JPH0435403Y2 - - Google Patents

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JPH0435403Y2
JPH0435403Y2 JP745489U JP745489U JPH0435403Y2 JP H0435403 Y2 JPH0435403 Y2 JP H0435403Y2 JP 745489 U JP745489 U JP 745489U JP 745489 U JP745489 U JP 745489U JP H0435403 Y2 JPH0435403 Y2 JP H0435403Y2
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JP
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resin film
film
hologram sheet
polyvinyl butyral
glass
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JP745489U
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  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はヘツドアツプデイスプレイのコンバイ
ナーなどとして応用されるホログラムシートを有
する合わせガラスに関する。
〔従来の技術〕
ホログラムシートを合わせガラスに設ける場合
にホログラムシートが外部環境に対して耐久性能
が充分でないので、この欠点を補なう方法とし
て、二枚の中間間の間に介装する構造を本出願人
は特願昭62−200791号などで提示している。
〔本考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような構造は、ホログラム
シートを保護するという点では非常に有効である
が、再生時の回折波長がポリビニールブチラール
樹脂膜の種類によつて、目標とした回折波長より
80〜100nmもずれてしまい目標とする色では再生
できないものや、ずれが比較的少ないものなどば
らつきのあることが判明した。
本考案はこのようなばらつきをなくし、回折波
長のシフトのほとんどないホログラムシートを有
する合わせガラスを提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、二枚の板ガラスをポリビニールブチ
ラール樹脂膜で接着するとともに、ホログラムシ
ートを板ガラスとポリビニールブチラール樹脂膜
の間か、二枚のポリビニールブチラール樹脂膜の
間に挟持した合わせガラスにおいて、前記ホログ
ラムシートとポリビニール樹脂膜の間には、ポリ
ビニールブチラール樹脂膜中の可塑剤等の移行を
阻止しうる透明フイルムを介装させるようにした
ことを特徴とする。
〔作用〕
本考案者らはホログラム再生時の回折波長シフ
トの原因を究明して本考案をなすに到つたもので
ある。
すなわち、ホログラムシートをポリビニールブ
チラール(以下、PVBと略称する)樹脂膜に隣
接して合わせガラスに封じ込もうとすると、合わ
せ加工時の熱処理によりPVB樹脂膜中の可塑剤、
あるいは紫外線吸収剤等の添加剤がホログラムシ
ートに移行し、ホログラムシートの厚さ、屈折率
が目標とした値から外れてしまい、その結果、回
折波長がシフトし、しかもそのシフト量がPVB
樹脂膜の種類によつて異なり、ばらつきがあるこ
とを本考案者らは見出し、ホログラムシートと
PVB樹脂膜の間に可塑剤等の移行を阻止しうる
ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ア
クリル系樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリイミド樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリビニールアルコール樹
脂、ポリプロプレン樹脂、ポリブテン樹脂、ポリ
アクリルニトリル樹脂、ポリメチルペンテン樹
脂、アイオノマー樹脂等の透明樹脂フイルムある
いは薄板ガラスフイルムを介装させることにより
このような欠点を解消するものである。
さらに、これらの透明フイルムの表面粗さを
2μm以下、好ましくはホログラム再生用光源の波
長レベルより小さくなるように、1μm以下にする
と、透明フイルムを介在させない場合にPVB膜
の微小な凹凸(エンボス)の影響により、ホログ
ラムシートの表面平滑性が損われ回折像がぼけて
しまうのを防ぐことができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら本考案を詳細に説明
する。
第1図は本考案の合わせガラスをヘツドアツプ
デイスプレイに応用した車両用フロントガラスの
要部分解断面図、第2図は本考案の別の実施例を
示す要部分解断面図である。
実施例 1 第1図に示すように本考案のホログラムを有す
る合わせガラスをヘツドアツプデイスプレイ用の
コンバイナーとして自動車の前部窓ガラスに装着
した応用例で説明する。
二枚の板ガラス1,1′を中間膜としてのPVB
樹脂膜2,2′で接着し、各々厚さ0.38mmの二枚
のPVB樹脂膜2,2′の間に、後述する方法で作
製した反射型ホログラムシート3を可塑剤の移行
を阻止しうる透明フイルム4,4′例えば表面平
滑で厚さ50μmのポリエステル系のポリエチレン
テレフタレート樹脂フイルムを介して封じ込み、
通常のオートクレーブ処理をして合わせガラスを
得る。
(ホログラム作製) 視感度の高い緑色の光源でホログラムの再生す
ることを目標として露光光源にアルゴンレーザー
(λ=514.5nm)を用いて露光する。
ポリエステルフイルムに感材として重クロム酸
ゼラチンを塗布し、乾燥させたホログラム原板
を、アルゴンレーザー発振器からのレーザー光を
2分割して両側から照射し干渉縞を形成させ、そ
の後熱処理、薬液処理をして、反射型ホログラム
シートを得る。
この場合にPVB樹脂膜をA社品、B社品のも
のを使用し、2種類の反射型ホログラムを作製し
た。
(再生) このようにして得られた2種類のホログラムシ
ート3をそれぞれ前述の方法によるものと、透明
フイルムを介在させない方法によるものとを合わ
せガラスに封じ込んで、4種類(2種類×2)の
ホログラムシートを有する合わせガラスを作製
し、回折波長を測定したところ、本考案による可
塑材の移行を阻止しうる透明フイルムを介在させ
た合わせガスはA社品で553nm、B社品で552nm
といずれも、目標とした回折波長にほぼ一致させ
ることができた。これに対して透明フイルムを介
在させない合わせガラスは、A社品では540nmと
