JPH0435993A - ブランケットとその製造方法、およびそれを用いた印刷方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本発明は、精細パターンを得る凹版印刷に用いるブラン
ケットとその製造方法、そしてその印刷方法に関するも
のである。

【従来の技術】

従来、液晶用カラーフィルタの製造に際してなど、硬質
な被印刷物に対して精細パターンを精度良く印刷する場
合には凹版オフセット印刷の手法が採用されていて、こ
の凹版オフセット印刷は、凹版にインキング（スキージ
ング、ドクタリング）シ、これにブランケット胴を接触
させて版からブランケットへインキを転移させ、このの
ち前記ブランケット胴を所定の印圧下て被印刷物（例え
ばガラス基板）接触させて、ブランケットから前記被印
刷物にインキを転写することによって、精細パターンを
被印刷物に印刷再現するようにしたものである。

【発明が解決しようとする課題】

ところで、昨今においては、特に上記した液晶カラーフ
ィルタの製造などにおいて、要求されるパターンがより
微細に、かつより高精度のものとなってきている。しか
しながら、これを達成するに上記した凹版オフセット印
刷では、凹版の微細なインキセルからインキを適正にブ
ランケット側に転移させるために印圧を高くする必要が
ある反面、印圧の上昇によってブランケットの変形が大
きくなり、適正にインキを受けこれを被印刷物側移すこ
とができにくり、得られる精細パターンに不良が発生し
易いという問題がある。 そこで本発明は、凹版オフセット印刷の有用性を生かし
つつ、ブランケットの変形が大きくなることなく版から
インキを適正に受けるようにさせることを課題とし、よ
り微細な精細パターンを高精度で印刷したガラス基板な
どの被印刷物を得ることを目的とする。

【課題を解決するための手段】

本発明は、上記した課題を考慮してなされたもので、凹
版のインキセルパターンを象った凸部を有することを特
徴とする凹版オフセット印刷用のブランケットを提供す
るものである。またもう一つの発明は、凹版のインキセ
ルパターンを該凹版からの転移物により凹版対設面に形
成することを特徴とするブランケットの製造方法を提供
するものである。さらにもう一つの発明は前記ブランケ
ットの凸部によるインキセル複写パターンを、インキン
グした凹版のインキセルパターンに合致させて、凹版の
インキセル中のインキを前記ブランケットの凸部に転移
させることを特徴とする印刷方法を提供して、上記課題
を解消するものである。

【作　用】

本発明におけるブランケットでは、インキセルパターン
を象った凸部によりインキセル複写パターンを有するよ
うになる。また凹版のインキセルパターンを該凹版から
の転移物により凹版対設面に形成することから、例えば
通常の印刷時における転移でブランケット上に転移物（
インキなど）によって前記凸部が得られるようになる。 さらにこのブランケットを用いて印刷を行うことにより
、ブランケットの凸部が版のインキセル中に入り込んで
適正にインキを受けるようになる。

【実施例】

つぎに、本発明を第１図と第２図に示す一実施例に基づ
いて詳細に説明する。 図中１は凹版オフセット印刷用のブランケットで、該ブ
ランケット１は、その表面（凹版に相対する面）に凹版
２のインキセルパターンに対応した配置パターンで複数
の凸部３が設けられていて、この複数の凸部３によりイ
ンキセル複写パターンが形成されている。 そして上記ブランケット１を用いて印刷する場合は、凹
版２のインキセルパターンにブランケット１のインキセ
ル複写パターンを対応させるようにして通常の印刷下で
ブランケット胴を、すなわちブランケット１をインキン
グ後の凹版２に接触させれば良く、ブランケット１の前
記凹版２に接触している変形が大きくならない杖態でブ
ランケット１の凸部３それぞれがインキセル２０に入り
込み、このインキセル２０中のインキａを移し取るよう
になる。こののちインキを受けたブランケットから被印
刷物にインキ転写すればよい。 このブランケット１を得るにあたっては、通常の凹版オ
フセット印刷と同様にして、凹版２にインキングしてこ
れにオフセット胴を接触させ、元になるブランケット１
０の周面にインキ転移させる。そしてこの転移したイン
キを乾燥させた後、表面強度を付加させるための処理を
行うことによって上記凸部３を仔したブランケット１が
得られる。表面強度を付加させるための処理としては、
例えば第１図に示すように、乾燥させたインキを覆うよ
うにして金属メツキ４を施し、この上にゴム系の層５を
コーティングするなどの手法が取れる。 転移物として上記ではインキ用いたが、転移物としてペ
ースト状の物で固形分の比率の高いものを使用すること
もできる。さらにバインダーとして発泡性の物質を用い
れば、転移後の処理によって突出高さの大きい凸部を備
え、表面の耐摩擦性も存したブランケットが得られる。

【発明の効果】 以上説明したように、本発明によれば、ブランケットは
凹版のインキセルパターンを象った凸部を有したもので
ある。またこのブランケットは凹版のインキセルパター
ンを該凹版からの転移物により凹版対設面に形成して製
造され、そして前記ブランケットの凸部によるインキセ
ル複写パターンを、インキングした凹版のインキセルパ
ターンに合致させて、凹版のインキセル中のインキを前
記ブランケットの凸部に転移させ、このブランケットか
ら被印刷物にインキを転写させ印刷を行うものである。 よってブランケットでは、その周面上の凸部が凹版のイ
ンキセルに対応するようになり、インキ転移時、凹版に
接触している部分に大きな変形を生じさせずに前記凸部
がインキセル内に入り込むようになる。そして凹版から
転移物によって凸部が形成されるため、インキセルパタ
ーンとブランケットのインキセル複写パターンとの対応
を極めて簡単に同一のものとすることができるようにな
る。 そして印刷時ではブランケットの変形を大きくすること
なく、凸部がインキセルに入り込んでインキを適正に受
は取るようになり、被印刷物側に高精度で精細パターン
を印刷再現することができるなど、実用性にすぐれた効
果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るブランケットの一実施例によるイ
ンキ転移時を示す説明図、第２図は本発明に係るブラン
ケットの製造方法の一実施例を示す説明図である。 １・・・ブランケット ２・・・凹版 ２０・・・インキセル ３・・・凸部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）凹版のインキセルパターンを象った凸部を有する
   ことを特徴とするブランケット。
2. （２）凹版のインキセルパターンを該凹版からの転移物
   により凹版対設面に形成することを特徴とするブランケ
   ットの製造方法。
3. （３）請求項１のブランケットの凸部によるインキセル
   複写パターンを、インキングした凹版のインキセルパタ
   ーンに合致させて、凹版のインキセル中のインキを前記
   ブランケットの凸部に転移させることを特徴とする印刷
   方法。