JPH0434517A

JPH0434517A - 印刷装置

Info

Publication number: JPH0434517A
Application number: JP2143011A
Authority: JP
Inventors: Ryoyu Takanashi; 高梨　稜雄; Hidefumi Tanaka; 英史田中
Original assignee: Victor Company of Japan Ltd
Current assignee: Victor Company of Japan Ltd
Priority date: 1990-05-31
Filing date: 1990-05-31
Publication date: 1992-02-05

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、所定の記録媒体に対して、画像情報を熱記録
、電荷消去、若しくは電荷記録、熱消去により、記録媒
体に対する記録は勿論、既記録文字等の消去も行なえる
ようにした印刷装置に関する。

〔従来の技術〕

情報メディアの中で、電気的情報からハードコピーを得
る印刷装置（プリンタ）には種々のものが提案されてお
り、実用化もされいる。その中にあって、直接感熱記録
方式はファクシミリ等に採用されて、近来大きな伸びを
示している。これは、直接感熱記録が他の方式に比べ、 ■記録方法が極めて簡便であり、またライン式感熱ヘッ
ドにより固体走査が可能である。

■現像１定着等の工程が不要な一次発色を行なっており
、記録紙以外の消耗品が無い。

といった装置上の利点の他、 ■発色濃度が充分高く、且つ地の白色度も高いので、コ
ントラストの良い画像を記録書することができる。

■画像の定着はできないまでも、一般の保存に対して充
分耐えられる。

■近来の高感度化の技術的進歩により、トータル記録エ
ネルギーとしては、他の記録方式と充分対抗でき、高速
記録にもある程度対応できる。

など、記録紙としての利点が大きいことによる。

一方、かかる感熱転写記録方式にて用いられる感熱転写
記録紙の他に、画像情報を電荷潜像として専用の記録媒
体に記録する記録装置（印刷装置）も最近開発され、例
えば特願平１−１５２８５３号や特願平１−１５３７６
１号明細書等に紹介されていると共に実用化されつつあ
る。かかる印刷装置に使用される記録媒体の基本的な構
成は、少なくとも光導電層と、光変調層等の情報記録部
とを対向又は積層し、両層の外側（対向面とは反対側）
に夫々電極層を設けた構成となっている。かかる記録媒
体に画像等の情報を記録するには、まず光導電層に画像
情報を投射する。これにより、情報光の強度（明暗）に
応じて光導電層各部分の電気抵抗値が変化する。

かかる抵抗値変化により、両型極層によって生じる電界
強度分布も、上記変化した抵抗値に略反比例して変化す
る。更に、かかる電界強度分布の相違に応じて、記録媒
体の状態（配向等）が変化する。この状態変化の保持に
より、記録媒体への情報の記録が行なわれる。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来の印刷装置においては、専用の記録媒体に感熱
記録を行なったりインク等で印字したりするのみであり
、記録（印字）済みの文字や画像等を消去して、記録媒
体を再使用できる印刷装置は無かった。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、使用する記録媒体の記録部分である高分子一
液晶複合膜に一定の電界を印加することにより既記縁情
報を消去する消去部と、高分子一液晶複合膜に対して情
報に応じた熱を記録ヘッドより加えることにより文字等
の情報記録を行なう印字部とを備えることにより、記録
媒体に既に記録されている文字等の消去を行ない乍ら、
略同時に新たな情報の記録か行なえるよう構成した印刷
装置を提供することにより、上記課題を解決した。

〔実施例〕

本発明の印刷装置は、高分子材料中に液晶を分散させた
高分子一液晶複合膜を記録媒体とし、まず液晶の配列が
一定方向となるような電界を記録媒体にかけ、光の乱反
射を防いで透明状態とする。

次に、記録媒体に情報に応じた熱を加え、加熱させた箇
所のみ液晶の配列を乱れさせて、光の乱反射を生じさせ
ることにより白濁状態とする。この原理により情報の記
録を行なうものである。

以下、本発明の印刷装置の具体的実施例について、図面
を参照して説明する。第１図は本発明の印刷装置の一実
施例の主要部を原理的に示す斜視図であり、第１図は本
発明の印刷装置１０で使用される記録媒体１の平面図で
ある。

