JPH04349929A - 真空装置 - Google Patents

真空装置

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JPH04349929A
JPH04349929A JP15263391A JP15263391A JPH04349929A JP H04349929 A JPH04349929 A JP H04349929A JP 15263391 A JP15263391 A JP 15263391A JP 15263391 A JP15263391 A JP 15263391A JP H04349929 A JPH04349929 A JP H04349929A
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JP
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chamber
vacuum chamber
vacuum
processed
exhaust
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JP15263391A
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English (en)
Inventor
Masashi Saito
昌司 斉藤
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Publication date
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Priority to US08/187,723 priority patent/US5455082A/en
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J3/00Processes of utilising sub-atmospheric or super-atmospheric pressure to effect chemical or physical change of matter; Apparatus therefor
    • B01J3/006Processes utilising sub-atmospheric pressure; Apparatus therefor

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体基板や液晶基板の
処理などに利用される真空装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスや液晶パネルなどの製造
に必要な基板へのイオン注入、ドライエッチング、成膜
処理などの各種の処理を行うための真空装置の典型的な
ものは、図8(A)に示すようにプロセスチァンバ(P
C)と称される処理室を単独で配置したものや、(B)
に示すように処理室の前後にロードロックチァンバ(L
L)と称される2個の予備室(LL1,LL2)を被処
理基板の搬入用と処理済み基板の搬出用として配置した
ものや、(C)に示すように処理室の前後にカセットチ
ァンバ(CC)と称される基板の貯蔵室(CC1,CC
2)を被処理基板の搬入用と処理済み基板の搬出用とし
て配置したものや、(D)に示すように処理室の前後に
配置した予備室(LL1,LL2)の更に前後に貯蔵室
(CC1,CC2)を配置したものなどがある。チァン
バ(真空室)どうし及び最外側のチァンバと大気圧との
間にはゲートバルブ(G)と称される自動開閉機構が形
成され、図示しない被処理基板の搬送機構や排気機構な
どと連携して自動的な開閉が行われる。基板の搬入用と
搬出用に真空室を共用する場合には、(B),(C),
(D)において、処理室の片側にだけ搬入/搬出用の予
備室や貯蔵室が設置される。
【0003】図8(D)に示す形態の真空装置について
半導体ウエハの処理用を例にとって説明を補足すると、
図9に示すように、中央の処理室(PC)内には被処理
半導体ウエハを載置するための載置台51が設置され、
搬入側の貯蔵室(CC1)内には複数枚の被処理半導体
ウエハ(W)を収納するカセット53が配置され、これ
らの中間に配置される搬入側の予備室(LL1)内には
