JP3660753B2 - インク転写プリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクを普通紙等の記録紙に転写することによって、記録紙上に画像を形成するインク転写プリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、インクを普通紙等の記録紙に転写するプリンタとして、インクをノズルから微粒子として記録紙に吹き付けるインクジェットプリンタ、熱溶融性のインクリボンをサーマルヘッドで加熱して記録紙に転写する熱転写プリンタ、インクリボンを鋼線を用いて記録紙に打ちつけるドットプリンタ等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、インクジェットプリンタではノズル内でのインクの目詰まりが生じやすいという問題点があり、インクリボンを用いる熱転写プリンタではインクリボンの消費のためランニングコストが増大するという問題点があり、ドットプリンタでは処理速度が遅いという問題点があった。そのため、インクの目詰まりが無く、ランニングコストが小さく且つ処理速度の速いプリンタが望まれていた。
【0004】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、インクの目詰まりが無く、ランニングコストが小さく且つ処理速度が速いプリンタを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明のインク転写プリンタは、常温で液体であるインクを用い、所定温度以上に加熱されるとインクを透過し常温ではインクを透過しないフィルムと、フィルムの一方の面に接し、インクを保持したインク保持体と、フィルムの他方の面に記録紙を接触させる転写手段と、該フィルムを画像情報に基づいて選択的に加熱する加熱手段と、を備え、フィルムにおいて加熱手段によって加熱された部分がインク保持体からのインクを透過し、フィルムを透過したインクが、転写手段によって記録紙に転写されるよう構成したものである。
【0006】
このように、高温でインクを透過し、常温でインクを透過しないフィルムを用いているため、インクジェットプリンタのようなインクの目詰まりが防止される。また、インク保持体が、インク保持体中に含浸しているインクが使い切られるまで使用できるため、未使用部分まで廃棄されるインクリボンのような無駄が無く、少ない回数の交換で済み、ランニングコストが向上する。
【0007】
上記のフィルムは、添加物を基材に分散することによって構成され、基材の熱膨張係数が、添加物の熱膨張係数よりも大きい。従って、高温でインクを透過し常温でインクを透過しないという特性を、簡単な構成で達成することができる。添加物は無機物とし、基材は樹脂又はゴムとすることができる。なお、フィルムの基材とインク保持体とを同一の材料にし、インク保持体とフィルムとを一体形成しても良い。
【0008】
さらに、上記のインク保持体をローラ形状とし、上記のフィルムによりインク保持体の外周を覆い、インク保持体とフィルムによりローラ部材を構成することもできる。また、転写手段を、ローラ部材に対向して設けられたプラテンローラとし、ローラ部材の回転によって、記録紙がプラテンローラとローラ部材との間を搬送するよう構成することができる。このように構成されているため、記録紙へのインク転写を、簡単な構成で連続的に行うことが可能になる。
【0009】
なお、上記のフィルムにおいて、基材のローラ部材の周方向の線膨張係数が、ローラ部材の軸方向の線膨張係数よりも大きくすることもできる。このように構成することにより、サーマルラインヘッド等を使用した場合の主走査方向におけるインク転写の精度を向上させることができる。
【0010】
また、加熱手段をローラ部材の下方に位置させても良い。このように構成することにより、インク保持体のインク残量が少なくなっても、インクがインク保持体の底部分に残っていれば、フィルムの加熱部分を透過することができる。即ち、インクの無駄がなくなる。なお、転写手段は、ローラ部材の上方に位置させても良い。
【0011】
さらに、インク保持体とフィルムとの組を複数備え、複数のインク保持体に異なる色のインクを含浸させ、加熱手段により複数のフィルムを各色の画像情報に応じて加熱し、記録紙を複数のフィルムに順に接触させることによって、カラー画像を形成させる構成も可能である。このように構成することにより、簡単且つコンパクトな構成で、カラー画像の形成を行うことができる。
