JPH04346618A - 伸線鋼線材 - Google Patents

伸線鋼線材

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JPH04346618A
JPH04346618A JP11764791A JP11764791A JPH04346618A JP H04346618 A JPH04346618 A JP H04346618A JP 11764791 A JP11764791 A JP 11764791A JP 11764791 A JP11764791 A JP 11764791A JP H04346618 A JPH04346618 A JP H04346618A
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pearlite
wire
steel wire
strength
wire drawing
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JP11764791A
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Masatake Tomita
富田 正威
Takashi Tsukamoto
塚本 孝
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車等のタイ
ヤのスチールコードワイヤ用として用いるのに好適な、
伸線鋼線材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、一般にタイヤその他に用いら
れるスチールコードワイヤは、直径0.2 mm前後の
高炭素鋼製フィラメント (以下、「伸線鋼線材」とも
いう) を撚って得たストランドであり、現状では用い
られる高炭素鋼製フィラメントの強度は320kgf/
mm2前後のものが多い。高炭素鋼製フィラメントの従
来の製造工程とそれによって得られる特性は以下の通り
である。
【0003】
【数1】
【0004】最終鉛パテンティング (LP) 工程で
は、約900℃に加熱後600 ℃前後の鉛浴に浸漬し
、TS=125kgf/mm2とした伸線用鋼線材を得
て、これを酸洗・メッキ後に最終伸線を行って、TS≒
320kgf/mm2前後の高炭素鋼製フィラメントを
得ていた。この工程・条件においては、伸線加工度ε=
3.2 程度であり、これ以上強度を上げようとしても
、延性低下のため不可能であった。本発明者らは、特開
昭64−15322 号公報において、最終パテンティ
ング処理の代わりに加工熱処理を行い、パーライトブロ
ックサイズを6〜7μm程度に微細化して伸線性を向上
させることにより、400kgf/mm2クラスの強度
を有する伸線鋼線材を得ることを示したが、この技術で
は加工後再びオーステナイト域へ加熱し、次いで徐冷す
るという再結晶化処理を行う必要があるため、安定した
パーライトの微細化が達成されず、さらに工程数が多く
なるため所要時間が長くなりコスト上昇を免れないとい
う問題があった。
【0005】特公昭57−19168 号公報では、同
じく炭素鋼の加工熱処理による強靱化法を示しているが
、この方法により得られる鋼材は、直径4.0 〜13
.0mmであるとともに最終伸線を行うことなく熱処理
ままの状態で使用するものである。その加工熱処理も、
比較的低温(450℃以下Ms点以上) での準安定オ
ーステナイト組織に10〜40%の減面率で加工を加え
、その後恒温熱処理して微細なフェライトとセメンタイ
ト組織を得ている。この場合、加工熱処理による微細化
といってもラメラ間隔の微細化であって、前述のような
パーライトブロックサイズの微細化については何ら言及
することがなく、また得られる強度も200kgf/m
m2以下である。この他、素線のC含有量を例えば 1
.0%以上(以下、本明細書においては特にことわりが
ない限り「%」は「重量%」を意味するものとする) 
というように高くして伸線前の素線の強度を上げること
