JPH0234345B2 - - Google Patents

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JPH0234345B2
JPH0234345B2 JP60203888A JP20388885A JPH0234345B2 JP H0234345 B2 JPH0234345 B2 JP H0234345B2 JP 60203888 A JP60203888 A JP 60203888A JP 20388885 A JP20388885 A JP 20388885A JP H0234345 B2 JPH0234345 B2 JP H0234345B2
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JP
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methanol
compound
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methylene chloride
hydroxymethyl
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Masanori Somei
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Kissei Pharmaceutical Co Ltd
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Kissei Pharmaceutical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明の目的は、医薬品として、また麦角アル
カロイド骨格を有する医薬品の製造中間体として
有用な、一般式 (式中のR1およびR2のいずれか一方はヒドロキ
シメチル基であり、他の一方はメチル基である)
で表される1,3,4,5−テトラヒドロベンズ
〔cd〕インドール誘導体の製造方法を提供するも
のである。
さらに詳しく述べれば、本発明は、一般式 (式中のR1およびR2は前記と同じ意味をもつ)
で表されるニトロ化合物を還元することを特徴と
する、α−受容体遮断作用、抗セロトニン作用等
を有し、偏頭痛治療薬あるいは高血圧治療薬とし
て有用な一般式()の化合物の製造方法を提供
するものである。
本発明はまた、医薬品として有用な種々の麦角
アルカロイド誘導体を、きわめて容易に短工程で
製造できる合成中間体の効率的な製造方法を提供
するものである。
本発明の一般式()の化合物からは、きわめ
て容易に短工程で種々の麦角アルカイドを製造す
ることができる。例えば、2工程、通算収率約85
〜90%で(±)−カノクラビン−〔(±)−
Chanoclavine−〕、(±)−イソカノクラビン−
〔(±)−Isochanoclavine−l〕等を製造する
ことができ、3工程、通算収率約45〜55%で
(±)−アグロクラビン〔(±)−Agroclavine〕を
製造することができる。アグロクラビンからはさ
らに、フエスツクラビン(Festuclavine)、コス
タクラビン(Costaclavine)、イソセトクラビン
(Isoseto−clavine)、セトクラビン
(Setoclavine)、エリモクラビン
(Elymoclavine)、ペニクラビン(Peniclavine)、
イソペニクラビン(Isopeniclavine)等のアルカ
ロイド類およびそれらの誘導体へ導くことができ
る。〔ジヤーナル オブ メデイシナルケミスト
リー(J.Med.Chem.)、18巻、892〜895ページ、
1975年;日本農芸化学会誌、33巻、1031ページ
〜、1959年;同34巻、366ページ〜、1960年;ヘ
ルベチカ ヒミカ アクタ(Helv.Chim.Acta)、
150巻、1358〜1373ページ、1967年〕 これらのアルカロイド類はすべて麦角アルカロ
イド特有の薬理作用、例えばプロラクチン分泌抑
制作用、子宮収縮作用等を有しており医薬品とし
て有用である。例えば、カノクラビンは血圧降下
作用を示すことから降圧薬として用いられ、アグ
ロクラビンは強力な子宮収縮作用を示すことから
分娩促進薬として用いられる。
〔従来の技術〕
麦角アルカロイド類は、α−受容体遮断作用、
抗セロトニン作用、平滑筋収縮作用、未梢血管拡
張作用、脳血管拡張作用、プロラクチン分泌抑制
作用等、種々の薬理作用を有し、臨床上広く用い
られている。例えば、偏頭痛治療薬、末梢血管障
害治療薬、老人性脳機能不全治療薬、子宮収縮
薬、子宮止血薬、降圧薬、高プロラクチン症治療
薬などである。
麦角アルカロイドはその基本化学構造として、
