JPH04341502A - アモルファス合金粉末製高密度焼結体の製造方法 - Google Patents
アモルファス合金粉末製高密度焼結体の製造方法Info
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- JPH04341502A JPH04341502A JP11197191A JP11197191A JPH04341502A JP H04341502 A JPH04341502 A JP H04341502A JP 11197191 A JP11197191 A JP 11197191A JP 11197191 A JP11197191 A JP 11197191A JP H04341502 A JPH04341502 A JP H04341502A
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Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば電動式パワ
ーステアリング装置のトルクセンサなどの磁気部品を製
造するのに適した大型のアモルファス合金粉末製高密度
焼結体を製造する方法に関する。
ーステアリング装置のトルクセンサなどの磁気部品を製
造するのに適した大型のアモルファス合金粉末製高密度
焼結体を製造する方法に関する。
【0002】この明細書において、「セラミック粉末」
という語は、岩石、鉱物、粘土などのケイ酸塩からなる
ものを原料とした陶器、磁器などの在来のセラミックス
よりなる粉末はもとより、その他の酸化物や、窒化物、
炭化物、ホウ化物、ケイ化物などの合成材料を用いて、
高圧焼成その他の所要条件下に製造されるいわゆるニュ
ーセラミックスよりなる粉末をも含む意味で使用される
。
という語は、岩石、鉱物、粘土などのケイ酸塩からなる
ものを原料とした陶器、磁器などの在来のセラミックス
よりなる粉末はもとより、その他の酸化物や、窒化物、
炭化物、ホウ化物、ケイ化物などの合成材料を用いて、
高圧焼成その他の所要条件下に製造されるいわゆるニュ
ーセラミックスよりなる粉末をも含む意味で使用される
。
【0003】
【従来の技術と発明の課題】電動式パワーステアリング
装置のトルクセンサとして、アモルファス合金よりなる
ものが考えられている。そして、トルクセンサなどの磁
気部品の性能を高めるためには、焼結体の空孔率を低く
、換言すれば密度を高める必要があることが分かってい
る。焼結体の空孔率が高いと、磁気特性の温度依存性が
高くなり、磁気特性の安定性を損なう。しかも、焼結体
の密度が低いと、強度が不足して機械加工ができないと
いう問題がある。
装置のトルクセンサとして、アモルファス合金よりなる
ものが考えられている。そして、トルクセンサなどの磁
気部品の性能を高めるためには、焼結体の空孔率を低く
、換言すれば密度を高める必要があることが分かってい
る。焼結体の空孔率が高いと、磁気特性の温度依存性が
高くなり、磁気特性の安定性を損なう。しかも、焼結体
の密度が低いと、強度が不足して機械加工ができないと
いう問題がある。
【0004】従来、アモルファス合金粉末製焼結体は、
液体急冷法によりつくられた急冷凝固アモルファス合金
粉末を用いてのホットプレス法、圧延法、熱間押出法、
爆発成形法などにより製造されている。しかしながら、
ホットプレス法の場合には、製造される焼結体の密度比
が小さくて高密度の焼結体を得ることができず、しかも
負荷応力が不均一のため形成された焼結体の密度にばら
つきがあるという問題がある。さらに、実使用に適した
大型の高密度焼結体を得るためには、大きな圧縮荷重を
負荷することのできる装置を必要とするので、コストが
高くなるという問題がある。
液体急冷法によりつくられた急冷凝固アモルファス合金
粉末を用いてのホットプレス法、圧延法、熱間押出法、
爆発成形法などにより製造されている。しかしながら、
ホットプレス法の場合には、製造される焼結体の密度比
が小さくて高密度の焼結体を得ることができず、しかも
負荷応力が不均一のため形成された焼結体の密度にばら
