JPS61177469A - 磁性カラ−トナ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば電子写真法、電子印刷法、静電記録法
、磁気記録法等において潜像を現像する為に用いられる
磁性カラートナーに関するものである。

〔従来技術とその問題点〕

例えば、電子写真法は、硫化カドミウム、ポリビニルカ
ルバゾール、セレン、酸化亜鉛等の光電導体の性質を利
用して静電潜像を形成、すなわち例えば光導電体層上に
一様に電荷を付与し、画像露光を施して静電潜像を形成
し、次で前記静電潜像の電荷とは逆極性に荷電したトナ
ー粉末で現像し、さらに必要に応じて転写シートに転写
して定着するものである。

又、電子印刷法は、例えば特公昭４２−１４３４２号公
報等で提案されるように、電界を利用して荷電粉末トナ
ーを記録材料上に導き定着して印刷するものである。

又、静電記録法は、誘電体層上に電荷を画像状に付与し
、それに荷電トナー粉末を付着させ定着するものであり
、又、磁気印刷法も同様に記録材料上に磁気潜像を形成
し、これを磁性材料を含むトナー粉末で現像し、転写材
料へ転写し、定着するものである。

上記のような方法において、その現像システムには乾式
現像法と湿式現像法とがあり、前者の手段は、キャリア
とトナーとを使用する二成分現像法と、キャリアを使用
しない一成分現像法とがある。

そして、この−成分現像法は、二成分現像法においてみ
られるようなキャリアとトナー濃度を一定に保つ装置を
必要としないことより、現像装置が簡略化され、装置の
小型化及び低コスト化が図れるといった特長を有してい
る。

このような−成分現像法において用いられるトナーは、
従来では例えば鉄、フェライト、マグネタイト、γ−へ
マタイト等の磁性粉末、バインダー及びカーボンブラッ
ク等を主成分とするものであり、このような黒色トナー
によって白黒の画像が得られている。

ところが、最近に至り、このような白黒の画像ではなく
、カラー画像が求められるようになり、カラートナーの
開発が行なわれ、つまり上記鉄、フェライト、マグネタ
イト、γ−ヘマタイト等の磁性粉末とバインダーと着色
剤とを主成分とするカラートナーの代りに、磁性粉末を
白色顔料で被覆し、さらにレーキ顔料で被覆した磁性粉
末とバインダーと必要に応じて着色剤を含む磁性トナー
が提案されている。

すなわち、白黒画像の場合であれば、磁性トナーに用い
られている磁性粉末が鉄、フェライト、マグネタイト、
γ−へマタイト等であっても一向に差し支えないのであ
るが、つまりこれらの磁性粉末は暗褐色若しくは黒色系
であることから差し支えないというより望ましいもので
あるが、カラー画像を得る場合にあっては磁性トナー中
に単に着色剤を含ませても暗褐色若しくは黒色系である
磁性粉末の色が邪魔であり、よってこの磁性粉末の色を
マスクして磁性粉末からの色の影響をなくす為に上記の
ような手段が提案（特開昭５８−２５６４３号）されて
いる。

しかし、このようなものでも満足できるものではなく、
特にイエロー等の明るい色では減法混色が起きることも
あり、彩度が低下し、鮮明な画像は得られにくい。

〔発明の開示〕

本発明者は、磁性粉末自体の色相が着色剤の色相と混色
しないよう、つまり着色剤の色再現性が良く、従って着
色剤の選択によって任意の色のものが得られるようにす
る為、又、混色による彩度の低下がないように、つまり
例えばイエローといった明るい色調においても鮮明なカ
ラー画像が得られるようにする為、又、磁性粉末と着色
剤との混合分散度合による色ムラが起きないようにする
為、“又、彩度の高いイエロー、マゼンタ、シアンの磁
性カラートナーを得る為にはどのようにすればよいかを
研究した結果、従来のような磁性粉末を用いるのではな
く、例えばイツトリウム鉄ガーネット（Ｙｓ　Ｆｅ　ｉ
　Ｏｎ　）といった希土類鉄ガーネットを用いれば極め
て効果的であることを見い出した。

すなわち、例えばイツトリウム鉄ガーネットを用いれば
、着色剤によって任意の色に着色でき、上記のような目
的が充分に達成され、そしてさらには例えばイツトリウ
ム鉄ガーネットを用いれば特開昭５８−２５６４３号で
提案されていたようなマスクの為の工程が不要であるか
ら磁性カラートナーの製造も簡単であり、つまりは従来
の白黒画像用の磁性トナーと同様にして作ることが出来
る。