で表されるエルゴリン構造を有しているが、D環
の2重結合の位置、8位の置換基の種類、その他
1位、2位、6位、13位などの位置の置換基の有
無、種類等によつて著しく作用が異なる。このた
め、選択的、特異的な薬理効果を発揮させるべ
く、多くの誘導体研究がなされている。
現在、治療に用いられている麦角アルカロイド
類のほとんどは、天然アルカロイドまたはその半
合成品であり、麦角を採取し、抽出、精製して、
あるいはそれを化学修飾することによつて得られ
ている。
誘導体研究も天然アルカロイドを用いた、環の
開裂、加水分解、置換基の変換等がもつぱら行わ
れており、このため、基本構造そのものの変更や
置換基の大幅な変換、置換位置の選択等において
著しく制限されていた。
麦角アルカロイド類の全合成研究も種々行わ
れ、いくつかのアルカロイドについて合成方法が
すでに報告されているが、いずれも工程数が多
く、多数の手間を要し、全工程通算収率が低く、
工業的に応用するには不十分である。〔テトラヘ
ドロンレターズ(Tetrahedron Letters)、22〜
23巻、1827〜1830ページ、1975年;ケミストリー
レターズ(Chemistry Letters)、1981年、615
〜618ページ〕 従来より医薬品として用いられてきた天然麦角
アルカロイドのほとんどは式()のエルゴリン
骨格の8位に高分子のポリペプチド鎖をもつペプ
チド型である。また、半合成品としては、天然麦
角アルカロイドを加水分解して得られるリゼルグ
酸(Lysergic acid)の8位のカルボキシル基を、
カルバモイル基または種々のN−置換カルバモイ
ル基に変換したアミン型(アミド型)がほとんど
である。
近年、高分子のポリペプチド鎖をもたない天然
麦角アルカロイドであるクラビン型アルカロイド
が単離され、従来の天然麦角アルカロイド類と異
なる薬理効果の発現を期待して、数多くの誘導体
の合成研究、医薬品への応用検討がなされてい
る。
このクラビン型アルカロイドまたは、その誘導
体を製造する中間体としては、エルゴリン環のD
環が6、7位で開裂した6,7−セコエルゴリン
誘導体が最も応用範囲が広く、重要視されてい
る。しかしながら、従来の製造方法はいずれも効
率が悪く、工業的に応用するには不十分であつ
た。例えば、前記テトラヘドロンレターズ22〜23
巻、1827〜1830ページ(1985年)の方法、すなわ
ち、式 で表される化合物を出発原料として用いて7工
程、通算収率約0.3〜0.7%でカノクラビン−
(Chanoclavine−)を製造する方法、あるいは
ケミストリー レターズ1981年、615〜618ページ
の方法、すなわち、式 で表される化合物を出発原料として用いて、6工
程、通算収率約0.3%、7工程、通算収率約0.6%
で(±)−6,7−セコアグロクラビン〔(±)−
6,7−secoagroclavine〕を製造する方法等で
ある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
種々の薬理作用を有し、医薬品として有用な麦
角アルカロイド類、特に、クラビン型アルカロイ
ド類を製造、研究するにあたり、従来の製造方法
はいずれも多くの手間を要し、収率が低く、効果
的な研究開発ができなかつた。このため、この分
野の研究開発において種々の誘導体に応用可能
で、効率的なアルカロイド類の製造方法、または
合成中間体、またはその製造方法等の開発が嘱望
されていた。
〔問題点を解決するための手段〕
麦角アルカロイド類、特に、クラビン型アルカ
ロイド類の効率的な製造方法を見出すべく検討し
た結果、一般式()の化合物を適当な還元剤を
もちいて還元することによりクラビン型アルカロ
イドの重要な製造中間体であるノルカノクラビ
ン、ノルイソカノクラビン等の6,7−セコエル
ゴリン類()がきわめて容易に効率的に製造で
きることを見出した。
すなわち、本発明の一般式()の化合物を還
元剤、例えば亜鉛アマルガムを用いて還元するこ
とにより95〜98%の収率で容易に一般式()の
化合物を製造することができる。
本発明の製造方法で得られる、一般式()で
表される1,3,4,5−テトラヒドロベンズ
〔cd〕インドール誘導体を製造中間体とすること
により、種々のアルカロイド類が容易に短工程で
製造できる。
例えば、本発明の一般式()の化合物をクロ
ル炭酸メチル等のハロ炭酸エステルと処理して、
一般式 (式中のR3は低級アルキル基であり、R1、R2
前記と同じ意味をもつ)で表されるカルバメート
化合物を得、これを適当な還元剤、例えば水素化
リチウムアルミニウムを用いて還元することによ
り、一般式 (式中のR1、R2は前記と同じ意味をもつ)で表
されるカノクラビン−、イソカノクラビン−
等の麦角アルカロイドを得ることができる。
前記一般式()の化合物はさらに、文献記載
の方法または、その類似方法により種々の麦角ア
