JPH04352175A - カラートナーキット - Google Patents

カラートナーキット

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JPH04352175A
JPH04352175A JP3153773A JP15377391A JPH04352175A JP H04352175 A JPH04352175 A JP H04352175A JP 3153773 A JP3153773 A JP 3153773A JP 15377391 A JP15377391 A JP 15377391A JP H04352175 A JPH04352175 A JP H04352175A
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toner
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black
black toner
image
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Hiroyuki Kobayashi
廣行 小林
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも一種類以上
の有彩色トナー及び黒色トナーを用いて、電子写真法に
より転写材上に多層のトナー層を形成し、フルカラー画
像を形成するカラートナーキットに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、カラー複写機は徐々に市場に浸透
しはじめ、モノクロ複写機からカラー複写機への置き換
えも進みはじめている。しかし、テレビ、写真、カラー
印刷物のように、より美しく加工されたカラー画像を見
なれた人々にとっては、現在実用化されているフルカラ
ー電子写真画像は必ずしも満足しうるものとはなってい
ない。
【0003】電子写真法におけるカラー複写の最大の関
心時は、いかに完全な混色をなし、かつ忠実な細線の再
現が得られるかである。
【0004】フルカラー電子写真法によるカラー画像形
成は、一般に3原色であるイエロー、マゼンタ及びシア
ンの3色のカラートナーと黒色トナーを用いて色の再現
を行うものである。
【0005】その方法は、原稿からの光をトナーの色と
補色の関係にある色分解光透過フィルターを通して光導
電層上に静電潜像を形成する。次いで現像、転写工程を
経てトナーは支持体に保持される。次いで前述の工程を
順次複数回行い、レジストレーションを合せつつ、同一
支持体上にトナーは重ね合せられ一回の定着によって最
終のフルカラー画像が得られるものである。
【0006】デジタル化する場合は、前述の色分解フィ
ルターを通過した光をCCD素子(光電変換素子)によ
り電気信号に変換し、さらに適当な画像処理を施した後
、レーザー光などを通して光導電層上にデジタル静電潜
像を形成する。
【0007】カラー画像形成装置の一例を図1に示す。
【0008】このような複数回の現像を行ない、定着工
程として同一支持体上に色の異なる数種のトナー層の重
ね合せを必要とするカラー電子写真法では、カラートナ
ーやカラー画像が持つべき定着特性はきわめて重要な要
素である。
【0009】例えば、定着性に関しカラートナーが必要
とされる特性としては、カラー画像に適度な光沢性やつ
やを与える溶融特性を有することである。複写カラー画
像としては、画像表面性がとりわけ重要であり、画像表
面にあるトナー層が平滑であれば、入射光は乱反射を生
ぜずにトナー層内に入り、該トナー層で特定の波長のみ
吸収、透過し、その後望ましい特定の波長を有した光と
なって、我々の目に入ることになる。逆にトナー層が粗
面であると、入射光は散乱が多くなりトナー層内部への
十分な光量が得られず、画質上は混色不十分と表現され
る、鮮明性の乏しい、くすんだ画像となる。
【0010】すなわち、カラートナーとしてはカラー画
像に平滑面を与え、かつ光沢やつやを付与するような、
比較的シャープメルトな挙動をする特性が必須である。
【0011】近年、一般の白黒複写機の現像剤を、従来
の二成分系から一成分系に改良しようとする動きが著し
い。一成分現像剤は普通結着樹脂中に数10重量%の黒
色磁性体を含有させたものであり、二成分系と比較して
トナー濃度調整機構を有しない、スタート剤と補充剤の
区別をしなくても良い、環境に依存せず安定的に高い濃
度が得られる、現像装置を小型化しうるなど利点が多い
【0012】このような一成分磁性トナーを、カラー複
写画像形成に用いる検討は幾度となく試みられているが
、いまだ充分満足する成果が得られていない。その最大
の弊害は前述のように、カラートナーとして必要なシャ
ープメルト性を付与することが出来ないことである。   換言すれば、結着樹脂中に数10重量%以上の無機
物を含有しているため、フルカラー複写に用いる他の有
彩色トナーよりも定着点が高くなってしまい、好ましい
光沢や色再現性が得られないということである。
【0013】さらにはなはだしい場合、従来用いられて
いる白黒複写機の一成分磁性トナーを単に流用し、フル
