JP3055210B2 - 印刷方法 - Google Patents

印刷方法

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JP3055210B2
JP3055210B2 JP3131077A JP13107791A JP3055210B2 JP 3055210 B2 JP3055210 B2 JP 3055210B2 JP 3131077 A JP3131077 A JP 3131077A JP 13107791 A JP13107791 A JP 13107791A JP 3055210 B2 JP3055210 B2 JP 3055210B2
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吉和 島村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、凹版方式の印刷方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】凹版方式とは、表面の平滑な板状体の表
面の一部にインキを充填するための溝部すなわちインキ
セルを設けた凹版を用い、この凹版の表面全体にインキ
を供給してインキ皮膜を形成し、これをドクタと称する
刃状物で掻き取ってインキセルのみにインキを充填し、
しかる後にこれに被印刷体もしくは転写体を押圧してそ
の表面にインキセル内に充填されたインキの一部を移し
取ることによって画像の形成を行う印刷方式である。凹
版の材質としては、稀にガラスや合成樹脂等が用いられ
ることもあるが、加工性や耐刷力などの要請により金
属、中でも銅が最も一般的であり、通常その表面には耐
刷力向上の目的でクロム鍍金が施されたものが用いられ
ている。
【0003】凹版方式の特長のひとつとしてインキの厚
盛が可能なことが挙げられる。すなわち、版面の凸部に
インキを付着させる凸版方式や、ほぼ平滑な版面のイン
キ親和性の差を利用して画線部のみにインキを付着させ
る平版方式では、その構造上画線部にインキを厚盛りす
ることが困難であるし、またもしそれが可能だとしても
印刷時に印圧により圧し潰されてインキが広がって画質
の劣化が起こるので、原理的にインキの盛り量は1μm
程度が限度とされ、しかも盛り量の制御も困難である。
これに対し、凹版方式ではインキの盛り量はインキセル
の深度によって決定されるので、インキセルの深度を適
宜設計することによって任意の盛り量が得られ、5〜1
0μmまたはそれ以上の厚盛も原理的には可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の特長を利用して
厚盛印刷の目的に広く用いられている凹版方式にも限界
がある。すなわち、凹版の最も一般的な製造方法である
エッチング法は、平滑な版材の表面にフォトリソグラフ
法により非画線部にレジストパターンを形成した後これ
を腐蝕液に浸漬してレジストの乗っていない画線部の版
材を腐蝕除去するというものである。この時、腐蝕液の
腐蝕作用は等方的であるために、腐蝕は版材の厚さ方向
と同時に幅方向へ進行する所謂サイドエッチ現象が起こ
るため、インキセルの深度をその開口幅の半分以上とす
ることは困難である。また、被印刷体等にインキを転写
する時、版面とインキとの間にもある程度付着性がある
ために、インキセルに充填されたインキの量に対する被
印刷体等に転写されたインキの量の比率(転写率)は一
般に3分の1程度である。その結果、画線の幅に対する
印刷インキ皮膜の厚さは6分の1程度が限度となってい
る。
【0005】かかる問題点を解決して微細な画線に対し
ても十分な厚盛を行わせる目的で、弗素樹脂や珪素樹脂
等からなるインキ反撥層を版面に設ける方法が既に提案
されている(例えば特開平2−135348号公報参
照)。しかし、転写率を向上させるに十分なまでに版面
のインキ反撥性を高めると、ドクタにて版面の余剰イン
キを掻き取る際にインキセル内のインキも掻き出されて
しまうため印刷不可能となる。この点を改善する目的
で、インキ反撥層をインキセルの底面のみに設ける方法
も提案されている(同上公報参照)。しかしこの方法
も、画線部の端部の転写率を向上できないほか、大面積
の画線部の中央部分ではインキセル内のインキの掻き出
しを防ぎ切れないなどの限界がある。
【0006】本発明は凹版方式の印刷方法における上記
の様な問題点に鑑みてなされたものであって、微細な画
線にも十分な厚盛りが可能な印刷方法を提供する目的で
なされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の印刷方法は、使
用するインキが含有する揮発性溶剤に対し膨潤性を有し
しかも膨潤時に乾燥時よりも前記インキに対する付着性
が低下する材質を少なくともインキセルの内面に有する
凹版を使用し、且つ、乾燥状態の該凹版の版面に前記イ
ンキを供給後30秒以内に該凹版上の余剰インキをドク
タにより掻き取る工程を具備することにより、上記の目
的を達しようとするものである。
【0008】
【作用】本発明の印刷方法によれば、凹版のインキセル
の内面は乾燥状態においてはインキに対する付着性が十
分にあるので、インキを供給後速やかにドクタにて余剰
インキを掻き取ればこれによってインキセル内のインキ
が掻き出されることがない。一方、インキセルの内面が
インキに含有される揮発性溶剤によって膨潤するとイン
キに対する付着性が低下し、被印刷体等への転写率が向
上する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の印刷方法の一実施例を挙げ、