つきがあるという問題がある。さらに、実使用に適した
大型の高密度焼結体を得るためには、大きな圧縮荷重を
負荷することのできる装置を必要とするので、コストが
高くなるという問題がある。
【0005】圧延法および熱間押出法の場合には、高密
度のものが得られるが、厚さが5mm以上、あるいは直
径が10mm以上の実使用に適した大型の焼結体をつく
ることができないという問題がある。しかも、負荷応力
が不均一のため形成された焼結体の密度にばらつきがあ
るという問題がある。
度のものが得られるが、厚さが5mm以上、あるいは直
径が10mm以上の実使用に適した大型の焼結体をつく
ることができないという問題がある。しかも、負荷応力
が不均一のため形成された焼結体の密度にばらつきがあ
るという問題がある。
【0006】爆発成形の場合には、大型の焼結体を形成
すると、クラックが発生するという問題がある。
すると、クラックが発生するという問題がある。
【0007】さらに、高密度の焼結体を製造するのに適
した粉末冶金法である熱間等方圧プレス(HIP)によ
って焼結体を製造することも考えられるが、HIPで所
定のニアネットシェイプの焼結体を製造するためには、
複雑な形状の金属製カプセルを用いなければならないの
でカプセルの製作が極めて困難であり、かつカプセルへ
の封入作業も面倒であるとともに、HIPを不活性ガス
雰囲気中で行う必要があるので密閉形の装置を必要とす
る。したがって、コストが高くなるとともに大量生産に
向かないという問題がある。しかも、急冷凝固アモルフ
ァス合金粉末の表面には、酸化皮膜が形成されているた
め、HIPによっても、トルクセンサのような磁気部品
をつくるのに適するとともに、加工を施すのに適した高
密度の焼結体を得ることができないという問題がある。
した粉末冶金法である熱間等方圧プレス(HIP)によ
って焼結体を製造することも考えられるが、HIPで所
定のニアネットシェイプの焼結体を製造するためには、
複雑な形状の金属製カプセルを用いなければならないの
でカプセルの製作が極めて困難であり、かつカプセルへ
の封入作業も面倒であるとともに、HIPを不活性ガス
雰囲気中で行う必要があるので密閉形の装置を必要とす
る。したがって、コストが高くなるとともに大量生産に
向かないという問題がある。しかも、急冷凝固アモルフ
ァス合金粉末の表面には、酸化皮膜が形成されているた
め、HIPによっても、トルクセンサのような磁気部品
をつくるのに適するとともに、加工を施すのに適した高
密度の焼結体を得ることができないという問題がある。
【0008】この発明の目的は、上記問題を解決したア
モルファス合金粉末製高密度焼結体の製造方法を提供す
ることにある。
モルファス合金粉末製高密度焼結体の製造方法を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明による第1のア
モルファス合金粉末製高密度焼結体の製造方法は、メカ
ニカルアロイング法やメカニカルグライディング法によ
り製造されたアモルファス合金粉末を、プラズマ焼結法
によりアモルファス合金が結晶化しない温度および時間
で焼結し、1次焼結体を成形する第1工程と、1次焼結
体を、熱間等方圧プレスによりアモルファス合金が結晶
化しない温度および時間で圧縮成形し、1次焼結体の密
度を高める第2工程とよりなることを特徴とするもので
ある。
モルファス合金粉末製高密度焼結体の製造方法は、メカ
ニカルアロイング法やメカニカルグライディング法によ
り製造されたアモルファス合金粉末を、プラズマ焼結法
によりアモルファス合金が結晶化しない温度および時間
で焼結し、1次焼結体を成形する第1工程と、1次焼結
体を、熱間等方圧プレスによりアモルファス合金が結晶
化しない温度および時間で圧縮成形し、1次焼結体の密
度を高める第2工程とよりなることを特徴とするもので
ある。
【0010】この発明による第2のアモルファス合金粉
末製高密度焼結体の製造方法は、メカニカルアロイング
法やメカニカルグライディング法により製造されたアモ
ルファス合金粉末を、冷間等方圧プレスにより圧縮成形