カラー複写に適用しようとすることも行なわれる。これ
はもともと、望まれる定着特性が異なるトナーを同一の
定着装置で定着することの矛盾を含んでおり、望ましい
フルカラー複写は望むべくもない。
【0014】また、一方では、特開平1−142740
号公報に述べられるごとく、もともと高い軟化点を有す
る黒色トナーを使いこなし、フルカラー複写を行なおう
とする試みもなされている。
【0015】現在、デジタルカラー複写機が世の中の主
流になりつつあり、デジタル化は取りも直さず自由な画
像処理の可能性を示すものである。それゆえ、印刷業界
においては当然の画像処理である下色除去(UCR)処
理も当然のごとく盛り込まれつつある。この下色除去処
理というのは、例えば、イエロー、マゼンタ、シアンの
3色によって黒を発色させる場合、3原色中のグレイ成
分を分離(下色除去)し、黒色に置き換えて4色で画像
を形成することによって、黒の色調を最大限黒単色で保
障しようとするものである。その関連性を図3に示す。 このような処理を行なうと、トナーの転写紙上の重ね合
わせ量が少なくて済み、トナー消費量も著しく減らすこ
とが可能となる。また、良好な黒が再現でき、グレイバ
ランスが取りやすくなり、シャープネスが増すなどの利
点がある。その上、転写紙上で他の色のトナー層の厚み
よりも3色重ね合わせによる黒色のトナー層の厚みが厚
くなるという違和感も減少し、画質的に向上する。この
ような画像処理工程を用いる場合、黒色トナーの役割は
きわめて重要となる。
【0016】すなわち、黒色トナーは文字、ライン部に
使用し、有彩色は画像、ベタ部を受け持つという分担は
なくなり、ライン部もベタ部も両方に黒色トナーを使用
することになり、黒色トナーとしても他の有彩色トナー
と同等の混色性が求められ、シャープメルト性を有する
必要が生じる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は有彩色
と同等のシャープメルト性及び光沢性を持ち、混色性に
富み、複雑なトナー濃度調整機構を持たない黒色トナー
を有するカラートナーキットを提案しようとするもので
ある。
【0018】換言すれば、黒色磁性体を数十重量%含有
した黒色トナーでありながらも、他の有彩色カラートナ
ーと同等の混色性、溶融特性を有する黒色トナーを有し
たカラートナーキットを本発明は提供しようとするもの
である。
【0019】さらに別の目的は、磁性着色剤を含有した
黒色トナーの低温低湿環境下のチャージアップを防止し
、くり返し複写において高耐久性が得られるカラートナ
ーキットを提供するものである。
【0020】さらに別の目的は、着色剤分散性のすぐれ
た黒色トナーを有したカラートナーキットを提供するも
のである。
【0021】さらに別の目的は、フルカラー再現性にす
ぐれたカラートナーキットを提供するものである。
【0022】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、フル
カラー画像形成に用いる有彩色トナー及び黒色トナーよ
りなるカラートナーキットに於いて、有彩色トナー及び
黒色トナーに用いる結着樹脂の粘度が105ポイズとな
る温度TC及びTBKが下式を満足し、120>TC≧
TBK+4>70 TC:有彩色トナーに用いる樹脂が105ポイズとなる
温度(℃) TBK:黒色トナーに用いる樹脂が105ポイズとなる
温度(℃) かつ、黒色トナー中に、FeO含有量が全磁性着色剤量
の25〜30重量%である磁性着色剤を、全黒色トナー
量の10〜60重量%含有することを特徴とするカラー
トナーキットである。
【0023】加熱ロール定着法において、画像支持体が
加熱ロールを通過する時、支持体上のトナーの見掛けの
溶融粘度は一般に105ポイズ以下になると定着可能で
あると理解されている。加熱ロールの温度は、通紙速度
、用紙の大きさ、トナーの溶融性に合わせて、適当に選
択されるが、温度設定が低くトナーの溶融粘度が105
ポイズ以上であると、画像支持体上にトナーが充分定着
せず弱い摺擦や、折り曲げによって、簡単に剥離してし
まう、所謂定着不良が生じることになる。
【0024】そこで、本発明者等は、トナーが定着する
如何の臨界粘度と考えられる結着樹脂の見掛けの溶融粘
度が105ポイズになる温度に着目した。
【0025】TCとTBKの差が4℃未満であると、T
BKを有する結着樹脂を用い、かつ磁性着色剤を含有し
た黒色トナーは、TCを有する結着樹脂を用いた有彩色
カラートナーよりも、溶融粘度が高くなり、好ましい光
沢性が得られない。両者のトナーの間でベタ画像を比較
すると、結果として光沢性に差が生ずることとなる。ま
たUCR処理した黒画像と、他の色調の画像との間でも
光沢性に不均一が発生する。それゆえ、TCはTBKよ
りも4℃以上差を有することが必要である。
【0026】TBKが66℃より小さい結着樹脂の粘弾
性特性は、ほとんど粘性的挙動を示し、弾性はごくわず
かしか有していない。このような結着樹脂を用いたトナ
ーは、熱依存性が大きいため熱凝集しやすく保存安定性
に乏しい。また、熱溶融時、粘性的挙動が支配的である
ため、加熱ロール定着時、容易に高温オフセットしやす
い。
