JPS6359584A

JPS6359584A - 高精度印刷物の製造方法

Info

Publication number: JPS6359584A
Application number: JP20471686A
Authority: JP
Inventors: Kenichi Masaki; 正木　健一; Takahiro Akai; 赤井　隆広; Riyoumei Men; 了明面; Keizo Inoue; 圭三井上
Original assignee: Nissha Printing Co Ltd
Current assignee: Nissha Printing Co Ltd
Priority date: 1986-08-30
Filing date: 1986-08-30
Publication date: 1988-03-15

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉この発明は、電気・電子部品への印刷などのように高精
度な印刷を行う新規な高精度印刷物の製造方法に関する
ものである。

〈発明の背景と従来の技術〉従来から一般的に行われている印刷方法としては、平版
オフセント印刷法、グラビアオフセット印刷法、凸版印
刷法がある。

平版オフセット印刷法は、版面の非図柄部分を親水性、
図柄部分を疎水性とし、疎水性のインキを使用し、ブラ
ンケットを介して被印刷体に図柄を形成するものである
。

グラビアオフセット印刷法は、凹版に形成された図柄に
充填されたインキをブランケットを介して被印刷体に転
移し、図柄を被印刷体上に形成するものである。

凸版印刷法は、凸部に形成された図柄にインキを普け、
被印刷体に圧力をかけて接触させてインキを移すもので
ある。

〈発明が解決しようとする問題点〉平版オフセット印刷法は、比較的高粘度のインキを使用
するため、被印刷体上に形成されたインキ皮膜の平滑性
が欠けるので、精度の高い印刷を行うのは困難であった
。また、印刷原理が版材やインキの親水性・親油性の違
いを利用しているため、使用するインキの制約が多いこ
と、加えて版材の組成によってバインダーや溶剤の選択
範囲が非常に狭くなることなどの欠点も有していた。

グラビアオフセット印刷法は、版材が金属であるのでそ
れ自体は精度が高いものである。しかし、グラビアセル
からブランケットへ転移したインキを被印刷体に圧力を
かけて接触させると、インキがブランケット上に広がり
、その結果図柄のエツジが不明瞭なものとなるので高精
度の印刷を行うには不適当なものであった。また、ドク
ターブレードを使用してインキをグラビアセルに充填す
るため、粘度の高いインキを使用するとインキのかき残
しがグラビアセル外に生じ、被印刷体上に図柄部分以外
にインキが転移する、いわゆる地／ηれが発生するとい
う欠点を有していた（第３図参照）。

凸版印刷法は、版材が樹脂凸版やゴム凸版などの弾性凸
版の場合、版材自体の寸法安定性に欠けるため、各図柄
を正確に再現することができない。

また、インキの供給方法が、インキローラーを凸版に押
しつけるものであるので、インキ膜厚が不安定なもので
あった。さらに、凸版のショルダー部に付着したインキ
により画線の太りが発生し、図柄の縁に生ずるふちどり
　（マージナルゾーン）のため、図柄のエツジが不鮮明
になるという欠点を存していた（第４図参照）。

このように、これらの印刷方法においては、精度の高い
印刷物を製造するには種々の欠点を有するものであった
。

この発明は、以上のような欠点を解決し、高精度な印刷
物を製造する方法を得ることにある。

〈問題点を解決するための手段〉以上のような欠点を解決するために、この発明は次のよ
うにした。すなわち、個々に図柄を形成しているグラビ
アセルにインキを充填した凹版と、その凹版と同一また
は凹版より若干広い面積を有し凹版を覆う図柄を凸部頂
面に形成した凸版とを、双方の図柄が互いに合致するよ
うに圧力をかけて接触させ、凹版のグラビアセルから凸
版の頂面ヘインキを転移させ、次に凸版と被印刷体とを
圧力をかけて接触させ、凸版の頂面から被印刷体の表面
へインキを転移させて図柄を形成するようにした。

さらに、この発明を図面を用いて詳しく説明する。第１
図および第２図はこの発明の実施例を示す断面図である
。１は凹版、２は凸版、３は被印刷体、４はインキ、１
１はグラビアセル、１２はドクターブレード、１３はイ
ンキローラー、２１は頂面である。

凹版１に図柄を形成する。この発明でいう図柄は、一つ
の図柄が一つの独立したグラビアセルｌｌによって形成
される。その形状としては、通常の文字・記号のほか、
方形・円形や回路など任意のものでよい、また、その最
も細かい部分は１００μｍ前後の大きさとすることがで
きる。

被印刷体３上の図柄は凹版１のグラビアセル１１の形状
で規定されるので、凹版１０版材としては寸法安定性の
よいものを用いる必要があり、通常は金属製のものを用
いる。凹版１の形状としては、平板状のものでもシリン
ダー状のものでもよい。

インキ供給装置およびドクターブレード１２は通常の印
刷に用いられるものでよい。

凸版２は、凹版１のグラビアセル１１内のインキ４を被
印刷体３に転移させる機能を持つものである。したがっ
て、その図柄は凹版１のグラビアセル１１の開口部に比
べて、同一形状か、グラビアセル１１の開口部を覆う若
干広い面積である必要がある。凸版２を凹版１より若干
広い面積とするのは、印圧によって凹版１に凸版３がは
まりこむのを防ぎ、また凸版２と凹版１の図柄が同調せ
ず、ズレを生じた場合に凸版２が凹版１のインキを転移
しなくなるのを防ぐためである。その大きさとしては、
図柄によって異なるが、凹版の線幅が３００μｍのとき
、凹版の線幅を１０％増の３３０μｍとするとよい。

