JPH0434999B2 - - Google Patents

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JPH0434999B2
JPH0434999B2 JP20618684A JP20618684A JPH0434999B2 JP H0434999 B2 JPH0434999 B2 JP H0434999B2 JP 20618684 A JP20618684 A JP 20618684A JP 20618684 A JP20618684 A JP 20618684A JP H0434999 B2 JPH0434999 B2 JP H0434999B2
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JP
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mmol
chcl
dissolved
irνkbrmax
hydroxycamptothecin
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JP20618684A
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Sada Myasaka
Seigo Sawada
Kenichiro Nogata
Eiichi Sugino
Satoru Okajima
Kenichi Tezuka
Masahiko Mutai
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Yakult Honsha Co Ltd
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Yakult Honsha Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 本発明は新規なカンプトテシン誘導体に関す
る。さらに詳しく言えば、本発明は一般式、 (式中、Xは、NO2、NH2、OH又はOCOYで
あり、YはCl、又は置換又は非置換のピペリジン
環、又は、置換又は非置換のピペラジン環であ
り、RはH又は低級アルキル基である。ただし、
XがNO2、NH2又はOHであるときは、Rは低級
アルキル基である。) で表わされる新規なカンプトテシン誘導体又はそ
の構造中に存在するN原子におけるアンモニウム
塩に関する。
カンプトテシンは落葉喬木喜樹
(Camptotheca acuminata Nyssaceae)等から
抽出・単離されるアルカロイドで、強力な核酸合
成阻害作用を有し、その作用は迅速かつ可逆性を
示すことが特徴で、既存の制癌剤と交叉耐性を示
さないという独特な作用機作をもつ抗腫瘍性物質
であり、マウス白血病L1210、ラツトウオーカー
256肉腫などの実験移植癌に対して、強力な制ガ
ン効果を示すことが認められているが、毒性作用
を有するために、医薬品としての有用性がおのず
から、制限されている現状にある。
本発明者らは、これまでに、天然のカンプトテ
シンに科学的修飾を施すことにより、その薬理学
的活性及び毒性が改善された新しいカンプトテシ
ン誘導体を得ようとする多数の試みを行つて来
た。その結果、7位へのアルキル基の導入により
活性の増強が達成されることを発見した(特開昭
56−158786号公報参照)。
一方、カンプトテシンの科学構造中のA環(ベ
ンゼン環)における9−、10−、11−及び12位の
水酸基は、カンプトテシンの活性を失わせること
なく、毒性軽減にも好影響を与えることが見出さ
れているが、本発明者らは先に、10位に水酸基と
7位のアルキル基とを有するカンプトテシン誘導
体を合成し、各種の誘導体を提供することに成功
した(特開昭58−39683、同39684、同39685、各
号公報参照)。
本発明者らは、さらに、12位水酸基と7位アル
キル基とを有するカンプトテシン誘導体につき検
討し、7−アルキルカンプトテシン誘導体を出発
物質として、その12位へ水酸基を導入することに
成功し、また、さらに、その12位の水酸基を、カ
ルバモイロキシ基に変換し、水溶性の誘導体を得
ることにも成功した。これを詳しく言えば、7−
アルキルカンプトテシン誘導体を濃硫酸中、濃硝
酸でニトロ化し、7−アルキル−12−ニトロカン
プトテシンとし、このものを常圧接触還元により
12−アミノ体に変換し、さらに、ジアゾ化した
後、そのジアゾニウム塩の加水分解により7−ア
ルキル−12−ヒドロキシカンプトテシン(前記式
中R=低級アルキル、X=H)を製造し、次に、
この12−ヒドロキシ基をホスゲン(COCl2)で処
理することにより、12−クロルカルボニロキシ基
とし、この化合物(前記式中、R=H、低級アル
キル、X=COCl)を相当するピペリジン化合物
もしくはピペラジン化合物と反応させることによ
り種々の12−アミノカルボニロキシ誘導体を合成
