JP2754766B2 - 精細パターンフィルタの製造方法 - Google Patents
精細パターンフィルタの製造方法Info
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- JP2754766B2 JP2754766B2 JP19011189A JP19011189A JP2754766B2 JP 2754766 B2 JP2754766 B2 JP 2754766B2 JP 19011189 A JP19011189 A JP 19011189A JP 19011189 A JP19011189 A JP 19011189A JP 2754766 B2 JP2754766 B2 JP 2754766B2
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Description
本発明は液晶表示素子を用いたテレビジョン受像機を
カラー化するときに、前記液晶表示素子と組合せて用い
られる精細パターンフィルタに関するものである。
カラー化するときに、前記液晶表示素子と組合せて用い
られる精細パターンフィルタに関するものである。
この種の精細パターンフィルタ30は第７図に示すよう
に例えばガラスなど透明基板31上に帯状の赤色パターン
32R、緑色パターン32G及び青色パターン32Bを画面寸法
に至るまで繰り返して印刷することで得るものがある
が、前記した夫々のパターン、例えば前記赤色パターン
32Rのパターン巾は僅かに100μｍ程度と極めて精細なも
のであり、且つその隣接するもの同士の密接状態などに
極めて高い精度が要求されるものであるので、夫々のパ
ターンに専用の印刷版が使用されることはなく、一面の
印刷版を例えば精密ネジ送り装置で各パターン毎の所定
位置に移動させ印刷インキを替えることで前記赤色パタ
ーン32R、緑色パターン32G及び青色パターン32Bを得る
方法が従来行われるものとなっていた。
に例えばガラスなど透明基板31上に帯状の赤色パターン
32R、緑色パターン32G及び青色パターン32Bを画面寸法
に至るまで繰り返して印刷することで得るものがある
が、前記した夫々のパターン、例えば前記赤色パターン
32Rのパターン巾は僅かに100μｍ程度と極めて精細なも
のであり、且つその隣接するもの同士の密接状態などに
極めて高い精度が要求されるものであるので、夫々のパ
ターンに専用の印刷版が使用されることはなく、一面の
印刷版を例えば精密ネジ送り装置で各パターン毎の所定
位置に移動させ印刷インキを替えることで前記赤色パタ
ーン32R、緑色パターン32G及び青色パターン32Bを得る
方法が従来行われるものとなっていた。
しかしながら、前記した従来の製造方法においては、
前記赤色パターン32R、緑色パターン32G及び青色パター
ン32Bが精細であることも起因して製版時あるいは印刷
時に空気中の塵埃などの付着に起因するピンホール33の
発生は避けられないものであり、又、前記ピンホール33
は液晶表示素子と組合せて使用したときに観者に強く認
識され違和感を与えるものとなり、前記精細パターンフ
ィルタ30の性能を著しく損なうものであるので、印刷終
了時点で手作業による手間と熟練を要するレタッチ工程
が必ず必要なものとなり、この精細パターンフィルタ30
の生産性を著しく低下させると云う問題点を生ずるもの
となり、この点の解決が精細パターンフィルタ30の生産
工程上の課題とされるものとなっていた。
前記赤色パターン32R、緑色パターン32G及び青色パター
ン32Bが精細であることも起因して製版時あるいは印刷
時に空気中の塵埃などの付着に起因するピンホール33の
発生は避けられないものであり、又、前記ピンホール33
は液晶表示素子と組合せて使用したときに観者に強く認
識され違和感を与えるものとなり、前記精細パターンフ
ィルタ30の性能を著しく損なうものであるので、印刷終
了時点で手作業による手間と熟練を要するレタッチ工程
が必ず必要なものとなり、この精細パターンフィルタ30
の生産性を著しく低下させると云う問題点を生ずるもの
となり、この点の解決が精細パターンフィルタ30の生産
工程上の課題とされるものとなっていた。
本発明は前記した従来の課題を解決するための具体的
手段として、同一の印刷版による所定ピッチをずらした
多色刷により形成される精細パターンフィルタの製造方