して予備成形体を形成する第1工程と、予備成形体をプ
ラズマ焼結用ダイス内に入れるとともに、その隙間に2
次圧力媒体としてのセラミック粉末を充填し、プラズマ
焼結法によりアモルファス合金が結晶化しない温度およ
び時間で焼結し、1次焼結体を成形する第2工程と、1
次焼結体を、熱間等方圧プレスによりアモルファス合金
が結晶化しない温度および時間で圧縮成形し、1次焼結
体の密度を高める第3工程とよりなることを特徴とする
ものである。
末製高密度焼結体の製造方法は、メカニカルアロイング
法やメカニカルグライディング法により製造されたアモ
ルファス合金粉末を、冷間等方圧プレスにより圧縮成形
して予備成形体を形成する第1工程と、予備成形体をプ
ラズマ焼結用ダイス内に入れるとともに、その隙間に2
次圧力媒体としてのセラミック粉末を充填し、プラズマ
焼結法によりアモルファス合金が結晶化しない温度およ
び時間で焼結し、1次焼結体を成形する第2工程と、1
次焼結体を、熱間等方圧プレスによりアモルファス合金
が結晶化しない温度および時間で圧縮成形し、1次焼結
体の密度を高める第3工程とよりなることを特徴とする
ものである。
【0011】上記第1または第2の方法において、密度
の高められた1次焼結体を、その後(第1の方法におけ
る第2工程終了後、第2の方法における第3工程終了後
)さらにアモルファス合金が結晶化しない温度で圧縮成
形して密度を一層高めるようにするのがよい。
の高められた1次焼結体を、その後(第1の方法におけ
る第2工程終了後、第2の方法における第3工程終了後
)さらにアモルファス合金が結晶化しない温度で圧縮成
形して密度を一層高めるようにするのがよい。
【0012】上記両方法において、メカニカルアロイン
グ法またはメカニカルグライディング法は、たとえばボ
ールミルのような装置を用いて行うものである。すなわ
ち、アモルファス合金を構成する金属の混合粉末や合金
粉末をミルの容器内に入れ、不活性ガス雰囲気中または
真空雰囲気中で、アジテータを所定時間回転させること
によりアモルファス合金粉末を得ることができる。この
メカニカルアロイング法やメカニカルグライディング法
は、上述のように不活性ガス雰囲気中または真空雰囲気
中で行われるとともに、破壊と冷間圧接との繰返により
粉末表面が常に新表面となされるので、これらの方法に
より製造されたアモルファス合金粉末の表面には酸化皮
膜が存在しない。
グ法またはメカニカルグライディング法は、たとえばボ
ールミルのような装置を用いて行うものである。すなわ
ち、アモルファス合金を構成する金属の混合粉末や合金
粉末をミルの容器内に入れ、不活性ガス雰囲気中または
真空雰囲気中で、アジテータを所定時間回転させること
によりアモルファス合金粉末を得ることができる。この
メカニカルアロイング法やメカニカルグライディング法
は、上述のように不活性ガス雰囲気中または真空雰囲気
中で行われるとともに、破壊と冷間圧接との繰返により
粉末表面が常に新表面となされるので、これらの方法に
より製造されたアモルファス合金粉末の表面には酸化皮
膜が存在しない。
【0013】プラズマ焼結法は、直流に高周波を重畳し
た特殊な電源を使用することにより、アモルファス合金
粉末間で起こる放電現象を利用したものであり、放電に
よって発生したガスイオン、および電子などの荷電粒子
は粉末間の接触部を衝撃して浄化する。しかも、接触部
における物質の蒸発も作用して粉末表面に強い衝撃圧が
加えられる。したがって、数kg/mm2 程度の低い
圧力での焼結が可能となる。
た特殊な電源を使用することにより、アモルファス合金
粉末間で起こる放電現象を利用したものであり、放電に
よって発生したガスイオン、および電子などの荷電粒子
は粉末間の接触部を衝撃して浄化する。しかも、接触部
における物質の蒸発も作用して粉末表面に強い衝撃圧が
加えられる。したがって、数kg/mm2 程度の低い
圧力での焼結が可能となる。
【0014】プラズマ焼結のさいの温度および時間、な
らびに後工程のHIPによる圧縮成形のさいの温度およ
び時間は、予め使用するアモルファス合金粉末を加熱し
た場合の温度と結晶化時間との関係を求めておき、その