が考えられるが、初析セメンタイトの影響で伸線性が劣
化するため、得られる強度はやはり向上しない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、伸線鋼線
材の強度は、素材である高炭素鋼線材を伸線して細線化
する過程で徐々に高められていくが、従来の共析成分を
有する直径1〜2mmの線材をパテンティング処理して
伸線用鋼線材を得てから伸線する場合、前述のとおり伸
線加工度ε:3.2 程度の加工度で到達強度320k
gf/mm2前後が限界であり、これ以上伸線しようと
すると、延性低下により断線していた。また、伸線前の
組織を粗めに調整して加工限界を引き上げる方法や、特
開昭64−15322 号公報により示したように加工
熱処理によって結晶粒径 (パーライトブロック径) 
を6〜7μm程度に微細化し、再びオーステナイト域に
加熱し、次いで徐冷するという方法では、安定した微細
化が達成されず、いずれもその後に行う伸線によって4
10kgf/mm2以上の強度で40%以上の延性を有
するフィラメントを得ることはできない。
【0007】ところで、例えばコードワイヤの場合、今
日、自動車の高速走行時の安定性向上のためタイヤに要
求される仕様が一層厳しくなっている。この中でも特に
重要な役割を担っているスチールコードワイヤーの高強
度化は必須の課題となっており、それに伴いタイヤのス
チールコードの高張力化が求められており、コードワイ
ヤは伸線後の最終フィラメントにおける強度としてTS
:410kgf/mm2以上、絞り:40%以上が要求
されるようになってきている。したがって、本発明の一
般的目的は、例えば上述のような今日求められているコ
ードワイヤを製造するための伸線鋼線材を提供すること
である。さらに具体的には、本発明の目的は、伸線後の
到達強度:410kgf/mm2 以上で、絞り:40
%以上であって、例えばコードワイヤーへの適用を可能
にする伸線鋼線材を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の目
的達成のため種々検討を重ねた結果、伸線加工度を高め
ることによってパーライトブロックサイズおよびパーラ
イトラメラ間隔を共に大幅に小さくすることが特に有効
であることを知り、そこでこの点についてさらに詳細に
検討した結果、その組織は伸線前にパーライトブロック
サイズが5μm以下であって、パーライトラメラ間隔が
0.1 μm以下である微細なパーライト形態を有し、
伸線加工度ε:4.8 以上とすることで、到達強度:
410kgf/mm2以上、絞り:40%以上という優
れた機械的特性を具備することを知見して、本発明を完
成した。
【0009】ここに、本発明の要旨とするところは、炭
素: 0.7〜0.9 重量%含有し、パーライトブロ
ックサイズ:5μm以下、パーライトラメラ間隔:0.
1 μm以下である微細なパーライト形態を有する伸線
用鋼線材を、伸線加工度ε:4.8 以上で伸線加工し
て得た、到達強度:410kgf/mm2以上、絞り:
40%以上であることを特徴とする伸線鋼線材である。 本発明において微細パーライト組織を規定するのに伸線
加工前の組織で便宜上規定するが、これは伸線加工後は
長手方向に伸びた展伸粒となるため非常に微細化してし
まって測定が困難となるからである。
【0010】本発明にかかる伸線鋼線材は、一好適製造
例によれば、炭素:0.7〜0.9 重量%含有する鋼
線材を、最終伸線前のパテンティング処理において、A
c3 点以上のオーステナイト域温度に加熱してから恒
温変態曲線におけるパーライト変態開始温度を切らない
範囲の冷却速度で、Ae1 点以下500 ℃以上の温
度範囲に冷却し、この温度域で加工度20%以上の塑性
加工を行い、次いでオーステナイト域に加熱することな
くパーライト変態させて得られた伸線用鋼線材に、酸洗
・メッキを行った後、最終伸線を行うことにより製造さ
れる。前記塑性加工は、圧延機による圧延または温間ダ
イスによる引抜きにより行ってもよい。なお、本明細書
において、最終伸線前の鋼線材は「伸線用鋼線材」ある