法において、前記多色刷中の一色の印刷は前記印刷版の
１ピッチをずらせた二回刷で行われることを特徴とする
精細パターンフィルタの製造方法を提供することで、前
記した従来の課題を解決するものである。
手段として、同一の印刷版による所定ピッチをずらした
多色刷により形成される精細パターンフィルタの製造方
法において、前記多色刷中の一色の印刷は前記印刷版の
１ピッチをずらせた二回刷で行われることを特徴とする
精細パターンフィルタの製造方法を提供することで、前
記した従来の課題を解決するものである。
本発明により、多色刷中の一色の印刷を印刷版の１ピ
ッチをずらせた二回刷で行うようにしたことで、前記印
刷版の夫々異なる位置でパターンは二回の印刷が行われ
るものとなり、ピンホールを消去することが可能とな
る。
ッチをずらせた二回刷で行うようにしたことで、前記印
刷版の夫々異なる位置でパターンは二回の印刷が行われ
るものとなり、ピンホールを消去することが可能とな
る。
つぎに、本発明を図に示す一実施例に基づいて詳細に
説明する。 第１図〜第４図は工程順に示す本発明による精細パタ
ーンフィルタ１の製造方法であり、印刷機10には前記精
細パターンフィルタ１の基板２となる例えばガラス板な
どの透明部材が印刷版11に対して所定位置にセットされ
印刷が行われるものである。 尚、実際の実施に当たっては前記印刷機10としてオフ
セット印刷機などが使用され、前記基板２と印刷版11と
の間にはブランケットドラムが介在する場合があるが、
この部分は本発明の要旨の部分ではなく、又、いたずら
に説明を輻輳化するので省略し、基板２と印刷版11とは
印刷時に密着するものとして説明する。 先ず、第１図において印刷版11には所定範囲に巾Ｄを
例えば100μｍとする帯状のセル12がピッチＰを300μｍ
として形成されているものであり、前記セル12に例えば
赤色のインキ13を充填し、これを前記基板２に転写する
ことで、第２図に示すように基板２上に第一赤色パター
ン3aが形成されるものとなる。 ここで従来例においては次工程として前記基板２（あ
るいは印刷版11）をピッチＰ方向に例えばネジ送りなど
適宜な手段で100μｍ移動し、例えば緑色パターンの印
刷工程に進み、続いて更に100μｍ移動させ青色パター
ンの印刷工程に進み前記精細パターンフィルタ30を得る
ものであったが、本発明においては第３図に示すように
前記基板２を前記従来例と同様な手段でピッチＰ方向に
300μｍ移動し再度前記セル12に赤色のインキ13を充填
し、これを前記基板２に転写するものである。 このようにすることで前記基板２上には第４図に示す
前記赤色のインキ13が二層に転写、即ち二回刷が行わ
れ、位置的には前の工程で得られた第一赤色パターン3a
と全くに重畳した第二赤色パターン3bが形成されるもの
となる。 ここで、上記した製造方法について特に重要なこと
は、前記第一赤色パターン3aと第二赤色パターン3bとが
同一セル12により形成されたものでないことで、前記基
板２を１ピッチ、即ち300μｍ移動して印刷を行ったこ
とで、前記第一赤色パターン3aと第二赤色パターン3bと
は隣接したセル12の印影が重畳したものとなることであ
る。 このことは即ち、例えば一方のセル12aの側に第５図
に示すようにピンホール発生の要因となるエッチング残
り13を生じていたとしても、続いて印刷される他の一方
のセル12bの側に同様な欠陥を生じていない限りにピン
ホールは前記他の一方のセル12bによる第二赤色パター
ン3bの印刷により埋められるものとなる。 尚、云うまでもないが他の一方のセル12の側に同様な
欠陥を生ずることは確率的に極めて稀であるので、実際
には何れかのセルによる印刷工程で生じたピンホールは
他の一方のセルによる印刷工程で必ず埋められるものと
なる。 次いで、上記と同様な手段により第一緑色パターン4
a、第二緑色パターン4b、第一青色パターン5a、第二青
色パターン5bが形成され、第６図に示す本発明の精細パ
ターンフィルタ１が得られるものとなる。 尚、以上述べた製造方法によれば、一方の端部に第一
赤色パターン3a、第一緑色パターン4a、第一青色パター
ン5aの一組と、他の一方の端部に第二赤色パターン3b、
第二緑色パターン4b、第二青色パターン5bの一組との夫
々一層のものが形成されるが、これは予めに、この精細
パターンフィルタ１と組合わされる液晶表示素子（図示
