JP4374489B2 - ヘルメット - Google Patents

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Description

本発明は、通気孔を備えたヘルメットに関わり、特に、雨天時にも使用できるヘルメットに関するものである。
従来、この種のヘルメットとして、ヘルメットの前面に通気孔が設けられているヘルメットでは、特許文献1に記載のように、吸気孔が横方向に長いスリット状に形成されており、シャッタが上下方向に摺動するものがあり、このシャッタを上下方向に摺動して外気を取り込む通気用の吸気孔を設けたヘルメットが知られている。そして、ヘルメットの前面に設けた通気用の吸気孔には、シャッタを開閉することにより外部の空気が直接的に吸気孔に流れ込んでくる。
一方、ヘルメットの前面以外に通気孔を設けるものでは、吸気孔を開いただけでは十分に空気が流れ込んでこないため、別個の装置が必要となる。例えば、特許文献2の通気孔には、ヘルメットの帽体外面には空気入口と連通する連通孔を開口した比較的薄い平面略小判形状のベースプレートが接着剤等によって固着されており、そのベースプレートの外周縁下面には誘導ダクトに形成した掛合爪が掛合する段差部が形成され、前記誘導ダクトを前向きにすることにより外気を導入し、前記誘導ダクトを前後方向に摺動して前記連通孔を閉成することにより、外気導入を停止することができる。
実公平6−13215号公報 実公平6−406号公報
ヘルメットは、それを装着すると暑さで頭部が蒸れ、極めて不快な状態となるなどの不具合を有している。そこでこの種ヘルメットにおいて、前記特許文献1、2のようにヘルメット内部に空気を取り入れて頭部の蒸れ及び暑さを解消する通気孔を備えるようにしている。しかし、係る通気孔が備えられているヘルメットは、通常、オートバイ等の運転者が頭体保護のために使用するヘルメットに備えられている。一方、オートバイ等は、その速度が速く、外気との相対速度が大きいために、比較的小さな通気孔が形成されていてもヘルメット内部に空気を取り入れることが可能である。しかし、通学児童などのように、自転車に乗っている場合、外気との相対速度が小さいために、前記のような比較的小さな通気孔が形成されているヘルメットでは、ヘルメット内部に充分な空気を取り入れ、頭部の蒸れ及び暑さを解消することが難しい。
このような課題を解決するために、自転車競技用等に使用されるヘルメットには、ヘルメット内部に空気を取り入れるために大きな切り欠き部を設け、この切り欠き部から空気を取りこむものもある。しかし、前記のように大きな切り欠き部を設けることにより、ヘルメットの強度が低下すると共に、雨天時に使用するとヘルメットから水が入り、頭部が濡れる欠点がある。また、強度の低下を補うために前記切り欠き部以外のヘルメットの厚さを増すなどの工夫が必要となり、ヘルメットの重量が増すと共に、外観が頑強な感じになり、児童が使用するのには不似合いな感じになる。また、大きな切り欠き部が固定的に開放されている結果、切り欠き部は、ヘルメットの役を果たさない。即ち、係る切り欠き部に頭上から障害物などが落下した場合、何の保護もされずに、頭部に直接に被害が及ぶ。
本発明は、炎天下などで装着して、自転車などで低速度で走行しても暑さで頭部が蒸れ、極めて不快な状態となることがなく、また、雨天時にも頭部を濡らすことなく使用出来ると共に、障害物などが落下してもその被害を低減できるヘルメットを実現するためになされたものである。
上記目的を達成するために請求項1記載のヘルメットは、帽体内面に緩衝材を有するヘルメットの頂部の前部及び後部に設けられ、前記帽体及び緩衝材を貫通する複数個の前側及び後側通気孔と、該複数個の前側及び後側通気孔を同時に開閉する開閉機構とを備えている。該開閉機構は、前記緩衝材の前記帽体に対向する側に形成された溝部に収納されて前記帽体の内側に当接するように移動して前記複数個の前側及び後側通気孔を同時に開閉するスライド板と、該スライド板を支持するガイド部とから構成されている。前記複数個の前側及び後側通気孔は、前記溝部内に形成され、前記スライド板には、前記帽体の外側から操作して前記スライド板を移動するための操作部が設けられている。前記緩衝材の前記帽体の内側に面する側には、前記溝部の前側及び後側の最下端に連通し、前記ヘルメットの内部に流入した水を下方へ誘導して前記ヘルメットの側部から外部へ流出させる誘導水路が設けられている
請求項2に記載のヘルメットは、請求項1に記載のヘルメットにおいて、前記スライド板は、弾性材により形成され、前記複数個の前側及び後側通気孔に当接する部分を除く箇所でその幅が狭く形成されていると共に、当該幅が狭く形成されている部分には、当該スライド板が移動する方向に直交する方向に歪吸収部が形成されている。
請求項3に記載のヘルメットは、請求項1または2に記載のヘルメットにおいて、前記スライド板は、前記帽体の複数個の前側通気孔に当接して円弧上を移動すると共に、前記複数個の前側通気孔の上端及び下端は、それぞれ前記円弧の中心点から引いた直線上に位置するように形成され、前記スライド板の移動に伴なう前記複数個の前側通気孔の開口面積比が、それぞれ等しく変化する。