【0012】
上記の複数組のインク保持体及びフィルムは、並列配置した複数のローラ部材として構成することも可能である。なお、上記の加熱手段は、複数のフィルムに夫々対応した複数列の抵抗発熱体を備えたサーマルラインヘッドとしても良い。このように構成することにより、色毎の画像形成用制御回路を共通化することできるため、コストを低減することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るインク転写プリンタの実施の形態を説明する。
図1に実施の形態のプリンタの基本構成を示す。図1に示すように、プリンタは、液体状のインクを含浸させたロール形状のスポンジ体であるインク保持体3と、インク保持体3の外周を覆うフィルム2を有している。インク保持体3は、支軸4によって回転可能に支持されており、図示しない回動機構によって図中矢印方向に回動される。インク保持体3とフィルム2及び支軸4は、インクローラ10を構成する。
【0014】
インク保持体3の上方には、フィルム2との間で記録紙Pを押圧するプラテンローラ8が配置されている。プラテンローラ8は、ゴム等の弾性部材で構成されており、支軸9によって回転可能に支持されている。
インク保持体3の下方には、フィルム2を画像情報に応じて加熱するためのサーマルヘッド7が設けられている。サーマルヘッド7は一列に配列された発熱抵抗体7aを有し、当該発熱抵抗体7aがフィルム2に当接するよう配置されている。
【0015】
図2にフィルム2の微細構造を模式的に示す。フィルム2は、添加物5を基材6に均一に分散して形成したものである。添加物5はタルク等の無機物により形成され、基材6はテフロン、シリコン樹脂等の樹脂又はゴムにより形成される。また、添加物5の熱膨張係数αと、基材6の熱膨張係数βとは、α<βの関係にある。
【0016】
図3に添加物と基材の境界面を模式的に示す。
基材6の熱膨張係数βが添加物5の熱膨張係数αよりも大きいため、図3に示すように、添加物5と基材6との境界面をLとすると、境界面Lの基材6側が熱膨張によって一点鎖線で示す境界面Aまで移動するのに対し、境界面Lの添加物5側は二点鎖線で示す境界面Bまでしか移動しない。即ち、境界面A、Bの間に隙間Gが形成される。なお、常温に戻ると、境界面A、Bが夫々境界面Lに戻るため、この隙間Gは消滅する。
【0017】
図4に、加熱時のフィルム2の微細構造を模式的に示す。図4に示すように、添加物5が均一に所定の密度で分散されていると、熱膨張によって各添加物5の周囲に形成される隙間同士がつながって開気孔Cを形成する。従って、フィルム2を十分薄く形成し、サーマルヘッド7(図1)により図中Hで示す部分を加熱すると、加熱部分に開気孔Cが形成される。なお、加熱部分Hに隣接した部分では、加熱部分Hほど温度が上昇しないため、隙間Gが形成されても隙間G同士がつながるほど大きくならないため、開気孔にはならない。
【0018】
次に、本実施形態のインク転写プリンタによる画像形成の原理について、図5を参照して説明する。図5(a)に示すように、サーマルヘッド7の抵抗発熱体7aによってフィルム2が加熱されると、加熱部分に開気孔Cが形成される。開気孔Cには、毛細管現象によりインク保持体3からインクが入り込む。
【0019】
インクローラ10が回転し、開気孔が形成された部分が常温に近づくにつれ、開気孔は徐々に消滅する。開気孔が消滅すると、図5(b)に示すように、開気孔内に入り込んだインクの一部がフィルム2の表面にしみ状に取り残され、インクスポット(微細なインク溜まり)Sを形成する。そして、このインクスポットSは、図5(c)に示すように、フィルム2とプラテンローラ8との間で加圧され、記録紙Pに転写される。
このようにしてインクの転写が行われ、記録紙P上に画像が形成される。
【0020】
なお、インクローラ10の外周に沿った方向における基材6の線膨張係数を、インクローラ10の軸方向における基材6の線膨張係数より大きくすると、サーマルヘッド7の主走査方向(即ち、発熱抵抗体7aの配列方向)における開気孔Cの幅を細くすることができ、画像の分解能を向上させることができる。
【0021】
次に、本実施形態のインク転写プリンタを採用したカラープリンタについて説明する。