カセット53内の被処理半導体ウエハ(W)を処理室内
の載置台51まで搬送する多関節アームなどの搬送機構
(搬送ロボット)52が設置される。処理済みの半導体
ウエハの搬出側の経路についても同様にして、搬出側の
貯蔵室(CC2)内には複数枚の処理済み半導体ウエハ
(W)を収納するカセット53’が配置され、これらの
中間に配置される搬出側の予備室(LL2)内には処理
室内の載置台51から処理済み半導体ウエハをカセット
53’内に搬送する搬送機構52’が設置される。各チ
ァンバは排気機構55,56,56’,57,57’に
よって排気が行われる。
【0004】図8(A)の形態はチァンバが一つで足り
るため最も小型・簡易ではあるが、被処理基板の出し入
れのたびに処理室(PC)内を大気圧に戻さなければな
らないため再び高真空の状態まで排気するのに時間がか
かり、スループットなどと称される処理効率が低下する
という問題がある。図8(B)の形態はチァンバが3個
必要になるものの、被処理基板の出し入れのたびに処理
室内を大気圧に戻さなくても済むことと、処理室内の処
理と並行して搬入側の予備室(LL1)への次の被処理
基板の搬入と搬出側の予備室(LL2)からの処理済み
基板の搬出が行えることのため、処理効率が向上する。 図8(C)の形態は、複数枚の被処理あるいは処理済み
基板に対して1回だけ貯蔵室(CC1,CC2)を大気
圧に戻せばよいことから排気の回数が減少し、スループ
ットが更に向上する。更に、図8(D)の形態は、予備
室(LL1,LL2)と処理室(PC)間の被処理基板
の搬送と処理室内での処理と並行して貯蔵室(CC1,
CC2)へのカセットの搬入/搬出が行えることからス
ループットが更に向上すると共に、予備室(LL1,L
L2)を常時清浄な真空状態に保つことも可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図8に示した従来の真
空装置では、最外側のものについてはチァンバ内を処理
の進行に伴う一定の頻度で大気圧に戻さなければならな
いため、内部を再び高真空状態まで排気するための時間
がかかりスループットが低下するという問題がある。特
に、外気に含まれる水分がチァンバ内壁に付着すると、
排気の際の気化熱で排出の困難な氷片に変化して排気に
時間がかかりスループットが低下するという問題がある
。これを防止するためにチァンバ内に大気圧への開放に
先立って窒素などの不活性ガスを充填し、被処理基板の
搬入/搬出中は外部に吹き流すなどの対策が講じられて
いるが、大気中を高速の分子速度で飛行する水分子を十
分に阻止することは困難であり、あまり効果がないとい
う問題がある。
【0006】また、処理室での処理がCVDなどの成膜
処理の場合、処理に使用した材料ガスやこれらから生じ
た反応ガスなどが微量ながら処理室内に残留し、この残
留ガスが被処理基板や処理済み基板の搬入/搬出の際に
予備室や貯蔵室側に流れ込んでその内壁などに付着し、
室内を汚染してしまい不良品を発生させかねないという
問題もある。
【0007】更に、搬入待ちの被処理基板自体の表面に
も大気と接触している間に水分子など種々の分子が吸着
される。このような被処理基板をチァンバ内に搬入して
排気を開始しても表面の吸着分子は速やかには遊離され
ないため、高真空状態への到達に時間がかかりスループ
ットが低下するという問題もある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の真空装置は、厚
肉の壁面で囲まれる外側真空室と、薄肉の壁面で囲まれ
る内側真空室と、この内側真空室の薄肉の壁面を加熱す
る加熱手段と、必要な場合には内側真空室の薄肉の壁面
を冷却する冷却手段とを備えている。上記加熱手段は、
内側真空室の扉が開放される直前の時点からこの扉が開
放され再び閉鎖されたのち所定の時間が経過した時点ま
でにわたって作動する。上記真空装置は、例えば、処理
室に隣接して配置される予備室又はこの予備室若しくは
処理室に隣接して配置される貯蔵室を構成する。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の真空装置のうち
主要部分のみを断面図によって示す要部断面図であり、
1は外側真空室、2は内側真空室、3は電熱線、4は冷
却水管、5a,6aは排気管路、5b,6b,6cは排
気管路を開閉するための排気バルブ、7はドライポンプ
、8はターボ分子ポンプ、9,10はゲートバルブ、1
