JPH0826458B2 - 薄膜処理装置 - Google Patents

薄膜処理装置

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JPH0826458B2
JPH0826458B2 JP31692491A JP31692491A JPH0826458B2 JP H0826458 B2 JPH0826458 B2 JP H0826458B2 JP 31692491 A JP31692491 A JP 31692491A JP 31692491 A JP31692491 A JP 31692491A JP H0826458 B2 JPH0826458 B2 JP H0826458B2
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JP
Japan
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chamber
sample
heater
valve
thin film
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JP31692491A
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English (en)
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JPH05148650A (ja
Inventor
誠司 伊藤
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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  • Drying Of Semiconductors (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蒸着、スパッタ、CVD
等の薄膜形成又は、エッチング等の薄膜加工などの真空
を利用した薄膜処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より薄膜処理装置は、半導体、絶縁
体、金属の薄膜形成・加工に用いられている。これらの
膜の種類によっては、試料を加熱しながら形成・加工す
る必要があるため加熱機構を持つ装置がある。
【0003】例えば、第4図に示す従来からのスパッタ
装置では、チャンバ51内に、薄膜原料となるタ−ゲッ
ト52を装着したタ−ゲット電極53を設け、これに対
向して試料54を載せる為のホルダ55を設置してい
る。さらに、ホルダ55裏側にヒータ56を設けて試料
54を加熱可能な構造にしてある。
【0004】この例においては、試料を加熱しながら薄
膜形成するときは、まず真空状態のチャンバ51内を大
気圧に戻して試料をホルダ55の所定の位置に取り付け
た後、真空排気弁58を開いて真空ポンプ59により真
空引きする。続いてヒ−タ56の加熱を始め所定の温度
になるまで待つ。加熱完了した段階でスパッタ成膜を開
始し、所望の成膜を行う。成膜を終了すると、同時にヒ
−タ加熱も停止し、冷却が完了した時点でチャンバ51
内を大気圧に戻して試料を取り出す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来装置では、ヒ
ータを高温加熱している時は、ヒ−タ保護の必要からチ
ャンバ内を真空にしておく必要があった。これは、高温
状態でチャンバの圧力を大気圧に戻すと熱歪みや熱酸化
が発生し、ヒ−タ寿命が短くなるからである。そのた
め、試料の出し入れ、タ−ゲット交換等で真空チャンバ
を大気圧に戻す時はまずヒ−タの電源を切って冷却し、
次に大気圧に戻すことになる。そして所定の作業終了後
に、チャンバの真空引きを行いこれが終わるのを待って
再加熱するという一連の操作を行う。
【0006】この方法では、ヒ−タの冷却、加熱に長い
待ち時間がある為、どうしても1回の成膜当たりに長い
処理時間が必要であった。
【0007】本発明は、装置の加熱や真空引きに要する
待ち時間を短縮して、処理能力を向上させようとするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求に係る薄膜
処理装置は、ヒ−タを加熱状態に保持しながらチャンバ
内の必要な空間のみを大気圧に戻すことを可能にした装
置である。
【0009】そのための手段として、真空チャンバ内を
仕切り弁で分離し、一方はヒ−タを取り付けたヒ−タ
室、他方はその他成膜に必要な機構を取り付けた試料処