いは「素線」または「母線」などと称するが、「伸線鋼
線材」は最終伸線後の鋼線材をいう。
【0011】
【作用】本発明を添付図面を参照して更に詳細に説明す
る。図1は、本発明における微細パーライト組織を得る
ための1つの好適加工熱処理条件とそれによる冶金学的
組織の変化を次の三段階に分けて説明する模式図である
【0012】■第一段階:この段階では、最終伸線前の
パテンティング処理において、加熱温度を Ac3点以
上のオーステナイト域の温度とするのは、オーステナイ
ト域より低い温度での加熱によっては前工程での予備伸
線における内部欠陥が十分回復せず、延性が不足するた
めである。しかし、余り高い温度では結晶粒 (オース
テナイト粒) が粗大化し、その後の加工熱処理におい
ても、十分微細化できなくなるため、[Ac3点温度+
50℃] 〜[Ac3点温度+200 ℃] の範囲と
するのが好ましい。なお、通常は、この温度範囲は85
0 〜950 ℃の範囲であれば十分である。このよう
にしてオーステナイト化域にまで加熱後、恒温変態曲線
におけるパーライト変態開始温度を切らない範囲の冷却
速度でAe1 点以下500 ℃以上の加工温度Tcに
まで急冷される。パーライト変態を起こさせない冷却速
度は、一般には、170 ℃/秒以上、通常は190 
℃/ 秒以上であれば十分である。
【0013】■第二段階:このようにしてAe1 点以
下500℃以上の加工温度にまで急冷された鋼線材は、
次いで好ましくは圧延機を使った圧延もしくは温間ダイ
スを使った引き抜きによる塑性加工を受ける。このとき
の加工温度としては600 ±50℃とするのが好まし
い。この範囲外では、伸線前の強度が115kgf/m
m2前後から大きく外れて、伸線性、もしくは伸線後の
到達強度が低下することがあるためである。この段階で
の塑性加工自体はすでに公知であって、本発明にあって
もそのような公知手段を用いればよい。圧延機による圧
延および温間ダイスによる引き抜きについては特に制限
はなく、これ以上の説明は略する。
【0014】このように、急冷して得た過冷オーステナ
イト、つまり未変態オーステナイトは塑性加工すること
によりオーステナイト粒が展伸粒となるとともにパーラ
イトの生成核が粒界および粒内に導入される。この生成
核の数が多い程、後続の恒温変態でパーライトのブロッ
クサイズは微細化される。図1において第二段階の金属
組織を示す図において黒丸はパーライトの生成核を示す
。導入される生成核は、加工温度Tcが低い程、さらに
加工度Rdが大きい程、増える傾向を示す。このときの
加工度は40%以上とするのが好ましい。過冷オーステ
ナイトを塑性加工する際の加工度を40%以上としたの
は、40%未満では導入する生成核の数が十分でないた
め結晶粒 (パーライトブロックサイズ) が十分微細
化しないことによる。一方、加工度を40%以上とする
ことによってパーライトブロックサイズは5.0 μm
 以下とすることができる。
【0015】図2は、C:0.80%、Si:0.45
 %、Mn:0.50 %、P:0.015 %、S:
0.015 %の組成の線材(Ac3点=745 ℃、
Ae1 点=721 ℃) を、900 ℃に加熱して
オーステナイト化してから200 ℃/ 秒の冷却速度
で600 ℃にまで冷却し、次いでこの温度で加工度を
各種変えて塑性加工を行ってからパーライト変態を行い
、これを伸線したものについての機械的特性を示したグ
ラフである。これらの結果からも加工度40%以上でパ
ーライトブロックサイズを5.0 μm 以下として、
伸線後所期の特性を持った伸線鋼線材が得られることが
分かる。また、この過冷オーステナイト加工時の加工の
歪速度は、好ましくは1.0s−1(1/秒) 以上と
する。歪速度を1.0s−1(1/秒)以上とすること
で、伸線時の限界加工度を4.8 以上で十分微細な組
織とすることができ、伸線後の到達強度も410kgf
/mm2以上、絞りも40%以上と改善できる。
【0016】■第三段階:過冷オーステナイトの塑性加
工後、本発明ではオーステナイト域への加熱・再結晶化