1は制御部である。
【0010】外側の真空室1は、ステンレス鋼やアルミ
ニュウム合金などを素材とする厚肉の壁面で囲まれ、そ
の外壁面に作用する大気圧と内壁面に作用する数十万分
の1気圧との差に等しいほぼ1気圧の高圧力差に耐え得
る大きな強度を備えている。一方、内側の真空室2は、
ステンレス鋼などを素材とする薄肉の壁面で囲まれ、そ
の外壁面に作用する数十万分の1気圧と内壁面に作用す
るほぼゼロ気圧との差に等しいほぼ数十万分の1気圧の
低圧力に耐え得る小さな強度を備えている。この内側の
真空室2の薄肉の壁面の外側には、ヒータ3と冷却水の
管路4が適宜な間隔で巻回されている。
【0011】外側の真空室1の内部は、その壁面と内側
の真空室2の壁面とによって気密状態に保たれると共に
排気管路5aと排気バルブ5bとを介してドライポンプ
7に接続され、10万分の1気圧(10ー2Torr 
)程度の減圧状態にまで排気が行われる。一方、内側の
真空室2の内部は、その壁面とゲートバルブ9,10と
によって気密状態に保持され、排気の初期段階では排気
管路6aと排気バルブ6c,5bとを介してドライポン
プ5bに接続されたのち、最終的には排気バルブ6bを
介してターボ分子ポンプ8に接続され、10ー9Tor
r 程度の高真空状態への排気が行われる。なお、ター
ボ分子ポンプ8の排気側はドライポンプ7に接続されて
いる。
【0012】制御部11は、ゲートバルブ9,10の開
閉と被処理基板の搬入/処理済み基板の搬出を制御する
開閉・搬送制御部11bと、排気ポンプの起動/停止や
排気管路の排気バルブの開閉によって排気動作を制御す
る排気制御部11cと、内側真空室2の外壁面上に巻回
された電熱線3や冷却水管4への給電や給水の制御によ
って内側真空室の壁面の温度を制御する温度制御部11
dと、上記各部を所定のタイミングのもとに連携させる
中央制御部11aとから構成されている。
【0013】図1の真空装置を構成する外側真空室1と
内側真空室2とによる二重構造の真空室は、図8と図9
で説明した処理室(プロセスチァンバ)、予備室(ロー
ドロックチァンバ)あるいは貯蔵室(カセットチァンバ
)のうちのどの種類に該当するものであってもよい。 煩雑化を避けるために図示は省略されているが、上記ど
の種類の真空室であるかに応じてその内側真空室2の内
部には被処理基板の載置台、搬送ロボット、カセットな
どが収容されることになる。
【0014】図2は、図1の真空装置のゲートバルブ9
の外側が大気に接している場合において、被処理基板の
搬入や処理済み基板の搬出に際し制御部11によって制
御されるゲートバルブ9の開閉状態、内外真空室内の圧
力、内側真空室2の壁面の温度が時間と共にどのように
変化するかの一例を示す概念図である。まず、初期状態
では、ゲートバルブ9と10とが閉じられると共に排気
バルブ5bと6bとが開かれることにより、外側真空室
1内は10ー2Torr 程度の低真空の状態に保たれ
ると共に内側真空室2内は10ー9Torr 程度の高
真空の状態に保たれる。なお、図2の例ではゲートバル
ブ10は常時閉状態に保たれる。
【0015】被処理基板の搬入や処理済み基板の搬出の
ためのゲートバルブ9の開放に先立つ時刻t0において
、電熱線3への給電が開始され、内側真空室2の壁面温
度が室温近傍の値から140o C程度の高温まで急速
に高められる。内側真空室2内に収容されているカセッ
ト、搬送ロボット、載置台などの温度も高温になった壁
面からの輻射熱によって上昇する。この後、時刻t1に
おいて排気バルブ5b、6bが閉鎖されることにより内
外の真空室1,2が排気系から切り離され、引き続き、
リークバルブ(図示せず)の開放により外側真空室1と
内側真空室2の内部に同時に窒素ガスが導入され各室内
が大気圧に戻される。この後、時刻t2において、ゲー
トバルブ9が閉鎖状態から開放状態になり、高温に保た
れている内側真空室2内への被処理基板の搬入やここか
らの処理済み基板の搬出が行われる。この基板の搬入や
搬出が終了すると、時刻t3において、ゲートバルブ9
が閉鎖されると共に排気バルブ5bと6cが同時に開放
され、内外の真空室内の排気が同時に開始される。内側
の真空室については、ドライポンプ7による初期の排気
が終了すると、排気バルブ6cが閉鎖されて排気バルブ
6bが開放され、ターボ分子ポンプ8による排気が開始
される。内外の真空室1と2の排気が多少進行した時刻
