JP2023020220A - コンバイナ、ヘッドアップディスプレイ及び移動体 - Google Patents

コンバイナ、ヘッドアップディスプレイ及び移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】ホログラム素子の輪郭が使用者から視認されにくいコンバイナ、ヘッドアップディスプレイ及び移動体を提供する。【解決手段】第1基板と、第2基板と、第1基板及び第2基板を接合する接合層と、第1基板及び第2基板の間に位置するホログラム素子と、を備えたヘッドアップディスプレイ用のコンバイナであって、ホログラム素子は、第1基板に対面する第1面と、第2基板に対面する第2面と、第1面と第2面とを接続する側面とを有し、コンバイナは、ホログラム素子が位置するとともに側面を含まない領域においてホログラム素子の法線方向に沿ってコンバイナを透過した光の透過率である第1の光透過率と、側面を含む領域において法線方向に沿ってコンバイナを透過した光の透過率である第2の光透過率とを有し、第2の光透過率は、第1の光透過率より大きいコンバイナ。【選択図】図1

Description

本開示は、コンバイナ、ヘッドアップディスプレイ及び移動体に関する。
透明部材を介して使用者の視野内に表示を行うヘッドアップディスプレイが知られている。ヘッドアップディスプレイは、透明なコンバイナを有する。特許文献1には、ホログラム素子を含むコンバイナが開示される。ホログラム素子へ投射された画像光は、ホログラム素子で回折して使用者に向かう。ホログラム素子で回折した画像光を見ることにより、使用者はコンバイナ内で画像を観察できる。また、使用者は、透明なコンバイナを介して視野を確保できる。
特開平5-279090号公報
図13に、従来のコンバイナ140を示す。コンバイナ140は、第1基板151と、第2基板152と、接合層145と、ホログラム素子160とを備える。ホログラム素子160は、第1基板151及び第2基板152の間に位置する。ホログラム素子160は、第1面160aと、第2面160bと、側面160cとを有する。第1面160aは、第1基板151に対面する。第2面160bは、第2基板152に対面する。側面160cは、第1面160aと第2面160bとを接続する。接合層145は、第1接合層146と、第2接合層147とを有する。第1接合層146は、第1基板151とホログラム素子160の第1面160aとを接合する。第2接合層147は、第2基板152とホログラム素子160の第2面160bとを接合する。接合層145の材料として、例えばポリビニルブチラール(PVB)等の熱可塑性樹脂が用いられる。
図13に示されたコンバイナ140は、例えば以下のように製造される。まず、第1基板151、第1接合層146、ホログラム素子160、第2接合層147及び第2基板152がこの順に重ね合わされる。これにより、第1基板151、第1接合層146、ホログラム素子160、第2接合層147及び第2基板152を含む積層体が形成される。その後、第1基板151及び第2基板152が、互いに近づく向きに押圧される。このとき、積層体は所定の温度で加熱される。これにより、第1接合層146及び第2接合層147が軟化する。軟化した第1接合層146及び第2接合層147は、流動してホログラム素子160の側面160cの近傍にも位置する。このとき、従来のコンバイナ140では、図13に示されるように、ホログラム素子160の側面160cと接合層145との間に空隙170が形成され得る。また、ホログラム素子160は、大きなホログラム材料が所望の寸法で切断されることにより製造される。これにより、ホログラム素子160の側面160cの粗さは大きい。この場合、側面160cと接合層145との間に気泡が生じ得る。
接合層145を透過してこのような空隙170又は気泡に入射した光は、空隙170又は気泡で拡散する。したがって、側面160cを含む領域においてコンバイナ140の法線方向NDに沿ってコンバイナ140を透過した光の透過率は低い。とりわけ、側面160cを含む領域において法線方向NDに沿ってコンバイナ140を透過した光の透過率は、ホログラム素子160が位置するとともに側面160cを含まない領域において法線方向NDに沿ってコンバイナ140を透過した光の透過率より小さい。言い換えると、ホログラム素子160の輪郭部分における光の透過率は、ホログラム素子160の内側部分における光の透過率より小さい。この透過率の差により、従来のコンバイナ140では、ホログラム素子160の輪郭が使用者に視認されやすい。
本開示の実施形態は、ホログラム素子の輪郭が使用者から視認されにくいコンバイナ、ヘッドアップディスプレイ及び移動体を提供することを目的とする。
本開示の一実施の形態によるコンバイナは、
第1基板と、
第2基板と、
前記第1基板及び前記第2基板を接合する接合層と、
前記第1基板及び前記第2基板の間に位置するホログラム素子と、を備えたヘッドアップディスプレイ用のコンバイナであって、
前記ホログラム素子は、前記第1基板に対面する第1面と、前記第2基板に対面する第2面と、前記第1面と前記第2面とを接続する側面とを有し、
前記コンバイナは、前記ホログラム素子が位置するとともに前記側面を含まない領域において前記ホログラム素子の法線方向に沿って前記コンバイナを透過した光の透過率である第1の光透過率と、前記側面を含む領域において前記法線方向に沿って前記コンバイナを透過した光の透過率である第2の光透過率とを有し、
前記第2の光透過率は、前記第1の光透過率より大きい。
本開示の一実施の形態によるコンバイナにおいて、
前記コンバイナは、前記ホログラム素子が位置しない領域において前記法線方向に沿って前記コンバイナを透過した光の透過率である第3の光透過率を有し、
前記第2の光透過率は、前記第3の光透過率より小さくてもよい。
本開示の一実施の形態によるコンバイナにおいて、
前記側面は、前記ホログラム素子のシート面及び前記法線方向の両方に対して傾斜した方向に延びてもよい。
本開示の一実施の形態によるコンバイナにおいて、
前記側面と前記第1面との間の角度は、30度以上60度以下であってもよい。
本開示の一実施の形態によるコンバイナにおいて、
前記側面は、前記ホログラム素子のシート面に沿った方向において前記ホログラム素子の外側に向かうにつれて前記第1面に近づくように延び、
前記接合層は、前記第1基板と前記第1面とを接合する第1接合層と、前記第2基板と前記第2面とを接合するとともに前記第2基板と前記側面とを接合する第2接合層と、を含み、
前記第1接合層の厚さは、前記第2接合層の厚さより小さくてもよい。
本開示の一実施の形態によるコンバイナにおいて、
前記側面の算術平均粗さ(Ra)は、5μm以下であってもよい。
本開示の一実施の形態によるコンバイナにおいて、
前記ホログラム素子は、前記側面を覆うコーティング層を有してもよい。
本開示の一実施の形態によるコンバイナにおいて、
