JP2002321398A - 通電プリントヘッドとそれを用いた通電感熱転写式プリンター - Google Patents

通電プリントヘッドとそれを用いた通電感熱転写式プリンター

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JP2002321398A
JP2002321398A JP2001142051A JP2001142051A JP2002321398A JP 2002321398 A JP2002321398 A JP 2002321398A JP 2001142051 A JP2001142051 A JP 2001142051A JP 2001142051 A JP2001142051 A JP 2001142051A JP 2002321398 A JP2002321398 A JP 2002321398A
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gravure
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thermal transfer
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Shinichi Furuyama
真一 古山
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    • B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads
    • B41J2/335—Structure of thermal heads
    • B41J2/33555—Structure of thermal heads characterised by type
    • B41J2/3357—Surface type resistors

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  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】高精細文字や鮮明なフルカラー画像を高速且つ
低価格で印刷することができ、使用済み廃棄物等が皆無
で、市販の殆ど全ての印刷可能なハードコピー媒体が使
用可能な、小型かつ廉価な通電感熱転写式プリンターを
提供する。 【解決手段】通電ヘッド１０は、グラビアエンドレスリ
ボン１８の抵抗体層１８cの表面に隣接すべき頂面を有
する電気絶縁性の板体１０aと、隔壁１８a´の厚さに相
当する厚さを有する放熱プレート１０cと、頂面が前記
抵抗体層１８cの表面に摺接し得るように前記放熱プレ
ート１０cから前記グラビアセル１８aの寸法の略１／２
に相当する距離だけ離間して対向するように前記板体１
０aに埋設された多数の信号電極１０bとを含み、該信号
電極１０bは、前記放熱プレート１０cに対し前記グラビ
アエンドレスリボン１８の走行方向前方において前記グ
ラビアセル１８aに夫々対向するように配置されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワックスインキ又
はこれと同等の樹脂インキをブランケットローラー又は
ブランケットベルトの表面に大小様々なドットとして転
写することにより画像を印刷するようにした新規の形式
の通電感熱転写式プリンターとそれに適用され得る通電
プリントヘッドに関する。
【０００２】
【従来の技術】コンピュータや通信器機等の発達によ
り、現在、熱転写サーマルプリンター，インクジェット
プリンター，電子写真プリンター（レーザー、LED、液
晶）等普通紙や特殊紙を用いる各種のプリンターが開発
され、市販されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、熱転写サー
マルプリンターは、インクリボンの利用効率が極端に悪
く、印刷量の割には多くのリボンを消費するという問題
点があるばかりか、熱融着型のものでは、印字ヘッド及
び顔料ワックスインキの特性により多階調表現は難し
い。これに対して、昇華転写型のものは多階調表現には
適するものの特殊な専用染料（分散染料）を用いている
ため、被印刷物としてその染料に染色可能な特殊紙を必
要とするばかりか、退色し易いという問題点がある。
【０００４】また、インクジェットプリンターでは、イ
ンクの液滴が飛散せず効率良くインクを吸収受容し、良
好な画像を得るためには特殊なコーティングを施した印
画紙が必要であり、色材もノズル詰まりやコゲーション
（ヘッドの焦げ付き）の発生を防止するため、固形物を
含まないか又は固形物を含むとしてもその大きさは１μ
ｍ以下であり、染料を使用せざるを得ないという問題点
がある。特に、バブルジェット（登録商標）プリンター
においては、染料インクを使用しても印字ヘッドにコゲ
ーション（ヘッドの焦げ付き）が発生し易く、このため
使用済みの印字ヘッドは色材タンクと共に廃棄している
のが現状である。
【０００５】更に、電子写真プリンターでは、感光ドラ
ムユニットと現像ユニットが一体化されていて、使用済
みのものは残存トナー及び感光体と共に廃棄され、ラン
ニングコストを上昇させる結果となっている。特に、液
体現像の電子写真においては、トナーの分散に用いる石
油系有機溶剤の定着乾燥時に出る蒸気の回収・廃棄と、
その他の余剰物の廃棄処理が公害上大きな問題となって
いる。
【０００６】本発明は、上記の如き従来技術の有する問
題点に鑑みてされたものであり、その目的とするところ
は、高精細文字や鮮明なフルカラー画像を高速且つ低価
格で印刷することができ、使用済み廃棄物等が皆無で、
市販の殆ど全ての印刷可能なハードコピー媒体を使用し
得る、小型かつ廉価な通電感熱転写式プリンターを提供
しようとするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による通電感熱転写式プリンター用通電プリ
ントヘッドは、所定の大きさの多数のグラビアセルを画
成するため表面に格子状に配列された多数の隔壁を有す
る導電性薄膜帯と該導電薄膜帯の裏面に積層された電気
抵抗体層とを含むグラビアエンドレスリボンの前記抵抗
体層の表面に隣接すべき頂面を有する電気絶縁性の本体
と、頂面が前記抵抗体層の表面に摺接し得るように前記
板体に埋設されていて前記隔壁の厚さに相当する厚さを
有する放熱プレートと、頂面が前記抵抗体層の表面に摺
接し得るように前記放熱プレートから前記グラビアセル
の寸法の略１／２に相当する距離だけ離間して対向する
ように前記板体に埋設された多数の信号電極とを含み、
該信号電極は、前記放熱プレートに対し前記グラビアエ
ンドレスリボンの走行方向前方において前記グラビアセ
ルに夫々対向するように配置されている。
【０００８】また、本発明による通電感熱転写式プリン
ター用通電プリントヘッドは、表面に所定の大きさの多
数のグラビアセルを画成するため格子状に配列された多
数の隔壁を有する耐熱性高分子樹脂薄膜帯と該薄膜帯の
裏面に蒸着されたベース電極層と該ベース電極層に被着
された第１の導電性被膜と前記薄膜帯の表面に被着され
た第２の導電性被膜とを含むグラビアエンドレスリボン
の前記第１の導電性被膜の表面に隣接すべき頂面を有す
る電気絶縁性の本体と、頂面が前記第１の導電性被膜の
表面に摺接し得るように前記本体に埋設されていて前記
隔壁の厚さに相当する厚さを有する放熱プレートと、頂
面が前記第１の導電性被膜の表面に摺接し得るように前
記放熱プレートから前記グラビアセルの寸法の１／２に
相当する距離だけ離間して対向するように前記本体に埋
設された多数の信号電極をとを含み、該信号電極は、前
記放熱プレートに対し前記グラビアエンドレスリボンの
走行方向前方において前記グラビアセルに夫々対向する
ように配置されている。
【０００９】また、本発明によれば、前記本体は、ポリ
テトラフルオロエチレン，ポリエチレン，ポリアセター
ル又はポリプロピレン等の如き摩擦抵抗が小さくて熱伝
導性が悪く且つ電気絶縁性の良い樹脂及びセラミックの
何れか一つからなり、前記放熱プレートは、銅，アルミ
ニウム又は銀等の如き熱伝導性の良い金属，これと同等
のダイヤモンド及びセラミックの何れか一つからなり、