することに成功した。また、この12−アミノカル
ボニロキシ誘導体は、先の7−アルキルもしくは
7−非置換の12−ヒドロキシカンプトテシン誘導
体を対応するピペリジン化合物もしくはピペラジ
ン化合物のクロルギ酸アミド誘導体で処理するこ
とによつても合成することができる。
かくして、本発明は前掲一般式で表わされる新
規化合物およびその塩を提供するものである。
特に、前記のピペリジン化合物もしくはピペラ
ジン化合物は、そのアミノ基のN原子において、
無機酸又は有機酸とのアンモニウム塩を形成させ
ることができ、そのようなアンモニウム塩は、水
溶性であるので、医薬として投与する場合に、著
しく有用な利点を有する。
従来、カンプトテシン誘導体を水溶性化する方
法の一つとして、E環(ラクトン環)の開環によ
るカルボン酸ナトリウム塩とする方法が知られて
いるが、このものは、薬理活性の点で、それが、
数分の一に減弱してしまうという欠点を有する。
本発明により、得られる前記の水溶性塩は、E
環の構造は、開環せずにそのまま維持しているも
のであるが、このものは、生体内において、カル
ボキシアミダーゼ等の酵素の作用により、容易に
12−ヒドロキシ(遊離形)体に変換され得るもの
と考えられる。
本発明に係る化合物の製造に関し述べると以下
の如くである。
まず、カンプトテシンもしくは7−アルキルカ
ンプトテシンを濃硫酸に溶解し、氷冷下等量〜小
過剰の濃硝酸を加え、室温下1〜数日間攪拌する
ことにより、少量の9−ニトロ化体等とともに12
−ニトロカンプトテシンもしくは7−アルキル−
12−ニトロカンプトテシンが得られる。これらの
12−ニトロ体を塩酸−金属鉄もしくは酸化白金触
媒による接触還元等で還元することにより12−ア
ミノ体が得られる。次にこれら、12−アミノ体を
希硫酸中(10%〜35%)、等量〜小過剰の亜硝酸
ナトリウム(NaNO2)を加え、ジアゾニウム塩
に変換した後直ちに加水分解することにより、12
−ヒドロキシカンプトテシンもしくは7−アルキ
ル−12−ヒドロキシカンプトテシンが得られる。
(以上、参考例及び実施例1〜9参照)。なお、ジ
アゾニウム塩の加水分解は、通常用いられる希硫
酸中加熱の条件では収率が低く(1%前後)、銅
塩の存在下行う、Cohenらの方法(J.Org.
Chem.,42,2053〜2058(1977)参照)により好
効果が得られることが認められた。すなわち、上
述の如く調製したジアゾニウム塩溶液を、大過剰
の硝酸銅溶液中に加え、更に酸化第一銅の粉末を
加え、数分間攪拌することにより20%〜40%の収
率で12−ヒドロキシ体が得られる。
次に、こうして得られた12−ヒドロキシカンプ
トテシン又は7−アルキル−12−ヒドロキシカン
プトテシンを用い次の如き反応操作を行う。
これらの12−ヒドロキシカンプトテシン体を乾
燥した溶媒(例えばジオキサン、アセトン等)に
懸濁し室温下攪拌しながらこれに小過剰のホスゲ
ンガスを導入する。この時小過剰のトリエチルア
ミンを加えると反応は速かに進行する。T.L.C等
を用いて原料の消失を確認した後、不溶物を過
により除いて、液を減圧下乾固すると定量的に
12−クロルカルボニロキシ体が淡黄白色粉末とし
て得られる(実施例10、同11参照)。
次にこのクロルカルボニロキシ体を溶媒(例え
ばジオキサン、アセトン、クロロホルム、メタノ
ール)に懸濁し、これにピペリジン化合物もしく
はピペラジン化合物を加え、非加熱下もしくは加
熱下に反応させ、反応混合物をクロマトグラフイ
ー等に精製する。かくして12−アミノカルボニロ
キシ体が得られる(実施例20、同21参照)。
また、これら12−アミノカルボニロキシ体は以
下の別法によつても合成することができる。
すなわち、7−アルキル−12−ヒドロキシカン
プトテシンに対して、ピリジン、DMFなどの溶
媒中で対応するピペリジン化合物もしくはピペラ
ジン化合物のクロルギ酸アミノド誘導体を作用さ
せることにより、高収率で12−アミノカルボニロ
キシ体が得られる(実施例12〜19参照)。
こうして得られる12−アミノカルボニロキシ体
のうち12位側鎖にアミノ基を有するものについて
は、これを等量の酸(塩酸、硝酸、酢酸など)で
処理することにより水溶性のアンモニウム塩とす
ることができる(実施例22参照)。
本発明により提供される新規なカンプトテシン
誘導体は、抗腫瘍性物質として、医薬ならびにそ
の中間体の用途に、有用な化合物である。
以下に本発明の実施例を参考例とともに掲げ
る。
参考例 12−ヒドロキシカンプトテシンの製造 (a) カンプトテシン(5.0g、14.3mmol)を濃硫
酸(200ml)に溶解し、氷冷下、濃硝酸(5.0
ml、66.7mmol)をゆつくり滴下する。滴下終
了後、室温で18時間攪拌し、その後氷水1で
希釈し、CHCl3抽出(1×4回)する。
CHCl3層を乾燥後、残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフイー(CHCl3)で分離精製する