ルカロイド類に導くことができる。
例えば、前記一般式()の化合物を塩化チオ
ニルで処理することにより、式 で表されるアグロクラビンを製造することができ
る。〔ジヤーナル オブ メデイシナル ケミス
トリー(J.Med.Chem.)、18巻、892〜895ページ、
1975年〕 本発明の製造方法で得られる一般式()で表
される化合物は上述したように、これを閉環させ
ることにより容易に麦角アルカロイド類の基本骨
格をもつエルゴリン誘導体となることから、麦角
アルカロイド類の製造中間体として有用である。
また、本製造方法で得られる一般式()の化
合物はそれ自体麦角アルカロイド類似の作用、例
えばα−受容体遮断作用、抗セロトニン作用等を
有し、偏頭痛治療薬、または高血圧治療薬として
有用である。
本発明の一般式()の化合物の製造方法は、
一般式()で表されるニトロ化合物を適当な還
元剤、例えば亜鉛アマルガムを用いて還元して、
一般式()で表される化合物を得るものであ
る。
本製造方法で出発原料として用いられる一般式
()の化合物は新規化合物で以下のようにして
製造することができる。すなわち、式 で表される4−ヨード−3−インドールカルバル
デヒドと、一般式 (式中のXは水酸基または低級アルコキシ基であ
り、R1およびR2は前記と同じ意味をもつ)で表
されるオレフイン誘導体とを反応させて、一般式 (式中のR1、R2およびXは前記と同じ意味をも
つ)で表される化合物を得る。次いで、この一般
式(XI)の化合物に酢酸アンモニウムの存在下、
ニトロメタンを反応させて、一般式 (式中のR1、R2およびXは前記と同じ意味をも
つ)で表される化合物を得る。この一般式(XII)
の化合物を還元剤、例えば水素化ホウ素ナトリウ
ムで還元してニトロエチル体とした後、酸−塩基
触媒、例えば塩酸−水素化ホウ素ナトリウムで処
理して閉環させることにより製造することができ
る。
この製造方法で出発原料として用いられる式
()および一般式()の化合物は文献記載の
方法または、その類似方法により製造することが
できる。〔ケミカル アンド フアルマセウチカ
ル ブレチン(Chem.Pharm.Bull.)、32巻、5064
〜5065ページ、1984年;ジヤーナル オブ オル
ガニツク ケミストリー(J.Org.Chem.)、25巻、
1673ページ〜、1960年〕 本発明の製造方法に用いられる還元剤はオレフ
インを水添することなくニトロ基を還元できるも
のであればよいが、亜鉛アマルガムが最も好まし
い。
本発明の製造方法を好適に実施するには、新た
に製した亜鉛アマルガムに一般式()の化合物
と適量の2N−塩酸を加え、撹拌しながら2〜5
時間加熱還流する。反応終了後、不溶の亜鉛アマ
ルガムを綿栓ろ去し、減圧下に溶媒を留去した
後、水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性とす
る。適当な有機溶媒、例えば塩化メチレン−メタ
ノール混合溶媒(95:5)で抽出し常法に従い、
処理、精製して目的物を得る。
〔実施例〕
本発明の内容を以下の参考例および実施例によ
りさらに詳細に説明する。なお、各実施例中の化
合物の融点はすべて未補正である。
参考例 1 4−(3−ヒドロキシメチル−3−メトキシ−
1−ブテン−1−イル)−3−インド−ルカル
バルデヒド 4−ヨード−3−インドールカルバルデヒド
100.9mgをN,N−ジメチルホルムアミド1mlに
溶解し、これにトリエチルアミン0.3ml、2−メ
トキシ−2−メチル−3−ブテン−1−オール
254mg、酢酸パラジウム7.1mgおよびテトラ−n−
ブチルアンモニウムブロミド14.2mgを加え、封管
中98〜100℃で3時間加熱撹拌した。冷後、反応
液に塩化メチレン−メタノール混合溶媒(95:
5)を加え、不溶物をシリカ膜ろ去し、減圧下に
溶媒を留去した。残留物に適量の水を加え、塩化
メチレン−メタノール混合溶媒(95:5)で抽出
し、飽和食塩水および水で洗い、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。残留油状物をシリゲルカラムク
ロマトグラフイー(溶出溶媒;塩化メチレン:メ
タノール=95:5)で精製して無色プリズム晶の
4−(3−ヒドロキシメチル−3−メトキシ−1
−ブテン−1−イル)−3−インドールカルバル
デヒド88.4mg(91.7%)を得た。
無色プリズム晶 融点:78〜80℃ (酢酸エチル−n−ヘキサン) IR(film): νmax 3460、1648、1084cm-1 NMR(CD3OD) δ: 1.50(3H、s)、3.23(3H、s)、3.56
(2H、s)、6.03(1H、d、J=16.0Hz)、
6.93〜7.50(3H、m)、7.96(1H、s)、8.03