結果から結晶化を起こさない条件を決定する。たとえば
、Co80Nb20の場合、上記温度と結晶化時間との
関係は、図1に示すグラフのようになる。図1のグラフ
において、実線(A) より下方の部分が、アモルファ
スの領域で、上方の部分が結晶の領域である。また、H
IPによる圧縮成形のさいの加熱温度の下限は、この温
度以上であれば粘性流動を起こし、焼結および高密度化
が行われる温度とするのがよい。たとえばCo80Nb
20の場合の下限温度を図1に破線(B) で示す。ま
た、HIPによる圧縮成形のさいの加熱温度は、HIP
終了まで一定温度に保持しておいてもよいし、あるいは
上記温度範囲であれば、一定でなくてもよい。HIPの
成形温度まで加熱するさいの昇温速度は5℃/分以上で
速ければ速いほど好ましい。
らびに後工程のHIPによる圧縮成形のさいの温度およ
び時間は、予め使用するアモルファス合金粉末を加熱し
た場合の温度と結晶化時間との関係を求めておき、その
結果から結晶化を起こさない条件を決定する。たとえば
、Co80Nb20の場合、上記温度と結晶化時間との
関係は、図1に示すグラフのようになる。図1のグラフ
において、実線(A) より下方の部分が、アモルファ
スの領域で、上方の部分が結晶の領域である。また、H
IPによる圧縮成形のさいの加熱温度の下限は、この温
度以上であれば粘性流動を起こし、焼結および高密度化
が行われる温度とするのがよい。たとえばCo80Nb
20の場合の下限温度を図1に破線(B) で示す。ま
た、HIPによる圧縮成形のさいの加熱温度は、HIP
終了まで一定温度に保持しておいてもよいし、あるいは
上記温度範囲であれば、一定でなくてもよい。HIPの
成形温度まで加熱するさいの昇温速度は5℃/分以上で
速ければ速いほど好ましい。
【0015】上記両方法において、焼結体に上記条件で
HIPを行うことにより、アモルファス合金の結晶化を
促進させることなく、焼結体の密度を一層高めることが
できる。
HIPを行うことにより、アモルファス合金の結晶化を
促進させることなく、焼結体の密度を一層高めることが
できる。
【0016】上記第2の方法の第2工程において、予備
成形体をプラズマ焼結用ダイス内にいれてプラズマ焼結
を行うさいに、予備成形体とともにカプセル内に充填す
るセラミック粉末としては、たとえばアルミナ粉末や、
アルミナを主成分とするガラス粉末が用いられる。セラ
ミック粉末により、プラズマ焼結のさいの圧力が成形体
に伝わる。
成形体をプラズマ焼結用ダイス内にいれてプラズマ焼結
を行うさいに、予備成形体とともにカプセル内に充填す
るセラミック粉末としては、たとえばアルミナ粉末や、
アルミナを主成分とするガラス粉末が用いられる。セラ
ミック粉末により、プラズマ焼結のさいの圧力が成形体
に伝わる。
【0017】また、この発明の2つの方法は、Ni−T
i、Ti−Al、Nb−Sn、Bi−Sr−Ca−Cu
などのその他の種々のアモルファス合金にも適用できる
。この中で、たとえばTi50Al50の場合、上記加
熱温度または成形温度と結晶化時間との関係は、図2に
示すグラフのようになる。図2のグラフにおいて、実線
(A1)より下方の部分が、アモルファスの領域で、上
方の部分が結晶の領域である。さらに、Ti50Al5
0の場合のHIPによる圧縮成形のさいの加熱温度の下
限、すなわちこの温度以上であれば粘性流動を起こし、
焼結および高密度化が行われる温度を図2に破線(B1
)で示す。
i、Ti−Al、Nb−Sn、Bi−Sr−Ca−Cu
などのその他の種々のアモルファス合金にも適用できる
。この中で、たとえばTi50Al50の場合、上記加
熱温度または成形温度と結晶化時間との関係は、図2に
示すグラフのようになる。図2のグラフにおいて、実線
(A1)より下方の部分が、アモルファスの領域で、上
方の部分が結晶の領域である。さらに、Ti50Al5
0の場合のHIPによる圧縮成形のさいの加熱温度の下
限、すなわちこの温度以上であれば粘性流動を起こし、
焼結および高密度化が行われる温度を図2に破線(B1
)で示す。
【0018】
【発明の効果】この発明の2つの方法によれば、メカニ