は省略する）の画面の有効範囲外となるようにしておけ
ば良いものである。 また、前記したように二回刷が行われることで、例え
ば赤色パターン3a、3bの総合した色調が規定よりも濃い
ものとなる場合には、その一回の印刷工程におけるイン
キ13の濃度を半分にするなど適宜の調整を行えば良いも
のである。
説明する。 第１図〜第４図は工程順に示す本発明による精細パタ
ーンフィルタ１の製造方法であり、印刷機10には前記精
細パターンフィルタ１の基板２となる例えばガラス板な
どの透明部材が印刷版11に対して所定位置にセットされ
印刷が行われるものである。 尚、実際の実施に当たっては前記印刷機10としてオフ
セット印刷機などが使用され、前記基板２と印刷版11と
の間にはブランケットドラムが介在する場合があるが、
この部分は本発明の要旨の部分ではなく、又、いたずら
に説明を輻輳化するので省略し、基板２と印刷版11とは
印刷時に密着するものとして説明する。 先ず、第１図において印刷版11には所定範囲に巾Ｄを
例えば100μｍとする帯状のセル12がピッチＰを300μｍ
として形成されているものであり、前記セル12に例えば
赤色のインキ13を充填し、これを前記基板２に転写する
ことで、第２図に示すように基板２上に第一赤色パター
ン3aが形成されるものとなる。 ここで従来例においては次工程として前記基板２（あ
るいは印刷版11）をピッチＰ方向に例えばネジ送りなど
適宜な手段で100μｍ移動し、例えば緑色パターンの印
刷工程に進み、続いて更に100μｍ移動させ青色パター
ンの印刷工程に進み前記精細パターンフィルタ30を得る
ものであったが、本発明においては第３図に示すように
前記基板２を前記従来例と同様な手段でピッチＰ方向に
300μｍ移動し再度前記セル12に赤色のインキ13を充填
し、これを前記基板２に転写するものである。 このようにすることで前記基板２上には第４図に示す
前記赤色のインキ13が二層に転写、即ち二回刷が行わ
れ、位置的には前の工程で得られた第一赤色パターン3a
と全くに重畳した第二赤色パターン3bが形成されるもの
となる。 ここで、上記した製造方法について特に重要なこと
は、前記第一赤色パターン3aと第二赤色パターン3bとが
同一セル12により形成されたものでないことで、前記基
板２を１ピッチ、即ち300μｍ移動して印刷を行ったこ
とで、前記第一赤色パターン3aと第二赤色パターン3bと
は隣接したセル12の印影が重畳したものとなることであ
る。 このことは即ち、例えば一方のセル12aの側に第５図
に示すようにピンホール発生の要因となるエッチング残
り13を生じていたとしても、続いて印刷される他の一方
のセル12bの側に同様な欠陥を生じていない限りにピン
ホールは前記他の一方のセル12bによる第二赤色パター
ン3bの印刷により埋められるものとなる。 尚、云うまでもないが他の一方のセル12の側に同様な
欠陥を生ずることは確率的に極めて稀であるので、実際
には何れかのセルによる印刷工程で生じたピンホールは
他の一方のセルによる印刷工程で必ず埋められるものと
なる。 次いで、上記と同様な手段により第一緑色パターン4
a、第二緑色パターン4b、第一青色パターン5a、第二青
色パターン5bが形成され、第６図に示す本発明の精細パ
ターンフィルタ１が得られるものとなる。 尚、以上述べた製造方法によれば、一方の端部に第一
赤色パターン3a、第一緑色パターン4a、第一青色パター
ン5aの一組と、他の一方の端部に第二赤色パターン3b、
第二緑色パターン4b、第二青色パターン5bの一組との夫
々一層のものが形成されるが、これは予めに、この精細
パターンフィルタ１と組合わされる液晶表示素子（図示
は省略する）の画面の有効範囲外となるようにしておけ
ば良いものである。 また、前記したように二回刷が行われることで、例え
ば赤色パターン3a、3bの総合した色調が規定よりも濃い
ものとなる場合には、その一回の印刷工程におけるイン
キ13の濃度を半分にするなど適宜の調整を行えば良いも
のである。
以上に説明したように本発明により、多色刷中の一色
の印刷は前記印刷版の１ピッチをずらせた二回刷で行わ
れる精細パターンフィルタの製造方法としたことで、前
記精細パターンフィルタに一箇所に印刷版の異なる位置
のセルで重刷を行うものとして、ピンホールの発生を確
率的に根絶し、手間と熟練とを要するレタッチ工程を不
