JP3611780B2 - 半導体製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、反応ガスを用いてウエハ表面に薄膜を形成する半導体製造装置に関するものである。なお、半導体製造装置の種類としては減圧CVD装置への適用が最も有効であるが、その他の薄膜形成、加工等の半導体製造装置にも利用可能である。
【0002】
【従来の技術】
図18は例えば特開昭54−160172号公報、特開平3−291381号公報等に示された第1従来例の半導体製造装置を示す断面図である。同図において、701は反応容器で、この反応容器701は、内部に筒状のインナーチューブ702を有しその内方に反応空間3が設けられている。704は、前記反応空間3内に配置された基板支持ボードで、この基板支持ボード704は半導体ウエハ1を多数枚支持する構造になっている。4は前記半導体ウエハ1を加熱するためのウエハ加熱源で、このウエハ加熱源4は反応容器701の周壁に設けられている。
【0003】
501は反応空間3内に反応ガスであるジクロロシラン(SiH2 Cl2 )を導入するための材料ガス管、502は別の反応ガスであるアンモニア(NH3 )を反応空間3内に導入するための反応ガス供給管である。これらの反応ガス供給管501,502は、それぞれ反応容器701を貫通して設けられ、ガス流の上流側が材料ガス供給源(図示せず)に接続されるとともに、下流側が反応室2の下部に開口している。
【0004】
7は反応容器701内のガスを排出するための反応ガス排気路である。この反応ガス排気路7は、一端が反応容器701内におけるインナーチューブ702の外周側となる空間に開口し、他端が不図示の排気装置に接続されている。なお、反応容器701内は、この反応ガス排気路7を介して内部ガスを排出することにより一般に減圧されている。
【0005】
このように構成された半導体製造装置においては、まず、ウエハ加熱源4によって反応容器701の周壁を介して半導体ウエハ1を加熱する。この時の温度としては700℃前後とされる。ついで、ジクロロシランおよびアンモニアを個別の反応ガス供給管501,502から反応空間3内に導入する。このように反応空間3内に供給された2種類の反応ガスは、加熱された半導体ウエハ1に接する気相中で熱分解される。そして、これにより生じた反応生成物が半導体ウエハ1上に堆積し、窒化ケイ素膜が形成されることになる。
【0006】
図19は例えば特開平3−184327号公報に示される第2従来例の半導体製造装置(いわゆる枚葉式)の概要を示す断面図である。同図において、1は半導体ウエハ、2は半導体ウエハ1を収容する反応室、5は半導体ウエハ1を搭載する真空チャック、204は真空チャック5に開口する真空引き孔、4は真空チャック5に内蔵され半導体ウエハ1を加熱するウエハ加熱源、6は反応室2に反応ガスを供給するガスノズル、3は反応が行われる反応空間、そして、7は反応室2内の反応後のガスを排気する反応ガス排気路である。
【0007】
このような構成において薄膜を形成するには、先ず、搬送装置(図示せず)によって半導体ウエハ1を搬送し真空チャック5に載置する。次に、真空チャック5に開口している真空引き孔204から真空排気を行い半導体ウエハ1を吸着する。ガスノズル6から反応ガスを反応室2内に供給する。このとき、ウエハ加熱源4によって真空チャック5を介しウエハ1が加熱されているため、反応ガスは半導体ウエハ1上で熱化学反応を起こし半導体ウエハ1上に薄膜が形成される。
【0008】
なお、係る工程において、半導体ウエハ1は高温、例えば600℃から800℃の高温に加熱されなければならない。また、反応生成膜の膜質や成長速度が半導体ウエハ1の温度に依存するものであり、反応生成膜の膜質および膜厚を均一に形成するためには半導体ウエハ1を所定の温度で均一に加熱する必要がある。また、ウエハ及びウエハ表面に形成される薄膜への汚染を防止する必要がある。
【0009】
図20は例えば特開平2−143526号公報に引用されている第3従来例の半導体製造装置(減圧CVD装置)における反応室のガスシール部の構造を示す断面図である。同図において、305はOリング、317はプロセスチューブ、318はキャップ、319はマニホールドであり、320は、前記キャップ318とマニホールド319の隙間部分と、プロセスチューブ317,キャップ318及びマニホールド319で挟まれた隙間部分とに不活性ガス(N2 )を導入するための不活性ガス供給孔、306はマニホールド319に形成された水冷部である。
【0010】
上記の構成において、プロセスチューブ317内は高温に保たれ、導入された反応ガスは、プロセスチューブ317内のウエハ(図示せず)上で熱化学反応を起こし薄膜が形成される。この際、Oリング305は外部とのガスシールの役割をはたしており、熱による損傷、シール機能の劣化を防ぐため水冷部306に通水し、Oリング305を冷却し保護している。その結果Oリング305の周辺の温度が低下するが、この隙間部分に不活性ガスを導入することによりOリング305近傍への反応ガスの侵入を阻止して反応副生成物の付着を防止を図っている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従来の半導体製造装置は以上のように構成されているので、第1従来例のバッチ式半導体製造装置にあっては以下の様な課題があった。