カルアロイング法やメカニカルグライディング法により
製造されたアモルファス合金粉末を使用し、アモルファ
ス合金が結晶化しない温度および時間でプラズマ焼結法
により1次焼結体を成形するので、数kg/mm2 程
度の低い成形圧力で高密度でかつ均一な密度の1次焼結
体を成形することができる。さらに、後工程のHIPに
より、上記1次焼結体に、圧力を等方的に加えることが
できるので、1次焼結体をさらに高密度でかつ均一な密
度とし、アモルファス状態に保たれた大型の高密度焼結
体が得られる。しかも、得られた焼結体が高密度である
から、その強度が大きくなり、機械加工を施すことが可
能となる。したがって、電動式パワーステアリング装置
のトルクセンサのような磁気部品として高性能のものを
製造することが可能となる。
カルアロイング法やメカニカルグライディング法により
製造されたアモルファス合金粉末を使用し、アモルファ
ス合金が結晶化しない温度および時間でプラズマ焼結法
により1次焼結体を成形するので、数kg/mm2 程
度の低い成形圧力で高密度でかつ均一な密度の1次焼結
体を成形することができる。さらに、後工程のHIPに
より、上記1次焼結体に、圧力を等方的に加えることが
できるので、1次焼結体をさらに高密度でかつ均一な密
度とし、アモルファス状態に保たれた大型の高密度焼結
体が得られる。しかも、得られた焼結体が高密度である
から、その強度が大きくなり、機械加工を施すことが可
能となる。したがって、電動式パワーステアリング装置
のトルクセンサのような磁気部品として高性能のものを
製造することが可能となる。
【0019】また、プラズマ焼結法は、大気中において
実施することができるので、密閉形の装置や、カプセル
への封入などを必要としないので、コストが安くなると
ともに、作業が簡単になって大量生産に適する。さらに
、プラズマ焼結法は低い成形圧力で実施することができ
るので、高圧を付加するための特別の装置を必要とせず
、コストが安くなる。
実施することができるので、密閉形の装置や、カプセル
への封入などを必要としないので、コストが安くなると
ともに、作業が簡単になって大量生産に適する。さらに
、プラズマ焼結法は低い成形圧力で実施することができ
るので、高圧を付加するための特別の装置を必要とせず
、コストが安くなる。
【0020】また、得られた焼結体が高密度であり、そ
の強度が大きくなって機械加工を施すことが可能となる
ので、上記2つの方法のプラズマ焼結用のダイスを製造
すべき高密度焼結体の形状に関係なく簡単な形状のもの
を用いることができ、その製造が簡単になる。特に、第
2の方法においては、プラズマ焼結用のダイス内に予備
成形体とともにセラミック粉末を充填するので、ダイス
の形状を製造すべき高密度焼結体の形状に全く無関係な
ものとすることができ、その製造が一層簡単になる。
の強度が大きくなって機械加工を施すことが可能となる
ので、上記2つの方法のプラズマ焼結用のダイスを製造
すべき高密度焼結体の形状に関係なく簡単な形状のもの
を用いることができ、その製造が簡単になる。特に、第
2の方法においては、プラズマ焼結用のダイス内に予備
成形体とともにセラミック粉末を充填するので、ダイス
の形状を製造すべき高密度焼結体の形状に全く無関係な
ものとすることができ、その製造が一層簡単になる。
【0021】
【実施例】以下、この発明の実施例を比較例とともに説
明する。
明する。
【0022】実施例1
Co粉末と、Nb粉末とを、Co80Nb20の原子量
割合となるように混合し、得られた混合粉末を、メディ
ア撹拌型ボールミルを用いてメカニカルアロイング法に
よりアモルファス化し、平均粒径25μmのアモルファ
ス合金粉末をつくった。ついで、このアモルファス合金
粉末を、内径20mmの黒鉛ダイス内に入れ、3kg/
mm2 の圧力を負荷して600℃、700℃、800
℃、900℃、950℃および1000℃の各温度で1
0分間プラズマ焼結を行い、1次焼結体を成形した。得
られた1次焼結体にディフラクトメータを用いてX線回
折を施したところ、600℃および700℃でプラズマ
