JPH04349893A - ペプチド混合物の製造方法 - Google Patents

ペプチド混合物の製造方法

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JPH04349893A
JPH04349893A JP3152274A JP15227491A JPH04349893A JP H04349893 A JPH04349893 A JP H04349893A JP 3152274 A JP3152274 A JP 3152274A JP 15227491 A JP15227491 A JP 15227491A JP H04349893 A JPH04349893 A JP H04349893A
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protease
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ace
aqueous medium
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Hirobumi Motoi
博文 本井
Toshiaki Kodama
俊明 児玉
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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アンジオテンシン変換
酵素の活性を阻害し得るペプチド混合物の製造方法、当
該方法により得られたペプチド混合物、およびそのペプ
チド混合物を含有するアンジオテンシン変換酵素阻害剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】血圧上昇をもたらす代表的な生体内因子
としてレニン・アンジオテンシン系が、また血圧降下に
働く代表的な生体内因子としてカリクレイン・キニン系
が知られているが、アンジオテンシン変換酵素(以後「
ACE」という)はこのいずれの系にも大きく関与して
いる。
【0003】その機構を簡単に説明する。まず、レニン
・アンジオテンシン系では、血中に分泌された腎臓の酵
素レニンが血中のアンジオテンシノーゲンに作用してデ
カペプチドであるアンジオテンシンIを生成する。この
アンジオテンシンIは血圧上昇作用を示さないが、これ
にACEが作用するとオクタペプチドであるアンジオテ
ンシンIIを生成する。このアンジオテンシンIIは末
梢血管を収縮させるとともに、副腎皮質に作用してアル
ドステロンの産出を促し、アルドステロンは腎臓に作用
してナトリウムの再吸収・体液量増加を招いて心拍出量
の増大をもたらし、そのいずれもが血圧を大きく上昇さ
せる。
【0004】一方、カリクレイン・キニン系では血中の
前駆体蛋白質であるキニノーゲンに血中酵素のカリクレ
インが作用してキニンを遊離産出するが、このキニンは
末梢血管を拡張させるとともにホスホリパーゼA2を活
性化してプロスタグランジンの合成を促進して血圧を降
下させる。ところがこのカリクレイン・キニン系にAC
Eが働くと、ACEは末梢血管の拡張作用およびホスホ
リパーゼA2の活性化作用を有する上記キニンを分解・
不活性化してしまうために、血圧の降下が生じなくなる
【0005】したがって、ACEの上記のような働きを
阻害する物質(ACE阻害剤)が存在すると、血圧上昇
物質であるアンジオテンシンIIの生成が抑制され、且
つ血圧降下物質として働くキニンの分解が防止されて、
血圧の上昇抑制および血圧降下が可能になる。
【0006】かかる点から、近年、天然蛋白質を原料と
して使用して、または化学合成によってACE阻害作用
を有するペプチドに関する研究が色々行われている。こ
れまでに報告された天然蛋白質由来のACE阻害ペプチ
ドの例としては、マムシ由来のブラジキニン・ポテンシ
