JP2782281B2 - カラートナーキット - Google Patents

カラートナーキット

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、少なくとも一種類以上の有彩色トナー、及
び黒色トナーを用いて、電子写真法により転写材上に多
層のトナー層を形成し、フルカラー画像を形成するトナ
ーキットに関し、彩度、明度に優れ、且つ混色性に富
み、色再現性が良好なトナーキットに関する。
[従来の技術] 現在、カラー複写機は徐々に市場に浸透し始め、モノ
クロ複写機からカラー複写機への置き換えも進み始めて
いる。
しかし、テレビ、写真、カラー印刷物のように、より
美しく加工されたカラー画像を見なれた人々にとって
は、現在実用化されているフルカラー電子写真画像は必
ずしも満足しうるものとはなっていない。
電子写真法におけるカラー複写の最大の関心時は、い
かに完全な混色をなし、且つ忠実な細線の再現が得られ
るかであり、そのために、日々、苦闘努力を重ねてい
る。
フルカラー電子写真法によるカラー画像形成は、一般
に3原色であるイエロー、マゼンタ及びシアンの3色の
カラートナーと黒色トナーを用いて色の再現を行うもの
である。
その方法は、原稿からの光をトナーの色と補色の関係
にある色分解光透過フィルターを通して光導電層上に静
電潜像を形成する。次いで現像、転写工程を経てトナー
は支持体に保持される。次いで前述の工程を順次複数回
行い、レジストレーションを合せつつ、同一支持体上に
トナーは重ね合せられ一回の定着によって最終のフルカ
ラー画像が得られるものである。
デジタル化する場合は、前述の色分解フィルターを通
過した光をCCD素子(光電変換素子)により電気信号に
変換し、更に適当な画像処理を施した後、レーザー光な
どを通して光導電層上にデジタル静電潜像を形成する。
カラー画像形成装置の一例を第1図、第2図に示す。
このような、複数回の現像を行ない、定着工程として
同一支持体上に色の異なる数種のトナー層の重ね合せを
必要とするカラー電子写真法では、カラートナーやカラ
ー画像が持つべき定着特性はきわめて重要な要素であ
る。
例えば、定着性に関しカラートナーが必要とされる特
性としては、カラー画像に適度な光沢性やつやを与える
溶融特性を有することである。複写カラー画像として
は、画像表面性がとりわけ重要であり、画像表面にある
トナー層が平滑であれば、入射光は乱反射を生ぜずに、
トナー層内に入り、該トナー層で特定の波長のみ、吸
収、透過し、その後望ましい特定の波長を有した光とな
って、我々の目に入ることになるが、トナー層が粗面で
あると、入射光は散乱が多くなり、トナー層内部への十
分な光量が得られず、画質上は混色不十分と表現され
る、鮮明性の乏しい、くすんだ画像となる。
即ち、カラートナーとしてはカラー画像に平滑面を与
え、且つ光沢やつやを付与するような、比較的シャープ
メルト的な挙動する特性が必須である。
[発明が解決しようとする課題] 近年、一般の白黒複写機の現像剤を、従来の二成分系
から、一成分系に改良しようとする動きが著しい。
一成分系現像剤は、普通結着樹脂中に数10重量%の黒
色磁性体を含有させたものであり、二成分系と比較し
て、トナー濃度調整機構を有しない、スタート剤と補充
剤の区別をしなくても良い、環境に依存せず安定的に高
い濃度が得られる、など利点が多い。
このような一成分磁性トナーを、カラー複写画像形成
に用いる検討は幾度となく試みられているが今だ充分満
足する成果が得られていない。その最大の弊害は前述の
ように、カラートナーとして必要なシャープメルト性を
付与することが出来ないことである。
換言すれば、結着樹脂中に数10重量%以上の無機物を
含有しているため、フルカラー複写に用いる他の有彩色
トナーよりも定着点が高くなってしまうため、好ましい
光沢や色再現性が得られないということである。
さらにはなはだしい場合、従来用いられている白黒複
写機の一成分磁性トナーを単に流用し、フルカラー複写
に適用しようとすることも行なわれる。これはもとも
と、望まれる定着特性が異なるトナーを同一の定着装置
で定着することの矛盾を孕んでおり、望ましいフルカラ
ー複写は望むべくもない。
また、一方では、特開平1-142740号公報に述べられる
ごとく、もともと高い軟化点を有する黒色トナーを使い
こなし、フルカラー複写を行なおうとする試みもなされ
ている。