請求項4に記載のヘルメットは、請求項1〜3のいずれかに記載のヘルメットにおいて、前記スライド板は、前記帽体に形成された凸部と嵌合する、当該スライド板を前記帽体に係止するバネ機構部が形成されている。
請求項5に記載のヘルメットは、請求項1に記載のヘルメットにおいて、前記操作部には、前記帽体に形成された貫通孔周辺に設けられた凸部と嵌合する、当該操作部を前記帽体に係止する係止部が形成されている。
請求項6に記載のヘルメットは、請求項1に記載のヘルメットにおいて、前記溝部には、該溝部内の水が流出し易いように、前記緩衝材の前部、後部における下端部が前記帽体の中央部から両側に向い傾斜して形成されている。
請求項7に記載のヘルメットは、請求項1に記載のヘルメットにおいて、前記帽体及び緩衝材を貫通する複数個の前側通気孔は、前記帽体及び緩衝材の前面に横方向に複数個形成され、後側通気孔は、後部上方に縦方向に複数個形成されると共に、前記スライド板を移動した時に当該スライド板が前記帽体から突出しないように形成されている。
請求項8に記載のヘルメットは、請求項1に記載のヘルメットにおいて、前記溝部内に形成された複数個の前側及び/又は後側通気孔の周辺は、凸状の壁部で囲まれて形成されていると共に、前記スライド板の移動方向に沿って前記溝部の底部に向い低くなる傾斜面を有する。
請求項9に記載のヘルメットは、請求項1に記載のヘルメットにおいて、前記帽体内に形成された複数個の前側及び/又は後側通気孔の周辺には、前記スライド板の移動方向に前記複数個の前側及び/又は後側通気孔周辺から離れるに従って高さが低くなる傾斜面が形成されている。
請求項10に記載のヘルメットは、請求項1に記載のヘルメットにおいて、前記緩衝材の前記帽体に対向する側に形成された溝部下端は突起部が形成されると共に、該突起部と前記スライド板の下端との間には、空隙が形成されている。
本発明のヘルメットは、複数個設けられた通気孔が、摺動するシャッタで同時に塞がれる結果、雨天時にも使用できると共に、該シャッタによって前記通気孔に障害物などが落下した場合の保護もできる。また、このシャッタは、一度の操作により同時に開閉することが出来るので、自転車などに乗っていても、片手で短時間に操作ができ、自転車の走行の妨げにならない。また、大きな通気孔が複数個設けられていることによりヘルメット内部に充分な空気を取り入れることが可能である。更に、大きな通気孔にしても、摺動するシャッタでその強度が補強され、ヘルメットの外観が頑強な感じにならず、男女が使用するのに似合った形状とすることができる。
また、ヘルメットの側部の前記緩衝材には、前記帽体の内側に面する側に当該ヘルメット内部に流入する水を当該ヘルメットの外部に誘導する下方に向かう誘導水路が形成されていることにより、雨天時に使用してもヘルメットに当たった水滴は、前記誘導水路からヘルメットの側部下方に流出する。そのため、頭部が濡れることなく、また、前記誘導水路が側部または後部に形成されていることにより、水滴の落下により視界を妨げられることもない。更に、後部に水滴が落下しないので、襟元が濡れるのを防止する。前記誘導水路は、前記緩衝材に形成された溝部の前側及び後側の最下端で、それぞれ連通していることにより、溝部に溜まった水は、そこに留まらず、誘導水路を通って外にでるので、ヘルメット内部が濡れることがない。
前記スライド板は、弾性材により形成され、前記複数個の前側及び後側通気孔に当接する部分を除く箇所でその幅が狭く形成されていると共に、当該幅が狭く形成されている部分には、当該スライド板が移動する方向に直交する方向に歪吸収部が形成されていることにより、ヘルメットの形状が、前部と後部とで異なる曲率で変化していても、前記弾性材に形成された歪吸収部によりヘルメットの曲率にしたがって弾性変形し、ヘルメットの内側に当接するように移動される。
前記スライド板は、前記帽体の複数個の前側通気孔に当接して円弧上を移動すると共に、前記複数個の前側通気孔の上端及び下端は、それぞれ前記円弧の中心点から引いた直線上に位置するように形成されると共に、前記スライド板の移動に伴なう前記複数個の前側通気孔の開口面積比が、それぞれ等しく変化することにより、前記帽体の複数個の前側通気孔が同時に開閉され、前頭部への平均的な通気が得られると共に、見栄えもよい。また、前記スライド板は、前記帽体に形成された凸部と嵌合して前記スライド板の反発力により当該スライド板を係止するバネ機構部が形成されていることにより、前記帽体に当該スライド板を係止するための加工を施す必要がなくなる。
前記操作部は、前記帽体に形成された貫通孔周辺に設けられた凸部と嵌合して前記スライド板の反発力により前記操作部を係止する凹部が形成されていることにより、前記スライド板の移動を滑らかにすると共に、前記スライド板が開かれた状態あるいは閉じられた状態の時に、スライド板が固定され、移動することが防止される。
前記溝部は、緩衝材の前部、後部における下端部が前記帽体の中心部から両側に向い下方に傾斜して形成されていることにより、ヘルメット内部に流入した水が、当該溝部から前記誘導水路に確実に導かれる。