(1H、d、J=16.0Hz)、9.60(1H、s) Ms:m/e228〔M+−31(OMe)〕 参考例 2 4−(3−ヒドロキシメチル−3−メトキシ−
1−ブテン−1−イル)−3−(2−ニトロビニ
ル)インドール 4−(3−ヒドロキシメチル−3−メトキシ−
1−ブテン−1−イル)−3−インドールカルバ
ルデヒド70.4mgをニトロメタン5mlに溶解し、こ
れに酢酸アンモニウム20.8mgを加え、油浴上88℃
で9時間加熱撹拌した。冷後、適量の飽和食塩水
および塩化メチレン−メタノール混合溶媒(95:
5)を加え、よくふり混ぜた後、有機層を分取し
た。水層をさらに塩化メチレン−メタノール混合
溶媒で抽出して両液を合わせ、飽和食塩水で洗
浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下に溶
媒を留去し、残留結晶をメタノールから再結晶し
て橙赤色プリズム晶の4−(3−ヒドロキシメチ
ル−3−メトキシ−1−ブテン−1−イル)3−
(2−ニトロビニル)インドール48.0mgを得た。
再結晶母液をシリカゲル分取薄層クロマトグラフ
イー(展開溶媒;塩化メチレン:メタノール=
95:5)で精製してさらに27.8mgの目的物を得
た。全収量75.8mg(92.3%)。
橙赤色プリズム晶 融点:164〜165℃ (メタノール) IR:(KBr): νmax 3380、3150、1605、1295、1244cm-1 NMR(pyridine−d5) δ:1.67(3H、s)、3.41(3H、s)、3.93(2H、
s)、6.31(1H、d、J=15.6Hz)、6.92〜7.50
(3H、m)、7.38(1H、d、J=15.6Hz)、
7.77(1H、d、J=12.8Hz)、7.99(1H、s)、
8.76(1H、d、J=12.8Hz) MS:m/e302(M+) C% H% N% 計算値 63.56 6.00 9.27 実測値 63.54 6.01 9.08 参考例 3 4−(3−ヒドロキシメチル−3−メトキシ−
1−ブテン−1−イル)−3−(2−ニトロエチ
ル)インドール 4−(3−ヒドロキシメチル−3−メトキシ−
1−ブテン−1−イル)−3−(2−ニトロビニル
インドール503.9mgをメタノール25mlに溶解し、
これに水素化ホウ素ナトリウム209.8mgを加えて、
室温下で約30分撹拌した。反応終了後適量の水を
加え、2N−塩酸を用いて注意深く中性とした後、
メタノールを留去し、残留溶液を塩化メチレンで
抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去し
た。残留物を酢酸エチル−n−ヘキサンから再結
晶して淡黄色プリズム晶の4−(3−ヒドロキシ
メチル−3−メトキシ−1−ブテン−1−イル)
−3−(2−ニトロエチル)インドール415.5mgを
得た。再結晶母液をシリカゲル分取薄層クロマト
グラフイー(展開溶媒;塩化メチレン;メタノー
ル=95:5)で精製してさらに61.2mgの目的物を
得た。全収量476.7mg(94.0%) 淡黄色プリズム晶 融点:125.5〜126.5℃ (酢酸エチル−n−ヘキサン) IR(KBr): νmax 3350、3250、1545、1336、1049cm-1 NMR(10%CD3OD in CDCl3) δ:1.40(3H、s)、3.24(3H、s)、3.49(2H、
t、J=7.6Hz)、3.52(2H、s)、4.53(2H、
t、J=7.6Hz)、5.99(1H、d、J=16.0
Hz)、6.87(1H、brs)、6.95〜7.20(3H、m)、
7.10(1H、d、J=16.0Hz)、9.10(1H、br) MS:m/e304(M+) 元素分析値(C16H20N2O4として) C% H% N% 計算値 63.14 6.62 9.20 実測値 62.97 6.69 9.20 参考例 4 4,5−トランス−5−(E−2−ヒドロキシ
メチル−1−プロペン−1−イル)−4−ニト
ロ−1,3,4,5−テトラヒドロベンズ
〔cd〕インドール(化合物1) 4,5−トランス−5−(Z−2−ヒドロキシ
メチル−1−プロペン−1−イル)−4−ニト
ロ−1,3,4,5−テトラヒドロベンズ
〔cd〕インドール(化合物2) 4,5−シス−5−(E−2−ヒドロキシメチ
ル−1−プロペン−1−イル)−4−ニトロ−
1,3,4,5−テトラヒドロベンズ〔cd〕
インドール(化合物3) 4−(3−ヒドロキシメチル−3−メトキシ−
1−ブテン−1−イル)−3−(2−ニトロエチ
ル)インドール501.0mgをメタノール30mlに溶解
し、これに水素化ホウ素ナトリウム636.4mgを室
下撹拌しながら加えた。約5分間撹拌後、反応混
合物に水30mlを加え、この溶液を1N−塩酸60ml
中に激しく撹拌しながら少量ずつ滴下した。滴下
後、さらに2分間撹拌した後、飽和食塩水100ml
