JPH043480Y2 - - Google Patents

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JPH043480Y2
JPH043480Y2 JP1985128049U JP12804985U JPH043480Y2 JP H043480 Y2 JPH043480 Y2 JP H043480Y2 JP 1985128049 U JP1985128049 U JP 1985128049U JP 12804985 U JP12804985 U JP 12804985U JP H043480 Y2 JPH043480 Y2 JP H043480Y2
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dielectric
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outer periphery
porcelain
dielectric ceramic
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【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、送配電系統に使用されるガス遮断
器、避雷器或いは高圧交流電力線(例えば
AC6600V)を搬送波伝送回路として使用する場
合の電力線搬送結合装置等に組込まれる高圧磁器
コンデンサに関する。
<従来の技術> この種の高圧磁器コンデンサの従来技術として
は、特公昭46−39805号、特開昭56−19615号等が
ある。まず、特公昭46−39805号に係る高圧磁器
コンデンサは、第7図に示すように、誘電体磁器
素体1の両面の全面に、電極2,3を設けた磁器
コンデンサブロツク4を、電極2−3間に金属板
5を介して直列に多段接続し、両端に位置する磁
器コンデンサブロツク4の電極2または3に、電
極2,3より小径の金属製外部端子6,7を対接
させて接合固定した構造となつていた。8は絶縁
樹脂で構成された外装樹脂であり、全体を被覆し
ている。
しかし、特公昭46−39805号に係る高圧磁器コ
ンデンサは、磁器コンデンサブロツク4の電極
2,3に接合される外部端子6,7が、誘電体磁
器素体1及び電極2,3より小径になつているた
め、磁器貫層破壊電圧が低いこと、このため磁器
コンデンサブロツク4の厚さを必要以上に厚くし
なければならず、小型化や、低コスト化の面で不
利になること、倒れた場合に誘電体磁器素体1に
直接衝撃が加わり、破損したり、割れたりするこ
と等の問題点があつた。
特開昭56−19615号開示の高圧磁器コンデンサ
は、これらの問題点を解決するために提案された
ものであつて、第8図に示すように、外部端子
6,7の外径を電極2または3より大径にしたも
のである。
<考案が解決しようとする課題> しかしながら、特開昭56−19615号開示の高圧
磁器コンデンサには次のような問題点があつた。
(イ) 電極2,3に対して金属製外部端子6,7を
半田付け等によつて接合する際、フラツクスが
流れ出して誘電体磁器素体1の外周面に付着
し、耐アーク性及び耐トラツキング性が低下す
る等の問題を生じることがあつた。即ち、フラ
ツクスが誘電体磁器素体1の外周面に付着する
と、高電圧を加えたときに漏洩電流が流れ、ジ
ユール熱により導電通路が形成され、焼損に至
るというトラツキング現象が生じ易くなる。ま
たアークも発生し易くなり、耐アーク性も低下
する。
(ロ) また、フラツクス流出付着の他に、溶融半田
流出付着の問題もあり、耐アーク性及び耐トラ
ツキング性が更に低下する。
このため、特開昭56−19615号開示の技術では、
絶縁耐力、耐アーク性、耐トラツキング性及び耐
コロナ性等の電気的諸特性の改善に限界があつ
た。
そこで、本考案の課題は上述する従来の問題点
を解決し、外部端子をコンデンサ電極に半田付け
固定する際にフラツクス及び溶融半田が外部に流
出して誘電体磁器素体の外周面付着するのを阻止
すると共に、外装樹脂注型時の脱泡作用を高め、
絶縁耐力、耐アーク性、耐トラツキング性、耐コ
ロナ性等の電気的諸特性の優れた高圧磁器コンデ
ンサを提供すること <課題を解決するための手段> 上述する従来の問題点を解決するため、本考案
は、誘電体磁器素体の厚み方向の両端面に電極を
形成し、前記電極の表面上に金属でなる外部端子
を接合し、全体を外装樹脂で被覆した高圧磁器コ
ンデンサであつて、 前記外部端子は、前記誘電体磁器素体の外径よ
り大きい外径を有し、接合面側の誘電体磁器素体
の外周縁に対応する付近に凹溝を有すると共に、
凹溝の内部に貫通孔を有しており、 前記凹溝は、前記誘電体磁器素体の外周縁が部
分的にかかるように、前記誘電体磁器素体の外周
縁に沿つて環状に形成されており、 前記貫通孔は、間隔をおいて多数個備えられ、
それぞれが前記接合面側から対向する他面側に貫
通していること を特徴とする。
<作用> 外部端子は、誘電体磁器素体の外径より大きい
外径を有し、接合面側の誘電体磁器素体の外周縁
に対応する付近に凹溝を有しており、凹溝は誘電