前記信号電極は、タングステン又はタンタル等の金属か
らなっている。
【００１０】また、本発明による通電感熱転写式プリン
ターは、加熱装置を含むインキタンクと、一部が前記イ
ンキタンクに浸けられて回転するインキ供給ローラー
と、所定間隔を置いて配置された一対のテンションロー
ラー，押圧ローラー及びスプロケットと、該一対のテン
ションローラー，押圧ローラー及びスプロケット間に表
側が前記インキ供給ローラーと接触するように走行可能
に張袈された熱転写フィルム又は前記表側に格子状に配
列された多数のグラビアセルを形成した導電性薄膜帯の
裏側に電気抵抗体層を有する所定幅のグラビアエンドレ
スリボンと、該熱転写フィルム又はグラビアエンドレス
リボンに近接配置された第１の冷却ファン又は該熱転写
フィルム又はグラビアエンドレスリボンの裏側表面に転
接するように横袈された第１の冷却ローラーと、前記押
圧ローラーと前記スプロケット間において前記熱転写フ
ィルム又はグラビアエンドレスリボンの裏側表面に放熱
プレートと多数の信号電極の各頂面が摺接するように設
置された請求項１乃至３の何れかに記載の通電プリント
ヘッドと、該通電ヘッドとの間と前記押圧ローラーとの
間に前記グラビアエンドレスリボンを挟んで転接するよ
うに横袈されたブランケットローラーと、該ブランケッ
トローラーとの間に被印刷物を挟んで転接するように横
袈された転写ローラー（圧胴）と、該転写ローラー（圧
胴）に対し前記ブランケットローラーの回転方向手前側
で前記ブランケットローラーに近接横袈されたヒーター
と、前記転写ローラー（圧胴）に対し前記ブランケット
ローラーの回転方向前側において前記ブランケットロー
ラーに近接配置された第２の冷却ファン又は前記ブラン
ケットローラーに転接するように横袈された第２の冷却
ローラーとを備え、前記第１及び第２の冷却ローラーは
ヒートパイプで構成されている。
【００１１】また、本発明による通電感熱転写式プリン
ターは、一対の前記テンションローラー間において前記
グラビアエンドレスリボンの裏側面に近接横袈されたヒ
ーターと、前記インキ供給ローラーに対し前記グラビア
エンドレスリボンの走行方向前側において前記グラビア
エンドレスリボンの表側に接するように横袈されたドク
ターブレードと、前記転写ローラー（圧胴）と前記冷却
ファン又は前記第２の冷却ローラーとの間において前記
ブランケットローラーに不織布ベルトを接触走行させる
ように横袈されたクリーニングローラーとを更に備えて
いる。
【００１２】また、本発明による通電感熱転写プリンタ
ーは、インキタンクと、一部が該インキタンクに浸けら
れて回転するインキ供給ローラーと、所定間隔を置いて
配置された一対のテンションローラー，押圧ローラー及
びスプロケットと、該一対のテンションローラー，押圧
ローラー及びスプロケット間に表側が前記インキ供給ロ
ーラーと接触するように走行可能に張り掛けられて前記
表側に格子状に配列された多数のグラビアセルを形成し
た導電性薄膜帯の裏側に電気抵抗体層を有する所定幅の
グラビアエンドレスリボンと、該グラビアエンドレスリ
ボンの裏側表面に転接するように横袈された第１の冷却
ローラー又は該グラビアエンドレスリボンの裏側表面に
近接配置された冷却ファンと、前記押圧ローラーと前記
スプロケット間において前記熱転写フィルム又はグラビ
アエンドレスリボンの裏側表面に摺接するように設置さ
れたサーマルプリントヘッド又は前記グラビアエンドレ
スリボンの裏側表面に放熱プレートと多数の信号電極の
各頂面が摺接するように設置された請求項１に記載の通
電プリントヘッドと、前記サーマルプリントヘッド又は
通電プリントヘッドに転接するように横袈されたプラテ
ンローラーと、該プラテンローラーと平行に回転可能に
横袈された受けローラーと、該受けローラーと前記プラ
テンローラーとの間に所定の張力を維持するように掛け
られていて前記サーマルプリントヘッド又は通電プリン
トヘッドとの間に前記グラビアエンドレスリボンをその
表面を圧接するように挟んで走行するブランケットエン
ドレスベルトと、該ブランケットエンドレスベルトとの
間に被印刷物を挟んで転接するように横袈された転写ロ
ーラー（圧胴）と、該転写ローラー（圧胴）に対し前記
ブランケットエンドレスベルトの走行方向手前側におい
て前記ブランケットエンドレスベルトに近接横袈された
ヒーターと、前記転写ローラー（圧胴）に対し前記ブラ
ンケットエンドレスベルトの走行方向前側において前記
ブランケットエンドレスベルトに転接するように横袈さ
れた第２の冷却ローラー又は該グラビアエンドレスリボ
ンの表面に近接するように横袈された第２の冷却ファン
とを備え、前記第１及び第２の冷却ローラーはヒートパ
イプで構成されている。
【００１３】また、本発明による通電感熱式プリンター
は、一対の前記テンションローラー間に設けられていて
前記グラビアエンドレスリボンの表面を前記インキ供給
ローラーに圧接させる第２の押圧ローラーと、前記イン
キ供給ローラーに対し前記グラビアエンドレスリボンの
走行方向手前側において前記グラビアエンドレスリボン
の表面に接するように横袈されたドクターブレードと、
前記転写ローラー（圧胴）と前記第２の冷却ローラー又
は冷却ファンとの間において前記ブランケットエンドレ
スベルトの表面に摺接するように横袈されたクリーニン
グブレード及び前記表面に不織布ベルトを接触走行させ
るように横袈されたクリーニングローラーとを更に備え
ている。
【００１４】また、本発明による通電感熱転写式プリン
ターは、前記通電プリントヘッドの多数の信号電極をプ
ローブとして前記グラビアセルとこれに対応する信号電
極との間の電気抵抗値を検出して該抵抗値と該グラビア
セルのアドレスとを記録する記憶手段と、前記グラビア
エンドレスリボンの走行中、画像データと前記記憶手段
に記録された各インキセルのアドレスとそれに対応する
前記抵抗値データとから前記各信号電極へ供給されるべ
き電気エネルギーを演算して供給する制御手段とを更に
備えている。
【００１５】また、本発明によれば、前記インキタンク
に貯留されるインキを親油性ワックスインキにして、前
記被印刷物を印刷されるべき面が粗面にされたオフセッ
ト印刷原版とすることが出来る。
【００１６】また、本発明による通電感熱転写式プリン
ターは、略水平位置に所定の距離をおいて夫々回転可能
に配置された対をなすテンションローラーと、一端側に
配置された前記一対のテンションローラーの間に回転可
能に配置された受けローラーと、該受けローラーに転接
するように配置された転写ローラー（圧胴）と、一端側
に配置された前記一対のテンションローラーと他端側に
配置された前記一対のテンションローラーとの間に所定
の間隔を置いて略同一水平面内に回転可能に配置された
複数のプラテンローラーと、前記テンションローラーと
受けローラーとプラテンローラーとに張袈されたブラン
ケットエンドレスベルトと、前記受けローラー又はテン
ションローラーの回転方向手前側で前記ブランケットエ
ンドレスベルトの表面に近接横袈されたヒーターと、前
記受けローラーの回転方向前方において前記ブランケッ
トエンドレスベルトの表面に摺接するように横袈された
クリーニングブレードと、前記各プラテンローラーの回
転方向手前側において前記ブランケットエンドレスベル
トの表面に転接するように夫々横袈された冷却ローラー
又は前記表面に近接配置された冷却ファンとを備え、イ
ンキタンクと、一部が該インキタンクに浸けられて回転
するインキ供給ローラーと、所定間隔を置いて配置され
た一対のテンションローラー，押圧ローラー及びスプロ
ケットと、該一対のテンションローラー，押圧ローラー
及びスプロケット間に表側が前記インキ供給ローラーと
接触するように走行可能に張架された熱転写フィルム又
は前記表側に格子状に配列された多数のグラビアセルを
形成した導電性薄膜帯の裏側に電気抵抗体層を有するか
又は前記表側に導電性被膜を有する格子状に配列された
多数のグラビアセルを形成した耐熱性高分子樹脂薄膜帯
の裏側にベース電極層と導電性被膜層とを有する所定幅
のグラビアエンドレスリボンと、前記熱転写フィルム又
はグラビアエンドレスリボンの裏側表面に転接するよう
に横袈された第１の冷却ローラー又は前記裏側表面に近
接配置された冷却ファンと、前記押圧ローラーと前記ス
プロケット間において前記グラビアエンドレスリボン又