および塩化メチレン200mlを加えて振とうし、有
機層を分取した。水層をさらに塩化メチレン100
mlずつで2回抽出して有機層と合わせ、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。減圧下に溶媒を留去し、残留油
状物をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶
出溶媒;塩化メチレン:メタノール=99.5:0.5)
で分離精製して、化合物1、化合物2、化合物3
をそれぞれ142.2mg(31.7%)、24.3mg(5.4%)、
25.0mg(5.6%)を得た。それぞれの化合物の物
理恒数は下記の通りであつた。
化合物 1 4,5−トランス−5−(E−2−ヒドロキシ
メチル−1−プロペン−1−イル)−4−ニトロ
−1,3,4,5−テトラヒドロベンズ〔cd〕
インドール 無色プリズム晶 融点:156.0〜156.5℃ (塩化メチレン−n−ヘキサン) IR(KBr): νmax 3520、3250、1540、1345cm-1 NMR(10%CD3OD in CDCl3) δ:1.81(3H、d、J=1.5Hz)、3.53(2H、d、
J=7.4Hz)、4.09(2H、s)、4.60(1H、dd、
J=9.5and9.7Hz)、4.81(1H、dt、J=
9.7and7.4Hz)、5.48(1H、dq、J=9.5and1.5
Hz)、6.64〜7.34(4H、m)、9.16(1H、brs) MS:m/e272(M+) 元素分析値(C15H16N2O3として) C% H% N% 計算値 66.16 5.92 10.29 実測値 65.97 5.86 10.04 化合物 2 4,5−トランス−(Z−2−ヒドロキシメチ
ル−1−プロペン−1−イル)4−ニトロ−1,
3,4,5−テトラヒドロベンズ〔cd〕インド
ール 無色プリズム晶 融点:179〜180℃ (メタノール) IR(KBr): νmax 3540、3270、1540、1366、1344cm-1 NMR(pyribine−d5) δ:2.07(3H、d、J=1.5Hz)、3.46〜3.64
(2H、m)、4.51(1H、d、J=12.5Hz)、
4.74(1H、d、12.5Hz)、4.96〜5.22(2H、
m)、5.44(1H、dq、J=8.5and1.5Hz)、6.88
〜7.60(4H、m)、11.84(1H、brs) MS:m/e272(M+) 元素分析値(C15H16N2O3として) C% H% N% 計算値 66.16 5.92 10.29 実測値 66.18 5.89 10.17 化合物 3 4,5−シス−5−(E−2−ヒドロキシメチ
ル−1−プロペン−1−イル)−4−ニトロ−1,
3,4,5−テトラヒドロベンズ〔cd〕インド
ール 無色プリズム晶 融点:134〜135℃ (塩化メチレン−n−ヘキサン) IR(KBr): νmax 3480、3250、1535、1368cm-1 NMR(10%、CD3OD in CDCl3) δ:1.79(3H、d、J=1.2Hz)、3.06〜3.76
(2H、m)、3.80(2H、s)、4.70(1H、dd、
J=10and4.4Hz)、4.74〜5.10(1H、m)、
5.36(1H、dq、J=10and1.2Hz)、6.60〜6.90
(2H、m)、6.90〜7.30(2H、m)、8.86(1H、
brs) MS:m/e272(M+) 元素分析値(C15H16N2O3として) C% H% N% 計算値 66.16 5.92 10.29 実測値 66.05 5.91 10.08 実施例 1 4,5−トランス−4−アミノ−5−(E−2
−ヒドロキシメチル−1−プロペン−1−イ
ル)−1,3,4,5−テトラヒドロベンズ
〔cd〕インドール〔(±)−ノルカノクラビン−
〕 4,5−トランス−5−(E−2−ヒドロキシ
メチル−1−プロペン−1−イル)−4−ニトロ
−1,3,4,5−テトラヒドロベンズ〔cd〕
インドール50.8mgをメタノール12mlに溶解した。
一方、亜鉛末353mgと塩化第二水銀54.5mgとを2N
−塩酸4ml中に加え、約5分間撹拌したのち、水
層を傾斜除去して亜鉛アマルガムを製した。これ
に前記の溶液を加え、さらに2N−塩酸4mlを加
えた後、約2時間撹拌還流した。不溶の亜鉛アマ
ルガムを綿栓ろ去し、メタノールを減圧下に留去
した後、1N−水酸化ナトリウム水溶液でアルカ
リ性とし、塩化メチレン−メタノール混合溶媒
(95:5)で抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶
媒を留去した。残留結晶をメタノール−塩化メチ
レンで再結晶して、4,5−トランス−4−アミ
ノ−5−(E−2−ヒドロキシメチル−1−プロ
ペン−1−イル)−1,3,4,5−テトラヒド