体磁器素体の外周縁が部分的にかかるように形成
されているから、外部端子をコンデンサ電極に半
田付け固定する際、フラツクス及び溶融半田等が
凹部内に入つてその内部に貯留され、外部に溢流
することがない。このため、フラツクス及び溶融
半田の誘電体磁器素体の外周面への付着が阻止さ
れ、絶縁耐力、耐アーク性、耐トラツキング性及
び耐コロナ性等の電気的諸特性が改善される。
しかも、凹溝は誘電体磁器素体の外周縁に沿つ
て環状に形成されているから、フラツクス及び溶
融半田の誘電体磁器素体の外周面への付着が、外
部端子の全周にわたつて均一に阻止され、絶縁耐
力、耐アーク性、耐トラツキング性及び耐コロナ
性等の電気的諸特性がより一層改善される。
外部端子は凹溝の内部に貫通孔を有しており、
貫通孔は間隔をおいて多数個備えられ、それぞれ
が接合面側から対向する他面側に貫通しているか
ら、貫通孔が外装樹脂の注型の際に凹溝に抱き込
まれる空気を外部に逃がす脱泡孔として作用す
る。この脱泡作用により、外装樹脂中への空気泡
残留が阻止され、上記の電気的諸特性がより一層
改善される。
<実施例> 第1図は本考案に係る高圧磁器コンデンサの平
面図、第2図は同じく正面断面図である。図にお
いて、第7図及び第8図と同一の参照符号は同一
性ある構成部分を示している。この実施例では、
円板状に形成された誘電体磁器素体1の厚み方向
の両端面に電極2,3を形成した複数個の磁器コ
ンデンサブロツク4を直列的に多段接続し、最外
側に位置する電極2及び3に金属製外部端子6,
7を半田付けによつて接合固定してある。
外部端子6,7は誘電体磁器素体1の外径D1
より大きい外径D2を有し、接合面側の誘電体磁
器素体1の外周縁に対応する付近に、凹溝6a,
7aを形成してある。凹溝6a,7aは、この実
施例では、第3図及び第4図に示すように、外部
端子6,7の接合面側に環状に形成されている。
凹溝6a,7aは、第5図にも示すように、誘電
体磁器素体1の外周縁が部分的にかかるように形
成する。凹溝6a,7aの内部には、貫通孔6
b,7bが適当な間隔で多数個形成されている。
貫通孔6b,7bのそれぞれは、接合面側から対
向する他面側に貫通している。
上述のように、外部端子6,7の対接面側の誘
電体磁器素体1の外周縁に対応する付近に凹溝6
a,7aを設けると、外部端子6,7を電極2,
3に半田付け固定する際、溶融した半田9が凹溝
6a,7a内に入つて硬化(第5図参照)し、外
部に流出することがない。半田フラツクスも同様
である。このため、フラツクス及び半田が、誘電
体磁器素体1の外周面に付着するのが阻止され、
絶縁耐力、耐アーク性、耐トラツキング性、耐コ
ロナ性等の電気的諸特性が改善される。
しかも、凹溝6a,7aは誘電体磁器素体1の
外周縁に沿つて環状に形成されているから、フラ
ツクス及び溶融半田の誘電体磁器素体1の外周面
への付着が、外部端子の全周にわたつて均一に阻
止され、絶縁耐力、耐アーク性、耐トラツキング
性及び耐コロナ性等の電気的諸特性がより一層改
善される。
更に、外部端子6,7は凹溝6a,7aの内部
に貫通孔6b,7bを有しており、貫通孔6b,
7bは間隔をおいて多数個備えられ、それぞれが
接合面側から対向する他面側に貫通しているか
ら、貫通孔6b,7bが外装樹脂の注型の際に凹
溝に抱き込まれる空気を外部に逃がす脱泡孔とし
て作用する。この脱泡作用により、外装樹脂中へ
の空気泡残留が阻止され、上記の電気的諸特性が
より一層改善される。また、フラツクス及び溶融
半田10が貫通孔6b,7b内にも入るようにな
り、流出阻止作用が一層向上する。
実施例において、誘電体磁器素体1の外周より
外側に突出する外周端縁6c,7cを、厚みtの
肉厚部に連続して、断面半円弧状に形成してあ
る。
上述のように、外部端子6,7の外径D2を誘
電体磁器素体1の外径D1より大きくしたうえで、
外周端縁6c,7cを半円弧状に形成すると、外
部端子6,7の外周端縁6c,7cにより疑似ロ
ゴスキー電極が形成され、誘電体磁器素体1の端
部における電界が緩和される。外周端縁6c,7
cの半径Rが1mm以上であれば疑似ロゴスキー電
極が形成できるが、部端子6,7の肉厚部に連続
させる関係上、半径Rを大きくすると、外部端子
6,7の肉厚tも大きくせざるを得ず、重量が大
きくなり、大型化すると共に、コスト高になるの
で、現実的には1〜5mm程度が適当である。
第9図は従来の高圧磁器コンデンサを並列して
設け、高電圧を印加した場合の電界分布を示す
図、第10図は本考案に係る高圧磁器コンデンサ
を並列して設け、高電圧を印加した場合の電界分
布を示す図である。これらを比較すると、本考案
に係る高電圧磁器コンデンサは、誘電体磁器素体
1のエツジ1aの部分での電界(イ)の膨らみが小さ
くなり、全体として、電界(イ)の分布が均一化され
ている。このため、絶縁耐力、耐アーク性、耐ト
ラツキング性、耐コロナ性等の電気的諸特性が改
善される。
第6図は本考案の別の実施例における要部の拡
大断面図である。この実施例では、金属導体5を
挟んで対向する各誘電体磁器素体1の対向面側の
外周部に、外周端に向つて下降傾斜する傾斜面1