t4において、電熱線3への給電が停止されると共に冷
却水管4への冷却水の給水が開始されることにより、内
側真空室2の壁面温度が急速に低下せしめられる。
【0016】上述のように、内側の真空室内の温度がゲ
ートバルブ9の開放前に開始される壁面の加熱によって
予め高められているので、ゲートバルブ9の開放に伴い
室内が大気に晒された場合でも、壁面や、室内に収容さ
れているカセット,搬送ロボット,載置台などへの水分
の付着が有効に防止される。また、内側真空室2を薄手
の壁面で構成することにより壁面の熱容量を小さくして
あるので、温度の急激な上昇と下降が可能となりスルー
プットが大幅に向上する。また、内外の真空室が完全に
遮断されているため、ターボ分子ポンプなど高真空用の
排気装置の負荷が軽減されて排気時間が短縮され、スル
ープットが更に向上する。
【0017】以上、他方のゲートバルブ10を閉じたま
ま大気圧側に接する一方のゲートバルブ9のみを開閉す
る場合を例にとって本発明の真空装置を説明した。これ
に対して、他方のゲートバルブ10が成膜処理用などの
他の真空室に連結されている場合において、大気圧側の
ゲートバルブ9を閉じたままゲートバルブ10のみを開
閉する場合にも、他の真空室から流れ込む材料ガスや反
応ガスの付着を防止するために図2と同様のタイミング
で温度制御を行えばよい。すなわち、ゲートバルブ10
の開放の直前から一旦開放され再び閉鎖されたのち所定
期間までにわたって内側真空室2の壁面の加熱を行えば
よい。
【0018】図3は、本発明の他の実施例の真空装置の
うち主要部分のみを断面図によって示す要部断面図であ
り、図中、1は外側真空室、2は内側真空室、3は電熱
線、4は冷却水管、5a,6aは排気管路、5b,6b
,6cは排気管路を開閉するための排気バルブ、7はド
ライポンプ、8はターボ分子ポンプ、9,10はゲート
バルブ、11は制御部、20は載置台である。この実施
例の真空装置は、内部に載置台20を収容する処理室(
プロセスチァンバ)を例示している。
【0019】載置台20は、図4の分解部分斜視図に示
すように、冷却機構付き円形プレート21と、これに積
層される加熱機構付き円形プレート22とから構成され
る。冷却機構付き円形プレート21は、互いに密着して
積層される上下のプレート21a,21b、これら上下
のプレート間に形成される冷却水の通路21c及びこの
冷却水の通路に連なる給水口21d,排水口21eから
構成されている。円形プレート22は、絶縁性セラミッ
クの外被22aと、この外被の内部に埋め込まれた導電
性セラミックの電熱体22bとから構成されている。
【0020】制御部11内の温度制御部11dは、図1
の実施例において内部真空室2の壁面に対し図2に示す
タイミングのもとに実行したと同様の温度制御を、図3
の内部真空室2の壁面と載置台20とに対し行う。すな
わち、基板の搬入や搬出のためのゲートバルブ9や10
の開放に先立って、電熱線3と導電セラミックの電熱体
22bへの通電が開始され、内側真空室2の壁面と載置
台20の温度が室温近傍の値から140o C程度まで
急速に高められる。この後、ゲートバルブ9や10が開
放され、内側真空室2内への被処理基板の搬入やここか
らの処理済み基板の搬出が行われる。この基板の搬入や
搬出が終了すると、ゲートバルブ9や10が閉じられ、
所定時間後に電熱線3と電熱体22bへの給電が停止さ
れると共に冷却水管4と冷却水の給水口21dへの冷却
水の給水が開始されることにより、真空室2の壁面と載
置台20の温度が急速に低下せしめられる。
【0021】このように、載置台20が内側真空室2の
壁面からの輻射熱だけでなく電熱体22bへの給電によ
り直接加熱されることにより載置台20の温度が速やか
に上昇せしめられる。この結果、載置台20に載置され
た被処理基板の温度も速やかに上昇し、基板表面に付着
した水分などの蒸発などによる付着物の遊離が促進され
る。この結果、内側の真空室内の真空度が短時間で所定
値に到達でき、スループットが向上する。
【0022】図5は、本発明の他の実施例の真空装置の
うち主要部分のみを断面図によって示す要部断面図であ
り、図中、図1や図3と同一の参照符号を付した構成要
素はこれらの図に関して既に説明した構成要素と同一の
ものであり、これらについての重複する説明は省略する
【0023】この真空装置は、載置台30を内蔵する二
重構造の処理室(プロセスチァンバ)を主体とするもの