ことにより、12−ニトロカンプトテシン
(2.95g、52.2%)を得る。
mp.272℃(分解)(黄色針晶 CHCl3−MeOHよ
り)1 H−NMR(DMSO−d6中)δppm;0.88(3H,
t,J=7Hz),1.87(2H,q,J=7
Hz),5.32(2H,s),5.43(2H,s),6.56
(1H,s),7.28(1H,s),7.84(1H,
m), 8.32−8.47(2H,m),8.87(1H,s)。
IRνKBrmax-1;3450,1750,1655,1605,1530,
1365。
MS m/z;393〔M+〕 (b) 12−ニトロカンプトテシン(500mg、
1.27mmol)をジオキサン(150ml)−エタノー
ル(150ml)に溶解し、pto2(200mg)を溶媒に
常圧接触還元(約2時間)する。触媒を去
し、溶媒を減圧下乾固することにより12−アミ
ノカンプトテシン(mp.266−268℃分解)を得
る。
(c) 12−アミノカンプトテシンを35%硫酸
(15ml)に溶解し、氷塩浴下NaNO2(100mg)の
水溶液をゆつくり滴下し、終了後、更に10分間
攪拌する。これに尿素(100mg)を加えた後、
氷冷したCu(NO32・3H2O(32g)の水溶液
(270ml)に加え、直ちにCu2O(1.2g)を加え氷
冷下10分間攪拌する。
次いで、不溶物をセライト層を通し取し、
液(水層)をCHCl3で抽出(500ml×3回)
する。クロロホルム層を乾固し、先のセライト
層とともによく混ぜ、シリカゲルカラムクロマ
トグラフイーにより分離精製する。12−ヒドロ
キシカンプトテシン(126mg、27.2%)が得ら
れる。
mp.245−247℃(分解)(淡黄色針晶 CHCl3
EtOHより)1 H−NMR(DMSO−d6中)δppm;0.90(3H,
t,J=7Hz),1.88(2H,q,J=7
Hz),5.28(2H,s),5.43(2H,s),6.52
(1H,s),7.13−7.22(1H,m),7.50−
7.55(3H,m),8.60(1H,s),10.04(1H,
s)。
IRνKBrmax-1;3450,1735,1655,1590,1560 MS m/z;364〔M+〕。
実施例 1 12−ヒドロキシ−7−メチルカンプトテシン7
−メチルカンプトテシン(5.5g、15.2mmol)を
濃硫酸(100ml)に溶解し、氷冷下、濃硝酸(2
ml、26.7mmol)をゆつくり滴下する。滴下終了
後、室温で18時間攪拌し、その後氷水1で希釈
し、CHCl3で抽出(1×4回)する。CHCl3
を減圧下に乾固した後、残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフイー(CHCl3)で分離精製する
と7−メチル−12−ニトロカンプトテシン
(3.48g,56.3%)が得られる。
mp.268−270℃(分解)(黄色針晶 CHCl3
MeOHより)1 H−NMR(CDCl3中)δppm;1.04(3H,t,J
=7.5Hz),1.90(2H,q,J=7.5Hz),2.86
(3H,s),5.28(2H,s),5.29および
5.72(two 1H′s,d,J=16Hz),7.60
(1H,s),7.69(1H,t,J=8.0Hz),
8.03(1H,dd,J=8.0,1.5Hz),8.29(1H,
dd,J=8.0,1.5Hz)。
IRνKBrmax-1;3420,2920,1740,1656,1600,
1530,1438,1360,1152,1022,843,
760。
MS m/z;407〔M+〕。
実施例 2 実施例1で得られた7−メチル−12−ニトロカ
ンプトテシン(1g,2.46mmol)をジオキサン
(200ml)−エタノール(200ml)の混合溶媒に溶解
し、pto2(400mg)を触媒として用いて、常圧接触
還元(約1〜2時間)する。触媒を去し、溶媒
を減圧下に留去し、残留物をエタノールで結晶化
し、取すると12−アミノ−7−メチルカンプト
テシン(840mg、90.7%)が得られる。
mp.256−259℃(分解)(黄橙色針晶、EtOHよ
り)1 H−NMR(DMSO−d6中)δppm;0.90(3H,
t,J=7.3Hz),1.89(2H,q,J=7.3
Hz),2.68(3H,s),5.24(2H,s),5.42
(2H,s),6.20(2H,br),6.46(1H,
s),6.92(1H,dd,J=7.0,1.5Hz),
7.18−7.39(2H,m),7.42(1H,s)。
IRνKBrmax-1;3350,2960,1750,1650,1598,
1463,1434,1159,1021,838,752。
MS m/z;377〔M+〕。
実施例 3 実施例2で得られた12−アミン−7−メチルカ
ンプトテシン(400mg、1.06mmol)を35%硫酸
(12ml)に溶解し、氷塩浴下に、NaNO2(100mg)
の水溶液を、ゆつくり滴下する。滴下終了後、更
に10分間攪拌する。これに尿素(100mg)を加え