は熱転写フィルムの裏側表面に摺接するように設置され
たサーマルプリントヘッド又は前記グラビアエンドレス
リボンの裏側表面に放熱プレートと多数の信号電極の各
頂面が摺接するように設置された請求項１に記載の通電
プリントヘッドとを含む複数の熱転写フィルムユニット
又はグラビアエンドレスリボンユニットを、前記サーマ
ルプリントヘッド又は通電プリントヘッドが前記熱転写
フィルムム又はグラビアエンドレスリボンを挟んで前記
プラテンローラーに圧接するように装脱可能に構成され
ている。
【００１７】また、本発明によれば、前記耐熱性高分子
樹脂薄膜帯は芳香族ポリアミド，ポリベンゾイミダゾー
ル，フッ素樹脂及びポリイミドの何れか一つから成り、
前記ベース電極層はアルミニウムから成り、前記第１及
び第２の導電性被膜はダイアモンドライクカーボンから
成っている。
【００１８】また、本発明による通電感熱転写プリンタ
ーは、所定の間隔を置いて配置された複数のプラテンロ
ーラーと、該プラテンローラーと平行に配置された受け
ローラーと、該受けローラーと転接可能な転写ローラー
（圧胴）と、前記複数のプラテンローラーと受けローラ
ーとの間に張袈されていて該受けローラーと前記転写ロ
ーラー（圧胴）との間を走行するブランケットエンドレ
スベルトとを含むブランケットエンドレスベルトユニッ
トに対して、インキ供給ローラーと、複数の第２のテン
ションローラーと、サーマルプリントヘッド又は通電プ
リントヘッドと、前記インキ供給ローラーと複数の前記
第２のテンションローラーとの間に張袈されたグラビア
エンドレスリボン又は熱転写フィルムとを含む複数のグ
ラビアエンドレスリボンユニット又は熱転写フィルムユ
ニットを、前記サーマルプリントヘッド又は通電プリン
トヘッドが前記グラビアエンドレスリボン又は熱転写フ
ィルムを挟んで前記プラテンローラーに圧接するように
装脱可能に構成されている。
【００１９】また、本発明によれば、前記複数のグラビ
アエンドレスリボンユニット又は熱転写フィルムユニッ
トは、シアン専用のユニットと、マゼンタ専用のユニッ
トと、イエロー専用のユニットと、ブラック専用のユニ
ットと、金又は銀等の特色専用のユニットの適宜の組合
せから成っている。
【００２０】また、本発明による通電感熱転写プリンタ
ーは、前記クリーニングブレードの前記グラビアエンド
レスリボンの走行方向前側において前記グラビアエンド
レスリボンの表面に不織布ベルトを接触走行させるよう
に横袈されたクリーニングローラーを更に備えると共
に、前記各グラビアエンドレスリボンユニットが、前記
インキ供給ローラーに対し前記グラビアエンドレスリボ
ンの表面を押しつける押圧ローラーと、前記押圧ローラ
ーの前記グラビアエンドレスリボンの走行方向前側にお
いて前記グラビアエンドレスリボンに近接配置されたヒ
ーターを更に含んでいる。
【００２１】また、本発明による（通電）感熱転写プリ
ンターは、走行可能な中間転写部材の転写面に沿って、
サーマルプリントヘッドと該サーマルプリントヘッドに
より前記転写面に圧接されるインクリボンとを含む複数
のサーマルプリンターユニットを所定の間隔を置いて配
置すると共に、前記サーマルプリンターユニットよりも
前記中間転写部材の走行方向前側に、前記転写面に被印
刷物を圧接させる圧胴を配置して成つている。
【００２２】また、本発明による（通電）感熱転写プリ
ンターでは、前記転写面に沿って、シアン専用のサーマ
ルプリンターユニットと、マゼンタ専用のサーマルプリ
ンターユニットと、イエロー専用のサーマルプリンター
ユニットと、ブラック専用のサーマルプリンターユニッ
トと、金又は銀等の特色専用のユニットサーマルプリン
ターとが所定の間隔を置いて装脱可能に配置されてい
る。また、前記中間転写部材はエンドレスベルト又はド
ラム状をなしている。
【００２３】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図示し
た一実施例に基づき説明する。図１は本発明に係る通電
感熱転写式プリンターの全体構成を示す斜視図、図２は
グラビアエンドレスリボンの一部を示す斜視図、図３は
グラビアセルの配置を示す拡大斜視図、図４は通電プリ
ントヘッドとグラビアエンドレスリボンとの接触状態を
示す図２のIV-IV線に沿う部分拡大断面図、図５は信号
ヘッドの構造を示す一部破断斜視図、図６は通電プリン
トヘッドの各信号電極とグラビアセルとの間の電気抵抗
を検出して記録する電気制御回路のブロック図、図７は
通電プリントヘッドを駆動するための電気回路のブロッ
ク図、図８は画像データと抵抗値データからプリントデ
ータを得るためのフローチャート、図９は本発明プリン
ターで製作し得るオフセット印刷原版の部分拡大断面図
である。
【００２４】図１において、１は底部に適宜の加熱手段
を設けたインキタンク、２はインキタンク１内に溶融状
態で貯留された低融点の樹脂又はワックスインキ中に一
部が浸されて回転するように装袈されたインキ供給ロー
ラー、３は後述するインキ搬送用のグラビアエンドレス
リボンをインキ供給ローラー２に押しつけるように固定
配置されたヒーターヘッド、４，５はヒーターヘッド３
を挟んで図示しない装置本体に回転可能に装袈された一
対の平行なテンションローラー、６はドクターブレー
ド、７は図示しない装置本体に回転可能に装袈された後
述する冷却ローラー、８は図示しない装置本体に回転可
能に装袈されていて両端部にスプロケットホイールを設
けたスプロケット、９は図示しない装置本体に回転可能
に装袈されていて後述するインキ搬送用のグラビアエン
ドレスリボンを後述するブランッケットローラーに押し
付けるための押圧ローラーである。
【００２５】更に、１０はスプロケット８と押圧ローラ
ー９との間に固定配置された後述する通電プリントヘッ
ド、１１は図示しない装置本体に回転可能に装袈された
ブランケットローラー、１２はブランケットローラー１
１の幅方向に沿って固定配置されていてハロゲンランプ
等と該ハロゲンランプ等から出射した光をブランケット
ローラー１１の表面に集中照射させる楕円鏡とを含むイ
ンキ加熱転写用ランプヒーター、１３は図示しない装置
本体に回転可能に装袈されていてブランケットローラー
１１に対しランプヒーター１２とは略半径方向に対向し
た位置で転接する後述する冷却ローラー、１４は図示し
ない装置本体に回転可能に装袈されていてブランケット
ローラー１１にその回転方向手前側で不織布を挟んで転
接するクリーニングローラー、１５は図示しない装置本
体に回転可能に装袈され得る不織布ロール、１６は図示
しない装置本体に回転可能に装袈された不織布巻取りロ
ーラー、１７は図示しない装置本体に回転可能に装袈さ
れていて印画紙等の被印刷物Pを挟んで転接する転写ロ
ーラーである。
【００２６】更に、１８は一対のテンションローラー４
及び５，押圧ローラー９及びスプロケット８間に所定の
張力状態を維持するように掛けられていて、図２乃至図
４に明示したように、一定の間隔で格子状に整列配置さ
れた多数のグラビアセル１８aを有するニッケル等の金
属シートから成る導電性薄膜帯１８bと、その裏面に形
成されたアモルファスシリコン, 酸化チタン, ダイヤモ
ンドライクカーボン, シリコンカーバイト，テルル，酸
化クロム又は酸化錫等から成る抵抗体層１８cと、導電
性薄膜帯１８bの両側縁に沿って所定間隔で穿設されて
いてスプロケット８のスプロッケットホイールと係脱す
るパーフォレーション１８dを有する補強帯１８eとから
成る前述のグラビアエンドレスリボンである。このグラ
ビアエンドレスリボン１８は、スプロケット８の回転に
より図１に矢印で示す方向にエンドレスに走行せしめら
れ、インキローラー２とヒーターヘッド３との間，押圧
ローラー９とブランケットローラー１１との間及び信号
ヘッド１０とブランケットローラー１１との間を通っ
て、グラビアセル１８aによりインキタンク１内のイン
キをブランケットローラー１１まで運ぶように構成され
ている。
【００２７】再び図１を参照して、冷却ローラー７はヒ
ートパイプから成っていてグラビアエンドレスリボン１
８の裏面即ち抵抗体層１８cの表面に転接し、転接帯域
にあるグラビアセル１８a内のインキを冷却固化させる
ように作用する。１９は冷却ローラー７に連結されたヒ
ートシンク、２０はヒートシンク１９を冷却するための
