JPH0361593A

JPH0361593A - 印刷版および印刷装置

Info

Publication number: JPH0361593A
Application number: JP19859989A
Authority: JP
Inventors: Kenichi Masaki; 正木　健一; Tetsuya Ishida; 哲也石田
Original assignee: Nissha Printing Co Ltd
Current assignee: Nissha Printing Co Ltd
Priority date: 1989-07-31
Filing date: 1989-07-31
Publication date: 1991-03-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】【産業上の利用分野】

この発明は、被印刷体に平滑かつ正確な寸法で印刷膜を
形成することのできる印刷版および印刷装置に関するも
のである。

【従来の技術】

従来、液晶配向膜、液晶デイスプレィ（ＬＣＤ）用絶縁
保護膜、ＬＣＤ用カラーフィルターの平坦化膜、フォト
レジストなどの機能性薄膜を印刷する装置として第５〜
６図に示すようなものがあった。すなわち、−様な凹部
が形成された平板状あるいはロール状の凹版１１と、所
望の図柄が凸部として形成された弾性印刷版１２とを有
する印刷装置である。インキ１４が充填された凹版１１
と印刷版１２とを圧接して印刷版１２ヘインキ１４を転
移した後（第５図参照）、印刷版１２と被印刷体１３と
を圧接することによりインキ１４を被印刷体１３へ転移
することによって（第６図参照）所望の図柄の機能性薄
膜を被印刷体上へ形成することができる。

【発明が解決しようとする課題】

ところが、近年のＬＣＤの高精度化にともなって要求さ
れる機能性薄膜の精度が向上し、前記したような印刷装
置で所望の印刷膜を形成することが困難になってきてい
る。つまり、上記印刷装置が凹版と印刷版、そして印刷
版と被印刷体とを圧接することによりインキを転移させ
るために、形成される印刷膜にインキの太り現象が生じ
ることが問題となってきた。インキの太り現象は、印刷版が凹版あるいは被印刷体と
圧接する際、両者に挟まれ加圧されたインキの一部が逃
げ場を失い、印刷版凸部の圧接面の周囲より押し出され
るために起こるものである。前記した印刷装置での印刷工程を例にする。、凹版と印
刷版とを圧接することにより、印刷版凸部上へインキが
供給される。圧接するとき凸部の周囲からインキが押し
出され、凸部の肩の部分にインキが蓄積する。特に、圧
接が内圧方式で行われる場合はインキの押し出しに方向
性があり、第７図に示すように印刷方向の後側の凸部１
５の肩の部分により多くのインキ１４が蓄積する。次に、印刷版と被印刷体とを圧接することにより、被印
刷体上にインキが転移する。このときも凹版と印刷版と
を圧接したときと同様に、インキの押し出しが起こる。したがって、被印刷体上へ転移された印刷膜の図柄寸法
は印刷版の図柄製版寸法より拡大したものとなる。また
、印刷膜の厚みは印刷版凸部が圧接した部分の厚みより
も、インキの押し出しが生じて盛り上がった印刷膜の周
囲のエツジ部分の厚みが大きくなる。このように、従来
の印刷装置では形成される印刷膜の大きさが印刷版凸部
よりも大きくなり、しかも印刷膜の周囲エツジ部分の厚
みが大きくなるインキの太り現象が発生したのである。このような太り現象は、ＬＣＤの高精度化を阻害するも
のである。たとえば、配向膜あるいは絶縁膜が所定の寸
法よりはみ出すことよって、シール剤の密着不良が生じ
る。また、配向膜あるいは絶縁膜が局部的に盛り上がる
ことによって、セルのギヤツブ精度が低下したり、カラ
ーフィルターとその周辺部に設けられるＩＴＯなどの駆
動電極が断線したり、レジスト被膜の平滑性不良による
図柄精度の低下などが生したりする。したがって、この発明の目的は、上記のような問題点を
解決し、被印刷体上に平滑で寸法精度の高い高精度な印
刷膜を形成することができる印刷版および印刷装置を提
供することにある。