【0012】
まず、ジクロロシラン及びアンモニアの反応で生成される副生成物(主に塩化アンモン)がダストのもととなり、半導体チップの生産性を著しく低下してしまうという課題があった。
【0013】
また、塩化アンモニウムの生成を抑えるために反応室3内の圧力を1.0Torr未満の減圧雰囲気にし、この雰囲気中でジクロロシランとアンモニアを混合させなければならなかった。しかも、塩化アンモニウムの反応室壁への付着を防ぐために反応室壁を高温(200℃以上)に保持する必要があった。すなわち、成膜するときのプロセスが制約され、適正な装置構成や最適なプロセス条件で成膜を行なうことができないという課題があった。
【0014】
また、半導体などのキャパシタ膜は小さな面積でキャパシタ容量を確保するため、膜厚が極めて薄くなり、かつ表面積を確保するために、複雑な立体形状に均一な膜厚で形成されることが求められている。また半導体のコストを下げるため、1枚の半導体ウエハ1から、より多くの半導体を取り出すべく、半導体ウエハ1は大口径化している。ところが、特公昭60−10108号公報等に示される手法で大口径ウエハを処理したとき、半導体ウエハ1内の膜厚分布が増大してしまうという問題点があった。
【0015】
また、膜厚を再現よく実現するためには、ウエハ温度と反応ガス量のバランスを制御する必要がり、特公昭60−10108号公報等に示される手法、すなわちバッチ式CVD装置を用いた手法では、もともと複数の半導体ウエハ1の膜厚のばらつきを抑えるためにガスの上流側から下流側に向けてウエハ温度が高くなるように管状の反応室2内の温度分布を制御しているが、精度上に限界があり、実際は1回に処理する半導体ウエハ1の数を減らし、残りにダミーウエハと呼ばれる半導体ウエハ1を代設することで凌いでおり、歩留りの低下すなわちコスト上昇を招くという課題があった。
【0016】
さらに、極めて薄い膜を再現よく形成するためには、キャパシタ膜を形成する下地部分の性状を精密に制御することが必要となるが、一度に複数枚の半導体ウエハ1を一括処理する特公昭60−10108号公報に示される手法(いわゆるバッチ式)では、この制御ができないという問題点があった。
【0017】
このような背景から近年は図18により前述した(特開平3−184327号公報に示されるもの)枚葉式と呼ばれるCVD装置が開発されてきた。ところが、この枚葉式CVD装置を用いる場合、従来のバッチ式CVD装置を用いた時と同程度の生産性を確保するために、反応室圧力を従来の0.5Torrから数Torr〜数10Torrに高めることが必要となっているという課題があった。
【0018】
また、ジクロロシランや四塩化チタンとアンモニアを反応ガスに用いたときに生成する塩化アンモニウムは、飽和蒸気圧特性を持っていることから、前述のように反応室の壁温を高温に保持しないと、塩化アンモニウムが固化し付着する。
そして、反応室圧力が0.5Torrと低いときにはこの壁温は150℃程度を保持すれば良かった。ところが、この反応室圧力を数Torrから数10Torrにあげると、塩化アンモニウムの固化を防ぐために必要な壁温は250℃にも達し、通常真空保持に用いるゴム製の真空シール材(Oリング)が使用できなくなるという課題や、最適なプロセス条件で成膜を行なうことができないという課題があった。
【0019】
また、枚葉式CVD装置ではバッチ式CVD装置に比べ構造が複雑になるため、SUS等の金属材料を構造材に用いる必要性が高い。ところが、金属材料は一般的に高温では塩素により腐食される危険性が高く、例えばインコネルのような耐腐食性の強い高価な金属材料や石英等のガラス材に限定されるという問題点があった。
【0020】
次に、第2従来例の枚葉式半導体製造装置にあっては、真空チャック5の高温部が反応ガスにさらされているため、高温部に膜が付着しダスト発生の原因となり、反応ガスが腐食性ガスの場合、高温のウエハ加熱源4が腐食され故障の原因となっていた。また、ウエハ加熱源4により加熱される高温部と半導体ウエハ1が設置され反応が行われている反応空間3とが同じであるため、ウエハ加熱源4やその周辺の高温部からの半導体ウエハ1及びウエハ表面に形成される薄膜への汚染が生ずるという課題があった。
【0021】
また、ウエハ保持機構が真空チャック5であるため、半導体ウエハ1とウエハ保持機構との空間に真空層ができて両者の間の熱抵抗が著しく大きくなり、成膜時に半導体ウエハ1を高温(例えば600℃から800℃)に加熱するためにはウエハ加熱源4の高温化を図らなければならなかった。さらに、ウエハ加熱源4の発熱分布にバラツキがある場合、半導体ウエハ1の温度分布を均一にすることができないという課題があった。
【0022】