前記ホログラム素子の厚さは、100μm以下であってもよい。
本開示の一実施の形態によるコンバイナにおいて、
前記側面を含む領域において前記法線方向に沿って前記コンバイナを透過した光のヘイズ値は、3%以下であってもよい。
本開示の一実施の形態によるヘッドアップディスプレイは、
画像光を放出する画像形成装置と、
上述のコンバイナと、を備える。
本開示の一実施の形態による移動体は、
上述のヘッドアップディスプレイを備える。
本開示の一実施の形態によれば、ホログラム素子の輪郭が使用者から視認されにくいコンバイナ、ヘッドアップディスプレイ及び移動体を提供できる。
図1は、本開示の一実施の形態を説明する図であって、移動体およびヘッドアップディスプレイの一例を示す側面図である。 図2は、図1に示されたヘッドアップディスプレイのコンバイナを示す側断面図である。 図3は、コンバイナに含まれるホログラム記録層の製造方法の一例を説明する図である。 図4は、コンバイナに含まれるホログラム素子の分光透過率の一例を示すグラフである。 図5は、コンバイナにおける光透過率の測定位置を示す平面図である。 図6は、コンバイナにおける光透過率の測定位置を示す断面図である。 図7は、コンバイナの一例を示す断面図である。 図8は、図7のコンバイナの製造方法の一例を示す図である。 図9は、図7のコンバイナの製造方法の一例を示す図である。 図10は、図7のコンバイナの製造方法の一例を示す図である。 図11は、コンバイナの一変形例を示す断面図である。 図12は、コンバイナの他の変形例を示す断面図である。 図13は、従来のコンバイナを示す断面図である。
以下、図面を参照して本開示の実施形態について説明する。本明細書に添付する図面においては、図を理解しやすくするために、縮尺及び縦横の寸法比等を実物のそれらから変更及び誇張してある。なお、以下に示す実施形態は、本開示の実施形態の一例である。したがって、本開示はこれらの実施形態に限定して解釈されるべきではない。
本明細書において、「板」、「シート」、「フィルム」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されない。例えば、「シート」は、「板」又は「フィルム」と呼ばれる部材も含む。
また、「板面(シート面、フィルム面)」とは、対象となる板状(シート状、フィルム状)の部材を全体的かつ大局的に見た場合に、対象となる板状部材(シート状部材、フィルム状部材)が延びる方向と一致する面を指す。また、板状(シート状、フィルム状)の部材に対して用いる法線方向とは、当該部材の板面(シート面、フィルム面)に対する法線が延びる方向を指す。
本明細書において、「平面視」とは、対象となる板状(シート状、フィルム状)の部材を当該部材の法線方向から見た状態を指す。例えば、ある板状の部材が「平面視において矩形状の形状を有する」とは、当該部材をその板面に対する法線方向から見たときに、当該部材が矩形状の形状を有することを意味する。
本明細書において用いる、形状、幾何学的条件及び物理的特性並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語、並びに、長さ、角度及び物理的特性の値が指す範囲は、厳密にその範囲に限定されず、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含む。ただし、特に厳格に解釈すべき旨の記載がある場合を除く。
図1~図12は、本開示の一実施の形態を説明するための図である。図1に示すように、ヘッドアップディスプレイ20は、画像形成装置30及びコンバイナ40を有する。コンバイナ40は透明である。ヘッドアップディスプレイ20は、コンバイナ40を用いて、画像形成装置30によって形成された画像を使用者5に表示する。ヘッドアップディスプレイ20の使用者5は、コンバイナ40を介して、コンバイナ40の背後を観察できる。撮像装置が、コンバイナ40を介して、コンバイナ40を観察する使用者5を撮像してもよい。以下、図面に示された具体例を参照して、一実施の形態を説明する。
本明細書で用いる「透明」とは、可視光透過率が、50%以上であることを意味し、好ましくは80%以上である。可視光透過率は、分光光度計((株)島津製作所製「UV-3100PC」、JISK0115準拠品)を用いて測定波長380nm以上780nm以下の範囲内で1nm毎に測定したときの、各波長における全光線透過率の平均値として特定される。
本実施の形態によるヘッドアップディスプレイ20は、種々の分野に適用可能である。ヘッドアップディスプレイ20は、ヘッドマウントディスプレイに適用されてもよい。ヘッドアップディスプレイ20が、プロンプターに適用されてもよい。プロンプターは講演や撮像等に使用されてもよい。
図示された例において、ヘッドアップディスプレイ20は移動体10に適用される。移動体10は、移動可能な装置である。移動体10は、人間が乗った状態で移動可能としてもよい。移動体10として、船、飛行機、ドローン、鉄道車両、図示された自動車12等が例示される。図1に示すように、コンバイナ40は、自動車12のフロントウインドウ14を構成してもよい。
画像形成装置30は、画像を形成する画像光を射出する。使用者5は、画像光を受光することによって画像を観察する。画像形成装置30として、特に限定されず、画像を形成可能な種々の装置を使用できる。図1に示されるように、画像形成装置30はダッシュボード内に配置されてもよい。画像形成装置30は、ダッシュボードによって隠蔽されてもよい。
画像形成装置30は、ドットマトリックス方式の装置であってもよい。ドットマトリックス方式の画像形成装置30は、各ドットを形成する複数の画素を有する。この画像形成装置30は、画素毎に発光状態を制御することによって、所望の画像を形成する。画像形成装置30として、例えば、透過型の液晶表示装置、反射型の液晶表示装置、レーザー表示装置、EL表示装置とも呼ばれるエレクトロルミネッセンス表示装置等が用いられてもよい。
画像形成装置30は、光学シートと、光源とを有してもよい。光源は、光学シートを背面から照明してもよい。光学シートは、フィルムと、印刷層とを有してもよい。フィルムは、透明であってもよい。印刷層は、フィルムに印刷されてもよく、可視光透過性を有してもよい。別の例として、光学シートは、遮光板であってもよい。遮光板は、開口部や透過部を有してもよい。光源は、面状に光を発光する面光源装置であってもよい。これらの表示装置によれば、光学シートに対応した表示、例えばピクトグラムやマーク等を、表示できる。
画像形成装置30からの画像光はコンバイナ40に投射される。画像形成装置30は、投射光学系を含んでもよい。投射光学系は、画像形成装置30からコンバイナ40へ画像光を誘導する。投射光学系は、ミラー、レンズ、プリズム、回折光学素子及びこれらの組合せを含んでもよい。