て、それを氷冷したCu(NO32・3H2O(32g)の
水溶液(270ml)に加え、これに、直ちに、Cu2
O(1.2g)を加え氷冷下に、10分間攪拌する。
その後、不溶物をセライト層を通して取す
る。また、液(水層)は、CHCl3で抽出(300
ml×3回)する。このCHCl3層を乾固し、先のセ
ライト層とともによく混ぜた後、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフイーにより分離精製する。かく
して、12−ヒドロキシ−7−メチルカンプトテシ
ン(95mg、23.7%)が得られた。
mp.239−241℃(分解)(淡黄色針晶、EtOH−
CHCl3より)1 H−NMR(CDCl3中)δppm;1.06(3H,t,J
=7.5Hz),1.92(2H,q,J=7.5Hz),2.79
(3H,s),5.26(2H,s),5.33および
5.74(two 1H′s,d,J=17Hz),7.1−7.3
(2H,m),7.55−7.65(2H,m),8.21
(1H,s)。
IRνKBrmax-1;3400,2950,1742,1658,1600,
1512,1439,1230,1159,1021,757。
MS m/z;378〔M+〕。
実施例 4 7−エチル−12−ヒドロキシカンプトテシン7
−エチルカンプトテシン(5.0g、13.3mmol)を
濃硫酸(100ml)に溶解し、これに、氷冷下、濃
硝酸(2ml、26.7mmol)を、ゆつくり滴下する。
滴下終了後、室温で18時間、攪拌し、これを、氷
水1で希釈し、CHCl3で抽出(1×3回)す
る。このCHCl3層を減圧下乾固した後、残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフイー(CHCl3
で分離精製する。かくして、7−エチル−12−ニ
トロカンプトテシン(3.4g、60.7%)が得られ
る。
mp.240−243℃(分解)(黄色針晶、EtOH−
CHCl3より)1 H−NMR(CDCl3中)δppm;1.03(3H,t,J
=7.3Hz),1.42(3H,t,J=7.6Hz),1.91
(2H,q,J=7.3Hz),3.26(2H,q,J
=7.6Hz),5.27(2H,s),5.29および5.69
(two 1H′s,d,J=16.5Hz),7.55(1H,
s),7.67(1H,t,J=8.0Hz),7.98
(1H,dd,J=1.5,8.0Hz),8.29(1H,
dd,J=1.5,8.0Hz)。
IRνKBrmax-1;3340,2950,1746,1654,1602,
1533,1455,1151,856,762。
MS m/z;421〔M+〕。
実施例 5 実施例4で得られた7−エチル−12−ニトロカ
ンプトテシン(1g、2.37mmol)を、ゾオキサン
(100ml)−エタノール(100ml)の混合溶媒に溶解
し、pto2(300mg)を触媒として用いて、常圧接触
還元(約1〜2時間)する。触媒を去し、溶媒
を減圧下に留去し、残留物をエタノールで結晶化
し、取すると12−アミノ−7−エチルカンプト
テシン(861mg、89.6%)が得られる。
mp.280−282℃(分解)(橙色針晶、EtOHより)1 H−NMR(DMSO−d6中)δppm;0.90(3H,
t,J=7.3Hz),1.29(3H,t,J=7.3
Hz),1.87(2H,q,J=7.3Hz),3.11
(2H,q,J=7.3Hz),5.26(2H,s),
5.42(2H,s),6.45(2H,br),6.94(1H,
dd,J=1.5,8.0Hz),7.20−7.50(2H,
m),7.33(1H,s),7.41(1H,s)。
MS m/z;391〔M+〕。
IRνKBrmax-1;3340,2970,1753,1655,1583,
1165,1033,930,846,746。
実施例 6 実施例5で得られた12−アミノ−7−エチルカ
ンプトテシン(400mg、1.02mmol)を35%硫酸
(12ml)に溶解し、氷塩浴下にNaNO2(100mg)の
水溶液をゆつくり滴下する。滴下終了後、更に10
分間攪拌する。これに尿素(100mg)を加えた後、
これを氷冷したCu(NO32・3H2O(32g)の水溶
液(270ml)に加え、次いで、これに直ちに、
Cu2O(1.2g)を加え氷冷下に10分間攪拌する。
その後、不溶物をセライト層を通し取し、
液(水層)は、CHCl3で抽出(300ml×3回)す
る。このCHCl3層は、乾固し、先のセライト層と
ともによく混ぜた後、シリカゲルカラムクロマト
グラフイーにより分離精製する。かくして、7−
エチル−12−ヒドロキシカンプトテシン(155mg、
38.6%)が得られた。
mp.294−295℃(分解)(無色針晶、EtOH)1 H−NMR(DMSO−d6中)δppm;0.87(3H,
t,J=7.5Hz),1.30(3H,t,J=7.5
Hz),1.87(2H,q,7.5Hz),2.58(2H,
