JPH04342510A - 除草剤組成物 - Google Patents

除草剤組成物

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JPH04342510A
JPH04342510A JP11632491A JP11632491A JPH04342510A JP H04342510 A JPH04342510 A JP H04342510A JP 11632491 A JP11632491 A JP 11632491A JP 11632491 A JP11632491 A JP 11632491A JP H04342510 A JPH04342510 A JP H04342510A
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JP
Japan
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group
substituted
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oxy
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Pending
Application number
JP11632491A
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English (en)
Inventor
Masahiko Ishizaki
石崎 雅彦
Toshio Kitajima
北島 敏夫
Tadashi Kobutani
昆布谷 忠司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
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Publication date
Application filed by Tokuyama Corp filed Critical Tokuyama Corp
Priority to JP11632491A priority Critical patent/JPH04342510A/ja
Publication of JPH04342510A publication Critical patent/JPH04342510A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、除草剤組成物に関する
【0002】
【従来の技術】除草剤に本質的に要求される性質として
、下記の4つの事項がある。即ち、1つには作物に安全
であること、2つには作物生育地域に生育する多種類の
雑草を完全枯死せしめるのに必要な幅広い殺草スペクト
ルを有すること、3つには除草剤の効力が長期的に持続
すること、4つには少量の施用でより効果的な除草作用
を有することである。
【0003】従来、除草剤として使用される化合物類の
1つとして、トリフルオロメチル基置換のジフェニルエ
ーテル化合物類がある。このトリフルオロメチル基置換
のジフェニルエーテル化合物類の特長は、少量の施用で
より効果的な除草作用を有する点にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たトリフルオロ基置換のジフェニルエーテル化合物類を
有効成分とする除草剤は、主として茎葉処理のみに使用
されるに過ぎず、湛水土壌処理には使用できないという
欠点がある。この理由として、該トリフルオロメチル基
置換のジフェニルエーテル化合物類には、湛水土壌に主
として栽培されるイネ科植物と広葉雑草植物との間に選
択的な除草活性がなかったということがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の事
情に鑑みて鋭意研究した結果、特定の化学構造式で示さ
れる新規なフェニルアミン誘導体が、前記の欠点を解消
、即ち湛水土壌処理に使用することができ、少量の施用
でより効果的な除草作用を有することを見いだした。
【0006】そして、上記フェニルアミン誘導体の除草
活性を更に改良すべく研究を重ねた結果、該フェニルア
ミン誘導体と特定の化学構造式で示される尿素誘導体と
を併用し配合されてなる組成物が、後述するように、両
誘導体をそれぞれ単独で用いた場合、除草効果がほとん
ど期待できないミズガヤツリ、ウリカワなど多年生の雑
草植物に対して、優れた除草効果を有するなど、両誘導
体の単独使用の際の除草活性からは全く予想されない優
れた除草活性を発揮することを見いだし、本発明を提案
するに至った。
【0007】即ち、本発明は、一般式(1)
【0008
【化3】
【0009】 くは非置換のアルキル基を示す。)又は窒素原子を示し
、X1 及びX2 は異種又は同種の水素原子、ハロゲ
ン原子又はハロゲン置換若しくは非置換のアルキル基を
示し、Aは水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ
基又はアルコキシカルボニル基を示し、R1 は置換若
しくは非置換のアルコキシアルキル基、置換若しくは非
置換のアルケニルオキシアルキル基、アルキニルオキシ
アルキル基、置換若しくは非置換のフェノキシアルキル
基、テトラヒドロフルフリル基、フルフリル基又はチエ
ニルメチル基を示す。)で示されるフェニルアミン誘導
体と一般式(2)
【0010】
【化4】
【0011】(式中、R2 は置換若しくは非置換のフ
ェニル基又は置換若しくは非置換のベンジル基を示す。 )で示される尿素誘導体とを有効成分とすることを特徴
