JPH04353116A - 山留め構造及びその施工方法 - Google Patents

山留め構造及びその施工方法

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Publication number
JPH04353116A
JPH04353116A JP15509091A JP15509091A JPH04353116A JP H04353116 A JPH04353116 A JP H04353116A JP 15509091 A JP15509091 A JP 15509091A JP 15509091 A JP15509091 A JP 15509091A JP H04353116 A JPH04353116 A JP H04353116A
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JP
Japan
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sheet
insertion groove
pile
sheet insertion
hole
Prior art date
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Pending
Application number
JP15509091A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Watanabe
俊雄 渡辺
Yasuo Kajioka
梶岡 保夫
Yuji Onishi
雄二 大西
Yoshihiro Takegawa
武川 芳広
Shinichi Nishimura
晋一 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
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Priority to PCT/JP1992/000062 priority patent/WO1992021826A1/ja
Priority to EP19920903729 priority patent/EP0541813A4/en
Publication of JPH04353116A publication Critical patent/JPH04353116A/ja
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Landscapes

  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、掘削工事における山留
めのための山留め構造及びその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、掘削工事における地盤の山留めと
しては、掘削すべき地盤に略垂直に鋼材を打ち込み、こ
の鋼材の間に横矢板を配置して山留め壁を構築する工法
が一般的に行われている。このような工法により構築さ
れる山留め壁は、掘削深度が比較的浅く、既設構造物が
近接している場合は、特に簡便かつ経済的に有効な方法
として多用されている。
【0003】しかしながら前記従来の山留め壁は、止水
作用が乏しいため、河川堤防・海岸堤防・貯水堤防など
の堤体内や基礎地盤を通って流れる浸透水や漏水などの
、これら地下水が掘削側に流出すれば作業に支障が生じ
るといった問題が生じていた。
【0004】前記問題に鑑みて、地下水の流出を防止す
る工法としては、堤体内や基礎地盤内に不透水性の連続
した壁である止水壁を設けるようにしている。この止水
壁は、コンクリート、アスファルト、鋼矢板、あるいは
不透水性の粘土・シートなどを用いて設けられる。
【0005】かかる止水壁を構築する場合、たとえばシ
ートを用いて構築する場合には、地上から基礎地盤の透
水層を越えて不透水性層に至る溝を掘削し、この溝にシ
ートを端から1枚ずつ挿入してシートの端部が重なるよ
うに配置し、各シートにおける継手部分および各シート
の下端部にそれぞれ止水処理を施すようにしている。
【0006】従来より実施されているシートの止水処理
構造としては、隣接するシートの継手部分を重ね合わせ
ると共に、シートの継手部分の周囲の溝を拡径し、この