現在、デジタルカラー複写機が世の中の主流になりつ
つあり、デジタル化は取りも直さず自由な画像処理の可
能性を示すものである。それゆえ、印刷業界においては
ごく普通の画像処理である下色除去(Under Color Remo
val;UCR)処理も当然のごとく、盛り込まれつつある。
この下色除去処理というのは、例えば、イエロー、マゼ
ンタ、シアンの3色によって黒を発色させる場合、黒の
色調を最大限黒単色で保障しようとするものである。そ
の関連性を第3図に示す。UCR処理により3原色中のグ
レイ成分を分離(下色除去)し、黒色に置き換えて4色
で画像を形成する。このような処理を行なうと、トナー
の転写紙上の重ね合わせ量が少なくて済み、トナー消費
量も著しく減らすことが可能となる。
又、良好な黒が再現でき、グレイバランスが取りやす
くなる、シャープネスが増すなどの利点がある。
その上、転写紙上で、他の色のトナー層の厚みよりも
3色重ね合わせによる黒色のトナー層の厚みのみが厚く
なるという異和感も減少し、画質的に向上する。このよ
うな画像処理工程を用いる場合、黒色トナーの役割はき
わめて重要となる。
即ち、黒色トナーは文字、ライン部に使用し、有彩色
は画像部,ベタ部を受け持つという分担はなくなり、ラ
イン部もベタ部も両方に黒色トナーを使用することにな
り、黒色トナーとしても他の有彩色トナーと同等の混色
性が求められ、シャープメルト性を有する必要が生じ
る。しかるに本発明の目的は有彩色と同等のシャープメ
ルト性及び光沢性を持ち、混色性に富み、且つ複雑なト
ナー濃度調整機構を持たない黒色トナーを有するカラー
トナーキットを提案しようとするものである。
換言すれば、黒色磁性体を数10重量%含有した黒色ト
ナーでありながらも他の有彩色カラートナーと同等の混
色性、溶融特性を有する黒色トナーを有したカラートナ
ーキットを本発明は提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明のカラートナーは、有彩色トナー及び黒色トナ
ーを有し、下記式を満足せしめたことを特徴とする。
加熱ロール定着法において、画像支持体が加熱ロール
を通過する時、支持体上のトナーの見掛けの溶融粘度は
一般に105ポイズ以下になると定着可能であると理解さ
れている。加熱ロールの温度は、通紙速度、用紙の大き
さ、トナーの溶融性に合わせて、適当に選択されるが、
温度設定が低くトナーの溶融粘度が105ポイズ以上であ
ると、画像支持体上にトナーが充分定着せず弱い摺擦
や、折り曲げによって、簡単に剥離してしまう、所謂定
着不良が生じることになる。
しかるに本発明者等はトナーが定着する如何の臨界粘
度と考えられる結着樹脂の見掛けの溶融粘度が105ポイ
ズになる温度に着目し本発明を完成するに到った。
CとTBKの差が4℃以下であると、TBKを有する結
着樹脂を用い、且つ磁性着色剤を含有した黒色トナー
は、TCを有する結着樹脂を用いた有彩色カラートナー
よりも、溶融粘度が高くなり、好ましい光沢性が得られ
ない。そして両者のトナーの間でベタ画像を比較する
と、結果として光沢性に差が生ずることとなる。またUC
R処理した黒画像と、他の色調の画像との間でも光沢性
に不均一が発生する。それゆえ、TBKはTCよりも4℃
以上低くすることが必要である。
BKが66℃以下の結着樹脂の粘弾性特性は、ほとんど
粘性的挙動を示し、弾性はごくわずかしか有していな
い。このような結着樹脂を用いたトナーは、熱依存性が
大きいため熱凝集しやすく保存安定性に乏しい。また、
熱溶融時、粘性的挙動が支配的であるため、加熱ロール
定着時、容易に高温オフセットしやすい。
また、TCが120℃以上の結着樹脂は、簡単に熱溶融し
ないため、加熱ロール定着時、低温オフセットの発生
や、低温オフセットが発しないまでも転写紙上でトナー
形状がそのまま残存する粒状性が著しい、ガサついたも
のとなり、カラー画像として連続階調性に劣るものであ
る。
本発明に用いる結着樹脂としては、本発明の範囲を満
足しえれば、どのような組成でも可能である。
例えばポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ−α
−メチルスチレン、スチレン−クロロスチレン共重合
体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジ
エン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合
体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン
−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エ
チル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、
スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−ア
クリル酸フェニル共重合体)、スチレン−メタクリル酸
エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル共重
合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレ
ン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−メタクリ
ル酸フェニル共重合体)、スチレン−α−クロルアクリ
ル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−ア
クリル酸エステル共重合体の如きスチレン系樹脂(スチ
レン又はスチレン置換体を含む単重合体又は共重合
体)、塩化ビニル樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合
体、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリエステル樹脂、低分子量ポリエチレン、
低分子量ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、ポリウレ
タン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エ
チルアクリレート共重合体、キシレン樹脂、ポリビニル
ブチラール樹脂がある。とりわけ本発明のカラー用トナ
ーにおいては、特に好ましい樹脂として、スチレン−ア
クリル酸エステル系樹脂、ポリエステル樹脂がある。
特に、次式 (式中Rはエチレン又はプロピレン基であり、x、y
はそれぞれ1以上の正の整数であり、且つx+yの平均
値は2〜10である。)で代表されるビスフェノール誘導
体もしくはその置換体をジオール成分とし、2価以上の
カルボン酸又はその酸無水物又はその低級アルキルエス
テルとからなるカルボン酸成分(例えばフマル酸、マレ
イン酸、無水マレイン酸、フタル酸、テレフタル酸、ト
リメリット酸、ピロメリット酸)とを少なくとも共縮重
合したポリエステル樹脂がシャープな溶融特性を有する
のでより好ましい。
本発明のトナーに適合する着色剤としては下記の顔料
又は染料が挙げられる。本発明において耐光性の悪いC.
I.デイスパースY164,C.I.ソルベントY77及びC.I.ソルベ
ントY93の如き着色剤は、推奨できないものである。
染料としては、例えばC.I.ダイレクトレッド1、C.I.
ダイレクトレッド4、C.I.アシッドレッド1、C.I.ベー
シックレッド1、C.I.モーダントレッド30、C.I.ダイレ
クトブルー1、C.I.ダイレクトブルー2、C.I.アシッド
ブルー9、C.I.アシッドブルー15、C.I.ベーシックブル
ー3、C.I.ベーシックブルー5、C.I.モーダントブルー
7がある。
顔料としては、ナフトールイエローS、ハンザイエロ
ーG、パーマネントイエローNCG、パーマネントオレン
ジGTR、ピラゾロンオレンジ、ベンジジンオレンジG、
パーマネントレッド4R、ウオッチングレッドカルシウム
塩、ブリリアントカーミン3B、ファストバイオレット
B、メチルバイオレットレーキ、フタロシアニンブル
ー、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC
がある。
特に、顔料としてはジスアゾイエロー、不溶性アゾ、
銅フタロシアニンが好ましく、染料としては塩基性染料
又は油溶性染料が好ましい。
特に好ましくはC.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグ
メントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピ
グメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.
ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピ
グメントレッド2、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグ
メントレッド7、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメ
ントブルー16又は下記で示される構造式(I)を有す
る、フタロシアニン骨格に置換基を2〜3個置換した銅
フタロシアニン顔料などである。
R,R′:炭素数1〜5のアルキレン基 但し、X1〜X4の全てが−Hの場合を除く。
構造式(I) 染料としてはC.I.ソルベントレッド49、C.I.ソルベン
トレッド52、C.I.ソルベントレッド109、C.I.ベイシッ
クレッド12、C.I.ベイシックレッド1、C.I.ベイシック
レッド3bである。
また、磁性黒色トナーを得たい場合にはトナー中に磁
性着色剤を添加すればよい。磁性物質としては黒色を有
し磁性を示すか、磁化可能な材料であればよく、例えば
鉄、マンガン、ニッケル、コバルト、クロムなどの金属
微粉末、各種フェライト、マンガンなどの合金や化合
物、その他の強磁性合金マグネタイトなど従来より磁性
材料として知られているものが使用できる。
見掛け粘度測定: フローテスターCFT-500型(島津製作所製)を用い
る。試料は60メッシュパス品を約1.0〜1.5g秤量する。
これを成形器を使用し、100kg/cm2の加重で1分間加圧
する。この加圧サンプルを下記の条件で、常温常湿下
(温度約20〜30℃,湿度30〜70%RH)でフローテスター
測定を行い、温度−見掛け粘度曲線を得る。得られたス
ムース曲線より、見掛け粘度が105ポイズとなる温度を
求める。
もし、105ポイズに到達する前に試料が全て流出し、1
05ポイズの温度が得られない場合は、温度−見掛け粘度
曲線を105ポイズまで延長外挿しその時の温度を読み取
る。
RATE TEMP 6.0 D/M(℃1分) SET TEMP 70.0 DEG(℃) MAX TEMP 200.0 DEG INTERVAL 3.0 DEG PREHEAT 300.0 SEC(秒) LOAD 20.0 KGF(kg) DIE(DIA) 1.0 MM(mm) DIE(LENG) 1.0 MM PLUNGER 1.0 CM2(cm2) [実施例] 以下、実施例をもって本発明を詳細に説明する。
実施例1 イエロー、マゼンタ、シアントナー用結着樹脂とし
て、プロポキシ化ビスフェノールとフマル酸、フタル酸
及びトリメリット酸を縮合したポリエステル樹脂を用
い、黒色トナー用結着樹脂としてはスチレン−アクリル
酸−メタアクリル酸ブチル共重合体を用いた。上記のポ
リエステル樹脂、スチレンアクリル共重合体樹脂の溶融
粘度が105ポイズとなる温度はそれぞれ115℃、93℃であ
った。
それぞれ樹脂100重量部に対して表1の処方量の着色
剤、及び荷電制御剤を用いカラートナーを得た。
上記の各成分を所定量有する混合物を充分ヘンシェル
ミキサーにより予備混合を行い、3本ロールミルで少な
くとも2回以上溶融混練し、冷却後ハンマーミルを用い
て約1〜2mm程度に粗粉砕し、次いでエアージェット方
式による微粉砕機で40μm以下の粒径に微粉砕した。さ
らに得られた微粉砕物を分級して平均粒径8μとなるよ
うに主に2〜20μを選択して分級品を得た。流動向上剤
としてヘキサメチルジシラザンで処理したシリカ微粉末
を各分級品100重量部に0.5重量部外添添加しカラートナ
ー及び黒色トナーを得た。
このカラートナー−4〜6重量部に対し、ビニリデン
フルオライド−テトラフルオロエチレン共重合体(共重
合重量比8:2)とスチレン−アクリル酸2−エチルヘキ
シル−メタクリル酸メチル(共重合重量比45:20:35)を
50:50の重量比率で約0.5重量%コーティングした、Cu-Z
n-Fe系フェライトキャリア(平均粒径48μm;250メッシ
ュパス350メッシュオン79重量%;真空度4.5g/cm3)を
総量100重量部になるように混合し二成分現像剤とし
た。
黒色トナーはそのまま磁性トナーとして複写テストに
供した。
第1図及び第2図に示すOPC感光ドラムを有したカラ
ー電子写真装置及び補給−現像系を用いて複写試験を行
