JPH04349933A - 加熱冷却装置 - Google Patents

加熱冷却装置

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JPH04349933A
JPH04349933A JP1469391A JP1469391A JPH04349933A JP H04349933 A JPH04349933 A JP H04349933A JP 1469391 A JP1469391 A JP 1469391A JP 1469391 A JP1469391 A JP 1469391A JP H04349933 A JPH04349933 A JP H04349933A
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高之 森井
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加熱と冷却を行う加熱冷
却装置に関する。上記の加熱冷却装置としては、各種反
応釜や食品の蒸溜装置、濃縮装置、及び、殺菌装置等が
あり、加熱温度として100℃以上の比較的高温の場合
から100℃以下の比較的低温で加熱される場合があり
、加熱あるいは冷却においては、被加熱冷却物の熱損傷
や変成を防止するためにその温度は精度よく制御されな
ければならない。また、各種反応釜においては、加熱と
冷却を頻繁に繰返す場合が多々ある。
【0002】
【従来技術】従来の加熱冷却装置として、例えば図2に
示す反応釜の加熱冷却装置がある。図において、1は反
応釜であり、原料入口2、製品出口3、撹拌機4、ジャ
ケット部5を有している。ジャケット部5には加熱及び
冷却のための流体給排口6,7を設けてあり、その一方
には冷却水供給管8及び温水排出管9を接続し、他方に
は温水供給管10及び冷却水排出管11を接続し、各管
の途中に弁V1、V2、V3、V4を設けてある。この
反応釜1内の原料を加熱する場合は、弁V2、V4を閉
じ、弁V1、V3を開く。これによって温水が管10、
流体給排口7からジャケット部5内に供給されて加熱が
行なわれ、温水排出管9を通って排出される。
【0003】また冷却する場合は、弁V1、V3を閉じ
、弁V2、V4を開く。これによって冷却水が管8、流
体給排口6を通ってジャケット部5内に供給されて冷却
が行なわれる。供給された冷却水は流体給排口7、管1
1を通って排出される。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】上記従来の加熱冷却
装置は、加熱及び冷却時において、被加熱及び被冷却物
である反応釜を均一に加熱冷却できず、部分的な異常低
温あるいは異常昇温が発生しやすく、この温度ムラによ
って製品の品質を一定に維持し難い問題がある。この原
因は、撹拌機によって反応釜内を撹拌してはいるが温度
分布にバラツキを生じるためである。すなわち、反応釜
の上部は高温となり下部は低温となったり、あるいは、
下部においても被加熱冷却物の反応熱により温度ムラを
生じるためである。また上記従来の加熱冷却装置は、温
水による加熱と冷却水による冷却であるため、水の顕熱
のみによる加熱または冷却となり熱容量が小さいために
温度ムラを生じるのである。
【0005】温水加熱に換えて蒸気を供給して蒸気加熱
とすることもできるが、蒸気は大気圧下においてほぼ1
00℃であり、従って100℃以下で加熱する場合は別
途温水供給設備が必要となり、大がかりで複雑な設備と
なってしまう問題がある。
【0006】また、温水加熱あるいは蒸気加熱のいずれ
においても、加熱と冷却を繰返す場合、装置の立ち上が
りに時間を要する問題がある。これは、ジャケット部に
温水あるいは冷却水がほぼ満水になって初めて一定の熱
交換作用を発揮するため、満水になるまでに時間を要す
るためである。このことはジャケット部の容積が小さい
場合はさほど問題になることはないが、大容積のジャケ
ット部を有する場合は生産効率上大きな問題となる。
【0007】従って本発明の技術的課題は、100℃以
上でも以下でも簡単な設備で加熱することができ、立ち
上がりに時間を要しない、また、温度ムラの少ない加熱
冷却装置を得ることである。
【0008】
【課題を解決する為の手段】本発明の加熱冷却装置の構
成は次の通りである。複数の加熱冷却室を有する熱交換
器と、加熱冷却室へ加熱用流体としての蒸気あるいは冷
却用流体としての冷却水を供給する流体管路と、該流体
管路内に設けた流体を制御するための弁手段と、上記加
熱冷却室の流体を吸引するための吸引手段とから成り、
上記加熱冷却室と吸引手段とを連通する連通路を設けて
、該連通路にスチ―ムトラップと弁手段を並列に取り付
けたものである。
【0009】
【作用】100℃以上で熱交換器の被加熱物を加熱する
場合は、連通路に取り付けた弁手段を閉弁状態にすると
共に、大気圧以上の蒸気を流体管路に設けた弁手段を介
して加熱冷却室に供給することにより加熱することがで
きる。加熱により復水化したドレンは連通路に取り付け
たスチ―ムトラップを介して吸引手段に吸引される。