冷却用ファンである。冷却ローラー１３もヒートパイプ
から成っていてヒートシンク２１に連結されている。２
２はヒートシンク２１を冷却するための冷却用ファンで
ある。
【００２８】通電プリントヘッド１０は、図４及び図５
に明示したように、ポリテトラフルオロエチレン, ポリ
エチレン，ポリアセタール又はポリプロピレンの如き合
成樹脂又はセラミック等から成る摩擦係数の小さい潤滑
性の電気絶縁板１０aを貼り合わせることにより、タン
グステン 又はタンタル等の如き耐磨耗性金属から成る
多数の信号電極１０bと、銅，アルミニウム又は銀等の
如き良熱伝導性の金属又はこれと同等の特性を有するダ
イヤモンド又はセラミック料から成る放熱プレート１０
cとを挟持した如き構造を成していて、信号電極１０b
は、グラビアエンドレスリボン１８の幅方向に配列され
た一連のグラビアセル１８aに対応した間隔で配列さ
れ、放熱プレート１０cは、信号電極１０bが図４に示す
ようにグラビアセル１８aの中央に位置した時、グラビ
アエンドレスリボン１８の走行方向直手前に位置するグ
ラビアセル隔壁１８a´と整合するような位置に１枚の
板として配置されている。信号電極１０bと放熱プレー
ト１０cの各頂面は、グラビアエンドレスリボン１８の
抵抗体層１８cの表面に摺接するように電気絶縁板１０a
の頂面より若干突出しており、放熱プレート１０cは、
その厚さがグラビアセル隔壁１８a´の厚さと略同一に
選定されていて、隣接する一方のグラビアセル内の熱が
他方のグラビアセル内へ伝導するのを阻止し、且つグラ
ビアセル隔壁１８a´付近の熱を外部へ放散させること
が出来るようによう構成されている。
【００２９】図６は、信号電極をプローブとして各グラ
ビアセル１８aと対応する信号電極１０bとの間の電気抵
抗値を次々と検出して記録するプローブ回路、図７は記
録されたその抵抗値を考慮して各画像信号に適する電気
エネルギーを該当する信号電極１０bへ供給するように
動作するヘッドドライブ回路である。図中、２３は各信
号電極１０bへ一定の大きさの電流を供給する定電流回
路、２４は各グラビアセル１８aと対応する信号電極１
０bとの間の電気抵抗値を検出して当該信号電極１０bの
アドレスと共にその抵抗値をメモリー２５に記録させる
ためのA／D変換器、２６は上記アドレスを指定するため
のアドレスドライバー、２７は各信号電極１０bを次々
と動作状態にするためのセレクトドライブ回路、２８は
アドレスドライバー２６とセレクトドライブ回路２７の
作動を制御すると共に、各信号電極１０bのアドレスと
それに対応した抵抗値を読み出してその抵抗値とその時
の画像データとから当該信号電極１０bへ供給すべき電
気エネルギーを演算して供給するように働くCPUであ
る。
【００３０】次に、上記プリンターの作用を説明する。
グラビアエンドレスリボン１８は、テンションローラー
４，５，スプロケット８及び押圧ローラー９により長手
方向に一定の張力が与えられ、又、スプロッケト８のス
プロッケトホイールとパーフォレーション１８dとの係
合によりその幅方向にも一定の張力が与えられた状態で
矢印方向へ定速走行せしめられる。従って、グラビアエ
ンドレスリボン１８のグラビアセル１８a内には、イン
キ供給ローラー２とヒーターヘッド３とドクターブレー
ド６の協働作用により、夫々一定量の溶融インキが充填
される。この場合、各セル内に充填された溶融インキI
は、表面張力により図４に示すように表面中央部が若干
凹んだ状態で、冷却ローラー７により冷却されて固化す
る。
【００３１】かくして固化した各セル内のインキは、グ
ラビアエンドレスリボン１８の走行により順次通電プリ
ントヘッド１０の位置へ搬送されるが、グラビアエンド
レスリボン１８の幅方向に配列された一列のグラビアセ
ル１８aが各信号電極１０bと夫々対向する毎に各信号電
極１０bに予め制御された個々の大きさの電圧及び電流
が夫々瞬時印加される。この場合、グラビアエンドレス
リボン１８は共通電極となっているから、各信号電極に
対応した抵抗層の電流集中が起こり、発熱し、各グラビ
アセル毎に印加される電圧及び電流の大きさに応じて各
グラビアセル内の固化インキにエネルギーが与えられ
る。このエネルギーは個々にその大きさが異なり、その
エネルギー量に応じて各セル内のインキの溶融範囲が異
なる。この場合、図７に示したヘッドドライブ回路の働
きにより、各電極１０bには、対応する画像データ又は
文字データと電極―グラビアセル間の抵抗値データとか
ら演算されるプリントデータ（図８参照）に従って最も
適合した電圧が印加され、且つ放熱プレート１０cによ
り隣接するセルへの熱の伝搬は遮断されるから、各セル
内のインキの溶融範囲は印刷されるべき原画の対応部分
の濃淡に応じて極めて精度良く制御され得る。
【００３２】かくして、この溶融範囲に対応した量の溶
融インキIがブランケットローラー１１の表面にドット
状に転移せしめられる。この場合、ブランケットローラ
ー１１の表面層はゴム等のエラストマーで形成されてい
るから、図４に鎖線で示す如く表面張力による前記凹み
にも良くなじみ、溶融範囲に対応した量のインキを忠実
に転移させる。このようにしてブランケットローラー１
１の表面上に形成されたインキドットは、一旦固化し、
ヒーター１２の位置を通過することにより再び溶融状態
となり、その直後転写ローラー１７により印画紙Pがラ
ンケットローラー１１に押し付けられるので、印画紙P
に転移される。この場合、各グラビアセル１８a内より
ブランケットローラー１１上へ転移されるインキ量は、
印画紙P上で各ドットの大きさの違いとして現れて実質
上濃度の差となるから、印画紙P上に印刷された画像は
原画の忠実な再現となる。その後、ブランケットローラ
ー１１の表面に僅かに残留したインキ，紙粉その他はク
リーニングブレード３７及び不織布を介してクリーニン
グローラー１４により完全に除去され、その後冷却ロー
ラー１３によりブランケットローラー１１の表面は冷却
されて、次のインキドットの転移に備えられる。
【００３３】以上の説明から明らかなように、本発明プ
リンターはユニットとして構成され得るから、通常の印
刷の他特色印刷の場合にも、その色専用のユニットと交
換するだけで直ちに所望の色の印刷を行うことができ、
又、シアン，マゼンタ，イエロー，ブラックの各単色ユ
ニットを直列に並べて使用すれば簡単にフルカラー印刷
を行うことが出来る。なお、これらのインキに用いる顔
料等の色材は、通常は固化しているため分散剤等の手段
を必要とせず、比重が大きい金属であってもその大きさ
がグラビアセルに入るものでさえあれば使用可能であ
る。又この場合、色材の利用率は１００％であり、消費
済として廃棄すべきパーツ類は皆無である。
【００３４】又、転写用にエラストマーのブランッケト
ローラーを用いているため、その表面は被印刷物に良く
なじむ。従って、被印刷シートとしては、印画紙に限ら
ず和紙，ファインペーパー，布，フィルム，ガラス，デ
ィスク等殆ど全ての印刷媒体を用いることができ、更
に、導電性インキによる回路基板微細パターンの印刷，
カラーフィルター直接印刷，磁気印刷，Tシャツの印
刷，捺染染色転写紙等への印刷も可能であり、また、一
部使用されるワックスインキは親油性を持たせることで
オフセット印刷原版を印刷物として簡単に製作すること
も可能である。また、被印刷物の搬送が直線的であるた
め、固い金属プレート，ガラス板，セラミック板又はプ
ラスチック板等であっても、印刷が可能である。
【００３５】図１０は、本発明に係るプリンターの他の
実施例を示している。図中、図１に示した実施例と実質
上同一の部材には同一符号が付されていて、詳細な説明
は省略されている。この実施例は、ヒーターヘッド３の
代わりに図示しない装置本体に回転可能に横袈された押
圧ローラー３０が用いられており、冷却ローラー７の代
わりに冷却ファンダクト３１が用いられ、且つブランケ
ットローラー１１の代わりにエラストマーで構成された
ブランケットエンドレスベルト３２が用いられている点
で、図１に示した実施例とは異なる。即ち、ブランケッ
トエンドレスベルト３２は、図示しない装置本体に回転
可能に横袈されていて通電プリントヘッド１０に転接す
るゴムまたは金属製のプラテンローラー３３と、プラテ
ンローラー３３を挟んで図示しない装置本体に夫々回転
可能に横袈された一対のテンションローラー３４，３５