とする除草剤組成物である。
【0012】本発明の除草剤組成物に配合される一方の
成分は、上記一般式(1)で示されるフェニルアミン誘
導体である。
【0013】上記一般式(1)中、X1 ,X2 ,A
またはZの式で示されるX3 がハロゲン原子を示す場
合、該ハロゲン原子は塩素、臭素、フッ素、ヨウ素の各
原子であってよい。
【0014】上記一般式(1)中、X1 ,X2 また
はZの式で示されるX3 がアルキル基を示す場合、該
アルキル基は特に限定されず、公知のものを選びうる。 一般に好適に採用される該アルキル基は炭素数1〜10
個より好ましくは1〜4個の直鎖状または分岐鎖状のも
のである。具体的に例示すると、メチル基、エチル基、
n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、
iso−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、
ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシ
ル基等が挙げられる。
【0015】上記アルキル基はハロゲン置換されてもよ
い。該ハロゲン置換したアルキル基は特に限定されず、
アルキル基中の水素のすべてもしくは一部がハロゲン置
換したものである。該ハロゲン原子は前記例示のものが
特に制限されず使用出来る。一般に最も好適に使用され
る該ハロゲン置換したアルキル基をより具体的に例示す
ると、クロロメチル基、ブロモメチル基、フルオロメチ
ル基、ヨードメチル基、ジクロロメチル基、クロロジフ
ロロメチル基、ジフロロメチル基、トリクロロメチル基
、トリフルオロメチル基、クロロエチル基、ブロモメチ
ル基、フルオロエチル基、ジクロロエチル基、ジブロモ
エチル基、ジフロロエチル基、トリクロロエチル基、ト
リフルオロエチル基、パーフルオロエチル基、パーフル
オロプロピル基等が挙げられる。
【0016】上記一般式(1)中、Aがアルコキシカル
ボニル基を示す場合、該アルコキシカルボニル基は特に
限定されず公知のものを選びうる。一般に好適に採用さ
れるアルコキシカルボニル基はアルコキシの炭素数1〜
10個より好ましくは1〜4個の直鎖状または分岐鎖状
のものである。具体的に例示すると、メトキシカルボニ
ル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニ
ル基、iso−プロポニルカルボニル基、n−ブトキシ
カルボニル基、iso−ブトキシカルボニル基、ter
t−ブトキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボニル
基、ヘプチルオキシカルボニル基、デシルオキシカルボ
ニル基等が挙げられる。
【0017】一般式(1)中、R1 がアルコキシアル
キル基を示す場合、該アルコキシアルキル基は特に限定
されず公知のものを選びうる。一般に好適に採用される
ものはアルコキシアルキル基の全炭素数2〜10個の直
鎖状または分岐鎖状のものである。最も好適に使用され
るものを具体的に例示するとメトキシエチル基、エトキ
シエチル基、n−プロポキシエチル基、iso−プロポ
キシエチル基、n−ブトキシエチル基、iso−ブトキ
シエチル基、tert−ブトキシエチル基、メトキシプ
ロピル基、エトキシプロピル基、n−プロポキシプロピ
ル基、iso−プロポキシプロピル基、n−ブトキシプ
ロピル基、iso−ブトキシプロピル基、tert−ブ
トキシプロピル基、メトキシブチル基、エトキシブチル
基、n−プロポキシブチル基、iso−プロポキシブチ
ル基、n−ブトキシブチル基、iso−ブトキシブチル
基、tert−ブトキシブチル基等が挙げられる。
【0018】一般式(1)中、R1 がアルケニルオキ
シアルキル基を示す場合、該アルケニルオキシアルキル
基は特に限定されず公知のものを選びうる。一般に好適
に採用される該アルケニルオキシアルキル基は全炭素数
2〜10個の直鎖状または分岐鎖状のものである。最も
好適に使用されるものを具体的に例示すると、2−(ア
リルオキシ)エチル基、2−(3−ブテニル−2−オキ
シ)エチル基、2−(2−ブテニル−1−オキシ)エチ
ル基、2−(3−メチル−2−ブテニル−1−オキシ)
エチル基、2−(2−メチル−2−プロペニル−1−オ
キシ)エチル基、2−(3−ブテニル−1−オキシ)エ
チル基、2−(4−ペンテニル−2−オキシ)エチル基
、2−(2−メチル−3−ブテニル−1−オキシ)エチ
ル基、2−(2−メチル−3−ペンテニル−1−オキシ
)エチル基、2−(アリルオキシ)プロピル基、2−(
3−ブテニル−2−オキシ)プロピル基、2−(2−ブ
テニル−1−オキシ)プロピル基、2−(3−メチル−
2−ブテニル−1−オキシ)プロピル基、2−(2−メ
チル−2−プロペニル−1−オキシ)プロピル基、2−
(3−ブテニル−1−オキシ)プロピル基、2−(4−
ペンテニル−2−オキシ)プロピル基、2−(2−メチ
ル−3−ブテニル−1−オキシ)プロピル基、2−(2
−メチル−3−ペンテニル−1−オキシ)プロピル基、
3−(アリルオキシ)プロピル基、3−(3−ブテニル
−2−オキシ)プロピル基、3−(2−ブテニル−1−
オキシ)プロピル基、2−(3−メチル−2−ブテニル
−1−オキシ)プロピル基、3−(2−メチル−2−プ
ロペニル−1−オキシ)プロピル基、3−(3−ブテニ
ル−1−オキシ)プロピル基、3−(4−ペンテニル−
2−オキシ)プロピル基、3−(2−メチル−3−ブテ
ニル−1−オキシ)プロピル基、3−(2−メチル−3
−ペンテニル−1−オキシ)プロピル基等が挙げられる
