JPH0435391Y2 - - Google Patents

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JPH0435391Y2
JPH0435391Y2 JP1986196602U JP19660286U JPH0435391Y2 JP H0435391 Y2 JPH0435391 Y2 JP H0435391Y2 JP 1986196602 U JP1986196602 U JP 1986196602U JP 19660286 U JP19660286 U JP 19660286U JP H0435391 Y2 JPH0435391 Y2 JP H0435391Y2
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cap body
distribution chamber
air inlet
blowholes
helmet
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Description

【考案の詳細な説明】 A 考案の目的 (1) 産業上の利用分野 本考案は、主として自動二輪車や競技用自動車
の操縦者が使用するヘルメツト、特に、帽体の壁
中に、その前面に開口する空気導入口に連なる分
配室を形成し、この分配室を複数の噴気孔を介し
て帽体内に連通し、帽体の左右方向に摺動してこ
れら噴気孔を一挙に開閉する共通一個の弁体を分
配室に収納した形式のヘルメツトに関する。
(2) 従来の技術 従来、斯かる形式のヘルメツトでは、弁体を開
閉操作するための操作ノブを空気導入口から帽体
外へ突出させている(実開昭58−180244号公報参
照)。
(3) 考案が解決しようとする課題 ところが従来の上記構造では、空気導入口が操
作ノブによつて狭められるので、分配室へ空気を
効率良く導入することが困難であり、また斯かる
事情から操作ノブも、空気導入の妨げとならない
よう極力小さく形成せざるを得ないため、操縦者
の特に手袋を嵌めた手による操作性が悪いという
欠点があつた。
本考案は、このような事情に鑑みてなされたも
ので、上記従来のものの欠点を全て解決すること
ができ、しかも外観が良好で操作ノブの操作性に
も優れた前記ヘルメツトを提供することを目的と
する。
B 考案の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本考案は、帽体の
壁中に、その前面に開口する空気導入口に連なる
分配室を形成し、この分配室を複数の噴気孔を介
して帽体内に連通し、帽体の左右方向に摺動して
これら噴気孔を一挙に開閉する共通一個の弁体を
分配室に収納したヘルメツトにおいて、帽体に
は、前記弁体の作動方向に延びる長孔を前記空気
導入口からその左側に離隔して設け、前記弁体に
連結した操作杆の一端を、前記長孔を通して帽体
外に突出させ、この突出端に、前記長孔を常に覆
う操作ノブを付設したことを特徴とする。
(2) 作用 空気導入口より離隔配置された上記操作ノブは
比較的大きく形成されても空気導入口を狭めるこ
とがないから、空気導入口から分配室へ空気を効
率良く導入することができると共に、操作ノブ自
体の大型化が可能となる。しかも上記操作ノブ
は、空気導入口よりその左側に偏位した配置であ
るから、操縦者は自動二輪車の運転中でもそのア
クセル操作と関係のない左手を使つて、該左手に
比較的近い該操作ノブを的確に操作することがで
きる。しかもまた操作ノブが、操作杆の突出端及
び長孔を常に覆うから、体裁が良好であるばかり
でなく、該長孔内への塵埃等の侵入防止にも効果
的である。
(3) 実施例 以下、図面により本考案の一実施例について説
明すると、先ず第1図ないし第5図において、H
は主として自動二輪車や競技用自動車の操縦者が
装着するフルフエイス型ヘルメツトであり、即ち
その帽体1には、前面の窓孔2の直下に顎覆い部
1aが設けられている。また帽体1には透光性の
シールド板3がその上下方向の回動により前記窓
孔2を開閉するように、両端を枢軸4,4により
取付けられる。
帽体1は、シエル5と、このシエル5の内面に
嵌装される発泡ポリスチレン製の緩衝ライナ6
と、この緩衝ライナ6の天井面に接着される比較
的厚肉のウレタンフオーム製の天井パツド7と、
緩衝ライナ6の天井面および顎覆い部1aを除く
内周面に接着される汗止めクツシヨン8とから構
成される。
前記シエル5は、顎覆い部1aの位置でシエル
上部体5Aとシエル下部体5Bとに分割され、両
者5A,5Bはシエル下部体5Bを外側にして重
合した部分を数個所でリベツト9により相互に結
着される。シエル上部体5Aは繊維強化されたポ
リエステル等の熱硬化樹脂から形成され、シエル
下部体5BはABS等の熱可塑性樹脂から射出成
形される。このようにシエル5を上下に分割する
と、シエル5が下部の開口を窄めた形状であつて
も、シエル5の下部の成形を容易に行い得る。
また前記天井パツド7は、帽体1内に前後方向
の通風溝10を画成するように複数片に分割され
る。
顎覆い部1aには、シエル上部体5A、シエル
下部体5B、及び窓孔2周縁部に接着された縁ゴ
ム11の三者により左右方向に長く延びる分配室
12が画成され、この分配室12の直下で前方に
向かつて口を広げる空気導入口13と、この空気