【0010】100℃以下で加熱する場合は、吸引手段
の能力を高めることにより、ドレンに続いて気化蒸気あ
るいは残留空気も吸引されて加熱冷却室は大気圧以下の
減圧状態となる。この状態で蒸気管路に取り付けた弁手
段を微開することにより、加熱冷却室へ蒸気が供給され
ると共に、減圧状態故に100℃以下の蒸気となり低温
蒸気で被加熱物を加熱することができる。加熱により発
生したドレンは上記と同様にスチ―ムトラップを介して
吸引手段に吸引される。
【0011】加熱から冷却に切換える場合は、蒸気供給
用の弁手段を閉弁し、連通路に取り付けた弁手段を開弁
状態にすると共に、冷却水を流体管路に設けた弁手段を
介して加熱冷却室に供給する。加熱冷却室は吸引手段に
より減圧状態に維持されており、供給された冷却水は被
冷却物の熱と減圧状態故に直ちに気化することによって
、被冷却物を気化冷却する。気化冷却により発生した蒸
気は、連通路に取り付けた弁手段を介して吸引手段に吸
引される。
【0012】複数の加熱冷却室を設けたことにより、熱
交換器の上部と下部とで温度のバラツキを生じたとして
も、上部の加熱冷却室のみあるいは下部の加熱冷却室の
みに蒸気とか冷却水を個別に供給することができ、温度
ムラを防止することができる。
【0013】
【実施例】図示の実施例を詳細に説明する。本実施例に
おいては、熱交換器として反応釜を用いた例を示す。図
1において、21は反応釜、22は吸引手段、23a,
23bは蒸気流体管路27に取り付けた弁手段、24は
水温制御部、25は余剰水排出手段、26a,26bは
冷却水流体管路28に取り付けた弁手段である。熱交換
器としての反応釜21は、原料入口2、製品出口3、撹
拌機4、加熱冷却流体室としての複数のジャケット部5
a,5bを有しており、ジャケット部5a,5bは蒸気
流体管路27及び冷却水流体管路28とそれぞれ弁手段
23a,23b,26a,26bを介して接続する。
【0014】吸引手段22はエゼクタ32とポンプ30
を組合せた組合せポンプから成り、ポンプ30がタンク
31に吸込側を接続され吐出側をエゼクタ32のノズル
33に接続し、エゼクタ32のディフュ―ザ34がタン
ク31の上部空間に接続された構成のものであり、エゼ
クタ32とジャケット部5a,5bの下端が連通路50
a,50bで接続され、この連通路50a,50bにス
チ―ムトラップ51a,51bと弁手段52a,52b
をそれぞれ並列に取り付ける。弁手段52a,52bと
しては、全開全閉を行う開閉弁であっても、全閉から全
開まで通過流量を調整できるものでもあっても良く、ま
た、手動式のものであっても、自動式のものであっても
良い。この吸引手段22は、ポンプ30の作動によりタ
ンク31内の水をエゼクタ32に供給して吸引作用させ
、タンク31に戻すようになっている。
【0015】蒸気流体管路27は弁手段23a,23b
を介してジャケット部5a,5bと接続する。弁手段2
3a,23bとしては、自動調節弁や自動減圧弁等の自
動弁を用いることができる。あるいは簡単な装置であれ
ばプラグ弁やニ―ドル弁あるいはダイヤフラム弁やボ―
ル弁等の一般弁を用いることもできる。弁手段23a,
23bはコントロ―ル部29と信号線6,7で接続し、
コントロ―ル部29からの信号により開閉動作する。
【0016】冷却水流体管路28は弁手段26a,26
bを介して同じくジャケット部5a,5bと接続する。 冷却水のジャケット部5a,5bとの接続口は、より冷
却ムラを防止するために反応釜21の全周にわたって設
けることが望ましい。また、接続口は図示していないが
冷却水を噴霧するためのノズルを配置することが望まし
い。冷却水流体管路28の一部は水温制御部24と接続
する。水温制御部24は、タンク31内の水温を制御す
るように設けたものであり、タンク31内に冷却水を供
給することによって制御するようになっている。自動弁
70を設け、タンク内の水温を検出する温度センサ―4
1からの信号により開閉する。
【0017】余剰水排出手段25は、吸引手段22の一
部に自動弁71を取付け、タンク31内の水位センサ―
42a,42bからの信号により、タンク31内の水位
を所定範囲に保つものである。自動弁75a,75bは
、吸引手段22の組合せポンプ内を循環する循環水の一
部を反応釜21の冷却水として用いる場合に使用するた
めのもので、吸引手段22とジャケット部5a,5bと
を接続する管路に介在させる。弁手段23a,23b以
外の弁26a,26b,52a,52b,70,71,
75a,75b及び反応釜21内の被加熱冷却物の温度
を検出する温度センサ―56a,56bもコントロ―ル
部29と接続して集中制御できるようにする。
【0018】反応釜21を加熱する場合は、コントロ―
ル部29からの信号により、弁手段23a,23bが開
き、連通路50a,50bに取り付けた弁手段52a,
52bが閉じあるいは開度調節を行い、加熱用流体とし
ての蒸気がジャケット部5a,5bに供給され、反応釜
21を蒸気加熱する。加熱により生じたドレンは、連通
路50a,50bのスチ―ムトラップ51a,51bを