【0019】一般式(1)中、R1 がアルキニルオキ
シアルキル基を示す場合、該アルキニルオキシアルキル
基は特に限定されず公知のものを選びうる。一般に好適
に採用される該アルキニルオキシアルキル基は全炭素数
2〜10個の直鎖状または分岐鎖状のものである。最も
好適に使用されるものを具体的に例示すると、2−(2
−プロピニル−1−オキシ)エチル基、2−(3−ブチ
ニル−2−オキシ)エチル基、2−(3−ペンチニル−
2−オキシ)エチル基、2−(2−プロピニル−1−オ
キシ)エチル基、3−(3−ブチニル−2−オキシ)プ
ロピル基、3−(3−ペンチニル−2−オキシ)プロピ
ル基、3−(2−プロピニル−1−オキシ)プロピル基
、3−(3−ブチニル−2−オキシ)プロピル基、2−
(3−ペンチニル−2−オキシ)プロピル基、2−(2
−プロピニル−1−オキシ)プロピル基、2−(3−ブ
チニル−2−オキシ)プロピル基、2−(3−ペンチニ
ル−2−オキシ)プロピル基等が挙げられる。
【0020】一般式(1)中、R1 がフェノキシアル
キル基を示す場合、該フェノキシアルキル基は特に限定
されず公知のものが採用出来る。一般に好適に採用され
る該フェノキシアルキル基は全炭素数7〜12個のもの
である。最も好適に使用されるものをより具体的に例示
すると、フェノキシメチル基、フェノキシエチル基、フ
ェノキシプロピル基、フェノキシブチル基等が挙げられ
る。一般式(1)中、R1 が置換アルコキシアルキル
基、置換アルケニルオキシアルキル基または置換フェノ
キシアルキル基を示す場合、該置換基は特に限定されず
、本発明において反応に関与しない不活性な置換基が使
用できる。特に好適に使用される置換基をより具体的に
例示すると、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素等のハロゲン
原子;ニトロ基;水酸基;メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、iso
−ブチル基、t−ブチル基等のアルキル基;メトキシ基
、エトキシ基、n−プロポキシ基、iso−プロポキシ
基、n−ブトキシ基等のアルコキシ基;メチルチオ基、
エチルチオ基、n−プロポルチオ基、n−ブチルチオ基
等のアルキルチオ基;クロロメチル基、ジフロロメチル
基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、トロ
フルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基等のハロゲ
ノアルキル基;フェニル基等が挙げられる。
【0021】置換アルコキシアルキル基として最も好適
に使用されるものをより具体的に例示すると3−メトキ
シ−2−クロロプロピル基、3−メトキシ−2−ブロモ
プロピル基、3−メトキシ−2−ヨードプロピル基、3
−メトキシ−2−フルオロプロピル基、2−トリフルオ
ロメトキシエチル基、2−ジクロロメトキシエチル基、
2−(2−ニトロエトキシ)エチル基、2−(2−メト
キシエトキシ)エチル基、2−(2−エトキシエトキシ
)エチル基、2−(2−メチルチオエトキシ)エチル基
、2−ベンジルオキシエチル基、2−(2−フェニルエ
トキシ)エチル基、3−エトキシ−2−クロロプロピル
基、3−エトキシ−2−ブロモプロピル基、3−エトキ
シ−2−ヨードプロピル基、3−エトキシ−2−フルオ
ロプロピル基、2−トリフルオロメトキシプロピル基、
2−ジクロロメトキシプロピル基、2−(2−ニトロエ
トキシ)プロピル基、2−(2−メトキシエトキシ)プ
ロピル基、2−(2−エトキシエトキシ)プロピル基、
2−(2−メチルチオエトキシ)プロピル基、2−ベン
ジルオキシプロピル基、2−(2−フェニルエトキシ)
プロピル基等が挙げられる。
【0022】置換アルケニルオキシアルキル基として最
も好適に使用されるものをより具体的に例示すると、2
−(3−メトキシ−2−プロペニル−1−オキシ)エチ
ル基、2−(3−メチルチオ−2−プロペニル−1−オ
キシ)エチル基、2−(3−ブロモ−2−プロペニル−
1−オキシ)エチル基、2−(3−クロロ−2−プロペ
ニル−1−オキシ)エチル基、2−(3−ヨード−2−
プロペニル−1−オキシ)エチル基、2−(3−フルオ
ロ−2−プロペニル−1−オキシ)エチル基、2−(3
−トリフルオロメトキシ−2−プロペニル−1−オキシ
)エチル基、2−(3−フェニル−2−プロペニル−1
−オキシ)エチル基、2−(3−メトキシ−2−プロペ
ニル−1−オキシ)プロピル基、2−(3−メチルチオ
−2−プロペニル−1−オキシ)プロピル基、2−(3
−ブロモ−2−プロペニル−1−オキシ)プロピル基、
2−(3−クロロ−2−プロペニル−1−オキシ)プロ
ピル基、2−(3−ヨード−2−プロペニル−1−オキ
シ)プロピル基、2−(3−フルオロ−2−プロペニル
−1−オキシ)プロピル基、2−(3−トリフルオロメ
トキシ−2−プロペニル−1−オキシ)プロピル基、2
−(3−フェニル−2−プロペニル−1−オキシ)プロ
ピル基等が挙げられる。
【0023】置換フェノキシアルキル基として最も好適
に使用されるものをより具体的に例示すると、クロロフ
ェノキシエチル基、ブロモフェノキシエチル基、フルオ
ロフェノキシエチル基、ヨードフェノキシエチル基、ジ
クロロフェノキシエチル基、トリクロロフェノキシエチ
ル基、クロロ−メチルフェノキシエチル基、ブロモ−フ
ルオロフェノキシエチル基、クロロ−エチルフェノキシ
エチル基、クロロ−シアノフェニルフェノキシエチル基
、クロロ−メトキシフェノキシエチル基、メトキシカル
ボニルフェノキシエチル基、トリメチルフェノキシエチ
