JP4630389B1 - 新規酵母及びその酵母で発酵処理した食品の製造法 - Google Patents

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Abstract

【課題】チーズホエー本来のホエー臭をマスキングし、良好な風味を付与した発酵食品を提供する。また、チーズホエー由来の発酵食品のみならず、他の発酵食品に適用される。
【解決手段】発酵食品に風味を付与するSaccharomyces cerevisiae)TENSAI株(FERM P-21891を見出した。特に、チーズ製造で排出されるチーズホエーに発酵源として糖類を添加し、直ちに殺菌後、サッカロマイセス・セレビシエを用いて発酵させ、更に殺菌する。これに味付けとして、糖類等を添加した後、密閉容器中で殺菌する。この方法から製造された発酵食品は、チーズホエー本来の成分及び発酵菌体成分を含有することのみならず、フレーバーを保持することが特徴である。
【選択図】なし

Description

サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)酵母及びチーズホエー等の食品原料をその酵母で発酵処理した新規の食品の製造法に関するものである。
食品原料を発酵させる時(パン、酒類、乳製品、味噌、醤油等の製造)にフレーバーを産生する酵母はあるが、チーズホエー用としてフレーバー産生、糖の発酵性、継代培養時の安定性で、満足いく酵母がない。食品原料の1つとして、チーズホエーが十分利用されておらず、これを価値あるものに再生するべく、これが持つ匂いの改善に、先ず取組んだ。
チーズホエーとは哺乳類の乳を酸(乳酸発酵を含む)または凝乳酵素等で主にたんぱく質を凝固させ、その固形物(カード)を除去して得られる液体部分である。通常はチーズ製造の際の副産物として大量に排出される。
このようなホエーは独特の不快臭があり、飲用として適さない。そこで、微生物発酵を用いた改善法として次のような方法が知られている。
(1)下記特許文献1に示されるように、乳性原料を酸素含有ガスの強制供給下でケフィア菌により発酵させ、たんぱく質等の沈殿物を除去し、次いでフィルター除菌または加熱殺菌する乳酸菌飲料の製造法。
(2)特許文献2に示されるように、ホエーを乳酸発酵及び/又は酸を添加し、糖類の濃度が20〜35%重量%となるように添加し、かつタンニンを添加し、pH2.8〜4.5に調製した溶液を酵母発酵してなる酸性乳清発酵製品。
(3)特許文献3に示されるように、ホエーを酵母発酵させることにより良好な風味を有する発酵風味付与剤の製造法。
特開平2−219538 特開平7−303447 特開2004−236638
上記のようにホエーを乳酸菌及び/又は酵母による発酵により発酵させることで、発酵風味を付与する試みが行われている。しかし、ホエーが持つ独特の臭みの除去については(1)ではたんぱく質を沈殿させて除去することで行われており、ホエーが本来持つ栄養成分、乳酸菌体が失われている。また、新たな副産物が生じることになる。(2)は低pH、高糖濃度、タンニン添加の条件で酵母発酵によって生じる香気成分をコントロールしているが、発酵日数がかかり過ぎてチーズ工房での製造としては現実的ではない。また、高糖濃度であることから、そのまま飲料として用いるには適さない。(3)についても、酵母で発酵風味を増強してはいるが、そのままではホエーの不快臭除去に至らず、沈殿物除去工程を含めた発酵風味付与剤としての利用にとどまっている。
これらのように、ホエーをその含有成分を保持したまま、添加剤を加えたり特別な製造工程を加えずにストレート飲料として現実的に活用できる技術は見当たらない。
本発明ではチーズホエーに含まれる乳由来成分、菌体成分を除去することなしに最適な酵母発酵および加工条件を確立することで、チーズホエーが本来持つ不快臭の改善を行い、良好な風味のホエー乳酸菌飲料の製造法及びその製造法から製造される乳酸食品を完成させるに至った。
牛乳、ヤギ乳、羊乳等哺乳類の乳のチーズ製造時に排出されるホエーは一部粉末化して利用されているが、近年、増加傾向にある小規模チーズ工房では一部の農家で家畜に飲ませている以外は利用されておらず、廃棄処理しているのが現状である。チーズホエーは乳のミネラルや乳酸菌による代謝物等、健康維持に有効とされる成分が残存しており、ヨーロッパでは飲料として活用されている。しかし、チーズホエーには独特のホエー臭があることから日本人には受け入れられてこなかった経緯がある。これらのことから、小規模チーズ工房における排水処理および環境への負荷を軽減させ、なおかつ、複雑な工程をとらずにホエー臭を除去可能な発酵食品の製造法の確立が課題であった。