った。イエロー、マゼンタ、シアントナー用現像器2−
1〜2−3は精密な光学検知式のトナー濃度制御装置を
有しており、黒色トナー用現像器(2−4)は簡単な残
量検知器のみを有している。
各色トナーの現像及び転写はマゼンタトナー、シアン
トナー、イエロートナー、黒色トナーの順で行った。
トナー搬送ケーブル4中の供給スクリュー16によって
送られた補給トナーは、トナー補給口15で現像器2−2
と接続され、現像器内に供給された。
カラートナーのトナー補給方法は該現像器が回転し感
光ドラム1と対向した位置に来た時、混合−搬送スリュ
ー12により、きわめて短時間の内に補給トナーは現像剤
と均一混合せしめられ、一定現像剤濃度の二成分現像剤
となった。
各有彩色現像剤及び黒色トナーは、現像スリーブ13上
で現像剤規制ブレード14により一定量の現像剤量とな
り、負荷電性静電潜像を有する感光ドラム1の対向部で
J/B現像法を使用した反転現像法により感光ドラム上に
負荷電性トナーが移行した。
次いで、あらかじめカセットから搬送され転写ドラム
6に静電吸着された画像支持体に転写帯電器8を介し
て、感光ドラム1上に有するトナー像を転移せしめた。
該支持体は、さらに加熱定着ローラー10を経由して、最
終フルカラー複写物となった。
実施例に用いる結着樹脂の温度−見掛け粘度曲線を第
4図に示す。
得られたフルカラー複写物は、カラー原稿の色調及び
文字部の再現性に優れたものであった。
原稿中の有彩色部分と黒色ベタ部分の光沢、つやは異
和感のない連続的な均一性を有するものであった。
さらに1.5万枚くり返しカラー複写を行なったが、初
期と変らない色調及びカブリのない画像であった。
実施例2 黒色トナー用結着樹脂として、104℃で105ポイズの溶
融粘度を有するスチレン、メチルメタアクリレート、2
−エチルヘキシルアクリレートよりなるスチレン−アク
リル共重合体を用い、黒色着色剤として、マグネタイト
45重量部、カーボンブラック2重量部を用いた。
マゼンタ用着色剤をC.I.ピグメントレッド57 4.0重量
部、C.I.ソルベントレッド49 1.0重量部に変更した以外
実施例1と同様にして複写テストを行なった。複写カラ
ー画像において、明度、及び彩度に優れ有彩色部分と黒
色部分で差異のない光沢度(グロス)の高い、画像が得
られた。
比較例1 実施例1において、黒色トナー用結着樹脂として、13
2℃で105ポイズの溶融粘度を有する架橋性を持つ、スチ
レン−メチルメタクリレート−マレイン酸ハーフエステ
ル−ジビニルベンゼン共重合体を用いた。その時の溶融
特性を第4図に示す。
得られたカラー複写画像は、黒色部分は光沢の乏しい
ものとなり、周囲の光沢のある有彩色部分とは、異和感
のある不自然なものであった。
また黒色部分をティッシュペーパーで摺擦すると容易
に画像がこすり取られ、さらに折り曲げると簡単にその
部分から剥離してしまった。有彩色部分は、上記のよう
なことはなくこすり、折り曲げには十分耐えるものであ
り、実用的に問題なかった。
[発明の効果] 以上のように本発明のカラートナーキットを使用する
と鮮やかで高画質の画像を再現性良く提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、カラー画像形成装置の一例を示す
図面、第3図はUCR処理の原理を示す図面、第4図は本
発明の実施例及び比較例に用いる結着樹脂の温度−見掛
け粘度曲線を示す図面である。 1:感光ドラム、2:回転現像装置 3:補給ホッパー、4:トナー搬送ケーブル 5:トナー補給筒、6:転写ドラム 7:グリッパー、8:転写帯電器 10:定着器 12:混合−搬送スクリュー 13:現像スリーブ 14:現像剤規制ブレード 15:トナー補給口 16:補給スクリュー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有彩色トナー及び黒色トナーを有し、下記
    式を満足せしめたことを特徴とするカラートナーキッ
    ト。
  2. 【請求項2】黒色トナーとして、磁性を有する着色剤を
    20重量%以上含有したことを特徴とする請求項(1)記
    載のカラートナーキット。
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