と、受けローラー３６とにかけられていて、一対のテン
ションローラー３４，３５により所定の張力が与えられ
て矢印方向へ円滑に走行し得るようになっている。３７
は印画紙Pへの転写後にブランケットエンドレスベルト
３２の表面に残ったインキその他を掻き落とすためのク
リーニングブレードである。冷却ファンダクト３１は、
冷却ローラー７と置換されても良い。
【００３６】この実施例は、上記のように構成されてい
るが、その作用は図１に示した実施例と同様であるの
で、説明を省略する。この実施例は、ブランケットロー
ラー１１の代わりにブランケットエンドレスベルト３２
が用いられている点で特徴を有するが、これは、被印刷
物がガラス板の如き硬質の板状物の場合に特に好適であ
り、また、ブランケットローラー１１に比べて安価であ
るので、プリンターをより廉価に提供することが出来る
という利点がある。
【００３７】図１１は、本発明に係るプリンターの更に
他の実施例を示している。図中、図２に示した実施例と
実質上同一の部材には同一符号が付されていて、詳細な
説明は省略されている。この実施例は、受けローラー３
６とテンションローラー３５との間が図１０に示した実
施例に比べて十分離されていて、その間に、シアン専用
のグラビアエンドレスリボンユニットCと、マゼンタ専
用のグラビアエンドレスリボンユニットMと、イエロー
専用のグラビアエンドレスリボンユニットYと、ブラッ
ク専用のグラビアエンドレスリボンユニットKとが所定
の間隔を置いて順次配列されて構成されているいる点
で、既述の何れの実施例とも異なる。
【００３８】即ち、この実施例においては、受けローラ
ー３６とテンションローラー３５との間のブランケット
エンドレスベルト部分が、テンションローラー３８，３
９により水平に走行するように配置されていて、隣り合
うグラビアエンドレスリボンユニットの間には、図示し
ない装置本体に夫々回転可能に横袈されていてグラビア
エンドレスリボン３２の表面に転接する冷却ローラー４
０，４１，４２が夫々配置されている。各グラビアエン
ドレスリボンユニットC，M，Y，Kは、基本的には図１０
に示されたそれと同様に構成されているので、図１０に
示された部材と実質上同一の部材には、同一数字符号に
c, m, y, kのサフィックスを付して示すに留め、それら
についての説明は省略する。
【００３９】この実施例は、上記のように構成されてい
るから、例えばノボリのように細長い被印刷物Pや細長
いガラス板のようなものにも、確実，安全且つ高速でフ
ルカラー印刷することが出来る。また、各グラビアエン
ドレスリボンユニットの交換も極めて簡単に行うことが
出来るから、装置の休止時間を最小限に抑えることがで
き、極めて高能率のカラー印刷機を提供することを可能
にする。また、各グラビアエンドレスリボンユニット
は、適宜ラインから取外すことにより選択的に使用する
ことが可能であり、黒を除く単色または２色のカラー印
刷等、現場において極めて使い勝手の良いプリンターを
提供することが出来る。
【００４０】上記何れの実施例においても、冷却ローラ
ーと冷却ファンとは、適宜交換して使用すことも、組合
せて使用するも可能である。また、本発明によれば、通
電プリントヘッド１０の代わりに公知のサーマルプリン
トヘッドを使用することも、また、グラビアエンドレス
リボン１８の代わりに熱転写フィルムを使用することも
でき、更に簡単な構成の変更で一般的な熱転写プリンタ
ーとすることも可能である。
【００４１】図１２は、通電プリントヘッド１０の代わ
りに公知のサーマルプリントヘッドを使用した本発明に
係る（通電）感熱転写式プリンターの一実施例を示して
いる。この実施例においても、記述の実施例において用
いたのと実質上同一の構成部材には同一符号を用い、そ
れらについての詳細な説明は省略されている。図中、４
３は駆動ローラー、４４はテンションローラー、４５
y，４５m，４５c，４５k及び４５sは夫々イエロー，マ
ゼンタ，シアン，ブラック及び金銀等の特色専用の公知
のサーマルプリントヘッド、４６y，４６m，４６c，４
６k及び４６sはサーマルプリントヘッド４５y，４５m，
４５c，４５k及び４５sと夫々協働するイエロー，マゼ
ンタ，シアン，ブラック及び金銀等の特色専用のインク
リボン、４７は印刷物Pとしてのコンパクトデイスクを
転写ローラ（圧胴）１７と受けローラー３６との間即ち
転写ローラ（圧胴）１７と中間転写部材であるエンドレ
スベルト４８との間に順次挿入するためのCDトレイ搬送
ベルト、４９はクリーニングブレード３７によりエンド
レスベルト４８の表面から掻き落とされた使用済みのイ
ンク等を受け入れる容器である。
【００４２】サーマルプリントヘッド４５yとインクリ
ボン４６y、サーマルプリントヘッド４５mとインクリボ
ン４６m、サーマルプリントヘッド４５cとインクリボン
４６c、サーマルプリントヘッド４５kとインクリボン４
６k及びサーマルプリントヘッド４５sとインクリボン４
６sは、夫々周知の構成と作用を有するサーマルプリン
ターユニットを構成していて、所定位置に装脱可能に配
置されている。各サーマルプリントヘッド４５y，４５
m，４５c，４５k及び４５sは、各プラテンローラー３３
y，３３m，３３c，３３k及び３３sと夫々協働して、イ
エロー，マゼンタ，シアン，ブラック及び特色の文字や
画像等をエンドレスベルト４８上に転写し、印刷物Pと
してのコンパクトデイスクの表面に、次々とこれらを直
接印刷できるようになっている。その他各部材の作用
は、記述の実施例において説明したのと同様であるの
で、説明を省略する。
【００４３】図１３は、通電プリントヘッド１０の代わ
りに公知のサーマルプリントヘッドを使用した本発明に
係る（通電）感熱転写式プリンターの他の実施例を示し
ている。この実施例においても、記述の実施例において
用いたのと実質上同一の構成部材には同一符号を用い、
それらについての詳細な説明は省略されている。図から
明らかなように、この実施例は、中間転写部材であるエ
ンドレスベルト４８の代わりに大径のドラム５０が設け
られていて、その周りにマゼンタ，シアン，イエロー，
ブラック及び特色用のサーマルプリンターユニットが順
次配置されている点で図１２に示した実施例と異なる
が、その作用効果は実質上同じであるので、説明を省略
する。
【００４４】図１４は、グラビアエンドレスリボン１８
の他の実施例を示す図４と同様の部分拡大断面図であ
る。図中、図４で用いたのと実質上同一の部材及び部分
には同一符号が付されている。この実施例は、グラビア
セル１８aを有する薄膜帯１８fが芳香族ポリアミド，ポ
リベンゾイミダゾール，フッ素樹脂又はポイミドの如き
熱伝導率の小さい耐熱性の高分子樹脂からなり、この薄
膜帯１８fの裏面にアルミニウム等からなるベース電極
層１８gを蒸着し、その上に更にダイアモンドライクカ
ーボン（DLC）の如き耐磨耗性の大きい導電性被膜層１
８hを設け、また、薄膜帯１８fの表面にもダイアモンド
ライクカーボンの如き耐磨耗性の大きい導電性被膜１８
iを設けた点で、図４に示した実施例とは異なる。
【００４５】本実施例によるグラビアエンドレスリボン
１８の作用は基本的には既述のものと同様であるので説
明は省略するが、薄膜帯１８fに熱伝導率の小さい耐熱
性高分子樹脂を用いているため、プリントヘッド１０へ
の通電により発生した熱が散逸し難く且つグラビセル１
８a内にあるインキIと薄膜帯１８fとの間に熱伝導率の
差が殆ど無いことも相俟って、この熱がグラビセル１８
a内にあるインキIに効率良く伝達され、プリント画像の
より高い階調表現が可能となる。また、第１及び第２の
導電性被膜１８h，１８iにダイヤモンドライクカーボン
の如き耐磨耗性の大きい材料が用いられているため、ド
クターブレード６の適用に際してもグラビアセル１８a
が損傷するようなことは無く、また、プリントヘッド１
０の摺接によっても殆ど磨耗することが無いので、長期
間の使用に耐え得るグラビアエンドレスリボンを提供す
ることが出来る。
【００４６】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、高精彩・高
解像度・高濃度の高速印刷が可能であり、印字媒体に殆
ど制限がなく、低ランニングコストでメンテナンスフリ