拡径部分にモルタルなどの硬化剤を充填して、シートの
継手部分どうしを密着させ、またシートの下端部の周囲
の溝の底に充填材を打設することにより、一定の止水性
能を得るようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のシートを用いた止水壁及びその施工方法においては
、止水性能の信頼性の点で、以下に述べるような問題が
あった。即ち、シートの継手部分においては、止水壁を
深く構築する際には、溝が深くなるにつれ溝底部でのシ
ートの設置位置の調整などが難かしくなり、不具合が生
じる場合があった。その結果、シートの縁部にめくれ部
分が生じた場合には、めくれ部分から水が浸透しまたは
水が漏れるおそれがあり、その止水効果に不満があった
【0008】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、止水の信頼性が高くかつその施工の能率が向上す
る山留め構造及びその施工方法を提供することを目的と
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の山留め構造及び
その施工方法では、掘削工事における山留め構造であっ
て、地盤を略垂直に掘削することにより同一軸線上に連
設した3以上の先行孔と、先行孔の間をこれら先行孔を
連通するように掘削してなるシート挿入溝と、これら先
行孔とシート挿入溝の内部に構築されたシート壁とを備
え、シート壁を、防水性を有するシートを自身の幅方向
の両端に設けた係合部を先行孔に挿入した状態でシート
挿入溝に挿入し、先行孔及びシート挿入溝に充填した充
填材により水密に構成すること、ならびに地盤の親杭を
打設する位置に先行孔を掘削する工程と、地盤を略水平
に掘削可能な掘削手段にシートの下端部を取り付け、隣
り合う先行孔の間を連通するごとく掘削してシートが挿
入されるシート挿入溝を形成しつつシートの幅方向両端
部に設けた係合部を前記先行孔に位置させてシートを前
記シート挿入溝に引き込む工程と、前記工程の完了後、
先行孔に充填材を充填して水密として係合部を固定し、
止水シート壁を構築する工程とを具備することを前記課
題の解決手段とした。
【0010】
【作用】本発明の山留め構造によれば、シートが掘削面
を水密に覆うことにより、シートの一側の地盤が掘削さ
れた場合に生じる湧水が掘削部分に流出することを防ぐ
。一方、本発明の山留め構造の施工方法によれば、シー
ト挿入溝を掘削しつつ形成されたシート挿入溝にシート
を引き込むことにより、シートのシート挿入溝への挿入
が簡便かつ正確となって作業能率が向上する。また、係
合部は、先行孔に充填材を充填して埋め殺すことにより
、シート同士の間を水密とすることが簡単であり、信頼
性の高い止水壁を構築することができる。
【0011】
【実施例】    以下本発明の第1実施例を、図1な
いし図6参照して説明する。
【0012】図中符号1は、本実施例の山留め構造を構
成する止水シート壁1である。
【0013】止水シート壁1は、地盤Tの親杭2a、第
2の親杭2bが打設される位置に掘削された先行孔3と
、これら先行孔3の間にわたって掘削されたシート挿入
溝4と、このシート挿入溝4に挿入された止水シート5
と、第1の親杭2aと第2の親杭2bの間に止水シート
5の掘削側(図面手前側)で配設された横矢板6とで構
成されている。
【0014】図1に示すように、第1の親杭2a、第2
の親杭2bは、ともにH型鋼で形成され、それぞれ一側
のフランジ2cの外面が地盤Tの掘削面Taに略一致す
るようにして交互に連設されている。第1の親杭2aに
は、止水シート5の幅方向の端部が接続され、一方第2
の親杭2bには、フランジ2cの外面に止水シート5の
表面が当設されている。第2の親杭2bは、下端部が、
上方に行くにしたがって背面側に傾斜して形成されてい
る。
【0015】図2に示すように、第1の親杭2aのフラ
ンジ2cには、長さ方向両端部に平面視C字状のガイド
部材2dが固着されている。ガイド部材2dは、第1の
親杭2aと等しい長さに形成され、開口部をフランジ2
cの長さ方向外方に向けた状態でフランジ2cの長さ方
向にわたって固定されている。また、ガイド部材2dの
中央部には、止水シート5の係合部7が挿入可能なガイ
ド溝2eが自身の長さ方向に貫設されている。
【0016】図1に示すように、先行孔3は、地盤Tを
所定間隔で略垂直に掘削することにより形成されている