エーターBおよびブラジキニン・ポテンシエーターC[
H.Kato and T.Suzuki,Bioch
emistry,10,p972(1971)]、牛乳
カゼイン由来のペプチド(特公昭60−23085号公
報、特開昭59−44323号公報、特開平2−202
63号公報)等を挙げることができる。
【0007】しかしながら、天然蛋白質を原料として用
いる上記した従来技術は、いずれも単一のペプチドの入
手を目的としているために、クロマトグラフィーやその
他の繁雑で高価な精製手段を必要とし、その製造コスト
を高いものにしていた。しかもそのような従来技術では
、目的とするACE阻害ペプチドの収率が低く、少量し
か得られず大量生産が不可能であった。
【0008】また、化学合成により得られたACE阻害
ペプチドの場合は、それが直ちにヒトや動物に対して安
全に使用できるという保証がなく、その安全性の検査や
確認に多大の労力や経費を必要とした。
【0009】
【発明の内容】上記の点から、本発明者らは、安全性の
高いACE阻害ペプチドを簡単な操作で安価に大量生産
できる方法を求めて研究を行ってきた。その結果、小麦
蛋白質を酸性プロテアーゼで加水分解して得られる生成
物、あるいは小麦蛋白質を酸性プロテアーゼで加水分解
した後更に中性またはアルカリ性プロテアーゼで加水分
解して得られる生成物を、アルコールで抽出処理すると
、ACE阻害作用を有するペプチド混合物が高収率で得
られること、そしてそのペプチド混合物は、そのままA
CE阻害剤としての使用が可能であることを見出して本
発明を完成した。
【0010】すなわち、本発明は、 (a)小麦蛋白質を水性媒体中で酸性プロテアーゼで加
水分解する工程、あるいは小麦蛋白質を水性媒体中で酸
性プロテアーゼで加水分解した後更に中性またはアルカ
リ性プロテアーゼで加水分解する工程; (b)工程(a)の加水分解生成物から不溶物を除去し
て液体分を回収する工程; (c)工程(b)で回収した液体分から水性媒体を除去
して濃縮物を回収する工程;および (d)工程(c)で回収した濃縮物をアルコールで抽出
処理して、ペプチド混合物をアルコール可溶性画分とし
て分取する工程; を包含することを特徴とするペプチド混合物の製造方法
である。そして、本発明は、上記方法により製造された
ペプチド混合物およびそのペプチド混合物を有効成分と
して含有するACE阻害剤をも包含する。
【0011】本発明の製造方法において使用する小麦蛋
白質は、グルテンから主としてなっており、場合により
アルブミン、グロブリン等の小麦中に含有することが知
られている他の蛋白質を含有していてもよい。
【0012】そして、本発明では、上記の加水分解工程
(a)において、小麦蛋白質を水等の水性媒体中に分散
または溶解させた状態で、まず酸性プロテアーゼを使用
して加水分解を行う。この場合、使用するプロテアーゼ
の種類等により適宜調節する必要があるが、通常、水性
媒体中における小麦蛋白質の濃度を約1.0〜10.0
重量%程度にして酸性プロテアーゼで加水分解するのが
よい。
【0013】酸性プロテアーゼとしては、通常、pH約
1.5〜5.0の酸性領域で作用するプロテアーゼを使
用するのがよく、そのような酸性プロテアーゼの例とし
ては、ペプシン;麹菌由来の酸性プロテアーゼ、ペニシ
リウム起源のアスパルティックプロティナーゼ等の微生
物起源の酸性プロテアーゼ;ヒイロタケ起源のアスパル
ティックプロテイナーゼ等を挙げることができる。その
うちでも、ペプシンおよび麹菌由来の酸性プロテアーゼ
がACE阻害活性を有するペプチド混合物を高収率で得
ることができ好ましい。
【0014】酸性プロテアーゼは、1種類のみを使用し
ても、または酸性プロテアーゼ同士が互いに悪影響を及
ぼさないかぎりは複数種を併用してもよい。複数の酸性
プロテアーゼを使用する場合は、複数の酸性プロテアー
ゼを同時に存在下させて加水分解を行っても、または1
種類ずつ逐次に用いて加水分解を行ってもよい。また、