要とし、この種の精細パターンフィルタの生産効率を著
しく高いものとすると云う極めて優れた効果を奏するも
のとなる。
の印刷は前記印刷版の１ピッチをずらせた二回刷で行わ
れる精細パターンフィルタの製造方法としたことで、前
記精細パターンフィルタに一箇所に印刷版の異なる位置
のセルで重刷を行うものとして、ピンホールの発生を確
率的に根絶し、手間と熟練とを要するレタッチ工程を不
要とし、この種の精細パターンフィルタの生産効率を著
しく高いものとすると云う極めて優れた効果を奏するも
のとなる。
第１図〜第４図は本発明に係る精細パターンフィルタの
製造方法を工程の順に示す説明図、第５図は印刷版に生
ずる欠点の状態を示す断面図、第６図は本発明の製造方
法により得られる精細パターンフィルタを示す断面図、
第７図は従来例を示す平面図である。 １……精細パターンフィルタ ２……基板 3a……第一赤色パターン 3b……第二赤色パターン 4a……第一緑色パターン 4b……第二緑色パターン 5a……第一青色パターン 5b……第二青色パターン 10……印刷機 11……印刷版 12……セル
製造方法を工程の順に示す説明図、第５図は印刷版に生
ずる欠点の状態を示す断面図、第６図は本発明の製造方
法により得られる精細パターンフィルタを示す断面図、
第７図は従来例を示す平面図である。 １……精細パターンフィルタ ２……基板 3a……第一赤色パターン 3b……第二赤色パターン 4a……第一緑色パターン 4b……第二緑色パターン 5a……第一青色パターン 5b……第二青色パターン 10……印刷機 11……印刷版 12……セル
Claims (1)
- 【請求項１】同一の印刷版による所定ピッチをずらした
多色刷により形成される精細パターンフィルタの製造方
法において、前記多色刷中の一色の印刷は前記印刷版の
１ピッチをずらせた二回刷で行われることを特徴とする
精細パターンフィルタの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19011189A JP2754766B2 (ja) | 1989-07-21 | 1989-07-21 | 精細パターンフィルタの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19011189A JP2754766B2 (ja) | 1989-07-21 | 1989-07-21 | 精細パターンフィルタの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0354505A JPH0354505A (ja) | 1991-03-08 |
| JP2754766B2 true JP2754766B2 (ja) | 1998-05-20 |
Family
ID=16252562
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19011189A Expired - Fee Related JP2754766B2 (ja) | 1989-07-21 | 1989-07-21 | 精細パターンフィルタの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2754766B2 (ja) |
-
1989
- 1989-07-21 JP JP19011189A patent/JP2754766B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0354505A (ja) | 1991-03-08 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080306 Year of fee payment: 10 |
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| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090306 Year of fee payment: 11 |
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| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |