JP2737028B2 - フルカラー現像剤 - Google Patents

フルカラー現像剤

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JP2737028B2 JP2316145A JP31614590A JP2737028B2 JP 2737028 B2 JP2737028 B2 JP 2737028B2 JP 2316145 A JP2316145 A JP 2316145A JP 31614590 A JP31614590 A JP 31614590A JP 2737028 B2 JP2737028 B2 JP 2737028B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電子写真における乾式現像剤に関するもの
であり、特に非磁性トナーとキャリアを用いる2成分系
現像方法及び1成分系現像方法を用いたフルカラー複写
機又はプリンタ等の画像形成方法として好適に具現化し
得るフルカラー現像剤に関する。
[従来の技術] 近年、電子写真方式のフルカラー複写機又はプリンタ
等の画像形成装置が数多く製造されている。通常、かか
る画像形成装置は潜像担持体上に通常の電子写真プロセ
スにて潜像を形成し、該潜像を現像機にて現像してトナ
ー画像を形成し、該画像を転写材に転写して可視画像が
得られる。この時、像担持体上の残留画像は、クリーニ
ング手段にて清掃し、像担持体は繰返し使用され、特に
小型化、コスト面からも大変有利であるという理由か
ら、ゴム弾性材からなるクリーニングブレードを像担持
体にカウンター方向に圧接させる構成のブレードクリー
ニング手段が広く使用されている。
一般的にこの様な電子写真法においては、多数の現像
方法が知られているが、これらの現像法において特にト
ナー及びキャリアを主体とする2成分系現像剤を用いる
磁気ブラシ法、カスケード法、液体現像法等が広く実用
化されている。これらの方法は、いずれも比較的安定に
良画像の得られる優れた方法であるが、反面、キャリア
の劣化、トナーとキャリアの混合比変動という2成分系
現像剤にまつわる共通の欠点を有する。
かかる欠点を回避するため、トナーのみよりなる1成
分系現像剤を用いる現像方法が各種提案されているが、
中でも磁性を有するトナー粒子よりなる現像剤を用いる
方法に優れたものが多い。磁性トナーに使われる材料の
中で、特に磁性体はトナー全体に対して重量で20〜70重
量%含有されているため、トナーの性能を大きく左右す
る。ここで特開昭58−189646号公報に見られる様に、Fe
O含有量16〜25重量%の磁性粉を含有する磁性トナーで
は確かに高い静電荷像の現像効率と良好な転写効率が得
られることが示されている。だが、近年の様に複写機が
高速化の方向に進んでいるため、FeO含有量を16〜25重
量%の磁性粉を含有する上記磁性トナーでは、高解像、
高耐久等を充分に満足することはできず、更に、多重現
像によってフルカラー画像等を形成し得る場合等は黒色
の微妙な色調制御が難しいために鮮明な色味を妨げる原
因となる。
近年、フルカラー複写機の大幅な普及に伴ない、市場
における新たなユーザーニーズとしては、フルカラー複
写機やプリンター等に白黒機兼務型の機能が要求されて
来ている。特に、オフィス環境において、通常一般白黒
機と同様のスピード、品質を維持しつつ、尚、鮮明高画
質なフルカラー画像を得ることが可能な複写機が要求さ
れて来つつある。この様な場合、黒色トナー単独での使
用回数も増し、必然的にトナー消費も多くなるため、今
後求められるフルカラー複写機における黒色トナーには
優れた画質及び耐久安定性といったものが望まれてく
る。
また、磁性トナーと非磁性トナーの様に表面性状の異
なる複数の現像剤を組合せてフルカラー画像等を形成す
る場合には、磁性体と粘着樹脂よりなる磁性トナー粒子
と着色剤、結着樹脂より成る非磁性トナー粒子の感光体
に対する、すべり性或いは削れ性等に差があり、感光体
とクリーニングブレードとの圧着状態を常に安定に維持
するのが難しいのが現状である。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、上述の如き問題点を解決したフルカ
ラー現像剤を提供することにある。
即ち本発明の目的は、4色のカラートナーを用いたフ
ルカラー現像剤において、安定的な色再現性、高画像濃
度、高耐久性を有するフルカラー現像剤を提供すること
にある。
本発明のさらなる目的は、磁性トナー及び非磁性トナ
ーの併用において常に安定したクリーニング特性を有す
るフルカラー現像剤を提供することにある。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明者らは多くの研究実験の結果、フルカラー複写
機における黒色トナーにおいて、磁性粉中のFeO含有量
を高めることにより、高画像濃度、高耐久性を達成し、
且つ、鮮明な色味を有する黒色トナーが得られることを
知見した。
さらにトナー間の表面性状によらず、感光体とクリー
ニングブレード圧着部に0.2〜2.5μmの微少の空隙が存
在する時に良好な画像、安定なクリーニング特性が得ら
れることが判明した。
本発明の特徴は、少なくともイエロートナー、マゼン
タトナー、シアントナー及び黒色トナーを有する多色電
子写真用フルカラー現像剤において、該イエロートナ
ー、マゼンタトナー及びシアントナーが着色剤含有樹脂
粒子及び2種以上の外添剤を有する非磁性トナーであ
り、該黒色トナーが磁性酸化鉄中のFeO含有量が25〜30
重量%の黒色磁性粉含有樹脂粒子及び2種以上の外添剤
を有する磁性トナーであり、該外添剤が少なくとも流動
性向上剤と重量平均粒径0.2〜2.5μmの球形微粒子を含
有することである。
本発明の黒色トナーに用いられるFeO含有量が25〜30
重量%である磁性酸化鉄は黒色顔料としての黒色度が高
く、適度な電気抵抗を保持するためトナー帯電量を安定
化させる作用があり、画像濃度を向上させることがで
き、現像性の面では画像上のカブリのランクを向上させ
る働きがある。
ここで、FeO含有量が25重量%未満の磁性酸化鉄をト
ナーに用いると、特に高速機への適応を考えた場合に低
温低湿環境下ではトナー帯電量を適度にコントロールし
にくくなり、トナー帯電量の適度の上昇による画像濃度
低下やバックグラウンドの汚れに充分対処しきれるもの
ではなく、また、黒色トナーとして鮮明な色味を得るた
めの色調制御等も難しくなる。
一方、FeO含有量が30重量%を上まわる磁性酸化鉄を
トナーに用いると、特に高湿環境下ではトナーの帯電量
が低下し画像濃度低下が発生する。
本発明に用いる磁性酸化鉄は、硫酸鉄(FeSO4)を苛
性ソーダ(NaOH)で中和しFe(OH)2を得、アルカリ調整
によりpH12〜13にした後蒸気と空気により酸化しマグネ
タイトのスラリーを得る。次の乾燥工程を温風乾燥器を
用い乾燥温度、乾燥時間をコントロールすることにより
磁性酸化鉄中のFeOをコントロールすることができる。
乾燥終了後解砕しマグネタイト粉体を得る。
ここで磁性酸化鉄中のFeOの測定は下記の手順によ
る。
磁性酸化鉄1,000gを500mlのビーカーに入れ脱イオン
水50mlを加え、さらに特級硫酸20mlを添加し、磁性酸化
鉄を完全に溶解させる。
次に脱イオン水100mlを加え、さらにMnSO4、H2SO4
びH3PO4(モル比0.3:2.0:2.0)からなるMnSO4混液10ml
を加えて合計180mlとした後、10mlを採取し、0.1NのKMn
O4溶液にて滴定する。そして次式により磁性酸化鉄1,00
0g中に含まれるFeO(%)を求める。
本発明に用いられる黒色磁性粉の嵩密度は0.10〜0.50
g/cm3が好ましく、より好ましくは0.35〜0.50g/cm3であ
る。この範囲内であれば、凝集性が小さく、分散性に優
れた磁性酸化鉄として、本発明の効果をより発揮する。
また、上記嵩密度の範囲であるのは、トナー製造時に
結着樹脂中への黒色磁性粉の分散性を高め、高着色力、
安定な帯電特性を得ることが可能になることによるもの
である。
本発明に使用できる球形微粒子としては、0.2〜2.5μ
mの重量平均径を有するものであれば何ら構わない。ま
た、出発原料、製法等何ら限定されるものではない。
上記球形微粒子は、0.2μmより小さいと感光体の表
面粗さが粗い場合クリーニングブレードが感光体表面に
追従できず、クリーニングブレードからのすり抜けが多
くなり潜像形成時に帯電ムラ等が生じ、画像劣化を生じ
やすくなる。一方、2.5μmより大きいとクリーニング
ブレードによって十分にクリーニングされ、ブレードエ
ッジ部に溜りにくくなり、スペーサー機能が低下し、効
率が悪くなってしまう。
本発明に使用できる球形微粒子としては、ケイ酸微粉
体、アルミナ微粉体、酸化チタン微粉体、酸化ジルコニ
ウム微粉体、酸化マグネシウム微粉体などの無機酸化
物、チッ化ホウ素微粉体、チッ化アルミニウム微粉体、
チッ化炭素微粉体などのチッ化物などがある。また、シ
リコーン樹脂粒子などの無機樹脂粒子、などが挙げられ
る。
本発明に特に好適なのは含ケイ素化合物であり、中で
もケイ素原子に1個のアルキル基を有するシロキサン構
造をよるシリコーン樹脂粒子が粒度分布をシャープにし
やすく好ましい。さらに、粒度分布としては、体積分布
における80%以上が平均粒径の±30%以内にあることが
望ましい。また、必要に応じて表面処理を行っても良
い。また、この添加量は0.05〜3重量%、好ましくは0.
1〜2重量%が良い。
尚、本発明の球形微粒子の粒度分布の測定はパーティ
クルアナライザーCAPA500にて行った。
本発明においては、前記球形微粒子の他に外添剤とし
て流動向上剤を含有させることが必要である。そのよう
な流動向上剤としては、シリカ、アルミナ、酸化チタン
等が挙げられ、流動性付与の点でBET比表面積として50m
2/g以上のものが良い。
さらに必要に応じて、滑剤としての脂肪酸金属塩、例
えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミなど、また
はフッ素含有重合体微粉末、例えばポリテトラフルオロ
エチレン、ポリビニリデンフルオライド等及びテトラフ
ルオロエチレン−ビニリデンフルオライド共重合体の微
粉末、或いは、酸化スズ、酸化亜鉛等の導電性付与剤を
添加しても良い。
本発明において着色剤含有樹脂粒子に使用する結着物
質としては、従来電子写真用トナー結着樹脂として知ら
れる各種の材料樹脂が用いられる。
例えば、ポリスチレン、スチレン、ブタジエン共重合
体、スチレン・アクリル共重合体等のスチレン系共重合
体、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エ
チレン、ビニルアルコール共重合体のようなエチレン系
共重合体、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリ
ルフタレート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹
脂、マレイン酸系樹脂等である。また、いずれの樹脂も
その製造方法等は特に制約されるものではない。
これらの樹脂の中で、特にポリエステル系樹脂を用い
た場合本発明の効果は絶大である。即ちポリエステル系
樹脂は、定着性に優れ、カラートナーに適している。
特に、次式 (式中Rはエチレンまたはプロピレン基であり、x、y
はそれぞれ1以上の正の整数であり、且つx+yの平均
値は2〜10である。)で代表されるビスフェノール誘導
体もしくはその置換体をジオール成分とし、2価以上の
カルボン酸またはその酸無水物またはその低級アルキル
エステルとからなるカルボン酸成分(例えばフマル酸、
マレイン酸、無水マレイン酸、フタル酸、テレフタル
酸、トリメリット酸、ピロメリット酸など)とを共縮重
合したポリエステル樹脂がシャープな溶融特性を有する
のでより好ましい。
本発明の目的に適合する着色剤としては下記の顔料又
は染料が挙げられる。尚、本発明において耐光性の悪い
C.I.デイスパースY164,C.I.ソルベントY77及びC.I.ソル
ベントY93の如き着色剤は、推奨できないものである。
染料としては、例えばC.I.ダイレクトレッド、C.I.ダ
イレクトレッド4、C.I.アシッドレッド1、C.I.ベーシ
ックレッド1、C.I.モーダントレッド30、C.I.ダイレク
トブルー1、C.I.ダイレクトブルー2、C.I.アシッドブ
ルー9、C.I.アシッドブルー15、C.I.ベーシックブルー
3、C.I.ベーシックブルー5、C.I.モーダントブルー等
7がある。
顔料としては、ナフトールイエローS、ハンザイエロ
ーG、パーマネントイエローNCG、パーマネントオレン
ジGTR、ピラゾロンオレンジ、ベンジジンオレンジG、
パーマネントレッド4R、ムオッチングレッドカルシウム
塩、ブリリアントカーミン3B、ファストバイオレット
B、メチルバイオレットレーキ、フタロシアニンブル
ー、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC
等がある。
好ましくは顔料としてはジスアゾイエロー、不溶性ア
ゾ、銅フタロシアニン、染料としては塩基性染料、油溶
性染料が適している。
特に好ましくはC.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグ
メントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピ
グメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.
ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピ
グメントレッド2、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグ
メントレッド7、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメ
ントブルー16または下記で示される構造式(I)を有す
る、フタロシアニン骨格に置換基を2〜3個置換した銅
フタロシアニン顔料などである。
但し、X1〜X4の全てが−Hの場合を除く。
構造式(I) 染料としてはC.I.ソルベントレッド49、C.I.ソルベン
トレッド52、C.I.ソルベントレッド109、C.I.ベイシッ
クレッド12、C.I.ベイシックレッド1、C.I.ベイシック
レッド3bなどである。
その含有量としては、OHPフィルムの透過性に対し敏
感に反映するイエロートナーについては、結着樹脂100
重量部に対して12重量部以下であり、好ましくは0.5〜
7重量部が望ましい。
12重量部以上であると、イエローの混合色であるグリ
ーン、レッド、又、画像としては人間の肌色の再現性に
劣る。
その他のマゼンタ、シアンのカラートナーについて
は、結着樹脂100重量部に対しては15重量部以下、より
好ましくは0.1〜9重量部以下が望ましい。
本発明における潜像保持体としてはその表面にフッ素
系樹脂粉体を5〜40重量%含有する有機感光体が好適で
ある。本発明者らは磁性トナーと非磁性トナーの両者を
適用した際のクリーニング性、及び画像特性について鋭
意検討した結果、トナーの外添剤として少なくとも重量
平均粒径0.2〜2.5μmの球形微粒子を含有したトナー
が、磁性体含有の有無によらず種々の環境でクリーニン
グ特性が安定化し、良好な画像を提供することを見出し
たのである。
クリーニング性が安定する理由としては、有機感光体
表面とクリーニングブレードとの過度の圧着を前述の球
形微粒子がスペーサーとなって緩和し、適度な摩擦特性
が得られるからである。
本発明に係るトナーには荷電特性を安定化するために
荷電制御剤を配合しても良い。その際トナーの色調に影
響を与えない無色または単色の荷電制御剤が好ましい。
本発明においては、負荷電性現像剤を使用したとき、本
発明は一層効果的になり、その際の負荷電制御剤として
は例えばアルキル置換サリチル酸の金属錯体(例えばジ
−tert−ブチルサリチル酸のクロム錯体または亜鉛錯
体)の如き有機金属錯体が挙げられる。負荷電制御剤を
トナーに配合する場合には結着樹脂100重量部に対して
0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜8重量部添加するのが
良い。
本発明のフルカラー現像剤でイエロー、マゼンタ、シ
アンの2成分系現像剤に使用される磁性粒子としては、
例えば表面酸化または未酸化の鉄、ニッケル、銅、亜
鉛、コバルト、マンガン、クロム、希土類等の金属及び
それらの合金または酸化物及びフェライトなどが使用で
きる。また、その製造方法として特別な制約はない。
本発明においては、上記磁性粒子の表面を樹脂等で被
覆するが、その方法としては、樹脂等の被覆材を溶剤中
に溶解もしくは懸濁せしめて塗布し磁性粒子に付着せし
める方法は、単に粉体で混合する方法等、従来公知の方
法がいずれも適用できる。被覆層の安定のためには、被
覆材が溶剤中に溶解する方が好ましい。
上記磁性粒子の表面への被覆物質としては、トナー材
料により異なるが、例えば、アミノアクリレート樹脂、
アクリル樹脂、或いはそれらの樹脂とスチレン系樹脂と
の共重合体などが好適である。負帯電および樹脂として
は、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリテトラフ
ルオロエチレン、モノクロロトリフルオロエチレン重合
体、ポリフッ化ビニリデンなどが、帯電系列において負
側に位置し、好適であるが、必ずしもこれに制約されな
い。
本発明に最適なものは、アクリル樹脂或いはそれらの
樹脂とスチレン系樹脂との共重合体などである。
本発明に用いられる磁性粒子の材質として最適なの
は、98%以上のCu−Zn−Fe(組成比(5〜20):(5〜
20):(30〜80))の組成からなるフェライト粒子であ
って、これは表面平滑化が容易で帯電付与能が安定し、
且つコートを安定にできるものである。
上記化合物の被覆量は、磁性粒子の帯電付与特性が前
述の条件を満足するよう適宜決定すれば良いが、一般に
は総量で磁性粒子に対し0.1〜30重量%(好ましくは0.3
〜20重量%)である。
これら磁性粒子の重量平均粒径は35〜65μm、好まし
くは40〜60μmを有することが好ましい。さらに、重量
分布26μm以下が2〜6%であり、且つ重量分布35μm
〜43μm間が5%以上25%以下であり、且つ74μm以上
が2%以下であるときに良好な画像を維持できる。
本発明において、上述の磁性粒子とトナー粒子の混合
比率は現像剤中のトナー濃度として、2.0重量%〜9重
量%、好ましくは3重量%〜8重量%にすると通常良好
な結果が得られる。トナー濃度が2.0%以下では画像濃
度が低く実用不可となり、9%以上ではカブリや機内飛
散を増加せしめ、現像剤の耐用寿命を短める。
本発明に係る着色剤含有樹脂粒子を作製するには熱可
塑性樹脂を必要に応じて着色剤としての顔料または染
料、荷電制御剤、その他の添加剤等をボールミルの如き
混合機により充分混合してから加熱ロール、ニーダー、
エクストルーダーの如き熱混練機を用いて溶融、捏和及
び練肉して樹脂類を互いに相溶せしめた中に顔料または
染料を分散または溶解せしめ、冷却固化後粉砕及び厳密
な分級を行って本発明に係るところの着色剤含有樹脂粒
子を得ることができる。
[実施例] 以下に本発明の実施例を挙げるが、「部」及び「%」
は全て「重量部」及び「重量%」である。
実施例1 プロポキシ化ビスフェノールとフマル酸を縮合して得
られたポリエステル樹脂 100部 C.I.ピグメントイエロー17 3.5部 ジ−tert−ブチルサリチル酸のクロム錯塩 4部 をヘンシェルミキサーにより十分予備混合を行った後、
2軸式押出機で溶融混練し、冷却後ハンマーミルを用い
て粒径約1〜2mm程度に粗粉砕した。次いでエアージェ
ット方式による微粉砕機で微粉砕した。さらに、得られ
た微粉砕物を多分割分級装置で分級して、重量平均粒径
8.0μmのイエロー系樹脂粒子を得た。
上記イエロー系樹脂粒子100部に対して、チタンクロ
ライドから合成した親水性酸化チタン(BET70m2/g)0.7
部と平均粒径0.8μmの球形のシリコーン樹脂粒子0.5部
を合せてイエロートナーとした。
次にC.I.ピグメントイエロー17のかわりに、ローダミ
ン系顔料4部を使用してイエロートナー同様にして、マ
ゼンタトナーとした。
次にC.I.ピグメントイエロー17のかわりに下記構造式
に示すフタロシアニン顔料5部を使用して、イエロート
ナー同様にしてシアントナーとした。
次にC.I.ピグメントイエロー17のかわりにFeO含有量2
6.1%、比表面積8.1m2/g、嵩密度0.44g/cm3のマグネタ
イト60部を使用し、添加剤としてヘキサメチルジシラザ
ンで疎水化処理したケイ酸微粉体(BET230m2/g)0.5部
と球形シリコーン樹脂粒子0.5部を使用して黒色磁性ト
ナーとした。
上記イエロー、マゼンタ、シアントナーをメタクリル
酸メチル−ブチルアクリレート(75:25)共重合体で表
面被覆したCu−Zn−Fe系フェライト粒子と、それぞれト
ナー濃度が5%となる様に混合して現像剤とした。
上記3種の現像剤と黒色磁性トナーを使用して市販の
カラー複写機(CLC−500キヤノン製)を現像順がブラッ
ク、シアン、イエロー、マゼンタの色順で画出しができ
る様に改造し、現像コントラストを350Vに一定して画出
し評価を行なった。1万枚の耐久試験を行なっても、鮮
明な色味を有し画質も大きな変化はなく、地カブリ等も
見られず、画像濃度も各色1.4〜1.5と高濃度を示し、耐
久後のクリーニング不良も全く確認されなかった。
実施例2 実施例1において磁性トナー中のマグネタイトがFeO