コンバイナ40は、図1及び図2に示すように、画像形成装置30からの画像光を使用者5に向ける。コンバイナ40は、第1基板51、第2基板52、接合層45及びホログラム素子60を含んでもよい。コンバイナ40は上述したように透明である。コンバイナ40に透明性を付与するため、コンバイナ40の構成要素も透明である。
コンバイナ40は、第1面41及び第2面42を有する。図2に示された例において、コンバイナ40は、法線方向NDを有する。第1面41及び第2面42は、コンバイナ40の一対の主面を構成する。第1面41及び第2面42は、法線方向NDに対面する。第1面41及び第2面42は、法線方向NDに直交する方向に広がる。第1基板51が第1面41を構成する。第2基板52が第2面42を構成する。第1基板51が第2面42を構成してもよい。第2基板52が第1面41を構成してもよい。第1面41は、画像形成装置30からの画像光の入射面であってもよい。
第1基板51及び第2基板52は、法線方向NDに重ねられる。接合層45は、法線方向NDにおいて第1基板51及び第2基板52の間に位置する。接合層45は、第1基板51及び第2基板52に接触する。接合層45は、第1基板51及び第2基板52に接合する。結果として、接合層45は、第1基板51及び第2基板52を互いに接合する。ホログラム素子60は、法線方向NDにおいて第1基板51及び第2基板52の間に位置する。ホログラム素子60は、少なくとも部分的に接合層45と接触する。ホログラム素子60は、法線方向NDにおいて第1基板51及び第2基板52の両方から離れてもよい。ホログラム素子60と第1基板51との間に、接合層45が位置してもよい。ホログラム素子60と第2基板52との間に、接合層45が位置してもよい。ホログラム素子60は、その全外表面において接合層45と接触してもよい。
図示された例において、コンバイナ40の法線方向NDは、第1面41の法線方向、第2面42の法線方向、第1基板51の法線方向、第2基板52の法線方向、接合層45の法線方向、ホログラム素子60の法線方向と平行である。理解のしやすさの便宜上、図2等において、コンバイナ40を平板状に示す。コンバイナ40は曲がった形状を有してもよい。
第1基板51及び第2基板52は、透明な板である。第1基板51及び第2基板52は、ホログラム素子60を支持する基板として機能する。第1基板51及び第2基板52は、風防用の部材であってもよい。第1基板51及び第2基板52の材料として、ソーダライムガラスや青板ガラス等のガラスを用いてもよい。第1基板51及び第2基板52の材料として、アクリル樹脂やポリカーボネート等の樹脂を用いてもよい。第1基板51及び第2基板52の法線方向NDに沿った厚さを、1mm以上5mm以下としてもよい。第1基板51及び第2基板52は、同一の材料で同一に構成されてもよいし、異なる材料で構成されてもよいし、異なる構成を有してもよい。
第1基板51及び第2基板52は、特定の機能を発揮することを期待されたその他の機能層を含んでもよい。1つの機能層が2つ以上の機能を発揮してもよい。第1基板51及び第2基板52に付与され得る機能として、反射防止機能、耐擦傷性を有したハードコート(HC)機能、赤外線遮蔽(反射)機能、紫外線遮蔽(反射)機能、防汚機能等が例示される。
接合層45は、第1基板51及び第2基板52を接合する。接合層45は透明な層である。接合層45として、種々の接着性または粘着性を有した材料からなる層を用いてもよい。一例として、接合層45の材料は熱可塑性樹脂でもよい。熱可塑性樹脂によって構成された接合層45は、第1基板51及び第2基板52の間で加熱および加圧されることによって、第1基板51及び第2基板52に接合する。接合層45を構成する熱可塑性樹脂として、ポリビニルブチラール(PVB)を用いてもよい。接合層45の法線方向NDへの厚さは、例えば20μm以上1000μm以下であってもよい。接合層45は、種々の機能を付与されてもよい。種々の機能としては、帯電防止機能、紫外線吸収機能等が例示される。
接合層45は、第1接合層46及び第2接合層47を含んでもよい。第1接合層46は、第1基板51及びホログラム素子60を接合するとともに、第1基板51及び第2接合層47を接合してもよい。第2接合層47は、第2基板52及びホログラム素子60を接合するとともに、第2基板52及び第1接合層46を接合してもよい。ホログラム素子60は、第1接合層46と第2接合層47との間に位置してもよい。第1接合層46及び第2接合層47は、同一の材料で同一に構成されてもよいし、異なる材料で構成されてもよいし、異なる構成を有してもよい。
ホログラム素子60は、画像光を回折して使用者5に向ける。ホログラム素子60はシートである。ホログラム素子60は、第1面60aと、第2面60bと、側面60cとを有する。第1面60aは、第1基板51に対面する。第2面60bは、第2基板52に対面する。側面60cは、第1面60aと第2面60bとを接続する。第1面60a及び第2面60bは、ホログラム素子60の一対の主面を構成する。第1面60a及び第2面60bは、法線方向NDに対面する。第1面60a及び第2面60bは、法線方向NDに直交する方向に広がる。第1面60aは、画像形成装置30からの画像光の入射面であってもよい。法線方向NDから見たときに、ホログラム素子60は、矩形の輪郭を有してもよい(図5参照)。この場合、ホログラム素子60は、4つの側面60cを有する。
ホログラム素子60は、ホログラム記録層62を含む。ホログラム記録層62は、いわゆるホログラムである。ホログラム記録層62は、特定の入射方向から入射する特定波長の光を、高い回折効率で回折して、特定の方向に向ける。ホログラム記録層62には、回折機能を実現するための干渉縞が記録される。ホログラム記録層62は、ブラッグ条件を満たす入射光を高い回折効率で回折して、特定の方向に向ける。ホログラム記録層62は、画像形成装置30からの画像光を、高効率で回折する。画像形成装置30は、コンバイナ40に対して所定の位置に配置される。ホログラム記録層62は、コンバイナ40に対する所定の位置に向けて、画像光を回折する。
図2に示された例において、ホログラム記録層62は、所定の角度を有して入射する画像光を、高効率で回折する。ホログラム記録層62は、所定の方向へ向けて(図2では使用者5へ向けて)、画像光を高効率で回折する。
干渉縞に関する情報は、種々の形態として、ホログラム記録層62に記録され得る。ホログラム記録層62は、位相型のホログラムであってもよいし、振幅型のホログラムであってもよい。ホログラム記録層62は、反射型のホログラムであってもよいし、透過型のホログラムであってもよい。ホログラム記録層62は、レリーフホログラムであってもよいし、計算機合成ホログラム(CGH:Computer Generated Hologram)としてのレリーフホログラムであってもよい。ホログラム記録層62は、大面積化が容易である点において、体積ホログラムであってもよい。ホログラム記録層62は、波長選択性や角度選択性の鋭い反射型体積ホログラムであってもよい。
