JPH04357562A - 自動取引装置 - Google Patents

自動取引装置

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JPH04357562A
JPH04357562A JP3153732A JP15373291A JPH04357562A JP H04357562 A JPH04357562 A JP H04357562A JP 3153732 A JP3153732 A JP 3153732A JP 15373291 A JP15373291 A JP 15373291A JP H04357562 A JPH04357562 A JP H04357562A
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Kenshiro Aijima
相島 賢司郎
Ichiro Yokoyama
一郎 横山
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀行等の金融機関で使
用され、顧客自身が入金,出金等の取り引きを行う自動
取引装置に関し、特に、視覚障害者が使用できる自動取
引装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】銀行等金融機関には自動取引装置が設置
され、顧客自身がこれを操作して入金や出金等の取引が
行えるようになっている。このような自動取引装置には
、顧客自身に操作を行わせるために、顧客に対して操作
を誘導するためのイラストや文言を表示するCRTディ
スプレイと、数字の入力を行うためのテンキー等を有す
るキーボードが設けられている。このような自動取引装
置において、視覚障害者の利用への対応は、以下に示す
ような方法が取られている。自動取引装置の各種動作モ
ードを晴眼者用のモードと視覚障害者用のモードの2種
類用意しておき、視覚障害者であると判定した場合、動
作モードを視覚障害者用のモードに切り替えて、媒体の
挿入時間待ちの時間の延長や、視覚障害者用の誘導音声
を出力するようにしている。
【0003】詳しくは、視覚障害者であるか否かの判定
は、磁気情報記録部を有するカード上の個人照合媒体(
以下、これをIDカードとする)の磁気情報記録部に、
IDカードの所有者が視覚障害者か晴眼者かの判定用情
報を記録するエリアを設け、IDカードの磁気情報記録
部の読取装置によって該情報を読み取ることで行われて
いた。視覚障害者に対し、金額や入力キーの名称等を通
知したり、操作方法等を細かく指示して誘導するには、
音声により行う必要がある。ここで、自動取引装置には
通常使用時にトラブルが発生した時等の銀行側から顧客
に対して音声を発生するスピーカーが内蔵されているが
、セキュリティやプライバシーの保護を考慮すると、こ
のスピーカーから出力することはできない。そこで、イ
ヤホンジャックを自動取引装置に実装し、視覚障害者に
イヤホンまたはヘッドホンの接続用プラグを該ジャック
に挿入させ、該ジャックに接続されたイヤホンまたはヘ
ッドホンから専用の誘導音声を出力していた。また、各
操作キーやカード,通帳等の接客口の周辺に、操作キー
や接客口の名称を点字で表示した点字表示銘柄を張り付
け、視覚障害者に対して操作箇所の位置およびその名称
を認識できるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
自動取引装置における視覚障害者の対応では、以下に示
すような問題がある。顧客が晴眼者であるか視覚障害者
であるかの判定にIDカードを使用する場合、金融機関
が新しく視覚障害者に対応したシステムを導入しようと
した場合、すでに発行されているIDカードに対しても
磁気記録部の情報の変更が必要であったり、複数台の自
動取引装置を制御,監視するホストコンピュータのプロ
グラムを変更しなければならないため、個々の自動取引
装置だけの対応ではなくなってしまう。これは、金融機
関にとっても巨額な費用と人手がかかるため、簡単には
対応できないという問題がある。
【0005】また、現在異なった金融機関で1つのID
カードを使用できるようになっており、このため、ID
カードの磁気情報記録部に書き込まれるデータフォーマ
ットには規定がある。このため、顧客の判定用情報を金
融機関共通フォーマットの領域に設定する場合は、その
規定から変更する必要が出てくる。したがって、自動取
引装置だけの対応ではなく、個々の金融機関レベルでは
対応できないという問題がある。
【0006】さらに、金融機関共通の領域以外の磁気記
録部を使用して視覚障害者の判定用情報を記録する場合
や、視覚障害者用に特別に作成したIDカードを使用す
る場合は、判定用情報を記録する領域または記録データ
の書式が個々の金融機関で異なってしまう。これは、金
融機関によりIDカードの磁気情報記録部の使用方法が
異なるためで、視覚障害者は普段使用している金融機関
以外に視覚障害者の利用に対応した自動取引装置を導入
している所があっても、これを利用することができない
という問題がある。
【0007】視覚障害者に対応するために、視覚障害者
専用の誘導音声をイヤホンまたはヘッドホンを使用して
出力する自動取引装置を導入した金融機関は、その金融
機関を利用している視覚障害者に対しイヤホンまたはヘ
ッドホンの支給または貸出をするか、少なくとも貸出用
のイヤホンまたはヘッドホンを営業店に常設しなければ
ならない。このため、金融機関側はイヤホンまたはヘッ
ドホンの在庫管理が必要となる。また、複数の視覚障害
者が使用するため、衛生面の管理も必要となってくる。 しかしながら、現在自動取引装置は金融機関の店舗内だ
けでなく市役所やデパート等金融機関側の係員のいない
店舗外に設置されることもあり、この場合、常設してあ
るイヤホンまたはヘッドホンの盗難および衛生面の管理
を行うことは非常に難しいものである。そして、自動取
引装置を使用する側の視覚障害者にとっても、金融機関
に行く際にはイヤホンまたはヘッドホンを必ず携帯しな
ければならず、忘れた場合には金融機関等自動取引装置
の設置場所においてある使用状況のわからないイヤホン
またはヘッドホンを使用しなければならないため、不便
さと不安を与えることになるという問題がある。
【0008】最近の自動取引装置は、取り扱う取引の多
様化が進み、50音の入力キーが必要になるなど操作キ
ーの種類が非常に多くなって、顧客操作が複雑になると
ともに、従来からあるキーボード式では対応が難しくな
っている。このため、CRTディスプレイの画面に各取
引単位で必要なキーを表示し、顧客がどの位置のキーを
押下したのかを検出するために、光学式あるいは圧力式
センサによって押下された座標を検知するタッチパネル
をCRTディスプレイ上に配置するタッチパネル方式を
採用している。これにより、多種化した操作キートップ
は自動取引装置の顧客操作盤から姿を消し、画面から眼
を離さずに誘導表示にしたがって操作ができるようにな
っている。
【0009】しかしながら、このようなタッチパネル方
式の操作誘導手段を有する自動取引装置であると、視覚
障害者に画面に表示されたキーの位置を知らせる手段が
なく、金融機関の係員や付添いの人等第三者の操作補助
がなければ、視覚障害者がキー入力を行うことは不可能
である。これは、CRTディスプレイ上に表示される操
作キーの種類や配置が取引や操作段階に変化するために
一貫性がないことや、点字表示銘柄をタッチパネル上に
張りつけると、タッチパネルが押下された座標の検知が
難しくなるためである。また、金融機関の週休二日制実
施に伴う自動取引装置の休日運用が行われるようになり
、係員不在の場合が増えて、視覚障害者の自動取引装置
の利用は尚更困難になってきている。
【0010】自動取引装置には、自動取引装置が何らか
の障害で停止してしまったり、IDカード等が取り込ま
れてしまうといった不慮の事態が生じた場合を考慮して
、係員呼び出しボタンを実装し、自動取引装置とは別個
にインタホンの子機を設置可能にしたり、内部にマイク
を内蔵してインタホンの子機として使用するといった対
応がなされている。具体的には、取引中に自動取引装置
が停止してしまった時等、顧客が自動取引装置のCRT