ーのプリンターを比較的廉価に提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る通電感熱転写式プリンターの一実
施例の全体構成を示す斜視図である。
【図２】グラビアエンドレスリボンの一部を示す斜視図
である。
【図３】グラビアセルの配置を示す拡大斜視図である。
【図４】通電ヘッドとグラビアエンドレスリボンとの接
触状態を示す図２のIV-IV線に沿う部分拡大断面図であ
る。
【図５】信号ヘッドの構造を示す一部破断斜視図であ
る。
【図６】通電ヘッドの各信号電極とグラビアセルとの間
の電気抵抗を検出して記録する電気制御回路のブロック
図である。
【図７】通電ヘッドを駆動するための電気回路のブロッ
ク図である。
【図８】画像データと抵抗値データからプリントデータ
を得るためのフローチャートである。
【図９】本発明のプリンターで印刷されたオフセット印
刷原版の部分拡大断面図である。
【図１０】本発明に係る通電感熱転写式プリンターの他
の実施例の全体構成を示す斜視図である。
【図１１】本発明に係る通電感熱転写式プリンターの更
に他の実施例の全体構成を示す斜視図である。
【図１２】本発明に係る通電感熱転写式プリンターの更
に他の実施例の全体構成を示す斜視図である。
【図１３】本発明に係る通電感熱転写式プリンターの更
に他の実施例の全体構成を示す側面図である。
【図１４】グラビアエンドレスリボンの他の実施例を示
す図４と同様の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
１（c,k,m,y） インキタンク ２（c,k,m,y） インキ供給ロー
ラー ３ ヒーターヘッド ４（c,k,m,y），５（c,k,m,y），３４，３５，３８，３
９，４４ テンションローラー ６（c,k,m,y） ドクターブレー
ド ７，１３，４０，４１，４２ 冷却ローラー ８（c,k,m,y） スプロケット ９（c,k,m,y），３０（c,k,m,y 押圧ローラー １０（c,k,m,y） 通電プリントヘ
ッド １０a 電気絶縁板 １０b 信号電極 １０c 放熱プレート １１ ブランケットロ
ーラー １２ ランプヒーター １４ クリーニングロ
ーラー １５ 不織布ロール １６ 不織布巻取りロ
ーラー １７ 転写ローラー １８ グラビアエンド
レスリボン １８a グラビアセル １８a´ グラビアセル隔
壁 １８b 導電性薄膜帯 １８c 抵抗体層 １８d パーフォレーシ
ョン １８e 補強帯 １８f 高分子樹脂薄膜
帯 １８g ベース電極層 １８h，１８i 導電性被膜層 １９，２１ ヒートシンク ２０，２２ 冷却フアン ２３ 定電流回路 ２４ A／D変換器 ２５ メモリー ２６ アドレスドライ
バー ２７ セレクトドライ
ブ回路 ２８ CPU ２９ 通電ヘッドドラ
イバー ３１（c,k,m,y） 冷却ファン ３２ ブランケットエ
ンドレスベルト ３３ プラテンローラ
ー ３６ 受けローラー ３７ クリーニングブ
レード ４３ 駆動ローラー ４５（c,k,m,s,y） サーマルプリン
トヘッド ４６（c,k,m,s,y） インクリボン ４７ CDトレイ搬送ベ
ルト ４８ エンドレスベル
ト（中間転写部材） ４９ 容器 ５０ ドラム（中間転
写部材） P 印画紙（被印刷
物）
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１３年８月３０日（２００１．８．３
０）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００４４
【補正方法】変更
【補正内容】
【００４４】図１４は、グラビアエンドレスリボン１８
の他の実施例を示す図４と同様の部分拡大断面図であ
る。図中、図４で用いたのと実質上同一の部材及び部分
には同一符号が付されている。この実施例は、グラビア
セル１８aを有する導電性薄膜帯１８fが芳香族ポリアミ
ド，ポリベンゾイミダゾール，フッ素樹脂又はポリイミ
ドの如き熱伝導率の小さい耐熱性の高分子樹脂からな
り、この導電性薄膜帯１８fの裏面にアルミニウム等か
らなるベース電極層１８gを蒸着し、その上に更にダイ
アモンドライクカーボン（DLC）の如き耐磨耗性の大き
い導電性被膜層１８hを設け、また、導電性薄膜帯１８f
の表面にもダイアモンドライクカーボンの如き耐磨耗性
の大きい導電性被膜１８iを設けた点で、図４に示した
実施例とは異なる。
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００４５
【補正方法】変更
【補正内容】
【００４５】本実施例によるグラビアエンドレスリボン
１８の作用は基本的には既述のものと同様であるので説
明は省略するが、導電性薄膜帯１８fに熱伝導率の小さ
い耐熱性高分子樹脂を用いているため、プリントヘッド
１０への通電により発生した熱が散逸し難く且つグラビ
アセル１８a内にあるインキIと導電性薄膜帯１８fとの
間に熱伝導率の差が殆ど無いことも相俟って、この熱が
グラビアセル１８a内にあるインキIに効率良く伝達さ
れ、プリント画像のより高い階調表現が可能となる。ま
た、第１及び第２の導電性被膜１８h，１８iにダイヤモ
ンドライクカーボンの如き耐磨耗性の大きい材料が用い
られているため、ドクターブレード６の適用に際しても
グラビアセル１８aが損傷するようなことは無く、ま
た、プリントヘッド１０の摺接によっても殆ど磨耗する
ことが無いので、長期間の使用に耐え得るグラビアエン
ドレスリボンを提供することが出来る。
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 １（c,k,m,y） インキタンク ２（c,k,m,y） インキ供給ロー
ラー ３ ヒーターヘッド ４（c,k,m,y），５（c,k,m,y），３４，３５，３８，３
９，４４ テンションローラー ６（c,k,m,y） ドクターブレー
ド ７，１３，４０，４１，４２ 冷却ローラー ８（c,k,m,y） スプロケット ９（c,k,m,y），３０（c,k,m,y） 押圧ローラー １０（c,k,m,y） 通電プリントヘ
ッド １０a 電気絶縁板 １０b 信号電極 １０c 放熱プレート １１ ブランケットロ
ーラー １２ ランプヒーター １４ クリーニングロ
ーラー １５ 不織布ロール １６ 不織布巻取りロ
ーラー １７ 転写ローラー １８ グラビアエンド
レスリボン １８a グラビアセル １８a´ グラビアセル隔
壁 １８b，１８ｆ 導電性薄膜帯 １８c 抵抗体層 １８d パーフォレーシ
ョン １８e 補強帯 １８g ベース電極層 １８h，１８i 導電性被膜層 １９，２１ ヒートシンク ２０，２２ 冷却フアン ２３ 定電流回路 ２４ A／D変換器 ２５ メモリー ２６ アドレスドライ
バー ２７ セレクトドライ
ブ回路 ２８ CPU ２９ 通電ヘッドドラ
イバー ３１（c,k,m,y） 冷却ファン ３２ ブランケットエ
ンドレスベルト ３３ プラテンローラ
ー ３６ 受けローラー ３７ クリーニングブ
レード ４３ 駆動ローラー ４５（c,k,m,s,y） サーマルプリン
トヘッド ４６（c,k,m,s,y） インクリボン ４７ CDトレイ搬送ベ
ルト ４８ エンドレスベル
ト（中間転写部材） ４９ 容器 ５０ ドラム（中間転
写部材） P 印画紙（被印刷
物）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｂ４１Ｊ 31/14 Ｂ４１Ｊ 35/00 Ｄ 35/00 35/16 Ｚ 35/16 3/20 １１７Ｆ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】所定の大きさの多数のグラビアセルを画成
    するため表面に格子状に配列された多数の隔壁を有する
    導電性薄膜帯と該導電薄膜帯の裏面に積層された電気抵
    抗体層とを含むグラビアエンドレスリボンの前記抵抗体
    層の表面に隣接すべき頂面を有する電気絶縁性の本体
    と、頂面が前記抵抗体層の表面に摺接し得るように前記
    本体に埋設されていて前記隔壁の厚さに相当する厚さを
    有する放熱プレートと、頂面が前記抵抗体層の表面に摺
    接し得るように前記放熱プレートから前記グラビアセル
    の寸法の略１／２に相当する距離だけ離間して対向する
    ように前記本体に埋設された多数の信号電極とを含み、