図3は、反射型体積ホログラムの作成時における感光性材料層63の露光方法を示す。ホログラム記録層62の原材料となる感光性材料層63としては、例えば銀塩感材、重クロム酸ゼラチン、架橋性ポリマー、フォトポリマー等の層を用いてもよい。感光性材料層63及び得られるホログラム記録層62の法線方向NDに沿った厚さを、1μm以上100μm以下としてもよく、5μm以上40μm以下としてもよい。
単一の光源から射出したコヒーレント光を、参照光L4A及び物体光L4Bに分光する。参照光L4Aは、参照光用レンズ71によって発散光に整形される。整形された参照光L4Aが、感光性材料層63に照射される。感光性材料層63に対する参照光L4Aの入射方向は、図2に示されたホログラム素子60への画像光の入射方向と一致する。物体光L4Bは、物体光用レンズ72によって発散光に整形される。整形された物体光L4Bが感光性材料層63に照射される。物体光L4B及び参照光L4Aは、感光性材料層63の異なる面に照射される。物体光L4B及び参照光L4Aが、干渉することによって、感光性材料層63上に干渉パターンが生成される。干渉パターンが感光性材料層63に干渉縞として記録される。架橋性ポリマーを用いた感光性材料層63では、屈折率のパターンとして干渉縞が記録される。干渉縞を記録した感光性材料層63を、全面露光によって不感化することによって、ホログラム記録層62が得られる。
作製されたホログラム記録層62は、参照光L4Aと同一の方向から入射する照明光(画像光)L3Aを高回折効率で回折する。すなわち、参照光L4Aと同一の方向から入射する照明光L3Aが、ホログラム記録層62のブラッグ条件を満たし得る。参照光L4Aの光路を、画像光の光路と一致又は対応させておくことによって、ホログラム記録層62に所望の角度依存性を付与できる。作製されたホログラム記録層62で回折された再生光L3Bは、感光性材料層63を透過した物体光L4Bの光路に沿って進む。物体光L4Bの光路を、コンバイナ40から使用者5に進む光路と一致又は対応させておくことによって、ホログラム記録層62に所望の角度依存性を付与できる。
作製されたホログラム記録層62は、参照光L4A及び物体光L4Bと同一の波長の光を高効率で回折する。すなわち、参照光L4A及び物体光L4Bと同一の波長の光が、ホログラム記録層62のブラッグ条件を満たし得る。参照光L4A及び物体光L4Bの波長を、画像光の中心波長に一致又は対応させておくことによって、ホログラム記録層62に所望の波長依存性を付与できる。画像光が青色光である場合、430nm以上490nm以下の波長のレーザー光を感光性材料層63の露光に用いてもよい。画像光が緑色光である場合、490nm以上550nm以下の波長のレーザー光を感光性材料層63の露光に用いてもよい。画像光が赤色光である場合、640nm以上770nm以下の波長のレーザー光を感光性材料層63の露光に用いてもよい。
ホログラム素子60は、複数のホログラム記録層62を有してもよい。複数のホログラム記録層62は、互いに異なる波長の光を高効率で回折できる。例えば、画像形成装置30からの画像光は、青色の光、緑色の光、及び赤色の光を含んでもよい。この例において、ホログラム素子60は、青色の光を高効率で回折するホログラム記録層62、緑色の光を高効率で回折するホログラム記録層62、及び赤色の光を高効率で回折するホログラム記録層62を含んでもよい。ホログラム記録層62が体積ホログラムである場合には、多重記録によって、単一のホログラム記録層62が複数の波長域の光を高効率で回折してもよい。
図2に示されるように、ホログラム素子60は、ホログラム記録層62と法線方向NDに重ねられた第1シート64及び第2シート66を含んでもよい。ホログラム記録層62は、第1シート64及び第2シート66の間に位置してもよい。ホログラム記録層62は、第1シート64及び第2シート66に接合してもよい。図2に示された例では、第1シート64がホログラム素子60の第1面60aを構成する。第2シート66がホログラム素子60の第2面60bを構成する。
第1シート64及び第2シート66は、ホログラム記録層62を支持する基材として機能する。第1シート64及び第2シート66は、ホログラム記録層62を保護する保護層として機能する。第1シート64及び第2シート66は透明なシートである。第1シート64及び第2シート66の材料として、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、環状ポリオレフィン等を用いてもよい。第1シート64及び第2シート66の法線方向NDに沿った厚さを10μm以上100μm以下としてもよい。第1シート64及び第2シート66は、同一の材料で同一に構成されてもよいし、異なる材料で構成されてもよいし、異なる構成を有してもよい。
図4は、ホログラム素子60の分光透過率の一例を示す。すなわち、図4は、ホログラム素子60の波長毎の透過率を示す。対象となったホログラム素子60は、図3の露光方法を用いて作製された3つのホログラム記録層62を含んでいる。三つのホログラム記録層62は、図4に示された分光透過率の極小値に対応する3つの異なる波長の光を、参照光L4A及び物体光L4Bとして用いて作製された。参照光L4Aの光軸は、感光性材料層63の法線方向NDに沿っていた。
分光透過率は、分光光度計((株)島津製作所製「UV-3100PC」、JISK0115準拠品)を用いて測定した。ホログラム素子60に照射される光の光軸は、法線方向NDと平行とした。光源から射出する光の放射束(ワット)に対する直線透過光の放射束(ワット)の割合を透過率として波長毎に特定することにより、図4の分光透過率が得られた。
図4の分光透過率において、波長λ1、波長λ2及び波長λ3において透過率が低下する。透過率の低下に相当する光が、ホログラム素子60で回折される。すなわち、波長λ1、波長λ2及び波長λ3は、ホログラム素子60の選択波長の中心である。
ホログラム素子60においては、図4に示されるように、特定の波長において透過率が低下する。したがって、ホログラム素子60が位置する領域において法線方向NDに沿ってコンバイナ40を透過した光の透過率は、ホログラム素子60が位置しない領域において法線方向NDに沿ってコンバイナ40を透過した光の透過率より小さい。
本実施の形態における光透過率の測定方法について説明する。以下に説明する光透過率は、可視光透過率として測定される。可視光透過率は、分光光度計((株)島津製作所製「UV-3100PC」、JISK0115準拠品)を用いて測定波長380nm以上780nm以下の範囲内で1nm毎に測定したときの、各波長における全光線透過率の平均値として特定される。光源から出射した光は、遮光マスクにより絞られて直径3mmのビームになる。このビームによって基準測定(ベースライン測定)、試料測定が実施される。