前記帽体及び緩衝材を貫通する複数個の前側通気孔は、風圧の高い位置に横方向に複数個形成され、後側通気孔は、後部上方に縦方向に複数個形成されると共に、前記スライド板を移動した時に当該スライド板が前記帽体から突出しないように形成されていることにより、前側通気孔から確実に空気を取り入れ頭部を冷やすと共に、後側通気孔からヘルメット内部に溜まった空気を取り出すことができる。
前記溝部内に形成された複数個の前側及び/又は後側通気孔の周辺は、前記溝部の底部より高く形成されていることによって、ヘルメット内部に流入した水が当該通気孔から頭部に漏れ、頭部が濡れることがない。また、前記スライド板の移動方向に沿って前記溝部の底部に向い低くなる傾斜面を有することによって、前記スライド板を摺動した時に、当該スライド板が前記通気孔周辺に衝突することなく、当該スライド板の摺動が滑らかになる。
前記帽体内に形成された複数個の前側及び/又は後側通気孔は、前記スライド板の移動方向に前記複数個の前側及び/又は後側通気孔周辺から離れるに従って高さが低くなる傾斜面を有することにより、前記スライド板を摺動した時に、当該スライド板が前記通気孔周辺に衝突することなく、当該スライド板の摺動が滑らかになる。
前記緩衝材の前記帽体に対向する側に形成された溝部下端は突起部が形成されると共に、該突起部と前記スライド板の下端との間には、空隙が形成されていることにより、ヘルメット内部に流入した水が前記誘導水路に確実に導かれるので、前記スライド板から前記緩衝材を伝わり前記帽体と前記緩衝材との間を流れることがなくなり、使用時の不快感をなくすことができる。
以下、本発明の実施形態1における構造を図面により説明する。図1乃至図4に示すように、本発明のヘルメット1は、外殻をなす合成樹脂製の帽体2の内面にビーズ発泡ポリ塩化ビニリデン、発泡ポリスチレン、発泡ポリウレタン、その他同様な効果をもたらす衝撃吸収材で形成される緩衝材4を設けている。前記帽体2は、ポリプロピレンやABS樹脂などの弾性変形可能な合成樹脂によって一体成型されている。前記帽体2の内面左右両側部には、図示していない顎ベルトが、図示していない一対のリベットにより固定されている。
ヘルメット1は、その前記帽体2の内面に緩衝材4を有するヘルメット1の頂部の前部及び後部に設けられ、帽体2及び緩衝材4を貫通する通気用の複数個の前側及び後側通気孔13、14と、該複数個の前側及び後側通気孔13、14を同時に開閉する開閉機構とを備えている。該開閉機構は、前記複数個の前側及び後側通気孔13、14を同時に開閉するポリプロピレンやABS樹脂などの弾性変形可能な合成樹脂製のスライド板18と、該スライド板18を支持するガイド部15(図8参照)とからなる。前記スライド板18は、緩衝材4の帽体2に対向する側に、後述するように形成された溝部16に収納されて帽体2の内側に当接するように移動する。
前記帽体2及び緩衝材4を貫通する複数個の前側通気孔13は、帽体2及び緩衝材4の前面、即ちヘルメットを装着して移動した時に風圧が高くなる位置に左右対象に横方向に並んで複数個(131、132、133、134)形成され、後側通気孔14は、帽体2の後部中央に縦方向に並んで複数個(141、142)形成されると共に、前記スライド板18を移動した時に当該スライド板18が帽体2から突出しないように形成されている。なお、前記複数個の前側及び後側通気孔13、14の数は、これ以外であってもよい。前記複数個の前側及び後側通気孔13、14は、帽体2及び後述する緩衝材4に形成された溝部16内に形成されている。
前記緩衝材4の帽体2の内側に面する側には、緩衝材4の下端に向かう誘導水路21が溝部16に連通して形成されている。即ち、誘導水路21は、緩衝材4の左右の前後にそれぞれ形成されていて、それぞれ符号211、212で示す。誘導水路21(211、212)は、前記溝部16の前側下端部160最下端E及び後側下端部の最下端Fで、それぞれ連通していて、水が当該誘導水路21の中を流れ易いように緩衝材4の端まで傾斜して形成されている。
前記スライド板18には、前側及び後側通気孔13、14の間であって帽体2の左右の略中心に、前記スライド板18を移動する平板状の操作部19が、帽体2の上面より高くなるように設けられている。前記操作部19は、帽体2を貫通して窄設されている貫通孔20を貫通するようにして、スライド板18に形成された導入突起180にはめ込まれて一体化されている(図5参照。)。帽体2の上面に設けられた操作部19を外側から操作してスライド板18をスライドさせる。なお、前記操作部19は、導入突起180と一体に形成してもよい。かかる場合、導入突起180は、帽体2を貫通して窄設されている貫通孔20を貫通して帽体2の上面より高くなる長さに形成されている。
図5に示すように、前記帽体2は、その強度を増加するために、貫通孔20が形成されている周辺21を突状にしてもよい。操作部19は、帽体2の上部から貫通孔20に挿入され前記スライド板18に形成された導入突起180に嵌合して一体化される。
図6に示すように、前記操作部19には、帽体2に形成された貫通孔20周辺に設けられた凸部201と嵌合して、前記スライド板18の反発力により操作部19を帽体2に係止しスライド板18を固定する、係止部191が形成されている。該係止部191は、弾性を有する切り欠き板状で、その先端には前記凸部201と嵌合する凹部192が形成されている。操作部19を帽体2の上部から貫通孔20に挿入し、スライド板18に形成された前記導入突起180に嵌合すると、係止部191はその反発力により開いて帽体2から離脱せず、操作部19は当該帽体2の貫通孔20内を移動可能となる。