目標値に近似しているがB社品では658nmと目標
値とは100nm以上外れていまい、ポリビニールブ
チラールの種類によつてばらつきが大きく、特に
B社品については再生光が目標とする緑色に再生
できず赤色でしか再生できないということが判明
した。本考案によるPVB樹脂膜中の可塑剤の移
行を阻止しうる透明フイルムを介装させた合わせ
ガラスを自動車用前部窓ガラスに装着して、蛍光
表示管等の表示器5によりホログラムシート3に
表示情報を投射した第1図に示した例によればい
ずれのPVB樹脂膜を使用しても緑色の回折像が
ぼけることなく、運転者の目6に良好に視認され
た。
実施例 2 第2図に示すように、厚さ0.76mmの一枚の
PVB樹脂膜2と板ガラス1の間に、ホログラム
シート3、透明フイルム4としての厚さ20μmで
表面平滑なポリアミド樹脂フイルムを透明フイル
ム4がPVB樹脂膜に隣接するように介装した以
外は実施例1と同じ構成にしたものでこの場合
に、PVB膜2にA社品、B社品のいずれを用い
た場合にも、回折波長を目標値に対してほぼ一致
させることができ、回折像がぼやけることなく、
良好に視認された。また、ホログラムシート3、
透明フイルム4をPVB樹脂膜2と板ガラス1′の
間に設けても同様の結果が得られる。
以上、好適な実施例により説明したが本考案は
これらに限定されることなく種々の応用が可能で
ある。
PVB樹脂膜中の可塑剤等の移行を阻止しうる
透明フイルムは実施例の透明フイルム以外にも作
用の項で示したような各種の透明樹脂フイルム、
薄板ガラスフイルムなどが使用可能であり、その
表面粗さが2μm以下、好ましくは1μm以下の表面
平滑なフイルムを用いると回折像のぼけをも防止
できるのでさらに好ましい。
なお例えばポリエステル系樹脂のポリエチレン
テレフタレート樹脂などPVB樹脂膜、ホログラ
ムシートとの接着力が比較的弱い場合には、樹脂
フイルムに紫外線照射処理、コロナ放電処理、プ
ラズマ処理、接着促進剤の塗布(プライマー処
理)など適切な表面処理を施して、表面を活性に
して接着性の向上を図ることが有効である。
また、透明フイルムの厚さは5μmより薄いと、
作業性が悪くしかも、可塑剤の移行を阻止する効
果が低下し、100μmより厚いと光学的に透過歪み
を増加させるので、5μm〜100μmの範囲で適宜選
択すればよい。
ホログラムシートに用いられる感材としては重
クロム酸ゼラチン以外にも、カルバゾール系ポリ
マー銀塩感光剤、フオトポリマーなどであつても
よい。
また、本考案のホログラムシートを有する合わ
せガラスはヘツドアツプデイスプレイ以外にも、
伝達したい情報をホログラムに記録した表示器な
どに応用することができ、自動車以外にも各種の
乗り物用の窓、建築用窓として使用することがで
き、ホログラムも反射型以外にも透過型であつて
もよい。
〔本考案の効果〕
本考案によればホログラムシートを二枚の板ガ
ラスの間に封じ込めるので、ホログラムシートの
耐久性を向上させるとともに、ホログラムシート
とPVB樹脂膜の間に、PVB樹脂膜中の可塑剤等
の移行を阻止しうる透明フイルムを介装させるこ
とによりPVB樹脂膜の種類によつて回折波長が
目標値に対してばらついて、シフトするのを防
ぎ、どのようなPVB膜を使用しても回折波長を
目標値に一致させることができる。
さらに、表面平滑な透明フイルムを用いると回
折像のぼけをも防止することができるという効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の合わせガラスをヘツドアツプ
デイスプレイに応用した車両用フロントガラスの
要部分解断面図、第2図は本考案の別の実施例を
示す要部分解断面図である。 1,1′……板ガラス、2,2′……ポリビニー
ルブチラール樹脂膜、3……ホログラムシート、
4……透明フイルム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 二枚の板ガラスをポリビニールブチラール樹脂
    膜で接着するとともに、ホログラムシートを板ガ
    ラスとポリビニールブチラール樹脂膜の間か、二
    枚のポリビニールブチラール樹脂膜の間に挟持し
    た合わせガラスにおいて、前記ホログラムシート
    とポリビニール樹脂膜の間には、ポリビニールブ
    チラール樹脂膜中の可塑剤等の移行を阻止しうる
    透明フイルムを介装させるようにしたことを特徴
    とする合わせガラス。
JP745489U 1989-01-25 1989-01-25 Expired JPH0435403Y2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP745489U JPH0435403Y2 (ja) 1989-01-25 1989-01-25
US07/466,852 US5066525A (en) 1989-01-25 1990-01-18 Laminated glass panel incorporating hologram sheet

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP745489U JPH0435403Y2 (ja) 1989-01-25 1989-01-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0299935U JPH0299935U (ja) 1990-08-09
JPH0435403Y2 true JPH0435403Y2 (ja) 1992-08-21

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ID=31212475

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JP745489U Expired JPH0435403Y2 (ja) 1989-01-25 1989-01-25

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CA2067297C (en) * 1991-05-31 1998-07-21 Kevin Yu Protected photosensitive recording films
JPH07270615A (ja) * 1994-03-31 1995-10-20 Central Glass Co Ltd ホログラフィック積層体

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JPH0299935U (ja) 1990-08-09

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