次に、第3従来例のガスシール部を有する半導体製造装置にあっては、特開平2−143526号公報で示されているような数Torr程度の減圧下では反応ガスの拡散の効果が大きくなり、この拡散を阻止して反応ガスの侵入を防ぐためには大量の不活性ガスの導入が必要となる。そのうえ、その不活性ガスは狭い隙間部分から反応室に導入される構成となっており、少量でも反応副生成物が付着した場合には反応室内に吹き出してしまうという課題があった。
【0023】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、半導体ウエハ及びウエハ表面に形成される薄膜の汚染や高温部へのダストの付着を防止し、ウエハ保持機構が真空チャック方式の場合、そのときのウエハとウエハ保持機構との温度差を小さくし、ウエハ加熱源に発熱分布の不均一があってもウエハを均一に加熱できる半導体製造装置を提供することを目的とする。
【0024】
また、この発明は、ガスシール面の内側に反応ガスが拡散されてきても反応副生成物を付着させないことにより、ダスト汚染が少なく、メンテナンス時の作業が簡便な半導体製造装置を提供することを目的としている。
【0025】
さらに、この発明は、反応ガスの混合を十分に行なうことにより、均一な膜厚分布を有する半導体用薄膜を得るとともに、ノズル系を加熱制御して発塵や反応ガス流路の目詰まりの原因となる反応副生成物の形成を防止できる半導体製造装置を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る半導体製造装置は、反応室内に半導体ウエハを保持するウエハ保持機構と、前記半導体ウエハを加熱するウエハ加熱源とを有し、前記反応室に反応ガスを供給して半導体ウエハ上に薄膜形成を行う半導体製造装置において、前記ウエハ加熱源のある熱源室と前記反応室内の反応空間とを分離する仕切り部材を設け、この仕切り部材に熱源室と反応空間よりも圧力の低い領域を設けたものである。
【0027】
この発明に係る半導体製造装置は、熱源室の圧力を可変としたものである。
【0028】
この発明に係る半導体製造装置は、ウエハ保持機構が真空チャック方式であり、真空チャックの排気を前記仕切り部材の低圧領域の排気と兼ねたものである。
【0029】
この発明に係る半導体製造装置は、ウエハ保持機構が真空チャック方式であり、仕切り部材を真空チャック板で兼ねたものである。
【0030】
この発明に係る半導体製造装置は、ウエハ保持機構が真空チャック方式であり、真空チャック板のウエハ面側とウエハ間の圧力を反応空間よりも低圧に可変としたものである。
【0031】
この発明に係る半導体製造装置は、仕切り部材を熱伝導率の高い部材で構成したものである。
【0032】
この発明に係る半導体製造装置は、仕切り部材を赤外線透過部材で構成したものである。
【0033】
この発明に係る半導体製造装置は、仕切り部材に凹凸を設けたものである。
【0034】
この発明に係る半導体製造装置は、ウエハ加熱源がヒータであり、このヒータと前記仕切り部材との距離を可変としたものである。
【0035】
この発明に係る半導体製造装置は、仕切り部材を少なくとも分離された2部材で構成したものである。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による半導体製造装置を示す断面図であり、図59から図61と同一または相当部分には同一符号を付して説明する。
図1において、1は半導体ウエハ、2は半導体ウエハ1を収容する反応室、3は反応空間、4は半導体ウエハ1を加熱するためのウエハ加熱源、5は半導体ウエハ1を搭載する真空チャック、6は反応室2に反応ガスを供給するガスノズル、7は反応ガス排気路、8は真空チャック排気路、9は反応ガス排気路7を通過してきた反応後のガスから反応副生成物を取り除く後段トラップである。
【0037】
次に動作について説明する。
半導体ウエハ1は真空チャック5に搭載された後、真空チャック5に開口している真空チャック排気路8から真空排気され、反応空間3との差圧力によって吸着固定される。さらに半導体ウエハ1はウエハ加熱源4によって真空チャック5を介して高温に加熱される。しかるのち、ガスノズル6から反応ガスを反応室2内に供給すると、高温になっている半導体ウエハ1の表面では熱化学反応によって薄膜が形成される。一方、反応後のガスは反応ガス排気路7を経由して後段トラップ9に至り、ここで反応副生成物を取除かれた上で排気される。
【0038】
図2はこの発明の実施の形態1による半導体製造装置の要部、すなわち図1の要部を示す拡大断面図である。同図において、5は真空チャック方式のウエハ保持機構を構成する真空チャック板であり、この真空チャック板5は熱源室215と反応空間3とを仕切る仕切り部材を兼ねている。4はウエハ加熱源であり、この実施の形態1ではヒータが用いられている。ウエハ加熱源4は真空チャック板5に近接もしくは密着して設置されている。208は真空チャック板5の熱源室215と反応空間3との空間を隔離するために設られたリング状空間隔離板、210は圧力制御器、211は圧力測定器、212はガス供給部、3は反応空間、214はリング状空間隔離板208と仕切り部材5により分離された空間、215は熱源室である。
