JPH0361581A - 精細パターンの印刷方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本発明は精細パターンの印刷方法に関するものであり、
特に詳しくは精密印刷が要求される液晶カラーデイスプ
レィに使用するカラーフィルター等の電気又は電子部品
に於ける精細パターンの印刷方法の改良に関する。

【従来の技術】

前記した様な精細パターンの印刷は、極めて高度の精密
性が要求され、液晶カラーデイスプレィのカラーフィル
ターに例をとれば、赤、緑、青の所謂ＲＧＢ三原色細線
の連続パターンを透明なガラス基板に印刷するため、凹
版オフセット印刷法が採用されている。この印刷技法は
、刷版から版胴ブランケットに転移された印刷インキを
印刷対象の前記ガラス基板に転写して、所要の精細パタ
ーンを得るものであるが、該精細パターンを構成する細
線状の画素は、近年界々細くて精確なものが要求される
様になって来ており、例えば需要が高まって来た液晶カ
ラーデイスプレィに使用するカラーフィルター等に於い
ては、高い解像度を得るために６０μｍと云う様に極め
て細い画線を繰り返し形成した精細パターンの要求が強
い。パターンが微細になると刷版に形成する画線溝にイ
ンキを均一に供給することが難しく、このため画線の両
端が不鮮明になったり、画線全体に濃淡が生じたりして
正常な印刷が行い難いと云う問題点があった。従って、
現状の製造工程に於いては製品歩留まりを向上させるた
め、補修工程が設けられている。

【発明が解決しようとする課題】

しかしながら、精細パターンの補修は顕微鏡で観察しな
がら手書きで補修すると云う極めて細かい作業となるた
め、人手を掛ける割りには効率が上がらないと云う問題
点がある。従って、本発明はこの様な従来技術の問題点
を根本から解消するため、精細パターンを基板上に形成
する工程に於いて、欠陥を発生しない印刷手段を提供し
ようとするものである。

【課題を解決するための手段】

本発明は上記した従来技術の課題を解決するためになさ
れたもので、顔料が０．３μｍ以下の微粒子からなる印
刷インキを用いて、凹版オフセット方式により所要の精
細パターンを基板上に印刷することことを特徴とする精
細パターンの印刷方法である。

【作用】

本発明になる精細パターンの印刷方法によれば、印刷イ
ンキの顔料が０．３μｍ以下の範囲に整粒された微粒子
であるため、刷版の画線が例え５０μｍ幅であっても、
十分に小さいことから、刷版上にインキを広げ、余剰分
をドクターにょってかき取る際に、極めてスムース、且
つ安定した状態で画線溝に印刷インキが残留する。又、
整粒された樹脂及び顔料を使用しているため粘性等の性
状が一定しており、画線溝に安定供給した印刷インキを
版胴ブランケットに転移させるときにも、常時一定した
量の印刷インキが転移して安定した印刷が実行される。

