JPH09329759A - ヘッドアップディスプレイ - Google Patents

ヘッドアップディスプレイ

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Publication number
JPH09329759A
JPH09329759A JP14694596A JP14694596A JPH09329759A JP H09329759 A JPH09329759 A JP H09329759A JP 14694596 A JP14694596 A JP 14694596A JP 14694596 A JP14694596 A JP 14694596A JP H09329759 A JPH09329759 A JP H09329759A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hologram
laminated
display
light
glass
Prior art date
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Pending
Application number
JP14694596A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yamate
貴志 山手
Shinji Nishikawa
晋司 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP14694596A priority Critical patent/JPH09329759A/ja
Publication of JPH09329759A publication Critical patent/JPH09329759A/ja
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  • Holo Graphy (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】太陽光などの外光による不要な回折が全くな
く、大きな虚像を表示することができるHUDを提供す
ることを目的とする。 【課題手段】入射角が臨界角を越える反射型ホログラム
に、回折角が臨界角を越える透過型ホログラムを再生用
光源側に積層一体化した積層ホログラムを車両用のウィ
ンドシールド、自動車の室内に別置きした透明樹脂など
の透明板状体に設け、該積層ホログラムに表示情報を直
接照射し、該情報を運転者等に視認させるようにしたこ
とを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表示光を光学的に投
射し、前方視野内あるいはその近傍の前景を重畳し、運
転者等に視認させるようにした車両用のヘッドアップデ
ィスプレイ(以下、HUDと略称する)のコンバイナー
用に好適なホログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、反射型ホログラムは、HUD用の
コンバイナーなどの用途に、一部の光を透過し、一部の
光を反射するいわゆるハーフミラーの鏡の機能を持たせ
たものが、実開昭59−7428号号、特開昭55−7
7713号などとして出願されており、本出願人も特開
昭64−44414号などとして出願している。
【0003】また、光源からの光を全反射させながらホ
ログラムに照射するライトガイド式の表示装置も、特開
平4−228329号、USP4309070号などと
して出願されており、本出願人も特願平6−63466
号などとして出願している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ライト
ガイド式の表示装置における反射型ホログラムは、再生
光をガラスと空気との界面の全反射の臨界角を越える角
度で入射させるものであり、板ガラス中を全反射させな
がら表示光を進行させ、板ガラスに貼りつけたホログラ
ムに照射することにより表示させるライトガイド式の表
示装置は、太陽光などの外光がホログラムに照射されて
も回折されず、不要な回折を生ずることがなく好適であ
るが、直接再生用光源からの表示光などをホログラムに
照射して表示する場合には、ホログラム中に臨界角を越
える角度で入射させるために、楔形に切ったガラスブロ
ック、プリズム、あるいは導入用の透過型ホログラムな
どを板ガラスに密着させる必要があるばかりか、この方
式の表示光は板ガラス中を何度も全反射しながら進行す
るので、表示像の歪みが大きくなり、また、表示像の大
きさもガラスの厚さによって制限されるという欠点があ
る。
【0005】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、太陽光などの外光による不要な回折が全くな
く、表示像の大きさもガラスの厚さで制限されないHU