尚、本発明において使用される着色剤は磁性カラートナ
ー用として使用できるものであればどのような染料又は
顔料であってもよい。但し、中でも望ましいものとして
は、例えばカドミウムイエロー、ハンザイエローＧ、パ
ーマネントイエローＨＲ１黄鉛、ミネラルファーストイ
エロー、赤口黄鉛、パーマネントオレンジＧＴＲ，カド
ミウムオレンジ、ベンジジンオレンジＧ１ピラゾロンオ
レンジ、パーマネントレッドＧＧ１パーマネントレッド
Ｆ５Ｒ，カドミウムレッド、ブリリアントカーミン６Ｂ
、　　ピラゾロンレット、レーキレットＣ１キナクリド
ンレッド、ファストバイオレットＢ。

ジオキサンジンバイオレット、メチルバイオレットレー
キ、コバルトブルー、群青、紺青、フタロシアニンブル
ー、ビクトリアブルーレーキ、インダンスレンブル−Ｂ
Ｃ，ピグメントグリーンＢ１フタロシアニングリーン等
がある。

又、バインダーは、着色剤の色に悪影響を与えないもの
であれば何でもよく、そして一種類のみでなく二種類以
上併用するようにしてもよい。但し、中でも望ましいも
のとしては、例えばカルゲペワックス、モンタンワック
ス、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス等のワ
ックス類、ポリスチレン、クロ四ポリスチレン、ホリー
α−メチルスチレン等のスチレン系樹脂、エポキシ樹脂
、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、スチレンとアル
キルアクリレート又はアルキルメタクリレートとの共重
合体、アクリル酸又はメタクリル酸とアルキルアクリレ
ート又はアルキルメタクリレートとの共重合体等がある
。

そして、透明な希土類鉄ガーネット粉末とバインダーと
着色剤との配合割合は、バインダー１００重量部に対し
て透明な希土類鉄ガーネット粉末が１０〜８０重量部、
着色剤が５〜４０重量部であることが望ましい。

又、本発明の磁性カラートナーの主要成分は、前記イツ
トリウム鉄ガーネツト粉末のような希土類鉄ガーネット
粉末、着色剤及びバインダーであるが、この他にも必要
に応じて滑剤、ポリエチレン等の定着助剤、流動性付与
剤、コロイダルシリカ等のブロッキング防止剤等の添加
剤を含んでいてもよい。

そして、このような成分を溶融混練して粉砕し、生成し
た粉体を風力分級機で分級することにより、あるいはス
プレードライア−法による造粒法、又はマイクロカプセ
ル化法を用いて、−成分現像法において用いられる磁性
カラートナーは得られる。

〔実施例１〕 イツトリウム鉄ガーネツト粉末　７０重量部スチレン樹
脂粉末（バインダー）　　１００重量部ハンザイエロー
Ｇ（着色剤）　　　　３０重量部ステアリン酸亜鉛（流
動化剤）　　１重量部上記組成物を混合し、そして熱ロ
ールミルを用いて所定の加熱溶融混線を行ない、この混
線後冷却して粗砕機により粉砕し、そしてさらにシェッ
ドミルによって微粉砕し、その後風力分級機により分級
して乾式の磁性カラー（イエロー）トナーを得る。

〔実施例１〕 実施例１におけるスチレン樹脂の代りにパラフィンワッ
クスを用いて同様に行ない、磁性カラー（イエロー）ト
ナーを得る。

〔実施例３．４〕 実施例１で用いた着色剤をカドミウムレッド、銅フタロ
シアニンブルーとして同様に行ない、磁性カラー（マゼ
ンタ）トナー（実施例３）、磁性カラー（シアン）トナ
ー（実施例４）を得る。

〔比較例〕

実施例１におけるイツトリウム鉄ガーネツト粉末の代り
にγ−Ｆ　ｅ　ｔ　Ｏｓ粉末を用いて同様に行ない、磁
性カラー（イエロー）トナーを得る。

〔特性試験〕

上記実施例１，２及び比較例で得た磁性カラートナーに
ついて、彩度のマンセル値を求めると、実施例１のもの
では９，５、実施例２のものでは９．２であるのに対し
、比較例のものでは４．２にすぎず、本実施例のものは
著しく彩度の良いものであることがわかる。つまり、イ
ツトリウム鉄ガーネットを用いることによって大巾に彩
度が向上しているのである。

尚、彩度のマンセル値は、市販の一成分系ＰＰＣ複写機
を使用して普通紙に複写した画像をカラー分析器５Ｍ−
３５により分析測定したものである。

又、磁性カラートナーの色調を観察すると、実施例１，
２のものではイエローの色調であるのに対し、比較例の
ものでは茶系統の色調となっており、混色が起きている
。

又、実施例１，３．４の３色の磁性カラートナーを用い
て、フルカラーＰＰＣ複写機でカラー原稿を現像し普通
紙に転写定着したカラー画像を観察すると、このカラー
画像は混色部に濁りの少ないものであり、かつ鮮明な色
調のものである。

〔効果〕

鮮明なカラー画像の得られるものである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 透明な希土類鉄ガーネット粉末、バインダー及び着色剤
   を含むことを特徴とする磁性カラートナー。