【0039】
反応室2のほぼ中央部にガスノズル6が真上に向けて設置されている。ガスノズル6と真空チャック板5との間に、半導体ウエハ1が処理面をガスノズル6に向けて水平に設置され、この半導体ウエハ1は真空チャック板5により真空吸着されている。真空チャック板5はリング状空間隔離板208により密着して保持されている。リング状空間隔離板208は石英ガラスなどの熱伝導率の低い材料により形成され、反応室2に密着して保持されている。
【0040】
真空チャック板5のチャック溝は独立した2つの空間209a、209bに分割されており各々を独立で排気するための真空排気孔204a、204bが設けられている。真空排気孔204a、204bにはそれぞれ圧力制御器210a、210bおよび圧力測定器211a、211bが設置され、2つの空間209a、209bの圧力は独自に制御している。また、空間214は圧力制御器210a、210bにより排気される。
【0041】
なお、真空チャック板5は窒化シリコン、炭化シリコン、窒化アルミニウム、カーボングラファイト、カーボングラファイトに炭化シリコン膜をコーティングしたものなどの熱伝導率の高い材料より形成されている。
【0042】
熱源室215には、圧力制御器210、圧力測定器211、ガス供給部212が設けられ、熱源室215の気体の種類及び圧力の調整が可能な構成となっている。
【0043】
次に動作について説明する。
まず、搬送装置(図示せず)によって半導体ウエハ1を搬送し、真空チャック板5に設置し圧力制御器210a、210bにより真空排気し半導体ウエハ1を吸着する。このとき空間214は反応空間3、熱源室215より真空度が高くなるように設定される。この後、半導体ウエハ1の処理面に対向するガスノズル6より反応ガスを噴出する。このとき、ウエハ加熱源4により真空チャック板5を介し半導体ウエハ1が加熱されているため、反応ガスは半導体ウエハ1上で熱化学反応を起こし薄膜が形成される。
【0044】
この際、真空チャック板5とリング状空間隔離板208a、208bにより熱源室215と反応空間3が仕切られ、しかも空間214の圧力を反応空間3及び熱源室215よりも圧力を低く設定するため、反応ガスが熱源室215に拡散することがなくヒータ4への付着や反応ガスが腐食性ガスの場合のヒータ4や高温部材の腐食を防止できる。また、ウエハ加熱源4による半導体ウエハ1及び半導体ウエハ1表面に形成される薄膜への汚染を防止することができる。
【0045】
さらに、熱源室215の気体の種類を調整できるとともに、熱源室215の気体の圧力を調整できるのでウエハ加熱源4と仕切り部材5間の気体の熱伝導効果を増減することができる。また、空間209a、209bに気体を導入するため気体の熱伝導効果があり、真空チャック板5が熱伝導率の高い材料より形成されていることとあいまって、真空チャック板5と半導体ウエハ1間の熱抵抗を小さくすることができる。このため、ウエハ加熱源の高温化を防止できるとともに、仕切り部材5面内の温度分布均一性が向上し半導体ウエハ1面内温度分布均一性が向上するから、ひいては膜厚の均一性が向上する。
【0046】
くわえて、本実施例の装置では、真空チャック板によって仕切り部材を兼用でき、真空吸引用の排気と仕切り部材内の空間の排気とが同一系統で行なわれるので、装置の小型かつ安価となる。
【0047】
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2による半導体製造装置の要部を示す断面図である。この実施の形態2による半導体製造装置において、真空チャック板5は透明石英ガラスや単結晶サファイアなどの赤外線透過部材により形成されている。
【0048】
この実施の形態2によれば、ウエハ加熱源4から放射される赤外線により半導体ウエハ1が直接加熱できるため、急速高温加熱ができる。
【0049】
実施の形態3.
図4はこの発明の実施の形態3による半導体製造装置の要部を示す断面図であり、同図において、5は仕切り部材であり、受熱面側にリング状の凹型溝5aが設けられている。また、ウエハ保持機構は例えば機械的な保持具216により保持する構成とされている。
【0050】
この実施の形態3によれば、仕切り部材5面内の熱抵抗を調整できるため、仕切り部材5の温度分布均一性が向上し、ウエハ面内温度分布均一性が向上する。
【0051】
実施の形態4.
図5はこの発明の実施の形態4による半導体製造装置の要部を示す断面図であり、同図において、5は仕切り部材であり、ウエハ加熱源はヒータ4である。仕切り部材5のヒータ面側に例えば凸部5bを設け、仕切り部材5とヒータ4間の距離をヒータ面内で調整している。また、ウエハ保持機構は例えば機械的な保持具216により保持する構成とされている。
【0052】
この実施の形態4によれば、仕切り部材5とウエハ加熱源であるヒータ4との間の面内の熱抵抗を調整でき、また、ヒータ側面から放射される赤外線を取り込むことにより仕切り部材5の温度分布均一性が向上し、半導体ウエハ1面内温度分布均一性が向上する。
【0053】
実施の形態5.
