JPH0435530Y2 - - Google Patents

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JPH0435530Y2
JPH0435530Y2 JP1986014448U JP1444886U JPH0435530Y2 JP H0435530 Y2 JPH0435530 Y2 JP H0435530Y2 JP 1986014448 U JP1986014448 U JP 1986014448U JP 1444886 U JP1444886 U JP 1444886U JP H0435530 Y2 JPH0435530 Y2 JP H0435530Y2
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JP
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exhaust
main body
exhaust pipe
body case
upstream
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はエンジンの排気サイレンサの改良に関
するものである。
(従来技術) エンジンの排気音、特に高周波域の排気音を低
減するための排気サイレンサは、一般に、排気の
膨張を利用するようになつている。このため、基
本的には、排気サイレンサの外穀を構成する本体
ケース内にある排気パイプに多数の小孔を開口し
て、この小孔を通してその周囲に形成される拡大
室で排気を膨張させるようになつている。そし
て、この膨張による消音効果を高めるべく、拡大
室を排気の流れ方向に複数形成するようにしたも
のもある(実開昭56−159606号公報参照)。
(考案が解決しようとする問題点) 上述のように、排気パイプに形成した小孔を通
して排気を膨張させる排気サイレンサにおいて
は、特に本体ケース1内で1回目に膨脹される際
の排気エネルギによつて、大きな表面積を有する
本体ケース内を通して大きな放射音を発生し易
く、消音効果を高める上での1つの問題となつて
いた。
また一方、一旦拡大室で膨張させた排気は、再
び排気パイプに形成された、小孔を通して排気パ
イプに戻した後、大気へ開放することになるが、
一般に上記排気パイプの小孔は、排気パイプから
拡大室へ向けての流れと、拡大室から排気パイプ
へ向けての流れとの両方を兼用せざるを得ない場
合が多く、この場合は、排気パイプと拡大室との
間での排気の流れの衝突作用により、大気解放口
となるテールパイプからの排気吐出音がかなり大
きなものになつてしまう、という問題を生じる。
したがつて、本考案の目的は、排気の膨張を利
用して消音効果を得るようにした排気サイレンサ
を前提として、排気サイレンサからの放射音と、
大気解放される際の排気の吐出音とを共に効果的
に低減させ得るようにしたエンジンの排気サイレ
ンサを提供することにある。
(問題点を解決するための手段、作用) 前述の目的を達成するため、本考案にあつては
次のような構成としてある。すなわち、 排気サイレンサの外穀を構成する本体ケース内
に下流端部が挿入され、該下流端部分に多数の小
孔が開口された上流側排気パイプと、 前記本体ケース内に、前記上流側排気パイプの
下流端部をその径方向に間隔をあけて取り囲むよ
うに配設され、周面が遮断面とされている包囲部
材と、 前記包囲部材の下流端に連なり、前記本体ケー
ス内に位置する上流端部に多数の小孔が開口され
た下流側排気パイプと、 を備えていることを特徴とするエンジンの排気サ
イレンサとした構成としてある。
このような構成とすることにより、上流側排気
パイプの小孔を通して本体ケース内へ吐出、膨張
された排気は、包囲部材によつて直接本体ケース
内に衝突するのが防止され、排気サイレンサ(本
体ケース)からの放射音の低減が図られる。
また、包囲部材内へ吐出、膨張された排気は、
下流側排気パイプへと流れ、この下流側排気パイ
プの上流端部に形成された小孔を通しての膨張作
用によりさらに消音が行われることになる。この
消音処理においては、前述の包囲部材内での膨張
により排気が既に大きなエネルギを失つているの
で、この下流側排気パイプの小孔を通してさらに
膨張されるときには、エネルギはかなり減少する
ことになる。このため、この場合も、本体ケース