【0027】また、TCが120℃以上の結着樹脂は、
簡単に熱溶融しないため、加熱ロール定着時、低温オフ
セットの発生や、低温オフセットが発生しないまでも転
写紙上でトナー形状がそのまま残存する粒状性が著しい
、ガサついたものとなり、カラー画像として連続階調性
に劣るものである。
【0028】本発明の黒色トナーに用いられるFeO含
有量が全磁性着色剤量の25〜30重量%である磁性着
色剤は、黒色顔料としての黒色度が高く、適度な電気抵
抗を保持するためトナー帯電量を安定化させる作用があ
り、とりわけ低温低湿下における帯電量の過度増加であ
るチャージアップによる画像濃度薄やくり返し複写によ
る濃度ダウンに効果があり、画像濃度は向上安定し、カ
ブリに対しても良化させることができる。
【0029】特開昭58−189646号公報に示され
るごとく、FeO含有量が25重量%未満の磁性酸化鉄
を磁性着色剤としてトナーに用いると、低温低湿環境下
ではトナー帯電量を適度にコントロールしにくくなり、
トナー帯電量の過度の上昇による画像濃度低下やバック
グラウンドの汚れに充分対処しきれるものではなく、又
、黒色トナーとして鮮明な色味を得る為の色調制御等も
難しくなる。
【0030】一方、FeO含有量が30重量%を上まわ
る磁性酸化鉄をトナーに用いると、特に高温環境下では
トナーの帯電量が低下し画像濃度低下が発生する。
【0031】本発明に用いる磁性着色剤である磁性酸化
鉄は、硫酸鉄(FeSO4)を苛性ソーダ(NaOH)
で中和しFe(OH)2を得、アルカリ調整によりpH
12〜13にした後蒸気と空気により酸化しマグネタイ
トのスラリーを得る。次の乾燥工程を温風乾燥器を用い
乾燥温度、乾燥時間をコントロールすることにより磁性
酸化鉄中のFeOをコントロールすることができる。乾
燥終了後解砕しマグネタイト粉体を得る。
【0032】ここで磁性酸化鉄中のFeOの測定は下記
の手順による。
【0033】磁性酸化鉄1,000gを500mlのビ
ーカーに入れ脱イオン水50mlを加え、更に特級硫酸
20mlを添加し、磁性酸化鉄を完全に溶解させる。次
に脱イオン水100mlを加え、更にMnSO4,H2
SO4及びH3PO4(モル比0.3:2.0:2.0
)から成るMnSO4混液10mlを加えて合計180
mlとした後、10mlを採取し、0.1NのKMnO
4溶液にて滴定する。そして次式により磁性酸化鉄1,
000g中に含まれるFeO(%)を求める。
【0034】
【数1】 FeO含有量が全磁性着色剤量の25〜30重量%であ
る上記磁性着色剤は、全黒色トナー量の10〜60重量
%含有させる。10重量%未満では磁性トナーとしての
磁気特性が不十分であり、60重量%を超えると帯電的
に不都合が生じ、又、定着性も悪くなる。
【0035】本発明に用いられる黒色磁性粉の嵩密度は
0.10〜0.50g/cm3が好ましく、より好まし
くは0.35〜0.50g/cm3である。この範囲内
であれば凝集性が小さく分散性に優れた磁性酸化鉄とし
て、本発明の磁性着色剤として結着樹脂中への分散効果
をより発揮する。
【0036】又、上記嵩密度の範囲であればトナー製造
時に結着樹脂中への分散性が良いため高着色力、安定な
帯電特性を得る事が可能になる。
【0037】本発明に用いる結着樹脂としては、本発明
の範囲を満足しえれば、どのような組成でも可能である
【0038】例えばポリスチレン、クロロポリスチレン
、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン−クロロスチレ
ン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン
−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体
、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン
酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(
スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アク
リル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共
重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチ
レン−アクリル酸フェニル共重合体)、スチレン−メタ
クリル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メ
チル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体
、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−
メタクリル酸フェニル共重合体)、スチレン−α−クロ
ルアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニト
リル−アクリル酸エステル共重合体の如きスチレンty
pe樹脂(スチレン又はスチレン置換体を含む単重合体