q,J=7.5Hz),5.28(2H,s),5.42
(2H,s),6.48(1H,s),7.25(1H,
s),7.32−7.45(2H,m),7.44−8.07
(1H,m)。
IRνKBrmax-1;3300,2950,1740,1655,1599,
1512,1220,1060,925,767。
MS m/z;392〔M+〕。
実施例 7 7−ブチル−12−ヒドロキシカンプトテシン7
−ブチルカンプトテシン(2.5g、6.2mmol)を濃
硫酸(50ml)に溶解し、これに氷冷下に、濃硝酸
(1ml、13.3mmol)をゆつくり滴下する。滴下終
了後、室温で24時間攪拌し、次いで、氷水1で
希釈し、CHCl3で抽出(500ml×3回)する。こ
のCHCl3層を減圧下に乾固した後、残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフイー(CHCl3)で分
離精製すると7−ブチル−12−ヒドロキシカンプ
トテシン(1.13g、43.9%)が得られる。
mp.246−248℃(分解)(黄色針晶、EtOHより)1 H−NMR(CDCl3中)δppm;1.00(3H,t,J
=6.0Hz),1.02(3H,t,J=7.5Hz),1.30
−1.80(4H,m),1.92(2H,q,J=7.5
Hz),3.21(2H,t,J=7.5Hz),5.29
(2H,s),5.31および5.68(two 1H′s,
d,J=16.5Hz),7.62(1H,s),7.72
(1H,t,J=8.0Hz),8.04(1H,dd,J
=1.5,8.0Hz),8.31(1H,dd,J=1.5,
8.0Hz)。
IRνKBrmax-1;3330,2920,2875,1755,1658,
1608,1515,1360,1154,1036,818,
766,752。
MS m/z;449〔M+〕。
実施例 8 実施例7で得られた7−ブチル−12−ニトロカ
ンプトテシン(1g、2.46mmol)を、ジオキサン
(100ml)−エタノール(100ml)の混合溶媒に溶解
し、pto2(400mg)を溶媒として用いて、常圧接触
還元(約1〜2時間)する。触媒を去し、溶媒
を減圧下に留去し、残留物をエタノールで結晶化
し、取すると12−アミノ−7−ブチルカンプト
テシン(880mg、94.3%)が得られる。
mp.226−229℃(分解)(橙色針晶、EtOHより)1 H−NMR(CDCl3中)δppm;0.97(3H,t,7.5
Hz),1.04(3H,t,7.5Hz),1.37−1.80
(4H,m),1.89(2H,q,7.5Hz),3.10
(2H,t,7.0Hz),5.13(2H,s),5.28お
よび5.67(two 1H′s,d,J=16.5Hz),
6.97(1H,dd,J=2.5,7.0Hz)、7.32−
7.52(4H,m)。
IRνKBrmax-1;3340,2930,1740,1648,1586,
1456,1318,1150,1030,923,840,742。
MS m/z;419〔M+〕。
実施例 9 実施例8で得られた12−アミノ−7−ブチルカ
ンプトテシン(400mg、0.955mmol)を、35%硫
酸(12ml)に溶解し、これに氷塩浴下にNaNO2
(100mg)の水溶液をゆつくり滴下する。滴下終了
後、更に10分間攪拌する。これに尿素(50mg)を
加えた後、これを、氷冷したCu(NO32・3H2
(28g)の水溶液(250ml)に加え、これに、直ち
に、Cu2O(1.0g)を加え氷冷下で10分間攪拌す
る。
その後、不溶物をセライト層を通し取し、
液(水層)はCHCl3で抽出(300ml×3回)する。
このCHCl3層は乾固し、先のセライト層とともに
よく混ぜた後、シリカゲルカラムクロマトグラフ
イーにより分離精製すると7−ブチル−12−ヒド
ロキシカンプトテシン(125mg、31.2%)が得ら
れた。
mp.219−221℃(分解)(黄色針晶として、EtOH
より)1 H−NMR(CDCl3中)δppm;0.99(3H,t,J
=7.5Hz),1.06(3H,t,J=7.5Hz),1.40
−2.01(6H,m),3.16(2H,t,J=7.5
Hz),5.26(2H,s),5.33および5.72(two
1H′s,d,J=17.5Hz),7.20−7.29(1H,
m),7.56(1H,s),7.53−7.60(2H,
m),8.23(1H,s)。
IRνKBrmax-1;3400,2930,1740,1657,1600,
1510,1440,1222,1150,1032,830,
740。
MS m/z;420〔M+〕。
実施例 10 12−クロルカルボニロキシ−7−メチルカンプ
トテシン 実施例3で得られた12−ヒドロキシ−7−メチ
ルカンプトテシン(500mg、1.32mmol)、を乾燥
ジオキサン(400ml)に懸濁し、トリエチルアミ
ン(2ml)を加え温時溶解する。これにホスゲン
二重化体(トリクロロメトキシクロロフオルメー