    該信号電極は、前記放熱プレートに対し前記グラビアエ
    ンドレスリボンの走行方向前方において前記グラビアセ
    ルに夫々対向するように配置されている通電プリントヘ
    ッド。
  2. 【請求項２】表面に所定の大きさの多数のグラビアセル
    を画成するため格子状に配列された隔壁を有する耐熱性
    高分子樹脂薄膜帯と該薄膜帯の裏面に蒸着されたベース
    電極層と該ベース電極層に被着された第１の導電性被膜
    と前記薄膜帯の表面に被着された第２の導電性被膜とを
    含むグラビアエンドレスリボンの前記第１の導電性被膜
    の表面に隣接すべき頂面を有する電気絶縁性の本体と、
    頂面が前記第１の導電性被膜の表面に摺接し得るように
    前記本体に埋設されていて前記隔壁の厚さに相当する厚
    さを有する放熱プレートと、頂面が前記第１の導電性被
    膜の表面に摺接し得るように前記放熱プレートから前記
    グラビアセルの寸法の１／２に相当する距離だけ離間し
    て対向するように前記本体に埋設された多数の信号電極
    をとを含み、該信号電極は、前記放熱プレートに対し前
    記グラビアエンドレスリボンの走行方向前方において前
    記グラビアセルに夫々対向するように配置されている通
    電プリントヘッド。
  3. 【請求項３】前記耐熱性高分子樹脂薄膜帯は芳香族ポリ
    アミド，ポリベンゾイミダゾール，フッ素樹脂及びポリ
    イミドの何れか一つから成り、前記ベース電極層はアル
    ミニウムから成り、前記第１及び第２の導電性皮膜はダ
    イアモンドライクカーボンから成っている請求項２に記
    載の通電プリントヘッド。
  4. 【請求項４】前記本体は、ポリテトラフルオロエチレ
    ン，ポリエチレン，ポリアセタール又はポリプロピレン
    等の如き摩擦抵抗が小さくて熱伝導性が悪く且つ電気絶
    縁性の良い樹脂及びセラミックの何れか一つからなり、
    前記放熱プレートは、銅，アルミニウム又は銀等の如き
    熱伝導性の良い金属，これと同等のダイヤモンド及びセ
    ラミックの何れか一つからなり、前記信号電極は、タン
    グステン又はタンタル等の金属からなっている請求項１
    乃至３の何れかに記載の通電プリントヘッド。
  5. 【請求項５】加熱装置を含むインキタンクと、一部が前
    記インキタンクに浸けられて回転するインキ供給ローラ
    ーと、所定間隔を置いて配置された一対のテンションロ
    ーラー，押圧ローラー及びスプロケットと、該一対のテ
    ンションローラー，押圧ローラー及びスプロケット間に
    表側が前記インキ供給ローラーと接触するように走行可
    能に張袈された熱転写フィルム又は前記表側に格子状に
    配列された多数のグラビアセルを形成した導電性薄膜帯
    の裏側に電気抵抗体層を有する所定幅のグラビアエンド
    レスリボンと、該熱転写フィルム又はグラビアエンドレ
    スリボンに近接配置された第１の冷却ファン又は該熱転
    写フィルム又はグラビアエンドレスリボンの裏側表面に
    転接するように横袈された第１の冷却ローラーと、前記
    押圧ローラーと前記スプロケット間において前記熱転写
    フィルム又はグラビアエンドレスリボンの裏側表面に放
    熱プレートと多数の信号電極の各頂面が摺接するように
    設置された請求項１又は２に記載の通電プリントヘッド
    と、該通電ヘッドとの間と前記押圧ローラーとの間に前
    記グラビアエンドレスリボンを挟んで転接するように横
    袈されたブランケットローラーと、該ブランケットロー
    ラーとの間に被印刷物を挟んで転接するように横袈され
    た転写ローラー（圧胴）と、該転写ローラー（圧胴）に
    対し前記ブランケットローラーの回転方向手前側で前記
    ブランケットローラーに近接横袈されたヒーターと、前
    記転写ローラー（圧胴）に対し前記ブランケットローラ
    ーの回転方向前側において前記ブランケットローラーに
    近接配置された第２の冷却ファン又は前記ブランケット
    ローラーに転接するように横袈された第２の冷却ローラ
    ーとを備え、前記第１及び第２の冷却ローラーはヒート
    パイプで構成されている通電感熱転写式プリンター。
  6. 【請求項６】一対の前記テンションローラー間において
    前記グラビアエンドレスリボンの裏側面に近接横袈され
    たヒーターと、前記インキ供給ローラーに対し前記グラ
    ビアエンドレスリボンの走行方向前側において前記グラ
    ビアエンドレスリボンの表面に接するように横袈された
    ドクターブレードと、前記転写ローラー（圧胴）と前記
    第２の冷却ローラーとの間において前記ブランケットロ
    ーラーに不織布ベルトを接触走行させるように横袈され
    たクリーニングローラーとを更に備えている請求項５に
    記載の通電感熱転写式プリンター。
  7. 【請求項７】インキタンクと、一部が該インキタンクに
    浸けられて回転するインキ供給ローラーと、所定間隔を
    置いて配置された一対のテンションローラー，押圧ロー
    ラー及びスプロケットと、該一対のテンションローラ
    ー，押圧ローラー及びスプロケット間に表側が前記イン
    キ供給ローラーと接触するように走行可能に張袈された
    熱転写フィルム又は前記表側に格子状に配列された多数
    のグラビアセルを形成した導電性薄膜帯の裏側に電気抵
    抗体層を有する所定幅のグラビアエンドレスリボンと、
    前記熱転写フィルム又はグラビアエンドレスリボンの裏
    側表面に転接するように横袈された第１の冷却ローラー
    又は前記熱転写フィルム又はグラビアエンドレスリボン
    の裏側表面に近接配置された第１の冷却ファンと、前記
    押圧ローラーと前記スプロケット間において前記熱転写
    フィルム又はグラビアエンドレスリボンの裏側表面に摺
    接するように設置されたサーマルプリントヘッド又は前
    記グラビアエンドレスリボンの裏側表面に放熱プレート
    と多数の信号電極の各頂面が摺接するように設置された
    請求項１乃至３の何れかに記載の通電プリントヘッド
    と、前記サーマルプリントヘッド又は通電プリントヘッ
    ドに転接するように横袈されたプラテンローラーと、該
    プラテンローラーと平行に回転可能に横袈された受けロ
    ーラーと、該受けローラーと前記プラテンローラーとの
    間に所定の張力を維持するように掛けられていて前記サ
    ーマルプリントヘッド又は通電プリントヘッドとの間に
    前記グラビアエンドレスリボンをその表面を圧接するよ
    うに挟んで走行するブランケットエンドレスベルトと、
    該ブランケットエンドレスベルトとの間に被印刷物を挟
    んで転接するように横袈された転写ローラー（圧胴）
    と、該転写ローラー（圧胴）に対し前記ブランケットエ
    ンドレスベルトの走行方向手前側において前記ブランケ
    ットエンドレスベルトに近接横袈されたヒーターと、前
    記転写ローラー（圧胴）に対し前記ブランケットエンド
    レスベルトの走行方向前側において前記ブランケットエ
    ンドレスベルトに転接するように横袈された第２の冷却
    ローラー又は該グラビアエンドレスリボンの表面に近接
    するように横袈された第２の冷却ファンとを備え、前記
    第１及び第２の冷却ローラーはヒートパイプで構成され
    ている通電感熱転写式プリンター。
  8. 【請求項８】一対の前記テンションローラー間に設けら
    れていて前記グラビアエンドレスリボンの表面を前記イ
    ンキ供給ローラーに圧接させる第２の押圧ローラーと、
    前記インキ供給ローラーに対し前記グラビアエンドレス
    リボンの走行方向手前側において前記グラビアエンドレ
    スリボンの表面に接するように横袈されたドクターブレ
    ードと、前記転写ローラー（圧胴）と前記第２の冷却ロ
    ーラー又は冷却ファンとの間において前記ブランケット
    エンドレスベルトの表面に摺接するように横袈されたク