前記操作部19を貫通孔20にそって移動して凹部192と凸部201とが一致すると、スライド板18の反発力により両者が嵌合され、操作部19が帽体2に係止され、スライド板18が帽体2に固定される。また、前記操作部19を上部から押すことにより、凹部192と凸部201とが外れて、操作部19は当該帽体2の貫通孔20内を移動可能となる。前記凸部201は2箇所であってもよく、あるいはそれ以上設けてもよく、かかる場合には、スライド板18の移動量が細分化され、空気の流入、排気量のコントロールが微妙にできる。
図2に示すように、スライド板18は、帽体2の複数個の前側通気孔13に当接して仮想的な中心点Pを中心とする円弧上を移動すると共に、複数個の前側通気孔13の上端161及び下端160は、それぞれ前記円弧の中心点Pから引いた直線P−P1、P−P2上に位置するように形成され、スライド板18の円弧上の移動に伴ない複数個の前側通気孔13の開口面積比が、それぞれ等しく変化するように形成されている。その結果、帽体2の複数個の前側通気孔13が同時に開閉され、複数個の凸部201が形成されている位置でスライド板18が停止し、前頭部への平均的な通気が得られる。
図7に示すように、前記スライド板18は、前側及び後側通気孔13、14を開閉する形状である。スライド板18は、弾性材により形成され、帽体2の内側に当接して移動可能なように帽体2の形状にそって湾曲して形成されている。複数個の前側及び後側通気孔13、14に当接する、F部及びR部を除く部分K部は、その幅が前側及び後側通気孔13、14に当接する、F部及びR部より狭く形成されていると共に、当該スライド板18が移動するY方向と直交する方向に歪吸収部183、184が形成されている。該歪吸収部183、184は、複数個の前側及び後側通気孔13、14に当接するF部及びR部よりも薄く形成されていて、帽体2の形状が円形でなくても係る歪吸収部183、184で歪が吸収されて帽体2の形状にそって湾曲する。その結果、前記のように、仮想的な中心点Pを中心とする円弧上を移動可能となる。
前記スライド板18は、後側通気孔14が設けられているR部側に後側通気孔14と略同じ形状の貫通孔181、182が形成され、また、F部側には貫通孔は形成されていない。前記貫通孔181、182は、スライド板18をY2方向にスライドさせた時、破線で示す通気孔141、142と一致する位置に形成されていて、通気孔141、142と貫通孔181、182とが互いに連通可能となっている。この、当該スライド板18のF部側が破線で示す前側通気孔131、132、133、134から外れて、前側通気孔131、132、133、134が開かれる長さに形成されている。また、R部側は、スライド板18をY1方向にスライドさせた時、通気孔141、142と貫通孔181、182とが互いに閉じられると共に、F部側が破線で示す前側通気孔131、132、133、134を覆い、閉じる長さに形成されている。
図8に示すように、スライド板18を帽体2と緩衝材4との間に保持する構造は、溝部16内の帽体2の内側にガイド部15を形成し、該ガイド部15によりスライド板18を帽体2と緩衝材4との間に保持する構造である。帽体2の内側にガイド部15を形成することにより、ガイド部の強度が増すと共に、スライド板18の保持が確実になる。また、緩衝材4が古くなったり、損傷して緩衝材4を交換しても帽体2の内側のガイド部15が緩衝材4と別体で形成されていることによって緩衝材4の交換が容易である。
図11、図12により前記溝部16の構造を説明する。スライド板18の形状は図7に示した形状とする。なお、溝部16の構造は、スライド板18の形状に依存して変化させることはいうまでもない。図11(a)に示すように、緩衝材4の外側に底部161と、側壁162を有する凹状の溝部16が形成されている。該溝部16には、後述するように破線で示すスライド板18が収納されていて、該溝部16に収納されたスライド板18は、図示していない帽体2によってその上側が覆われている。該溝部16の中を操作部19によってY1方向に移動すると通気孔14(141、142)が、図7に示すスライド板18のR部により閉じられると共に、貫通孔131、132も図7に示すスライド板18のF部により閉じられる。また、スライド板18をY2方向に移動すると通気孔141、142と貫通孔181、182とが互いに連通と共に、当該スライド板18のF部が前側通気孔131、132、133、134から外れて、前側通気孔131、132、133、134が開かれる。
前記溝部16は、その下端部160が緩衝材4の中心部から両側下方に傾斜して形成されている。即ち、下端部160の前側通気孔133、134とが形成されている側においては、符号Aで示す部分の緩衝材4の下端からの長さが符号Bで示す部分の緩衝材4の下端からの長さよりも長く形成されていて、当該溝部16に流入した水はヘルメットを装着した場合、ヘルメット1の前面の中央部から左側下方に向って流れるような傾斜である。前側通気孔131、132とが形成されている側においても同様であって、係る側では当該溝部16に流入した水はヘルメットを装着した場合、ヘルメット1の前面の中央部から右側下方に向って流れるような傾斜である。緩衝材4の両側には、当該緩衝材4の下端Uに向かう誘導水路21(211、212)が形成され、その端部Eが前記溝部16の前部、後部における下端部160と連通して形成されている。