。先行孔3は、断面円形であって、掘削面Taにおいて
平面視約半分が掘削されることにより露出して、正面視
長さ方向全体がその略直径の幅の断面と成っている。
【0017】シート挿入溝4は、止水シート5よりやや
大きい幅で形成された溝状であって、それぞれの先行孔
3の間で各先行孔3を連通するようにして連設されてい
る。それぞれのシート挿入溝4は、地盤Tの掘削面Ta
を形成すべき位置を掘削して形成され、掘削面Taにお
いて表面が掘削されることにより露出した断面が正面視
長方形となっている。
【0018】なお、前記先行孔3及びシート挿入溝4に
は、ベントナイトモルタル8が充填されて水密となって
いる。
【0019】図4に示すように、止水シート5は、合成
樹脂等で構成されて、柔軟かつ防水性を有している。止
水シート5の幅方向の両端には、前記先行孔3に挿入さ
れて止水シート5を水平方向に位置決めする係合部7が
設けられている。係合部7は、止水シート5の幅方向両
端部を特に厚く形成することにより、止水シート5の長
さ方向全体にわたって突出する突条となっている。また
、係合部7の内部には、長さ方向全体にわたって鋼製コ
イル7aが内蔵されている。そして、図5に示すように
、止水シート5は、先行孔3に充填されたベントナトモ
ルタル(充填材)8中に係合部2dが埋設されることに
より固定されて張設されている。
【0020】前記のように構成される本実施例の山留め
構造を施工するには以下のように行う。図2に示すよう
に、まず、地盤Tの親杭2a、2bを打設する位置をボ
ーリングして先行孔3、3、・・・を掘削する。先行孔
3、3、・・・の形成が完了したら、図4に示すように
、ワイヤーソー装置(掘削手段)9及びシート設置装置
10をセットするとともに、間に施工しない先行孔3を
一つずつ介するようにして先行孔3、3、・・・にガイ
ド杭11を挿入する。そして、ワイヤーソー装置9及び
シート設置装置10を作動して、ガイド杭11に沿って
シート挿入溝4を下方に掘削しつつ、このシート挿入溝
4に止水シート5を挿入する。
【0021】図4に示すように、ガイド杭11は、H型
鋼の各フランジの端部にそれぞれ対向する面方向に向か
って突出するように溝型鋼11aを固定してなっている
。溝型鋼11aは、H型鋼の長さ方向全体にわたって固
着されている。ガイド杭11のウェブと溝型鋼11a、
11aとの間に囲まれる部分は、昇降キャリッジ9aが
挿入されて昇降可能なガイド部11bに形成されている
【0022】図4に示すように、ワイヤーソー装置9は
、隣り合うガイド杭11を一対としてそれぞれのガイド
杭11、11に挿入された前記昇降キャリッジ9a、9
aと、地上に設けられた駆動モーター9bと、ガイド杭
11、11の上方に設置された第1のウィンチ9c、9
cと、無端状に形成されたワイヤーソー9dとで構成さ
れている。
【0023】昇降キャリッジ9aは、それぞれ対向する
側面が開放された筐状であって、ガイド杭11、11の
互いに対向する側のガイド部11bに設置されている。 昇降キャリッジ9aの内部には、回転自在の第2のプー
リー9eが設けられている。昇降キャリッジ9aの上部
には、ワイヤーソー9dが挿通可能なワイヤーソー挿通
孔9fが上下に貫設されている。また、昇降キャリッジ
9a、9aの互いに対向する側面は、開口部9gとなっ
ている。
【0024】また、図4に示すように、昇降キャリッジ
9a、9aは、ガイド部11bに挿通された昇降ベルト
9hに連結されることにより昇降自在となっている。昇
降ベルト9hは、ガイド杭11の上下に設けられた昇降
ウィンチ9i、9iに卷装されることにより、ガイド杭
11の双方のガイド部11b、11bのそれぞれ長さ方
向で巻張されている。
【0025】さらに、昇降キャリッジ9a、9aは、上
部とシート挿入溝4に挿入された止水シート5の下端部
とが引き込みワイヤ9jで連結されることにより、下方
に移動するに伴い止水シート5を下方に引き込むように
なっている。
【0026】駆動モーター9bは、回転軸9jの端部に
ワイヤーソー9dが卷装されて、回転軸9jを回転する
ことによりワイヤーソー9dをその長さ方向に駆動可能
するように成っている。
【0027】第1のプーリー9cは、それぞれ回転軸を
略水平にして設置され、駆動モーター9bから略水平に
延びるワイヤーソー9dが上部からそれぞれ互いに対向
する側に卷装されて下方に延びるようになっている。