図5は、コンバイナ40における光透過率の測定位置を示す平面図である。図6は、コンバイナ40における光透過率の測定位置を示す断面図である。コンバイナ40は、第1領域、第2領域及び第3領域を含む。第1領域は、法線方向NDから見たときに、ホログラム素子60が位置するとともに、ホログラム素子60の側面60cを含まない領域である。すなわち、第1領域は、ホログラム素子60の内部に相当する領域である。第2領域は、法線方向NDから見たときに、ホログラム素子60の側面60cを含む領域である。すなわち、第2領域は、ホログラム素子60の輪郭の一部を含む領域である。第3領域は、法線方向NDから見たときに、ホログラム素子60が位置しない領域である。すなわち、第3領域は、ホログラム素子60の外部に相当する領域である。
図面において、L81は、第1領域に照射されるとともに法線方向NDに沿ってコンバイナ40を透過する光である。L82は、第2領域に照射されるとともに法線方向NDに沿ってコンバイナ40を透過する光である。L82は、第3領域に照射されるとともに法線方向NDに沿ってコンバイナ40を透過する光である。図7に示されるように、側面60cが、ホログラム素子60のシート面及び法線方向NDの両方に対して傾斜した方向に延びる場合には、光L82は、法線方向NDと平行な断面(図7に示す断面)において、側面60cの全体が含まれるように設定された領域に照射される。なお、光L82は、側面60cに隣接するホログラム素子60の内部の一部、及び、側面60cに隣接するホログラム素子60の外部の一部を含む領域に照射される。光L82の中心は、法線方向NDから見たとき、側面60cの幅方向における中心と一致する。側面60cの幅方向とは、ホログラム素子60のシート面と平行且つ当該側面60cに対応するホログラム素子60の輪郭が延びる方向と直交する方向(図6及び図7における横方向)を指す。
コンバイナ40は、第1の光透過率、第2の光透過率及び第3の光透過率を有する。第1の光透過率は、光L81の透過率である。第2の光透過率は、光L82の透過率である。第3の光透過率は、光L83の透過率である。
図13に示されるように、従来のコンバイナ140では、ホログラム素子160の側面160cを含む領域において法線方向NDに沿ってコンバイナ140を透過した光の透過率(第2の光透過率)は、ホログラム素子160が位置するとともに側面160cを含まない領域において法線方向NDに沿ってコンバイナ140を透過した光の透過率(第1の光透過率)より小さい。言い換えると、ホログラム素子160の輪郭部分における光の透過率は、ホログラム素子160の内側部分における光の透過率より小さい。上述したように、ホログラム素子160が位置する領域において法線方向NDに沿ってコンバイナ140を透過した光の透過率(第1の光透過率)は、ホログラム素子160が位置しない領域において法線方向NDに沿ってコンバイナ140を透過した光の透過率(第3の光透過率)より小さい。この場合、第2の光透過率と第3の光透過率との差が大きくなる。したがって、従来のコンバイナ140では、ホログラム素子160の輪郭部分が、ホログラム素子160が位置しない領域(ホログラム素子160の外部の領域)から区別して視認されやすい。
本開示の実施形態では、第2の光透過率は、第1の光透過率より大きい。これにより、従来のコンバイナ140と比較して、第2の光透過率と第3の光透過率との差が小さくなる。したがって、本開示の実施形態のコンバイナ40では、ホログラム素子60の輪郭部分が、ホログラム素子60が位置しない領域から区別して視認されることを抑制できる。すなわち、ホログラム素子60の輪郭が使用者5から視認されにくい。
第2の光透過率は、第3の光透過率より小さくてもよい。この場合、第2の光透過率が第3の光透過率より大きい場合と比較して、第1の光透過率と第2の光透過率との差が小さくなる。したがって、ホログラム素子60の輪郭部分が、ホログラム素子60の内側部分から区別して視認されることを抑制できる。すなわち、ホログラム素子60の輪郭が使用者5からより視認されにくい。
第2の光透過率は、第1の光透過率と第3の光透過率との和の1/2より小さくてもよい。換言すると、第2の光透過率は、第1の光透過率と第3の光透過率との平均より小さくてもよい。この場合、第1の光透過率と第2の光透過率との差がさらに小さくなる。したがって、ホログラム素子60の輪郭部分が、ホログラム素子60の内側部分から区別して視認されることをさらに抑制できる。すなわち、ホログラム素子60の輪郭が使用者5からより視認されにくい。
第2の光透過率を第1の光透過率より大きくするための具体的な構成は特に限られない。以下に、第2の光透過率を第1の光透過率より大きくするためのいくつかの具体例について説明する。
図7は、コンバイナ40の一例を示す断面図である。図7に示された例では、ホログラム素子60の側面60cは、ホログラム素子60のシート面に対して傾斜する。より詳細には、側面60cは、ホログラム素子60のシート面及び法線方向NDの両方に対して傾斜した方向に延びる。図7に示されるように、側面60cは、ホログラム素子60のシート面に沿った方向においてホログラム素子60の外側に向かうにつれて第1面60aに近づくように延びてもよい。この場合、側面60cは、ホログラム素子60のシート面に対して、第2面42側(第2基板52側)を向く。側面60cの法線をホログラム素子60の外側へ延長すると、当該法線は第2面42(第2基板52)と交わる。
図7に示された断面では、2つの側面60cが、ホログラム素子60のシート面と平行な方向において互いに対面する。2つの側面60cは、第1の側面60c及び第2の側面60cを含む。第1の側面60cは、法線方向NDに沿って第1基板51から離れるにつれて第2の側面60cに近づいてもよい。第2の側面60cは、法線方向NDに沿って第1基板51から離れるにつれて第1の側面60cに近づいてもよい。
これに限られず、側面60cは、ホログラム素子60のシート面に沿った方向においてホログラム素子60の外側に向かうにつれて第2面60bに近づくように延びてもよい。この場合、側面60cは、ホログラム素子60のシート面に対して、第1面41側(第1基板51側)を向く。側面60cの法線をホログラム素子60の外側へ延長すると、当該法線は第1面41(第1基板51)と交わる。
第1の側面60c及び第2の側面60cがホログラム素子60のシート面と平行な方向において互いに対面する場合、第1の側面60cは、法線方向NDに沿って第1基板51に近づくにつれて第2の側面60cに近づいてもよい。第2の側面60cは、法線方向NDに沿って第1基板51に近づくにつれて第1の側面60cに近づいてもよい。
側面60cは、平面であってもよい。側面60cは、曲面であってもよい。側面60cは、平面と曲面とが組み合わされた面であってもよい。
図8~図10を参照して、図7のコンバイナ40の製造方法の一例について説明する。