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、この発明の印刷版および
印刷装置は次のように構成した。すなわち、この発明の印刷版は、印刷図柄に対応した凸
部を有する弾性印刷版の図柄の周囲の幅０．０１〜２．
０＋ｕ＋の部分を除いた図柄内側に面積率が５〜９５％
である多数の微細な四部のパターンが形成されるように
構成した。また、この発明の印刷装置は、インキを供給する凹版と
、印刷図柄に対応した凸部を有する弾性印刷版とを有し
、凹版と印刷版とを圧接して印刷版凸部上へインキを供
給した後、印刷版と被印刷体とを圧接して被印刷体上へ
インキを転移して薄膜を形成する印刷装置において、印
刷版の印刷図柄に対応した凸部に図柄の周囲の幅０．０
１〜２．０＋ｓｍの部分を除いた図柄内側に面積率が５
〜９５％である多数の微細な凹部のパターンが形成され
るように構成した。この発明を図面を参照しながらさらに詳しく説明する。第１図はこの発明の印刷装置の一実施例を示す断面図で
ある。１は凹版、２は印刷版、３は四部、４は被印刷体
、５はインキ、６は縁取り部分をそれぞれ示す。凹版１は、印刷版２にインキ５を供給するものであり、
−様な凹部が形成された平板状あるいはロール状のもの
である。印刷版２は、被印刷体４に所望の図柄の印刷膜を形成す
るために、所望の図柄の形状の凸部が形成された弾性を
有する印刷版２である。印刷版凸部には、微細な凹部３
が凸部の図柄の周囲を除いて多数形成されている。凹部
３はその面積率が５〜９５％となるように形成する。凹
部３を形成するには、たとえば、網目スクリーン、万線
スクリーン、シュルツスクリーン、ウニビイラインスク
リーン、砂目スクリーンなどを介する写真製版法や彫刻
によって形成することができる。また、凸部の図柄の周
囲には幅０．０１〜２．０ｍ＋＋ｍにわたって凹部３が
形成されない。この部分はちょうど縁取りが形成されて
いるように見える。縁取り部分６の幅が０．０１＋ｕ＋
未満であると印刷に対する強度がなくなり、また反対に
２．０ｍｍを越えると縁取り部分６が一種のへ夕飯とし
て作用し、逆に太り現象を講究する。またこのような縁
取り部分６がなく、印刷版凸部の周囲まで凹部３を設け
ると、インキ５が凹部３より押し出され太り現象が解消
されない。凹版１と印刷版２とを圧接して凹版１上のインキ５が印
刷版２の凸部に転移される。次に、印刷版２と被印刷体
４とを圧接してインキ５が印刷版２から被印刷体４に転
移して印刷膜が形成される。なお、凹版１を用いて印刷版２にインキ５を供給する薄
膜形成用の印刷装置を例として説明したが、この発明は
上記の印刷装置に限定されるものではない、たとえば、
インキ５を供給するｎ、＋！が凹版１によらない通常の
凸版印刷装置にもそのまま適用することができる。

【作用】

凹版１と印刷版２とを圧接する。印刷版２の凸部には、
面積率５〜９５％の微細な凹部３が形成されている。し
たがって、この凹部３に加圧されたインキ５が逃げ込む
ことができインキ５内部応力が低下し、凸部の周囲から
の押し出しが減少する。また、弾性印刷版２の凸部の周囲には微細な凹部３が形
成されておらず、ちょうど縁取り状に凸部が形成された
ようになっている。したがって、この縁取り部分６がイ
ンキの押し出しを防ぎ、また印刷膜のエツジの直線性を
保つ。次に、印刷版２と被印刷体４とを圧接する。凹版１と印
刷版２とを圧接したときと同様に、印刷版２の凹部３と
縁取り部分６とによってインキは凸部から押し出されず
、インキの太り現象が防止される。このようにして、表面が平滑で図柄のエツジがきれいな
印刷膜が被印刷体４上に形成される。なお、凹版１を用いて印刷版２にインキ５を供給する薄
膜形成用の印刷装置を例として作用を説明したが、イン
キ５を供給する機構として凹版１を用いない場合も上記
と同様に印刷版２が作用し、インキの太り現象が抑制さ
れる。