焼結を行うことにより得られた1次焼結体は、アモルフ
ァス状態に保たれていた。また、ポーラス状ではあるが
、機械加工可能な十分な強度を有していた。
割合となるように混合し、得られた混合粉末を、メディ
ア撹拌型ボールミルを用いてメカニカルアロイング法に
よりアモルファス化し、平均粒径25μmのアモルファ
ス合金粉末をつくった。ついで、このアモルファス合金
粉末を、内径20mmの黒鉛ダイス内に入れ、3kg/
mm2 の圧力を負荷して600℃、700℃、800
℃、900℃、950℃および1000℃の各温度で1
0分間プラズマ焼結を行い、1次焼結体を成形した。得
られた1次焼結体にディフラクトメータを用いてX線回
折を施したところ、600℃および700℃でプラズマ
焼結を行うことにより得られた1次焼結体は、アモルフ
ァス状態に保たれていた。また、ポーラス状ではあるが
、機械加工可能な十分な強度を有していた。
【0023】その後、アモルファス状態に保たれていた
1次焼結体を昇温速度20℃/分で600℃まで加熱し
、この温度において、HIPにより、時間30分、Ar
ガス圧20kg/mmの条件で圧縮成形し、直径18m
m、長さ10mmの高密度焼結体を製造した。
1次焼結体を昇温速度20℃/分で600℃まで加熱し
、この温度において、HIPにより、時間30分、Ar
ガス圧20kg/mmの条件で圧縮成形し、直径18m
m、長さ10mmの高密度焼結体を製造した。
【0024】このようにして製造された高密度焼結体の
密度比を測定したところ、96%であった。また、この
焼結体にディフラクトメータを用いてX線回折を施した
ところ、アモルファス状態が保たれていた。
密度比を測定したところ、96%であった。また、この
焼結体にディフラクトメータを用いてX線回折を施した
ところ、アモルファス状態が保たれていた。
【0025】実施例2
Ti50Al50の原子量割合である金属間化合物の粉
末を、メディア撹拌型ボールミルを用いてメカニカルグ
ライディング法によりアモルファス化し、平均粒径30
μmのアモルファス合金粉末をつくった。ついで、この
アモルファス合金粉末を、内径20mmの黒鉛ダイス内
に入れ、3kg/mm2 の圧力を負荷して600℃、
650℃、800℃、900℃および1000℃の各温
度で10分間プラズマ焼結を行い、1次焼結体を成形し
た。 得られた1次焼結体にディフラクトメータを用いてX線
回折を施したところ、600℃および650℃でプラズ
マ焼結を行うことにより得られた1次焼結体は、アモル
ファス状態が保たれていた。また、ポーラス状ではある
が、機械加工可能な十分な強度を有していた。
末を、メディア撹拌型ボールミルを用いてメカニカルグ
ライディング法によりアモルファス化し、平均粒径30
μmのアモルファス合金粉末をつくった。ついで、この
アモルファス合金粉末を、内径20mmの黒鉛ダイス内
に入れ、3kg/mm2 の圧力を負荷して600℃、
650℃、800℃、900℃および1000℃の各温
度で10分間プラズマ焼結を行い、1次焼結体を成形し
た。 得られた1次焼結体にディフラクトメータを用いてX線
回折を施したところ、600℃および650℃でプラズ
マ焼結を行うことにより得られた1次焼結体は、アモル
ファス状態が保たれていた。また、ポーラス状ではある
が、機械加工可能な十分な強度を有していた。
【0026】その後、アモルファス状態に保たれていた
1次焼結体を昇温速度20℃/分で580℃まで加熱し
、この温度において、HIPにより、時間30分、Ar
ガス圧20kg/mmの条件で圧縮成形し、直径18m
m、長さ10mmの高密度焼結体を製造した。
1次焼結体を昇温速度20℃/分で580℃まで加熱し
、この温度において、HIPにより、時間30分、Ar
ガス圧20kg/mmの条件で圧縮成形し、直径18m
m、長さ10mmの高密度焼結体を製造した。
【0027】このようにして製造された高密度焼結体の
密度比を測定したところ、97%であった。また、この
焼結体にディフラクトメータを用いてX線回折を施した
ところ、アモルファス状態が保たれていた。
密度比を測定したところ、97%であった。また、この