酸性プロテアーゼはフリーの状態で使用しても、固定化
して使用してもよく、いずれの場合も乾燥した小麦蛋白
質100g当たり酸性プロテアーゼを合計で約5,00
0〜250,000unitsの割合で用いるのがよい
【0015】この酸性プロテアーゼによる加水分解処理
は、通常、加水分解度が約30〜60%の状態になるま
で行うとよい。例えば、酸性プロテアーゼとしてペプシ
ンや麹菌由来の酸性プロテアーゼを用いて小麦蛋白質を
加水分解する場合は、小麦蛋白質を含有する水性媒体液
のpHを約1.5〜5.0にして、温度約30〜70℃
で約2〜25時間加水分解を行うと、加水分解度が約3
0〜60%の状態になるので、その時点で酸性プロテア
ーゼを失活させて加水分解を停止させる。酸性プロテア
ーゼの失活は、通常、液のpHを酸性プロテアーゼの活
性pHよりも高くする方法(例えば中性またはアルカリ
性に調節する)および/または高温(通常約70〜90
℃)に加熱する方法等により行うとよい。
【0016】ここで、本明細書中における上記および下
記の加水分解度は、いずれも0.75Mトリクロロ酢酸
(TCA)への溶解率で示したものであり、次式で表さ
れる。加水分解度(%)={(0.75M TCA溶解
蛋白量)/(全蛋白量)}×100
【0017】本発明においては、上記によって酸性プロ
テアーゼで加水分解処理して得た生成物をそのまま上記
した次の工程(b)に供することができる。しかしなが
ら、酸性プロテアーゼで加水分解処理して得た液のpH
を調節して、更に中性またはアルカリ性プロテアーゼで
加水分解を行ってから次の工程(b)に供するのが好ま
しい。
【0018】中性またはアルカリ性プロテアーゼで更に
加水分解を行う場合は、通常、pH約6〜10の中性ま
たはアルカリ性領域で作用するプロテアーゼを使用する
のがよく、そのようなプロテアーゼの例としては、サー
モライシン、トリプシン、キモトリプシン、プロナーゼ
、サチライシン、エスペラーゼ等を挙げることができる
。そのうちでも、サーモライシンやサチライシンを使用
すると、目的物であるペプチド混合物を高収率で得るこ
とができ好ましい。
【0019】中性プロテアーゼまたはアルカリ性プロテ
アーゼは、1種類のみを使用しても、またはプロテアー
ゼ同士が互いに悪影響を及ぼさないかぎりは複数種を併
用してもよい。複数のプロテアーゼを使用する場合は、
それらを同時に存在させて加水分解を行っても、または
1種類ずつ逐次に用いて加水分解を行ってもよい。また
、中性プロテアーゼまたはアルカリ性プロテアーゼは、
フリーの状態で使用しても、固定化して使用してもよく
、いずれの場合も乾燥した小麦蛋白質100g当たり中
性プロテアーゼまたはアルカリ性プロテアーゼを約10
,000〜500,000unitsの割合で用いるの
がよい。
【0020】この中性またはアルカリ性プロテアーゼに
よる加水分解処理は加水分解度が約60〜90%の状態
になるまで反応を行い、その時点で中性またはアルカリ
性プロテアーゼを失活させるのがよい。例えば、サーモ
ライシンを使用して加水分解する場合は、液のpHを約
7.0〜8.0にして、温度約30〜70℃で約2〜2
5時間加水分解を行い、加水分解度約60〜90%の状
態になった時点でサーモライシンを失活させるとよい。 中性またはアルカリ性プロテアーゼの失活は、液のpH
を酸性に調節する方法および/または液を高温(通常約
80〜100℃)に加熱する方法等により行うとよい。
【0021】ここで、本明細書中のプロテアーゼ活性(
unit)はすべて下記の方法により測定したものであ
る。 プロテアーゼ活性の測定法 基質として米国メルク社製のハマーステインカゼイン1
%溶液を用い、アンソン−萩原変法[赤堀四郎編 “酵
素研究法”第2巻、第237頁(昭和36年1月10日
、朝倉書店発行)]により測定した。反応は30℃で3
0分間行い、1分間に1μgのチロシン相当量を遊離す
るのに要する酵素量を1unitとした。