本発明は数多くある酵母(Saccharomyces cerevisiae)から、香気成分が多く、ホエー臭をマスキングする酵母を鋭意選抜した結果、北海道十勝地域で分離された天然酵母(Saccharomyces cerevisiae)TENSAI株(FERM P-21891)に辿り着いた。このTENSAI株(FERM P-21891)は甜菜糖製造工程から分離されたものである。この酵母はチーズホエーの発酵において、適切な発酵および加熱処理をすることにより、良好な発酵風味を付与すると同時に不快臭を低減させる効果があることを見出したものである。
また、本発明は上記製造法で得られた、ホエーを主原料とするもので風味増強添加物に頼らない、酵母発酵風味が付与されたストレートタイプの発酵食品である。
すなわち、本発明は、下記のとおりである。
[1]サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)TENSAI株(FERM P-21891)。
[2]チーズ製造で排出されるチーズホエーに糖類を添加し、直ちに1次殺菌後、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)TENSAI株(FERM P-21891)を用いて発酵させることを特徴とする、発酵食品の製造法。
[3]更に、2次殺菌後、糖類、果物風味等を添加した後、3次殺菌として、容器充填後、密閉容器中で殺菌することを特徴とする、[2]に記載の発酵食品の製造法。
従来、小規模チーズ工房で排出されるチーズホエーは、食品としては利用されておらず、排水として捨てられていたのがほとんどである。このため有用成分の利用及び環境の面から問題であった。このホエーを食品として利用可能にしたものである。ホエーの持つ本来の成分を保持し、利用した酵母、乳酸菌の成分も含有しており、且つホエー臭を除去したものであり、小規模チーズ工房でも簡単に製造できる発酵食品である。更に、本発明の酵母は風味を付与した様々な発酵食品を提供することができる。
牛乳由来のチーズホエー乳酸飲料(殺菌タイプ)の製造工程の一態様を示した図である。
本発明におけるチーズホエーの不快臭とは、チーズ製造工程の乳酸発酵の際、生成する独特の不快臭気が、チーズホエーに残存するものを指し、マスキングとは、本発明の酵母で発酵処理する際、発生するイソアミルアルコール、カプロン酸エチル等の香気成分を産生し、アセトインに代表されるチーズホエーの不快臭を隠すことをいう。
また、新規な天然酵母サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)とは、甜菜糖製造工程より選抜した酵母であり、公知の手法により分離されたものであり、チーズホエーの不快臭をマスキングする効果のあるものを指す。
以下に、本発明者らが、本発明のサッカロマイセス・セレビシエに属する新規酵母、すなわち、TENSAI株(FERM P-21891)を見出すに至った経緯を説明する。
本発明の試験を行うにあたり、北海道十勝地域の野生酵母を採取し、最終的に継代培養時に安定して増殖可能な12種類の酵母を単離した。継代培養はPDA培地(バレイショ浸出液20%、ブドウ糖2%、カンテン1.5%)を用いた。
チーズホエーを発酵するのに要求される項目はショ糖の発酵性が良いこと、乳糖を資化しないこと、耐酸性(pH3.0における生育)があること、良い香りの産生能があることが挙げられる。
これらの酵母について発酵性試験をYPD培地(酵母エキス1%、ペプトン2%、ブドウ糖2%)を基本とした改変培地で行った。すなわち、糖の発酵性試験についてはブドウ糖に代えてショ糖または乳糖を用いた。また、pHを2、3、4、5、6にした場合の生育について調べた。
まず、各酵母をPDA培地で30℃、2日間培養し、得られた菌体をリン酸緩衝生理食塩水でOD600nm:1になるように懸濁した。各酵母液100μlについて糖をブドウ糖、ショ糖、乳糖の3種類に分けて調製したYPD培地、pHを2、3、4、5、6で調製したYPD培地各10mlに接種した。
その結果、30℃、24時間培養でショ糖発酵性が良く、芳香性が優れている株として、本発明に用いるサッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)TENSAI株を選択した。同株は乳糖の資化性が無く、耐酸性(pH3.0で生育可)があることから、ホエー発酵飲料に用いる株として適していた。