として例示されており、厚肉の外側真空室1と薄肉の内
側真空室2の壁面のそれぞれの中央部分には石英などを
素材とする透光性の窓1aと2aが嵌め込まれると共に
、その上方の真空室外部には赤外線ランプ13と反射鏡
14とによる赤外線照射による加熱機構が形成されてい
る。載置台30は平坦な頂面を形成しながら隆起する円
環状の外縁部分が周辺部に形成された円形のプレート3
1と、上記外縁部分の頂面から遠隔操作によって上方に
突出され下方に後退せしめられる複数本のピン32a,
32b・・と、内外真空室の外部からプレート31の中
央部に連なりこの中央部に液体窒素を噴出する冷媒噴射
管33とから形成されている。
【0024】図5の真空装置では、図示は省略している
が図1や図3の真空装置と同様の制御部11が併設され
ており、この制御部11内の温度制御部は、図1の実施
例において内部真空室2の壁面について図2に示すタイ
ミングに従って行ったと同様の温度制御を、図5の内部
真空室2の壁面と載置台30に対して行う。
【0025】すなわち、基板の搬入や搬出のためのゲー
トバルブ9や10の開放に先立って電熱線3と赤外線ラ
ンプ13への給電が開始され、内側真空室2の壁面と載
置台30の温度とが室温近傍の値から140o C程度
まで急速に高められる。この後、ゲートバルブ9や10
が開放され、内側真空室2内への被処理基板の搬入や処
理済み基板の搬出が行われる。搬入され載置台に載置さ
れた基板は、赤外線照射による加熱機構によって加熱さ
れる。この加熱期間においては、載置台30のピン32
a,32b・・がその外縁部の頂面から上方に突出せし
められ、被処理基板Wとプレート31間の伝導による熱
抵抗が増大せしめられることにより、被処理基板Wの温
度が短時間で高温に達する。この基板の搬入や搬出が終
了すると、ゲートバルブ9や10が閉鎖され、この閉鎖
から所定時間後に電熱線3と赤外線ランプ13への給電
が停止されると共に冷却水管4への給水と冷媒噴射管3
3への液体窒素の供給が開始されることにより、真空室
2の壁面と載置台30と被処理基板Wの温度が急速に低
下せしめられる。この温度降下期間にはピン32a,3
2b・・・が外縁部の頂面の下方に後退せしめられ頂面
と被処理基板Wの周辺部が接触せしめられ、この接触面
間に生ずる適宜な大きさの排気抵抗のもとで冷却と不要
となった窒素ガスの排気が行われる。
【0026】図6は、本発明の他の実施例の真空装置の
うち主要部分のみを断面図によって示す要部断面図であ
る。図5が載置台30を収容する処理室であるのに対し
て図6では搬送機構40を収容する予備室である点や、
搬送機構40には冷却機構が附加されていない点などが
図5の場合と異なっている。被処理基板や処理済み基板
を載置する搬送機構40の最上部には図5の載置台のピ
ン32a,32b・・・に相当するピン41a,41b
・・・が植設置されており、赤外線の照射による加熱中
は、基板と搬送機構40の最上部との熱的な絶縁が行わ
れる。
【0027】以上、処理室内の載置台や予備室内の搬送
機構を内側真空室の壁面と共に図2のタイミングで加熱
あるいは冷却する構成を例示した。しかしながら、貯蔵
室内のカセットを内側真空室の壁面と共に図2のタイミ
ングで加熱あるいは冷却する構成とすることもできる。
【0028】さらに、内側の真空室2の壁面に冷却水管
を巻回しこれに冷却水を供給することによって壁面を冷
却する構成を例示した。しかしながら、上記冷却水の代
わりに液体窒素を注入したり、あるいは、外側真空室内
に液体窒素の蒸気や冷却空気を直接注入することにより
行ってもよい。
【0029】また、処理室、予備室、貯蔵室を二重構造
とせずにそれぞれに収容される載置台、搬送ロボット、
カセットのみを図2のタイミングで加熱・冷却する構成
としても排気特性を改善できる。
【0030】また、内側真空室の壁面を内蔵の載置台な
どの内蔵装置と共に加熱・冷却する構成を例示したが、
壁面と載置台などの収容装置の両者から冷却機構を省略
し輻射のみによる放射冷却を行わせることもできる。
【0031】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の真
空装置は、1気圧の圧力に耐え得る大きな強度の厚肉の
外側チァンバと、薄肉で熱容量の小さな内側チァンバと
の二重構造とし、内側チァンバの壁面に対する加熱手段
を備える構成であるから、内側真空チァンバが大気圧に