【実施例】

裏亀班凹版としてセルの形状がピラミッド型の２００線／イン
チアニロックスロールを用いた。また、弾性印刷版とし
てＡＰＲ−に５０　（旭化戒■製）、厚さ２．８４ｍｍ
、図柄１００ｍｍ角、凹部面積率７０％、線数３００線
／インチ、角度７５°の網目板に、０．３ｍｍ幅の縁取
り部分を形成したものを用いた（第２図参照）、また被
印刷体として１．１＋ｗｍ厚ソーダガラスを用いた。インキとしてはポリイミドコーティング剤ＰＳＩ−Ｇ　
７４２５Ｘ　（チッソ■製）を用いた。凹版と印刷版の間のロール押し込み圧を＋０．３０開と
し、印刷版と被印刷体の間の印圧を＋０．１０１１１１
として印刷したところ、インキの太り現象は表１のとお
りであった（第８図参照）。止較明土弾性印刷版として凹部面積率０％のベタ版を使用して印
刷を行った（第３図参照）。他の条件は実施例と同様に
した。インキの太り現象は表１のとおりであった。止較員斐弾性印刷版としてＡＰＩ？−に５０　（旭化成■製）、
厚さ２．８４ｍｍ、図柄１００ｍｍ角、凹部面積率７０
％、３００線／インチ、角度７５°の網目板を用いた（
第４図参照）。他の条件は実施例と同様にした。インキの太り現象は表
１のとおりであった。表１

【発明の効果】

この発明の印刷版は、印刷図柄に対応した凸部を有する
弾性印刷版の図柄の周囲の幅０．０１〜２．０旧の部分
を除いた図柄内側に面積率が５〜９５％である多数の微
細な凹部のパターンが形成されるように構成されている
。また、この発明の印刷装置は、インキを供給する凹版と
、印刷図柄に対応した凸部を有する弾性印刷版とを有し
、凹版と印刷版とを圧接して印刷版凸部上へインキを供
給した後、印刷版と被印刷体とを圧接して被印刷体上へ
インキを転移して薄膜を形成する印刷装置において、印
刷版の印刷図柄に対応した凸部に図柄の周囲の幅０．０
１〜２．０ｍｍの部分を除いた図柄内側に面積率が５〜
９５％である多数の微細な凹部のパターンが形成される
ように構成されている。したがって、印刷版と被印刷体とが圧接するときに凸部
の周囲からのインキの押し出しが減少するので太り現象
を防ぐことができ、表面が平滑で図柄のエツジがきれい
な印刷膜を被印刷体上に形成することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の印刷装置を示す断面図である。第２
図はこの発明の印刷版を示す平面図および断面図である
。第３〜４図は従来の印刷版を示す平面図および断面図
である。第５〜６図は従来の印刷装置を示す断面図であ
る。第７図は従来の印刷膜を示す平面図である。第８図
は印刷膜を示す断面図である。１・・・凹版、２・・・印刷版、３・・・凹部、４・・
・被印刷体、５・・・インキ、６・・・縁取り部分、１
１・・・凹版、１２・・・印刷版、１３・・・被印刷体
、１４・・・インキ、１５・・・凸部。

Claims

【特許請求の範囲】１　印刷図柄に対応した凸部を有する弾性印刷版の図柄
の周囲の幅０．０１〜２．０ｍｍの部分を除いた図柄内
側に面積率が５〜９５％である多数の微細な凹部のパタ
ーンが形成されていることを特徴とする印刷版。２　インキを供給する凹版と、印刷図柄に対応した凸部
を有する弾性印刷版とを有し、凹版と印刷版とを圧接し
て印刷版凸部上へインキを供給した後、印刷版と被印刷
体とを圧接して被印刷体上へインキを転移して薄膜を形
成する印刷装置において、印刷版の印刷図柄に対応した
凸部に図柄の周囲の幅０．０１〜２．０ｍｍの部分を除
いた図柄内側に面積率が５〜９５％である多数の微細な
凹部のパターンが形成されていることを特徴とする印刷
装置。