【0022】次に、上記の工程(a)で生成した加水分
解生成物から、工程(b)において、不溶物を分離除去
して液体分を回収する。不溶物の除去に当たっては、遠
心分離、濾過、デカンテーション等の通常の固液分離方
法のいずれが採用できる。不溶物を除去した後の液体分
は、そのまま次の工程(c)に供しても、または活性炭
、ケイソウ土等の吸着剤を使用してそこに含まれる不純
物を吸着除去してから工程(c)に供してもよい。より
純度の高いペプチド混合物を得るためには、活性炭やケ
イソウ土等の吸着剤による吸着処理を施すのがよい。
【0023】次いで、工程(c)において、上記工程(
b)で回収した液体分から水性媒体を除去して濃縮物を
形成させる。ここで、本発明でいう濃縮物とは、濃縮液
体および濃縮固体のいずれをも包含する。液体分から濃
縮液体を形成させる方法としては、フラッシュ式、遠心
薄膜式等の減圧濃縮法等を、また液体分から濃縮固体を
形成させる方法としては、噴霧下またはその他の状態で
の凍結乾燥や加熱乾燥等を挙げることができる。(減圧
)濃縮を行う場合は、得られる濃縮液体中の水分含量が
約40〜75%になる状態まで行うのがよい。加熱乾燥
を行う場合は、生成物の熱による変性が生じないような
温度(通常約70〜80℃)を採用するのがよく、また
乾燥処理は、得られる固体分中の水分含量が約5〜15
重量%になる状態まで行うのがよい。
【0024】そして、上記工程(c)で得た濃縮物を、
工程(d)において、アルコールで抽出処理して、目的
とするペプチド混合物をアルコール可溶性画分として分
取する。アルコールとしては、エタノール、メタノール
、プロパノール等を使用することができるが、抽出率、
安全性、入手のしやすさ等の点からエタノールが好まし
い。 アルコールによる抽出処理は、通常、濃度約70〜10
0%の高濃度アルコールを使用して行うと効率がよい。 アルコールによる抽出処理は、一段で行っても多段で行
ってもよく、特に、次のような多段抽出処理を行うと、
ACE阻害活性を有するペプチド混合物を高収率で得る
ことができ望ましい。
【0025】すなわち、工程(c)で得た濃縮物を濃度
約70〜80%のアルコール(特にエタノール)を使用
して第1段目の抽出処理を行って、その際に生じた不溶
物を除去した後、そこで得られたアルコール溶液に濃度
約95〜100%のアルコール(特にエタノール)を加
えて液の最終アルコール濃度を約85〜95%に調節し
て第2段目の抽出処理を行い、第2段目の抽出処理で生
じた不溶物を分離除去して、目的とするペプチド混合物
を含有するアルコール溶液を回収する方法が好ましい。
【0026】上記のアルコールによる抽出処理は、通常
、約10〜30℃の温度で、撹拌下に約0.5〜20時
間行うのがよい。そして、上記により得たアルコール抽
出溶液から蒸発、凍結乾燥等の適当な手段によってアル
コールを除去すると、目的とするACE阻害活性を有す
るペプチド混合物を固形物として回収することができる
【0027】上記で回収されたペプチド混合物は、サイ
ズ排除高速液体クロマトグラフィーを使用してその分子
量分布を測定した場合に、その分子量が約10000以
下の範囲に分布し、その主体成分(約60〜80%)が
分子量約200〜2000の範囲にあるペプチド混合物
である。このペプチド混合物は、混合物の形態のままで
高いACE阻害活性を有しており、精製処理等を更に施
すことなく、そのままACE阻害剤として有効に使用す
ることができる。
【0028】また、上記ペプチド混合物中には、特に高
いACE阻害活性を有するいくつかのペプチド画分が含
まれることが本発明者らの更なる研究により判明した。 したがって、必要に応じてそのような高いACE阻害活
性を有するペプチド画分をペプチド混合物から分取して
、それをACE阻害剤として使用することもできる。
【0029】本発明のACE阻害剤は、人間および種々
の動物に投与することができ、それによって人間や動物