を行うことなく、そのまま恒温保持してパーライト変態
させる。通常これは鉛浴へのパテンティング処理によっ
て行えばよい。これまではいずれも過冷オーステナイト
領域での処理であったが、この段階では恒温変態によっ
てパーライト変態を起こす。生成するパーライトブロッ
クの数で最終的に形成されるパーライト粒径が決まる。 すなわち、生成する数は上述の第二段階で導入された生
成核の数に比例する。前述の各展伸オーステナイト粒が
生成核に応じたパーライト粒に分割されるのである。図
1において、結晶方位のそれぞれ異なる粒子がパーライ
トブロックを構成し、その平均径がパーライトブロック
サイズである。本発明にあってはこの段階でのパーライ
トブロックサイズを5.0 μm 以下、好ましくは1
μm 以下、パーライトラメラ間隔 0.1μm 以下
に規定する。なお、図中、Tnは恒温変態曲線のノーズ
温度を示す。
【0017】このようにして得られた伸線用鋼線材は、
好ましくはTS=115kgf/mm2に調整される。 伸線に先立って、必要に応じて、慣用の酸洗、潤滑処理
が行われる。 伸線工程は特に制限されず、これも慣用の手段で行えば
よい。この発明の対象とする鋼線材の組成成分は炭素を
除いて特に限定されない。炭素は、鋼線の強度を確保す
るのに必要な元素である。その下限値を0.7 %とし
たのは、これより少ない含有量では目標とする410k
gf/mm2以上の強度が得られないため、0.7 %
以上とした。また上限値を0.9 %としたのは、これ
を超えると初析セメンタイトの影響で、伸線性が悪くな
り、強度がかえって低下するため0.9%以下とした。 その他、必要によりSiおよびMnさらにP およびS
 の各含有量を適宜限定してもよい。例えば、C:0.
70〜0.90%、Si:0.15〜1.20%、Mn
:0.30〜0.90%、P:0.01%以下、S:0
.002 %以下の組成が例示される。
【0018】このようにして得られる本発明にかかる伸
線鋼線材は、炭素: 0.7〜0.9 重量%含有する
鋼線材であって、伸線用鋼線材としてパーライトブロッ
クサイズ:5μm以下、好ましくは1μm 以下、パー
ライトラメラ間隔:0.1 μm以下である微細なパー
ライト形態を有し、伸線加工度ε:4.8 以上、到達
強度:410kgf/mm2以上、さらに絞り:40%
以上である。したがって、例えば自動車等のタイヤの補
強材として用いるのに好適なスチールコードワイヤを提
供することができる。
【0019】図3は、パーライトブロックサイズdB 
(μm)と限界加工度又は強度との関係を、炭素量:0
.8%、パーライトラメラ間隔:0.1μm の伸線用
鋼線材について示すが、パーライトブロックサイズが5
μm 以下であることにより、限界加工度ln (A0
/An)の所望の値を確保でき、伸線後強度TSを41
0kgf/mm2以上とすることができる。次に、本発
明を実施例に基づいてさらに具体的に説明する。
【0020】
【実施例】表1に示す組成を有する試験No.1ないし
試験No.24 の鋼を150 kg真空溶解炉で溶製
し、熱間圧延を行って直径:5.5mmの線材とし、さ
らに冷間伸線を行って直径:2.3〜3.25mmの線
材とした。この線材を、同じく表1に示す加熱温度およ
び冷却速度で加熱・冷却し、さらに同表に示すγ加工温
度およびγ加工度で圧延機を用いて塑性加工を行い、次
いでオーステナイト域に加熱することなくパーライト変
態させることにより、強度の目標を115kgf/mm
2に設定した母線である伸線用鋼線材 (直径:2.3
mm) を得た。なお、γ加工度は[(加工前の断面積
) − (加工後の断面積)]/ (加工前の断面積)
 ×100 %により算出した。各供試鋼の Ac3点
は 745〜780 ℃であり、 Ae1点は 721
℃であった。また、母線の機械的特性 (強度TSおよ
び伸びRA) 、パーライトブロックサイズ dB (
 μm) およびパーライトラメラ間隔λ (μm) 
を測定した。結果を表1に併せて示す。
【0021】
【表1】
【0022】この伸線用鋼線材に、20%硫酸による酸