晒される直前からこの扉が開放され再び閉鎖されたのち
所定の期間が経過するまで加熱手段を動作させることに
より、水分などの付着が有効に防止され、迅速な排気が
可能となりスループットが大幅に向上する。
【0032】また、本発明の真空装置では内外の真空室
が完全に分離されているため、内側の真空室内を高真空
状態まで排気する排気ポンプの負荷が軽減され、排気時
間の短縮に伴いスループットが更に向上するという利点
もある。
【0033】図7は、上記本発明の効果を裏付ける実験
データであり、図1の構成について得られた実測値であ
る。横軸は、内側の真空室2を大気に晒したのちゲート
バルブ9を閉じて排気を開始した時点を原点とする分単
位の経過時間であり、縦軸はTorr を単位とする真
空度である。(1)は、ゲートバルブ9の開放の直前か
らこれが再び閉鎖され排気が開始された後までの3分間
だけ内側真空室2の壁面を140o Cに保った場合の
排気曲線である。(2)は上記加熱をまったく行わない
場合の排気曲線である。(3)は、大気圧に晒している
間は全く加熱を行わずに、排気の開始後20分経過した
時点から約60分間にわたって内側真空室2の壁面を1
40o Cに保った場合の排気曲線であり、ベーキング
(空焼き)の排気特性などとして知られている。このベ
ーキングの場合には大気圧に晒す前からの加熱を行って
いないため水分の付着が予防できず、本発明による(3
)の排気特性に比べると排気時間が大幅に増加している
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の真空装置のうち主要部分の
みを断面図によって示す要部断面図である。
【図2】図1の大気圧側に接するゲートバルブ9の開閉
状態、内外真空室内の圧力、内側真空室2の壁面の温度
が時間と共にどのように変化するかの一例を示す概念図
である。
【図3】本発明の他の実施例の真空装置のうち主要部分
のみを断面図によって示す要部断面図である。
【図4】図3中の載置台20の構成を示す分解部分斜視
図である。
【図5】本発明の他の実施例の真空装置のうち主要部分
のみを断面図によって示す要部断面図である。
【図6】本発明の他の実施例の真空装置のうち主要部分
のみを断面図によって示す要部断面図である。
【図7】本発明の効果を裏付ける排気特性の実験データ
である。
【図8】単一又は複数の真空室から成る真空装置の典型
的な構成を説明するための概念図である。
【図9】図8(D)に該当する真空装置の構成を示す断
面図である。
【符号の説明】
1        外側真空室 2        内側真空室 1a,2a     透光性の窓 3        電熱線 4        冷却水管 5a,6a  排気管路 5b,6b  排気バルブ 7        ドライポンプ 8        ターボ分子ポンプ 9,10    ゲートバルブ 11        制御部 13        赤外線ランプ 14        反射鏡 20,30     載置台 40        搬送機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚肉の壁面で囲まれた外側真空室と、薄肉
    の壁面で囲まれる内側真空室と、この内側真空室の薄肉
    の壁面を加熱する加熱手段とを備えたことを特徴とする
    真空装置。
  2. 【請求項2】厚肉の壁面で囲まれる外側真空室と、薄肉
    の壁面で囲まれる内側真空室と、この内側真空室の薄肉
    の壁面を加熱する加熱手段と、前記内側真空室の薄肉の
    壁面を冷却する冷却手段とを備えたことを特徴とする真
    空装置。
  3. 【請求項3】前記加熱手段は、前記内側真空室の扉が開
    放される直前の時点からこの扉が開放され再び閉鎖され
    たのち所定の時間が経過した時点までにわたって作動す
    ることを特徴とする請求項2又は3記載の真空装置。
  4. 【請求項4】処理室に隣接して配置される予備室又はこ
    の予備室若しくは前記処理室に隣接して配置される貯蔵
    室であることを特徴とする請求項1乃至3記載の真空装
    置。
JP15263391A 1991-05-28 1991-05-28 真空装置 Pending JPH04349929A (ja)

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