JPH043425B2 - - Google Patents

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JPH043425B2
JPH043425B2 JP59051524A JP5152484A JPH043425B2 JP H043425 B2 JPH043425 B2 JP H043425B2 JP 59051524 A JP59051524 A JP 59051524A JP 5152484 A JP5152484 A JP 5152484A JP H043425 B2 JPH043425 B2 JP H043425B2
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abs resin
heat
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resistant
moldability
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JP59051524A
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明はABS樹脂(アクリロニトリル−ブタ
ジエン−スチレン共重合樹脂)組成物、とくに成
形性が改良された耐熱性ABS樹脂組成物に関す
る。 従来技術 従来よりABS樹脂はそのすぐれた光沢、耐薬
品性、耐衝撃性等の品質特性のため汎用されてお
り、その使用範囲の広げるため耐熱性を向上させ
ることが種々試みられている。ABS樹脂に耐熱
性を付与する方法としてグラフト重合体に第4成
分としてα−メチルスチレンを導入するとか、ポ
リカーボネート等の耐熱性の高い樹脂をブレンド
する方法等が提案されているが、この方法によれ
ば耐熱性は向上する一方で、成形性は低下する傾
向を示す。 この様なABS樹脂とくに耐熱性ABS樹脂の問
題点に成形性の問題があることは例えば雑誌「プ
ラスチツクエツジ」昭和56年8月号第80〜83頁に
記載されている通りである。 又、ABS樹脂中のアクリルニトリル成分を増
加させることによつても、該樹脂の耐熱性を向上
させることが可能であるが、この場合でも成形性
に問題がある。 発明の目的 本発明は上記の如き現状にかんがみ、耐熱性
ABS樹脂の成形性を改良することを目的として
研究せる結果、特定の添加剤を加えることによ
り、上記目的が達成されることを見い出してなさ
れたものである。 発明の要旨・構成 本発明の要旨は耐熱性ABS樹脂100重量部に対
し、一般式が (ただし、上式中R1,R2はアルキル基を意味す
る)で表わされる化合物0.5〜5重量部が添加さ
れてなることを特徴とするABS樹脂組成物に存
する。 本発明に用いられるABS樹脂は耐熱性が付与
されたABS樹脂を指し、ASTMD648−72規格
(荷重:18.56Kg/cm2)にもとずく耐熱変形温度が
85℃以上になる様に耐熱性が付与されたABS樹
脂が使用対象とされる。 そして、上記の如くに耐熱性を付与するには、
ABS樹脂の主成分の一つであるスチレンの一部
をα−メチルスチレンに置き換えてグラフト共重
合するか、又はα−メチルスチレンを含む共重合
体をABS樹脂中にブレンドする方法、より耐熱
性の高いエンジニアリング樹脂、例えばポリカー
ボネート(PC)やポリスルホンをABS樹脂にブ
レンドし、例えばABS/PCアロイを形成する方
法、ABS樹脂中のアクリロニトリル含有量を高
める方法等が採用され得るが、これらの方法で得
られる耐熱性ABS樹脂はいずれも成形性に問題
を有するものであるので、本発明にもとづく成形
性改善効果が期待出来る。 しかして、本発明においては、耐熱性ABS樹
脂に前記一般式で表わされる化合物を添加するこ
とにより該ABS樹脂の成形性を改善することが
出来る。 なお、一般式におけるR1,R2はいずれもアル
キル基であるが、とくに炭素数8以下のアルキル
基が好適である。 本発明に好適に用いられる添加物の具体例とし
ては、ジブチルスズフタレート、ジオクチルスズ
フタレート等が挙げられる。 そしてその添加量は、十分な成形性改善効果を
奏し得るように、ABS樹脂100重量部に対し0.5重
量部以上用いられ、又、衝撃強度、耐熱変形温度
等の耐熱性ABS樹脂として期待される諸物性が
期待に反する如くに低下することがない様に、
ABS樹脂100重量部に対し、5重量部以下範囲で
用いられるのである。本発明組成物は耐熱性
ABS樹脂と前記一般式で表わされる化合物とを
上記の量的範囲で加え合せ、混練ロール、ミキサ
ーその他の混練手段により組成物となされたもの
であり、この組成物は成形温度における流動性に
とみ、成形性が良好なるものであるので、例えば
複雑な構造の異形射出成形品に容易に形成され得
るものである。 又、本発明組成物においては、前記一般式で表
わされる化合物と併用して、液状のジアルキルス
ズ化合物例えばジブチルスズビスラウレート、ジ
オクチルスズラウレート、ジオクチルスズビスチ
オグリコール酸オクチルエステルメルカプチド等
を添加してもよく、この場合にはより一層の成形
性の向上や熱安定化効果が期待出来る。又、本発
明組成物に難燃性の向上を目的として、塩化ビニ
ル樹脂、塩素化塩ビ樹脂、塩素化ポリエチレン等
の難燃性樹脂を添加することも可能であり、その
際の難燃性樹脂の添加量はABS樹脂の等量以下
とするのがよい。 本発明組成物は上述の通り、耐熱性ABS樹脂
に特定量の前記一般式で表わされる化合物が添加
されることによつて、ABS樹脂固有の好ましい
特性が損われることなしに流動性が向上して成形
性が改善されたものであるので、寸法精度や表面
平滑性ないしは光沢、複雑な形状等が要求される
成形用ABS樹脂としての用途に用いられて好適
なるものである。 実施例 以下、本発明を実施例にもとづいて説明する。 なお部とあるのは重量部を意味する。 実施例 1 耐熱性グレードABS樹脂(アクリルニトリル
含量45重量%)100部にジブチルスズフタレート
(一般式のR1,R2がいずれもブチル基)を4.8部
添加し、200℃のロールで3分間混練してロール
シートを作つた。 このロールシートを用いて以下の項目の試験を
行つた所、第1表に示される結果を得た。 吐出量:上記ロールシートをペレツト化し、該ペ
レツトを用いて、フローテスターで、220℃×
200気圧の条件下の吐出量(g/分)を測定し
た。 プラストグラフ平衡トルク:上記ペレツトをプラ
ストグラフに充填し、220℃、60rpmでトルク
と時間のパターンを記録して求めた。 耐熱変形温度:上記ロールシートを200℃、100気
圧の条件でプレスした厚さ3mmのプレスシート
を用いて、プラスチツクたわみ温度測定機で
18.56Kg加重下で変形するときの温度を測定し
た。(ASTMD648−72規格) アイゾツト衝撃値:上記プレスシートを試料とし
て用いた。 比較例 1 実施例1と同じABS樹脂になんら添加剤を加
えることなく用いて実施例1と同様にロール混練
し、以下実施例1と同様の試験を行つた。 比較例 2 実施例1におけるジブチルスズフタレート4.8
部の代りにジブチルスズフタレート7部を用い、
それ以外は実施例1と同様にした。 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 耐熱性ABS樹脂100重量部に対し、 一般式が (ただし、上式中R1,R2はアルキル基を意味す
    る)で表わされる化合物0.5〜5重量部が添加さ
    れてなることを特徴とするABS樹脂組成物。 2 一般式におけるR1及びR2が炭素数8以下の
    アルキル基である特許請求の範囲第1項記載の
    ABS樹脂組成物。
JP5152484A 1984-03-16 1984-03-16 Abs樹脂組成物 Granted JPS60195152A (ja)

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JPS60195152A JPS60195152A (ja) 1985-10-03
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JPS60195152A (ja) 1985-10-03

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