JPH04358033A - 導電性ばね用銅合金 - Google Patents

導電性ばね用銅合金

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JPH04358033A
JPH04358033A JP13105291A JP13105291A JPH04358033A JP H04358033 A JPH04358033 A JP H04358033A JP 13105291 A JP13105291 A JP 13105291A JP 13105291 A JP13105291 A JP 13105291A JP H04358033 A JPH04358033 A JP H04358033A
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JP
Japan
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alloy
plating
copper alloy
less
stress relaxation
Prior art date
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Application number
JP13105291A
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English (en)
Inventor
Tamio Toe
東江 民夫
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Mining Co Ltd
Nikko Kyodo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は端子、コネクター、リレ
ー、スイッチ等に用いられる導電性ばね用銅合金に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、これらばね用銅合金としては、黄
銅、りん青銅が広く用いられており、一部高強度が要求
されるものにはチタン銅、ベリリウム銅が用いられてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、機器、部品の小
型化により、強度、ばね特性の高いものが求められてお
り、特にばね特性の長期信頼性という観点からは応力緩
和特性の良好な材料が求められている。又、応力緩和特
性を良好にするには使用時の部品の温度上昇を極力防ぐ
必要があるため、放熱性の良好な、即ち電気伝導度の高
い材料が求められている。
【0004】さらにはSnめっき、はんだめっきの耐熱
剥離性が良好であり、又水分の存在下におけるマイグレ
ーション現象のない高信頼性材料が求められている。
【0005】これらの要求特性に対し、黄銅は低コスト
だが強度、ばね性に劣っており、応力腐食割れ感受性も
高い。又、りん青銅、チタン銅は電気伝導度が低く、ベ
リリウム銅は高価であり、それぞれ一長一短があった。
【0006】そこで、近年多くの合金が提示されている
が、その中でもCu−Fe−P系合金、特に特公昭45
−10623号で示されるような、Feを2%程度含む
Cu−Fe−P合金は強度、導電性とも優れているため
注目されており、多くの改善材が研究されている。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる状況に鑑み、Cu
−Fe−P系合金について研究を行った結果、Cu−F
e−P系合金にMgを添加することにより応力緩和特性
をさらに改善し、また、SとOの量を規定することによ
り、Mgの添加に伴うめっきの耐熱剥離性の劣化を防止
することを見出したものである。
【0008】すなわち、本発明は、Fe:1.0〜3.
0%、P:0.001〜0.3%、Mg:0.01〜0
.3%、S:0.0015%以下、O:0.0015%
以下、残部Cuからなる銅合金あるいは上記にさらにN
i、Co、Cr、Al、Mn、Sn、Si、Ti、Zr
、In、Bのうち1種又は2種以上を0.005〜1.
0%含有する銅合金、さらには上記両合金にそれぞれさ
らにZn:0.01〜15%含有する導電性ばね用合金
である。
【0009】本発明合金の各成分限定理由を以下に示す
【0010】Fe含有量を1.0〜3.0%とする理由
はFeは時効処理によりPと金属間化合物を生成し、強
度、導電性をともに向上させる主成分であるが、1.0
%未満では強度が低く、3.0%を超えると加工性が低
下するとともに導電性が著しく低下するためである。
【0011】P含有量を0.001〜0.3%とする理
由は、PはFeとともに金属間化合物を生成し、導電性
を下げずに強度を向上させるが、0.001%未満では
その効果がなく、0.3%を越えると加工性が著しく低
下するとともに導電率の低下が著しいためである。
【0012】Mg含有量を0.01〜0.3%とする理
由は、Mgは応力緩和特性を向上させるが、めっきの耐
熱剥離性を劣化させる成分であり、0.01%未満では
S、Oを規定しても応力緩和特性を改善する事ができず
、0.3%を超えるとめっきの耐熱剥離性が低下するた
めである。
【0013】S含有量を0.0015%以下とする理由
は、Mg含有量を低くし、めっきの耐熱剥離性を改善し
ながら、さらに応力緩和特性も良好にするには、S含有
量が非常に重要な影響を及ぼすことがわかったためであ
り、Sが0.0015%を超えて存在すると、Mgが多
量に硫化物となって材料中に分散され、応力緩和特性が
改善されないばかりでなく、Mg含有量が低くてもめっ
きの耐熱剥離性が劣化するとともに、めっき品を加熱す
るとしみ、ふくれといった不良が発生するようになるた
めである。
【0014】O含有量を0.0015%以下とする理由
も、Sとまったく同様であり、Mgが酸化物となり、応
力緩和特性が改善されないばかりでなく、めっきの耐熱
剥離性が劣化するとともに、めっき品を加熱するとしみ
、ふくれといった不良が発生するためである。
【0015】すなわち、S、Oの含有量をともに0.0
015%以下とする事により始めてMg含有量を低くし
ても応力緩和特性を改善でき、かつ低くする事によりめ
っきの耐熱剥離性を改善できることとなった。
【0016】さらには少量のMgでもめっきの耐熱剥離
性並びにめっきのしみ、ふくれを防止するにはS、Oの
含有量の規定がキーポイントである事が判明した。
【0017】Ni、Bその他の副成分の含有量を0.0
05〜1.0%とする理由は、副成分の添加は強度を改
善するが、0.005%未満ではその効果がなく、1.
0%を超えると加工性が低下するとともに導電性が著し