の血圧降下および上昇抑制を達成することができる。本
発明のACE阻害剤の好適な投与量は、投与される人間
や動物の年令、体重、性別、症状、動物の種類等の種々
の条件によって異なる。そして、本発明のACE阻害剤
は経口投与および非経口投与のいずれによっても投与可
能である。
【0030】本発明のACE阻害剤は、単独で投与して
も、また製薬工業において通常使用されている固体担体
や液状担体と一緒に投与してもよい。また、本発明のA
CE阻害剤は、他の薬剤と混合または組合わせて使用す
ることができる。その際の投与形態は、錠剤、丸剤、顆
粒剤、カプセル、散剤、水溶液、注射剤等の任意の形態
が可能である。更に、本発明のACE阻害剤は、食品や
飼料中に添加して、またはそれらと一緒に投与すること
もできる。
【0031】
【実施例】以下に、本発明を例を挙げて具体的に説明す
るが本発明はそれらによって限定されない。 《実施例  1》小麦グルテン267gに1規定のクエ
ン酸溶液32mlおよび水道水1700mlを加えて撹
拌して、pH4.0の小麦グルテンの水性分散液を調製
した。これに麹菌由来の酸性プロテアーゼ(天野製薬工
業社製;プロテアーゼ「アマノ」M)0.4g(20,
000units)を添加して45℃に5時間保って、
加水分解反応させた。その後、水酸化ナトリウムを加え
て液のpHを7.5に調整し、85℃に10分間加熱し
て酸性プロテアーゼを失活させた。次いで、水道水20
00mlを加えて液のpHを7.5に調整し、これに中
性プロテアーゼ(大和化成社製;サーモアーゼ)4g(
320,000units)を添加して、65℃で5時
間加水分解反応させた。その後90℃に20分間加熱し
て中性プロテアーゼを失活させた。
【0032】上記の加水分解生成物から不溶物を遠心分
離により除去して液体分を回収した後、活性炭8gおよ
びケイソウ土60gを液に加えて室温で1時間撹拌した
。次いで、固形物を濾過により分離除去して液体分を回
収した後、液体分を凍結乾燥して乾燥固体(乾燥固体A
)150gを得た。
【0033】上記で得た乾燥固体Aの150gに75%
エタノール750mlを添加して室温下で1時間撹拌し
た。次いで、遠心分離して沈殿(沈殿物A:乾燥重量6
0g)と上澄み液に分画した。上澄み液に99.5%エ
タノール750mlを加えて室温下で1時間撹拌した後
、そのまま一晩放置して、沈殿を生成させた。
【0034】デカンテーションによって沈殿(沈殿物B
:乾燥重量50g)と上澄み液に分画した。次に、上澄
み液からエタノールを蒸発除去して、固体残留物を得、
それを凍結乾燥して、目的とするペプチド混合物からな
る乾燥固体(乾燥固体B)40gを得た。
【0035】上記で得たペプチド混合物(乾燥固体B)
の1mgを蒸留水1mlに溶解し、サイズ排除高速液体
クロマトグラフィー[使用カラム:旭化成工業(株)製
のAsahipak 320]に供し、次に40%アセ
トニトリル水溶液中の0.1%トリフルオロ酢酸溶液を
使用して1.0ml/分の流速で溶離させ、溶離してく
る液の220nmにおける紫外吸収を測定して、その測
定された吸光度を、分子量既知のRibonuclea
se A(分子量13700)、Aprotinin(
分子量6500)、Bradykinin(分子量10
60)およびIle−Ala−Pro(分子量300)
から作成した検量線に当てはめて分子量分布を測定した
。 その結果、そのクロマトグラムは図1に示すとおりであ
り、その分子量は約10000以下の範囲に分布し、下
記の表1に示す分布状態になっており、その主体部分(
約70%)の分子量は約200〜2000の範囲であっ
た。
【0036】
【表1】
【0037】また、上記で得たペプチド混合物(乾燥固
体B)のACE阻害活性を、下記の方法により測定した
。また、参考のために、上記で生成した乾燥固体A、沈
殿物Aおよび沈殿物BのACE阻害活性を同様にして測
定した。