また、その板材は、樹脂やゴムなどの弾性体を用いる。

凸版２の形状はシリンダー状とするとよい。また、凹版
１がシリンダー状の場合は、凸版２を平板状とすること
ができる。また、凹版１および凸版２の形態は、印刷装
置の規模・被印刷体の形状などに適宜力じて構成する。

インキ４としては、１　、０００〜５０．０ＯＯｃｐｓ
程度のものが使用可能である。一般印刷に用いられるイ
ンキのほか、各種機能を有するものを目的に応じて使用
することができる。たとえば、電子部品用途のインキと
しては導電ペーストや耐熱性ポリイミド系樹脂系などを
用い、また他の用途として、絶縁膜、液晶用カラーフィ
ルター、液晶用配向膜、液晶シール材などを形成するこ
とができる。

く作用〉インキ供給装置とドクターブレード１２により、凹版ｌ
のグラビアセル１１にインキ４が充填される。

凹版１と凸版２を圧力をかけながら接触させることによ
り、グラビアセル１１内のインキ４は凸版の頂面２１に
移る。凹版１の図柄と凸版２の図柄の大きさは、まった
く同一か凸版の方が大きいので、凸版の頂面２１にのみ
インキが付着する。

仮に、凹版１の非図柄部分にドクターリングの不充分に
よるインキのかき残しが生じたとしても凸部頂面２１が
接しない部分は関係ないので、被印刷体３上へ地汚れと
いう形での転移は生じない。

もっとも、凸版２の図柄の大きさを凹版１より大きくし
た場合にはその寸法差による凸部頂面２１については転
移が起こる。このように完全に転移をなくすことはでき
ないが、その量はごくわずかであり、全体としては無視
できる量である。

凸版２と被印刷体３とを圧力をかけながら接触させるこ
とにより、凸版２上のインキ４は被印刷体３に移り、被
印刷体３上に図柄が形成される。

〈実施例〉凹版・凸版を下記のように構成し、下記の組成のインキ
を用いてガラスに第５図に示す図柄を形成した。

凹版　ニジリンダ−線幅３００μｍ　深度２０μｍ　材
質鋼、クロームメッキ凸版　：感光性樹脂凸版（デニボン社　サイレル）線幅
３３０μｍ　レリーフ深度１００μインキ：塩化酢酸ビ
ニル共重合体／ブチルセロソルブ／１１１Ｉ料　粘度１
２．０ＯＯｃｐｓその結果、図柄のエツジの鮮明度が良
好で、インキ皮膜の表面の平滑度がよく、各図柄が正確
に再現され、寸法精度の良好な厚さ２μｍの均一なイン
キ皮膜を有する印刷物を得ることができた。

〈発明の効果〉この発明は次のように優れた効果を有する。

図柄を凹版に形成し、その凹版と同一形状または凹版よ
り若干広い面積を有し、凹版を覆う図柄を形成した凸版
を介在させて被印刷体上に図柄を形成するようにしたの
で、各図柄が正確に再現され、寸法精度に優れ、インキ
皮膜が均一で平滑な高精度印刷物を製造することができ
る。また、ブランケットを用いないので、印圧によって
画線が太ることもなく、寸法精度のよい印刷物を製造す
ることができる。また、凹版のグラビアセルに対して凸
版の頂面が合同かあるいは若干広い面積の相似であるの
で、凸版の頂面にのみインキが付着し、ショルダ一部へ
はインキが付着しないので、マージナルゾーンが発生し
たり、エツジが不鮮明となったり、ショルダ一部への着
肉インキの転移によって画線の太りが生したりしない。

また、凹版のかき残されたインキを転移しないので、美
しい印刷物を製造することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はこの発明の実施例を示す断面図で
ある。第３図はグラビアオフセット印刷法を示す断面図
、第４図は凸版印刷法を示す断面図である。第５図はこ
の発明の実施例を示す平面図である。ｌ・・・凹版、２・・・凸版、３・・・被印刷体、４・
・・インキ、５・・・ブランケット、１１・・・グラビ
アセル、１２・・・ドクターブレード、１３・・・イン
キローラー、２１・・・頂面特許出願人　日本写真印刷株式会社（ｂ）第１図第２図（ａ）（ｂ）第３図第４図ＣＪ、３１ｍ＋ｍ第５図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）個々に図柄を形成しているグラビアセル（１１）
にインキ（４）を充填した凹版（１）と、その凹版（１
）と同一形状または凹版（１）より若干広い面積を有し
凹版（１）を覆う図柄を凸部頂面（２１）に形成した凸
版（２）とを、双方の図柄が互いに合致するように圧力
をかけて接触させ、凹版（１）のグラビアセル（１１）
から凸版（２）の頂面（２１）へインキ（４）を転移さ
せ、次に凸版（２）と被印刷体（３）とを圧力をかけて
接触させ、凸版（２）の頂面（２１）から被印刷体（３
）の表面へインキ（４）を転移させて図柄を形成するこ
とを特徴とする高精度印刷物の製造方法。
（２）凸版（２）の版材が、天然ゴム、合成ゴム、感光
性ゴム、感光性樹脂のいずれか一つより構成されている
特許請求の範囲第１項に記載の高精度印刷物の製造方法
。
（３）凸版（２）の版材が、天然ゴム、合成ゴム、感光
性ゴム、感光性樹脂の二つ以上の組み合わせのいづれか
一つにより構成されている特許請求の範囲第１項に記載
の高精度印刷物の製造方法。