ディスプレイやキーボード等が設置されている接客パネ
ル等に設けられている係員呼び出しボタンを押下すると
、金融機関側に設置してある監視装置の係員呼び出しブ
ザーが鳴り係員に通知する。係員は監視装置(モニタ盤
と称す)に接続されているインタホンの親機を取り上げ
ると、該当する自動取引装置の子機に自動的に接続され
、係員と顧客との通話が可能になる。
【0011】しかしながら、自動取引装置と別個にイン
タホン子機が設置されている場合、または自動取引装置
にマイクを内蔵してインタホン子機として使用する場合
も、視覚障害者がこのインタホン子機の設置場所を探す
ことが難しい。自動取引装置が何らかの障害で停止した
場合等は、ただでさえ不安になっているものであり、そ
こへインタホン子機から話しかけられてもどこに向かっ
て話していいのか分からず混乱してしまうという問題が
ある。このような問題は、視覚障害者に対応した自動取
引装置の普及の障害となり、視覚障害者の関係改善に果
たす役割を低いものにしている。
【0012】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、ホストコンピュータのプログラムやI
Dカードの磁気情報記録部のデータフォーマットを変更
することなく自動取引装置単体で晴眼者と視覚障害者の
判定を可能とし、晴眼者に対してはタッチパネル方式に
より操作性を損なわず通常の取引が行え、視覚障害者に
対しては、イヤホンまたはヘッドホンを使用した場合と
同様に外部に音声を漏らすことなく音声誘導を行えるよ
うにし、かつコストパフォーマンスに優れ、視覚障害者
の環境改善に大きく役立つ自動取引装置を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
、本発明は、入力項目を任意の配列で設定し、押下動作
を行うことなく接触された座標から入力された項目を認
識するタッチパネルと、前記タッチパネルを通して画像
表示を行い、顧客に対して目視による操作の案内を行う
とともに、タッチパネルからの入力項目を目視可能に表
示するCRTと、前記タッチパネルと同等の入力項目を
予め定められたキー配列上に有し、押下動作により入力
を認識するキーボードと装置に対し装着,取り外し自在
に設けられ、顧客に対し音声の出力を行うスピーカと顧
客が音声の入力を行うマイクとを有するハンドセットと
、装置に固定され、顧客に対し音声の出力を行う内蔵ス
ピーカと、顧客が音声の入力を行う内蔵マイクと、顧客
に対し点字による情報の提供を行う点字表示器と、取引
に応じて使用される通帳,カード、取引によって入出の
行われる現金等の各媒体挿入,排出口とを、顧客と対向
する接客面にそれぞれ設けるとともに、前記ハンドセッ
トが装置に装着された状態か、装置から取り外された状
態かを検出する手段と、顧客の内、晴眼者に対して音声
により行う操作誘導のための誘導音声を発生させるデー
タを記憶する晴眼者用誘導音声データ記憶手段と、視覚
障害者に対して音声により行う操作誘導のための、晴眼
者の場合より詳しい誘導音声を発生させるデータを記憶
する視覚障害者用誘導音声データ記憶手段と、前記晴眼
者用誘導音声データ記憶手段と視覚障害者用誘導音声デ
ータ記憶手段のいずれかのデータから、顧客に対する誘
導音声を合成する誘導音声出力手段と、顧客に対する音
声の出力先を、ハンドセットのスピーカと内蔵スピーカ
のいずれかに切り替える手段とを設け、ハンドセットが
装着状態で、媒体が挿入された段階で顧客が晴眼者であ
ると認識し、顧客に対する誘導音声を晴眼者用誘導音声
データ記憶手段のデータから合成して、その出力先は内
蔵スピーカとし、CRTからの画像表示を中心に取引誘
導を行う晴眼者モードと、ハンドセットが取り外された
状態で、媒体が挿入された段階で顧客が視覚障害者であ
ると認識し、顧客に対する誘導音声を視覚障害者用誘導
音声データ記憶手段のデータから合成して、その出力先
はハンドセットのスピーカとし、このハンドセットから
の誘導音声を中心に取引誘導を行うとともに、タッチパ
ネルからの入力を無効とし、取引に使用される媒体の挿
入待ち時間,受け取り待ち時間を晴眼者モードの場合よ
り長くする視覚障害者モードのいずれかに切り替える制
御手段を備えることを特徴とする。また、本発明は、装
置管理側と顧客との会話の際に装置管理側の音声の入力
元になるとともに、顧客からの音声の出力先となるイン
タホン親機を装置外部に設けるとともに、装置に対し装
着,取り外し自在に設けられ、顧客に対し音声の出力を
行うスピーカと顧客が音声の入力を行うマイクとを有す
るハンドセットと、装置に固定され、顧客に対し音声の
出力を行う内蔵スピーカと、顧客が音声の入力を行う内
蔵マイクとを顧客と対向する接客面にそれぞれ設け、前
記ハンドセットの装着,取り外しを検出する手段と、顧
客に対する誘導音声を合成する誘導音声出力手段と、前
記ハンドセットの装着,取り外しを検出する手段の検出
結果に基づいて、顧客に対する音声の出力先を、ハンド
セットのスピーカと内蔵スピーカのいずれかに切り替え
る手段と、顧客からの音声の入力元を、ハンドセットの
マイクと内蔵マイクのいずれかに切り替える手段と、ハ
ンドセットのスピーカもしくは内蔵スピーカへの音声の
出力元を、誘導音声出力手段とインタホン親機のいずれ
かに切り替える手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
【作用】上述した構成を有する本発明は、顧客が取引を
行うにあたりハンドセットを取り上げることなくタッチ
キーもしくはキーボードより取引項目を選択し、所定の
媒体が挿入された段階で、顧客が晴眼者であると確定し
、以降装置を晴眼者モードとして取引の誘導をCRTか
らの画像を中心としてサブ的な誘導として内蔵スピーカ
から音声を出力しながら取引を実行して行く。顧客が取
引を行うにあたりハンドセットを取り上げてキーボード
より取引項目を選択し、所定の媒体が挿入された段階で
、顧客が視覚障害者であると確定し、以降装置を視覚障
害者モードとして、取引の誘導をハンドセットからの音
声出力を中心として必要であればサブ的な誘導として点
字表示器に点字を表示しながら取引を実行して行く。 このとき、誤入力を防止するため、タッチパネルからの
入力を無効とし、媒体挿入,受け取りの時間がより多く
かかることを考慮して、媒体の挿入待ち時間,受け取り
待ち時間を晴眼者モードの場合より長くしておく。また
、ハンドセットが取り外された状態で取引が行われてい
る段階で、装置側に障害が発生して行員との会話を行う
場合、誘導音声を出力しているハンドセットを、会話用
に切り替えて、そのまま会話が行えるようになる。
【0015】
【実施例】以下に、図面を参照して実施例を説明する。 図1は本発明の一実施例を示す視覚障害者対応の自動取
引装置におけるI/Oコントローラと周辺コントローラ
のブロック図、図2は自動取引装置の全体ブロック図で
ある。図において、1はメインコントローラで、自動取
引装置における制御の中枢をなし、取引の進行に合わせ
て以下に示すような、このメインコントローラ1に接続
される全てのユニットを制御する役目を持っている。こ
のメインコントローラ1には、後述するハンドセットの
状態に応じて自動取引装置を晴眼者の取引に対応する晴
眼者モードか、視覚障害者の取引に対応する視覚障害者
モードかの何方かに切り替えて、顧客にあわせた運用状
態をとることができる。
【0016】2はカードリーダレシートプリンタで、I
Dカードの磁気情報記録部の記録されているデータの読
み出しおよび書き込みや、顧客に渡すレシートのプリン
タを行っている。3は紙幣入出金機であり、入金された
紙幣を鑑別,計数して収納するとともに、顧客により指
定された金種,金額の紙幣の出金を行っている。4は通
帳記帳機で、通帳への取引内容の印字および通帳の磁気
記録部へのデータの読み書きを取り扱っている。また、
取引内容が開かれたページに印字しきれなくなった場合
に、人手を介すことなく改頁動作を行うオートターンペ
ージ機構を有している。5はジャーナルプリンタで、取
引内容等自動取引装置の運用履歴を、金融機関側の控え
としてジャーナル用紙(連続的に記録を行うとともに保
存に便利なように、ロール状の紙媒体を用いることが多