洗後にブラスメッキを施し、さらに慣用の湿式連続伸線
機で伸線を行って、伸線鋼線材を得た。伸線時の限界加
工度および伸線後の伸線材の機械的特性を測定し、表2
に結果をまとめて示す。なお、限界加工度は、ln[(
母線の断面積) / (最終線の断面積)]により求め
た。ただし、最終線は 180゜曲げで100 %折れ
 (ポキ折れ) が起こる直線のパスであり、 180
゜曲げは 180゜の密着曲げを行い曲げ先端の割れ発
生本数の割合 (%) を示す。
【0023】
【表2】
【0024】表1および表2に示す結果から次の点が分
かる。試験No.1ないし試験No.5では、炭素含有
量の影響を調べた。本発明の範囲を外れた比較例である
試験No.1および試験No.5は伸線鋼線材の強度が
410kgf/mm2に達していない。試験No.6な
いし試験No.9では、加工熱処理における加熱温度で
パーライトブロックサイズが変化したときの影響を調べ
た。本発明の範囲を外れた比較例である試験No.6で
は、ブロックサイズが8.0 μm と大きいため伸線
材の強度が410kgf/mm2に達しない他、絞りも
低い値しか示していない。試験No.7〜試験No.9
はいずれもこの発明の例である。
【0025】試験No.10 〜試験No.14 では
、冷却速度によってブロックサイズが変化したときの影
響について調べた。この発明の範囲を外れた試験No.
10 では、パーライトブロックサイズが6.0 μm
 と大きく、限界加工度も十分でなかったため、組織が
十分微細化せず、伸線材の強度が410kgf/mm2
に達していない。試験No.15 〜試験No.18 
では、オーステナイトの加工温度の影響について調べた
。この発明の範囲を外れた比較例である試験No.15
 および試験No.18 では、伸線材の強度が410
kgf/mm2に達していない。
【0026】試験No.19 〜試験No.22 では
、過冷オーステナイトの加工度でパーライトブロックサ
イズが変化したときの影響について調べた。比較例であ
る試験No.19 ではブロックサイズが10μm と
大きく、伸線材の強度が410kgf/mm2に達して
いない。この他、伸線 (フィラメント) の加工性を
示す180 °曲げでの破壊確率(n=10) も、発
明例では全て0%であるが、比較例では10〜100 
%の値を示している。なお、従来の工程による通常のコ
ードワイヤーは最終伸線で直径0.2mm 、TS=3
20kgf/mm2、絞り45%であった。
【0027】
【発明の効果】以上詳述してきたように、本発明により
、直径0.2 mmクラスでTS=410kgf/mm
2、RA≧40%の高強度、高延性の伸線鋼線材が得ら
れ、コードワイヤーの高張力化、さらにはタイヤの性能
向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における加工熱処理条件とそれによる冶
金学的組織の変化を三段階に分けて説明する模式図であ
る。
【図2】急冷後の塑性加工における加工度と、伸線後に
得られた鋼線材の機械的特性との相関を示すグラフであ
る。
【図3】パーライトブロックサイズ dB (μm)と
限界加工度又は強度との関係を、炭素量:0.8%、パ
ーライトラメラ間隔:0.1μm の伸線鋼線材につい
て示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  炭素: 0.7〜0.9 重量%含有
    し、パーライトブロックサイズ:5μm以下、パーライ
    トラメラ間隔:0.1 μm以下である微細なパーライ
    ト形態を有する伸線用鋼線材を、伸線加工度ε:4.8
     以上で伸線加工して得た、到達強度:410kgf/
    mm2以上、絞り:40%以上であることを特徴とする
    伸線鋼線材。
JP11764791A 1991-05-22 1991-05-22 伸線鋼線材 Withdrawn JPH04346618A (ja)

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