図6はこの発明の実施の形態5による半導体製造装置の要部を示す断面図であり、同図において、5は仕切り部材であり、ウエハ加熱源はヒータ4である。仕切り部材5のヒータ面側に例えば凸部5cを設け、ヒータ4の側面から放射される赤外線を受光している。また、ウエハ支持機構は例えば機械的な保持具216により保持する構成とされている。
【0054】
この実施の形態5においても、仕切り部材5とウエハ加熱源であるヒータ4との間の面内の熱抵抗を調整でき、また、ヒータ側面から放射される赤外線を取り込むことにより仕切り部材5の温度分布均一性が向上し、ウエハ1面内温度分布均一性が向上する。
【0055】
実施の形態6.
図7はこの発明の実施の形態6による半導体製造装置の要部を示す断面図であり、同図において、5d、5eは仕切り部材であり、ウエハ加熱源はヒータ4である。また、ウエハ支持機構は例えば機械的な保持具216により構成されている。
【0056】
この実施の形態6によれば、仕切り部材5を少なくとも2部材で構成しているため、仕切り部材面内の温度分布均一性が向上し半導体ウエハ1の面内温度分布均一性が向上する。
【0057】
参考例0
図8は参考例0による半導体製造装置の要部を示す断面図であり、同図において、220はヒータ回転機構部である。このヒータ回転機構部220によってヒータ4を仕切り部材5と相対的に回転させることが可能である。また、ウエハ支持機構は例えば機械的な保持具216により構成されている。
【0058】
この参考例0によれば、ウエハ加熱源4を回転させることにより、ウエハ加熱源4の円周方向の発熱分布不均一を矯正し、仕切り部材5の温度分布均一性が向上しウエハ面内温度分布均一性が向上する。
【0059】
参考例1.
図9は参考例1の半導体製造装置を示す断面図であり、同図において、5は仕切り部材であり、熱源室215と反応空間3の空間を分離し気体の出入りや不純物によるウエハの汚染防止を行っている。この参考例1においては、仕切り部材5と反応室2aとの間のシールを、217のOリングやガスケットにより行っている。
【0060】
参考例2.
図10は参考例2の半導体製造装置を示す断面図であり、同図において、5は仕切り部材である。この参考例2においては、仕切り部材5と反応室2a、2bとのシールは面シールにより行われている。仕切り部材5を用いて熱源室215と反応空間3を分離するためのシール方法は他の方法を用いても構わない。
【0061】
参考例3
図11は参考例3による半導体製造装置のガスシール部を示す断面図である。同図において、1は半導体ウエハ、2は反応室、4はウエハ加熱源、5は真空チャック(仕切り部材)である。304はフランジ、305はガスシールを行なうOリング、306はOリング冷却用の水冷部、307はガスシール内側全周にわたって設けられた溝であり、308は上記溝307を真空排気するためのガス流路、7は反応ガス排気路、8は真空チャック排気路である。
【0062】
次に動作について説明する。
半導体ウエハ1上に薄膜を形成する場合、半導体ウエハ1を反応室2内に搬入し、反応室2内を例えば数10Torr程度の減圧に保ち、ウエハ加熱源4により、半導体ウエハ1を加熱する一方、側壁加熱用ヒータ(図示せず)によって側壁温度を200℃前後に制御する。一方、ガスシール部から反応室2までの上下フランジ面の隙間部分は、真空排気用溝307および、ガス流路308を介して真空ポンプ(図示せず)によって真空引きし、所定の圧力以下にする。しかる後、反応ガスを反応室2内に導入し、半導体ウエハ1上で熱化学反応を起こし薄膜が形成される。
【0063】
この際、反応室2の内壁を、ある一定温度(T)211℃以上に制御しておけば、反応室2の内壁には塩化アンモニウムは、固体として付着せずにガスとして反応ガス排気路7を介して反応室外に排出できる。
【0064】
図12は窒素ケイ素膜(Si3 4 )を形成する場合のジクロロシラン(SiH2 Cl2 )ガスとアンモニア(NH3 )ガスとの反応による反応副生成物である塩化アンモニウム(NH4 Cl)の飽和蒸気圧と温度との関係を示すグラフである。この飽和蒸気圧が反応室2の圧力である10Torrと等しくなるような時にTは約211℃となるので、内壁をT以上に制御すれば良い。
【0065】
また、水冷部306のの通水量を制御することで、Oリング305近傍の温度を、Oリング使用範囲の100℃程度まで低下させることができる。しかも、このように100℃程度まで冷却しても、上記ガスシール部から反応室2までのフランジ面の隙間部分の圧力を0.02Torr以下に真空排気すれば、前述の塩化アンモニウムの飽和蒸気圧特性より、このシール部分にも塩化アンモニウムを個体として付着させることなく排出することが可能となる。
【0066】