い)に印字を行っている。6は上位I/F(インタフェ
ース)部で、金融機関の監視センター等に設置され、複
数台の自動取引装置を総括的に管理,制御するホストコ
ンピュータとデータの送受信を行っている。
【0017】7はCRTコントローラで、カラーCRT
16上に表示される画面データの編集およびカラーCR
T16の制御を行っている。8はタッチパネルコントロ
ーラで、光学センサや圧力センサ等で構成され、顧客が
押下した座標を検出するタッチパネル17を制御し、検
出した座標データをメインコントローラ1へ送信してい
る。9は音声合成部で、標準音声データメモリ25や視
覚障害者用音声データメモリ26に記憶してある音節ご
とに分割した音声エレメントを、音声エレメントの組み
合わせをアドレスでまとめたデータテーブル(音声文言
テーブル)を元に音声エレメントを合成して誘導音声文
言を生成する。ここで、標準音声データメモリ25には
晴眼者に対して音声による取引の案内を行うためのデー
タが記憶され、視覚障害者用音声データメモリ26には
視覚障害者に対して、晴眼者の場合より詳しく音声によ
る取引の案内を行うためのデータが記憶されている。
【0018】10は視覚障害者対応I/Oコントローラ
で、図1に示すような、視覚障害者のために設けられた
スイッチ式のキーボード15において押下されたキーを
検出するためのキーボードスキャン回路12と、視覚障
害者である顧客が入金した金額あるいは出金した金額を
確認できるように点字で表示する点字表示器19をドラ
イバ18を介して制御する点字表示器コントローラ13
と、視覚障害者用の誘導音声文言の出力先であるととも
に、係員との通話に使用するハンドセット23が取り上
げられているかセットされているかによって出力がON
/OFFするフックアップスイッチ29に接続され、該
フックアップスイッチ29のON/OFFを検出し、メ
インコントローラ1のCPUに対して割り込み信号を生
成するフックアップ/フックダウン検出回路14といっ
た各I/Oを制御する制御系の総称である。
【0019】11は外部I/F(インタフェース)部で
、金融機関側で自動取引装置の運用状態を監視し、その
状態を表示パネル上に表示するモニタ盤34を接続する
ためのもので、自動取引装置は装置内の状態を逐次モニ
タ盤34に通知する。また、モニタ盤34にはインタホ
ン親機35が接続され、各自動取引装置の設置場所に置
かれているインタホン子機となる内蔵スピーカ31,内
蔵マイク32、あるいは前記ハンドセット23と外部I
/F部11を介して通話ができるようになっている。 20は音声切替部で、内蔵スピーカ31あるいはハンド
セット23のスピーカ24から出力する音声を、音声合
成部9で生成された誘導音声とするか、係員と顧客との
通話時にインタホン親機35から入力される係員の発生
音声とするかの切替えを行っている。
【0020】21はアンプで、内蔵スピーカ31あるい
はハンドセット23のスピーカ24から出力するために
誘導音声あるいは係員の発生音声のデータを増幅する。 22はリレーAで、メインコントローラ1のCPUから
出力される視覚障害者/晴眼者モード切替信号により、
誘導音声あるいは係員の発生音声の出力先をハンドセッ
ト23のスピーカ24か内蔵スピーカ31のいずれかに
切り替える。27はリレーBであり、メインコントロー
ラ1のCPUから出力される視覚障害者/晴眼者モード
切替信号により、係員と顧客との通話時に顧客の発生信
号の入力元をハンドセット23のマイク28か内蔵マイ
ク32のいずれかに切り替える。30はA/D変換器で
、ハンドセット23のマイク28あるいは内蔵マイク3
2から入力される顧客の発生音声をデジタル信号に変換
する。デジタル信号に変換された顧客の発生音声は、外
部I/F部11を介してモニタ盤34に接続されるイン
タホン親機35のスピーカから出力される。
【0021】図3は自動取引装置の外観斜視図で、36
は自動取引装置で、上述したようなメインコントローラ
1、カードリーダレシートプリンタ2、紙幣入出金機3
、通帳記帳機4、ジャーナルプリンタ5等が実装されて
いる。37は自動取引装置36の本体前面のフロントパ
ネルで、カードリーダレシートプリンタ2の接客部分と
、通帳記帳機4の接客部分が設けられているとともに、
顧客が晴眼者である場合の誘導音声(標準音声データ)
あるいは係員と顧客との通話時に係員の発生音声を出力
する内蔵スピーカ31と、係員と顧客との通話時に顧客
の発生音声の入力元の1つである内蔵マイク32、およ
び自動取引装置に障害が発生した場合等に、係員を呼び
出したいときに押下する係員呼び出しボタン39が設け
られている。
【0022】38は自動取引装置36本体前面のフロン
トパネル37の下方に設けられた顧客操作パネルであり
、この顧客操作パネル38には、紙幣入出金機3の接客
部と、晴眼者に対して操作手順の案内,入出金金額の表
示等を行うカラーCRT16と、このカラーCRT16
の表示を目視可能なようにカラーCRT16上に設けら
れ、カラーCRT16に表示されたボタン表示等と対応
する箇所にタッチすることで所定の入力がなされるタッ
チパネル17が設けられている。また、この顧客操作パ
ネル38には、視覚障害者が点字等によりその配置を認
識できるようにしてあり、押下することで所定の入力が
なされるキーボード15、入出金金額等の取引情報を点
字により表示する点字表示器19が設けられているとと
もに、上述したように、操作手順の案内を音声により行
うハンドセット23が装着,取り外し可能に設けられて
いる。
【0023】以下に上述した本実施例の作用を説明する
。図4は取引選択時の作用を示すフローチャートである
。まず、自動取引装置側では、取引を行うにあたり顧客
が晴眼者であるか視覚障害者であるかの判定を、取引選
択待ちの状態からIDカードや通帳等の媒体挿入までの
間に行う。すなわち、自動取引装置側では取引待ちの状
態において、カラーCRT16に取引選択を促す画面の
表示を行うとともに、それに対応したキーイラストの表
示がなされている(S100)。このとき、タッチパネ
ル17が前記取引選択を行うためのキーイラストに対応
した入力待ちのリリース状態になっているとともに、キ
ーボード15の方も取引選択を行うための入力待ちのリ
リース状態となっている(S101)。ここで、フック
アップ/フックダウン検出回路14はフックアップスイ
ッチ29からの出力より、ハンドセット23が取り上げ
られているか否かを監視している(S102)。
【0024】前記S102において、顧客が入金,出金
,残高照会,通帳記帳等の取引選択の前にハンドセット
23を取り上げて、フックアップスイッチ29がOFF
したことをフックアップ/フックダウン検出回路14が
検出すると、メインコントローラ1のCPUに対しての
割り込み信号が生成される。割り込み信号を受信したメ
インコントローラ1のCPUはハンドセット23の状態
をフックアップ/フックダウン検出回路14を介して確
認し、フックアップ状態つまりフックアップスイッチ2
9がOFF状態であることを確認した場合、いま自動取
引装置を使用しようとしている顧客が暫定的に視覚障害
者であると判定し、自動取引装置全体の状態を晴眼者の
操作に対応する晴眼者モードから視覚障害者の操作に対
応する視覚障害者モードに切り替えるためのモード切替
信号を各部に送信する。
【0025】視覚障害者モードに切り替えるための信号
が出力されると、リレーA22およびリレーB27がハ
ンドセット23側に切り替わり、音声の出力先がハンド
セット23のスピーカ24に、入力先がマイク28にな
る。また、誘導音声文言も文言テーブルを視覚障害者用
に切り替えて、専用の誘導音声になる。カラーCRT1
6の表示は取引選択用のキーイラストを行わず、案内文
言のみとなる(S103)。そして、タッチパネル17
も入力を受け付けないロック状態となり、視覚障害者が
キーの位置の認識できないタッチパネル17からの誤入
力を防止して、キーボード15のみがリリース状態とな
ってキーを押下した時のみ押下されたキーに対応して所
定の入力がなされることになる(S104)。そして、
視覚障害者モードの場合、各媒体の挿入待ち時間と受け
取り待ち時間を晴眼者の場合の例えば2倍と長く設定す
