JP2002086780A - サーマルヘッド - Google Patents
サーマルヘッドInfo
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Abstract
容易なサーマルヘッドを提供する。 【構成】発熱抵抗体よりも記録紙が供給される上流側
に、プラテンローラの周面に当接するとともに発熱抵抗
体と平行となるように且つ各々所定の間隔をもって形成
される複数の突起部を設けて構成した。また、この複数
の突起部を、基板に対して発熱抵抗体よりも高くなるよ
う形成して構成した。
Description
転写記録装置等に用いられるサーマルヘッドに関するも
のである。
のサーマルヘッドを用いた記録装置の構成を示す図で、
図において100はアルミ材などの放熱特性の良好な材
料からなる放熱板、110はサーマルヘッド基板、12
0はカバー、130はプリント配線板、140はコネク
タ、150はプラテンローラ、160は記録紙である。
サーマルヘッド基板110は、アルミナ等のセラミック
ス板に熱抵抗層が形成されたものが用いられる。そし
て、この熱抵抗層上に複数の記録素子となる発熱抵抗体
111が形成され、更にこれらの記録素子を選択的に発
熱駆動させるための配線パターン(図示せず)および駆
動IC114等が形成されている。プリント配線板13
0は、コネクタ140を介して外部からの制御信号およ
び発熱のための電力を受け、サーマルヘッド基板110
に供給する。カバー120には、圧接ゴム121を介し
て止めネジ122を利用してサーマルヘッド基板110
を放熱板100に固定する。このサーマルヘッドを用い
た記録装置は、図中反時計方向に回転駆動されるととも
にその周面上の一部に感熱記録紙等の記録紙160が巻
回されるプラテンローラ150に、上記サーマルヘッド
の発熱抵抗体111が当接するよう構成されている。
シート状)の感熱紙である記録紙160の先端を、記録
紙160を供給する上流側Bからサーマルヘッド基板1
10とプラテンローラ150との当接部、即ち発熱部で
ある発熱抵抗体111が配設された部位に挿入する。記
録紙160はプラテンローラ150によりサーマルヘッ
ドに押し付けられて、発熱抵抗体111により記録紙1
60に印字が為され、順次プラテンローラ150の回転
により記録紙160が発熱抵抗体111に送られて、所
望の文字或いは図形が印字される。
置においては、記録紙160上に塵埃等が付着した場
合、この塵埃が記録紙160の搬送とともに、プラテン
ローラ150とサーマルヘッド基板110の間に巻き込
まれ、発熱抵抗体111に押し付けられる。このため、
塵埃が介在することにより発熱抵抗体111の熱が記録
紙に十分伝えられずに、この部分が描画抜けとなる等、
印字品質が低下したり、或いは発熱抵抗体111が塵埃
によって損傷するといった不具合が生じていた。この不
具合を解決するために、従来は実用新案登録公報第26
00983号に示されるように、サーマルヘッドのプラ
テンローラの当接部よりも記録紙が供給される上流側の
部位に、プラテンローラの周面に当接しかつサーマルヘ
ッドの印字方向に延在するウレタンまたはテフロン(登
録商標)により形成される係止部材を設けて、これによ
り記録紙に付着したゴミ等を未然に除去し、発熱部への
悪影響を排除し、印字品質の安定を図っていた。
ヘッドは、記録紙の印字面に付着しているゴミ等を発熱
部に到達する前に係止部材で除去することができ、印字
品質を低下させることなく、且つ発熱部の損傷も防止す
るとこができるという点で有用であるが、サーマルヘッ
ドを長期間使用していると、記録紙と接触する係止部材
が摩擦等により磨耗したり、或いは係止部材にゴミ等が
堆積して除去効果が低下した場合は、この係止部材を交
換する必要が生じ、この際には係止部材を発熱抵抗体に
対して正確に平行となるよう取り付けなければならず、
また交換作業中にサーマルヘッド基板を破損させる恐れ
があるので、その交換作業に高い精度が要求されてい
た。したがって、本発明はこれらの従来の装置における
問題に鑑みてなされたものであり、塵埃等の除去効果が
高く、且つその取り扱いが容易なサーマルヘッドを提供
することを目的とする。
に、本発明のサーマルヘッドにおいては、発熱抵抗体よ
りも記録紙が供給される上流側に、プラテンローラの周