図6は、本実施形態のインク転写プリンタを採用したカラープリンタであるプリンタ1を示す側断面図である。プリンタ1は、紙面に直交する方向に長い直方体形状のハウジング11を有し、ハウジング11の上面には記録紙Pを挿入するための挿入口15が形成され、ハウジング11の前面(図中右側)には記録紙Pを排出するための排出口16が形成されている。
【0022】
ハウジング11内には、紙面に直交する方向に延びる3本のインクローラ20,30,40が、挿入口15と排出口16とを結ぶラインに沿って並列に配置されている。
図7に、インクローラ20,30,40の構成を示す。図7に示すように、インクローラ20,30,40は、一端にギア21a,31a,41aを固定された支軸21,31,41と、支軸21,31,41の軸方向に所定間隔を開けて取り付けられた一対のホイール24,34,44とを有している。
【0023】
一対のホイール24,34,44の間には、スポンジ体であるインク保持体23,33,43が設けられている。インク保持体23,33,43には、Y(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)のインクが夫々含浸されており、その外周面はフィルム22,32,42により覆われている。また、フィルム22,32,42は、軸方向の両端を一対のホイール24,34,44に固着されている。
フィルム22,32,42は、図2から図4で説明したように、添加物と基材よりなり、基材の熱膨張係数が添加物の熱膨張係数よりも大きくなるよう構成されている。
【0024】
また、図6に示すように、ハウジング11の前方(図中右側)には、ハウジング11に対し揺動軸12aを中心として揺動開成可能なカバー12が設けられている。カバー12には、3本のゴム製のローラであるプラテンローラ28,38,48が回転可能に支持されている。
【0025】
図8に、プラテンローラ28,38,48を支持するための構成を示す。図8に示すように、カバー12の側板12bには、インクローラ20,30,40(図6)に対し離接方向に延びる支持溝71,72,73が形成されており、プラテンローラ28,38,48の各支軸29,39,49は、支持溝71,72,73に係合している。即ち、支軸29,39,49は、インクローラ20,30,40(図6)に対し離接方向に移動することができる。また、支軸29,39,49は、カバー12に設けられたバネ部材52によって下方に付勢されている。かくして、図6に示すプラテンローラ28,38,48は、インクローラ20,30,40との間で、夫々所定の押圧力で記録紙Pを押圧する。
【0026】
図6に示すように、インクローラ20,30,40の下方には、インクローラ20,30,40に夫々対向する3列の発熱抵抗体27,37,47を備えたサーマルヘッド50が配置されている。発熱抵抗体27,37,47は、夫々Y、M、Cの画像形成用に駆動されるものである。サーマルヘッド50は、ハウジング11の下方に設けられた板ばね51により支持され、インクローラ20,30,40に対し所定の押圧力で押圧されている。
【0027】
ハウジング11のほぼ中央部には、プリンタ制御部100(後述)を有する基板13が設けられている。また、背面側(図中左側)にはバッテリー60を保持するバッテリー保持部61が設けられている。また、ハウジング11には、挿入口15からインクローラ20,30,40に向けて延びる案内スロープ14が設けられ、案内スロープ14には記録紙Pの挿入を検知するための反射型フォトセンサ19が設けられている。
【0028】
図9は、プリンタ1の内部構成を示す平面図である。ハウジング11の一側端側(図中下側)に立設されたパネル55には、インクローラ駆動用の駆動モータ56が、出力軸56aをパネル55から図中下側に突出させた状態で取り付けられている。出力軸56aに固定されたモータギア57は、パネル55に設けられた減速ギア列80に連結している。
【0029】
パネル55からは、インクローラ20,30,40の支軸21,31,41が突出しており、その先端に設けられたローラギア21a,31a,41aのうち、ローラギア21aが減速ギア列80に係合している。また、ローラギア21aは、第1中間ギア81を介して、インクローラ30のローラギア31aに連結され、ローラギア31aは、第2中間ギア82を介して、インクローラ40のローラギア41aに連結されている。このようにして、駆動モータ56の駆動力により、インクローラ20,30,40が回動される。
【0030】