Dを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のHUDは、入射
角が臨界角を越える反射型ホログラムに、回折角が臨界
角を越える透過型ホログラムを再生用光源側に積層一体
化した積層ホログラムを車両用のウィンドシールド、自
動車の室内に別置きした透明樹脂などの透明板状体に設
け、該積層ホログラムに表示情報を直接照射し、該情報
を運転者等に視認させるようにしたことを特徴とするも
のである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明では、 反射型ホログラム
は、重クロム酸ゼラチン、各種のフォトポリマー、ハロ
ゲン化銀感光材、各種のフォトレジストなどの感材をガ
ラス基板、ポリエチレンテレフタレートなどの透明樹脂
基板などに貼り付けた乾板に、図示しないレーザー発振
器、ビームスプリッター、反射鏡、顕微鏡対物レンズ、
ピンホールなどの通常の光学系に加え、一方のレーザー
光を、乾板中に臨界角を超える角度で入射させるため
に、楔型に切ったガラスブロック、プリズム、あるいは
透過型ホログラムを乾板の一方の面に接触させた状態
で、レーザー光の一方の光を照射し、他方の光は前記一
方の光とは反対側の乾板面に照射して、干渉縞を形成、
記録する。
【0008】透過型ホログラムは、同様な感材をガラス
基板、透明樹脂板などに貼り付けた乾板に、図示しない
レーザー発振器、ビームスプリッター、反射鏡、顕微鏡
対物レンズ、ピンホールなどの通常の光学系に加え、楔
型に切ったガラスブロック、プリズム、あるいは透過型
ホログラムを乾板の一方の面に接触させた状態で、レー
ザー光(平面波あるいは球面波)を2方向から乾板の同
一面に照射して、干渉縞を形成、記録する。
【0009】その後通常の現像処理をして反射型ホログ
ラムと透過型ホログラムを得る。このようにして得られ
た反射型ホログラムと透過型ホログラムを、板ガラスな
どの基板上に再生用光源側に近い方から透過型ホログラ
ム、反射型ホログラムの順に積層するか、基板に貼り付
ける前に、透過型ホログラムと反射型ホログラムを積層
して、一体としたものを基板に貼り付ける。
【0010】自動車などのウインドシールドに設ける場
合には、合わせガラスにする必要があるので、積層ホロ
グラムを、中間膜を二枚使用してこの間に間挿するか、
中間膜を1枚にしてその中間膜と車外側板ガラスあるい
は車内側板ガラスとの間であって板ガラスに接着しても
よく、さらに車内側板ガラスの車内側表面に、保護膜と
ともに接着する。
【0011】また、その他の乗り物用のウインドシール
ドの場合に、合わせガラスの場合には、自動車用のウイ
ンドシールドと同様にホログラムを設ければよく、単板
の強化ガラスを使用する場合には、板ガラスの室内側表
面に保護膜とともに、接着すればよい。
【0012】さらに、ウィンドシールド近傍の別置きの
透明板状体に設ける場合には、板ガラス、ポリカーボネ
ートなどの透明樹脂板にホログラムを運転者側の表面あ
るいは裏面に保護シートとともに設ければよい。
【0013】HUD用コンバイナーとして応用する場合
に、反射ホログラムと透過ホログラムが積層一体化され
ているので、それぞれのホログラムのエッジ部分がとも
に見えることはなく、安全性も向上し、さらに反射ホロ
グラムが室外側に配置されるので、太陽光などの外光が
この積層ホログラムに照射されても光がホログラム中に
入射できず、外光による不要な回折が全くない。
【0014】また、従来のライトガイド式のHUDで
は、表示像の大きさは表示光の全反射角と板ガラスの厚
さによって制限されたが、本発明では、表示光がガラス
と空気との界面で全反射しないので、表示像の大きさは
ホログラムの寸法だけで決まる。したがって表示像の大
きさはホログラムの寸法を適切に選べば、必要なだけ大
きくすることができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説
明する。図1は本発明の実施例1におけるHUDコンバ
イナーとして自動車用のウインドシールドに応用した要
部断面図である。
【0016】実施例1 図1を参照しながら、感光材料にOmniDex−35
2(DuPont製)を使用してHUD用のコンバイナ
ーに応用した場合について例示する。
【0017】この感材を通常の光学系により次に示す条
件で露光する。 (1)緑色回折反射ホログラムの作製 厚さ25μmの感材の両側から、発振波長が514.5
nmのアルゴンレーザーからの光を、図示しない光学系
により2分割し、一方は参照光としてガラスブロックを
介して感材中の入射角が50°になるように、他方は物
体光として感材中の入射角が143°になるように照射
して干渉縞を形成し、その後紫外線を照射して定着処理
を行い緑色を回折する反射型ホログラム1を得る。
【0018】このようにして得られたホログラム1に白
色光源からの光をホログラム中の入射角50°で入射さ
せたとところ、回折効率が98%となり、そのときの回