含有量28.1%、比表面積7.4m2/g、嵩密度0.46g/cm3であ
る以外は実施例1と同様に画出しを行ったところ、黒色
画像濃度が1.6〜1.7と高い他は、実施例1同様の良好な
結果が得られた。
実施例3 実施例2において、イエロー、マゼンタ、シアンの各
トナーに含有される親水性の酸化チタンが、チタンイソ
プロポキシドから合成した親水性酸化チタン(BET120m2
/g)を0.5部使用する以外は、同様に画出しを行なった
ところ、鮮明な色味を有し、画像濃度も高く、クリーニ
ング不良も見られない良好な結果が得られた。
実施例4 実施例1において、磁性トナー中のマグネタイトがFe
O含有量27.2%、比表面積7.6m2/g、嵩密度0.42g/cm3
あり、親水性酸化チタンをジメチルシリコンオイルで疎
水化処理した酸化チタン0.5部を使用する以外は実施例
1と同様に画出しを行ったところ画像濃度も安定し、1
万枚の耐久試験によっても画質に大きな変化はなく、カ
ブリ等の問題も見られなかった。
比較例1 実施例1で黒色トナーに使用したマグネタイトのかわ
りにFeO含有量23.0%、比表面積7.7m2/g、嵩密度0.29g/
cm3であるマグネタイトを用いる以外は実施例1と同様
の評価を行なった。
耐久試験において画質に大きな変化はなく、カブリ等
も見られなかったが2000枚付近から画像濃度低下が発生
した。
比較例2 実施例1においてカラートナー及び黒色トナーに用い
た流動向上剤としての親水性酸化チタン、ケイ酸微粉体
を除いてトナーを構成する以外は、実施例1と同様の評
価を行なったところ、20℃/10%環境下でハーフトーン
部に画像ムラが発生した。
比較例3 実施例1において黒色トナーに使用したマグネタイト
がFeO含有量30.5%、比表面積7.6m2/g、嵩密度0.32g/cm
3である以外は同様に評価を行なったところ、高画像濃
度は得られたが、非画像部におけるカブリが多く、画像
上にクリーニング不良跡が多く発生したために、耐久30
00枚にて評価を中断した。
比較例4 実施例1において、カラートナー及び黒色トナーに球
形微粒子を含有しない以外は、実施例1と同様の評価を
行なったところ、高画像濃度は維持することができたが
画像上にクリーニング不良跡が多数発生してしまったた
めに、耐久試験1000枚時の途中で評価を中断した。
[発明の効果] 本発明によれば、白黒機兼務型のフルカラー複写機及
びプリンターにおいて、黒色トナーに用いられる磁性粉
中のFeO含有量、嵩密度を規定することにより、高画像
濃度、高耐久性を維持するのが可能となり、且つ、外添
剤として流動性向上剤と球形微粒子を含有することによ
り、非磁性+磁性トナーの併用系において、クリーニン
グ特性の向上を図ることが可能となった。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともイエロートナー、マゼンタトナ
    ー、シアントナー及び黒色トナーを有する多色電子写真
    用フルカラー現像剤において 該イエロートナー、マゼンタトナー及びシアントナーが
    それぞれ着色剤含有樹脂粒子及び2種以上の外添剤を有
    する非磁性トナーであり、 該黒色トナーが磁性酸化鉄中のFeO含有量が25〜30重量
    %の黒色磁性粉含有樹脂粒子及び2種以上の外添剤を有
    する磁性トナーであり、 該外添剤が少なくとも流動性向上剤と重量平均粒径0.2
    〜2.5μmの球形微粒子を含有することを特徴とするフ
    ルカラー現像剤。
  2. 【請求項2】前記球形微粒子が、含ケイ素化合物である
    ことを特徴とする請求項第1項記載のフルカラー現像
    剤。
  3. 【請求項3】前記球形微粒子が、ケイ素原子に1個のア
    ルキル基を有するシロキサン構造を有するシリコーン樹
    脂粒子であることを特徴とする請求項第2項記載のフル
    カラー現像剤。
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