    リーニングブレード及び前記表面に不織布ベルトを接触
    走行させるように横袈されたクリーニングローラーとを
    更に備えている請求項７に記載の通電感熱転写式プリン
    ター。
  9. 【請求項９】前記通電プリントヘッドの多数の信号電極
    をプローブとして前記グラビアセルとこれに対応する信
    号電極との間の電気抵抗値を検出して該抵抗値と該グラ
    ビアセルのアドレスとを記録する記憶手段と、前記グラ
    ビアエンドレスリボンの走行中、画像データと前記記憶
    手段に記録された各グラビアセルのアドレスとそれに対
    応する前記抵抗値データとから前記各信号電極へ供給さ
    れるべき電気エネルギーを演算して供給する電気的制御
    手段とを更に備えている請求項５乃至８の何れかに記載
    の通電感熱転写式プリンター。
  10. 【請求項１０】前記インキタンクに貯留されるインキを
    親油性ワックスインキにし、前記被印刷物を印刷される
    べき面が粗面にされたオフセット印刷原版にした請求項
    ５乃至９の何れかに記載の通電感熱転写式プリンター。
  11. 【請求項１１】略水平位置に所定の距離をおいて夫々回
    転可能に配置された対をなすテンションローラーと、一
    端側に配置された前記一対のテンションローラーの間に
    回転可能に配置された受けローラーと、該受けローラー
    に転接するように配置された転写ローラー（圧胴）と、
    一端側に配置された前記一対のテンションローラーと他
    端側に配置された前記一対のテンションローラーとの間
    に所定の間隔を置いて略同一水平面内に回転可能に配置
    された複数のプラテンローラーと、前記テンションロー
    ラーと受けローラーとプラテンローラーとに張袈された
    ブランケットエンドレスベルトと、前記受けローラー又
    はテンションローラーの回転方向手前側で前記ブランケ
    ットエンドレスベルトの表面に近接横袈されたヒーター
    と、前記受けローラーの回転方向前方において前記ブラ
    ンケットエンドレスベルトの表面に摺接するように横袈
    されたクリーニングブレードと、前記各プラテンローラ
    ーの回転方向手前側において前記ブランケットエンドレ
    スベルトの表面に転接するように夫々横袈された冷却ロ
    ーラー又は前記表面に近接配置された冷却ファンとを備
    え、インキタンクと、一部が該インキタンクに浸けられ
    て回転するインキ供給ローラーと、所定間隔を置いて配
    置された一対のテンションローラー，押圧ローラー及び
    スプロケットと、該一対のテンションローラー，押圧ロ
    ーラー及びスプロケット間に表側が前記インキ供給ロー
    ラーと接触するように走行可能に張架された熱転写フィ
    ルム又は前記表側に格子状に配列された多数のグラビア
    セルを形成した導電性薄膜帯の裏側に電気抵抗体層を有
    するか又は前記表側に導電性被膜を有する格子状に配列
    された多数のグラビアセルを形成した耐熱性高分子樹脂
    薄膜帯の裏側にベース電極層と導電性被膜層とを有する
    所定幅のグラビアエンドレスリボンと、前記熱転写フィ
    ルム又はグラビアエンドレスリボンの裏側表面に転接す
    るように横袈された第１の冷却ローラー又は前記裏側表
    面に近接配置された冷却ファンと、前記押圧ローラーと
    前記スプロケット間において前記グラビアエンドレスリ
    ボン又は熱転写フィルムの裏側表面に摺接するように設
    置されたサーマルプリントヘッド又は前記グラビアエン
    ドレスリボンの裏側表面に放熱プレートと多数の信号電
    極の各頂面が摺接するように設置された請求項１に記載
    の通電プリントヘッドとを含む複数の熱転写フィルムユ
    ニット又はグラビアエンドレスリボンユニットを、前記
    サーマルプリントヘッド又は通電プリントヘッドが前記
    熱転写フィルムム又はグラビアエンドレスリボンを挟ん
    で前記プラテンローラーに圧接するように装脱可能に構
    成した通電感熱転写式プリンター。
  12. 【請求項１２】前記耐熱性高分子樹脂薄膜帯は芳香族ポ
    リアミド，ポリベンゾイミダゾール，フッ素樹脂及びポ
    リイミドの何れか一つからなり、前記ベース電極層はア
    ルミニウムからなり、前記第１及び第２の導電性皮膜は
    ダイアモンドライクカーボンからなっている請求項５乃
    至１１の何れかに記載の通電感熱転写式プリンター。
  13. 【請求項１３】所定の間隔を置いて配置された複数のプ
    ラテンローラーと、該プラテンローラーと平行に配置さ
    れた受けローラーと、該受けローラーと転接可能な転写
    ローラー（圧胴）と、前記複数のプラテンローラーと受
    けローラーとの間に張袈されていて該受けローラーと前
    記転写ローラー（圧胴）との間を走行するブランケット
    エンドレスベルトとを含むブランケットエンドレスベル
    トユニットに対して、インキ供給ローラーと、複数の第
    ２のテンションローラーと、サーマルプリントヘッド又
    は通電プリントヘッドと、前記インキ供給ローラーと複
    数の前記第２のテンションローラーとの間に張袈された
    グラビアエンドレスリボン又は熱転写フィルムとを含む
    複数のグラビアエンドレスリボンユニット又は熱転写フ
    ィルムユニットを、前記サーマルプリントヘッド又は通
    電プリントヘッドが前記グラビアエンドレスリボン又は
    熱転写フィルムを挟んで前記プラテンローラーに圧接す
    るように装脱可能に構成した通電感熱転写式プリンタ
    ー。
  14. 【請求項１４】前記複数のグラビアエンドレスリボンユ
    ニット又は熱転写フィルムユニットは、シアン専用のユ
    ニットと、マゼンタ専用のユニットと、イエロー専用の
    ユニットと、ブラック専用のユニットと、金又は銀等の
    特色専用のユニットの適宜の組合せから成っている請求
    項１１乃至１３の何れかに記載の通電感熱転写式プリン
    ター。
  15. 【請求項１５】前記クリーニングブレードの前記グラビ
    アエンドレスリボンの走行方向前側において前記グラビ
    アエンドレスリボンの表面に不織布ベルトを接触走行さ
    せるように横袈されたクリーニングローラーを更に備え
    ると共に、前記各グラビアエンドレスリボンユニット
    が、前記インキ供給ローラーに対し前記グラビアエンド
    レスリボンの表面を押しつける押圧ローラーと、前記押
    圧ローラーの前記グラビアエンドレスリボンの走行方向
    前側において前記グラビアエンドレスリボンに近接配置
    されたヒーターを更に含んでいる請求項１１乃至１４の
    何れかに記載の通電感熱転写式プリンター。
  16. 【請求項１６】走行可能な中間転写部材の転写面に沿っ
    て、サーマルプリントヘッドと該サーマルプリントヘッ
    ドにより前記転写面に圧接されるインクリボンとを含む
    複数のサーマルプリンターユニットを所定の間隔を置い
    て配置すると共に、前記サーマルプリンターユニットよ
    りも前記中間転写部材の走行方向前側に、前記転写面に
    被印刷物を圧接させる圧胴を配置して成る（通電）感熱
    転写式プリンター。
  17. 【請求項１７】前記転写面に沿って、シアン専用のサー
    マルプリンターユニットと、マゼンタ専用のサーマルプ
    リンターユニットと、イエロー専用のサーマルプリンタ
    ーユニットと、ブラック専用のサーマルプリンターユニ
    ットと、金又は銀等の特色専用のユニットサーマルプリ
    ンターとが所定の間隔を置いて装脱可能に配置されてい
    る請求項１６に記載の（通電）感熱転写式プリンター。
  18. 【請求項１８】前記中間転写部材がエンドレスベルト又
    はドラム状をなしている請求項１６又は１７に記載の
    （通電）感熱転写式プリンター。
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