選択した株は26S rDNA-D1/D2 塩基配列が子嚢菌系酵母の一種であるSaccharomyces cerevisiae 基準株に対して100%の相同率を示し、Saccharomyces cerevisiaeに帰属することが確認された。
ホエー液をベースに本発明に使用した酵母の優位性について調べた。比較は酵母発酵しない対照区、本発明で用いるSaccharomyces cerevisiae TENSAI株(FERM P-21891)、Saccharomyces cerevisiae 標準株(ATCC2601)、醸造協会の清酒用701号、焼酎1号(SH-4)、ワイン1号(OC-2)で行った。なお、上述の市販酵母はいずれもサッカロマイセス・セレビシエに属するものである。
本発明の殺菌処理は、1次及び3次は、常圧又は加圧の加熱殺菌が好ましい。発酵食品の香気成分を保持し、かつ、チーズホエーが持つ不快成分をマスキングする条件であればよい。そして、ホエー本来の成分及び発酵菌体の成分が変性することなく保持することが好ましい。2次殺菌は、本来の殺菌が目的と、アルコールを除去する目的がある。このため減圧又は開放常圧殺菌が適当である。
本発酵食品は、飲料、冷菓、食品添加物、食品原料及び食品等に利用される。ゼリーやアイスクリーム等の原料の成分にもなりうる。また、これらの発酵食品に必要に応じて添加剤を添加することができる。添加剤として、増粘剤、食物繊維、香料、ビタミン類等を添加してもよい。
また、本発明の新規酵母は、上記にあげた発酵食品に限定されるものではない。酒類、パン、味噌、醤油等、酵母を使用する食品に使用することができる。
以下に、本発明を実施例等により詳細に説明するが、本発明の技術的範囲が当該実施例により限定されるものではない。
[実施例1]原料のチーズホエーの製造法
チーズ工房で実際のチーズ製造工程で排出されたホエーの一例として下記に示す。
例)ラクレットチーズホエー
スターターとして乳酸菌Lactococcus 属使用
その成分は、
乳酸菌数:10/ml〜10/mlレベル
たんぱく質:1%程度、脂質:1%程度、乳糖:5%程度
[実施例2]発酵飲料の製造工程の一例
製造工程を図1に示す。
原料の乳としては、一般的に流通している牛乳が好ましい。発酵飲料の製造工程の一例を図1に記述する。加熱殺菌条件として、チーズホエーに糖添加後の1次加熱殺菌は、乳酸菌の死滅及び雑菌の死滅が目的であり、常圧加熱の場合は、液温が70〜90℃、10〜20分であり、好ましくは85℃、10分保持が必要である。酵母スターターの添加量はホエーに対して、菌数1×10〜1×10/mlが適量であり、その後の酵母スターター添加による発酵は、25〜30℃で20〜24時間程度の培養が好ましい。また、その後の味付けとしての糖添加後の2次加熱殺菌の場合、解放容器中で70〜85℃、2〜20分、好ましくは80℃、2分が適当である。また、減圧殺菌の場合、0.02〜0.1MPa 、75℃、15分以上が適当である。これは、酵母の殺菌とフレーバーに影響のあるアルコール残量を出来るだけ少なくする条件であればよい。例えばアルコール残量が0.1〜0.3%程度に抑えることが必要である。また、使用する糖として、単糖類、二等類、三等類、オリゴ糖、及びこれ等の混合物が使用される。糖類の味付け量は、好みにより決めるので限定されるものではない。更に、糖類にプラスした味付けの成分として、この発酵飲料にプルーン、ハスカップ、ブルーベリー、ラズベリー、イチゴ味の果汁等を添加することもできる。一方、3次加熱殺菌は、発酵飲料のフレーバーの飛散を最小限に食い止めるため、密閉容器中で行うことが条件となる。発酵飲料の液温が85℃に到達すれば殺菌上その目的は達するが、余り品温が高すぎても、時間が長すぎても品質が変性する恐れがあるので、80〜95℃、7〜10分程度保持すればよい。
[実施例3]
各酵母をPDA培地に接種して30℃、2日間培養し、得られた菌体をリン酸緩衝生理食塩水でOD600nm:1になるように懸濁した。各酵母液1mlについて、85℃、10分間加熱殺菌した1%ショ糖を含有するホエー液100mlに添加し、30℃、22時間発酵させた。発酵後、2mlをサンプル瓶に採取し、85℃、10分間殺菌し、4℃に冷却した。