なお、プリンタ1の一側面には、コンピュータ等の機器からの画像情報を入力するための端子18が形成され、背面には電源供給用の端子17が形成されている。
【0031】
図10は、プリンタ1の制御系を示すブロック図である。
プリンタ制御部100には、端子18(図9)からの画像情報、記録紙Pを検知するフォトセンサ19からの信号、電源スイッチからの信号が入力される。そして、プリンタ制御部100は、インクローラ20,30,40を回動するための駆動モータ56(後述)の駆動制御を行うと共に、Y、M、Cの画像情報に基づいてサーマルヘッド50の駆動制御を行う。
【0032】
このように構成されたプリンタ1の作動について説明する。
図6に示すように、記録紙Pは、プリンタ1の上方に設けられた挿入口15から挿入され、挿入口15の下部に設けられた案内スロープ14に沿って、インクローラ20,30,40とプラテンローラ28,38,48との間に導かれる。ここで、記録紙Pがフォトセンサ19によって検知されると、制御部100(図10)は、駆動モータ56(図8)を駆動し、インクローラ20,30,40が所定の速度で回動する。また、制御部100は、Y、M、Cの夫々の画像情報に応じてサーマルヘッド50の3列の発熱体27,37,47を、各発熱体位置に応じたタイミングを取りながら夫々加熱する。こうしてインクローラ20,30,40のフィルム22,32,42の表面には、各色の画像情報に応じたインクスポットが形成される。
【0033】
記録紙Pは、インクローラ20,30,40の回転によって、インクローラ20,30,40とプラテンローラ28,38,48との間で所定の押圧力で押圧されつつ搬送され、インクローラ20,30,40のフィルム32,42,52表面上に形成されたインクスポットが記録紙P上に転写される。転写が行われた記録紙は、排出口16から排出される。
このようにして、プリンタ1によるカラー画像の形成が行われる。
【0034】
このように、本実施形態のプリンタでは、高温ではインクを透過する開気孔が形成され、常温では開気孔が消滅してインクを透過しなくなるフィルムを用いているため、インクの目詰まりが防止される。また、開気孔は、熱膨張により添加物と基材の間に形成される微小な隙間により構成されるため、分解能が高く、高品位の画像が得られる。
【0035】
また、インク保持体は、インク保持体中に含浸しているインクが完全に使い切られるまでを使用できる。そのため、未使用部分まで廃棄されてしまうインクリボンのような無駄が無く、少ない回数の交換で済む。即ち、ランニングコストが向上する。
【0036】
さらに、複数のインクローラを並列配置し、夫々にサーマルヘッドの発熱抵抗体を対向させることによって、簡単な構成でカラー画像を形成することが可能となる上、高速処理も可能となる。
また、サーマルヘッド上に3列の発熱抵抗体を設けたことにより、色毎の画像形成のための制御回路を共通化することができ、製造コストを低減することができる。
【0037】
なお、インクローラ20,30,40のローラギア21a,31a,41aのギア比は、インクローラ20,30,40の順で周速が少しずつ速くなるよう設定することもできる。このように構成すると、搬送される記録紙Pに適度なテンションが加わり、記録紙の搬送がより安定する。また、本実施の形態では、フィルムの加熱をサーマルヘッドにより行ったが、レーザー光の照射により行うことも可能である。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のインク転写プリンタでは、高温でインクを透過し常温でインクを透過しないフィルムを用いているため、インクジェットプリンタのようなインクの目詰まりが防止される。また、インク保持体中に含浸しているインクが使い切られるまでインク保持体を使用できるため、インクリボンのような無駄が無く、少ない回数の交換で済み、ランニングコストが向上する。
さらに、複数の色のインクを含浸させたインク保持体を並列させることによって、簡単な構成でカラー画像を得ることができる上、高速処理も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインク転写プリンタの実施形態の基本構成を示す側断面図である。
【図2】フィルムの構造を示す概略図である。
【図3】フィルムの構造を示す概略図である。
【図4】フィルムにおける添加物と基材の境界を示す概略図である。
【図5】図1のインク転写プリンタの作動を示す図である。