図11(b)、(c)に示すように、前記溝部16内には、前側貫通孔13と後側貫通孔14とが形成されている。但し、前側貫通孔133と134のみ図示してある。前記溝部16内に形成された複数個の前側貫通孔13と後側貫通孔14の周辺は、凸状の壁部30で囲まれて形成されていると共に、前記溝部16の底部161に向って低くなる傾斜面31を有する。該傾斜面31の方向は、スライド板18の移動方向Yと平行な方向である。また、該傾斜面31は、スライド板18の移動を滑らかにするために、スライド板18を移動して当該前側貫通孔13と後側貫通孔14とが閉じられる側に形成されている。前記凸状の壁部30の高さは、水が前側貫通孔13と後側貫通孔14に流入しない高さであって、スライド板が溝部16内に収納される高さ以下、例えば略1.5mmである。傾斜面31によりスライド板18が移動される時に前記前側貫通孔13と後側貫通孔14に衝突せず、滑らかな移動が可能になる。
図12により、前記溝部16とスライド板18の大きさについて説明する。図12は、理解を容易にするために、溝部16及び、スライド板16を平面状に描いてあるが、実際には図11で示したように、緩衝材4の形状にしたがって湾曲している。溝部16は、緩衝材4の前部、後部における下端部160が前記帽体の中心部から両側に向い下方に傾斜して形成されている。そして、その先端は、誘導水路211、212と連通している。溝部16は、側壁162で囲まれ、その中にスライド板18が収納されている。該スライド板18のF部、R部の両側は、図示していない帽体2に形成されたガイド部15によって移動可能に保持されている。前記ガイド部15はスライド板18の両端にそって平行に形成され、スライド板18が前述した1点鎖線で示す位置まで移動可能なように形成されている。
図12では、スライド板18が実線で示す位置にある時には、前側及び後側通気孔13、14は閉じられ、1点鎖線で示す位置にある時には、前側及び後側通気孔13、14は開かれている。即ち、緩衝材4の前部、後部における両下端部160間は、前記スライド板18が実線で示す位置から1点鎖線で示す位置に移動可能な距離が確保されている。なお、スライド板18は、緩衝材4の前部、後部における両下端部160で停止するようにしてもよく、あるいは、図1、3で示した、帽体2を貫通して窄設されている貫通孔20の両端、あるいは、図6に示した貫通孔20周辺に設けられた凸部201により停止するようにしてもよい。かかる場合、前記溝部16の前側及び後側の最下端160とスライド板18の先端との間は、図13に示すように、水が流れ込み易いように、隙間Gが形成されている。
図13に示すように、前記誘導水路211、212の連通部Eは、前記緩衝材4に形成された前記溝部16の前側及び後側の側壁162の最下端で、切り欠き部が形成され、それぞれ前記緩衝材4の下端に向かう誘導水路211、212と連通している。スライド板18が前記通気孔13、14を塞いだ時、スライド板18上面を流れる水Wは、前記溝部16の前側及び後側の最下端160から前記切り欠き部を通り、誘導水路211、212に流れ込む。前記溝部16の前側及び後側の最下端160は、前述したように傾斜して形成されていると共に、誘導水路16も緩衝材4の下端に向かっているため、帽体2からスライド板18に入った水Wは、頭部を濡らすことなく外部に流れ出す。
本発明の実施形態2を以下、説明する。基本的な構成は、実施形態1と同一である。図14に示す前記誘導水路211、212の連通部Eの形状は、スライド板18上面を流れる水Wが、前記溝部16の前側及び後側の最下端160から前記切り欠き部を通り、誘導水路211、212に流れ込みやすい形状にしたものである。即ち、前記溝部16の前側及び後側の最下端160の上端に鍔部164を形成し、帽体2と緩衝材4との間に水Wが入らない構造とした。かかる場合も、鍔部164とスライド板18の先端との間は、図14に示すように、水が流れ込み易いように、隙間Gが形成されている。
本発明の実施形態3を以下、説明する。基本的な構成は、実施形態1と同一である。図15に示すスライド板18の実施形態3は、前述した貫通孔191、192、193、194が形成されていない実施形態である。このようにすると、スライド板18に穴あけ加工を施さないため、スライド板18を成形するための金型を安価に出来る利点がある。図15に示す実施形態は、図7に示したスライド板18の第1の実施形態のように、複数個の前側及び後側通気孔13、14に当接する部分F部及びR部を除く部分Kは、その幅が前側及び後側通気孔13、14に当接する部分F部及びR部より狭く形成されていると共に、当該スライド板18が移動する方向Yに直交する方向に歪吸収部183、184が形成されている。また、該歪吸収部183、184は、複数個の前側及び後側通気孔13、14に当接する部分F部及びR部よりも薄く形成されていて、帽体2の形状が円形でなくても係る歪吸収部183、184で歪が吸収されて帽体2の形状にそって湾曲する。その結果、前記のように、仮想的な中心点Pを中心とする円弧上を移動可能となる。