経てエゼクタ32に吸引されタンク31に至る。ドレン
によってタンク31内の水位が上限水位に達すると、水
位センサ―42aが検知し、自動弁71が開き、余剰水
を系外に排出する。
【0019】100℃以上で加熱するか以下で行うかは
、弁手段23a,23bの開度と、吸引手段22の吸引
力の調節により実施することができる。すなわち、吸引
手段22の吸引力は、ノズル33を通過する流体の温度
における飽和圧力と等しくなり、組合せポンプ内を循環
する循環水の温度を水温制御部24により調節すること
により、ほぼ任意にコントロ―ルできる。従って、10
0℃以下で加熱する場合は、循環水の温度を下げて吸引
手段22の吸引力を高めることにより、ジャケット部5
a,5b内を大気圧以下の減圧状態とすることができ、
100℃以下の蒸気で加熱することがでる。
【0020】加熱から冷却に切換える場合は、弁手段2
3a,23bを閉じて蒸気の供給を停止し、冷却水流体
管路28と接続する弁手段26a,26bを開弁すると
共に連通路50a,50bに取り付けた弁手段52a,
52bを開弁して、冷却水をジャケット部5a,5bに
供給する。タンク31内に冷却水を供給することにより
、タンク31内の水温は徐々に低下する。水温の低下に
伴いエゼクタ32に生じる吸引作用すなわち減圧度が高
くなり、ジャケット部5a,5b内も減圧される。ジャ
ケット部5a,5b内が減圧されると、供給される冷却
水は反応釜21の熱により直ちに気化して反応釜21を
冷却する。
【0021】反応釜21において部分的に温度ムラが生
じた場合、温度センサ―56a,56bで検出してコン
トロ―ル部29からの信号によって弁手段を操作し、対
応するジャケット部5a,5bに蒸気あるいは冷却水を
供給することにより、温度ムラを抑止することができる
【0022】また、被加熱物あるいは被冷却物の温度を
温度センサ―56で検出し、コントロ―ル部29に記憶
や設定や演算あるいは判定機能を付加することにより、
反応釜21を任意に加熱冷却あるいはそれらのサイクル
を設定することのできる加熱冷却装置とすることもでき
る。
【0023】本実施例においては、加熱冷却装置として
反応釜のものを示したが、その他の蒸溜装置や濃縮装置
や殺菌装置等であっても同様に実施することができる。 また本実施例においては、吸引手段としてエゼクタ32
とポンプ30を組合せたものを示したが、その他の水封
式ポンプ等既存の真空ポンプを用いることもできる。ま
た本実施例においては、加熱冷却室としてのジャケット
部5a,5bを、上下に2分割して複数配置した例を示
したが、その他3分割や左右の分割等も実施することが
できる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、複数の加熱冷却室を設
けたことにより、熱交換器内に部分的な温度ムラを生じ
たとしても、それぞれ対応した箇所の加熱冷却室に蒸気
や冷却水を個別に供給することにより、温度ムラを防止
することができる。
【0025】また、加熱温度が100℃以上であっても
以下であっても蒸気のみで加熱することができるので簡
単な設備とすることができ、加熱冷却を繰返す場合であ
っても、温水あるいは冷却水が満水になるまで待つ必要
がなく、冷却水を供給すれば直ちに冷却することができ
るので立ち上がりに時間を要することがなく、また、加
熱は蒸気で、冷却は冷却水の気化冷却により行うことに
より、大きな熱容量を確保できるので加熱冷却ムラを防
止して、製品の品質を一定に維持することのできる加熱
冷却装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加熱冷却装置の実施例の構成図である
【図2】従来の加熱冷却装置の構成図である。
【符号の説明】
5a,5b  ジャケット部 21  反応釜 22  吸引手段 23a,23b  弁手段 26a,26b  弁手段 27  蒸気流体管路 28  冷却水流体管路 30  ポンプ 31  タンク 32  エゼクタ 50a,50b  連通路 51a,51b  スチ―ムトラップ 52a,52b  弁手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  複数の加熱冷却室を有する熱交換器と
    、該加熱冷却室へ加熱用流体としての蒸気あるいは冷却
    用流体としての冷却水を供給する流体管路と、該流体管
    路内に設けた流体を制御するための弁手段と、上記加熱
    冷却室の流体を吸引する吸引手段とから成り、上記加熱
    冷却室と吸引手段とを連通する連通路を設けて、該連通
    路にスチ―ムトラップと弁手段を並列に取り付けた加熱
    冷却装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN105289438A (zh) * 2014-07-25 2016-02-03 甘肃渊和中药材生物科技发展有限公司 一种中药材蒸汽软化润制箱

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