図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0010】図1は本発明の印刷方法に用いる凹版の断
面図、図2(a) 〜図2(c) までは本発明の印刷方法の工
程の説明図である。
【0011】まず、本発明の印刷方法に使用する凹版に
ついて説明する(図1参照)。該凹版の版材1の材質は
特に問わず、例えば従来最も多く用いられている銅であ
って、その表面にはクロム鍍金処理が通常施されてい
る。この版のインキセル2の内面部21は印刷に用いる
インキに含有される揮発性溶剤に対し膨潤性を有ししか
も膨潤時に乾燥時よりも前記インキに対する付着性が低
下する材質からなる。この様な材質は種々知られている
が、最も顕著な効果を示すものとしてシリコーンゴムが
知られており、水なし平版のインキ剥離材として用いら
れている。水なし平版においては、刷り始めには前記シ
リコーンゴムからなる非画線部にもインキが付着する
が、シリコーンゴムの膨潤とともにインキの付着性が低
下して剥離性を示し画線の印刷が可能になることは周知
の通りである(日本印刷学会論文集第19巻第4号10
1−111(1981)参照)。
【0012】次に、本発明の印刷方法の工程について説
明する。まずスキージ4を用いてインキ3を版面全面に
供給し(図2(a) 参照)、次にドクタ5を用いて版面上
の余剰なインキ3を掻き取ってインキセル2のみにイン
キ3を充填し(図2(b) 参照)、しかる後に圧胴7にて
被印刷体6を版面に押圧してインキセル2に充填された
インキ3を被印刷体6の表面に転写する(図2(c) 参
照)。
【0013】この工程自体は従来の凹版印刷の工程と何
ら変わる所がないが、本発明の印刷方法においては各工
程の時間間隔に十分注意する必要がある。すなわち、イ
ンキ3を版面に供給後(図2(a) の状態で)過度に時間
が経過すると、インキセル2の内面部21が膨潤してイ
ンキ3に対する付着性を失い、ドクタ5によって余剰な
インキ3を掻き取る工程(図2(b) 参照)でインキセル
2内のインキ3も一緒に掻き出されてしまう。このため
インキ3を版面に供給後可及的速やかにドクタ5の操作
を行う必要がある。
【0014】この間の時間間隔として許容される範囲は
インキセル2の内面部21の膨潤速度やインキ付着性変
化率により適宜選ばれるが通例は30秒以内、より好ま
しくは10秒以内が良い。一方、インキセル2に充填し
たインキ3を被印刷体6の表面に転写する工程(図2
(c) 参照)では、インキセル2の内面部21の膨潤状態
が不足するとインキ3の剥離性が悪く転写率が優れない
ので、版面へのインキ3の供給後ある程度の時間が経過
していることが必要である。この間の時間間隔もインキ
セル2の内面部21の膨潤速度やインキ付着性変化率に
より適宜選ばれるが、通例は10秒以上、より好ましく
は30秒以上が良い。
【0015】以上、平台円圧直接印刷方式の一実施例に
ついて説明したが、本発明の印刷方法はこれに限定され
るものではなく、輪転方式や間接印刷(オフセット)方
式にも適用することができる。
【0016】
【発明の効果】本発明の印刷方法によれば、ドクタによ
ってインキセル中からインキが掻き出されることがな
く、しかも被印刷体への転写率が向上するので、従来不
可能であった画線の幅の6分の1を越える厚盛印刷が可
能である。
【0017】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷方法に用いる凹版の断面図であ
る。
【図2】(a) 〜(c) は本発明の印刷方法の工程の説明図
であり、(a) はスキージを用いてインキを版面全面に供
給する工程、(b)はドクタを用いて版面上の余剰なイン
キを掻き取ってインキセルのみにインキを充填する工
程、(c) はしかる後に圧胴にて被印刷体を版面に押圧し
てインキセルに充填されたインキを被印刷体の表面に転
写する工程を示す。
【符号の説明】
1 版材 2 インキセル 21 インキセルの内面部 3 インキ 4 スキージ 5 ドクタ 6 被印刷体 7 圧胴
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 1/00 - 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】揮発性溶剤を含有するインキを凹版のイン
    キセルに充填したのち、被印刷体に直接または転写体を
    介して転写する凹版方式の印刷方法において、前記凹版
    として、前記インキが含有する揮発性溶剤に対し膨潤性
    を有し、しかも膨潤時に乾燥時よりも前記インキに対す
    る付着性が低下する材質を少なくともインキセルの内面
    に有する凹版を使用し、且つ、乾燥状態の該凹版の版面
    に前記インキを供給後時間間隔として許容される範囲の
    時間である30秒以内に該凹版上の余剰インキをドクタ
    により掻き取る工程を具備することを特徴とする印刷方
    法。
  2. 【請求項2】揮発性溶剤を含有するインキを凹版のイン
    キセルに充填したのち、被印刷体に直接または転写体を
    介して転写する凹版方式の印刷方法において、前記凹版
    として、前記インキが含有する揮発性溶剤に対し膨潤性
    を有し、しかも膨潤時に乾燥時よりも前記インキに対す
    る付着性が低下する材質を少なくともインキセルの内面
    に有する凹版を使用し、且つ、乾燥状態の該凹版の版面
    に前記インキを供給後時間間隔として許容される範囲の
    時間である10秒以内に該凹版上の余剰インキをドクタ
    により掻き取る工程を具備することを特徴とする印刷方
    法。
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