折光の波長が513nm、ホログラム中の回折角が14
3°であった。
【0019】ただし角度は、光の進行方向が乾板または
ホログラムの法線とのなす角を左回りを正として測定し
たものである。 (2)緑色回折透過ホログラムの作製 厚さが10μmの感材の同じ方向から、発振波長が51
4.5nmのアルゴンレーザーからの光を、図示しない
光学系により2分割し、一方は参照光として感材中の入
射角が16°になるように、他方は物体光としてガラス
ブロックを介して入射角が50°になるように照射して
干渉縞を形成し、その後紫外線を照射して定着処理を行
い緑色を回折する透過ホログラム2を得る。
【0020】このようにして得られたホログラム2に白
色光源からの光をホログラム中の入射角16°で入射さ
せたとところ、回折効率が96%となり、そのときの回
折光の波長が520nm、ホログラム中の回折角が51
°であった。
【0021】次いで、透過ホログラム2をそのベース基
板(ポリエチレンテレフタレート)とともに圧着し、そ
の後効率を上げ、ベース基板を剥がし易くするために1
00℃、1時間程度の加熱処理を行い、ベース基板を剥
がす。
【0022】その後反射ホログラム1をベース基板1’
(ベース基板はバリアフィルムとして残す)とともに透
過ホログラム上に圧着し、加熱処理を行う。このように
して得られた室内側板ガラス3と、室外側板ガラス3’
をポリビニールブチラールなどの中間膜4を介して積層
し、オートクレーブにより通常の合わせ処理を行って合
わせガラスLGとする。
【0023】この合わせガラスLGを自動車のウインド
シールドとして装着して、CRT、蛍光表示管、液晶表
示器など各種の図示しない再生用光源から速度などの緑
色の表示情報を透過ホログラム2に照射すると、透過ホ
ログラム2で回折され、反射ホログラム1には臨界角を
越える角度で入射し、反射ホログラム1によって緑色の
表示情報が回折されて図示しない運転者の目に明確に視
認される。
【0024】この場合に、運転者等への回折されて視認
される表示像の大きさは再生用光源とホログラムの寸法
だけで決まり、ガラスの厚さで制約を受けないことを確
認した。
【0025】また、太陽光などの外光がどのような角度
からこの積層ホログラムに照射されても反射ホログラム
の入射角が臨界角を越えているので、運転者と反対側の
室外側に回折されず、不要な回折は全く生じなかった。
【0026】また、透過ホログラムと反射ホログラムを
積層、一体化したので、運転者などからこのホログラム
をみても透過ホログラムのエッジと反射ホログラムのエ
ッジが二重に見えることはなく、安全上、美観上も好ま
しい。
【0027】
【発明の効果】本発明の反射ホログラムと透過ホログラ
ムを積層一体化したホログラムを使用したHUDは、大
きな虚像を表示することができるだけでなく、再生時の
回折効率をほとんど90%以上に向上させるとともに、
太陽光などの外光が積層ホログラムに照射されても不要
な回折を全く生じることがない。
【0028】また、それぞれのホログラムのエッジが別
々に見えることがないので、美観上も好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1におけるHUDコンバイナーとして自
動車用のウインドシールドに応用した要部断面図であ
る。
【符号の説明】
1 反射ホログラム 2 透過ホログラム 3、3’ 板ガラス 4 中間膜 LG 合わせガラス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入射角が臨界角を越える反射型ホログラム
    に、回折角が臨界角を越える透過型ホログラムを再生用
    光源側に積層一体化した積層ホログラムを透明板状体に
    設け、該積層ホログラムに表示情報を直接照射し、該情
    報を運転者等に視認させるようにしたことを特徴とする
    ヘッドアップディスプレイ。
JP14694596A 1996-06-10 1996-06-10 ヘッドアップディスプレイ Pending JPH09329759A (ja)

Priority Applications (1)

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JP14694596A JPH09329759A (ja) 1996-06-10 1996-06-10 ヘッドアップディスプレイ

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ID=15419136

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Cited By (5)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040325

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02