【0038】ACE阻害活性の測定法 試料液50μlを試験管にとり、これにACE液(米国
シグマ社製のうさぎ肺由来のACEの1unitを水5
mlに溶解させたもの)20μlを加える。37℃に5
分間保った後、基質(5mM Hip−His−Leu
:pH8.3)を加えて37℃で30分反応させ、次い
で0.3M水酸化ナトリウム水溶液1mlを加えて反応
を停止させる。蛍光試薬オルト−フタルアルデヒド液1
00μlを加えて室温で10分間反応させる。次に3N
塩酸200ml加え、蒸留水で50倍に希釈する。約3
0分後に分光蛍光光度計で励起波長300nm、蛍光波
長490nmにおける蛍光強度(FA)を測定する。試
料液の代わりに蒸留水50μlを同様に処理して蛍光強
度(FB)を測定する。阻害活性は(FB−FA)/F
Bにより求められる。試料液の濃度を変えて、阻害活性
を上記と同様に測定し、活性を50%阻害する濃度を求
めてこれをIC50として表した。
【0039】その結果、上記各成分のACE阻害活性(
IC50)は下記の表2に示すとおりであった。
【0040】
【表2】
【0041】上記表2の結果から、本発明のペプチド混
合物(乾燥固体B)は、分画前のプロテアーゼ加水分解
物(乾燥固体A)、沈殿物Aおよび沈殿物Bに比べて、
少量の使用でIC50を達成することができ、ACE阻
害活性が高いことがわかる。
【0042】また、上記で得た本発明のペプチド混合物
1mgを蒸留水1mlに溶解して、逆相系の高速液体ク
ロマトグラフィー[直径4.6mm、長さ250mmの
東ソー(株)製のTSK−GEL ODS 120T]
に供した。次いで、0.1%トリフルオロ酢酸水溶液(
A液)および0.1%のトリフルオロ酢酸水溶液中の6
0%アセトニトリル溶液(B液)を使用して、B液の濃
度を0%から50%まで45分間かけて直線的に増加す
る濃度勾配にて1.0ml/分の流速で溶出させた。そ
の時の波長220nmにおけるフローチャートは図2に
示すとおりであり、複数のペプチドに由来する複数のピ
ークが見られた。
【0043】図2のフローチャートにおけるピークNo
.1〜ピークNo.16の各々を分取して、その各々に
ついて上記と同様にしてACE阻害活性(IC50)を
測定したところ、ほぼ下記の表3に示す結果を得た。
【0044】
【表3】
【0045】表3の結果から、本発明のペプチド混合物
中には、ACE阻害活性のより高いいくつかのペプチド
類が含まれることがわかる。したがって、本発明におい
ては、本発明のペプチド混合物のうち、図2に示すよう
なフローチャートにおいて、ACE阻害活性のより高い
画分の1つまたは複数を分取して、その各々を単独でま
たは混合してACE阻害剤として使用することもできる
【0046】《実施例  2》10週令の高血圧自然発
症ラット(SHR)を、各群5匹づつ2群準備した。第
1群のラットには、実施例1で得た本発明のペプチド混
合物(乾燥固体B)を、各ラットの腹腔内に体重1kg
当り1000mgの割合で投与した。投与前および投与
後1.5時間、3時間および5時間後の最高血圧の変化
を尾動脈圧測定装置(理研開発社製のPS−100型)
を使用して非観血的に測定して、5匹のラットの平均値
を採った。一方、比較のため、第2群のラットには、生
理食塩水を第1群におけるのと同量投与して、その投与
前および投与後の血圧変化を同様にして測定して、5匹
のラットの平均値を採った。その結果を、下記の表4に
示す。
【0047】
【表4】
【0048】表4の結果から、本発明のペプチド混合物
を投与した第1群のラットは、ペプチド混合物を投与し
ない第2群のラットに比べて、ペプチド混合物の投与1
.5時間後から5時間後まで有意に血圧の低下作用が見
られることがわかる。
【0049】《実施例  3》小麦グルテン267gに
0.025規定の塩酸溶液3700mlを加えて撹拌し
て、pH1.8の小麦グルテンの水性分散液を調製した
。これに豚胃由来のペプシン(天野製薬工業社製)0.