く低下するためである。
【0018】Zn含有量を0.01〜15%とする理由
は、Znを添加することにより、めっきの耐熱剥離性が
向上するとともに耐マイグレーション性が向上し、コス
トも低減していくが、0.01%未満ではその効果がな
く、15%を超えると応力腐食割れ感受性が急激に高く
なるためである。
【0019】
【実施例】次に実施例並びに比較例について説明する。
【0020】表1は試験をした銅合金の成分組成である
。これらの組成の銅合金を大気中で溶解鋳造し、厚さ2
5mmの大きさのインゴットを得た。これらのインゴッ
トを片面3mm面削し表面欠陥を機械的に除去した後、
800〜950℃の温度で2時間加熱後、熱間圧延によ
り6mmの厚さに仕上げた。これを酸洗により表面のス
ケールを除去した後、0.5mmの厚さまで冷間圧延し
た。その後800〜900℃の温度で5〜10分間溶体
化処理を行った。なお、この溶体化処理後の結晶粒度は
10μmに調整した。この後、0.3mmまでの仕上げ
冷間圧延を行った後、400〜500℃の温度で1〜7
時間の時効処理を最大強度が得られる条件で行い、最後
は#1200エメリー紙により表面研磨し、スケール等
の表面欠陥を除去し供試材とした。
【0021】
【表1】 上記供試材について引張強さ、伸び、導電率、応力緩和
特性、錫めっきの耐熱剥離性、銀めっき性、耐応力腐食
割れ性を試験した。引張強さ、伸びはJIS13B引張
試験片を用い引張試験を行い測定した。導電率は10m
mw×100mlの試験片に加工後四端子法により20
℃にて電気抵抗を測定し、導電率に換算した。応力緩和
特性は図1の様に10mmw×100mmlに加工した
板厚0.3mmの試験片に標点距離l=50mmで高さ
y0=20mmの曲げ応力を負荷し、150℃にて10
00時間加熱後の図2に示す永久変形量(高さ)yを測
定し応力緩和率{[y(mm)/y0(mm)]×10
0(%)}を算出した。錫めっき耐熱剥離性は供試材に
0.5〜0.8μmの銅下地めっきを施した後、1〜1
.5μmの錫を電気めっきした後加熱リフロー処理した
ものについて10mmw×100mmlに切断後150
℃にて所定時間(100時間毎)加熱し、曲げ半径0.
3mm(=板厚)で片側の90°曲げを往復1回行い、
20倍の視野で裏側の曲げ部近傍を観察しめっき剥離の
有無を確認した。銀めっき性は供試材に銅フラッシュめ
っきを下地として銀めっきを1μm施したものについて
450℃で2分間加熱後1470mm2(7mm□×3
0個)の領域についてふくれの数を計測した。耐応力腐
食割れ性は12.5mmw×150mmlに加工した供
試材をループ状に固定したまま室内で12時間放置後、
14%アンモニア水を2リットル入れた容積10リット
ルのデシケータ中に放置し、目視にて割れ発生の有無を
調べ割れ発生までの時間で評価した。耐マイグレーショ
ン性は供試材を10mmw×100mmlに加工し、図
3のように2枚1組でセットし、図4の様に水道水(3
00ml)中に浸漬した。次にこれら2枚の供試材間に
14Vの直流電圧を印加し、経過時間に対する電流値の
変化を測定した。この結果の代表例を図5に示す。そし
て耐マイグレーション性の評価は電流値が1.0Aにな
るまでの時間(図5中矢印)で行った。
【0022】これらの評価結果を表2に示す。
【0023】
【表2】 この表から本発明合金は良好な強度、導電性を有し、応
力緩和特性も良好であり、錫めっき耐熱剥離性、銀めっ
き性といった表面品質も非常に良好であり、また耐応力
腐食割れ性も良好であることがわかる。
【0024】これらに反し比較合金については、No.
17はFe量が多すぎるため、強度は高いが伸びが低く
、加工性があまり良好ではない。No.18はP量が多
すぎるため、強度が高いが伸びが低く加工性があまり良
好でない。No.19はMg量が少なすぎるため、本発
明合金No.8に比べ応力緩和特性が悪い。No.20
はZn量が多すぎるため導電性が低く、耐応力腐食割れ
性も悪い。 No.21はS量が多すぎるため、応力緩和特性、錫め
っき耐熱剥離性、銀めっき性が悪い。No.24はFe
量が少ないため、充分な強度が得られず、耐マイグレー
ション性も悪い。No.25はPを含まないため、充分
な強度が得られず、導電率も低い。
【0025】以上説明したように本発明合金はCu−F
e−P−Mg系合金のO、S量を規定し、Znを添加し
、さらにNi、Co、Cr、Al、Sn、Mn、Si、
Ti、Zr、In、Bのうち1種又は2種以上を添加す
ることにより、高強度、高導電でしかも応力緩和特性、
めっき耐熱剥離性、銀めっき性および耐応力腐食割れ性
も良好なものである。
【0026】
【発明の効果】本発明合金は高強度、高導電で応力緩和
特性、めっき耐熱剥離性、銀めっき性、耐応力腐食割れ
性が良好な銅合金であって、端子、コネクター、リレー
、スイッチ等広く電子部品分野で使用されるべき銅合金
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】応力緩和特性試験法の説明図である。
【図2】応力緩和特性試験の永久変形量についての説明
図である。
【図3】耐マイグレーション性試験供試材の説明図であ
る。
【図4】耐マイグレーション性試験の説明図である。
【図5】耐マイグレーション性試験における経過時間に
対する電流値野変化を示すグラフである。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5667752A (en) * 1995-12-01 1997-09-16 Mitsubishi Shindoh Co., Ltd. Copper alloy sheet for connectors and connectors formed of same
US6632300B2 (en) * 2000-06-26 2003-10-14 Olin Corporation Copper alloy having improved stress relaxation resistance
JP2004003036A (ja) * 1999-08-25 2004-01-08 Kobe Steel Ltd 電気・電子部品用銅合金

Cited By (4)

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WO2002000949A3 (en) * 2000-06-26 2009-08-06 Olin Corp Copper alloy having improved stress relaxation resistance

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