【図6】図1のインク転写プリンタを適用したカラープリンタの基本構成を示す側断面図である。
【図7】インクローラの構成を示す断面図である。
【図8】プラテンローラを支持するための構成を示す図である。
【図9】図6のカラープリンタの内部構成を示す平面図である。
【図10】図6のカラープリンタの制御系を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 プリンタ
2 フィルム
3 インク保持体
5 添加物
6 基材
7 サーマルヘッド
10 インクローラ
11 ハウジング
12 カバー
13 基板
15 挿入口
16 排出口
20,30,40 インクローラ
22,32,42 フィルム
23,33,43 インク保持体
27,37,47 発熱抵抗体
28,38,48 プラテンローラ
50 サーマルヘッド
56 駆動モータ
100 制御部
Claims (13)
- 常温で液体であるインクを用い、
所定温度以上に加熱されると前記インクを透過し、常温では前記インクを透過しないフィルムと、
前記フィルムの一方の面に接し、前記インクを保持したインク保持体と、
前記フィルムの他方の面に記録紙を接触させる転写手段と、
該フィルムを画像情報に基づいて選択的に加熱する加熱手段と、を備え、
前記フィルムにおいて、前記加熱手段によって加熱された部分が前記インク保持体に保持された前記インクを透過し、
前記フィルムを透過した前記インクが、前記転写手段によって前記記録紙に転写されること、を特徴とするインク転写プリンタ。 - 前記フィルムは、添加物を基材に分散することによって構成され、前記基材の熱膨張係数が、前記添加物の熱膨張係数よりも大きいこと、を特徴とする請求項1に記載のインク転写プリンタ。
- 前記添加物は無機物であり、前記基材は樹脂又はゴムであること、を特徴とする請求項2に記載のインク転写プリンタ。
- 前記インク保持体は、スポンジ状部材に前記インクを含浸させたものであること、を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のインク転写プリンタ。
- 前記加熱手段はサーマルラインヘッドであること、を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のインク転写プリンタ。
- 前記インク保持体はローラ形状を有し、
前記フィルムは、ローラ形状の前記インク保持体の外周を覆い、
前記インク保持体と前記フィルムがローラ部材を構成すること、を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のインク転写プリンタ。 - 前記転写手段は、前記ローラ部材に対向して設けられたプラテンローラであり、前記ローラ部材の回転によって、記録紙が前記プラテンローラと前記ローラ部材との間を搬送されること、を特徴とする請求項6に記載のインク転写プリンタ。
- 前記フィルムは、添加物を基材に分散することによって構成され、
前記基材の熱膨張係数が、前記添加物の熱膨張係数よりも大きく、
さらに、前記基材の前記ローラ部材の周方向の線膨張係数が、前記ローラ部材の軸方向の線膨張係数よりも大きいこと、を特徴とする請求項6又は7に記載のインク転写プリンタ。 - 前記加熱手段は前記ローラ部材の下方に位置すること、を特徴とする請求項5から8のいずれかに記載のインク転写プリンタ。
- 前記転写手段は前記ローラ部材の上方に位置すること、を特徴とする請求項5から9のいずれかに記載のインク転写プリンタ。
- 前記インク保持体と前記フィルムとの組を複数備え、
複数の前記インク保持体には異なる色のインクを夫々含浸させ、
複数の前記フィルムを、加熱手段により各色の画像情報に応じて夫々加熱し、記録紙を、複数の前記フィルムに順に接触させることによって、カラー画像を形成させること、を特徴とする請求項1から10いずれかに記載のインク転写プリンタ。 - 前記複数組のインク保持体及びフィルムは、並列に配置された複数のローラ部材を構成すること、を特徴とする請求項11に記載のインク転写プリンタ。
- 前記加熱手段は、前記複数のフィルムに夫々対応した複数列の抵抗発熱体を備えたサーマルラインヘッドであること、を特徴とする請求項11又は12に記載のインク転写プリンタ。
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