理室とした。
【0010】
【作用】本発明の装置では、成膜後の試料取り出し等で
チャンバを大気圧に戻す時は、仕切り弁を閉じることに
よりヒ−タと試料処理室とを分離できるため、ヒ−タが
高温で真空状態に保持されたたまま試料処理室のみを大
気圧に戻すことができる。そして、試料を取り出して次
の成膜用の試料を装着した後、試料処理室を真空引き
し、ヒ−タ室と同圧力になった時点で仕切り弁を開く。
するとヒ−タは既に高温加熱されているため待ち時間な
く、直ちに試料を加熱することができる。
【0011】
【実施例】第1図に本発明の一実施例であるスパッタ装
置を示す。図におけるスパッタ装置は、チャンバ1を試
料処理室2とヒ−タ室3とに分離するための仕切り弁4
と試料5を保持するホルダ6とタ−ゲット電極7とヒ−
タ8とから主に構成されている。チャンバ1には、成膜
時にArガスを導入するガス弁9と、試料処理室2、ヒ
−タ室3を大気圧に戻すときにN2 ガスを導入するため
のベント弁10、11と、各室を真空ポンプ12にて排
気するときに開ける排気弁13、14とが取り付けられ
ている。また、タ−ゲット電極7には、試料と対向する
表面にタ−ゲット7Aが取り付けられているとともにプ
ラズマ発生用電源15が接続されている。ヒ−タ8に
は、図示しない外部電源が接続されている。
【0012】次に、動作について説明する。装置を使用
する準備工程として真空ポンプ12により排気弁13、
14を開いて試料処理室2、ヒ−タ室3をともに真空引
きしておく。このとき仕切り弁4は、開けておく。真空
状態になってからヒ−タ8を加熱し、これ以後ヒ−タ8
は、特に理由がない限り、高温状態で保持する。
【0013】次に、試料を、ホルダ6に取り付ける工程
に入る。まず、仕切弁4を閉じる。そして排気弁13を
閉じるとともに、ベント弁10を開いてN2 ガスをチャ
ンバ内に導入し、試料処理室2のみを大気圧に戻す。そ
して試料5をホルダ6上の所定の位置に取り付けた後で
排気弁13を開いて試料処理室2を再び真空状態にす
る。真空引きが終了してから、仕切り弁4を開くことで
試料5は、あらかじめ加熱してあったヒ−タ8により急
速に加熱される。
【0014】加熱が完了すると、ガス弁9を開いてAr
ガスを流して所定の圧力にする。圧力はArの流量によ
って制御してもよいし、排気弁13のチャンバ側に制御
弁を設けて制御してもよい。所定圧力になると電源15
によりタ−ゲット電極7に電力を投入し、試料5との間
にプラズマを発生させる。これによりスパッタによる成
膜が始まる。
【0015】成膜を終えた後は、電源15を切り、ガス
弁9を閉じる。そして試料処理室2のみを大気圧に戻せ
るように仕切り弁4を閉じる。その後は、試料を取り付
けたときと同様に、排気弁13を閉じベント弁10を開
けることで試料処理室を大気圧状態に戻して試料5を取
り出す。これ以後は、上記の操作を繰り返す。
【0016】以上のように本実施例では、試料処理室を
ヒ−タ室と分離して大気解放できるようにしたためヒ−
タ昇降温の待ち時間がなくなり、処理能力が向上する。
【0017】尚、この実施例は、バッチ式のスパッタ装
置に適用したが、インライン移動式のスパッタ装置にお
いても適用できる。これを第2図の実施例で示す。
【0018】第2図の例では、装置は、入口室21、反
応室22、出口室23の3室から構成され、そのうち反
応室22は、さらにヒ−タ室22A、試料処理室(スパ
ッタ室)22Bに分けられる。これらは仕切り弁24、
25、26、27、28により区切られている。このう
ち仕切り弁26は、本発明のための仕切り弁であり、通
常開いた状態で使用する。ヒ−タ室22Aにはヒ−タ2
9が、試料処理室22Bにはタ−ゲット材30Aを取り
付けたタ−ゲット電極30が取り付けられ、それぞれ図
示していないが、従来通りの配線がなされている。又、
各室には従来通りの真空排気用の真空ポンプ31及び排
気弁32が取り付けられている。
【0019】本装置では、入口弁24を介して試料が入
口室21内の所定の位置33Aに搬入される。入口室2
1を真空排気後、仕切り弁25を通過してヒ−タ室22
A内の所定位置33Bに搬送され、高温状態に保持され
ているヒ−タ29により加熱される。続いて常時開いて
ある仕切り弁26を通過してタ−ゲット電極30の前に
搬送され、この時通常の方法でスパッタ成膜される。成
膜終了後は、仕切り弁27を通過して出口室23の所定
位置33Dに搬送され、仕切り弁27を閉じた後に、出
口室23が大気圧に戻される。そして出口弁28を開い
て試料が搬出される。
【0020】以上の通常運転を繰り返すうちに成膜原料