内からの放射音は極めて小さなものとなり、ま
た、この下流側排気パイプの小孔を通しての排気
の出入りに伴う吐出音も小さいものとなる。
(実施例) 以下本考案の実施例を添付した図面に基いて説
明する。
第1図に示す排気系は、左右並列の2系列とし
て構成され、第1排気系1は、例えば図示を略す
るV型エンジンの一方のバンクの各気筒に連な
り、また第2排気系1′は、上記V型エンジンの
他方のバンクの各気筒に連なつている。
上記第1排気系1は、エンジンからの排気ガス
が、プリマフラ2が接続された排気パイプ3、上
流側排気パイプ4、第1メインサイレンサ5、下
流側排気パイプ6、第2メインサイレンサ7を経
て、テールパイプ8より大気へ解放されるように
構成されている。上記プリマフラ2は、排気の拡
張作用により排気の音圧レベルそのものを下げる
もので従来既知のものと同一構成とされている。
また、第1メインサイレンサ5が、後に詳述する
本考案によるものとされ、主として高周波域での
消音を行うものとされている。そして、第2メイ
ンサイレンサ7は、主として低周波域での消音を
行うものとされ、この第2メインサイレンサ7そ
のものは従来既知のものとされている。
また、第2排気系1′も上記第1排気系1と同
様に構成されており、このため、第1排気系1の
構成要素と同一構成要素には、第1排気系に用い
た符号に「′」の符号を付けることにより、その
重複した説明は省略する。この両排気系1,1′
を流れる排気は、少くとも下流側排気パイプ6,
6′までは互いに独立しており、したがつて、第
1メインサイレンサ5は、その外殻を構成する本
体ケース内11内が仕切板12によつて、第1排
気系1用と第2排気系1′用として内部で分割構
成されている。なお、第2メインサイレンサ7
は、その形式により両排気系1′と1′との排気が
互いに混合されてもよく、あるいは独立したまま
としてもよいものである。
上記第1メインサイレンサ5部分について、第
2図、第3図をも参照しつつ説明すると、前述し
たように、その外殻を構成する密閉容器上の本体
ケース11内は、仕切板12によつて、第1排気
系1用の外側拡大室13と、第2排気系1′用の
外側拡大室13′とに画成されている。なお、以
下の説明では、この第1メインサイレンサ5内の
構成は、両排気系1と1′共に同じようにされて
いるので、第1排気系1側にのみ着目して行うこ
ととする。
以上のことを前提として、エンジン側へ連なる
前記上流側排気パイプ4の下流端部4aは、本体
ケース11内すなわち外側拡大室13の径方向中
心部分において本体ケース11内に深く挿入され
ている。また、下流側排気パイプ6の上流端部6
aも、本体ケース11内に深く挿入され、両パイ
プ4と6とは、その軸方向に若干間隔を有するよ
うになつている。上記上流側排気パイプ4の後端
面は閉塞されており、この閉塞された後端面を含
めて、その下流端部4aには、多数の小孔14が
散在して開口されている。同様に、本体ケース1
1内に位置する下流側排気パイプ6の上流端部6
aにも、多数の小孔15が散在して開口されてい
るが、この下流側排気パイプ6の上流端は、閉塞
されておらず、そのまま大きく開口されたものと
されている。
上流側排気パイプ4の下流端部4a周囲には、
包囲部材16が配設されている。この包囲部材1
6は、円筒上の本体部16aと、この本体部16
aの下流端より連設して、下流端へ向かうにつれ
て徐々に縮径したテーパ上のガイド部16bとを
有し、このガイド部16bの下流端が、下流側排
気パイプ6の上流端に連設されている。このよう
な包囲部材16は、その本体部16aが、上流側
排気パイプ4の下流端部4aと同心状に位置し
て、当該下流端部4aと本体ケース11とに対し
てそれぞれ間隔をあけた状態で、当該下流端部4
aを取り囲んでいる。この包囲部材16を設ける
ことにより、上流側排気パイプ4の下流端部4a
周囲には内側拡大室17が構成されるが、実施例
では、この内側拡大室17の上流端すなわち包囲
部材16の本体部16aの上流側開口部位が、蓋
板18により閉塞されている。また、上流側排気
パイプ4の下流端にはこれを閉塞するように整流
板19が溶接され、この整流板19には多数の小
孔20が散在して開口されている。
以上のような構成において、上流側排気パイプ
4内を流れる排気は、その下流端部4aにおい
て、小孔14を通して包囲部材16により囲まれ