【0028】ワイヤーソー9dは、前記昇降キャリッジ
9a、9aと、駆動モーター9dと、第1のプーリー9
c、9cと、第2のプーリー9eとに卷装されている。 そして、ワイヤーソー9dは、前記のように駆動モータ
ー9b、第1のプーリー9c、9cを介して設けられる
とともに、双方の第2のプーリー9e、9eの間で略水
平となるように巻張されることにより、第2のプーリー
9e、9e間で地盤Tを下方に掘削可能となっている。
【0029】シート設置装置10は、止水シート5を卷
回軸10aにロール状に卷着した状態で支持するととも
に、止水シート5の先端部をシート挿入溝4に挿入した
状態で卷回軸10aを回転駆動することにより、止水シ
ート5をシート挿入溝4に下ろすようになっている。
【0030】シート挿入溝4の掘削と止水シート5の挿
入は、ワイヤーソー9dを駆動して隣り合う先行孔3、
3の間にわたって地盤Tをワイヤーソー9dで切削して
シート挿入溝4を形成しつつ、昇降ウィンチ9i、9i
を作動させることにより地盤Tの掘削に伴って昇降キャ
リッジ9a、9aを下方に移動して止水シート5を所定
の深さまでシート挿入溝4に引き込む。
【0031】以下、同様にして、それぞれの先行孔3、
3の間においてシート挿入溝4の掘削と止水シート5の
挿入を行う。先行して挿入した止水シート5と隣り合う
止水シート5の挿入は、先行して挿入した止水シート5
の施工に用いたガイド杭11の反対側に位置するガイド
部11bを利用することにより行う。そして、図5に示
すように、止水シート5は、それぞれ幅方向の端部が先
行孔3内に突出するようにして挿入されている。
【0032】なお、挿入の完了した止水シート5は、シ
ート設置装置10から切り離して、図5に示すように、
シート挿入溝4の幅方向に架設されたつり下げ用鋼材1
2に自身の幅方向両端部の上部に取り付けられたつり下
げワイヤ7bを引っ掛けるようにして吊支する。
【0033】シート挿入溝4の掘削と止水シート5の挿
入が完了したら、先行孔3からガイド杭11を引き抜い
てベントナイトモルタル8を注入した後、ベントナイト
モルタル8の強度が発現する前に第1の親杭2aを所定
位置まで挿入して建て込む。第1の親杭2aは、係合部
7をその上端部からガイド溝2eに嵌入するようにして
挿入することにより、先行孔3に連通するシート挿入溝
4、4の双方から突出した係合部7、7がそれぞれシー
ト挿入溝4、4に挿入されてガイド部材2d、2dと互
いに係合されている。
【0034】第1の親杭2aの建て込みが完了したら、
図6に示すように、第1の親杭2aが挿入されている先
行孔3、3の間に位置する先行孔3にベントナイトモル
タル8を注入した上、第2の親杭2bを建て込む。第2
の親杭2bの建て込みは、下端部の傾斜している側を背
面側に向け、かつ図1に示すように挿入時に止水シート
5が第2の親杭2bの背面側に摺接するようにして先行
孔3に挿入するとともに、所定位置まで打設して止水性
を発現させる。
【0035】第1の親杭2a及び第2の親杭2bの挿入
が完了したら、第1の親杭2a及び第2の親杭2bのそ
れぞれの背面側に位置するフランジの掘削部Tb側を掘
削して、シート挿入溝4を介して第1の親杭2a及び第
2の親杭2bの双方のウェブの間を連通させる。そして
、図1に示すように、第1の親杭2a及び第2の親杭2
bの双方のウェブの間に横矢板6を挿入して壁状に組み
上げる。
【0036】横矢板6の組み上げの完了後、シート挿入
溝4にベントナイトモルタル8を注入して先行孔3及び
シート挿入溝4に充填することにより止水性の高い止水
シート壁1を構築して、山留め構造を完成する。
【0037】前記のように構成される本実施例の山留め
構造によれば、止水シート壁1は、止水シート5が第1
の親杭2a及び第2の親杭2bとガイド部材2dを介し
て接続された上、全体にベントナイトモルタル8が打設
充填されて全体が水密となっているから、止水性を向上
することが出来る。また、止水シート壁1は、横矢板を
用いる山留め構造に適用することが容易であるから、既
設構造物が近接する立地においても施工可能であり、そ
の汎用性が向上する。
【0038】一方、本実施例の山留め構造の施工方法に
よれば、ワイヤーソー装置9及びシート設置装置10に
より地盤Tを掘削してシート挿入溝4を形成しつつ止水
シート5をシート挿入溝4内に引き込むから、止水シー