又は共重合体)、塩化ビニル樹脂、スチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、低分子量ポリエ
チレン、低分子量ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、
ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチ
レン−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂、ポ
リビニルブチラール樹脂がある。とりわけ本発明のカラ
ー用トナーにおいては、特に好ましい樹脂として、スチ
レン−アクリル酸エステル系樹脂、ポリエステル樹脂が
ある。
【0039】特に、次式
【0040】
【化1】 (式中Rはエチレンまたはプロピレン基であり、x、y
はそれぞれ1以上の正の整数であり、かつx+yの平均
値は2〜10である。)で代表されるビスフェノール誘
導体もしくはその置換体をジオール成分とし、2価以上
のカルボン酸又はその酸無水物又はその低級アルキルエ
ステルとからなるカルボン酸成分(例えばフマル酸、マ
レイン酸、無水マレイン酸、フタル酸、テレフタル酸、
トリメリット酸、ピロメリット酸)とを少なくとも共縮
重合したポリエステル樹脂がシャープな溶融特性を有す
るのでより好ましい。
【0041】本発明のトナーに適合する着色剤としては
下記の顔料又は染料が挙げられる。但し、本発明におい
て耐光性の悪いC.I.Disperse  Y164
,C.I.Solvent  Y77及びC.I.So
lvent  Y93の如き着色剤は、推奨できないも
のである。
【0042】染料としては、例えばC.I.ダイレクト
レッド1、C.I.ダイレクトレッド4、C.I.アシ
ッドレッド1、C.I.ベーシックレッド1、C.I.
モーダントレッド30、C.I.ダイレクトブルー1、
C.I.ダイレクトブルー2、C.I.アシッドブルー
9、C.I.アシッドブルー15、C.I.ベーシック
ブルー3、C.I.ベーシックブルー5、C.I.モー
ダントブルー7がある。
【0043】顔料としては、ナフトールイエローS、ハ
ンザイエローG、パーマネントイエローNCG、パーマ
ネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、ベンジジ
ンオレンジG、パーマネントレッド4R、ウオッチング
レッドカルシウム塩、ブリリアントカーミン3B、ファ
ストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、フタ
ロシアニンブルー、ファーストスカイブルー、インダン
スレンブルーBCがある。
【0044】特に、顔料としてはジスアゾイエロー、不
溶性アゾ、銅フタロシアニンが好ましく、染料としては
塩基性染料または油溶性染料が好ましい。
【0045】特に好ましくはC.I.ピグメントイエロ
ー17、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピ
グメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー1
4、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメ
ントレッド5、C.I.ピグメントレッド3、C.I.
ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド6、C
.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントブルー
15、C.I.ピグメントブルー16又は下記で示され
る構造式(1)を有する、フタロシアニン骨格に置換基
を2〜3個置換した銅フタロシアニン顔料などである。
【0046】
【化2】 染料としてはC.I.ソルベントレッド49、C.I.
ソルベントレッド52、C.I.ソルベントレッド10
9、C.I.ベイシックレッド12、C.I.ベイシッ
クレッド1、C.I.ベイシックレッド3bである。 見掛け粘度測定:フローテスターCFT−500型(島
津製作所製)を用いる。試料は60meshパス品を約
1.0〜1.5g秤量する。これを成形器を使用し、1
00kg/cm2の加重で1分間加圧する。この加圧サ
ンプルを下記の条件で、常温常湿下(温度約20〜30
℃,湿度30〜70%RH)でフローテスター測定を行
い、温度−見掛け粘度曲線を得る。得られたスムース曲
線より、見掛け粘度が105ポイズとなる温度を求める
【0047】もし、105ポイズに到達する前に試料が
全て流出し、105ポイズの温度が得られない場合は、
温度−見掛け粘度曲線を105ポイズまで延長外挿しそ
の時の温度を読み取る。
【0048】 RATE  TEMP      6.0  D/M(
℃1分)SET  TEMP      70.0  
DEG(℃)MAX  TEMP    200.0 
 DEGINTERVAL        3.0  
DEGPREHEAT      300.0  SE
C(秒)LOAD              20.