ト)(400μ)を活性炭触媒下で分解することに
より、用時調製したホスゲンを導入しながら室温
下に攪拌する。0.5時間後、原料の消失を確認し
た後、不溶物を去し、溶媒を減圧下で留去する
と、標記化合物が白色粉末(550mg、94.4%)と
して得られた。IRνKBrmax-1;3400,2940,
1778,1743,1638,1590,1440,1155,
1030,736。
実施例 11 12−クロルカルボニロキシ−7−エチルカンプ
トテシン 実施例6で得られた7−エチル−12−ヒドロキ
シカンプトテシン(500mg、1.27mmol)、を乾燥
ジオキサン(400ml)に懸濁し、トリエチルアミ
ン(2ml)を加え温時溶解する。これにホスゲン
二重化体(トリクロロメトキシクロロフオルメー
ト)(400μ)を活性炭触媒下で分解することに
より、用時調製したホスゲンを導入しながら室温
下に攪拌する。0.5時間後、原料の消失を確認し
た後、不溶物を去し、溶媒を減圧下で留去する
と、標記化合物が白色粉末(490mg、84.5%)と
して得られた。
IRνKBrmax-1;3460,2920,1776,1730,1660,
1590,1475,1436,1259,1152,960,
730。
実施例 12 12−〔4−(1−ピペリジノ)−1−ピペリジノ〕
カルボニロキシカンプトテシン 12−ヒドロキシカンプトテシン(30mg、
0.08mmol)をピリジン(2ml)に溶解し、これ
に、室温下1−クロルホルミル−4−(1−ピペ
リジノ)ピペリジン(38mg、0.16mmol)を加え、
1時間攪拌する。反応混合物を減圧下、乾固し、
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフイーに
より精製すると標記化合物(43mg、93%)が得ら
れる。
mp.261−264℃(分解)(淡黄白色針晶、EtOH−
n−ヘキサンより)1 H−NMR(CDCl3中)δppm;1.04(3H,t,J
=7.5Hz),1.60−2.30(13H,m),3.23
(8H,br),5.26(2H,s),5.27および
5.61(two 1H′s,d,J=17Hz),7.48−
7.83(4H,m),8.36(1H,s)。
IRνKBrmax-1;3400,2920,1735,1700,1655,
1602,1420,1220,1150,1103,1100,
850,759。
MS m/z;558〔M+〕。
実施例 13 12−〔4−イソプロピルカルバモイルメチル)−
1−ピペラジノ〕カルボニロキシカンプトテシン 12−ヒドロキシカンプトテシン(30mg、
0.08mmol)をピリジン(2ml)に溶解し、これ
に、室温下1−クロルホルミル−4−(イソプロ
ピルカルバモイルメチル)ピペラジン(41mg、
0.16mmol)を加え2時間攪拌する。反応混合物
を減圧下、乾固し、残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフイーにより精製すると標記化合物
(43mg、91%)が得られる。
mp.222−223℃(分解)(淡黄色針晶、EtOHよ
り)1 H−NMR(CDCl3中)δppm;1.02(3H,t,J
=7.5Hz),1.23(6H,d,6Hz),1.91
(2H,q,J=7.5Hz),2.80(4H,br),
3.26(2H,s),3.72(2H,br),3.99(2H,
br),3.95−4.20(1H,m),4.98(1H,
s),5.23(2H,S),5.28および5.67(two
1H′s,d,J=17Hz),7.70(1H,dd,J
=1.5,7.5Hz)、7.53(1H,s),7.50−7.75
(2H,m),8.33(1H,s)。
IRνKBrmax-1;3360,2950,1708,1650,1590,
1420,1220,1150,1046,992,758。
MS m/z;575〔M+〕。
実施例 14 12−(4−エチル−1−ピペラジノ)カルボニ
ロキシ−7−メチルカンプトテシン 実施例1で得られた12−ヒドロキシ−7−メチ
ルカンプトテシン(40mg、0.106mmol)をピリジ
ン(5ml)に溶解し、これに室温下1−クロルホ
ルミル−4−エチルピペラジン(40mg、
0.227mmol)を加え1時間攪拌する。反応混合物
を減圧下、乾固し、残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフイーにより精製すると標記化合物
(35mg、63.7%)が得られる。
mp.224−227℃(分解)(淡黄色針晶、EtOHよ
り)1 H−NMR(CDCl3中)δppm;1.03(3H,t,J
=7.3Hz),1.20(3H,t,J=7.3Hz),1.73
−2.07(6H,m),2.63(2H,q,J=7.3
Hz),2,79(3H,s),3.75および3.99
(two 2H′s,br),5.23(2H,s)5.33およ