ト壁1の構築の作業能率が向上するほか、止水シート5
のシート挿入溝4への挿入が簡単かつ正確となって施工
精度が向上する。また、係合部7とガイド部材2dとを
係合させた状態でベントナイトモルタル8を充填するか
ら、止水シート5と第1の親杭2a及び第2の親杭2b
との間を水密とすることが簡単であり、さらなる施工精
度の向上が可能となる。
【0039】以下、本発明の第2実施例を図7を参照し
て説明する。本実施例の山留め構造は、前記第1実施例
の山留め構造において、ガイド部材2dを第1の親杭2
aのウェブ2fの略中央でその両側に固定してなるもの
であり、図7の前記図1ないし図6と異なる点は、ガイ
ド部材2dの位置のみである。なお、前記図1ないし図
6と同一の構成部分には同一の符号を付し、その説明を
簡略化する。
【0040】図7に示すように、本実施例の山留め構造
において、ガイド部材2dは、それぞれの開口部をウェ
ブ2fの幅方向外方に向け、開口部の反対側に位置する
外面をウェブ2fに溶接することにより固定されている
【0041】前記山留め構造を施工するには、止水シー
ト5を、幅方向両端部の係合部7がウェブ2fの中央部
に位置された状態で設置した上、第1の親杭2a、2a
の間の先行孔3に第2の親杭2bを挿入する際に第2の
親杭2bと干渉させ、掘削面Ta側に引っ張るようにし
て緊張させる。
【0042】前記のように構成される本実施例の山留め
構造によれば、止水シート5は緊張されることによりた
るみが少ないから、ベントナイトモルタル8内部に空気
層などの空間が取り残されことが無くなって止水シート
壁1の品質が向上する。また、本実施例の山留め構造の
施工方法によれば、止水シート5を緊張させることによ
りベントナイトモルタル8を滞留なしにスムーズに注入
することができてその施工能率が向上するといった効果
を奏する。
【0043】以下、本発明の第3実施例を図8を参照し
て説明する。本実施例の山留め構造は、前記第1実施例
の山留め構造において、ガイド部材2dを第1の親杭2
aの掘削面Ta側のフランジ2cとウェブ2fとに挟ま
れてなる内角に固定してなるものであり、図8の前記図
1ないし図6と異なる点は、ガイド部材2dの位置のみ
である。なお、前記図1ないし図6と同一の構成部分に
は同一の符号を付し、その説明を簡略化する。
【0044】図8に示すように、本実施例の山留め構造
において、ガイド部材2dは、開口部の反対側に位置す
る外周面を前記内角に当接して固着されている。
【0045】前記のように構成される本実施例の山留め
構造によれば、ガイド部材2dがフランジ2cとウェブ
2fとに囲まれた位置で固定されて露出していないから
、ガイド部材2dと係合部7との継手部分に止水シート
壁1に作用する外力が直接作用することが無く、止水シ
ート壁1の強度が向上するといった効果を奏する。
【0046】以下、本発明の第4実施例を図9を参照し
て説明する。本実施例の山留め構造は、前記第1実施例
の山留め構造において、ガイド部材2dを第1の親杭2
aの掘削面Ta側のフランジ2cの両端部に固定してな
るものであり、図8の前記図1ないし図6と異なる点は
、ガイド部材2dの位置のみである。なお、前記図1な
いし図6と同一の構成部分には同一の符号を付し、その
説明を簡略化する。
【0047】図9に示すように、本実施例の山留め構造
において、ガイド部材2dは、開口部の反対側に位置す
る外周面が前記フランジ2cの掘削部Tb側側面に固着
されている。
【0048】前記のように構成される本実施例の山留め
構造によれば、ガイド部材2dがフランジ2cの掘削部
Tb側の側面で固定されて露出していないことから前記
第3実施例の山留め構造と同様の効果を奏することは勿
論、隣り合うガイド部材2d、2dの間隔が短くなるか
ら止水シート5の幅を狭く形成することが出来、材料を
節約して施工コストを低減することができる。
【0049】なお、各実施例において、ガイド杭11は
、先行孔3をガイド杭11と第1の親杭2aが挿入可能
な大きさに形成した上、止水シート5の挿入が完了後に
引き抜くことなく、第1の親杭2aとともに先行孔3内
に埋め殺しにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の山留め構
造によれば、地盤を略垂直に掘削することにより同一軸
線上に連設した3以上の先行孔と、先行孔の間をこれら
