは2種類以上を併せて用いてよい。 また、これらの果汁は、搾汁した果汁をそのまま、ある
いは、濃縮した状態、濃縮後還元もしくは希釈した状態
で用いられ、その濃度は、酵母培養をさまたげない濃度
であればよい。特に、80〜120%還元のとき、好結
果が得られる。
【0009】上記果汁を用いて、本発明のチルド果汁の
製造法は、例えば、次のようにして行なわれる。すなわ
ち、まず、上記果汁に酵母を接種して培養する。このと
き用いる酵母としては、一般に食品製造用に用いられて
いる酵母あるいは食品中に多量に存在する酵母を用いれ
ばよく、例えば、サッカロマイセス  セレビシエ(S
accharomyces  cerevisiae)
,サッカロマイセス  ルーキシー(Saccharo
myces  rouxii)等が挙げられる。上記2
種の酵母は、果汁に接種後、すみやかに増殖するので好
適である。
【0010】果汁に接種する酵母数は、108 個/m
l以上とすることが必要である。接種する酵母数が10
8 個/ml未満であると、酵母の増殖が遅延し、雑菌
の増殖を抑制できず、雑菌汚染にともなう風味劣化臭が
生成する。また、接種する酵母数は、あまり多くても効
果は変わらず、酵母臭が強く感じられるようになること
から、109 個/ml以下とすることが望ましい。
【0011】また、培養に際しては通常、pHを2.7
〜5.5、好ましくは3.0〜4.5、温度を5〜35
℃、好ましくは15〜25℃、及び果汁の糖濃度を7〜
25°、好ましくは7〜20°とするとよい。また、培
養時間は、12時間程度で十分である。このように酵母
を培養した後、この果汁をそのまま、ビン,紙パック等
の容器に無菌的に充填し、密封することによりチルド果
汁飲料が得られる。
【0012】上記のようにして得られたチルド果汁飲料
は、熱処理がなされていないので、加熱による風味劣化
、色調の劣化がない。それであって、雑菌の増殖が抑制
され、また、一部雑菌は死滅している。更に、このチル
ド果汁飲料をチルド状態で保存している間の風味変化も
ほとんどない。
【0013】上記チルド果汁飲料は、酵母培養後果汁を
希釈したり、果汁に種々の添加剤を加えたりしてもよい
。また、酵母を果汁培養後、除去せずに果汁に含まれた
ままにしておく方が保存性の点で良好であるが、培養後
、除去してから、容器詰めしてもよい。
【0014】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るチルド果汁
飲料は、酵母を108 以上接種することにより、速や
かに酵母が増殖し、酵母以外の菌の増殖を抑制し、また
一部雑菌を死滅させるので、熱処理を施さなくてもよく
、したがって、熱処理による果汁の風味劣化がなく、色
調も良好である。また、チルド状態で保存した際の風味
変化も少ない。更に、酵母発酵されているので、果汁に
芳醇な香味や清涼感が付与され、良好な風味のチルド果
汁飲料とすることができる。
【0015】次に、本発明を実施例を挙げて具体的に説
明する。 〔実施例1〕5分の1濃縮温州みかん果汁を蒸留水を用
いて還元し、濃縮還元果汁を得た。この濃縮還元果汁(
糖度10°)にサッカロマイセス  セルビシエ(Sa
ccharomyces(以下、S.と記す)cere
visiae)を108 個/mlとなるよう接種し、
pH3.4で25℃ふ卵器中で12時間培養した後、果
汁を無菌的に予め滅菌しておいたガラス容器に充填、密
封し、サンプルとした。
【0016】〔実施例2〕サッカロマイセス  セルビ
シエ(S.cerevisiae)を109 個/ml
となるよう接種する他は、実施例1と同様にしてサンプ
ルを得た。
【0017】〔比較例1〜4〕実施例1のサッカロミセ
ス  セレビシエ(S.cerevisiae)の接種
量を、104 〜107 個/mlと表1のようにする
他は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
【0018】実施例1,2、比較例1〜4の各サンプル
について、専門パネラー14名により、風味、色調の官
能評価を行なった。評価は、5…非常に良好、4…良好
、3…普通、2…不良、1…非常に不良で行い、パネラ
ーの平均点を示した。また、酵母以外の菌の量を測定し
た。なお、酵母培養前の酵母以外の菌数は、2.7×1
0個/mlであった。以上の結果を表1にあわせて示す
【0019】
【表1】
【0020】上記の結果より、果汁に対して酵母の接種
量が107 個/ml以下の場合、酵母以外の菌数が増
加し、風味や色調の評価が低下した。一方、108 個
/ml以上接種した場合、酵母以外の菌数が減少し、風
味や色調の評価は良好であった。
【0021】〔比較例5〕従来の製法により、実施例1
と同じ濃縮還元果汁を用い、UHT殺菌を行なった後、
果汁を無菌的に予め滅菌しておいたガラス容易に充填、
密封し、サンプルとした。実施例1のサンプルと比較例
5のサンプルをチルド状態で10日間保存した後、開封
して風味を評価した。
【0022】その結果、実施例1のチルド果汁飲料は、
風味良好でほとんど劣化してなかった。一方、比較例5
のチルド果汁飲料は、果汁が酸化され、風味が悪くなっ
ていた。
【0023】〔実施例3〕6分の1濃縮りんご果汁を蒸
留水にて還元し、濃縮還元果汁を得た。この濃縮還元果
汁(糖度11°)に、サッカロマイセス  ルーキシー
(S.rouxii)を109 個/mlとなるよう接
種し、pH3.3で25℃ふ卵器中で11時間培養した
後、無菌的に予め滅菌しておいたガラス容器に充填、密
封し、サンプルとした。その結果、酵母以外の菌数は3
×10個/ml、風味評価4.6、色調評価4.5で、
好ましい評価が得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  果汁に、酵母を108 個/ml以上
    接種して培養した後、容器に無菌的に充填し、密封する
    ことを特徴とするチルド果汁飲料の製造法。
JP3163569A 1991-06-06 1991-06-06 チルド果汁飲料の製造法 Pending JPH04360669A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3163569A JPH04360669A (ja) 1991-06-06 1991-06-06 チルド果汁飲料の製造法

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JP3163569A JPH04360669A (ja) 1991-06-06 1991-06-06 チルド果汁飲料の製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04360669A true JPH04360669A (ja) 1992-12-14

Family

ID=15776403

Family Applications (1)

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JP3163569A Pending JPH04360669A (ja) 1991-06-06 1991-06-06 チルド果汁飲料の製造法

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JP (1) JPH04360669A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102578676A (zh) * 2012-02-24 2012-07-18 中国科学院植物研究所 季也蒙假丝酵母菌株在清除棒曲霉素中的应用
JP2014090678A (ja) * 2012-11-01 2014-05-19 Ito En Ltd 容器詰野菜汁及び/又は果汁含有飲料及びその製造方法、並びに容器詰野菜汁及び/又は果汁含有飲料の呈味劣化防止方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102578676A (zh) * 2012-02-24 2012-07-18 中国科学院植物研究所 季也蒙假丝酵母菌株在清除棒曲霉素中的应用
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