なお、上記ガスシール部から反応室2までのフランジ面の隙間部分の真空排気を行なうと、反応室2からの反応ガスの流入量の程度によって、反応圧力への影響が懸念されるが、例えば、8インチサイズのウエハを収納する反応室2において、フランジの金属面の摺合わせでの平均隙間が5μm程度となることから、そのコンダクタンスを算出し、反応室2の圧力を10Torr、真空排気溝307の圧力を0.02Torrとして、反応室2からの反応ガスの流入量を下記式(1)によって算出すると1.54SCCMと僅かな値となる。
【0067】
Q = C(P1 −P2 ) ・・・(1)
この式(1)においてP1 は反応室2の圧力、P2 は真空排気溝307の圧力であり、Cは反応室2から真空排気溝307までの隙間部分のコンダクタンスである。
【0068】
なお、1.54SCCMという値は反応室2に導入する反応ガスの1/100以下であることから、反応圧力及び反応プロセスへの影響は無視することができる。実際にこの装置で薄膜を形成したところ、反応室圧力及び反応プロセスに悪影響を与えることなく、ガスシール部から反応室2までのフランジ面の隙間部分に反応副生成物である塩化アンモニウムの付着は認められなかった。
【0069】
参考例4
図13は参考例4による半導体製造装置のガスシール部を示す断面図である。同図において、311は真空排気溝307の更に内側全周に設けた不活性ガス導入溝、312は不活性ガス導入路である。真空排気溝307から排気されるガスの一部を不活性ガス導入溝311に導入された不活性ガスで補給することにより、反応室2から流入する反応ガスの量を抑制できる。このため、反応室2の圧力が比較的高い場合や、使用する反応ガスの総流入量が少ない場合に効果的に働く。
【0070】
参考例5
図14は参考例5による半導体製造装置のガスシール部を示す断面図である。同図において、313は真空チャック排気路8を開閉する空気操作弁、314、315は手動弁、316は真空チャックとガスシール部内側の溝の真空排気を兼ねた真空ポンプである。このように真空チャック排気用ポンプと兼ねることにより、新たにポンプを設置する必要がなく、真空排気系が複雑にならず、またコストを低減することが出来る。
【0071】
参考例6
図15は参考例6による半導体製造装置が備えたガスノズルを示す断面図、図16は図15のガスノズルを使って成膜した薄膜の膜厚分布を示す膜厚分布図である。図15において、1は半導体ウエハ、51はサセプタ、4はウエハ加熱源、604は第1の反応ガスの流入口、605は第2の反応ガスの流入口、606は混合ガス輸送路、6はガスノズル、3は反応空間、7は反応ガス排気路、610はツイスト状反応ガス混合部、611は拡大部・狭小部を設けた第1の反応ガス流路、612は第2の反応ガスの噴射口である。
【0072】
次に動作について説明する。
上記のように構成されたシリコン窒化膜を形成するための枚葉式減圧CVD装置においては、例えば第1の反応ガスとしてN2 ガスで希釈されたNH3 ガスが用いられ、それぞれ流量として例えば550sccm、40sccmが供給される。そして、この第1の反応ガスは厚みが薄く絞られた拡大部・狭小部を設けた第1の反応ガス流路611に導かれる。
【0073】
第2の反応ガスとしてはSiH2 Cl2 ガスが用いられ、流量として前記第1の反応ガスよりも少ない流量(例えば10sccm)が供給される。この第2の反応ガスは第2の反応ガスの噴射口612を通して先の拡大部・狭小部を設けた第1の反応ガス流路611に供給され、第1の反応ガスと混合される。この混合された反応ガスは、さらに混合を促進するためにツイスト状反応ガス混合部610に導入され、この後、混合ガス輸送路606、ガスノズル6を通して半導体ウエハ1に向けて噴射供給される。半導体ウエハ1はウエハ加熱源4で700℃程度に加熱されたサセプタ51の上に設置されており、供給されたガスは半導体ウエハ1上で分解反応した後、反応ガス排気路7から排出・処理される。
【0074】
以上説明した参考例6によれば、反応ガスの流れベクトルや線流速を急激に変化させることによりせん断力を働かせ、渦を形成して反応ガスの混合を促進できるとともに、この流路をコンパクトな容積の中に納められる。これにより複数の反応ガスの十分な混合をガスノズル手前の小スペースの中に実現して、均一な膜厚分布を有する薄膜が形成できる。
【0075】
図16においては、反応圧力を30Torrとして、上記装置により成膜した6インチウエハの面内膜厚分布を示している。従来のノズルにより成膜した時の膜厚分布である図21と比較して改善されていることがわかる。
【0076】
なお、上記参考例6では、拡大部・狭小部を設けた第1の反応ガス流路611とこれに直交する方向の第2の反応ガス612の噴射口からなるノズル系、およびツイスト状反応ガス混合部610からなるノズル系から混合部を構成しているが、どちらか一方でもよい。また、これらのノズル系はガスノズル6とともに半導体ウエハ1に対向するように設置されているが、半導体ウエハ1と平行に設置して反応ガスを横方向から半導体ウエハ1に向けて流してもよい。