先行孔を連通するように掘削してなるシート挿入溝と、
これら先行孔とシート挿入溝の内部に構築されたシート
壁とを備え、シート壁を、防水性を有するシートを自身
の幅方向の両端に設けた係合部を先行孔に挿入した状態
でシート挿入溝に挿入し、先行孔及びシート挿入溝に充
填した充填材により水密に構成するから、シート壁が掘
削面を水密に覆うことにより、シートの一側の地盤が掘
削された場合に生じる湧水が掘削部分に流出することを
防ぐことより、掘削部における施工が掘削面からの湧水
により障害を受けることなく行うことが出来、施工の能
率が向上する。
【0051】一方、地盤の親杭を打設する位置に先行孔
を掘削する工程と、地盤を略水平に掘削可能な掘削手段
にシートの下端部を取り付け、隣り合う先行孔の間を連
通するごとく掘削してシートが挿入されるシート挿入溝
を形成しつつシートの幅方向両端部に設けた係合部を前
記先行孔に位置させてシートを前記シート挿入溝に引き
込む工程と、前記工程の完了後、先行孔に充填材を充填
して水密として係合部を固定し、シート挿入溝にも充填
材を充填して水密なシート壁を構成する工程とを具備す
ることを特徴とするから、シート挿入溝を掘削しつつ形
成されたシート挿入溝にシートを引き込むことにより、
シートのシート挿入溝への挿入が簡便かつ正確となって
作業能率と施工精度が向上する。また、係合部は充填材
の充填により先行孔に埋め殺しとなるから、シート同士
の間を水密とすることが簡単であり、さらなる施工精度
の向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体図である。
【図2】前記第1の親杭を示す平面図である。
【図3】前記先行孔を掘削する工程を示す斜視図である
【図4】前記シート挿入溝とシート挿入溝へのシート引
き込み作業を示す施工手順図である。
【図5】先行孔に対する第1の親杭の施工手順図である
【図6】第1の親杭の間に位置する先行孔に対する第2
の親杭の施工手順図である。
【図7】本発明の第2実施例の第1の親杭へのガイド部
材の固着位置を示す平面図である。
【図8】本発明の第3実施例の第1の親杭へのガイド部
材の固着位置を示す平面図である。
【図9】本発明の第4実施例の第1の親杭へのガイド部
材の固着位置を示す平面図である。
【符号の説明】
1  止水シート壁 2a  第1の親杭 2b  第2の親杭 3  先行孔 4  シート挿入溝 5  止水シート 7  係合部 8  ベントナイトモルタル(充填材)9  ワイヤー
ソー装置(掘削手段) T  地盤

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  掘削工事における山留め構造であって
    、地盤を略垂直に掘削することにより同一軸線上に連設
    された3以上の先行孔と、先行孔の間をこれら先行孔を
    連通するように掘削してなるシート挿入溝と、これら先
    行孔とシート挿入溝の内部に構築されたシート壁とを備
    え、シート壁は、防水性を有するシートが自身の幅方向
    の両端に設けられた係合部が先行孔に挿入された状態で
    シート挿入溝に挿入され、先行孔及びシート挿入溝に充
    填された充填材により水密に構成されていることを特徴
    とする山留め構造。
  2. 【請求項2】  掘削工事における前記請求項1の山留
    め構造の施工方法であって、地盤の親杭を打設する位置
    に先行孔を掘削する工程と、地盤を略水平に掘削可能な
    掘削手段にシートの下端部を取り付け、隣り合う先行孔
    の間を連通するごとく掘削してシートが挿入されるシー
    ト挿入溝を形成しつつシートの幅方向両端部に設けた係
    合部を前記先行孔に位置させてシートを前記シート挿入
    溝に引き込む工程と、前記工程の完了後、先行孔に充填
    材を充填して水密として係合部を固定し、シート挿入溝
    にも充填材を充填して水密なシート壁を構成する工程と
    を具備することを特徴とする山留め構造及びその施工方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020037808A (ja) * 2018-09-04 2020-03-12 鹿島建設株式会社 立坑の構築方法

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