aを設けてある。このような傾斜面1aを設ける
と、半田11が表面張力等の影響で、金属導体5
の外周付近に集中し、外部に流出することがない
ので、絶縁耐力、耐アーク性、耐トラツキング性
及び耐コロナ性等の電気的諸特性が一層改善され
る。
<考案の効果> 以上述べたように、本考案によれば、次のよう
な効果が得られる。
(a) 外部端子は、誘電体磁器素体の外径より大き
い外径を有し、接合面側の誘電体磁器素体の外
周縁に対応する付近に凹溝を有しており、凹溝
は誘電体磁器素体の外周縁が部分的にかかるよ
うに形成されているから、外部端子をコンデン
サ電極に半田付け固定する際、フラツクス及び
溶融半田の誘電体磁器素体の外周面への付着が
阻止され、絶縁耐力、耐アーク性、耐トラツキ
ング性及び耐コロナ性等の電気的諸特性の優れ
た高圧磁器コンデンサを提供できる。
(b) 凹溝は誘電体磁器素体の外周縁に沿つて環状
に形成されているから、フラツクス及び溶融半
田の誘電体磁器素体の外周面への付着が、外部
端子の全周にわたつて均一に阻止され、絶縁耐
力、耐アーク性、耐トラツキング性及び耐コロ
ナ性等の電気的諸特性を、より一層改善した高
圧磁器コンデンサを提供できる。
(c) 外部端子は凹溝の内部に貫通孔を有してお
り、貫通孔は間隔をおいて多数個備えられ、そ
れぞれが接合面側から対向する他面側に貫通し
ているから、貫通孔の脱泡作用により、外装樹
脂中への空気泡残留を阻止し、電気的諸特性を
より一層改善した高圧磁器コンデンサを提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る高圧磁器コンデンサの平
面図、第2図は同じく正面断面図、第3図は本考
案に係る高圧磁器コンデンサを構成する外部端子
の正面断面図、第4図は同じく底面図、第5図は
同じく要部拡大断面図、第6図は本考案に係る高
圧磁器コンデンサの別の実施例における要部拡大
断面図、第7図及び第8図は従来の高圧磁器コン
デンサの各正面断面図、第9図は従来の高圧磁器
コンデンサを並列して設け、高電圧を印加した場
合の電界分布を示す図、第10図は本考案に係る
高圧磁器コンデンサを並列して設け、高電圧を印
加した場合の電界分布を示す図である。 1……誘電体磁器素体、2,3……電極、6,
7……外部端子、6a,7a……凹溝、6b,7
b……貫通孔、6c,7c……外周端縁。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 誘電体磁器素体の厚み方向の両端面に電極を
    形成し、前記電極の表面上に金属でなる外部端
    子を接合し、全体を外装樹脂で被覆した高圧磁
    器コンデンサであつて、 前記外部端子は、前記誘電体磁器素体の外径
    より大きい外径を有し、接合面側の誘電体磁器
    素体の外周縁に対応する付近に凹溝を有すると
    共に、凹溝の内部に貫通孔を有しており、 前記凹溝は、前記誘電体磁器素体の外周縁が
    部分的にかかるように、前記誘電体磁器素体の
    外周縁に沿つて環状に形成されており、 前記貫通孔は、間隔をおいて多数個備えら
    れ、それぞれが前記接合面側から対向する他面
    側に貫通していること を特徴とする高圧磁器コンデンサ。 (2) 前記外部端子は、外周端縁を断面円弧状とし
    たことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    1項に記載の高圧磁器コンデンサ。 (3) 前記外周端縁は、半径が1mm〜5mmの円弧で
    あることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
    第2項に記載の高圧磁器コンデンサ。 (4) 複数個の磁器コンデンサブロツクを直列多段
    に接合して構成されていることを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第1項、第2項または第
    3項に記載の高圧磁器コンデンサ。
JP1985128049U 1985-08-22 1985-08-22 Expired JPH043480Y2 (ja)

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JPS6236525U JPS6236525U (ja) 1987-03-04
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4521978Y1 (ja) * 1967-07-12 1970-09-01

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS4521978Y1 (ja) * 1967-07-12 1970-09-01

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JPS6236525U (ja) 1987-03-04

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