ル基、メチルチオフェノキシエチル基、トリメトキシフ
ェゲノキシエチル基、メトキシフェノキシエチル基、エ
トキシフェノキシエチル基、イソプロポキシフェノキシ
エチル基、エチルチオフェノキシエチル基、ジメトキシ
フェノキシエチル基、ジエトキシフェノキシエチル基、
ニトルフェノキシプロピル基、クロロフェノキシプロピ
ル基、ブロモフェノキシプロピル基、フルオロフェノキ
シプロピル基、ヨードフェノキシプロピル基、ジクロロ
フェノキシプロピル基、トリクロロフェノキシプロピル
基、クロロ−メチルフェノキシプロピル基、ブロモ−フ
ルオロフェノキシプロピル基、クロロ−エチルフェノキ
シプロピル基、クロロ−シアノフェニルフェノキシプロ
ピル基、クロロ−メトキシフェノキシプロピル基、メト
キシカルボニルフェノキシプロピル基、トリメチルフェ
ノキシプロピル基、メチルチオフェノキシプロピル基、
トリメトキシフェノキシプロピル基、メトキシフェノキ
シプロピル基、エトキシフェノキシプロピル基、イソプ
ロポキシフェノキシプロピル基、エチルチオフェノキシ
プロピル基、ジメトキシフェノキシプロピル基、ジエト
キシフェノキシプロピル基、ニトロフェノキシプロピル
基等が挙げられる。
【0024】前記一般式(1)で示されるフェニルアミ
ン誘導体は前記Z,X1 ,X2 ,A及びR1 につ
いてそれぞれ説明した原子又は基を組合せたものである
。特に工業的に容易に製造され、また除草活性が良好な
ものを、より具体的に例示すると、4−(2′,4′−
ジクロロフェノキシ)−2−メトキシエチルアミノニト
ロベンゼン、4−(2′,4′−ジクロロフェノキシ)
−2−エトキシエチルアミノニトロベンゼン、4−(2
′,4′−ジクロロフェノキシ)−2−イソプロポキシ
エチルアミノニトロベンゼン、4−(2′,4′−ジク
ロロフェノキシ)−2−メトキシプロピルアミノニトロ
ベンゼン、4−(2′,4′−ジクロロフェノキシ)−
2−エトキシプロピルアミノニトロベンゼン、4−(2
′,4′−ジクロロフェノキシ)−2−イソプロポキシ
プロピルアミノニトロベンゼン、4−(2′クロル−4
′−トリフルオロメチルフェノキシ)−2−メトキシプ
ロピルアミノ−ニトロベンゼン、4−(2′−クロル−
4′−トリフルオロメチルフェノキシ)−2−エトキシ
プロピルアミノニトロベンゼン、4−(2′−クロル−
4′−トリフルオロメチルフェノキシ)−2−イソプロ
ポキシプロピルアミノニトロベンゼン、4−(2′−ク
ロル−4′−トリフルオロメチルフェノキシ)−2−メ
トキシエチルアミノニトロベンゼン、4−(2′−クロ
ル−4′−トリフルオロメチルフェノキシ)−2−エト
キシエチルアミノニトロベンゼン、4−(2′−クロル
−4′−トリフルオロメチルフェノキシ)−2−イソプ
ロポキシエチルアミノニトロベンゼン、4−(3′−ク
ロロ−5′−トリフルオロメチルピリジル−2−オキシ
)−2−メトキシプロピルアミノニトロベンゼン、4−
(3′−クロロ−5′−トリフルオロメチルピリジル−
2−オキシ)−2−エトキシプロピルアミノニトロベン
ゼン、4−(3′−クロロ−5′−トリフルオロメチル
ピリジル−2−オキシ)−2−メトキシエチルアミノニ
トロベンゼン、4−(3′−クロロ−5′−トリフルオ
ロメチルピリジル−2−オキシ)−2−エトキシエチル
アミノニトロベンゼン等が挙げられる。
【0025】本発明の前記一般式(1)で示されるフェ
ニルアミン誘導体は、赤外吸収スペクトル(IR)、質
量スペクトル(MS)及び 1H−核磁気共鳴スペクト
ル( 1H−NMR)の測定並びに元素分析等により、
その構造を確認することができる。その代表的なパター
ンを例示すると次ぎの通りである。
【0026】(イ)赤外吸収スペクトル(IR)を測定
することにより、1150〜1270cm−1にエーテ
ル結合(C−O−C)に基づく特性吸収、3300〜3
400cm−1にアミノ基に基づく特性吸収等を観測す
ることができる。
【0027】(ロ)質量スペクトル(MS)を測定し、
観測される各ピーク(一般にはイオン分子量mをイオン
の荷電数eで除したm/eで表される数)に相当する組
成式を算出することにより、測定に供した化合物の分子
量並びに該分子内に於ける各原子団の結合様式を知るこ
とができる。即ち、測定に供した試料を一般式(1)で
表した場合、一般に分子イオンピーク(以下M+ と略
記する)が分子中に含有されるハロゲン原子の個数に応
じて同位体存在比に従った強度で観測されるため、測定
に供した化合物の分子量を決定することができる。
【0028】(ハ) 1H−核磁気共鳴スペクトル( 
1H−NMR)を測定することにより、前記一般式で表
される本発明の化合物中に存在する水素原子の結合様式
を知ることができる。前述の一般式(1)中のX1 ,
X2 ,X3 ,R1 ,Aの種類に拘らず、ベンゼン
環上のプロトンは6.0〜8.5ppm付近に多重線で
現れ、アミノ基のプロトンは8.2〜8.5ppm付近
にブロードな一重線で現れるのが一般的である。
【0029】(ニ)元素分析によって、炭素、水素、窒
素(硫黄及びハロゲンを含む場合は硫黄及びハロゲン)
の各重量を求め、さらに認知された各元素の重量%の和
を100から減じることにより、酸素の重量%を算出す
ることができ、したがって該化合物の組成式を決定する
ことができる。
【0030】本発明の前記一般式(1)で示されるフェ
ニルアミン誘導体は一般に常温常圧において黄色または
黄褐色固体である。
【0031】そして、前記一般式(1)で示されるフェ
ニルアミン誘導体はベンゼン、エーテル、アルコール、
アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド等の有機溶剤にはよく溶けるが、水には不溶
または難溶である。
【0032】本発明の前記一般式(1)で示されるフェ
ニルアミン誘導体の製造方法は特に限定されるものでな
く、どのような製造方法によって製造されてもよい。代
表的な製造方法を例示すると、下記の通りである。
【0033】(a)一般式(3)、
【0034】
【化5】
【0035】(ただし、X4 はハロゲン原子またはニ
トロ基を示し、A、X1 ,X2 及びZは一般式(1
)で示した通りである。)で表されるフェニル誘導体を
一般式(4) R1 NH2     …(4) (ただし、R1 は一般式(1)で示した通りである。 )で表されるアミン誘導体と溶媒の存在または不存在下
に反応させるか、或は(b)一般式(5)、
【0036
【化6】
【0037】(ただし、X5 はハロゲン原子を示し、
X1 ,X2 及びZは一般式(1)で示した通りであ
る。)で表されるアリール誘導体を一般式(6)
【00
38】
【化7】
【0039】(ただし、Mは水素原子またはアルカリ金
属を示し、R1 及びAは一般式(1)で示した通りで
ある。)で表されるフェノール誘導体と溶媒の存在また
は不存在下に反応させるか、さらに或は、(c)一般式
(7)
【0040】
【化8】
【0041】(ただし、Mは水素原子またはアルカリ金
属を示し、X1 ,X2 及びZは一般式(1)で示し
た通りである。)で表されるアリール誘導体と一般式(
8)
【0042】
【化9】
【0043】(ただし、X6 はハロゲン原子を示し、
R1 及びAは一般式(1)で示した通りである。)で
表されるフェノール誘導体を溶媒の存在または不存在下
に反応させることによって製造できる。上記反応(a)
において、一般式(3)で表されるフェニル誘導体と一
般式(4)で表されるアミン誘導体の仕込モル比は必要
に応じて適宜決定すればよいが、通常等モルもしくはア
ミン誘導体を例えば50%好ましくは20%過剰に用い
るのが一般的である。
【0044】上記反応(b)において、一般式(5)で
表されるアリール誘導体と一般式(6)で表されるフェ
ノール誘導体の仕込モル比は必要に応じて適宜決定すれ
ばよいが、通常等モルもしくはフェノール誘導体を少し
過剰例えば20%好ましくは10%過剰に用いるのが一
般的である。
【0045】上記反応(c)において、一般式(7)で
表されるアリール誘導体と一般式(8)で表されるフェ
ノール誘導体の仕込モル比は必要に応じて適宜決定すれ
ばよいが、通常等モルもしくはアリール誘導体を少し過
剰例えば20%好ましくは10%過剰に用いるのが一般
的である。
【0046】反応(a)、(b)及び(c)の溶媒とし
ては特に限定されず公知の溶媒が使用出来る。一般に好
適に使用される代表的なものを例示すると、ベンゼン,
トルエン,キシレン,塩化メチレン,クロロホルム,N
,N−ジメチルホルムアミド等が使用される。
【0047】また反応(b)及び(c)に於て、Mが水
素原子の場合、副生するハロゲン化水素を補足するため
、通常は反応系内にハロゲン化水素補足剤を共存させる
ことが好ましい。該ハロゲン化水素補足剤は特に限定さ
れず公知のものを使用できる。一般に好適に使用される
ハロゲン化水素補足剤の代表的なものを例示するとトリ
エチルアミン,トリメチルアミン,トリプロピルアミン
等のトリアルキルアミン;ピリジン;ナトリウムアルコ
ラート;炭酸ナトリウム;炭酸カリウム;水酸化ナトリ
ウム;水酸化カリウム;水素化ナトリウムなどが挙げら
れる。
【0048】また、反応(b)及び(c)において一般
式(6)で示されるフェノール誘導体及び一般式(7)
で示されるアリール誘導体のアルカリ金属としてはナト
リウム,カリウム,リチウム等が使用できるが、一般に
ナトリウム,カリウムが最も好適である。
【0049】反応(a),(b)及び(c)の反応温度
は通常−30〜200℃の範囲で行われるが、好適には
5〜150℃の範囲で行うのがよい。また、反応時間は
0.5〜40時間の範囲で行われるが、好適には3〜1
0時間で行うのがよい。
【0050】反応系から前記フェニルアミン誘導体を単
離精製する方法は特に限定されず公知の方法が採用でき
る。反応液を氷水中に加え、生成した固体を濾別し、該
固体を再結晶もしくはカラムクロマトグラフィーで精製
する方法、或は溶媒が水に混ざらない場合には反応液を
水に加え、有機溶媒で抽出し溶媒を留去した後、残査を
再結晶もしくはカラムクロマトグラフィーで精製する方
法が好適に用いられる。
【0051】本発明の除草剤組成物に配合される他方の
成分は、上記一般式(2)で示される尿素誘導体である
【0052】上記一般式(2)中、R2 が置換フェニ
ル基又は置換ベンジル基を示す場合、該置換基は特に限
定されず、公知の置換基が使用できる。特に好適に使用
される置換基をより具体的に例示すると、塩素、臭素、
ヨウ素、フッ素等のハロゲン原子;ニトロ基;水酸基;
メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピ
ル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、t−ブチル基
等のアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、n−プロポ
キシ基、iso−プロポキシ基、n−ブトキシ基等のア
ルコキシ基;メチルチオ基、エチルチオ基、n−プロポ
ルチオ基、n−ブチルチオ基等のアルキルチオ基;クロ
ロメチル基、ジフロロメチル基、トリフルオロメチル基
、トリクロロメチル基、トロフルオロエチル基、ペンタ