第１図において、１１は消去ヘッド、１２は記録ヘッド
（通常感熱（サーマル）ヘッドが使用される）、１３は
導電性ローラ、１４はプラテンローラ、■は消去ヘッド
１１と導電性ローラ１３に夫々設けられた電極８１７　
Ｅ　２に電圧を印加して両者間に電界を生じさせるため
の電源である。なお、上記以外の詳細な構成としては、
従来の印刷装置の構成を転用すれば良いので、ここでは
それらの図示及び説明を省略する。

上記構成の記録装置１０において、記録媒体１を消去ヘ
ッド１１と導電性ローラ１３との間に通すことにより文
字や画像等の既記縁情報を消去し、記録ヘッド１２とプ
ラテンローラ１４との間に通すことにより新たに情報を
記録する。即ち、消去ヘッド１１と導電性ローラ１３と
で消去部が構成され、記録ヘッド１２とプラテンローラ
１４とで印字部（記録部）が構成されている。これによ
り、第２図に示すように、記録媒体１は点線１１と点線
１２との間が消去部分となり、点線１２より矢印α側が
記録部分となる。なお、記録媒体１が新品でない場合に
は、点線１１（即ち消去へラド１１）より図面上左側の
部分にも文字等が記録されたままとなっている。

次に、記録媒体１の具体的な椙造や、本発明の印刷装置
１０における既記縁情報の消去及び印字部（記録）の原
理について、第３図を併せ参照して説明する。

まず、記録媒体１は、第３図（Ａ）に示すように、高分
子一液晶複合Ｍ４を、低反射率層３を持つ基体２上に塗
布することにより得られる。なお、低反射率層３は、黒
、青、緑、赤等の、高濃度のインクを基体２上に塗布す
ることにより形成される。

また、同図（Ｂ）に示すように、高分子一液晶複合膜４
の表面上に、インジウムアンチモン等の透明導電膜５を
塗布しても良い、この透明導電膜５は、記録媒体全体に
電界を均一にかけて、特定の場所に強電界がかかること
による記録媒体の破壊を防止する働きがある。更にまた
、同図（Ｃ）に示すように、常温では固体で記録時の温
度では滑性材となる保護膜６を設けて記録媒体を構成す
ると一層好適である。保護Ｍ６の具体的な材料としては
、弗素系樹脂、シリコン系樹脂等の、高温時に滑性とな
る耐熱滑性材であり、第１図示の記録ヘッド１２と記録
媒体１との間の潤滑性を高める働きがある。

基体２の材料としては、ポリカーボネート、ＰＥＴ等の
プラスチック材が好適であるが、高分子一液晶複合膜４
中の液晶を白濁させる温度に充分絶え得るものであれば
、普通紙でも構わない、液晶を白濁させる温度としては
、約１５０’Ｃ度のものが多いが、周辺部はこれより高
い温度に設定する必要があるので、約１５０’Ｃ以上の
耐熱とする。

以上のように積層構成された記録媒体１を、印刷装置１
０を構成するライン状の消去へ・ｙド１１と導電性ロー
ラ１３との間に挿入させ、電源Ｖによって一定の電圧（
極性が逆でも構わない）を印加することにより画電極Ｅ
　Ｉ　ｅ　Ｅ　２間に電界を生じさせると、記録媒体１
の高分子一液晶複合ｆｆ４中の液晶の配列が揃えられて
略透明状態となる１次に、記録ヘッド１２とプラテンロ
ーラ１４との間に記録媒体１を通すことにより、記録ヘ
ッド１２で加熱した箇所だけが白色（の文字）となり、
その他の透明部分は、高濃度のインクが基体２上に塗布
して形成されている低反射率層３の色（白息外）なので
、新たな情報が記録されることとなる。

ここで、高分子一液晶複合膜４以外の各層をも透明な材
料で形成すれば、ＯＨＰとしても使用できる。

なお、このようにして印字、記録された記録媒体１を、
再度消去ヘッド１１に挿入して電荷をかければ、再び透
明となる（即ち文字が消える）ので、以下上記同様にし
て記録ヘッド１２で加熱を行なうことにより、同一記録
媒体１に対して繰返し印字（記録）が可能となる。

次に、本発明の印刷装置の応用例について、第４図以降
を参照して説明する。以下の図において、第１図と同一
構成要素には同一番号を付している。

第４図の実施例は、ワープｏ　（ＩＩＩｏｒｄ　Ｐｒｏ
ｃｅｓｓｏｒ）等のシリアルヘッドと同時に使用する例
であり、同一基板２の上に、消去へラド１１と記録ヘッ
ド１２を設置している。なお、８はＩＣ部である。