ロベンズ〔cd〕インドール〔(±)−ノルカノク
ラビン−〕35.0mgを得た。再結晶母液を、分取
薄層クロマトグラフイー(展開溶媒;クロロホル
ム:メタノール:アンモニア水=90:10:1)で
分離精製して、さらに目的物9.5mgを得た。全収
量44.5mg(98.4%)。
無色プリズム晶 融点:182〜183℃ (塩化メチレン−メタノール) IR(KBr): νmax 3230、1585、1446、1066cm-1 NMR(pyridine−d5) δ:2.03(3H、d、J=1.2Hz)、2.95(1H、dd、
J=15.4and10.3Hz)、3.18〜3.50(2H、m)、
4.00(1H、dd、J=9.8and6.5Hz)、4.45(2H、
s)、5.85(1H、dq、J=9.8and1.2Hz)、6.98
(1H、d、J=6.6Hz)、7.06〜7.48(3H、
m)、11.50(1H、brs) MS:m/e(M+) 元素分析値(C15H18N2O・1/8H2Oとして) C% H% N% 計算値 73.66 7.52 11.46 実測値 73.67 7.51 11.42 実施例 2 4,5−トランス−4−アミノ−5−〔Z−2
−ヒドロキシメチル−1−プロペン−1−イ
ル)−1,3,4,5−テトラヒドロベンズ
〔cd〕インドール〔(±)−ノルイソカノクラビ
ン−〕 4,5−トランス−5−〔Z−2−ヒドロキシ
メチル−1−プロペン−1−イル)−4−ニトロ
−1,3,4,5−テトラヒドロベンズ〔cd〕
インドール50.4mgをメタノール12mlに溶解した。
一方、亜鉛末349.1mgと塩化第二水銀53.8mgとを
2N−塩酸4ml中に加え、室温で約5分間撹拌し
たのち、水層を傾斜除去して亜鉛アマルガムを製
した。これに前記の溶液を加え、さらに2−塩酸
4mlを加えて、約2.5時間撹拌しながら、還流し
た。不溶の亜鉛アマルガムを綿栓ろ去し、メタノ
ールを減圧下に留去した後、適量の飽和食塩水を
加え、塩化メチレン−メタノール混合溶媒(95:
5)で抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥して減圧下に溶媒を留
去した。残留結晶を塩化メチレン−メタノールで
再結晶して、無色プリズム晶の4,5−トランス
−4−アミノ−5−(Z−2−ヒドロキシメチル
−1−プロペン−1−イル)−1,3,4,5−
テトラヒドロベンズ〔cd〕インドール〔(±)−
ノルイソカノクラビン−〕18.7mgを得た。再結
晶母液をシリカゲル分取薄層クロマトグラフイー
(展開溶媒;クロロホルム:メタノール:アンモ
ニア水=90:10:1)で分離精製してさらに24.1
mgの目的物を得た。全収量42.8mg(95.7%)。
無色プリズム晶 融点:196〜197℃ (メタノール−塩化メチレン) IR(KBr): νmax 3170、1588、1445、1343、1093、1030
cm-1 NMR(pyridine−d5) δ:2.15(3H、d、J=1.5Hz)、2.91(1H、
ddd、J=15.3、10.8and1.5Hz)、3.12〜3.48
(2H、m)、4.11(1H、dd、J=9.8and7.3
Hz)、4.51(1H、d、J=12.0Hz)、4.70(1H、
d、J=12.0Hz)、5.47(1H、brd、J=9.8
Hz)、7.01(1H、dt、J=6.6and1Hz)、7.08〜
7.47(3H、m)、11.51(1H、brs) MS m/e242(M+) 参考例 5 (±)−カノクラビン− (±)−ノルカノクラビン−51.0mgをテトラ
ヒドロフラン3.0mlに溶解し、これにトリエチル
アミン0.15mlを加え、さらにクロル炭酸メチル
0.065mlを加えた後、室で約1時間撹拌した。反
応終了適量の飽和食塩水を加えて塩化メチレン−
メタノール混合溶媒(95:5)で抽出した。抽出
液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。残留物をシリ
カゲル分取薄層クロマトグラフイー(展開溶媒;
クロロホルム:メタノール:アンモニア水=90:
10:1;Rf値0.52〜0.35)で分離精製して無色油
状物の(±)−6−メトキシカルボニル−6−ノ
ルカノクラビン−58.4mg(92.4%)を得た。
無色油状物 IR(film): νmax 3380、1690、1510cm-1 NMR(CDCl3) δ:1.63(1H、s)、1.92(3H、d、J=1.4
Hz)、2.84(1H、dd、J=15.7and5.4Hz)。
3.25(1H、ddd、J=15.7、3.9and1.2Hz)、
3.62(3H、s)、4.03(2H、s)、3.85〜4.37
(2H、m)、4.75(1H、brd、J=8.0Hz)、
5.38(1H、dq、J=9.2and1.4Hz)、6.80(1H、