フルオロエチル基等のハロゲノアルキル基;フェニル基
等が挙げられる。
【0053】このうち、塩素原子、メチル基が、一般式
(2)で示される尿素誘導体の薬害が少なく、除草活性
が高いために特に好適に採用される。
【0054】前記一般式(2)で示される尿素誘導体は
、前記R2 についてそれぞれ説明した原子又は基を組
合わせたものである。特に工業的に容易に製造され、ま
た除草活性が良好なものを、より具体的に例示すると、
1−(α,α−ジメチルベンジル)−3−(p−トリル
)ウレア、1−(2−クロロベンジル)−3−(α,α
−ジメチルベンジル)ウレア、1−(α,α−ジメチル
ベンジル)−フェニルウレア、1−(2−クロロフェニ
ル)−3−(α,α−ジメチルベンジル)ウレア、1−
(3−クロロフェニル)−3−(α,α−ジメチルベン
ジル)ウレア、1−(3−エチルフェニル)−3−(α
,α−ジメチルベンジル)ウレア、1−(3−トリフル
オロメチルフェニル)−3−(α,α−ジメチルベンジ
ル)ウレア、1−(3−クロロベンジル)−3−(α,
α−ジメチルベンジル)ウレア、1−(4−クロロベン
ジル)−3−(α,α−ジメチルベンジル)ウレア、1
−(2−メチルベンジル)−3−(α,α−ジメチルベ
ンジル)ウレア、1−(2−メチルベンジル)−3−(
α,α−ジメチルベンジル)ウレア、1−(2−ブロモ
ベンジル)−3−(α,α−ジメチルベンジル)ウレア
、1−(2−トリフルオロメチルフェニル)−3−(α
,α−ジメチルベンジル)ウレア等が挙げられる。
【0055】前記一般式(2)で示される尿素誘導体の
製造方法は、公知の製造方法を限定せずに採用しうる。
【0056】本発明の除草剤組成物において、前記一般
式(1)で示されるフェニルアミン誘導体と、前記一般
式(2)で示される尿素誘導体の配合割合は、特に限定
されない。通常、フェニルアミン誘導体100重量部あ
たりの尿素誘導体の配合量は、100〜1000重量部
である。該尿素誘導体の配合量を400〜700重量部
とすることが、除草効果が高まるために好ましい。
【0057】本発明の除草剤組成物の施用場所としては
、水田はもちろんのこと、各種穀類、豆類、綿、そ菜類
等の畑、果樹園、芝生地、牧草地、茶園、桑園、森林地
、非農耕地等が挙げられる。。
【0058】本発明の除草剤組成物の施用時期は、特に
限定されず、雑草の発芽前であっても、発芽後であって
もよい。また、本発明の除草剤組成物は、土壌処理にお
いても茎葉処理においても除草効果を有する。
【0059】本発明の除草剤組成物の施用量は、特に限
定されず、作物及び雑草の種類等を勘案して決定するこ
とができる。例えば、本発明の除草剤組成物を水田土壌
に施用する場合、該組成物の施用量は、通常水田1アー
ルあたり1.0〜100g、好ましくは1.0〜30g
である。
【0060】本発明の除草剤組成物の使用形態は特に限
定されず、公知の形態で使用できる。例えば、不活性固
体担体、液体担体、乳化分散剤等を用いて、粒剤、粉剤
、乳剤、水和剤、フロアブル剤、錠剤、エアゾール、く
ん煙剤等任意の剤形にして使用することができる。
【0061】もちろん、製剤上の補助剤として、例えば
展着剤、希釈剤、界面活性剤などを適宜配合して液体又
は固体の状態で使用することができる。このうち、界面
活性剤は、水やオイルに対する分散性を良くする上で効
果的である。
【0062】上記の界面活性剤としては、一般の除草剤
の製剤の際に使用されうることが公知である界面活性剤
、例えばアニオン性、カチオン性又はノンイオン性の界
面活性剤を使用することができる。
【0063】この界面活性剤として、好適に使用される
ものを具体的に例示すると、アルキルベンゼンスルホン
酸、アルキルナフタレンスルホン酸、脂肪酸スルホネー
ト、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルスル
ホネート、アルキル硫酸ナトリウム、リグニンスルホン
酸ナトリウム、ポリアルキルナフタレンスルホネート等
が挙げられる。
【0064】本発明の除草剤組成物の使用形態の代表例
は、次の通りである。
【0065】水和剤や粒剤には、一般に本発明の除草剤
組成物、不活性固体担体、界面活性剤等が含まれている
。該不活性固体担体としては一般に天然又は合成の無機
粉体等が使用される。この無機粉体として好適に使用さ
れる物質を例示すると、クレー類、タルク、炭酸カルシ
ウム、ケイソウ土、シリカ等が挙げられる。前記の水和
剤又は粒剤における本発明の除草剤組成物、不活性固体
担体及び界面活性剤のそれぞれ配合割合は、特に限定さ
れないが、通常、本発明の除草剤組成物1〜80重量部
、不活性固体担体5〜98重量部、界面活性剤1〜15
重量部という配合割合である。勿論必要に応じてポリビ
ニルアルコール、Naカルボキシメチルセルロース等を
配合することもある。
【0066】乳剤は一般に本発明の除草剤組成物及び界
面活性剤を溶媒に溶解した溶液からなる。該溶媒として
は、本発明の除草剤組成物を溶解することができる公知
の溶媒を限定せずに使用することができる。例えば、キ
シレン、フェノキシエタノール、シクロヘキサノン、ソ
ルベントナフサ、メチルナフタレン、ケロシン等が挙げ
られる。前記の乳剤における本発明の除草剤組成物、界
面活性剤及び溶媒のそれぞれの配合割合は、特に限定さ
れないが、通常、本発明の除草剤組成物75〜20重量
部、界面活性剤10〜20重量部、溶媒15〜60重量
部という配合割合である。。
【0067】粉剤は本発明の除草剤組成物を天然又は合
成の無機粉体に担持させたものである。この粉剤は、一
般に0.5〜6重量部の本発明の除草剤組成物と99.