【実施例】

つぎに、本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明す
る。 本実施例は液晶カラーデイスプレィに用いるカラーフィ
ルターを製造した一例であり、赤、緑、青の所１ＲＧＢ
三原色からなる精細パターンｌが、ガラス基板２の平滑
な片面に印刷形成されている。該精細パターン１はスト
ライブ状の赤色の画線ｒと緑色の画線ｇ１及び青色の画
線すとがそれぞれ繰り返し連続印刷されて形成されたも
のであり、画線ｒ１ｇ及びｂは１枚の刷版３を用いて凹
版オフセット印刷により印刷形成されている。 刷版３に形成した多数の画線溝３１は、製品となるカラ
ーフィルターの規格に合わせて適宜形成されるものであ
るが、この場合は精細パターン１を得るために５０μｍ
の太さに形成され、それぞれ太さの２倍の間隔、即ち１
００μｍだけ離間して平行に設けられている。 刷版３は当業者にとって熟知された写真製版技術等の従
来手段により製版されるものであり、又、該刷版３を用
いて凹版オフセット印刷する方法についても当業者には
熟知されているので、股間説明は省略して本発明の構成
要件に関してのみ詳述すると、刷版３の画線溝３１に供
給する印刷インキとしてはＲＧＢ三元色それぞれに対し
て、第１表にＲｌＧ、Ｈの記号で示したインキを使用す
るものであり、何れも顔料が０．３μｍ以下の微粒子に
整粒されている。尚、従来使用のインキは同じ組成であ
って、顔料の粒径が約０．５μ麿と粗い印刷インキであ
る。 第１表 上記構成の刷版３に適宜の印刷インキ、例えば赤色用の
印刷インキＲを供給し、スキージ（図示せず）によって
均した後、ドクター４によって過剰なインキＲをかき取
り、全ての画線溝３１に印刷インキＲを供給する。そし
て、刷版３の表面に版胴ブランケット５を回転させなが
ら接触させ、画線溝３１に供給されていた印刷インキＲ
を版胴ブランケット５の表面に転移させる。更に、該版
胴ブランケット５をガラス基板２の平滑な被印刷面２１
に回転接触させて、前記印刷インキＲを転移させること
により刷版３の画線パターンをガラス基板２に転写する
が、前記ドクター４が刷版３の表面を摺動して、刷版３
に供給された過剰な印刷インキＲをかき取る際、印刷イ
ンキＲに於いては固形物（樹脂及び顔料）６が０．３μ
句以下と極めて微粒子に整粒されているため、ミクロ的
に見ても粘性等の性状が安定しているため全ての画線溝
３１に印刷インキＲを均一に残留させることが出来る。 この様にして、極めて一定した量の印刷インキＲが画線
溝３１の全てに供給された刷版３を用いて凹版オフセッ
ト印刷すると、印刷インキＲは版胴ブランケット５に常
に一定量が転移し、ガラス基板２への転移も極めて安定
的に行われるので、５０μｍ幅の赤の画線ｒが鮮やかに
印刷される。 この様にして多数本の赤色の画線ｒを１００μｍ間隔で
ガラス基板２に連続して印刷形成した後、刷版３を図面
右側に５０μｍだけずらして緑色の印刷インキ゛Ｇを刷
版３上に供給し、同様の手法に従ってガラス基板２に画
線を形成する。更に同一方向に刷版３を５０μｍずらし
て、青色の印刷インキＢを用いて画線すを印刷形成する
と、５０μｍ幅のＲＧＢ三原色の画線ｒｓｇ及びｂが繰
り返し印刷された所望の精細パターンｌがガラス基板２
に形成される。上記手段によってガラス基板２の片面に
精細パターン１が印刷形成されたカラーフィルターは、
従来のカラーフィルターと同様、必要に応じて研磨・圧
延等の手段によって印刷面の平滑化処理等を行い、更に
電極の配設と液晶の封入等して液晶カラーデイスプレィ
に仕上げられる。 一方、従来使用の印刷インキＲ１を使用して、ガラス基
板２に赤色の画線ｒ′を上記手法によって印刷形成させ
たところ、第７図に示す様に画線ｒ′の両端が不鮮明に
なると共に、該画線ｒ′にはピンホール状に白抜は状欠
陥が発生したり、濃淡が出来る等の欠陥が発生した。画
線ｒ′が奇麗に印刷形成出来なかった原因としては、第
５図と第６図に示す様に画線構３１の幅と深さに対して
無視し難い程大きい固形物６が印刷インキに不均一に含
有されているため、ドクター４で過剰の印刷インキＲ１
をかき取る際、大きな固形物６をかき取った時と、書き
取ることがなかったときで、該画線溝３１に残留する印
刷インキの状態が著しく異なることによるものと考えら
れる。 尚、本発明の精細パターンの印刷方法は、液晶カラーデ
イスプレィに用いるカラーフィルターの製造に限定され
るものではなく、他の一般的な精細パターンの印刷形成
にも広く適用されるものであることを付言しておく。

【発明の効果】

以上説明した様に、本発明になる精細パターンの印刷方
法は顔料が０．３μ−以下の微粒子からなる印刷インキ
を用いて、凹版オフセット方式により所要の精細パター
ンを基板上に印刷するため、刷版３の画線溝が５０μｍ
と云う様に極めて細い場合に於いても、常に安定して一
定量の印刷インキが全ての画線溝に供給されるため、欠
陥を発生することなくガラス基板等に明瞭な精細パター
ンを形成することが可能である。　従って、本発明によ
れば精細パターンの形成が要求される最近の液晶カラー
デイスプレィ等の製造に適用して実用的な効果を奏する
ものである。４、図面の簡単な説明 第１図は凹版オフセット印刷によりカラーフィルターを
製造する工程の説明図、第２図は要部Ａ１の拡大説明図
、第３図は要部Ａ２の拡大説明図、第４図はカラーフィ
ルターの説明図、第５図〜第７図は比較例の説明図であ
る。 １・・・精細パターン、 ２・・・ガラス基板、 ３・・・刷版、 ３１・・・画線溝、 ４・・・ドクター ５・・・版胴ブランケット、 ｒｓｇｌｋ）・・・画線、 ＲｌＧｌＢ・・・印刷インキ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 顔料が０．３μｍ以下の微粒子からなる印刷インキを用
   いて、凹版オフセット方式により所要の精細パターンを
   基板上に印刷することを特徴とする精細パターンの印刷
   方法。