であるタ−ゲット30Aが消耗するため、交換メンテナ
ンス作業が必要となる。この時、ヒ−タ29を高温に保
持した状態でタ−ゲット交換するために、今まで開いて
いた仕切り弁26を閉じてタ−ゲットのある試料処理室
22Bとヒ−タ室22Aを分離する。そして、試料処理
室22Bのみを大気圧に戻すとともにメンテナンス用の
扉34Cを開いてタ−ゲット交換作業を実施する。
【0021】交換作業終了後は、試料処理室22Bを再
び真空排気して仕切り弁26を開けるだけで、ヒ−タは
既に加熱されているため昇降温の待ち時間なく次の成膜
が開始できる。
【0022】さて第2図の例では、ヒ−タの昇降温の待
ち時間を短縮する目的で反応室をヒ−タ室と試料処理室
とに分離する仕切り弁を設けたが、ヒ−タを使用しない
スパッタ装置においても同様の仕切り弁を取り付けるこ
とで別の効果が生じる。これを第3図に示す。
【0023】第3図は、第2図と同じく入り口室41、
反応室42、出口室43の3室からなる装置である。反
応室42にはタ−ゲット44を装着したタ−ゲット電極
45が設置してあり、その前を試料ホルダ46が移動し
ながら成膜プロセスを実施する。成膜される試料が大型
化するにつれ装置の試料ホルダ46も大きくなる。移動
成膜装置の反応室42には、成膜領域の左右にその試料
ホルダ46を待機させるための空間が必要であり、大き
な試料ホルダを使用する装置では、これら待機用の空間
も含めた大きな反応室が必要となる。
【0024】このような大きな反応室をタ−ゲット交換
等で大気圧に戻した後は、チャンバ内壁の表面積が大き
いために吸着したガスを追い出すのに時間がかかり、再
び高真空状態にするのには、長時間の真空引きが必要で
ある。
【0025】そこでこの図において示すように、反応室
のうちでタ−ゲット付近のみを仕切り弁47にて分離で
きる構造として、タ−ゲット交換時は仕切り弁47を閉
じることとする。この結果、交換に必要な最小限の空間
のみを大気圧に戻せるようになり、吸着ガス量を減らす
ことができて、所定の真空度に達するまでの真空引きに
要する時間が短縮される効果を生じる。
【0026】第3図で示す例では、タ−ゲットが一つと
して説明したが、これを二つ以上にしてそれぞれを仕切
り弁で分離した構造としてもよい。タ−ゲット毎を仕切
り弁で分離する利点は、タ−ゲット交換時に交換作業の
必要なタ−ゲットだけを大気に戻すようにしてやはり吸
着ガス量を減らせることである。
【0027】以上の例は、スパッタ装置について適用し
たがプラズマCVD装置、エッチング装置その他の薄膜
処理装置についても同様に適用できる。
【0028】
【発明の効果】本発明の装置では、加熱機構が試料処理
機構と仕切り弁により分離できる。そのため加熱機構の
昇降温のための待ち時間が無くなり、処理能力の優れた
装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるスパッタ装置。
【図2】本発明の一実施例であるインライン移動成膜ス
パッタ装置。
【図3】本発明の変形実施例。
【図4】従来のスパッタ装置例。
【符号の説明】
1:真空チャンバ 2:資料処理室 3:ヒ−タ室 4:仕切り弁 5:試料 6:ホルダ 7:タ−ゲット電極 8:ヒ−タ 9:Arガス導入用ガスバルブ 10、11:ベント弁 12:真空ポンプ 13:排気弁 15:電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/3065

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空チャンバを使用する薄膜形成装置又
    は薄膜加工装置であって、試料加熱機構を含む空間領域
    を試料処理部の空間領域に対して一時的に隔離するため
    の仕切り弁が設けられていることを特徴とする薄膜処理
    装置。
JP31692491A 1991-11-29 1991-11-29 薄膜処理装置 Expired - Lifetime JPH0826458B2 (ja)

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JPH05148650A JPH05148650A (ja) 1993-06-15
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JP3611780B2 (ja) * 1992-09-07 2005-01-19 三菱電機株式会社 半導体製造装置
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