0  KGF(kg)DIE(DIA)       
 1.0  MM(mm)DIE(LENG)    
  1.0  MMPLUNGER         
 1.0  CM2(cm2)
【0049】
【実施例】以下、実施例をもって本発明を詳細に説明す
る。
【0050】(実施例1)イエロー、マゼンタ、シアン
トナー用結着樹脂として、プロポキシ化ビスフェノール
とフマル酸、テレフタル酸及びトリメリット酸を縮合し
たポリエステル樹脂を用い、黒色トナー用結着樹脂とし
てはスチレン−アクリル酸−メタアクリル酸ブチル共重
合体を用いた。上記のポリエステル樹脂、スチレンアク
リル共重合体樹脂の溶融粘度が105ポイズとなる温度
は、それぞれ115℃、93℃であった。
【0051】それぞれ樹脂100重量部に対して表1の
処方量の着色剤、及び荷電制御剤を用いカラートナーを
得た。
【0052】
【表1】 上記の各成分を所定量有する混合物を充分ヘンシェルミ
キサーにより予備混合を行い、3本ロールミルで少なく
とも2回以上溶融混練し、冷却後ハンマーミルを用いて
約1〜2mm程度に粗粉砕し、次いでエアージェット方
式による微粉砕機で40μm以下の粒径に微粉砕した。 さらに得られた微粉砕物を分級して平均粒径8μとなる
ように主に2〜20μを選択して分級品を得た。流動向
上剤としてヘキサメチルジシラザンで処理したシリカ微
粉末を各分級品100重量部に0.5重量部外添添加し
カラートナー及び黒色トナーを得た。
【0053】このカラートナー4〜6重量部に対し、ビ
ニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン共重合
体(共重合重量比8:2)とスチレン−アクリル酸2−
エチルヘキシル−メタクリル酸メチル(共重合重量比4
5:20:35)を50:50の重量比率で約0.5重
量%コーティングした、Cu−Zn−Fe系フェライト
キャリア(平均粒径48μm;250メッシュパス35
0メッシュオン79重量%;真密度4.5g/cm3)
を総量100重量部になるように混合し二成分現像剤と
した。
【0054】黒色トナーはそのまま磁性トナーとして複
写テストに供した。
【0055】図1及び図2に示すOPC感光ドラムを有
したカラー電子写真装置及び補給−現像系を用いて複写
試験を行った。イエロー、マゼンタ、シアントナー用現
像器2−1〜2−3は精密な光学検知式のトナー濃度制
御装置を有しており、黒色トナー用現像器(2−4)は
簡単な残量検知器のみを有している。
【0056】各色トナーの現像及び転写はマゼンタトナ
ー、シアントナー、イエロートナー、黒色トナーの順で
行った。
【0057】トナー搬送ケーブル4中の供給スクリュー
16によって送られた補給トナーは、トナー補給口15
で現像器2−2と接続され、現像器内に供給された。
【0058】カラートナーのトナー補給方法は該現像器
が回転し感光ドラム1と対向した位置に来た時、混合−
搬送スリュー12により、きわめて短時間の内に補給ト
ナーは現像剤と均一混合せしめられ、一定現像剤濃度の
二成分現像剤となった。
【0059】各有彩色現像剤及び黒色トナーは、現像ス
リーブ13上で現像剤規制ブレード14により一定量の
現像剤量となり、負荷電性静電潜像を有する感光ドラム
1の対向部でJ/B現像法を使用した反転現像法により
感光ドラム上に負荷電性トナーが移行した。
【0060】次いで、あらかじめカセットから搬送され
転写ドラム6に静電吸着された画像支持体に転写帯電器
8を介して、感光ドラム1上に有するトナー像を転移せ
しめた。該支持体は、さらに加熱定着ローラー10を経
由して、最終フルカラー複写物となった。
【0061】実施例に用いる結着樹脂の温度−見掛け粘
度曲線を図4に示す。
【0062】得られたフルカラー複写物は、カラー原稿
の色調及び文字部の再現性にすぐれたものであった。
【0063】原稿中の有彩色部分と黒色ベタ部分の光沢
、つやは違和感のない連続的な均一性を有するものであ
った。
【0064】さらに2.0万枚低温低湿下(20℃10
%RH)くり返しカラー複写を行なったが、初期と変ら
ない色調及びカブリのない画像であった。