焼結体にディフラクトメータを用いてX線回折を施した
ところ、アモルファス状態が保たれていた。
【0028】実施例3
上記実施例1と同様にして高密度焼結体を製造した後、
大気中でかつ室温において圧縮応力が35kg/mm2
となるように圧縮成形を行った。このようにして得ら
れた高密度焼結体の密度比を測定したところ、99%で
あった。また、この焼結体にディフラクトメータを用い
てX線回折を施したところ、アモルファス状態が保たれ
ていた。
大気中でかつ室温において圧縮応力が35kg/mm2
となるように圧縮成形を行った。このようにして得ら
れた高密度焼結体の密度比を測定したところ、99%で
あった。また、この焼結体にディフラクトメータを用い
てX線回折を施したところ、アモルファス状態が保たれ
ていた。
【0029】実施例4
上記実施例2と同様にして高密度焼結体を製造した後、
大気中でかつ室温において圧縮応力が35kg/mm2
となるように圧縮成形を行った。このようにして得ら
れた高密度焼結体の密度比を測定したところ、99%で
あった。また、この焼結体にディフラクトメータを用い
てX線回折を施したところ、アモルファス状態が保たれ
ていた。
大気中でかつ室温において圧縮応力が35kg/mm2
となるように圧縮成形を行った。このようにして得ら
れた高密度焼結体の密度比を測定したところ、99%で
あった。また、この焼結体にディフラクトメータを用い
てX線回折を施したところ、アモルファス状態が保たれ
ていた。
【0030】実施例5
Co粉末と、Nb粉末とを、Co80Nb20の原子量
割合となるように混合し、得られた混合粉末を、メディ
ア撹拌型ボールミルを用いてメカニカルアロイング法に
よりアモルファス化し、平均粒径25μmのアモルファ
ス合金粉末をつくった。ついで、このアモルファス合金
粉末を、40kg/mm2 の水圧で冷間等方圧プレス
により圧縮成形し、予備成形体を作製した。その後、予
備成形体を、内径20mmの黒鉛ダイス内にアルミナ粉
末とともに入れ、3kg/mm2 の圧力を負荷して7
00℃で10分間プラズマ焼結を行い、1次焼結体を成
形した。 さらに、得られた1次焼結体を、昇温速度20℃/分で
600℃まで加熱し、この温度に保持してHIPにより
、時間30分間、Arガス圧20kg/mm2 の条件
で圧縮成形し、直径18mm、長さ10mmの高密度焼
結体を製造した。
割合となるように混合し、得られた混合粉末を、メディ
ア撹拌型ボールミルを用いてメカニカルアロイング法に
よりアモルファス化し、平均粒径25μmのアモルファ
ス合金粉末をつくった。ついで、このアモルファス合金
粉末を、40kg/mm2 の水圧で冷間等方圧プレス
により圧縮成形し、予備成形体を作製した。その後、予
備成形体を、内径20mmの黒鉛ダイス内にアルミナ粉
末とともに入れ、3kg/mm2 の圧力を負荷して7
00℃で10分間プラズマ焼結を行い、1次焼結体を成
形した。 さらに、得られた1次焼結体を、昇温速度20℃/分で
600℃まで加熱し、この温度に保持してHIPにより
、時間30分間、Arガス圧20kg/mm2 の条件
で圧縮成形し、直径18mm、長さ10mmの高密度焼
結体を製造した。
【0031】このようにして製造された高密度焼結体の
密度比を測定したところ、97%であった。また、この
焼結体にディフラクトメータを用いてX線回折を施した
ところ、アモルファス状態に保たれていた。
密度比を測定したところ、97%であった。また、この
焼結体にディフラクトメータを用いてX線回折を施した
ところ、アモルファス状態に保たれていた。
【図1】Co80Nb20アモルファス合金粉末の加熱
温度または成形温度と結晶化時間との関係を示すグラフ
である。
温度または成形温度と結晶化時間との関係を示すグラフ
である。
【図2】Ti50Al50アモルファス合金粉末の加熱
温度または成形温度と結晶化時間との関係を示すグラフ
である。
温度または成形温度と結晶化時間との関係を示すグラフ
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 メカニカルアロイング法やメカニカル