ることで、操作のまごつきがあっても余裕をもって操作
できるようにしてあり、さらに音声出力のタイミングを
、晴眼者モードの場合は操作ステップが切り替わってか
ら10秒後として、この10秒間に何ら入力等の操作が
行われない場合に音声出力を行うこととしているが、視
覚障害者モードの場合は、操作ステップの切り替えと同
時として、現在の操作の段階を音声により素早く通知す
るようにしている。
【0026】顧客がハンドセット23を取り上げること
で視覚障害者モードに切り替わった自動取引装置側は、
キーボード15からの取引選択の入力を待つ(S105
)。そして、キーボード15からの入力により取引選択
がなされると、選択された取引に応じてカラーCRT1
6に取引に応じた媒体の挿入を促す表示が行われるとと
もに、ハンドセット23のスピーカ24から取引内容の
確認と取引に応じた媒体の挿入を促す音声信号を出力す
る(S106)。ここで、顧客が取消キーを押下するか
、何ら入力のなされないまま所定時間が経過しているか
を認識し(S107)、取消キーが押下されたこともし
くは何ら入力のなされないまま所定時間が経過したこと
を認識すると、前記S103に示す視覚障害者モードに
おける取引選択待ちに戻る。
【0027】S107において、取消キーが押下されず
、何ら入力のなされないままタイムアウトとなるまでは
媒体が挿入されるのを待つ(S108)。そして、取引
内容に応じた媒体が挿入されると、この段階で該取引を
視覚障害者モードで行うことを確定し、以後、入力をキ
ーボード15から行い、案内等を主にハンドセット23
から音声により行う視覚障害者モードによる取引が行わ
れる。また、S105において、キーボード15から取
引内容が入力されていない段階でカードが挿入されたな
ら(S109)、支払取引が選択されたものと見なす。 この段階で該取引を視覚障害者モードで行うことを確定
し、以後、入力をキーボード15から行い、案内等を主
にハンドセット23から音声により行う視覚障害者モー
ドによる取引が行われる。ここで、S109におけるカ
ードの挿入もしくはS108において取引に応じた媒体
が挿入されたことを判定するまでの間、フックアップ/
フックダウン検出回路14はフックアップスイッチ29
からの出力より、常にハンドセット23が取り上げられ
ているか否かを監視しており(S110)、媒体が挿入
される前にフックアップスイッチ29がONしたことを
フックアップ/フックダウン検出回路14が検出すると
、メインコントローラ1は視覚障害者モードを解除して
、S100に示す取引選択段階に戻る。
【0028】前記S102において、ハンドセット23
が取り上げられることなく、キーボード15もしくはタ
ッチパネル17からの取引選択の入力待ちの状態から(
S111)、取引を選択するキー入力がなされると、こ
の場合は顧客が晴眼者であると暫定的に判定し、選択さ
れた取引に応じてカラーCRT16に取引に応じた媒体
の挿入を促す表示が行われるとともに、内蔵スピーカ3
1から取引内容の確認と取引に応じた媒体の挿入を促す
音声信号を出力する(S112)。ここで、顧客が取消
キーを押下するか、何ら入力のなされないまま所定時間
が経過しているかを認識し(S113)、取消キーが押
下されたこともしくは何ら入力のなされないまま所定時
間が経過したことを認識すると、前記S100に示す取
引選択待ちに戻る。
【0029】S113において、取消キーが押下されず
、何ら入力のなされないままタイムアウトとなるまでは
媒体が挿入されるのを待つ(S114)。そして、取引
内容に応じた媒体が挿入されると、この段階で該取引を
晴眼者モードで行うことを確定し、以後、入力をタッチ
パネル17から行い、案内等をカラーCRT16の画像
表示をメインに、内蔵マイク31からサブ的に音声によ
り行う晴眼者モードによる取引が行われる。なお、本実
施例は、S101においてキーボード15もリリース状
態となっており、晴眼者がタッチパネル17からではな
くキーボード15で取引選択を行った場合、そのままキ
ーボード15からの入力を続けられるようになっている
が、ここでは、晴眼者の場合、タッチパネル17から取
引選択が成されて以後の入力もタッチパネル17から行
われるものとする。
【0030】また、S111において、タッチパネル1
7から取引内容が入力されていない段階でカードが挿入
されたなら(S115)、該カードがローンカードやク
レジットカードであるかを判定し(S116)、ローン
カードやクレジットカードであると認識されると、キャ
シング支払取引が選択されたものとみなし、この段階で
該取引を晴眼者モードで行うことを確定し、以後、入力
をタッチパネル17から行い、案内等をカラーCRT1
6の画像表示をメインに、内蔵スピーカ31からサブ的
に音声により行う晴眼者モードによる取引が行われる。 また、S116で挿入されたカードがローンカードやク
レジットカードでないと認識すると、通常の支払取引が
選択されたものとみなし、この段階で該取引を晴眼者モ
ードで行うことを確定し、以後、入力をタッチパネル1
7から行い、案内等をカラーCRT16の画像表示をメ
インに、内蔵スピーカ31からサブ的に音声により行う
晴眼者モードによる取引が行われる。
【0031】以下に、上述したような方法で選択される
個々の取引の詳細を説明する。図5は支払取引時を示す
フローチャートである。図4のフローチャートでハンド
セット23が取り上げられた状態で、キーボード15か
らの入力により支払取引が選択され、カードが挿入され
て顧客が視覚障害者であると確定した場合、もしくはハ
ンドセット23が取り上げられた状態で、カードの挿入
により支払取引が選択され顧客が視覚障害者であると確
定した場合は(S200)、カラーCRT16に必要で
あれば通帳の挿入を促すとともに暗証番号の入力を促す
表示をキーイラスト無しで行う。このとき、画面の表示
と同時にハンドセット23のスピーカ24から必要であ
れば通帳の挿入を促す文言と、暗証番号の入力を促す文
言が音声信号として顧客に伝達される(S201)。
【0032】自動取引装置側は通帳が挿入された否かを
認識する(S202)。通帳が挿入されたことを認識し
たなら、カラーCRT16に暗証番号の入力を促す表示
をキーイラスト無しで行うとともに、画面の変化と同時
にハンドセット23のスピーカ24から暗証番号の入力
を促す文言が音声信号として顧客に伝達される(S20
3)。自動取引装置側は前記S202の通帳が挿入され
たか否かを認識している状態、もしくはS203の通帳
の挿入を認識している状態において、暗証番号が入力さ
れたか否かを認識する(S204)。暗証番号の入力が
認識されると、カラーCRT16に支払い金額の入力を
促す表示がキーイラスト無しで行われるとともに、画面
の変化と同時にハンドセット23のスピーカ24から支
払い金額の入力を促す文言が音声信号として顧客に伝達
される(S205)。自動取引装置側は、顧客がキーボ
ード15より支払い金額の入力を行ったか否か認識する
(S206)。
【0033】支払い金額の入力されたことを認識すると
、カラーCRT16にキーボード15より入力された支
払い金額を表示するとともに(S207)、ハンドセッ
ト23の状態を確認する(S208)。S208におい
て、ハンドセット23が戻されていると認識した場合は
、点字表示器19に点字により入力された支払い金額の
表示を行うとともに、音声出力先が内蔵スピーカ31側
に切り替わり、内蔵スピーカ31から金額を明言するこ
となく、金額の確認を促す音声信号を出力する(S20
9)。S208において、ハンドセット23が取り上げ
られたままであると認識した場合は、ハンドセット23
のスピーカ24から、入力された取引金額を明言して確
認を促す文言が、音声信号として顧客に伝達される(S
210)。自動取引装置側は、顧客により確認キーが押
下されたか否かを認識する(S211)。
【0034】確認キーの押下が認識されると、カラーC
RT16に処理中である旨の表示を行うとともに、画面
の変化と同時にハンドセット23のスピーカ24から、
しばらく待ってもらうような文言が音声信号として顧客
に伝達される(S212)。ここで、S208において
ハンドセット23が戻されていると認識している場合は