導入口13を分配室12に連通する通孔14とが
シエル下部体5Bに設けられる。
第4図、第6図ないし第12図において、前記
分配室12を顎覆い部1a内面に連通する多数の
第1噴気孔15,15…がシエル上部体5A及び
緩衝ライナ6に、また分配室12を窓孔2の下面
に連通する多数の第2噴気孔16,16…が縁ゴ
ム11にそれぞれ穿設され、これら噴気孔15,
15…,16,16…を開閉するための共通1個
の弁体17が分配室12に収納される。
上記弁体17は、第1噴気孔15,15…が開
口する分配室12の後面に左右方向摺動自在に重
合する板状弁部18と、この板状弁部18の上端
から前方へ突出して分配室12の上面に摺動自在
に重合する多数の舌状弁部19,19…と、板状
弁部18の下端から前方へ突出して分配室12の
前面に摺動自在に当接する複数の案内突片20,
20…とからなつている。
板状弁部18は、第1噴気孔15,15…に対
応してそれと同数の弁孔21,21…を有してい
て、弁体17の開き位置では弁孔21,21…を
第1噴気孔15,15…と合致させ、弁体17の
閉じ位置では第1噴気孔15,15…を閉鎖する
ようになつている。舌状弁部19は、第2噴気孔
16,16…に対応してそれと同数設けられてい
て、弁体17の開き位置では第2噴気孔16,1
6…を開放し、弁体17の閉じ位置では第2噴気
孔16,16…を閉鎖するようになつている。
前記弁体17の一端には、分配室17において
操作杆22の一端が連接される。この操作杆22
の他端は、シエル下部体5Bの空気導入口13か
ら左側へ離隔した位置に穿設されて前記弁体17
の作動方向にのびる長孔23を貫通するように外
方に屈曲し、その先端に長孔23を常に覆い得る
大きさのノブ22aを備える。
前記長孔23は、操作杆22の左右動を許容
し、且つその移動限界を規制するように形成され
る。而して、操作杆22の右動限が弁体17の開
き位置を、左動限が弁体17の閉じ位置をそれぞ
れ決定する。
再び第1図及び第4図において、帽体1の前壁
には、窓孔2の直上で帽体1の内外を連通する左
右一体の空気導入孔24,24が穿設され、これ
らの孔24,24を開閉し得る摺動弁25,25
がシエル5に設けられる。
更に帽体1の左右両側壁には、その内外を連通
する排気孔26,26が穿設される。これら排気
孔26,26は、第2図及び第5図に示すよう
に、外端をシエル上部体5Aの外面に開口してお
り、その開口端を通気間隙27を存して覆うよう
にシエル下部体5Bが形成される。上記通気間隙
27は、上方及び後方を開放しており、下方はシ
エル下部体5Bの段部28により閉じられる。そ
の段部28は後下り傾斜になつている。このよう
にすると、排気孔26への雨の侵入を防止すると
共に、通気間隙27からの排水を確実にすること
ができる。
尚、第4図中、29はシエル上部体5Aの内面
に図示しないリベツトで固着される顎ベルトであ
る。
次にこの実施例の作用を説明する。
例えば自動二輪車の操縦者が本考案のヘルメツ
トHを装着していれば、車両の走行に伴い走行風
がヘルメツトHの前面に当る。
いま、弁体17が開き位置にセツトされていれ
ば、前広がりの空気導入口13が走行風を多量に
受入れ、これを通孔14を通して分配室12へ誘
導するので、その走行風は多数の第1及び第2噴
気孔15,15…,16,16…から顎覆い部1
a内に広範囲に亘り噴出する。
その際、第1噴気孔15,15…から噴出した
空気は操縦者の鼻先ないし口元に向つて流れ、そ
の者の呼気を後方へ誘導し、そして、その呼気と
共に汗止めクツシヨン8を透過して帽体1内を換
気した後、排気孔26から、または帽体1の下端
から外部へ流出する。特に、排気孔26の外方開
口部には、帽体1の外側面に沿つた走行風の流れ
により負圧が発生しているので、排気孔26から
の排気作用が促進される。
一方、第2噴気孔16,16…から噴出した空
気はシールド板3の内面に沿つて上昇する。その
結果、前述のように第1噴気孔15,15…から
の噴出空気が操縦者の呼気を後方へ誘導すること
と相俟つてシールド板3の内側に呼気が篭ること
はなく、シールド板3内面に曇りが発生するのを
防止することができる。
シールド板3内面を上昇した空気は汗止めクツ
シヨン8を透過したり、通風溝10を通過したり
して帽体1内を換気し、排気孔26から、または
帽体1下端から外部に流出する。
ところで、雨天走行時、若し、雨が空気導入口
13に浸入しても、該導入口13の上方に位置す
る通孔14には浸入し難いが、雨の勢いが強いた
め、その雨が仮令通孔14を通過しても、比較的
容積が大きい分配室12ではその雨の勢力を効果
的に減衰し得るので、帽体1内への浸水は起こら
ない。分配室12で減衰された雨は通孔14から
外部に流出する。
次にノブ22aの指先操作により操作杆22を
左動して弁体17を閉じ位置に切換えれば、板状
弁部18により第1噴気孔15,15…が、また
舌状弁部19,19…により第2噴気孔16,1
6…が一挙に閉鎖されるので、分配室12から帽
体1内への走行風の供給を迅速、確実に停めるこ
とができる。
また、摺動弁25,25を開放すれば、帽体1
の前面に当たる走行風は空気導入孔24,24に
も流入し、これによつても帽体1内を換気するこ
とができる。而して上記ヘルメツトHにおいて
は、空気導入口13とは別個に設けられた長孔2