消去ヘッド１１は金属導電体に保護膜をコーティングし
て造られるが、これは必ずしも設けなくてもよい。また
、記録ヘッド１２は複数の記録ヘッド単体１２ａ〜１２
ｎにより構成されている。そこで、消去ヘッドもこれら
の記録ヘッド単体１２ａ〜１２ｎと同様に複数の消去ヘ
ッド単体で稠成し、第５図（＾）に示すように、各記録
ヘッド単体１２ａに消去ヘッド単体１１ａを近接配置し
てヘッド部９を構成しても良い、なお、同図（Ｂ）に示
すように、各ヘッド部ごとに２つの消去ヘッド単体１１
ａ、１１ａ′を備え、これらを記録ヘッド単体１２ａの
両側に近接配置してヘッド部９′を構成しても良い。

この場合、消去ヘッド単体１１ａスは１１ａ′に印加さ
れる電圧は、記録媒体１の移動方向に応じていずれか一
方に切換えられるのは当然である。即ち、第５図（Ａ）
は一方向記録用、同図＋８）は双方向記録用のヘッド構
成である。なお、１６はヘッド保持部である。

また、第６図は一方向記録用のヘッド部９を用いた実際
の構成例を示す原理図である。この図から明らかなよう
に、記録媒体１は駆動ローラ１５でヘッド部９に移送さ
れ、金属導電体で形成される記録媒体保持部１７とヘッ
ド部９とで圧着されながら、消去及び（再）記録が行な
われる。消去作業においては、記録媒体保持部１７と消
去ヘッド１１との間に電源Ｖによる電荷（電界）がかけ
られることは前記した通りである。

なお、以上の説明においては、電界を記録媒体にかけて
透明状態とした後に、記録媒体に情報に応じた熱を加え
て白濁状態とすることにより情報の記録を行なうものと
したが、上記方法とは逆に、先に記録媒体に熱を加えて
白濁状態とした後に、情報に応じた電界を部分的に印加
して、情報記録箇所を透明状態とすることにより情報の
記録を行なうよう構成することもできる。

〔効　果〕

叙上の如く、本発明の印刷装置によれば、高分子一液晶
複合膜と高濃度のインクを塗布して形成された低反射率
層を有する記録媒体を使用して記録を行なっているので
、記録された画像等の情報をそのまま読取ることができ
、また、記録された情報の消去が簡単に行なえるので、
同一記録媒体に対して繰返し記録が可能であり、従来の
ように不要になった記録紙を廃棄する必要がなくなり、
省資源及びゴミの増大という社会問題に対しても貢献で
きるという優れた特長を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の印刷装置の主要部の概略構成図、第２
図は本発明の印刷装置に使用される記録媒体の平面図、
第３図（Ａ）〜（Ｃ）は記録媒体の各構成例を示す拡大
部分断面図、第４図は本発明の印刷装置の主要部の変形
例を示す平面図、第５図（Ａ）、　［Ｂ）はヘッド部の
各構成例を示す平面図、第６図は本発明の印刷装置の変
形例の主要部を示す概略構成図（側面図）である。１・・・記録媒体、２・・・基体、３・・・低反射率層
、４・・・高分子一液晶複合膜、５・・・透明導電膜、
６・・・保護膜、８・・・ＩＣ部、９．９′・・・ヘッ
ド部、１０・・・印刷装置、１１・・・消去ヘッド、１
２・・・記録ヘッド、１２ａ〜１２ｎ・・・記録ヘッド
単体、１３・・・導電性ローラ、１４・・・プラテンロ
ーラ、１５・・・駆動ローラ、１６・・・ヘッド保持部
、１７・・・記録媒体保持部、■・・・電源。特許出願人　日本ビクター株式会社代表者　　塩水　邦人第３図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）使用する記録媒体の記録部分である高分子−液晶
複合膜に一定の電界を印加することにより既記録情報を
消去する消去部と、上記高分子−液晶複合膜に対して情
報に応じた熱を記録ヘッドより加えることにより文字等
の情報記録を行なう印字部とを備えることにより、上記
記録媒体に既に記録されている文字等の消去を行ない乍
ら、略同時に新たな情報の記録か行なえるよう構成した
ことを特徴とする印刷装置。
（２）上記消去部を構成する消去ヘッドと、上記印字部
を構成する記録ヘッドとを、同一基板上に形成したこと
を特徴とする、特許請求の範囲第１項記載の印刷装置。