、内蔵スピーカ31からしばらく待ってもらうような文
言が音声信号として顧客に伝達される。自動取引装置側
では現金計数等内部動作が行われており(S213)、
内部動作が終了すると、カラーCRT16にカードおよ
び明細書を受け取るように促す表示を行うとともに、画
面の変化と同時にハンドセット23のスピーカ24から
、カードおよび明細書を受け取るように促す文言が音声
信号として顧客に伝達される(S214)。
【0035】ここで、S208においてハンドセット2
3が戻されていると認識している場合は、内蔵スピーカ
31からカードおよび明細票を受け取るように促す文言
が音声信号として顧客に伝達される。カードと明細票の
返却が認識されると(S215)、カラーCRT16に
現金を受け取るように促す表示を行うとともに、画面の
変化と同時にハンドセット23のスピーカ24から、現
金を受け取るように促す文言が音声信号として顧客に伝
達される(S216)。ここで、S209においてハン
ドセット23が戻されていると認識している場合は、内
蔵スピーカ31から現金を受け取るように促す文言が音
声信号として顧客に伝達される。
【0036】現金の排出が認識されると(S217)、
通帳が挿入されているか確認する(S218)。もし通
帳があると認識された場合は、カラーCRT16に処理
中である旨の表示を行うとともに、ハンドセット23の
スピーカ24もしくは内蔵スピーカ31からチャイムを
鳴らすとともにしばらく待ってもらうような文言が音声
信号として顧客に伝達される(S219)。そして、後
述する通帳記帳のフローチャートS502に移行する。 S218において、通帳がないと認識されると、ハンド
セット23の状態を確認する(S220)。S220に
おいて、ハンドセット23が戻されていると認識した場
合は、点字表示器19に点字により残高表示を行うとと
もに、内蔵スピーカ31から金額を明言することなく、
残高の確認を促す音声信号を出力する(S221)。S
220において、ハンドセット23が取り上げられたま
まであると認識した場合は、ハンドセット23のスピー
カ24から、残高を明言して確認を促す文言が、音声信
号として顧客に伝達される(S222)。これにより視
覚障害者モードによる入金取引が終了し、視覚障害者モ
ードを解除して図4のS100に示す取引選択待ちの状
態となる。
【0037】図4のフローチャートでハンドセット23
が取り上げられていない状態で、タッチパネル17から
の入力により支払取引が選択され、カードが挿入されて
顧客が晴眼者であると確定した場合、もしくはハンドセ
ット23が取り上げられていない状態で、カードの挿入
により支払取引が選択され顧客が晴眼者であると確定し
た場合は(S200)、カラーCRT16に必要であれ
ば通帳の挿入を促すとともに暗証番号を入力を促す表示
をキーイラスト有りで行い、キーイラストに対応してタ
ッチパネル17をリリース状態とする(S223)。
【0038】自動取引装置側は通帳の挿入もしくは暗証
番号の入力されるのを待つ(S224,S225)。こ
のとき、画面の表示された後、10秒間操作無しの場合
、内蔵スピーカ31から必要であれば通帳の挿入を促す
文言と、暗証番号の入力を促す文言が音声信号として顧
客に伝達される。S224において通帳が挿入されたこ
とが認識されると、カラーCRT16に暗証番号の入力
を促す表示をキーイラスト有りで行い(S226)、暗
証番号の入力されるのを待つ(S225)。このとき、
画面の表示された後、10秒間操作無しの場合、内蔵ス
ピーカ31から暗証番号の入力を促す文言が音声信号と
して顧客に伝達される。暗証番号の入力が認識されると
、カラーCRT16に支払い金額の入力を促す表示をキ
ーイラスト有りで行い(S226)、支払い金額の入力
されるのを待つ(S227)。このとき、画面の表示さ
れた後、10秒間操作無しの場合、内蔵スピーカ31か
ら支払い金額の入力を促す文言が音声信号として顧客に
伝達される。
【0039】支払い金額の入力を認識すると、カラーC
RT16にタッチパネル17より入力された支払い金額
の表示およびその確認を促す表示をキーイラスト表示有
りで行う(S228)。自動取引装置側は支払い金額の
確認が行われて、確認キーにタッチされるのを待つ(S
229)。ここで、10秒間操作無しの場合、内蔵スピ
ーカ31から支払い金額の確認、確認キーへのタッチを
促す文言が音声信号として顧客に伝達される。顧客が確
認キーにタッチしたことが認識されると、カラーCRT
16に処理中である旨の表示を行う(S230)。自動
取引装置側では現金計数等内部動作が行われており(S
231)、内部動作が終了すると、カラーCRT16に
カードおよび明細書を受け取るように促す表示を行うと
ともに、10秒間操作無しの場合、内蔵スピーカ31か
らカードおよび明細書を受け取るように促す文言が音声
信号として顧客に伝達される(S232)。
【0040】カードと明細票の返却が認識されると(S
233)、カラーCRT16に現金を受け取るように促
す表示を行うとともに、10秒間操作無しの場合、内蔵
スピーカ31から現金を受け取るように促す文言が音声
信号として顧客に伝達される(S234)。現金の排出
が認識されると(S235)、通帳が挿入されているか
確認する(S236)。もし通帳があると認識された場
合は、カラーCRT16に処理中である旨の表示を行う
とともに、内蔵スピーカ31からチャイムを鳴らすとと
もにしばらく待ってもらうような文言が音声信号として
顧客に伝達される(S237)。そして、後述する通帳
記帳のフローチャートS502に移行する。S236に
おいて、通帳がないと認識された場合は、晴眼者モード
による支払い取引が終了し、図4のS100に示す取引
選択待ちの状態となる。
【0041】図6は入金取引時を示すフローチャートで
ある。図4のフローチャートでハンドセット23が取り
上げられた状態でキーボード15からの入力により入金
取引が選択され、通帳もしくはカードが挿入されて顧客
が視覚障害者であると確定した場合(S300)、カラ
ーCRT16に紙幣の挿入を促す表示を行うとともに、
画面の表示と同時にハンドセット23のスピーカ24か
ら紙幣の挿入を促す文言が音声信号として顧客に伝達さ
れる(S301)。自動取引装置側は、紙幣が挿入され
るのを待つ(S302)。紙幣が挿入されると、カラー
CRT16に計数中である旨の表示を行うとともに、画
面の表示と同時にハンドセット23のスピーカ24から
計数中である旨の文言が音声信号として顧客に伝達され
る(S303)。そして、自動取引装置側では入金され
た紙幣の計数が行われる(S304)。計数が終了する
と、カラーCRT16に入金紙幣の計数結果の表示とそ
の確認を促す表示をキーイラスト無しで行うとともに(
S305)、ハンドセット23の状態を確認する(S3
06)。
【0042】S306において、ハンドセット23が戻
されていると認識された場合は、点字表示器19に入金
紙幣の計数結果の表示を点字により行うとともに、内蔵
スピーカ31から金額を明言することなく、金額の確認
を促す音声信号を出力する(S307)。S306にお
いて、ハンドセットが取り上げられたままであると認識
した場合は、ハンドセット23のスピーカ24から入金
紙幣の計数結果を明言して確認を促す文言が、音声信号
として顧客に伝達される(S308)。自動取引装置側
は確認キーが押下されるのを待つ(S309)。確認キ
ーが押下されると、カラーCRT16に処理中である旨
の表示を行うとともに、画面の変化と同時にハンドセッ
ト23のスピーカ24から、しばらく待ってもらうよう
な文言が音声信号として顧客に伝達される(S310)
。自動取引装置側では、紙幣収納等内部動作が行われて
おり(S311)、内部動作が終了すると通帳が挿入さ
れているか否かを認識し(S312)、通帳がある場合
は所定の印字を行い、カラーCRT16に通帳を受け取
るよう促す表示を行うとともに、画面の変化と同時にハ
ンドセット23のスピーカ24から通帳を受け取るよう
促す文言を音声信号として顧客に伝達し(S313)、
顧客に通帳を返却する(S314)。
【0043】前記S312で通帳がないと認識された場
合には、カードが挿入されているか否かを認識し(S3