【0065】磁性着色剤を用いた黒色トナー単色の初期
の画像濃度(マクベス反射濃度計使用)は1.40に対
し、2.0万枚後も1.37と帯電的にチャージアップ
も発生せずほとんど変化しないものであった。
【0066】(実施例2)黒色トナー用結着樹脂として
、104℃で105ポイズの溶融粘度を有するスチレン
、メチルメタアクリレート、2−エチルヘキシルアクリ
レートよりなるスチレン−アクリル共重合体を用い、黒
色着色剤として実施例1のマグネタイト70部、カーボ
ンブラック2部を用いた。
【0067】マゼンタ用着色剤をC.I.ピグメントレ
ッド57  4.0部、C.I.ソルベントレッド49
  1.0部に変更した以外実施例1と同様にして複写
テストを行なった。複写カラー画像において、明度及び
彩度にすぐれ有彩色部分と黒色部分で差異のない、光沢
度(グロス)の高い画像が得られた。
【0068】(比較例1)実施例1に於いて黒色トナー
用結着樹脂として、132℃で105ポイズの溶融粘度
を有する架橋性を持つ、スチレン−メチルメタクリレー
ト−マレイン酸ハーフエステル−ジビニルベンゼン共重
合体を用いた。その時の溶融特性を図4に示す。
【0069】得られたカラー複写画像は、黒色部分は光
沢の乏しいものとなり、周囲の光沢のある有彩色部分と
は、違和感のある不自然なものであった。
【0070】また黒色部分をティッシュペーパーで摺擦
すると容易に画像がこすり取られ、さらに折り曲げると
簡単にその部分から剥離してしまった。有彩色部分は上
記のようなことはなくこすり、折り曲げには十分耐える
ものであり、実用的に問題なかった。
【0071】(実施例3)実施例1において磁性トナー
中のマグネタイトがFeO含有量28.1%、比表面積
7.4m2/g、嵩密度0.46g/cm3である事以
外は実施例1と同様に画出しを行ったところ、黒色画像
濃度が1.6〜1.7と高い他は、実施例1同様の良好
な結果が得られた。
【0072】(比較例2)実施例1において黒色トナー
に使用したマグネタイトのかわりにFeO含有量23.
0%、比表面積7.7m2/g、嵩密度0.29g/c
m3であるマグネタイトを用いる以外は実施例1と同様
の評価を行なった。
【0073】耐久試験において初期は、画質は比較的良
好であり、カブリ等も見られなかったが、2千枚付近か
ら画像濃度低下及びカブリが発生した。
【0074】(比較例3)実施例1において黒色トナー
に使用したマグネタイトがFeO含有量30.5%、比
表面積7.6m2/g、嵩密度0.32g/cm3であ
る事以外は同様に評価を行なったところ、高画像濃度は
得られたが、非画像部におけるカブリが多く、画像上に
クリーニング不良跡が多く発生した為に、耐久3,00
0枚にて評価を中断した。
【0075】
【発明の効果】有彩色と同等のシャープメルト性と光沢
性を持ち、混色性に富んだ黒色トナーを有するカラート
ナーキットであり、高品質のカラー複写物を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー画像形成装置の一例を示す概略図である
【図2】カラー画像形成装置の現像器の説明図である。
【図3】下色除去処理の説明図である。
【図4】結着樹脂の温度−見掛け粘度曲線を示すグラフ
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  フルカラー画像形成に用いる有彩色ト
    ナー及び黒色トナーよりなるカラートナーキットに於い
    て、有彩色トナー及び黒色トナーに用いる結着樹脂の粘
    度が105ポイズとなる温度TC及びTBKが下式を満
    足し、 120>TC≧TBK+4>70 TC:有彩色トナーに用いる樹脂が105ポイズとなる
    温度(℃) TBK:黒色トナーに用いる樹脂が105ポイズとなる
    温度(℃) かつ、黒色トナー中に、FeO含有量が全磁性着色剤量
    の25〜30重量%である磁性着色剤を、全黒色トナー
    量の10〜60重量%含有することを特徴とするカラー
    トナーキット。
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