び5.73(two 1H′s,d,J=17Hz),7.51
(1H,s),7.50−7.73(2H,m),7.96
(1H,dd,J=1.5,8.0Hz)。
IRνKBrmax-1;3480,2970,1715,1655,1600,
1420,1222,1150,1050,1026,750。
実施例 15 12−(4−ジメチルアミノ−1−ピペリジノ)
カルボニロキシ−7−メチルカンプトテシン 12−ヒドロキシ−7−メチルカンプトテシン
(実施例1参照:40mg、0.106mmol)をピリジン
(5ml)に溶解し、これに室温下1−クロルホル
ミル−4−ジメチルアミノピペリジン(40mg、
0.208mmol)を加え、3時間攪拌する。反応混合
物を減圧下、乾固し、残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフイーにより精製すると標記化合物
(15mg、26.5%)が得られる。
mp.245−248℃(分解)(淡黄色針晶、EtOHよ
り)1 H−NMR(CDCl3中)δppm;1.02(3H,t,J
=7.5Hz),1.83−2.42(10H,m),2.46
(6H,s),2.80(3H,s),3.20(1H,
br),5.24(2H,s),5.31および5.69(two
1H′s、d,J=17Hz)、7.48(1H,s),
7.58−7.73(2H,m),7.95(1H,dd,J=
1.5,7.5Hz)。
IRνKBrmax-1;3350,2930,1720,1710,1655,
1600,1433,1215,1188,1158,1042,
743。
実施例 16 7−エチル−12−〔4−(1−ピペリジノ)−1
−ピペリジノ〕カルボニロキシカンプトテシン 実施例4で得られた7−エチル−12−ヒドロキ
シカンプトテシン(50mg、0.13mmol)をピリジ
ン(3ml)に溶解し、これに、室温下1−クロル
ホルミル−4−(1−ピペリジノ)ピペリジン
(60mg、0.26mmol)を加え、1時間攪拌する。反
応混合物を減圧下、乾固し、残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフイーにより精製すると標記
化合物(72mg、96%)が得られる。
mp.248−250℃(分解)(淡黄色針晶、EtOHよ
り)1 H−NMR(CDCl3中)δppm;1.04(3H,t,J
=7.4Hz),1.39(3H,t,J=7.0Hz),1.75
−2.20(12H,m),2.30−3.75(11H,m),
5.25(2H,s),5.27および5.61(two
1H′s,d,J=7.0Hz),7.47(1H,s)、
7.55−7.75(2H,m),8.00(1H,dd,J=
1.5,8.0Hz)。
IRνKBrmax-1;3400,2930,2630,1720,1700,
1654,1600,1426,1222,1188,1152,
1050,1030,1010,942,845,756。
MS m/z;586〔M+〕。
実施例 17 7−エチル−12−〔4−(イソプロピルカルバモ
イルメチル)−1−ピペラジノ〕カルボニロキシ
カンプトテシン 7−エチル−12−ヒドロキシカンプトテシン
(50mg、0.13mmol:実施例4参照)をピリジン
(3ml)に溶解し、これに、室温下1−クロルホ
ルミル−4−(イソプロピルカルバモイルメチル)
ピペラジン(64mg、0.26mmol)を加え2時間攪
拌する。反応混合物を減圧下、乾固し、残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフイーにより精製
すると標記化合物(69mg、90%)が得られる。
mp.192−195℃(分解)(淡黄色針晶、EtOHよ
り)1 H−NMR(CDCl3中)δppm;1.03(3H,t,J
=7.3Hz),1.23(6H,d,J=6.3Hz),1.39
(3H,t,J=7.6Hz),1.91(2H,q,J
=7.3Hz),2,81(4H,br),3.21(2H,
q,J=7.6Hz),3.26(2H,s)3.74およ
び3.98(two 2H′s,br),3.95−4.15(1H,
m),4.65(1H,s),5.25(2H,s),5.32
および5.72(two 1H′s,d,J=17Hz),
7.52(1H,s),7.52−7.74(2H,m),8.01
(1H,dd,J=1.5,8.0Hz)。
IRνKBrmax-1;3370,2960,1742,1717,1650,
1602,1523,1422,1220,1155,1050,
998,857,760。
実施例 18 7−ブチル−12−〔4−(1−ピペリジノ)−1
−ピペリジノ〕カルボニロキシカンプトテシン 実施例7で得られた7−ブチル−12−ヒドロキ
シカンプトテシン(20mg、0.047mmol)をピペリ
ジン(2ml)に溶解し、これに、室温下1−クロ
ルホルミル−4−(1−ピペリジノ)ピペリジン
(22mg、0.095mmol)を加え1時間攪拌する。反