た内側拡大室17に吐出、膨張され、また整流板
19の小孔20を通過して整流されることによ
り、消音される。このとき、小孔14より吐出さ
れた排気は包囲部材16に邪魔されて本体ケース
11に直接衝突することがなく、したがつて、こ
の本体ケース11からの放射音が低減される。
上記拡大室17へ吐出された排気は、包囲部材
16のガイド部16bに沿つて、スムーズに下流
側排気パイプ6の上流端部6aへと流れる。そし
て、排気が、この上流端部6aに設けた小孔15
を通して外側拡大室13へ吐出、膨張されること
により、さらに消音が行われる。このとき、外側
拡大室13へ吐出された排気は本体ケース11へ
直接衝突することになるが、内側拡大室17での
膨張により大きくエネルギを失つているので、こ
のときの本体ケース11からの放射音は極めて小
さいものとされる。また、下流側排気パイプの上
流端部6aに設けた小孔15は、外側拡大室13
からの排気の流入口ともなるため、この上流端部
6aと外側拡大室13との間での排気の往き来、
すなわち排気の衝突が生じるが、このときも、上
述したように上流端部6aに流れてきた排気は既
に多くのエネルギを失われているので、テールパ
イプ8から大気へ放出される排気吐出音は小さい
ものとなる。
上述した消音効果を、実験結果として図式的に
示したものが第4図、第5図であり、第4図は放
射音の低減効果を、また第5図は吐出音の低減効
果を示している。
なお、実施例のように蓋板18を設けておけ
ば、上流側排気パイプ4から吐出された直後の大
きいエネルギを有する排気が本体ケース11へ衝
突するのを防止する上でより有利となる。勿論、
上流側排気パイプ4の小孔14より吐出される排
気は、その径方向に大きな勢いを持つので、蓋板
18が無くとも、消音効果は従来のものに比して
十分に期待し得るものである。
(考案の効果) 本考案は以上述べたことから明らかなように、
放射音および吐出音共に低減することのできる消
音効果の優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す排気系の全体
平面図。第2図は本考案が適用された排気サイレ
ンサの拡大平面断面図。第3図は第2図の要部斜
視図。第4図、第5図は本考案の効果を示すグラ
フ。 4……上流側排気パイプ、4a……下流端部、
5……第1メインサイレンサ、6……下流側排気
パイプ、6a……下流端部、11……本体ケー
ス、13……外側拡大室13、14,15……小
孔、16……包囲部材、16a……本体部、16
b……ガイド部、17……内側拡大室。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 排気サイレンサの外穀を構成する本体ケース内
    に下流端部が挿入され、該下流端部分に多数の小
    孔が開口された上流側排気パイプと、 前記本体ケース内に、前記上流側排気パイプの
    下流端部をその径方向に間隔をあけて取り囲むよ
    うに配設され、周面が遮断面とされている包囲部
    材と、 前記包囲部材の下流端に連なり、前記本体ケー
    ス内に位置する上流端部に多数の小孔が開口され
    た下流側排気パイプと、 を備えていることを特徴とするエンジンの排気サ
    イレンサ。
JP1986014448U 1986-02-05 1986-02-05 Expired JPH0435530Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1986014448U JPH0435530Y2 (ja) 1986-02-05 1986-02-05

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JPS62128107U JPS62128107U (ja) 1987-08-13
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JPS57162914U (ja) * 1981-04-09 1982-10-14

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JPS62128107U (ja) 1987-08-13

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