dd、J=5.9and2.0Hz)、6.90(1H、brs)、
7.02〜7.28(2H、m)、8.20(1H、brs) High MS: 計算値(C17H20N2M3として):300.1472 実測値:300.1464 (±)−6−メトキシカルボニル−6−ノルカ
ノクラビン−353.2mgを無水テトラヒドロフラ
ンに溶解し、これに水素化リチウムアルミニウム
542.8mgを加え、約1時間撹拌下に還流した。反
応終了後、メタノールを加えて過剰の水素化リチ
ウムアルミニウムを分解し、ロツシエル塩水溶液
を加えて、塩化メチレン−メタノール混合溶液
(95:5)で抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶
媒を留去した。残留結晶をメタノールより再結晶
して無色プリズム晶の(±)−カノクラビン−
182.7mgを得た。再結晶母液を濃縮し、シリカゲ
ル分取薄層クロマトグラフイー(展開溶媒;クロ
ロホルム:メタノール:アンモニア水=90:10:
1)で分離精製してさらにプリズム晶の目的物
105.5mgを得た。全収量288.2mg(95.8%)。
無色プリズム晶 融点:194〜195℃(decomp.) (メタノール) IR(KBr): νmax 3230、1600、1435、1074、743cm-1 NMR(pyridine−d5) δ:2.03(3H、d、J=1.5Hz)、2.40(3H、
s)、2.70〜3.15(2H、m)3.41(1H、dd、J
=18.8and8.3Hz)、4.03〜4.29(1H、m)、4.41
(2H、s)、5.85(1H、dq、J=10.0and1.5
Hz)、6.97(1H、d、J=6.6Hz)、7.06〜7.47
(3H、m)、11.49(1H、brs) MS:m/e256(M+) 元素分析値(C13H20N2Oとして) C% H% N% 計算値 74.96 7.86 10.93 実測値 74.91 7.99 10.96 参考例 6 (±)−イソカノクラビン− (±)−ノルイソカノクラビン−43.1mgをテ
トラヒドロフラン4.0mlに溶解し、これにトリエ
チルアミン0.13mlを加え、次いでクロル炭酸メチ
ル0.055mlを加えて室温下約30分撹拌した。適量
の飽和食塩水および塩化メチレン−メタノール混
合溶媒(95:5)を加えて振とうし、有機層を分
離した。水層をさらに塩化メチレン−メタノール
混合溶媒で抽出して有機層と合わせ、飽和食塩水
で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下
に溶媒を留去し、残留物をシリカゲル分取薄層ク
ロマトグラフイー(展開溶媒;塩化メチレン:メ
タノール=95:5;Rf値0.35〜0.23)で分離精製
して、無色油状物の(±)−6−メトキシカルボ
ニル−6−ノルイソカノクラビン−46.8mg
(87.6%)を得た。
無色油状物 IR(Flim): νmax 3470、1690、1510、1444cm-1 NMR(CDCl3) δ:1.83(3H、d、J=1.4Hz)、2.56(1H、
brs)、2.72(1H、dd、15.2and4.8Hz)、3.26
(1H、dd、J=15.2and4.0Hz)、3.55(3H、
s)、3.80〜4.25(2H、m)、4.08(1H、d、
J=11.2Hz)、4.42(1H、d、J=11.2Hz)、
4.89〜5.46(2H、m)、6.52〜6.87(2H、m)、
6.94〜7.22(2H、m)、8.00(1H、brs) MS:m/e282(M+−H2O) (±)−6−メトキシカルボニル−6−ノルイ
ソカノクラビン−19.2mgを、無水テトラヒドロ
フラン2mlに溶解し、これに水素化リチウムアル
ミニウム28.1mgを加えて、約1時間撹拌下に還流
した。反応終了後、適量のメタノールを加えて過
剰の水素化リチウムアルミニウムを分解し、ロツ
シエル塩水溶液を加えて塩化メチレン−メタノー
ル混合溶媒(95:5)で抽出した。抽出液を飽和
食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減
圧下に溶媒を留去した。残留物をシリカゲル分取
薄層クロマトグラフイー(展開溶媒;クロロホル
ム:メタノール:アンモニア水=90:10:1;
Rf値0.29〜0.17)で分離精製して、無色プリズム
晶の(±)−イソカノクラビン−12.7mg(77.5
%)を得た。
無色プリズム晶 融点:200〜201℃(decomp.) (メタノール−水) IR(KBr): νmax 3470、3380、1605、1438、1338、1023、
752cm-1 NMR(pyridine−d5) δ:2.13(3H、d、J=1.2Hz)、2.43(3H、
s)、2.62〜3.05(2H、m)、3.41(1H、dd、