【0077】
また、上記ノズル系は、副生成物のNH4 Clがこのノズル系において固化せず、かつ主反応生成物SiNがこのノズル系において形成されないように、100℃〜600℃の範囲で加熱しておくことが好ましい。
【0078】
参考例7
図17は参考例7による半導体製造装置が備えたガスノズルを示す断面図である。同図において、611は拡大部・狭小部を設けた第1の反応ガス流路、612はその第1の反応ガス流路611と交差する方向の第2の反応ガスの噴射口である。このような構造のガスノズルを半導体製造装置に用いてよく、この場合も前記参考例6と同様の作用効果が得られる。
【0079】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、半導体製造装置における反応空間とウエハ加熱源などの高温部が存在する熱源室との間に仕切り部材を設け、しかも両空間より圧力の低い空間を設けた構成としたので、反応ガスの熱源室への拡散や高温部からの金属汚染を防ぐことができる。このため、膜材料の純度の向上を図って、半導体の歩留り及び品質を向上させることができるとともに、熱源の反応ガスによる腐食等の不具合を防止できるという効果がある。
【0080】
この発明によれば、半導体製造装置における反応空間とウエハ加熱源などの高温部が存在する熱源室との間に仕切り部材を設け、しかもその仕切り部材に両空間より圧力の低い空間を設けた構成としたので、反応ガスの熱源室への拡散や高温部からの金属汚染を防ぐことができる。また、熱源室の気体の圧力を調整できる構成としたのでウエハ加熱源と仕切り部材間の気体の熱伝導効果を増減することができる。このため、膜材料の純度の向上及びウエハの温度分布の均一化(膜厚の均一化)を図って、半導体の歩留り及び品質を向上させることができるとともに、熱源の反応ガスによる腐食等の不具合を防止できるという効果がある。
【0081】
この発明によれば、半導体製造装置における反応空間とウエハ加熱源などの高温部が存在する熱源室との間に仕切り部材を設け、しかもその仕切り部材に両空間より圧力の低い空間を形成した構成としたので、反応ガスの熱源室への拡散や高温部からの金属汚染を防ぐことができる。また、ウエハの保持機構が真空チャック方式であるため、熱源室と反応空間よりも圧力の低い空間の真空排気と真空チャック方式の真空排気を兼ねることによりウエハを保持できる。このため、膜材料の純度の向上を図って、半導体の歩留り及び品質を向上させることができるとともに、装置の構成を簡素にして半導体の生産コストを低減することができるという効果がある。
【0082】
この発明によれば、半導体製造装置における仕切り部材が真空チャック板で構成されるため部材の供用化が図れる。このため、装置の構成を簡素にして半導体の生産コストを低減することができるという効果がある。
【0083】
この発明によれば、半導体製造装置におけるウエハ保持機構が真空チャック方式であり、真空チャック板とウエハ面間の圧力を変化することにより、真空チャック板とウエハ間の気体の熱伝導効果を増大できる構成としたので、ウエハ加熱源の高温化を防止できる。このため、加熱のための消費電力を低減し、また加熱源の寿命を増加させることができるという効果がある。
【0084】
この発明によれば、半導体製造装置における仕切り部材を熱伝導率の高い部材で構成したので、仕切り部材面内の温度分布均一性が向上しウエハ面内温度分布均一性が向上する。このため、膜厚等が均一で良質な半導体が得られるという効果がある。
【0085】
この発明によれば、半導体製造装置におけるウエハ加熱源から放射される赤外線によりウエハが直接加熱できる構成としたので、急速高温加熱ができる。このため、処理時間を短縮し、半導体の生産性を高めることができるという効果がある。
【0086】
この発明によれば、半導体製造装置における仕切り部材面内の熱抵抗を調整できる構成としたので、仕切り部材の温度分布均一性が向上し、ウエハ面内温度分布均一性が向上する。このため、膜厚等が均一で良質な半導体が得られるという効果がある。
【0087】
この発明によれば、半導体製造装置における、仕切り部材とウエハ加熱源であるヒータとの間の面内の熱抵抗を調整でき、また、ヒータ側面から放射される赤外線を取り込み可能な構成としたので、仕切り部材の温度分布均一性が向上し、ウエハ面内温度分布均一性が向上する。このため、膜厚等が均一で良質な半導体が得られる。
【0088】
この発明によれば、仕切り部材を少なくとも2部材で構成しているため、仕切り部材面内の温度分布均一性が向上しウエハ面内温度分布均一性が向上する。このため、膜厚等が均一で良質な半導体が得られるという効果がある