図15に示した形状のスライド板18に当接して開閉される複数個の前側及び後側通気孔13、14は、図7の場合とは異なり、図15破線で示すように、F部の先端及びK部横にそれぞれ形成されている。即ち、前側通気孔13は、前記帽体2及び緩衝材4前面に横方向に複数個(131、132、133、134)形成され、後側通気孔14は、帽体2の後部上方に、横方向に複数個(141、142、143、144)形成されると共に、前記スライド板18を移動した時に当該スライド板18が前記帽体2から突出しないように形成されている。スライド板18をY方向に移動することにより、前記複数個の前側及び後側通気孔13、14がF部及びR部によって同時に開閉される。なお、前記複数個の前側及び後側通気孔13、14の数は、これ以外であってもよい。その他、溝部16の形状は、図12で述べたと同様、スライド板18が移動可能な形状であると共に、誘導水路21も同様に形成されている。
本発明の実施形態4を以下、説明する。基本的な構成は、実施形態1と同一である。図16に示す示すスライド板18の実施形態4は、前記図15で示した複数個の後側通気孔14を縦横方向にそれぞれ形成したものである。即ち、後側通気孔14は、前記帽体2及び緩衝材4の後部上方に縦横方向にそれぞれ2個(141、142、143、144)形成されている以外は、図15と同様である。なお、前記複数個の前側及び後側通気孔13、14の数は、これ以外であってもよい。また、前側通気孔13の形状も後側通気孔14と同様であってもよく、あるいは、前側通気孔13と後側通気孔14との形状を図16と逆にしてもよい。その他、溝部16の形状は、図12で述べたと同様、スライド板18が移動可能な形状であると共に、誘導水路21も同様に形成されている。
本発明の実施形態5を以下、説明する。基本的な構成は、実施形態1と同一である。図17に示す示すスライド板18の実施形態5は、図7に示したスライド板18の貫通孔181、182を前側通気孔13の設けられているF部側に前側通気孔13と略同じ形状の貫通孔191、192、193、194で形成したものである。スライド板18のR部側には貫通孔は形成されていない。なお、前記複数個の前側通気孔13と貫通孔191、192、193、194との数は、一致していれば、これ以外であってもよい。前記貫通孔191、192、193、194は、前記スライド板18をY1方向に移動させた時に、前記通気孔131、132、133、134と一致して連通される。この時、スライド板18のR部側は、後側通気孔14(141、142)から外れ、後側通気孔14が開かれる。また、前記スライド板18をY2方向に移動させた時に、前記通気孔131、132、133、134はスライド板18のF部側で閉じられると共に、後側通気孔14(141、142)は、R部側で閉じられる。その他、溝部16の形状は、図12で述べたと同様、スライド板18が移動可能な形状であると共に、誘導水路21も同様に形成されている。
なお、上述した実施形態1乃至5において、スライド板18に形成される貫通孔の形状、数は、前記以外であってもよく、また、形成される場所は、前側通気孔13及び後側通気孔14と一致して該通気孔を開閉できる構造であれば、F部側、R部側の何れか一方、或は両方であってもよい。
本発明の実施形態6を以下、説明する。基本的な構成は、実施形態1と同一である。図18に示すスライド板18は、帽体2の内側に形成された凸部70と嵌合して、スライド板18を帽体2に係止する、バネ機構部としてバネ部40が形成されている。該バネ部40は、スライド板18のF部側の内側両端に形成されていて、その略中央部Qを支点として前記凸部70が嵌入されると左右に広がる構造である。バネ部40の両先端には、前記凸部70と嵌合する凹部401、402がそれぞれ形成されている。また、バネ部40の両先端間は、前記凸部70に沿ってスライド板18を移動しやすいよう弓状に形成されている。スライド板18をY1方向に移動した時に、前記凹部401と凸部70とが嵌合し、Y2方向に移動した時に、前記凹部402と凸部70とが嵌合して、スライド板18が帽体2に固定される。かかるスライド板18は、帽体2を貫通して窄設されている図示していない貫通孔20を貫通するようにしてスライド板18に形成された導入突起180により一体化されている図示していない操作部19により移動される。
本発明の実施形態7を以下、説明する。基本的な構成は、実施形態1と同一である。図19に示す、溝部16内に形成される複数個の前側貫通孔13と後側貫通孔14の周辺は、図11に示したような凸状の壁部ではなく、前側貫通孔13と後側貫通孔14周辺から離れるに従って高さが低くなる傾斜面32が形成されている。但し、前側貫通孔133と134のみ図示してある。前記傾斜面の高さと傾斜は、水が前側通気孔13及び後側通気孔14に流入しない高さと傾斜であって、スライド板が溝部16内に収納されるの高さ以下、例えば略1.5mmである。また傾斜は、前側通気孔13及び後側通気孔14の傾斜が溝部16の底部161に到達する傾斜である。前側通気孔13周辺から離れるに従って高さが低くなる傾斜面32が形成されていることにより、図11に示した第1の実施形態のような壁部30と傾斜面31とを分離して形成する必要がなく、金型の製作が容易になると共に、コストも低減できる。