5〜94重量部の無機粉体とを混合して得られる。
【0068】フロアブル剤は水に不溶性である本発明の
除草剤組成物を微粉化し、分散剤等を加えて水に分散さ
せた懸濁製剤である。このフロアブル剤においては、一
般に本発明の除草剤組成物が20〜50重量%の濃度で
懸濁している。
【0069】くん煙剤は、本発明の除草剤組成物に、硝
酸塩、亜硝酸塩、グアニジン塩、塩素酸カリウム等の発
熱剤及びアルカリ金属塩、硝酸カリウム等の発熱調節剤
等が添加されてなるものである。
【0070】
【発明の効果】本発明の除草剤組成物は、その各配合成
分のそれぞれ単独の性質からは全く予想されない優れた
活性を示す。即ち、従来の除草剤、例えばフェニルアミ
ン誘導体及び尿素誘導体をそれぞれ単独で用いた場合、
除草効果がほとんど期待できないミズガヤツリ、ウリカ
ワなどの多年生の雑草植物に対して、本発明の除草剤組
成物は優れた除草効果を発揮する。従って、本発明の除
草剤組成物が有する殺草スペクトルは、従来の除草剤の
殺草スペクトルに比べて幅広い。
【0071】また、本発明の除草剤組成物の施用量を、
その各配合成分のそれぞれ単独の施用量と同程度とした
場合、本発明の除草剤組成物の除草効果は、各配合成分
に比べて大きい。
【0072】更に、本発明の除草剤組成物は、作物に対
して安全である。以上のように、本発明の除草剤組成物
は、除草剤に要求される諸性質を備えるものであり、そ
の有用性は極めて大きい。
【0073】
【実施例】本発明を更に具体的に説明するため、以下実
施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。(フェニルアミン誘導体の合成
) 合成例1
【0074】4−(2′,4′−ジクロロフェノキシ)
−2−メトキシエチルアミノニトロベンゼン(化合物番
号1)の合成
【0075】2,4−ジクロロフェノールのカリウム塩
  2.2g、4−クロロ−2−メトキシエチルアミン
  2.3gとジメチルスルホキシド20mlを120
℃で4時間加熱攪拌した。反応液を水中に添加し、酢酸
エチルで抽出後濃縮した。残査をヘキサン−メタノール
で再結晶し、黄色固体を1.45g得た。収率は85.
0%であった。このようにして得られた化合物の分析結
果は次の通りであった。
【0076】IR(cm−1):3360(NH)、1
250(−C−O−C) MS(M+ ):357  1H−NMR(σppm ;テトラメチルシラン基準
、重クロロホルム溶媒):3.41(s,3H),3.
48〜3.90(m,4H),6.00〜8.30(m
,7H)
【0077】元素分析値(%):C50.20,H3.
80,N7.92(計算値C50.44,H3.95,
N7.84)
【0078】これらの結果によって、単離成生物が、4
−(2′,4′−ジクロロフェノキシ)−2−メトキシ
エチルアミノニトロベンゼンであることを確認出来た。
【0079】合成例2 実施例1と同様の方法により下記一般式(9)で示され
る化合物番号2から8の化合物を合成した。
【0080】
【化10】
【0081】合成した化合物のIRの特性吸収、特徴的
なマスフラグメント(MASS)及び 1H−NMR(
テトラメチルシラン基準、CDCl3 で測定、δ:p
pm)データ及び性状はそれぞれ表1に示した。
【0082】一般式(9)で示される化合物の確認は元
素分析を参考にして上記各分析結果によって行った。そ
の結果は表1中にX11〜X15,Y及びRとして示し
た。
【0083】
【表1】
【0084】
【表2】
【0085】合成例3 4−(2′−クロル−4′−トリフルオロメチルフェノ
キシ)−2−メトキシプロピルアミノ−ニトロベンゼン
(化合物番号12)の合成
【0086】4−(2′−クロル−4′−トリフルオロ
メチルフェノキシ)−1,2−ジニトロベンゼン  1
.0gとメトキシプロピルアミン  2.7gを1時間
攪拌後、濃縮した。残査をシリカゲルクロマト(ベンゼ
ン)により精製すると黄色固体が1.07g得られた。 収率は95.6%であった。この化合物の分析結果は次
の通りであった。
【0087】IR(cm−1):3360(NH)、1
210(C−O−C) MS(M+ ):404  1H−NMR(σppm ;テトラメチルシラン基準
、重クロロホルム溶媒):1.70〜2.25(m,2
H),3.36(s,3H),3.40〜3.75(m
,4H),5.98〜8.60(m,7H)
【0088
】元素分析値(%):C50.20,H3.80,N6
.70(計算値C50.44,H3.98,N6.92
【0089】これらの結果から単離成生物が、4−(2
′−クロル−4′−トリフルオロメチルアミノ−ニトロ
ベンゼンであることを確認した。
【0090】合成例4 実施例3と同様の方法により一般式(9)で示される化
合物番号9から23の化合物(化合物番号12を除く)
を合成した。
【0091】合成した化合物のIRの特性吸収、特徴的
なマスフラグメント及び 1H−NMRデータ及び性状
は表2に示した。
【0092】これらの分析結果より合成した化合物が表
2のX11〜X15,Y及びRに示す一般式(9)の化
合物であることを確認した。該確認にあたっては元素分
析の結果も参照した。
【0093】
【表3】
【0094】
【表4】
【0095】
【表5】
【0096】
【表6】
【0097】合成例5 4−(3′−クロロ−5′−トリフルオロメチルピリジ
ル−2−オキシ)−2−メトキシプロピルアミノ−ニト
ロベンゼン(化合物番号24)の合成
【0098】4−(3′−クロロ−5′−トリフルオロ
メチルピリジル−2−オキシ)−2−クロロ−ニトロベ
ンゼン3.37g、メトキシプロピルアミン8gを1時
間攪拌した。反応液を濃縮し、残査をシリカゲルクロマ
ト(ベンゼン)により精製すると黄色固体が3.0g得
られた。収率は74.0%であった。この化合物の分析
結果は次の通りであった。
【0099】IR(cm−1):3330(NH)、1
240(−C−O−C) MS(M+ ):405  1H−NMR(σppm ;テトラメチルシラン基準
、重クロロホルム溶媒):1.89(t,2H),3.