応混合物を減圧下、乾固し、残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフイーにより精製すると標記
化合物(28mg、96%)が得られる。
mp.264−266℃(分解)(淡黄色針晶、EtOHよ
り)1 H−NMR(CDCl3中)δppm;1.00(3H,t,J
=6.0Hz),1.02(3H,t,J=7.3Hz),1.56
−2.20(16H,m),3.10−3.60(10H,m),
4.60(1H,br),5.25(2H,s),5.30およ
び5.65(two 1H′s,d,J=17Hz),7.47
(1H,s)7.48−7.62(2H,m),7.79(1H,
dd,J=1.5,8.0Hz)。
IRνKBrmax-1;3440,3360,2910,1712,1650,
1600,1424,1219,1126,1010,754。
実施例 19 7−ブチル−12−(4−ジメチルアミノ−1−
ピペリジノ)カルボニロキシカンプトテシン 7−ブチル−12−ヒドロキシカンプトテシン
(実施例7参照:50mg、0.116mmol)をピリジン
(3ml)に溶解し、これに、室温下1−クロルホ
ルミル−4−ジメチルアミノピペリジン(44mg、
0.23mmol)を加え2時間攪拌する。反応混合物
を減圧下、乾固し、残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフイーにより精製すると標記化合物
(61mg、90%)が得られる。
mp.143−145℃(分解)(淡黄色針晶、EtOHよ
り)1 H−NMR(CDCl3中)δppm;0.98(3H,t,J
=6.5Hz),1.02(3H,t,J=7.5Hz),1.41
−2.23(14H,m),2.43(6H,s),2.85
(1H,br),3.16(2H,t,J=7.0Hz),
5.25(2H,s),5.29および5.69(two
1H′s,d,J=17Hz),7.48(1H,s),
7.53−7.74(2H,m),7,97(1H,dd,J
=1.5,8.0Hz)。
IRνKBrmax-1;3420,2930,1710,1652,1600,
1415,1219,1188,1052,1030,750。
実施例 20 7−エチル−12−〔4−(1−ピペリジノ)−1
−ピペリジノ〕カルボニロキシカンプトテシン 12−クロルカルボニロキシ−7−エチルカンプ
トテシン(実施例11参照:300mg、0.66mmol)を
乾燥ジオキサン(50ml)に懸濁し、これに4−ピ
ペリジノピペリジン(500mg、2.98mmol)を加
え、室温下3時間攪拌する。その後、溶媒を減圧
下に留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフイーにより分離精製すると標記化合物
(180mg、46.5%)が得られる。
このものの機器データは、前述の実施例16のデ
ータと一致した。
実施例 21 12−(4−エチル−1−ピペラジノ)カルボニ
ロキシ−7−メチルカンプトテシン 実施例10で得られた12−クロルカルボニロキシ
−7−メチルカンプトテシン(300mg、
0.681mmol)を乾燥ジオキサン(50ml)に懸濁
し、これにN−エチルピペラジン(500mg、
4.39mmol)を加え、室温下3時間攪拌する。そ
の後、溶媒を減圧下に留去し、残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイーにより分離精製する
と標記化合物(120mg、34.0%)が得られる。
このものの機器データは、前述の実施例14のデ
ータと一致した。
実施例 22 7−エチル−12−〔4−(1−ピペリジノ)−1
−ピペリジノ〕カルボニロキシカンプトテシン硫
酸塩 実施例20で得られた7−エチル−12−〔4−(1
−ピペリジノ)−1−ピペリジノ〕カルボニロキ
シカンプトテシン(50mg、0.085mmol)を純水5
mlに溶解し、0.1規定硫酸(0.85ml)を加え、
過し、液を凍結乾燥することにより、標記物質
が淡黄色粉末として得られる。
IRνKBrmax-1;3430,2920,1740,1702,1654,
1600,1430,1220,1183,1050,848,
752。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、Xは、NO2、NH2、OH又はOCOYで
    あり、YはCl、又は置換又は非置換のピペリジン
    環、又は、置換又は非置換のピペラジン環であ
    り、RはH又は低級アルキル基である。ただし、
    Xが、NO2、NH2又はOHであるときは、Rは低
    級アルキル基である。) で表わされるカンプトテシン誘導体又はその構造
    中に存在するN原子におけるアンモニウム塩。
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