本発明の実施形態8を以下、説明する。基本的な構成は、実施形態1と同一である。図20に示す帽体2に形成された後側通気孔14(141、142)は、当該後側通気孔14(141、142)を大きくした時に、帽体2の強度低下を補う、支持体50を帽体2の内側に設けたものである。図20(a)に示すように、後側通気孔14(141、142)は、横長の形状であり、支持体50は、当該帽体2と同一材料により帽体2と一体成形されて、当該後側通気孔14(141、142)と直交する方向に2個形成されている。なお、該支持体50の数はこれ以外であってもよく、後側通気孔14(141、142)の形状、帽体の強度により適宜決定する。図20(b)に示すように、支持体50の少なくとも上部51は、傾斜して形成されている。かかる傾斜面は、スライド板18が当該帽体2の内側を移動する時に、支持体50に衝突しないでその移動を滑らかにする。
本発明の実施形態9を以下、説明する。基本的な構成は、実施形態1と同一である。図9に示すように、スライド板18を帽体2と緩衝材4との間に保持する構造は、帽体2の内側にガイド部150を形成し、該ガイド部150によりスライド板18の両端を支え、緩衝材4の底部151と前記ガイド部150とで、スライド板18を帽体2と緩衝材4との間に保持する構造である。かかる帽体2の内側に形成されたガイド部150は、溝部16内に形成されている。帽体2の内側にガイド部15を形成することにより、スライド板18の保持が確実になる。なお、前記帽体2の内側に設けたガイド部150の代わりに、例えば複数個のピンを帽体2の内側にもうけてもよい。かかる場合には、スライド板18を移動する時に、該スライド板18が滑らかに移動できるように、当該複数個のピンは、前記ガイド部150が立設されている位置に立設する。
本発明の実施形態10を以下、説明する。基本的な構成は、実施形態1と同一である。図10に示すように、スライド板18を帽体2と緩衝材4との間に保持する構造は、緩衝材4の帽体2に対向する側に形成された溝部16の側壁162をスライド板18の幅と略等しく形成する構造である。スライド板18は、緩衝材4に形成されたガイド部15により帽体2と緩衝材4との間に保持され、溝部16に収納されて帽体2の内側に当接するように移動する。
本発明の実施形態11を以下、図21により説明する。基本的な構成は、実施形態1と同一である。図21に示すように、スライド板18は、帽体2の内側に形成された凸部70と嵌合して、スライド板18を帽体2に係止する、バネ機構部であるバネ部40が、F部及びR部との間のK部に形成されている。該バネ部40は、スライド板18を貫通して窄設されている貫通孔402と、貫通孔404および405との間に、それぞれ形成されている。前記貫通孔402、貫通孔404および405は、スライド板18の移動方向Y1、Y2に長手となるように形成されている。貫通孔402の両端は、帽体2の内側に形成された凸部70と嵌合する凹部401、406が、貫通孔402に形成されている凸部403と404とにより、それぞれ形成されている。前記凸部403と404は、前記凹部401、406と凸部70とが嵌合した時に、緩みのない大きさに形成されている。スライド板18がY1、Y2方向に移動され、前記凸部70により前記凸部403と404とが、それぞれ貫通孔404、405側に押されると、前記貫通孔404、405方向に広がり、前記バネ部40の歪を吸収する構造である。スライド板18をY1方向に移動した時に、前記凹部401と凸部70とが嵌合し、Y2方向に移動した時に、前記凹部406と凸部70とが嵌合して、スライド板18が帽体2に固定される。かかるスライド板18は、前記導入突起180により一体化されている図5、図6に示したような操作部19によりY1、Y2方向に移動される。
本発明の実施形態1におけるヘルメット本体の上面図である。 本発明の実施形態1におけるヘルメット本体の右側面図である。 本発明の実施形態1におけるヘルメット本体の図1のA−A部右側断面図である。 本発明の実施形態1におけるヘルメット本体の図1のA−A部右側断面図の緩衝材4を省略した図操作部19の説明図である。 本発明の実施形態1におけるヘルメット本体の図1のJ−J部断面図の緩衝材4を省略した図操作部19の説明図である。 本発明の実施形態1における操作部19の分解説明図(a)と、操作部19の下方からみた斜視図(b)である。 本発明の実施形態1におけるスライド板の上面図(a)、側面図(b)、正面図(c)である。 本発明の実施形態1における前側通気孔周辺におけるガイド部の断面図である。 本発明の実施形態9における前側通気孔周辺におけるガイド部の断面図である。 本発明の実施形態10における前側通気孔周辺におけるガイド部の断面図である。 本発明の実施形態1における溝部を説明する緩衝材の外観斜視図(a)と、誘導水路周辺の一部拡大図(b)及び前側通気孔のC−C部断面図(c)である。 