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による半導体製造装置を示す断面図である。
【図2】この発明の実施の形態1による半導体製造装置の要部を示す拡大断面図である。
【図3】この発明の実施の形態2による半導体製造装置の要部を示す断面図である。
【図4】この発明の実施の形態3による半導体製造装置の要部を示す断面図である。
【図5】この発明の実施の形態4による半導体製造装置の要部を示す断面図である。
【図6】この発明の実施の形態5による半導体製造装置の要部を示す断面図である。
【図7】この発明の実施の形態6による半導体製造装置の要部を示す断面図である。
【図8】参考例0による半導体製造装置の要部を示す断面図である。
【図9】参考例1の半導体製造装置を示す断面図である。
【図10】参考例2の半導体製造装置を示す断面図である。
【図11】参考例3による半導体製造装置のガスシール部を示す断面図である。
【図12】塩化アンモニウム(NH4 Cl)の飽和蒸気圧線図である。
【図13】参考例4による半導体製造装置のガスシール部を示す断面図である。
【図14】参考例5による半導体製造装置のガスシール部を示す断面図である。
【図15】参考例6による半導体製造装置が備えたガスノズルを示す断面図である。
【図16】6インチウエハに形成したシリコン窒化膜の膜厚分布の測定結果を示す図である。
【図17】参考例7による半導体製造装置が備えたガスノズルを示す断面図である。
【図18】第1従来例の半導体製造装置を示す断面図である。
【図19】第2従来例の半導体製造装置の概要を示す断面図である。
【図20】第3従来例の半導体製造装置における反応室のガスシール部の構造を示す断面図である。
【図21】従来の半導体製造装置により6インチウエハに形成したシリコン窒化膜の膜厚分布の測定結果を示す図である。
【符号の説明】
1 半導体ウエハ、2,2a,2b 反応室、3 反応空間、4 ウエハ加熱源、5 仕切り部材(真空チャック)、5a 凹型溝、5b,5c 凸部、5d,5e 仕切り部材、6 ガスノズル、7 反応ガス排気路、8 真空チャック排気路、9 後段トラップ、51 サセプタ、204a,204b 真空排気孔、208 リング状空間隔離板、209a,209b 圧力の低い領域、210,210a,210b 圧力制御器、211,211a,211b 圧力測定器、212 ガス供給部、214 空間、215 熱源室、216 保持具、220 ヒータ回転機構、304 フランジ、305 Oリング、306 水冷部、307 真空排気用溝、308 ガス流路、311 真空排気用溝、313 空気操作弁、314,315 手動弁、316 真空ポンプ、604 第1の反応ガス流入口、605 第2の反応ガス流入口、606 混合ガス輸送路、610 ツイスト状流路、611 反応ガス流路、612 噴射口、703 反応室、705 半導体ウエハ、711 混合装置、718 補集装置。

Claims (10)

  1. 反応室内に半導体ウエハを保持するウエハ保持機構と、前記半導体ウエハを加熱するウエハ加熱源とを有し、前記反応室に反応ガスを供給して半導体ウエハ上に薄膜形成を行う半導体製造装置において、前記ウエハ加熱源のある熱源室と前記反応室内の反応空間とを分離する仕切り部材を設け、この仕切り部材に熱源室と反応空間よりも圧力の低い領域を設けたことを特徴とする半導体製造装置。
  2. 前記熱源室の圧力を可変としたことを特徴とする請求項1記載の半導体製造装置。
  3. 前記ウエハ保持機構が真空チャック方式であり、真空チャックの排気を前記仕切り部材の低圧領域の排気と兼ねたことを特徴とする請求項1記載の半導体製造装置。
  4. 前記ウエハ保持機構が真空チャック方式であり、前記仕切り部材を真空チャック板で兼ねたことを特徴とする請求項1記載の半導体製造装置。
  5. 前記ウエハ保持機構が真空チャック方式であり、真空チャック板ウエハ面側とウエハ間の圧力を前記反応空間よりも低圧に可変としたことを特徴とする請求項1記載の半導体製造装置。
  6. 前記仕切り部材を熱伝導率の高い部材で構成したことを特徴とする請求項1記載の半導体製造装置。
  7. 前記仕切り部材を赤外線透過部材で構成したことを特徴とする請求項1記載の半導体製造装置。
  8. 前記仕切り部材に凹凸を設けたことを特徴とする請求項1記載の半導体製造装置。
  9. 前記ウエハ加熱源がヒータであり、このヒータと前記仕切り部材との距離を可変としたことを特徴とする請求項1記載の半導体製造装置。
  10. 前記仕切り部材を少なくとも分離された2部材で構成したことを特徴とする請求項1記載の半導体製造装置
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