4g(12,000units)を添加して40℃に1
5時間保って、加水分解反応させた。その後、水酸化ナ
トリウムを加えて液のpHを4.0に調整し、これに麹
菌由来の酸性プロテアーゼ(天野製薬工業社製;プロテ
アーゼ「アマノ」M)0.8g(40,000unit
s)を添加して45℃に5時間保って、加水分解反応さ
せた。その後、水酸化ナトリウムを加えて液のpHを6
.0に調整し、85℃に20分間加熱してプロテアーゼ
を失活させた。
【0050】上記の加水分解生成物から不溶物を遠心分
離により除去して液体分を回収した後、活性炭8gおよ
びケイソウ土60gを液に加えて室温で1時間撹拌した
。次いで、固形物を濾過により分離除去して液体分を回
収した後、液体分を蒸発濃縮して濃縮分500mlを得
た。
【0051】上記で得た濃縮分500mlに99.5%
エタノール1200mlを添加して室温下で30分間撹
拌した。次いで、遠心分離して沈殿と上澄み液に分画し
た。上澄み液に99.5%エタノール1000mlを加
えて室温下で1時間撹拌した後、遠心分離して沈殿と上
澄み液に分画した。
【0052】次に、上澄み液からエタノールを蒸発除去
して、固体残留物を得、それを凍結乾燥して、目的とす
るペプチド混合物からなる乾燥固体25gを得た。
【0053】上記で得たペプチド混合物の乾燥固体1m
gを使用して、実施例1におけるのと同様にしてその分
子量分布を測定した。その結果、そのクロマトグラムは
図3に示すとおりであり、その分子量は約10000以
下の範囲に分布し、下記の表5に示す分布状態になって
おり、その主体部分(約63%)の分子量は約200〜
2000の範囲であった。
【0054】
【表5】
【0055】上記で得たペプチド混合物のACE阻害活
性を実施例1と同様に測定したところ、そのACE阻害
活性(IC50)は200μg/mlであった。このこ
とから、この実施例3で得られた本発明のペプチド混合
物も、少量の使用でIC50を達成することができ、高
いACE阻害活性を有していることがわかる。
【0056】
【発明の効果】本発明のペプチド混合物は、ACE阻害
作用を有し、少量の投与でACEの活性を阻害して血圧
降下および血圧上昇抑制を達成することができる。更に
、本発明のペプチド混合物は、クロマトグラフィーやそ
の他の繁雑で高価な精製手段を必要としないため、その
製造に手間や費用がかからず、しかも収率が高く、工業
的に安価にかつ大量に供給可能である。しかも、本発明
のペプチド混合物は、小麦蛋白質に由来するため高い安
全性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1で得られたペプチド混合物の
分子量分布を示す図である。
【図2】本発明の実施例1で得られたペプチド混合物を
逆相系の高速液体クロマトグラフィーに供し、その吸着
成分を特定の溶離液により溶離した時の溶離成分の吸光
度を測定したフローチャートである。
【図3】本発明の実施例3で得られたペプチド混合物の
分子量分布を示す図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (a)小麦蛋白質を水性媒体中で酸性
    プロテアーゼで加水分解する工程、あるいは小麦蛋白質
    を水性媒体中で酸性プロテアーゼで加水分解した後更に
    中性またはアルカリ性プロテアーゼで加水分解する工程
    ;(b)工程(a)の加水分解生成物から不溶物を除去
    して液体分を回収する工程; (c)工程(b)で回収した液体分から水性媒体を除去
    して濃縮物を回収する工程;および (d)工程(c)で回収した濃縮物をアルコールで抽出
    処理して、ペプチド混合物をアルコール可溶性画分とし
    て分取する工程; を包含することを特徴とするペプチド混合物の製造方法
  2. 【請求項2】  請求項1の方法により製造されたペプ
    チド混合物。
  3. 【請求項3】  請求項1の方法により製造されたペプ
    チド混合物を有効成分として含有するアンジオテンシン
    変換酵素阻害剤。
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