本発明の実施形態1における溝部を説明するため緩衝材を平面的に表した上面図(a)とD−D部断面図(b)である。 本発明の実施形態1における誘導水路の連通部を説明する誘導水路E部断面図である。 本発明の実施形態2において誘導水路の連通部を説明する誘導水路E部断面図である。 本発明の実施形態3におけるスライド板と後側貫通孔を説明するための上面図である。 本発明の実施形態4においてスライド板と後側貫通孔を説明するための上面図である。 本発明の実施形態5におけるスライド板を示す上面図(a)と、側面図(b)である。 本発明の実施形態6におけるスライド板を説明する斜視図である。 本発明の実施形態7における前側通気孔周辺を説明する図(a)と前側通気孔のC−C部断面図(b)である。 本発明の実施形態8における帽体に形成される後側通気孔を説明する後面図(a)と、A−A部断面図(b)である。 本発明の実施形態11におけるスライド板を説明する斜視図である。
符号の説明
1……ヘルメット、2……帽体、4……緩衝材、18……スライド板、13(131、132、133、134)……前側通気孔、14(141、142)……後側通気孔、19……操作部、15……ガイド部、16……溝部、20……貫通孔、21……誘導水路


Claims (10)

  1. 帽体内面に緩衝材を有するヘルメットの頂部の前部及び後部に設けられ、前記帽体及び緩衝材を貫通する複数個の前側及び後側通気孔と、該複数個の前側及び後側通気孔を同時に開閉する開閉機構とを備え、該開閉機構は、前記緩衝材の前記帽体に対向する側に形成された溝部に収納されて前記帽体の内側に当接するように移動して前記複数個の前側及び後側通気孔を同時に開閉するスライド板と、該スライド板を支持するガイド部とからなり、前記複数個の前側及び後側通気孔は、前記溝部内に形成され、前記スライド板には、前記帽体の外側から操作して前記スライド板を移動するための操作部が設けられ、
    前記緩衝材の前記帽体の内側に面する側には、前記溝部の前側及び後側の最下端に連通し、前記ヘルメットの内部に流入した水を下方へ誘導して前記ヘルメットの側部から外部へ流出させる誘導水路が設けられることを特徴とするヘルメット。
  2. 前記スライド板は、弾性材により形成され、前記複数個の前側及び後側通気孔に当接する部分を除く箇所でその幅が狭く形成されていると共に、当該幅が狭く形成されている部分には、当該スライド板が移動する方向に直交する方向に歪吸収部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のヘルメット。
  3. 前記スライド板は、前記帽体の複数個の前側通気孔に当接して円弧上を移動すると共に、前記複数個の前側通気孔の上端及び下端は、それぞれ前記円弧の中心点から引いた直線上に位置するように形成され、前記スライド板の移動に伴なう前記複数個の前側通気孔の開口面積比が、それぞれ等しく変化することを特徴とする請求項1または2に記載のヘルメット。
  4. 前記スライド板は、前記帽体に形成された凸部と嵌合する、当該スライド板を前記帽体に係止するバネ機構部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヘルメット。
  5. 前記操作部には、前記帽体に形成された貫通孔周辺に設けられた凸部と嵌合する、当該操作部を前記帽体に係止する係止部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のヘルメット。
  6. 前記溝部には、該溝部内の水が流出し易いように、前記緩衝材の前部、後部における下端部が前記帽体の中央部から両側に向い傾斜して形成されていることを特徴とする請求項1に記載のヘルメット。
  7. 前記帽体及び緩衝材を貫通する複数個の前側通気孔は、前記帽体及び緩衝材の前面に横方向に複数個形成され、後側通気孔は、後部上方に縦方向に複数個形成されると共に、前記スライド板を移動した時に当該スライド板が前記帽体から突出しないように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のヘルメット。
  8. 前記溝部内に形成された複数個の前側及び/又は後側通気孔の周辺は、凸状の壁部で囲まれて形成されていると共に、前記スライド板の移動方向に沿って前記溝部の底部に向い低くなる傾斜面を有することを特徴とする請求項1に記載のヘルメット。
  9. 前記帽体内に形成された複数個の前側及び/又は後側通気孔の周辺には、前記スライド板の移動方向に前記複数個の前側及び/又は後側通気孔周辺から離れるに従って高さが低くなる傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のヘルメット。
  10. 前記緩衝材の前記帽体に対向する側に形成された溝部下端は突起部が形成されると共に、該突起部と前記スライド板の下端との間には、空隙が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のヘルメット。
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