15)、カードが挿入されている場合は明細票に所定の
印字を行い、カラーCRT16にカードと明細票を受け
取るよう促す表示を行うとともに、画面の変化と同時に
ハンドセット23のスピーカ24からカードと明細票を
受け取るよう促す文言を音声信号として顧客に伝達し(
S316)、顧客にカードと明細票を返却する(S31
7)。前記S315でカードがないと認識した場合は、
明細票を排出するか否かを認識し(S318)、明細票
を排出する場合は、明細票に所定の印字を行い、カラー
CRT16に明細票を受け取るよう促す表示を行うとと
もに、画面の変化と同時にハンドセット23のスピーカ
24から明細票を受け取るよう促す文言を音声信号とし
て顧客に伝達し(S319)、明細票を返却する(S3
20)。S318で明細票を排出しないと認識した場合
、S320で明細票の排出が終了した場合、S317で
カードと明細票の返却が終了した場合は、ハンドセット
23の状態を確認する(S321)。
【0044】S321でハンドセット23が戻されてい
ると認識された場合は、点字表示器19に残高の表示を
点字により例えば10秒間行うとともに、内蔵スピーカ
31から金額を明言することなく、残高の確認を促す音
声信号を出力する(S322)。S321において、ハ
ンドセットが取り上げられたままであると認識した場合
は、ハンドセット23のスピーカ24から残高を明言し
て確認を促す文言が、音声信号として顧客に伝達される
(S323)。これにより視覚障害者モードによる入金
取引が終了し、視覚障害者モードを解除して図4のS1
00に示す取引選択待ちの状態となる。
【0045】図4のフローチャートでハンドセット23
が取り上げられていない状態でタッチパネル17からの
入力により入金取引が選択され、通帳もしくはカードが
挿入されて顧客が晴眼者であると確定した場合(S30
0)、カラーCRT16に紙幣の挿入を促す表示を行う
(S324)。自動取引装置側は紙幣が挿入されるのを
待つ(S325)。ここで、10秒間操作無しの場合、
内蔵スピーカ31から紙幣の挿入を促す文言が音声信号
として顧客に伝達される。紙幣が挿入されると、カラー
CRT16に計数中である旨の表示を行う(S326)
。そして、自動取引装置側では入金された紙幣の計数が
行われる(S327)。
【0046】計数が終了すると、カラーCRT16に入
金紙幣の計数結果の表示およびその確認を促す表示をキ
ーイラスト表示有りで行う(S328)。自動取引装置
側は入金紙幣の計数結果の確認が行われて、確認キーに
タッチされるのを待つ(S329)。ここで、10秒間
操作無しの場合、内蔵スピーカ31から入金紙幣の計数
結果の確認、確認キーへのタッチを促す文言が音声信号
として顧客に伝達される。確認キーが押下られると、カ
ラーCRT16に処理中である旨の表示を行う(S33
0)。自動取引装置側では、紙幣収納等内部動作が行わ
れており(S331)、内部動作が終了すると通帳が挿
入されているか否かを認識し(S332)、通帳がある
場合は所定の印字を行い、カラーCRT16に通帳を受
け取るよう促す表示を行う。そして、10秒間操作無し
の場合、内蔵スピーカ31から通帳を受け取るよう促す
文言を音声信号として顧客に伝達し(S333)、通帳
を返却する(S334)。
【0047】前記S332で通帳がないと認識された場
合には、カードが挿入されているか否かを認識し(S3
35)、カードが挿入されている場合は明細票に所定の
印字を行い、カラーCRT16にカードと明細票を受け
取るよう促す表示を行う。そして、10秒間操作無しの
場合、内蔵スピーカ31からカードと明細票を受け取る
よう促す文言を音声信号として顧客に伝達し(S336
)、カードと明細票を返却する(S337)。前記S3
35でカードがないと認識した場合は、明細票を排出す
るか否かを認識し(S338)、明細票を排出する場合
は、明細票に所定の印字を行い、カラーCRT16に明
細票を受け取るよう促す表示を行う。そして、10秒間
操作無しの場合、内蔵スピーカ31から明細票を受け取
るよう促す文言を音声信号として顧客に伝達し(S33
9)、明細票を返却する(S340)。S338で明細
票を排出しないと認識した場合、S340で明細票の排
出が終了した場合、S337でカードと明細票の返却が
終了した場合は、晴眼者モードによる入金取引が終了し
、図4のS100に示す取引選択待ちの状態となる。
【0048】図7は残高照会時を示すフローチャートで
ある。図4のフローチャートでハンドセット23が取り
上げられた状態でキーボード15からの入力により残高
照会が選択され、カードが挿入されて顧客が視覚障害者
であると確定した場合(S400)、カラーCRT16
に暗証番号の入力を促す表示をキーイラスト無しで行う
とともに、画面の表示と同時にハンドセット23のスピ
ーカ24から暗証番号の入力を促す文言が音声信号とし
て顧客に伝達される(S401)。自動取引装置側は、
暗証番号が入力されるのを待つ(S402)。暗証番号
が入力されると、カラーCRT16に処理中である旨の
表示を行うとともに、画面の表示と同時にハンドセット
23のスピーカ24から処理中である旨の文言が音声信
号として顧客に伝達される(S403)。自動取引装置
側では、明細票印字等内部動作が行われており(S40
4)、内部動作が終了すると、カラーCRT16にカー
ドと明細票を受け取るよう促す表示を行うとともに、画
面の変化と同時にハンドセット23のスピーカ24から
カードと明細票を受け取るよう促す文言を音声信号とし
て顧客に伝達し(S405)、カードと明細票を返却す
る(S406)。
【0049】S406でカードと明細票が返却されると
、ハンドセット23の状態を確認する(S407)。 S407でハンドセット23が戻されていると認識され
た場合は、点字表示器19に残高の表示を点字により例
えば10秒間行うとともに、内蔵スピーカ31から金額
を明言することなく、残高の確認を促す音声信号を出力
する(S408)。S407において、ハンドセットが
取り上げられたままであると認識した場合は、ハンドセ
ット23のスピーカ24から残高を明言して確認を促す
文言が、音声信号として顧客に伝達される(S409)
。これにより視覚障害者モードによる残高照会が終了し
、視覚障害者モードを解除して図4のS100に示す取
引選択待ちの状態となる。
【0050】図4のフローチャートでハンドセット23
が取り上げられていない状態でタッチパネル17からの
入力により残高照会が選択され、カードが挿入されて顧
客が晴眼者であると確定した場合(S400)、カラー
CRT16に暗証番号の入力を促す表示をキーイラスト
有りで行う(S410)。自動取引装置側は暗証番号が
入力されるのを待つ(S411)。ここで、晴眼者モー
ドにおけるこの待ち時間内で、10秒間操作無しの場合
、内蔵スピーカ31から暗証番号の入力を促す文言が音
声信号として顧客に伝達される。暗証番号が入力される
と、カラーCRT16に処理中である旨の表示を行う(
S412)。自動取引装置側では、明細票印字等内部動
作が行われており(S413)、内部動作が終了すると
、カラーCRT16にカードと明細票を受け取るよう促
す表示を行い(S414)、顧客にカードと明細票を返
却する(S415)。ここで、10秒間カードと明細票
が受け取られなかった場合、内蔵スピーカ31から顧客
にカードと明細票を受け取るよう促す文言が音声信号と
して顧客に伝達される。顧客にカードと明細票を返却し
たなら、晴眼者モードによる残高照会が終了し、図4の
S100に示す取引選択待ちの状態となる。
【0051】図8は通帳記帳時を示すフローチャートで
ある。図4のフローチャートでハンドセット23が取り
上げられた状態でキーボード15からの入力により通帳
記帳が選択され、通帳が挿入されて顧客が視覚障害者で
あると確定した場合(S500)、カラーCRT16に
処理中である旨の表示を行うとともに、画面の表示と同
時にハンドセット23のスピーカ24から処理中である
旨の文言が音声信号として顧客に伝達される(S501
)。自動取引装置側では、通帳印字等内部動作が行われ
ており(S502)、内部動作が終了すると、カラーC
RT16に通帳を受け取るよう促す表示を行うとともに