面に当接するとともに発熱抵抗体と平行となるように且
つ各々所定の間隔をもって形成される複数の突起部を設
けて構成した。また、この複数の突起部を、基板に対し
て発熱抵抗体よりも高くなるよう形成して構成した。
ーマルヘッドを詳細に説明する。図1は本発明のサーマ
ルヘッドの構成を示す外観斜視図で、上述の従来の装置
と同等な部分については同一の符号をもって示されてい
る。
0と当接する発熱抵抗体111よりも記録紙160が供
給される上流側に設けられる突起部で、各々発熱抵抗体
111と平行となるようにサーマルヘッド基板110上
にその長手方向に直線状に形成される第1乃至第3の突
起部210,220,230よりなり、それぞれの突起
部は所定の間隔をもって形成されている。この突起部2
00は、図2に示すように、サーマルヘッド基板110
上に形成された発熱抵抗体111および個別電極等(図
示せず)を保護するためにこれらを覆うように形成され
たガラス材よりなる保護層170上に、これら保護層1
70と同じくガラス材で形成されている。この突起部2
00は、ディスペンサによる塗布形成或いはスクリーン
印刷などにより形成される。
ドを用いた記録装置により記録を行う場合、サーマルヘ
ッドが記録紙160を挟んでプラテンローラ150に圧
接されると、第1乃至第3の突起部210,220,2
30および発熱抵抗体111の頂上部は記録紙160
(プラテンローラ150)に押圧され、これにより各々
の突起部および発熱抵抗体の間には、記録紙160に囲
まれる空間が形成される。これにより記録動作において
は、記録紙160の表面はその供給される上流側より順
次第1の突起部210,第2の突起部220,第3の突
起部230に当接しながら搬送され、発熱抵抗体111
により選択的に加熱されて記録が施される。
等が付着していた場合、先ず記録紙が供給される最も上
流側に設けられた第1の突起部210によりこれが除去
されるが、この第1の突起部210で除去しきれない塵
埃等があっても、続く第2の突起部220により除去さ
れる。第2の突起部220で記録紙表面上から除去され
た塵埃等は、第1,第2の突起部210,220および
記録紙160の間に形成される空間に堆積する。同様
に、第2の突起部220で除去しきれない塵埃等があっ
ても、これらは続く第3の突起部230により除去さ
れ、第2,第3の突起部220,230および記録紙1
60の間に形成される空間に堆積する。このように、本
発明のサーマルヘッドにおいては記録紙160が供給さ
れる上流側に複数の突起部を設け、記録紙160の表面
(記録面)上に付着した塵埃等の異物を各突起部間に形
成される空間に堆積,保持させるよう構成したので、こ
れら異物を発熱抵抗体部に搬送することなく、印字品質
の低下または発熱抵抗体の損傷を防ぐことができるのみ
ならず、塵埃等の異物の除去効果を向上させることがで
きる。
施例を示す図で、上述の第1実施例との相違点は、突起
部200の各頂上部の高さを、発熱抵抗体111の頂上
部よりも高くなるよう形成した点である。即ち、図3上
図に示すように、この第2実施例のサーマルヘッドの第
1乃至第3の突起部210,220,230は、その頂
上部分が発熱抵抗体111とこれを保護する保護層17
0よりも、基板110に対してaだけ高くなるよう形成
されている。プラテンローラ150の外周面は、通常ゴ
ム等の弾性体により覆われており、図3下図に示すよう
にこの第2実施例のサーマルヘッドを記録紙160を介
してプラテンローラ150に圧接させると、プラテンロ
ーラ150の表面が弾性変形して第1乃至第3の突起部
210,220,230および発熱抵抗体111が記録
紙160に当接する。この際、突起部200における記
録紙160に対する押圧力Cは、発熱抵抗体111にお
ける押圧力Dよりも大きくなる。したがって、記録動作
において、記録紙160の表面上に付着した塵埃等の異
物がこの記録部に搬送された場合は、先ず記録紙が供給
される上流側で各突起部210,220,230により
除去されるが、この突起部により除去しきれなかった異
物があっても、各突起部210,220,230に圧接
されて搬送される際に変形或いは細かくされることとな
り、これが発熱抵抗体111に到達してもその保護層1
70を破損することがなくなる。
間の使用により各突起部210,220,230間に異
物が堆積された場合は、記録装置の使用前或いは記録紙