図8に示されるように、第1基板51上に第1接合層46が配置される。第1基板51上に第1接合層46を構成するシートが重ねられてもよい。その後、図9に示されるように、第1接合層46上にホログラム素子60が配置される(ホログラム素子配置工程)。次に、図10に示されるように、ホログラム素子60上に、第2接合層47及び第2基板52が重ねられる(積層工程)。第2基板52に第2接合層47を構成するシートが重ねられた後に、第2接合層47がホログラム素子60に対面するようにして、第2接合層47及び第2基板52が配置されてもよい。その後、第1基板51及び第2基板52が所定の温度で加熱されるとともに、第1基板51及び第2基板52が、互いに近づく向きに押圧される(加熱及び加圧工程)。これにより、第1接合層46及び第2接合層47が軟化し、ホログラム素子60が軟化した第2接合層47内に埋まり込む。これにより、図7に示されるコンバイナ40が製造される。
図7~図10に示された例では、加熱及び加圧工程において、軟化した第2接合層47が、ホログラム素子60の傾斜した側面60cに沿って変形できる。これにより、側面60cと接合層45(第2接合層47)との間に空隙が形成されることを抑制できる。したがって、コンバイナ40に入射し接合層45を透過した光が空隙で拡散することを抑制できる。これにより、側面60cを含む領域において法線方向NDに沿ってコンバイナ40を透過した光の透過率を、ホログラム素子60が位置するとともに側面60cを含まない領域において法線方向NDに沿ってコンバイナ40を透過した光の透過率より大きくできる。すなわち、第2の光透過率を、第1の光透過率より大きくできる。
ホログラム素子60の側面60cと第1面60aとの間の角度θは、30度以上60度以下であってもよい。角度θが30度以上であると、側面60cと第1面60aとの間に位置するホログラム素子60の強度を十分に確保できる。また、角度θが60度以下であると、加熱及び加圧工程において、軟化した接合層45(第2接合層47)が、側面60cに沿って適切に変形できる。角度θは、45度以上60度以下であってもよい。側面60cが、ホログラム素子60のシート面に沿った方向においてホログラム素子60の外側に向かうにつれて第2面60bに近づくように延びる場合、角度θは、120度以上150度以下であってもよい。
第1接合層46の厚さT1は、第2接合層47の厚さT2より小さくてもよい。接合層の厚さが小さいと、加熱及び加圧工程において当該接合層が変形しにくい。接合層の厚さが大きいと、加熱及び加圧工程において当該接合層が変形しやすい。厚さT1が厚さT2より小さい場合、加熱及び加圧工程において、第1接合層46の変形が小さく、第2接合層47の変形が大きい。したがって、加熱及び加圧工程において、第1接合層46と比較して第2接合層47が大きく変形して、側面60cに沿って適切に変形する。
次に、本開示の実施の形態のヘッドアップディスプレイ20の動作について説明する。
図1及び図2に示すように、画像形成装置30から照明光(画像光)L3Aが出射する。照明光L3Aは、投射光学系によって、コンバイナ40に向けられてもよい。照明光L3Aは、コンバイナ40に第1面41から入射する。照明光L3Aは、コンバイナ40のホログラム素子60に入射する。ホログラム素子60のホログラム記録層62は、照明光L3Aを高効率で回折する。ホログラム素子60で回折された照明光L3Aは、再生光L3Bとして、ホログラム素子60で反射して使用者5に向かう。使用者5は、画像光によって形成される画像を観察できる。使用者5は、画像を画像形成装置30の位置ではなく、再生光L3Bの光路と平行な方向に沿ったコンバイナ40の背後となる位置に観察する。すなわち、ヘッドアップディスプレイ20によれば、使用者5を基準としたコンバイナ40の背後に、使用者5によって観察される虚像85を表示できる。
図示されたヘッドアップディスプレイ20において、虚像85が表示される位置は、ホログラム素子60によって調節できる。図3に示された、参照光用レンズ71から感光性材料層63までの距離DXに対して、物体光用レンズ72から感光性材料層63までの距離DYを調節することによって、虚像85の位置および大きさを調節できる。具体的には、距離DXに対する距離DYの比(DY/DX)を大きくすることによって、使用者5及びコンバイナ40からより遠くに、虚像85を表示できる。距離DXに対する距離DYの比(DY/DX)を大きくすることによって、虚像85の大きさを拡大できる。
本実施の形態のコンバイナ40は、第1基板51と、第2基板52と、第1基板51及び第2基板52を接合する接合層45と、第1基板51及び第2基板52の間に位置するホログラム素子60と、を備えたヘッドアップディスプレイ20用のコンバイナ40であって、ホログラム素子60は、第1基板51に対面する第1面60aと、第2基板52に対面する第2面60bと、第1面60aと第2面60bとを接続する側面60cとを有し、コンバイナ40は、ホログラム素子60が位置するとともに側面60cを含まない領域においてホログラム素子60の法線方向NDに沿ってコンバイナ40を透過した光の透過率である第1の光透過率と、側面60cを含む領域において法線方向NDに沿ってコンバイナ40を透過した光の透過率である第2の光透過率とを有し、第2の光透過率は、第1の光透過率より大きい。
本実施の形態のヘッドアップディスプレイ20は、画像光を放出する画像形成装置30と、画像光を照射される上述のコンバイナ40と、を備える。
本実施の形態の移動体10は、上述のヘッドアップディスプレイ20を備える。
このようなコンバイナ40、ヘッドアップディスプレイ20及び移動体10によれば、第2の光透過率が第1の光透過率より大きいことにより、従来のコンバイナ140と比較して、第2の光透過率と第3の光透過率との差が小さくなる。したがって、本開示の実施形態のコンバイナ40では、ホログラム素子60の輪郭部分が、ホログラム素子60が位置しない領域から区別して視認されることを抑制できる。すなわち、ホログラム素子60の輪郭が使用者5から視認されにくい。
本実施の形態のコンバイナ40は、ホログラム素子60が位置しない領域において法線方向NDに沿ってコンバイナ40を透過した光の透過率である第3の光透過率を有し、第2の光透過率は、第3の光透過率より小さい。
このようなコンバイナ40によれば、第2の光透過率が第3の光透過率より大きい場合と比較して、第1の光透過率と第2の光透過率との差が小さくなる。したがって、ホログラム素子60の輪郭部分が、ホログラム素子60の内側部分から区別して視認されることを抑制できる。すなわち、ホログラム素子60の輪郭が使用者5からより視認されにくい。
本実施の形態のコンバイナ40では、側面60cは、ホログラム素子60のシート面及び法線方向NDの両方に対して傾斜した方向に延びる。