、画面の変化と同時にハンドセット23のスピーカ24
からカードと通帳を受け取るよう促す文言を音声信号と
して顧客に伝達し(S503)、顧客に通帳を返却する
(S504)。
【0052】S504で通帳が返却されると、明細票の
排出を行うか否かを認識し(S505)、明細票を排出
する場合は、明細票に所定の印字を行い、カラーCRT
16に明細票を受け取るよう促す表示を行うとともに、
画面の変化と同時にハンドセット23のスピーカ24か
ら明細票を受け取るよう促す文言を音声信号として顧客
に伝達し(S506)、顧客に明細票を返却する(S5
07)。S505で明細票を行わない場合、もしくはS
507で明細票の返却の終了した場合、視覚障害者モー
ドによる通帳記帳が終了し、視覚障害者モードを解除し
て図4のS100に示す取引選択待ちの状態となる。
【0053】図4のフローチャートでハンドセット23
が取り上げられていない状態でタッチパネル17からの
入力により通帳記帳が選択され、通帳が挿入されて顧客
が晴眼者であると確定した場合(S500)、カラーC
RT16に処理中である旨の表示を行う(S508)。 自動取引装置側では、通帳印字等内部動作が行われてお
り(S509)、内部動作が終了すると、カラーCRT
16に通帳を受け取るよう促す表示を行い(S510)
、顧客に通帳を返却する(S511)。ここで、10秒
間通帳が受け取られなかった場合、内蔵スピーカ31か
ら顧客に通帳を受け取るよう促す文言が音声信号として
顧客に伝達される。S511で通帳が返却されると、明
細票の排出を行うか否かを認識し(S512)、明細票
を排出する場合は、明細票に所定の印字を行い、カラー
CRT16に明細票を受け取るよう促す表示を行い(S
513)、顧客に明細票を返却する(S514)。ここ
で、10秒間明細票が受け取られなかった場合、内蔵ス
ピーカ31から顧客に明細票を受け取るよう促す文言が
音声信号として顧客に伝達される。S512で明細票を
行わない場合、もしくはS514で明細票の返却の終了
した場合、晴眼者モードによる通帳記帳が終了し、図4
のS100に示す取引選択待ちの状態となる。
【0054】本実施例では、視覚障害者が係員と通話す
る場合、ハンドセット23を持ったまま係員呼び出しボ
タン39を押下することで、通話が可能となっている。 自動取引装置に何らかの障害が発生した時など顧客が係
員と通話したい場合、係員呼び出しボタン39を押下す
ると、自動取引装置に接続されるモニタ盤34の呼び出
し音が鳴り係員に通知する。このとき、自動取引装置は
誘導音声の出力を停止し、音声切替部20は係員からの
発生音声を出力できるように切り替え動作を行う。係員
がモニタ盤34に接続されたインタホン親機35を取り
上げると、自動的に自動取引装置側のインタホン子機と
通話が可能になる。インタホン子機はハンドセット23
が取り上げられていない場合は内蔵スピーカ31,内蔵
マイク32がその役目を果たすが、ハンドセット23が
取り上げられている場合はリレーA22とリレーB27
が切り替わりハンドセット23のスピーカ24とマイク
28がその役目を果たすようになり、視覚障害者はハン
ドセト23を取り上げた状態で操作を行っているので、
装置側に障害が発生した時にハンドセット23でそのま
ま係員と通話ができることになる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、入力項目
を任意の配列で設定し、押下動作を行うことなく接触さ
れた座標から入力された項目を認識するタッチパネルと
、前記タッチパネルを通して画像表示を行い、顧客に対
して目視による操作の案内を行うとともに、タッチパネ
ルからの入力項目を目視可能に表示するCRTと、前記
タッチパネルと同等の入力項目を予め定められたキー配
列上に有し、押下動作により入力を認識するキーボード
と装置に対し装着,取り外し自在に設けられ、顧客に対
し音声の出力を行うスピーカと顧客が音声の入力を行う
マイクとを有するハンドセットと、装置に固定され、顧
客に対し音声の出力を行う内蔵スピーカと、顧客が音声
の入力を行う内蔵マイクと、顧客に対し点字による情報
の提供を行う点字表示器と、取引に応じて使用される通
帳,カード、取引によって入出の行われる現金等の各媒
体挿入,排出口とを、顧客と対向する接客面にそれぞれ
設けるとともに、前記ハンドセットが装置に装着された
状態か、装置から取り外された状態かを検出する手段と
、顧客の内、晴眼者に対して音声により行う操作誘導の
ための誘導音声を発生させるデータを記憶する晴眼者用
誘導音声データ記憶手段と、視覚障害者に対して音声に
より行う操作誘導のための、晴眼者の場合より詳しい誘
導音声を発生させるデータを記憶する視覚障害者用誘導
音声データ記憶手段と、前記晴眼者用誘導音声データ記
憶手段と視覚障害者用誘導音声データ記憶手段のいずれ
かのデータから、顧客に対する誘導音声を合成する誘導
音声出力手段と、顧客に対する音声の出力先を、ハンド
セットのスピーカと内蔵スピーカのいずれかに切り替え
る手段とを設け、ハンドセットが装着状態で、媒体が挿
入された段階で顧客が晴眼者であると認識し、顧客に対
する誘導音声を晴眼者用誘導音声データ記憶手段のデー
タから合成して、その出力先は内蔵スピーカとし、CR
Tからの画像表示を中心に取引誘導を行う晴眼者モード
と、ハンドセットが取り外された状態で、媒体が挿入さ
れた段階で顧客が視覚障害者であると認識し、顧客に対
する誘導音声を視覚障害者用誘導音声データ記憶手段の
データから合成して、その出力先はハンドセットのスピ
ーカとし、このハンドセットからの誘導音声を中心に取
引誘導を行うとともに、タッチパネルからの入力を無効
とし、取引に使用される媒体の挿入待ち時間,受け取り
待ち時間を晴眼者モードの場合より長くする視覚障害者
モードのいずれかに切り替える制御手段を備えることと
したものである。また、本発明は、装置管理側と顧客と
の会話の際に装置管理側の音声の入力元になるとともに
、顧客からの音声の出力先となるインタホン親機を装置
外部に設けるとともに、装置に対し装着,取り外し自在
に設けられ、顧客に対し音声の出力を行うスピーカと顧
客が音声の入力を行うマイクとを有するハンドセットと
、装置に固定され、顧客に対し音声の出力を行う内蔵ス
ピーカと、顧客が音声の入力を行う内蔵マイクとを顧客
と対向する接客面にそれぞれ設け、前記ハンドセットの
装着,取り外しを検出する手段と、顧客に対する誘導音
声を合成する誘導音声出力手段と、前記ハンドセットの
装着,取り外しを検出する手段の検出結果に基づいて、
顧客に対する音声の出力先を、ハンドセットのスピーカ
と内蔵スピーカのいずれかに切り替える手段と、顧客か
らの音声の入力元を、ハンドセットのマイクと内蔵マイ
クのいずれかに切り替える手段と、ハンドセットのスピ
ーカもしくは内蔵スピーカへの音声の出力元を、誘導音
声出力手段とインタホン親機のいずれかに切り替える手
段とを備えることとしたものである。
【0056】このように、ハンドセットの状態から顧客
が晴眼者であるか視覚障害者であるかを認識することと
したので、ホストコンピュータのプログラムやIDカー
ドの磁気情報記録部のデータフォーマットを変更するこ
となく自動取引装置単体で晴眼者であるか視覚障害者で
あるかの判定が行え、晴眼者に対してはタッチパネルに
より操作性を損なわず通常の取引が行え、視覚障害者に
対してはイヤホンやヘッドホンのように直接耳に接する
ことで衛生的な面で不快な思いをすることなく、イヤホ
ンまたはヘッドホンを使用した場合と同様に音声による
取引誘導情報を得ることができ、誤入力を防止するため
、タッチパネルからの入力を無効とし、媒体挿入,受け
取りの時間がより多くかかることを考慮して、媒体の挿
入待ち時間,受け取り待ち時間を晴眼者の場合より長く
することで、視覚障害者の操作性の向上が図れる。また
、自動取引装置が何らかの障害を起こしたときや、係員
が直接操作誘導する場合も、操作誘導のために使用して
いるハンドセットでそのまま通話することができ、視覚
障害者の操作性の向上が図れる。
【0057】このように、貸出用のイヤホンの準備もい
らず、自動取引装置単体で視覚障害者に対応することが
できるので、コストパフォーマンスにすぐれ、視覚障害