28(s,3H),3.35〜4.10(m,4H),
7.00〜8.35(m,6H)
【0100】元素分析値(%):C47.60,H3.
85,N10.78(計算値C47.36,H3.73
,N10.36)
【0101】これらの結果から単離成生物が、4−(2
′−クロル−4′−トリフルオロメチルアミノ−ニトロ
ベンゼンであることを確認した。
【0102】合成例6 合成例4と同様の方法により下記一般式(10)で示さ
れる化合物番号25及び26の化合物を合成した。
【0103】
【化11】
【0104】合成した化合物のIRの特性吸収、特徴的
なマスフラグメント及び 1H−NMRデータ及び性状
は表3に示した。
【0105】これらの分析結果より合成した化合物が表
3のX21〜X24,Y及びRに示す一般式(10)で
示される化合物であることを確認した。尚該確認に際し
ては元素分析の結果を参照した。
【0106】
【表7】
【0107】
【表8】
【0108】次に、本発明の除草剤組成物の製剤例及び
用途例を示す。なお、製剤例及び用途例中、フェニルア
ミン誘導体は、前記の合成例中の化合物番号92で表し
、尿素誘導体は下記の化合物記号(A)、(B)で表し
た。 尿素誘導体(A)
【0109】
【化12】
【0110】尿素誘導体(B)
【0111】
【化13】
【0112】製剤例1 尿素誘導体(A)21重量部、化合物番号9のフェニル
アミン誘導体3重量部、界面活性剤ソルポール800A
[東邦化学工業(株)商標]1.5重量部、界面活性剤
デタージェント60[ライオン油脂(株)商標]1.5
重量部及びジークライト66重量部をよく粉砕混合して
水和剤を得た。
【0113】製剤例2 尿素誘導体(A)21重量部、化合物番号11のフェニ
ルアミン誘導体3重量部、界面活性剤ソルポールSM1
00[東邦化学工業(株)商標]15重量部、キシレン
61重量部をよく混合して乳剤を得た。
【0114】製剤例3 尿素誘導体(A)18重量部、化合物番号12のフェニ
ルアミン誘導体2重量部、ジオクチルサクシネート4重
量部、トリポリリン酸ソーダ4重量部、ベントナイト4
1重量部及びタルク31重量部をよく混合粉砕し、水を
加えて混練した後造粒乾燥し、14〜32メッシュに整
粒して粒剤を得た。
【0115】製剤例4 ベントナイト40重量部、タルク55重量部、及びトリ
ポリリン酸ソーダ5重量部を粉砕混合し、加水、混練造
粒乾燥し、活性成分を含まない粒状物を作る。この粒状
物77重量部に、尿素誘導体(A)18重量部、化合物
番号20のフェニルアミン誘導体5重量部を含浸させ粒
剤を得た。
【0116】用途例1 5000分の1アール相当のワグナーポットに、加水混
練した水田土壌を充填した。この水田土壌に、ノビエ、
タマガヤツリ、ホタルイ、コナギ、キカシグサ等の広葉
雑草種子を播種し、ウリカワ、ミズガヤツリの塊茎を埋
め込んだ。さらに、3.0葉期の稲苗(品種名:アキニ
シキ)を2cmの深さに3本1株植えとした。その後、
約3cmの湛水条件とし、20〜25℃のガラス室内で
育成し、苗移植後3日後及び10日後に水和剤を水に希
釈し滴下処理した。この際に使用した水和剤は、表4に
示すフェニルアミン誘導体及び尿素誘導体を使用して製
剤例1と同様に製造したものである。また、この水和剤
の施用量として、フェニルアミン誘導体及び尿素誘導体
のそれぞれ施用量を表4に示した。薬剤処理後もガラス
室内で水稲を育成し、薬剤処理後21日目に除草効果及
び水稲への薬害を調査した。その結果を表4に示す。表
4中、除草効果の欄及び水稲への薬害の欄のそれぞれ数
字の意味は、下記のとおりである。
【0117】除草効果 5:抑制率100%(完全枯死) 4:抑制率  75〜99% 3:抑制率  50〜74% 2:抑制率  25〜49% 1:抑制率    1〜24% 0:抑制率    0%(全く効果が認められない)

0118】水稲への薬害 0:正  常 1:僅小害 2:小  害 3:中  害
【0119】
【表9】
【0120】
【表10】
【0121】
【表11】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式(1) 【化1】 X3 |(式中、Zは=C−(但し、X3 は水素原子
    、ハロゲン原子又はハロゲン置換若しくは非置換のアル
    キル基を示す。)又は窒素原子を示し、X1 及びX2
     は異種又は同種の水素原子、ハロゲン原子又はハロゲ
    ン置換若しくは非置換のアルキル基を示し、Aは水素原
    子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基又はアルコキシ
    カルボニル基を示し、R1は置換若しくは非置換のアル
    コキシアルキル基、置換若しくは非置換のアルケニルオ
    キシアルキル基、アルキニルオキシアルキル基、置換若
    しくは非置換のフェノキシアルキル基、テトラヒドロフ
    ルフリル基、フルフリル基又はチエニルメチル基を示す
    。)で示されるフェニルアミン誘導体と一般式(2)【
    化2】 (式中、R2 は置換若しくは非置換のフェニル基又は
    置換若しくは非置換のベンジル基を示す。)で示される
    尿素誘導体とを有効成分とすることを特徴とする除草剤
    組成物。
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