Saccharomyces cerevisiae TENSAI株(FERM P-21891)を用いたホエー発酵液の揮発成分をGC-MS分析した。揮発成分(フレーバー)の分析は、GC-MSによる一般的な方法で行った。発酵ホエー液のサンプル100μlをSPME用対応4ml容バイアル管に入れ、30℃、10分間保持した。ヘッドスペースの揮発成分を75μm Carboxen/PDMSファイバー(SUPELCO)に1分間吸着し、島津ガスクロマトグラフ質量分析計GCMS-QP2010(カラム:TC−WAX 60m×0.25mm i.d.膜厚0.25μm)にて分析した。得られたピークの中でブランデー香の成分としても知られるイソアミルアルコール、日本酒の香気成分として知られるカプロン酸エチルを芳香性成分の指標として、発酵バター臭として知られるアセトインがホエー不快臭の指標として認められた。TENSAI酵母で発酵された飲料は、他の供試酵母から発酵される飲料より酢酸エチル、イソアミルアルコール、カプロン酸の含量が高く、また、アセトインの含量は少なかった。それぞれの指標は実際に嗅いだホエー液のフレーバーの傾向と一致していた。それぞれの酵母株で発酵させたホエー液の官能評価試験を行った。官能試験のパネラー人数を1,2回それぞれ10名で行った。その結果を表1に示した。
Figure 0004630389
GC-MS分析した結果及び表1に示した官能試験結果より、Saccharomyces cerevisiae TENSAI株(FERM P-21891)で発酵させたホエーは最も芳香性があり、また、良い香りの香気成分として知られるイソアミルアルコール、カプロン酸エチルのピーク強度が高く、不快臭の指標としたアセトインのピーク強度が低く、ホエー飲料を製造するにあたって、TENSAI株(FERM P-21891)が風味改善をもたらす特徴がある酵母であることが確認された。
この新規なホエー発酵飲料用酵母Saccharomyces cerevisiae TENSAI株は2010年3月8日に、独立行政法人 産業技術総合研究所 特許生物寄託センターにFERM P-21891として寄託されている。当該Saccharomyces cerevisiae TENSAI株(FERM P-21891)の菌体学的性質を以下に示す。
巨視的観察(コロニー観察)
YM寒天平板培地上で25℃、3日間の培養において、コロニーの性状は、全縁、円錐状、平滑、輝光性、バター様、湿性、クリーム色を示した。
微視的観察(形態性状観察)
YM寒天平板培地上で25℃、3日間の培養において、栄養細胞は亜球形から広楕円形であり、増殖は多極出芽による。また、同培養6日目において、子嚢に4個の亜球形の子嚢胞子が形成することが認められた。
サッカロマイセス・セルビシエ(Saccharomyces cerevisiae)TENSAI株(FERM P-21891)の生理性状試験結果を表2に示す。
Figure 0004630389
[実施例3]
乳酸飲料の製造方法の一例を下記する。
チーズホエー50kgを乳用パステライザーに入れ、重量に対して1%のショ糖(0.5kg)を添加し、攪拌しながら85℃、10分間加熱殺菌を行う。30℃まで冷却した後、酵母スターターを添加する。
酵母スターターは(Saccharomyces cerevisiae)TENSAI株(FERM P-21891)をポテトデキストロース培地にて継代培養していたものを1白金時、滅菌した1%ショ糖を含有したホエー液100mlに加え、30℃で20〜24時間発酵させたものを50ml使用する。酵母スターターを添加した後、25〜30℃で22時間発酵処理を行う。その後、ホエーに対して5%のショ糖(2.5kg)を添加して75℃、15分間またはそれと同等以上の加熱殺菌を行う。次に10℃以下まで冷却し、容器に充填する。充填したホエー発酵飲料は85℃、10分間(中心温度到達80℃以上)の3次殺菌を行う。10℃以下に冷却する。製品分類としてはチーズホエーを主原料とした乳酸菌飲料(殺菌済み)となる。
密閉容器充填後3次殺菌(中心温度到達80℃以上)した発酵飲料の10℃における保存試験を実施した。39日保存後の一般性菌数、大腸菌群、真菌数とも陰性であり、官能試験に於いてもフレーバー、味とも良好であった。

Claims (3)

  1. サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)TENSAI株(FERM P-21891)。
  2. チーズ製造で排出されるチーズホエーに糖類を添加し、直ちに1次殺菌後、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)TENSAI株(FERM P-21891)を用いて発酵させることを特徴とする、発酵食品の製造法。
  3. 更に、2次殺菌後、糖類、果物風味等を添加した後、容器充填するか、または、容器充填後、3次殺菌することを特徴とする、請求項2に記載の発酵食品の製造法。
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