このようなコンバイナ40によれば、コンバイナ40を製造する際の加熱及び加圧工程において、軟化した第2接合層47が、ホログラム素子60の傾斜した側面60cに沿って変形できる。これにより、側面60cと接合層45(第2接合層47)との間に空隙が形成されることを抑制できる。したがって、コンバイナ40に入射し接合層45を透過した光が空隙で拡散することを抑制できる。これにより、側面60cを含む領域において法線方向NDに沿ってコンバイナ40を透過した光の透過率を、ホログラム素子60が位置するとともに側面60cを含まない領域において法線方向NDに沿ってコンバイナ40を透過した光の透過率より大きくできる。すなわち、第2の光透過率を、第1の光透過率より大きくできる。
本実施の形態のコンバイナ40では、側面60cと第1面60aとの間の角度θは、30度以上60度以下である。
このようなコンバイナ40によれば、角度θが30度以上であることにより、側面60cと第1面60aとの間に位置するホログラム素子60の強度を十分に確保できる。また、角度θが60度以下であることにより、加熱及び加圧工程において、軟化した接合層45(第2接合層47)が、側面60cに沿って適切に変形できる。
本実施の形態のコンバイナ40では、側面60cは、ホログラム素子60のシート面に沿った方向においてホログラム素子60の外側に向かうにつれて第1面60aに近づくように延び、接合層45は、第1基板51と第1面60aとを接合する第1接合層46と、第2基板52と第2面60bとを接合するとともに第2基板52と側面60cとを接合する第2接合層47と、を含み、第1接合層46の厚さT1は、第2接合層47の厚さT2より小さい。
このようなコンバイナ40によれば、厚さT1が厚さT2より小さいことにより、加熱及び加圧工程において、第1接合層46と比較して第2接合層47が大きく変形して、側面60cに沿って適切に変形する。
上述した実施形態に対して様々な変更を加えてもよい。以下、必要に応じて図面を参照しながら、変形例について説明する。以下の説明及び以下の説明で用いる図面では、上述した実施形態と同様に構成される部分に、上述の実施形態において用いた符号と同一の符号を用いる。また、上述の実施形態における説明と重複する説明は省略する。また、上述した実施形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略する。
図11は、コンバイナ40の一変形例を示す断面図である。図12は、コンバイナ40の他の変形例を示す断面図である。図示された例では、ホログラム素子60の側面60cは、法線方向NDと平行に延びる。側面60cは、ホログラム素子60のシート面及び法線方向NDの両方に対して傾斜した方向に延びてもよい。図示された例では、第1接合層46の厚さT1は、第2接合層47の厚さT2と等しい。第1接合層46の厚さT1は、第2接合層47の厚さT2より小さくてもよい。第1接合層46の厚さT1は、第2接合層47の厚さT2より大きくてもよい。
側面60cの算術平均粗さ(Ra)は、5μm以下である。側面60cがこのような算術平均粗さ(Ra)を有することにより、コンバイナ40を製造する際の加熱及び加圧工程において、接合層45(第1接合層46、第2接合層47)が側面60cに沿ってスムーズに変形できる。側面60cの算術平均粗さ(Ra)は、3μm以下であってもよい。また、側面60cの算術平均粗さ(Ra)は、0.1μm以上であってもよい。算術平均粗さ(Ra)は、JIS B 0601:2013の規定に準拠して測定される。算術平均粗さ(Ra)は、例えば、株式会社ミツトヨ製表面粗さ測定器SJ-310を用いて測定される。
側面60cの算術平均粗さ(Ra)を、5μm以下とするために、ホログラム素子60を所望の寸法に切断する際に、例えば、滑走式ミクロトームを用いてもよい。ホログラム素子60を所望の寸法に切断した後に、側面60cに平滑化処理を行ってもよい。平滑化処理として、例えば、研磨処理、熱風処理、ヒートアニール処理等を行ってもよい。図12に示されるように、切断後の側面60cにコーティング層68を設けて側面60cを平滑化してもよい。コーティング層68の材料は、透明な樹脂であってもよい。コーティング層68の材料として、例えば、UV硬化性樹脂等を用いてもよい。UV硬化性樹脂として、例えばEHC社製UV硬化シール材LCB-610を用いてもよい。コーティング層68の屈折率と、ホログラム素子60及び接合層45の屈折率との差は小さいことが好ましい。
図11及び図12に示されたコンバイナ40は、例えば以下のようにして製造される。第1基板51上に第1接合層46が配置され、第2基板52上に第2接合層47が配置される。第1基板51上に第1接合層46を構成するシートが重ねられ、第2基板52上に第2接合層47を構成するシートが重ねられてもよい。その後、第1接合層46と第2接合層47とが互いに対面するようにして、第1基板51及び第1接合層46と、ホログラム素子60と、第2接合層47及び第2基板52とが、この順に重ねられる(積層工程)。その後、第1基板51及び第2基板52が所定の温度で加熱されるとともに、第1基板51及び第2基板52が、互いに近づく向きに押圧される(加熱及び加圧工程)。これにより、第1接合層46及び第2接合層47が軟化し、ホログラム素子60が軟化した第1接合層46及び第2接合層47内に埋まり込む。これにより、図11及び図12に示されるコンバイナ40が製造される。
本変形例のコンバイナ40では、ホログラム素子60の側面60cが、5μm以下の算術平均粗さ(Ra)を有する。したがって、加熱及び加圧工程において、接合層45(第1接合層46、第2接合層47)が側面60cに沿ってスムーズに変形できる。これにより、側面60cと接合層45との間に気泡が生じることが抑制される。したがって、コンバイナ40に入射し接合層45を透過した光が気泡で拡散することを抑制できる。これにより、側面60cを含む領域において法線方向NDに沿ってコンバイナ40を透過した光の透過率を、ホログラム素子60が位置するとともに側面60cを含まない領域において法線方向NDに沿ってコンバイナ40を透過した光の透過率より大きくできる。すなわち、第2の光透過率を、第1の光透過率より大きくできる。
本変形例のコンバイナ40では、ホログラム素子60は、側面60cを覆うコーティング層68を有する。
このようなコンバイナ40によれば、ホログラム素子60の側面60cの算術平均粗さ(Ra)を効果的に小さくできる。
さらに他の変形例として、ホログラム素子60の厚さThは、100μm以下であってもよい。また、ホログラム素子60の厚さThが100μm以下であると、コンバイナ40を製造する際の加熱及び加圧工程において、接合層45の変形量を小さくできる。これにより、側面60cと接合層45との間に空隙または気泡が生じることが抑制される。したがって、コンバイナ40に入射し接合層45を透過した光が空隙または気泡で拡散することを抑制できる。これにより、側面60cを含む領域において法線方向NDに沿ってコンバイナ40を透過した光の透過率を、ホログラム素子60が位置するとともに側面60cを含まない領域において法線方向NDに沿ってコンバイナ40を透過した光の透過率より大きくできる。すなわち、第2の光透過率を、第1の光透過率より大きくできる。ホログラム素子60の厚さThは、30μm以下であってもよい。また、ホログラム素子60の厚さThは、10μm以上であってもよい。この場合、ホログラム素子60の強度を十分に確保できる。