3から突出する操作杆22の端部に操作ノブ22
aが付設されるので、操作ノブ22aが空気導入
口13を狭めることがなく、空気導入口13から
分配室12へ空気を効率良く導入することができ
る。しかも長孔23は操作ノブ22aにより常に
覆われているので、該長孔23内への塵埃等の侵
入防止に効果的であるばかりでなく、ヘルメツト
Hの外観を良好に保つことができる。
また分配室12は、互いに重合結着されるシエ
ル上部体5A、シエル下部体5B及び縁ゴム11
の三者間に画成され、空気導入口13はシエル下
部体5Bに設けられるので、分配室12及び空気
導入口13の形成が極めて容易であり、しかも走
行風を効果的に導入すべく分配室12及び空気導
入口13を大きく形成しても、それらによつてシ
エル5の強度を大きく損じることもない。特にシ
エル下部体5Bを射出成形する場合には、上記分
配室12及び空気導入口13の形成を一層容易に
行うことができる。
C 考案の効果 以上のように本考案によれば、帽体の壁中に、
その前面に開口する空気導入口に連なる分配室を
形成し、この分配室を複数の噴気孔を介して帽体
内に連通し、帽体の左右方向に摺動してこれら噴
気孔を一挙に開閉する共通一個の弁体を分配室に
収納したヘルメツトにおいて、帽体には、前記弁
体の作動方向に延びる長孔を前記空気導入口から
その左側に離隔して設け、前記弁体に連結した操
作杆の一端を、前記長孔を通して帽体外に突出さ
せ、この突出端に、前記長孔を常に覆う操作ノブ
を付設したので、空気導入口より離隔配置された
上記操作ノブは比較的大きく形成されても空気導
入口を狭めることがなく、従つて空気導入口から
分配室へ空気を効率良く導入することができると
共に、操作ノブの大型化が可能となり、厚手の手
袋を嵌めた操縦者の手によつても該ノブを容易に
操作することができる。しかも上記操作ノブが空
気導入口よりその左側に偏位することから、操縦
者は自動二輪車の運転中でもそのアクセル操作と
関係のない左手を使つて、該左手に比較的近い該
操作ノブを的確に操作することができ、その操作
性の一層の向上を図ることができる。しかもまた
操作ノブが、操作杆の突出端及び長孔を常に覆う
から、帽体の良好な外観を確保することができる
上、該長孔を通して帽体内へ塵埃等が侵入するの
を効果的に防止することができるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
は本考案ヘルメツトの正面図、第2図はその側面
図、第3図はその底面図、第4図は第1図の−
線断面図、第5図は第2図の−線断面図、
第6図及び第7図は第4図の−線及び−
線断面図、第8図は第6図の矢視図、第9図は
弁体及びその操作杆の平面図、第10図はその正
面図、第11図は第9図の−線断面図、
第12図は要部の分解斜視図である。 H……ヘルメツト、1……帽体、12……分配
室、13……空気導入口、14……通孔、15,
16……噴気孔、17……弁体、22……操作
杆、22a……操作ノブ、23……長孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 帽体1の壁中に、その前面に開口する空気導入
    口13に連なる分配室12を形成し、この分配室
    12を複数の噴気孔15,16を介して帽体1内
    に連通し、帽体1の左右方向に摺動してこれら噴
    気孔15,16を一挙に開閉する共通一個の弁体
    17を分配室12に収納したヘルメツトにおい
    て、帽体1には、前記弁体17の作動方向に延び
    る長孔23を前記空気導入口13からその左側に
    離隔して設け、前記弁体17に連結した操作杆2
    2の一端を、前記長孔23を通して帽体1外に突
    出させ、この突出端に、前記長孔23を常に覆う
    操作ノブ22aを付設したことを特徴とするヘル
    メツト。
JP1986196602U 1986-12-19 1986-12-19 Expired JPH0435391Y2 (ja)

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JP1986196602U JPH0435391Y2 (ja) 1986-12-19 1986-12-19

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JPS63102732U JPS63102732U (ja) 1988-07-04
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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58180244U (ja) * 1982-05-24 1983-12-02 本田技研工業株式会社 フルフエイス型ヘルメツト
JPS59109727U (ja) * 1982-12-29 1984-07-24 新井 理夫 ヘルメツト

Also Published As

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JPS63102732U (ja) 1988-07-04

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