者の環境改善を容易に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す視覚障害者対応の自動
取引装置におけるI/Oコントローラと周辺コントロー
ラのブロック図である。
【図2】自動取引装置の全体ブロック図である。
【図3】自動取引装置の外観斜視図である。
【図4】取引選択時の作用を示すフローチャートである
【図5】支払い取引時の作用を示すフローチャートであ
る。
【図6】入金取引時の作用を示すフローチャートである
【図7】残高照会時の作用を示すフローチャートである
【図8】通帳記帳時の作用を示すフローチャートである
【符号の説明】 1  メインコントローラ 15  キーボード 16  カラーCRT 17  タッチパネル 23  ハンドセット 24  スピーカ 29  フックアップスイッチ 31  内蔵スピーカ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  入力項目を任意の配列で設定し、押下
    動作を行うことなく接触された座標から入力された項目
    を認識するタッチパネルと、前記タッチパネルを通して
    画像表示を行い、顧客に対して目視による操作の案内を
    行うとともに、タッチパネルからの入力項目を目視可能
    に表示するCRTと、前記タッチパネルと同等の入力項
    目を予め定められたキー配列上に有し、押下動作により
    入力を認識するキーボードと、装置に対し装着,取り外
    し自在に設けられ、顧客対し音声の出力を行うスピーカ
    と顧客が音声の入力を行うマイクとを有するハンドセッ
    トと、装置に固定され、顧客に対し音声の出力を行う内
    蔵スピーカと、顧客が音声の入力を行う内蔵マイクと、
    顧客に対し点字による情報の提供を行う点字表示器と、
    取引に応じて使用される通帳,カード、取引によって入
    出の行われる現金等の各媒体挿入,排出口とを、顧客と
    対向する接客面にそれぞれ設けるとともに、前記ハンド
    セットが装置に装着された状態か、装置から取り外され
    た状態かを検出する手段と、顧客の内、晴眼者に対して
    音声により行う操作誘導のための誘導音声を発生させる
    データを記憶する晴眼者用誘導音声データ記憶手段と、
    視覚障害者に対して音声により行う操作誘導のための、
    晴眼者の場合より詳しい誘導音声を発生させるデータを
    記憶する視覚障害者用誘導音声データ記憶手段と、前記
    晴眼者用誘導音声データ記憶手段と視覚障害者用誘導音
    声データ記憶手段のいずれかのデータから、顧客に対す
    る誘導音声を合成する誘導音声出力手段と、顧客に対す
    る音声の出力先を、ハンドセットのスピーカと内蔵スピ
    ーカのいずれかに切り替える手段とを設け、ハンドセッ
    トが装着状態で、媒体が挿入された段階で顧客が晴眼者
    であると認識し、顧客に対する誘導音声を晴眼者用誘導
    音声データ記憶手段のデータから合成して、その出力先
    は内蔵スピーカとし、CRTからの画像表示を中心に取
    引誘導を行う晴眼者モードと、ハンドセットが取り外さ
    れた状態で、媒体が挿入された段階で顧客が視覚障害者
    であると認識し、顧客に対する誘導音声を視覚障害者用
    誘導音声データ記憶手段のデータから合成して、その出
    力先はハンドセットのスピーカとし、このハンドセット
    からの誘導音声を中心に取引誘導を行うとともに、タッ
    チパネルからの入力を無効とする視覚障害者モードのい
    ずれかに切り替える制御手段を備えたことを特徴とする
    自動取引装置。
  2. 【請求項2】  入力項目を任意の配列で設定し、押下
    動作を行うことなく接触された座標から入力された項目
    を認識するタッチパネルと、前記タッチパネルを通して
    画像表示を行い、顧客に対して目視による操作の案内を
    行うとともに、タッチパネルからの入力項目を目視可能
    に表示するCRTと、前記タッチパネルと同等の入力項
    目を予め定められたキー配列上に有し、押下動作により
    入力を認識するキーボードと、装置に対し装着,取り外
    し自在に設けられ、顧客に対し音声の出力を行うスピー
    カと顧客が音声の入力を行うマイクとを有するハンドセ
    ットと、装置に固定され、顧客に対し音声の出力を行う
    内蔵スピーカと、顧客が音声の入力を行う内蔵マイクと
    、顧客に対し点字による情報の提供を行う点字表示器と
    、取引に応じて使用される通帳,カード、取引によって
    入出の行われる現金等の各媒体挿入,排出口とを、顧客
    と対向する接客面にそれぞれ設けるとともに、前記ハン
    ドセットが装置に装着された状態か、装置から取り外さ
    れた状態かを検出する手段と、顧客の内、晴眼者に対し
    て音声により行う操作誘導のための誘導音声を発生させ
    るデータを記憶する晴眼者用誘導音声データ記憶手段と
    、視覚障害者に対して音声により行う操作誘導のための
    、晴眼者の場合より詳しい誘導音声を発生させるデータ
    を記憶する視覚障害者用誘導音声データ記憶手段と、前
    記晴眼者用誘導音声データ記憶手段と視覚障害者用誘導
    音声データ記憶手段のいずれかのデータから、顧客に対
    する誘導音声を合成する誘導音声出力手段と、顧客に対
    する音声の出力先を、ハンドセットのスピーカと内蔵ス
    ピーカのいずれかに切り替える手段とを設け、ハンドセ
    ットが装着状態で、媒体が挿入された段階で顧客が晴眼
    者であると認識し、顧客に対する誘導音声を晴眼者用誘
    導音声データ記憶手段のデータから合成して、その出力
    先は内蔵スピーカとし、CRTからの画像表示を中心に
    取引誘導を行う晴眼者モードと、ハンドセットが取り外
    された状態で、媒体が挿入された段階で顧客が視覚障害
    者であると認識し、顧客に対する誘導音声を視覚障害者
    用誘導音声データ記憶手段のデータから合成して、その
    出力先はハンドセットのスピーカとし、このハンドセッ
    トからの誘導音声を中心に取引誘導を行うとともに、取
    引に使用される媒体の挿入待ち時間,受け取り待ち時間
    を晴眼者モードの場合より長くする視覚障害者モードの
    いずれかに切り替える制御手段を備えたことを特徴とす
    る自動取引装置。
  3. 【請求項3】  装置管理側と顧客との会話の際に装置
    管理側の音声の入力元になるとともに、顧客からの音声
    の出力先となるインタホン親機を装置外部に設けるとと
    もに、装置に対し装着,取り外し自在に設けられ、顧客
    に対し音声の出力を行うスピーカと顧客が音声の入力を
    行うマイクとを有するハンドセットと、装置に固定され
    、顧客に対し音声の出力を行う内蔵スピーカと、顧客が
    音声の入力を行う内蔵マイクとを顧客と対向する接客面
    にそれぞれ設け、前記ハンドセットの装着,取り外しを
    検出する手段と、顧客に対する誘導音声を合成する誘導
    音声出力手段と、前記ハンドセットの装着,取り外しを
    検出する手段の検出結果に基づいて、顧客に対する音声
    の出力先を、ハンドセットのスピーカと内蔵スピーカの
    いずれかに切り替える手段と、顧客からの音声の入力元
    を、ハンドセットのマイクと内蔵マイクのいずれかに切
    り替える手段と、ハンドセットのスピーカもしくは内蔵
    スピーカへの音声の出力元を、誘導音声出力手段とイン
    タホン親機のいずれかに切り替える手段とを備えたこと
    を特徴とする自動取引装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011238275A (ja) * 2011-07-20 2011-11-24 Oki Electric Ind Co Ltd 現金自動入出金機

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