の交換時等において、サーマルヘッドの表面(突起部2
00)を無水のアルコール等で拭くだけで清掃すること
ができ、特定の部材を交換するといった煩雑な作業を必
要としない。
ッドにおいては、発熱抵抗体よりも記録紙が供給される
上流側に、プラテンローラの周面に当接するとともに発
熱抵抗体と平行となるように且つ各々所定の間隔をもっ
て形成される複数の突起部を設けて構成したので、塵埃
等の異物の除去効果を向上させることができる。また、
複数の突起部を基板に対して発熱抵抗体よりも高くなる
よう形成して構成したので、高い押圧力により塵埃等の
異物を変形或いは細かくすることができ、これらが発熱
抵抗体部に搬送されても保護層を破損することがないと
いう効果を奏する。
図である。
す断面図である。
ッドを用いた記録装置の構成を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 基板上に直線状に形成される発熱抵抗体
を、プラテンローラの周面に当接させ、このプラテンロ
ーラ間に挿入される記録紙に印字を行うサーマルヘッド
において、 上記発熱抵抗体よりも記録紙が供給される上流側に、上
記プラテンローラの周面に当接するとともに上記発熱抵
抗体と平行となるように且つ各々所定の間隔をもって形
成される複数の突起部を有することを特徴とするサーマ
ルヘッド。 - 【請求項2】 上記複数の突起部は、基板に対して上記
発熱抵抗体よりも高くなるよう形成されることを特徴と
する請求項1記載のサーマルヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000283263A JP2002086780A (ja) | 2000-09-19 | 2000-09-19 | サーマルヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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---|---|
JP2002086780A true JP2002086780A (ja) | 2002-03-26 |
Family
ID=18767650
Family Applications (1)
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JP2000283263A Pending JP2002086780A (ja) | 2000-09-19 | 2000-09-19 | サーマルヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002086780A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012528021A (ja) * | 2009-06-30 | 2012-11-12 | シャンドン ファリン エレクトロニクス カンパニー リミテッド | サーマルプリントヘッド |
JP2016164005A (ja) * | 2012-11-20 | 2016-09-08 | 京セラ株式会社 | サーマルヘッドおよびこれを備えるサーマルプリンタ |
JP2019098582A (ja) * | 2017-11-30 | 2019-06-24 | アルプスアルパイン株式会社 | 画像形成装置 |
-
2000
- 2000-09-19 JP JP2000283263A patent/JP2002086780A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012528021A (ja) * | 2009-06-30 | 2012-11-12 | シャンドン ファリン エレクトロニクス カンパニー リミテッド | サーマルプリントヘッド |
JP2016164005A (ja) * | 2012-11-20 | 2016-09-08 | 京セラ株式会社 | サーマルヘッドおよびこれを備えるサーマルプリンタ |
JP2019098582A (ja) * | 2017-11-30 | 2019-06-24 | アルプスアルパイン株式会社 | 画像形成装置 |
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