J=19.2and8.2Hz)、4.11〜4.38(1H、m)、
4.51(1H、d、J=12.2Hz)、4.71(1H、d、
J=12.2Hz)、5.46(1H、brd、J=10.3Hz)、
6.99(1H、dt、J=6.8and1.1Hz)、7.13〜7.48
(3H、m)、11.51(1H、brs) MS:m/e256(M+) 元素分析値(C16H20N2Oとして) C% H% N% 計算値 74.96 7.86 10.93 実測値 74.76 7.97 10.90 参考例 7 (±)−アグロクラビン (±)−イソカノクラビン−28.8mgを蒸溜し
たてのジオキサン10mlに溶解し、これに、塩化チ
オニル571.1mgをジオキサン1mlに溶かした溶液
を加え、室温下、N2ガス気流下に約15分撹拌し
た。反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて
アルカリ性とした後、塩化メチレンで抽出し、飽
和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧下に溶媒を留去し、残留物をシリカゲル
分取薄層クロマトグラフイー(展開溶媒;クロロ
ホルム:メタノール:アンモニア水:n−ヘキサ
ン=93:10:1:35)で分離精製して(±)−ア
グロクラビン17.3mg(64.3%)を得た。
無色針状晶 融点:189〜191℃(decomp.) (アセトン) IR(KBr): νmax 3320、1605 1458、1440、1351、1213、
743cm-1 NMR(CDCl3) δ:1.78(3H、brs)、2.50(3H、s)、2.51(1H、
ddd、J=10.9、8.8and3.7Hz)、2.78(1H、
ddd、J=13.2、10.9and2.0Hz)、2.92(1H、
brd、J=15.9Hz)、3.28(1H、brd、J=15.9
Hz)、3.33(1H、dd、J=13.2and3.7Hz)、
3.75(1H、brd、J=8.8Hz)、6.18(1H、
brs)、6.88(1H、brs)、6.95〜7.24(3H、m)、
8.00(1H、brs) MS:m/e238(M+) 〔発明の効果〕 本発明の製造方法で得られる一般式()の化
合物は医薬品として有用な麦角アルカロイド、特
にクラビン型アルカロイドの合成中間体としてき
わめて応用範囲が広い。例えば、本発明の一般式
()の化合物を塩化チオニルで処理することに
より、きわめて容易にアグロクラビンを製造する
ことができる。その他1〜数工程でフエスツクラ
ビン、セトクラビン、イソセトクラビン、エリモ
クラビン、ペニクラビン、イソペニクラビン等に
導くことができる。これらのアルカロイド類はい
ずれも麦角アルカロイド特有の作用、例えばプロ
ラクチン分泌抑制作用、子宮収縮作用などを有
し、高プロラクチン症治療薬、分娩促進薬として
有用である。例えば、カノクラビンは血圧降下作
用を示すことから降圧薬として用いられ、アグロ
クラビンは子宮収縮作用を示すことから分娩促進
薬として用いられる。また、本発明の一般式
()の化合物自体も麦角アルカロイド類似の作
用、例えば、α−受容体遮断作用、抗セロトニン
作用等を示し、偏頭痛治療薬、高血圧治療薬とし
て有用である。
本発明の製造方法によれば、このように医薬品
として、また、医薬品の製造中間体として有用な
一般式()の化合物をきわめて効率よく製造す
ることができる。従来知られている製造方法によ
れば、例えば1,2,3,4−テトラヒドロ−
1,4−エテノ−5−ニトロ−4−オキソナフタ
リン エチレンアセタール()を出発原料とし
て、7工程、通算収率約0.3〜0.7%で(±)−カ
ノクラビン−が得られるのに対し、本発明の製
造方法によれば4−ヨード−3−インドールカル
バルデヒド()を出発原料として、7工程、通
算収率約22%で(±)−カノクラビン−を製造
することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中のR1およびR2のいずれか一方はヒドロキ
    シメチル基であり、他の一方はメチル基である)
    で表わされるニトロ化合物を、還元剤を用いて還
    元することを特徴とする、一般式 (式中のR1およびR2は前記と同じ意味をもつ)
    で表される1,3,4,5−テトラヒドロベンズ
    〔cd〕インドール誘導体の製造方法。 2 還元剤が亜鉛アマルガムである特許請求の範
    囲第1項記載の製造方法。
JP60203888A 1985-09-13 1985-09-13 1,3,4,5−テトラヒドロベンズ〔cd〕インド−ル誘導体の製造方法 Granted JPS6263567A (ja)

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