グライディング法により製造されたアモルファス合金粉
末を、プラズマ焼結法によりアモルファス合金が結晶化
しない温度および時間で焼結し、1次焼結体を成形する
第1工程と、1次焼結体を、熱間等方圧プレスによりア
モルファス合金が結晶化しない温度および時間で圧縮成
形し、1次焼結体の密度を高める第2工程とよりなるこ
とを特徴とするアモルファス合金粉末製高密度焼結体の
製造方法。 - 【請求項2】 メカニカルアロイング法やメカニカル
グライディング法により製造されたアモルファス合金粉
末を、冷間等方圧プレスにより圧縮成形して予備成形体
を形成する第1工程と、予備成形体をプラズマ焼結用ダ
イス内に入れるとともに、その隙間に2次圧力媒体とし
てのセラミック粉末を充填し、プラズマ焼結法によりア
モルファス合金が結晶化しない温度および時間で焼結し
、1次焼結体を成形する第2工程と、1次焼結体を、熱
間等方圧プレスによりアモルファス合金が結晶化しない
温度および時間で圧縮成形し、1次焼結体の密度を高め
る第3工程とよりなることを特徴とするアモルファス合
金粉末製高密度焼結体の製造方法。 - 【請求項3】 密度の高められた1次焼結体を、さら
にアモルファス合金が結晶化しない温度で圧縮成形して
その密度を一層高めることを特徴とする請求項1または
2記載のアモルファス合金粉末製高密度焼結体の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11197191A JPH04341502A (ja) | 1991-05-16 | 1991-05-16 | アモルファス合金粉末製高密度焼結体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11197191A JPH04341502A (ja) | 1991-05-16 | 1991-05-16 | アモルファス合金粉末製高密度焼結体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04341502A true JPH04341502A (ja) | 1992-11-27 |
Family
ID=14574726
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11197191A Pending JPH04341502A (ja) | 1991-05-16 | 1991-05-16 | アモルファス合金粉末製高密度焼結体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04341502A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010106348A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Nissan Motor Co Ltd | 金属ガラス成形体とその製造方法 |
JP2017528604A (ja) * | 2014-07-15 | 2017-09-28 | ヘレウス ホールディング ゲーエムベーハー | 非晶質相を有する金属合金からなる部品の製造方法 |
-
1991
- 1991-05-16 JP JP11197191A patent/JPH04341502A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010106348A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Nissan Motor Co Ltd | 金属ガラス成形体とその製造方法 |
JP2017528604A (ja) * | 2014-07-15 | 2017-09-28 | ヘレウス ホールディング ゲーエムベーハー | 非晶質相を有する金属合金からなる部品の製造方法 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010227 |