さらに他の変形例として、ホログラム素子60の屈折率と接合層45の屈折率との差が、0.1以下であってもよい。この場合、ホログラム素子60の側面60cと接合層45との間で光が拡散することを抑制できる。これにより、側面60cを含む領域において法線方向NDに沿ってコンバイナ40を透過した光の透過率を、ホログラム素子60が位置するとともに側面60cを含まない領域において法線方向NDに沿ってコンバイナ40を透過した光の透過率より大きくできる。すなわち、第2の光透過率を、第1の光透過率より大きくできる。なお、上述したようにホログラム素子60は、ホログラム記録層62、第1シート64、第2シート66を含んでいる。このようにホログラム素子60が複数の層を含む場合、ホログラム素子60の屈折率は、これらの複数の層の平均屈折率である。ホログラム素子60の屈折率と接合層45の屈折率との差を、0.1以下とするためには、例えば、ホログラム素子60の第1シート64及び第2シート66の厚さを小さくしてもよい。また、第1シート64及び第2シート66の屈折率と、接合層45の屈折率との差が小さくなるように、第1シート64及び第2シート66の材料を選択してもよい。第1シート64及び第2シート66の材料として、接合層45の材料と同じ材料を用いてもよい。
さらに他の変形例として、ホログラム素子60の側面60cを含む領域において法線方向NDに沿ってコンバイナ40を透過した光のヘイズ値は、3%以下であってもよい。この場合、ホログラム素子60の側面60cを含む領域において光が拡散することを抑制できる。これにより、側面60cを含む領域において法線方向NDに沿ってコンバイナ40を透過した光の透過率を、ホログラム素子60が位置するとともに側面60cを含まない領域において法線方向NDに沿ってコンバイナ40を透過した光の透過率より大きくできる。すなわち、第2の光透過率を、第1の光透過率より大きくできる。なお、ヘイズ値は、ヘイズメーター(村上色彩技術研究所製、製品番号;HM-150)を用いてJIS K 7136に準拠した方法により測定できる。
さらに他の変形例として、コンバイナ40を製造する際の加熱及び加圧工程における加熱温度が145℃以上であってもよい。これにより、加熱及び加圧工程において、接合層45がより軟化する。換言すると、加熱及び加圧工程において、接合層45の流動性が向上する。これにより、側面60cと接合層45との間に空隙または気泡が生じることが抑制される。したがって、コンバイナ40に入射し接合層45を透過した光が空隙または気泡で拡散することを抑制できる。これにより、側面60cを含む領域において法線方向NDに沿ってコンバイナ40を透過した光の透過率を、ホログラム素子60が位置するとともに側面60cを含まない領域において法線方向NDに沿ってコンバイナ40を透過した光の透過率より大きくできる。すなわち、第2の光透過率を、第1の光透過率より大きくできる。
具体例を参照しながら一実施の形態を説明してきたが、上述の具体例は一実施の形態を限定しない。上述した一実施の形態は、その他の様々な具体例で実施でき、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、追加等を行える。
5 使用者
10 移動体
12 自動車
14 フロントウインドウ
20 ヘッドアップディスプレイ
30 画像形成装置
40 コンバイナ
41 第1面
42 第2面
45 接合層
46 第1接合層
47 第2接合層
51 第1基板
52 第2基板
60 ホログラム素子
60a 第1面
60b 第2面
60c 側面
62 ホログラム記録層
63 感光性材料層
64 第1シート
66 第2シート
68 コーティング層
71 参照光用レンズ
72 物体光用レンズ
85 虚像
ND 法線方向

Claims (11)

  1. 第1基板と、
    第2基板と、
    前記第1基板及び前記第2基板を接合する接合層と、
    前記第1基板及び前記第2基板の間に位置するホログラム素子と、を備えたヘッドアップディスプレイ用のコンバイナであって、
    前記ホログラム素子は、前記第1基板に対面する第1面と、前記第2基板に対面する第2面と、前記第1面と前記第2面とを接続する側面とを有し、
    前記コンバイナは、前記ホログラム素子が位置するとともに前記側面を含まない領域において前記ホログラム素子の法線方向に沿って前記コンバイナを透過した光の透過率である第1の光透過率と、前記側面を含む領域において前記法線方向に沿って前記コンバイナを透過した光の透過率である第2の光透過率とを有し、
    前記第2の光透過率は、前記第1の光透過率より大きい、コンバイナ。
  2. 前記コンバイナは、前記ホログラム素子が位置しない領域において前記法線方向に沿って前記コンバイナを透過した光の透過率である第3の光透過率を有し、
    前記第2の光透過率は、前記第3の光透過率より小さい、請求項1に記載のコンバイナ。
  3. 前記側面は、前記ホログラム素子のシート面及び前記法線方向の両方に対して傾斜した方向に延びる、請求項1又は2に記載のコンバイナ。
  4. 前記側面と前記第1面との間の角度は、30度以上60度以下である、請求項3に記載のコンバイナ。
  5. 前記側面は、前記ホログラム素子のシート面に沿った方向において前記ホログラム素子の外側に向かうにつれて前記第1面に近づくように延び、
    前記接合層は、前記第1基板と前記第1面とを接合する第1接合層と、前記第2基板と前記第2面とを接合するとともに前記第2基板と前記側面とを接合する第2接合層と、を含み、
    前記第1接合層の厚さは、前記第2接合層の厚さより小さい、請求項3又は4に記載のコンバイナ。
  6. 前記側面の算術平均粗さ(Ra)は、5μm以下である、請求項1~5のいずれか一項に記載のコンバイナ。
  7. 前記ホログラム素子は、前記側面を覆うコーティング層を有する、請求項6に記載のコンバイナ。
  8. 前記ホログラム素子の厚さは、100μm以下である、請求項1~7のいずれか一項に記載のコンバイナ。
  9. 前記側面を含む領域において前記法線方向に沿って前記コンバイナを透過した光のヘイズ値は、3%以下である、請求項1~8のいずれか一項に記載のコンバイナ。
  10. 画像光を放出する画像形成装置と、
    前記画像光を照射される請求項1~9のいずれか一項に記載のコンバイナと、を備える、ヘッドアップディスプレイ。
  11. 請求項10に記載のヘッドアップディスプレイを備える、移動体。
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